JPH0699873B2 - 反応性染料浸染物のソーピングもしくは洗浄方法 - Google Patents
反応性染料浸染物のソーピングもしくは洗浄方法Info
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Description
物をソーピングもしくは洗浄(以下、ソーピングとい
う)する方法に関する。さらに詳しくは、本発明はセル
ロース繊維を反応性染料で浸染した後ソーピングするに
際して、優れたウォッシュオフ性を与える、反応性染料
浸染物のソーピング方法に関する。
後、未固着染料を洗浄除去するために、一般に、ソーピ
ングが行われる。しかし、従来のソーピング方法では未
固着染料を短時間に効率よく除去することができないと
いう問題があった。反応性染料による漬染物のソーピン
グの場合、用いる染料によっては未固着染料の除去性の
極端に悪いものがあり、水洗工程を数回繰り返しても色
流れが止まらないなど、工程上大きな負担になってい
る。ソーピングに染色の何倍もの時間がかかるだけでな
く、多量の染色廃水が生じることやエネルギーが浪費さ
れることからも、かかる問題を改善することが要望され
ている。
料の直接性が比較的小さいために、染料の繊維への吸着
を促進する目的で、芒硝などの中性塩が染浴に多量に添
加される。染色後のソーピングでは、この中性塩が繊維
から徐々に洗い出され、それと同時に未反応染料や加水
分解した未固着染料が、次第に浴中に洗い出されてく
る。それが色流れの主因であり、通常の界面活性剤を用
いたソーピング剤では、ウォッシュオフ性が十分改善で
きない原因となっている。
従来技術の問題点を解消し、未固着染料を短時間に効率
よく除去することのできるソーピング方法を提供するこ
とを目的とする。
題を解決するため、セルロース繊維を反応性染料で浸染
した後ソーピングもしくは洗浄するに際して、過硫酸塩
を含有する浴を用いることを特徴とする、反応性染料浸
染物のソーピングもしくは洗浄方法が提供される。
ジカル重合時の重合開始剤として一般に使用されている
ように、加熱によりラジカルを発生する。そのラジカル
は、染料の発色団や助色団を攻撃して染料を酸化分解
し、脱色する。また、分解によって未固着染料の分子量
を下げることにより、未固着染料の繊維に対する親和性
を低下させ、繊維から水への移行を促進する。この場
合、セルロースに反応した固着染料への影響が懸念され
るが、本発明の処理方法では、染色物の変色はほとんど
なく、十分実用に供し得ることがわかった。
は、脱色の目的では、有効であるけれども、この場合は
染色物の変色が著しく、実用化は困難である。ある種の
水溶性高分子やカチオン活性剤等を用いて、染料を捕捉
することによりウォッシュオフ性を向上させることも考
えられるが、この場合は染料のスペックなどを生じ、著
しく繊維を汚染する。酸化漂白剤として繊維加工によく
使用される過酸化水素や過炭酸ナトリウムでは、十分な
ソーピング効果は得られない。
した染色物の摩擦堅牢度は、通常の従来のソーピング法
と比較しても同等以上に優れている。このことより、繊
維上の未固着染料を短時間で効率的に除去していること
は明らかである。
染料の分解により既に脱色されており、有機物の量も著
しく軽減されており、廃水処理や環境に負担を与える生
物的酸素要求量の極めて低い廃液であることも特徴の1
つである。
を用いて通常の方法で得られた浸染物を湯洗および水洗
して、未固着染料および染色薬剤を前もってある程度洗
浄除去する。次に、過硫酸塩を、使用した染料の濃度に
応じて、0.01〜5%owf(繊維に対する百分率で表
した薬剤の使用量)、好ましくは0.01〜2%owfの
量で含有するソーピング浴を調製する。上記より過剰の
過硫酸塩の使用は、浸染物を変色させる可能性があり、
適当でない。ソーピング浴の温度を50〜98℃、好ま
しくは80〜98℃に昇温し、この温度で5〜30分間
処理し、湯洗および水洗をして仕上げる。ソーピングに
は、ウインス、液流染色機など染色やソーピングに通常
用いられる装置を使用することができる。
は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムおよび過硫酸ア
ンモニウムがある。これらの過硫酸塩は単独で用いられ
てもよく、あるいは従来のソーピング剤、キレート分散
剤等と併用されてもよい。
が、本発明はこれらの例によって何ら限定されるもので
はない。
℃で5分間軽く湯洗し、次いで5分間水洗したものを供
試布とする。
分)を含む水溶液 上記供試布を浴比1:15でソーピング液に入れ、80
℃で20分間処理し、80℃で5分間湯洗し、5分間水
洗し、さらに5分間水洗し、乾燥した。
て、各工程処理残液の透過率(相対値、%)を各染料に
固有の最大吸収波長で測定し、ウォッシュオフ性として
評価する。透過率の値が大きいほどウォッシュオフ性が
良好である。
