JPH0617383A - デニム製品のオゾン水による脱色加工時に於ける 発色助剤添加による発色加工方法とその製品 - Google Patents

デニム製品のオゾン水による脱色加工時に於ける 発色助剤添加による発色加工方法とその製品

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JPH0617383A
JPH0617383A JP4220572A JP22057292A JPH0617383A JP H0617383 A JPH0617383 A JP H0617383A JP 4220572 A JP4220572 A JP 4220572A JP 22057292 A JP22057292 A JP 22057292A JP H0617383 A JPH0617383 A JP H0617383A
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product
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indigo dye
denim
denim product
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Mitsuyoshi Ichimura
光由 市村
Michiharu Nakanishi
陸晴 中西
Shigehisa Kobayashi
重久 小林
Keiji Kuwata
圭司 桑田
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KAIHARA CORP
KAIHARA KK
Nitto Seimo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤或いは酵素
剤を使用せずにデニム製品の脱色を成さしめ、布地を痛
めず有害物質の生成も無く健康を害する恐れもない発色
加工方法(脱色を含む)と加工された製品を提供するこ
とにある。 【構成】 デニム製品のインジゴ染料(インジゴ系染料
誘導体を含む)による染色後の脱色加工時に於ける発色
方法であって、洗濯機槽内の水中へデニム製品と発色助
剤として適量の臭化カリウムを投入し、オゾンガスを継
続して注入しながら一定時間撹拌浸漬をすることによ
り、デニム製品の布地へ染着しているインジゴ染料(イ
ンジゴ系染料誘導体を含む)に化学反応を起こさせ、黄
味を帯びた青色へ色相を変化させることを特徴とする発
色加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデニム製品のオゾン水に
よる脱色加工時に於ける発色助剤添加による発色加工方
法とその製品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の脱色加工方法について、フロー図
に基づいて説明する。
【0003】
【フロー図2】
【0004】
【フロー図3】
【0005】
【フロー図4】
【0006】
【フロー図5】
【0007】
【フロー図6】
【0008】上記フロー図2及び図3は、デニム製品を
中温(40°C)或いは高温(60°C)で一定時間脱
色加工して製品化する工程図である。
【0009】フロー図4はデニム製品と軽石を同時に投
入し、常温で一定時間脱色加工して製品化する工程図で
ある。
【0010】フロー図5はデニム製品と軽石を同時に投
入し、常温で洗い加工後に2〜3%の次亜塩素酸ナトリ
ウムで再度洗浄した後、脱色加工して製品化する工程図
である。
【0011】フロー図6はデニム製品の糊抜きをした後
に酵素剤を注入し、中温(50°C)で長時間洗浄した
後脱色加工して製品化する工程図である。又、酵素剤と
同時に軽石を投入して脱色加工する場合もある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の上記デニム製品
の脱色加工方法に於ては、次の如き欠点がある。即ち、 (1)デニム製品を脱色加工する工程に於て、脱色剤と
して次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤或いは酵素剤を多
量に使用することにより、その工程から排出される排水
の処理(活性汚泥処理)が極めて困難である。 (2)排水処理施設の維持に於ては、多大な経費と高度
な専門的知識が必要とされ、近年に於ては次亜塩素酸ナ
トリウムの多消費と排出により人体に有害な物質である
トリハロメタンが自然界で生成することが判明し、社会
問題となっている。 (3)次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤或いは酵素剤の
使用はデニム製品の布地を痛め、又その作業環境は著し
く健康を害する恐れがある。 (4)製品加工工程中に於ては、温度を高めに設定する
必要がありエネルギーを多く消費する。
【0013】本発明は上記の点に鑑みなされたものであ
り、その目的は次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤或いは
酵素剤を使用せずにデニム製品の脱色をなさしめ、布地
を痛めず有害物質の生成も無く健康を害する恐れもない
発色加工方法(脱色を含む)と加工された製品を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
し目的を達成せんとするものであって、従来デニム製品
の脱色加工時に於ては、次亜塩素酸ナトリウム等の酸化
剤或るいは酵素剤を布地へ染着しているインジゴ染料と
高温下に於て直接化学反応をさせ、脱色とそれに伴う色
相の変化により製品の色のバリエーションを出していた
が、本発明による方法に於ては、発色助剤としてデニム
製品と同時に投入する臭化カリウム、臭化カリウム
+塩化ナトリウム、臭化カリウム+四ほう酸ナトリウ
ムが先づ最初にオゾンと反応し、オゾン注入時にのみ強
酸化物質となり布地に染着しているインジゴ染料(イン
ジゴ系染料誘導体を含む)と常温下に於て化学反応を起
こし、脱色とそれに伴う色相の変化により製品の色のバ
リエーションを出すものとなる。尚、オゾン注入時に於
て臭化カリウムは次亜臭素酸に、塩化ナトリウムは次亜
塩素酸へと一時的に変化し、四ほう酸ナトリウムは臭化
カリウムと同時に使用する場合に於ては酸化制御剤とし
て作用する。又、強酸化物質はオゾン停止後時間と共に
自然に消滅する。
【0015】
