JPH0569197U - デニム製品のオゾン水による脱色加工製品 - Google Patents

デニム製品のオゾン水による脱色加工製品

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JPH0569197U
JPH0569197U JP2424092U JP2424092U JPH0569197U JP H0569197 U JPH0569197 U JP H0569197U JP 2424092 U JP2424092 U JP 2424092U JP 2424092 U JP2424092 U JP 2424092U JP H0569197 U JPH0569197 U JP H0569197U
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JP
Japan
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product
denim
water
products
ozone gas
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Pending
Application number
JP2424092U
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English (en)
Inventor
光由 市村
陸晴 中西
重久 小林
圭司 桑田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Seimo Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seimo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目 的】 環境汚染の心配がなく排水処理も簡単で
あり、デニム製品の布地を痛めず、しかもオゾン水によ
る脱色加工は脱色加工前の色相を保ちつつ反応する為独
特の風合を持った製品を低コストで提供することを目的
とする。 【構 成】 デニム製品の染色後の製品を対象とした
脱色加工製品であって、洗濯機槽内の水中へオゾンガス
を継続して注入しながら得られたオゾンガスの溶解水か
或いは、PH調整をした水へオゾンガスを継続して注入
しながら得られたオゾンガスの溶解水中へ、デニム製品
を一定時間攪拌しながら浸漬させ布の表層部のみを適度
に脱色させたことを特徴とする加工製品。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はデニム製品のオゾン水による脱色加工製品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデニム製品の脱色加工製品は、ファッション性或いは個別化を計る為に フロー図3〜7の各工程により製造されている。次に各フロー図に基づいて説明 する。
【0003】
【フロー図3】
【0004】
【フロー図4】
【0005】
【フロー図5】
【0006】
【フロー図6】
【0007】
【フロー図7】 上記フロー図3及び図4は、デニム製品を中温(40°C)或いは高温(60 °C)で脱色加工される製品の工程説明図である。 図5はデニム製品と軽石を同時に投入し、常温で脱色加工される製品の工程説 明図である。 図6はデニム製品と軽石を同時に投入し常温で洗い加工後に2〜3%の次亜塩 素酸ナトリウムで再度洗浄し脱色加工される製品の工程説明図である。 図7はデニム製品の糊抜きをした後に酵素剤を注入し、中温(50°C)で長 時間洗浄して脱色加工される製品の工程説明図である。又、酵素剤と同時に軽石 を投入し脱色加工される場合もある。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来のデニム製品の脱色加工製品の製造に於ては、次のような問題点があ る。即ち、 (1)デニム製品を脱色加工する工程に於て、脱色剤として次亜塩素酸ナトリウ ム等の酸化剤或いは酵素剤を多量に使用することにより、その工程から排出 される排水の処理(活性汚泥処理)が極めて困難である。 (2)排水処理施設の維持に於ては、多大な経費と高度な専門的知識が必要とさ れ、小規模な脱色加工業者では不完全な処理の状態で公共水域へ排出してい る事例もあり、環境汚染を引き起こし深刻な社会問題となりつつある。 (3)次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤或いは酵素剤の使用は、デニム製品の布 地を痛めてしまう。 (4)製品加工工程中に於ては温度を高めに設定する必要があり、エネルギーを 多く消費する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記問題点を解決せんとするものであって、その特徴とするところは デニム製品の染色後の製品を対象とした脱色加工製品であって、洗濯機槽内の水 中へオゾンガスを継続して注入しながら得られたオゾンガスの溶解水か或いは、 PH調整をした水へオゾンガスを継続して注入しながら得られたオゾンガスの溶 解水中へ、デニム製品を一定時間攪拌しながら浸漬させ布の表層部のみを適度に 脱色させたことにある。
【0010】
【作用】
オゾンによる染料の脱色反応は、染料分子の結合部分を切断することにより発 生し、オゾン水に直接接しているデニム製品の表層部織糸に染着している染料分 子より順次脱色反応が発生して中層部へ進行する。
【0011】
【実施例】
本考案による脱色加工製品は例えば主としてフロー図1、同2等により製造さ れるが、オゾン水による脱色加工工程を中心とした前後の工程を入れ替えたり、 或いは軽石、酵素等で一度洗い加工をした製品を再度オゾン水により脱色加工す る場合もある。
【0012】
【フロー図1】
【0013】 本考案ではスレン系染料(スレン系染料誘導体、インジゴ染料、インジゴ系染 料誘導体を含む)及び反応系染料で染色され縫製したデニム製品を、薬品等を使 用せずに洗濯機槽内の水中にオゾンガスを継続して注入しながらそのオゾン水中 に一定時間攪拌しながら浸漬させ、図1の如くデニム製品布地表層部の織糸を適 度に脱色させるものとなす。
【0014】
【フロー図2】
【0015】 本考案では硫化染料で染色され縫製したデニム製品を洗濯機槽内の水を希硫酸 にてPHを3以下に調整した水中ヘオゾンガスを継続して注入しながらそのオゾ ン水中に一定時間攪拌しながら浸漬させ、図1の如くデニム製品布地表層部の織 糸を適度に脱色させるものとなす。
【0016】
【考案の効果】
本考案は次の如き優れた効果を持っている。 (1)オゾンによる染料の脱色反応は、染料分子の結合部分を切断することによ り発生する。従って、オゾン水に直接接しているデニム製品の表層部織糸に 染着している染料分子より順次脱色反応が発生し中層部へ進行する。このこ とにより、本考案による加工製品は図1の如く脱色反応が中層部へ進行する 前に中断した製品となる。 (2)従来の次亜塩素酸ナトリウム溶解溶液による脱色加工製品では、溶解した 次亜塩素酸ナトリウムをデニム製品の布地全体に浸透させ表層部中層部の区 別なく化学反応を発生させ、図2の如く加工製品の色相を変えながら製造さ れるものとなっていたが、オゾン水による脱色加工では脱色加工前の色相を 保ちつつ反応が進行する為に独特の風合を持った製品となる。 (3)次亜塩素酸ナトリウム或いは酵素剤を使用しないのでデニム製品の布地を 痛めることが少なく、加工作業が安全である。 (4)従来の脱色加工製品は加工工程で染料が処理水へ溶出し、デニム製品の裏 の白生地へ染料が再付着して製品の価値を落としていたが、オゾン水による 脱色加工では再付着は発生せず、また排出される排水にも色が付くことがな い。 (5)使用する薬品が希硫酸のみである為に、排水処理(活性汚泥処理)が安定 し維持経費も安くなる。 (6)脱色加工等の各工程で温度を低く設定することが出来る。 (7)上記の相乗効果によりランニングコストが極めて安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)と(B)は本考案になるデニム製品の脱
色加工前(A)と脱色加工後(B)の比較断面図であ
る。
【図2】従来品の脱色加工前(A)と脱色加工後(B)
の比較断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小林 重久 東京都港区新橋2丁目20番15−701号 日 東製網株式会社内 (72)考案者 桑田 圭司 広島県芦品郡新市町常1450番地 カイハラ 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デニム製品の染色後の製品を対象とした
    脱色加工製品であって、洗濯機槽内の水中へオゾンカス
    を継続して注入しながら得られたオゾンガスの溶解水か
    或いは、PH調整をした水へオゾンガスを継続して注入
    しながら得られたオゾンガスの溶解水中へ、デニム製品
    を一定時間攪拌しながら浸漬させ布の表層部のみを適度
    に脱色させたことを特徴とする加工製品。
JP2424092U 1992-03-02 1992-03-02 デニム製品のオゾン水による脱色加工製品 Pending JPH0569197U (ja)

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