洗濯堅牢度をJIS L−0844A−3法、摩擦堅牢
度をJIS L−0849に従って評価した。
e Red 21を用いて波長500nmで透過率の測定を行っ
た。また、ソーピング剤としては、それぞれ、下記のも
のを用いた。 実施例1: 過硫酸ナトリウム 比較例1: ノニルフェノール系非イオン界面活性剤 比較例2: 過酸化水素 比較例3: ハイドロサルファィト
ュオフ性が得られ、また染色物は良好な堅牢度を有して
いる。なお、比較例3では、処理布の変色が大きかっ
た。
mで透過率測定)または2官能型のC.I. Reactive Red
195 (500nmで透過率測定)に代えた以外は、実施
例1の操作を繰り返した。なお、ソーピング剤として
は、それぞれ、下記のものを用いた。 実施例2: 過硫酸ナトリウム 実施例3: 過硫酸アンモニウム 比較例4: ノニルフェノール系非イオン界面活性剤
合にも、本発明の実施例2および3において、良好なウ
ォッシュオフ性が認められた。
定 実施例1および比較例1におけるソーピング後の廃液に
ついて、化学的酸素要求量(COD)をJIS−K01
02に準じて測定した。表3に示すように、本発明の実
施例1のソーピング浴の廃液は、ソーピング剤無添加の
場合のCOD値よりもさらに低いCOD値を示した。
いることにより、優れたウォッシュオフ性が得られ、繊
維製品の染色工程での時間短縮、節水等の合理化が可能
であり、また鮮明で染色堅牢度に優れた染色物を得るこ
とができる。
工程なしで染色廃水の脱色と低CODが同時に実現さ
れ、そのため廃水処理の負担を減らし、環境に対する影
響を低減することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 セルロース繊維を反応性染料で浸染した
後ソーピングもしくは洗浄するに際して、過硫酸塩を含
有する浴を用いることを特徴とする、反応性染料浸染物
のソーピングもしくは洗浄方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3346458A JPH0699873B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 反応性染料浸染物のソーピングもしくは洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3346458A JPH0699873B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 反応性染料浸染物のソーピングもしくは洗浄方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179579A JPH05179579A (ja) | 1993-07-20 |
JPH0699873B2 true JPH0699873B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=18383568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3346458A Expired - Fee Related JPH0699873B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | 反応性染料浸染物のソーピングもしくは洗浄方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699873B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4627438B2 (ja) * | 2005-01-13 | 2011-02-09 | 日華化学株式会社 | 反応染料被染物のソーピング方法 |
RU2433541C2 (ru) | 2007-07-16 | 2011-11-10 | Самсунг Электроникс Ко., Лтд. | Устройство и способ для передачи сигналов индикатора качества канала и подтверждения приема в системах связи sc-fdma |
CN105386346A (zh) * | 2015-12-17 | 2016-03-09 | 常熟市创裕印染有限公司 | 一种面料的环保印染工艺 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3346458A patent/JPH0699873B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05179579A (ja) | 1993-07-20 |
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