【実施例】以下、本発明をフロー図1に基づいて説明す
る。
【0016】
【フロー図1】
【0017】本発明では図1の如くインジゴ染料(イン
ジゴ系染料誘導体を含む)で染色され縫製されたデニム
製品を洗濯機に投入し、先づ付着している糊を中性洗剤
或いは酵素剤で洗い流した後、規定量の水と発色助剤と
して臭化カリウムを150mg/L〜3000mg/
Lの範囲で任意の量を投入後、オゾンガスを継続して注
入しながら一定時間撹拌浸漬させることにより、脱色と
同時に黄味を帯びた青色へ色相を変化させることが可能
となり、又色相の変化後に於て軽石等を投入し再度洗浄
したり、一旦乾燥後にワイヤーブラシ等で布地表面をブ
ラッシングするか、或るいは粒状の砂、セラミックス、
金属を高速で布地表面に激しく吹き付けるショット掛け
加工等を施すことにより独特の深味のある風合を出すこ
とが出来る。
【0018】本発明では図1の如くインジゴ染料(イン
ジゴ系染料誘導体を含む)で染色され縫製されたデニム
製品を洗濯機に投入し、先づ付着している糊を中性洗剤
或いは酵素剤で洗い流した後、規定量の水と発色助剤と
して臭化カリウムを150mg/L〜3000mg/
Lと塩化ナトリウムを1g/L〜10g/Lの範囲で任
意の量を投入後、オゾンガスを継続して注入しながら一
定時間撹拌浸漬させることにより、脱色と同時に灰色を
帯びた青色へ色相を変化させることが可能となり、又色
相の変化後に於て軽石等を投入し再度洗浄したり、一旦
乾燥後にワイヤーブラシ等で布地表面をブラッシングす
るか、或いは粒状の砂、セラミックス、金属を高速で布
地表面に激しく吹き付けるショット掛け加工等を施すこ
とにより、独特の深味のある風合を出すことが出来る。
【0019】本発明では図1の如くインジゴ染料(イン
ジゴ系染料誘導体を含む)で染色され縫製されたデニム
製品を洗濯機に投入し、先づ付着している糊を中性洗剤
或いは酵素剤で洗い流した後、規定量の水と発色助剤と
して臭化カリウムを150mg/L〜3000mg/
Lと四ほう酸ナトリウムを50mg/L〜500mg/
Lの範囲で任意の量を投入後、オゾンガスを継続して注
入しながら一定時間撹拌浸漬させることにより、脱色と
同時に赤味を帯びた青色へ色相を変化させることが可能
となり、又色相の変化後に於て軽石等を投入し再度洗浄
したり、一旦乾燥後にワイヤーブラシ等で布地表面をブ
ラッシングするか、或いは粒状の砂、セラミックス、金
属を高速で布地表面に激しく吹き付けるショット掛け加
工等を施すことにより、独特の深味のある風合を出すこ
とが出来る。上記に於て使用する薬品は、夫々れ臭化ナ
トリウム、塩化カリウム、ほう酸を代用しても同様の脱
色とそれに伴う発色効果を得ることが可能である。
【0020】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を奏する。 (1)次亜塩素酸ナトリウムを使用しないので二次公害
としてトリハロメタンを生成することがない。使用する
臭化カリウムは水中に於てオゾンガスと反応し次亜臭素
酸イオンとなり、インジゴ染料(インジゴ系染料誘導体
を含む)と化学反応を起こし、未反応の次亜臭素酸イオ
ンは更にオゾンガスにより臭素酸イオンにまで酸化され
るので、臭素化トリハロメタンも二次的に発生しにく
い。 (2)次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤或いは酵素剤を
使用しないのでデニム製品の布地を痛めることもなく、
作業環境に於ても健康を害する心配がない。 (3)デニム製品を洗浄脱色加工していく過程で、温度
を必要とする工程が少ない。 (4)上記の相乗効果により排出される排水の処理(活
性汚泥処理)も安定し、安いコストで製品の色のバリエ
ーションを出すことが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 重久 東京都港区新橋2丁目20番15−701号 日 東製網株式会社内 (72)発明者 桑田 圭司 広島県芦品郡新市町常1450番地 カイハラ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デニム製品のインジゴ染料(インジゴ系
    染料誘導体を含む)による染色後の脱色加工時に於ける
    発色方法であって、洗濯機槽内の水中へデニム製品と発
    色助剤として適量の臭化カリウムを投入し、オゾンガス
    を継続して注入しながら一定時間撹拌浸漬をすることに
    より、デニム製品の布地へ染着しているインジゴ染料
    (インジゴ系染料誘導体を含む)に化学反応を起こさ
    せ、黄味を帯びた青色へ色相を変化させることを特徴と
    する発色加工方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発色加工方法で加工され
    たデニム製品。
  3. 【請求項3】 デニム製品のインジゴ染料(インジゴ系
    染料誘導体を含む)による染色後の脱色加工時に於ける
    発色方法であって、洗濯機槽内の水中へデニム製品と発
    色助剤として適量の臭化カリウム及び塩化ナトリウムを
    投入し、オゾンガスを継続して注入しながら一定時間撹
    拌浸漬をすることにより、デニム製品の布地へ染着して
    いるインジゴ染料(インジゴ系染料誘導体を含む)に化
    学反応を起こさせ、灰色を帯びた青色へ色相を変化させ
    ることを特徴とする発色加工方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記哉の発色加工方法で加工され
    たデニム製品。
  5. 【請求項5】 デニム製品のインジゴ染料(インジゴ系
    染料誘導体を含む)による染色後の脱色加工時に於ける
    発色方法であって、洗濯機槽内の水中へデニム製品と発
    色助剤として適量の臭化カリウム及び四ほう酸ナトリウ
    ムを投入し、オゾンガスを継続して注入しながら一定時
    間撹拌浸漬をすることにより、デニム製品の布地へ染着
    しているインジゴ染料(インジゴ系染料誘導体を含む)
    に化学反応を起こさせ、赤味を帯びた青色へ色相を変化
    させることを特徴とする発色加工方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発色加工方法で加工され
    たデニム製品。
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