JPH0699873B2 - 反応性染料浸染物のソーピングもしくは洗浄方法 - Google Patents

反応性染料浸染物のソーピングもしくは洗浄方法

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JPH0699873B2
JPH0699873B2 JP3346458A JP34645891A JPH0699873B2 JP H0699873 B2 JPH0699873 B2 JP H0699873B2 JP 3346458 A JP3346458 A JP 3346458A JP 34645891 A JP34645891 A JP 34645891A JP H0699873 B2 JPH0699873 B2 JP H0699873B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応性染料による浸染
物をソーピングもしくは洗浄(以下、ソーピングとい
う)する方法に関する。さらに詳しくは、本発明はセル
ロース繊維を反応性染料で浸染した後ソーピングするに
際して、優れたウォッシュオフ性を与える、反応性染料
浸染物のソーピング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロース繊維を反応性染料で浸染した
後、未固着染料を洗浄除去するために、一般に、ソーピ
ングが行われる。しかし、従来のソーピング方法では未
固着染料を短時間に効率よく除去することができないと
いう問題があった。反応性染料による漬染物のソーピン
グの場合、用いる染料によっては未固着染料の除去性の
極端に悪いものがあり、水洗工程を数回繰り返しても色
流れが止まらないなど、工程上大きな負担になってい
る。ソーピングに染色の何倍もの時間がかかるだけでな
く、多量の染色廃水が生じることやエネルギーが浪費さ
れることからも、かかる問題を改善することが要望され
ている。
【0003】一般に、反応性染料の染色においては、染
料の直接性が比較的小さいために、染料の繊維への吸着
を促進する目的で、芒硝などの中性塩が染浴に多量に添
加される。染色後のソーピングでは、この中性塩が繊維
から徐々に洗い出され、それと同時に未反応染料や加水
分解した未固着染料が、次第に浴中に洗い出されてく
る。それが色流れの主因であり、通常の界面活性剤を用
いたソーピング剤では、ウォッシュオフ性が十分改善で
きない原因となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の如き
従来技術の問題点を解消し、未固着染料を短時間に効率
よく除去することのできるソーピング方法を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記課
題を解決するため、セルロース繊維を反応性染料で浸染
した後ソーピングもしくは洗浄するに際して、過硫酸塩
を含有する浴を用いることを特徴とする、反応性染料浸
染物のソーピングもしくは洗浄方法が提供される。
【0006】本発明の方法に用いられる過硫酸塩は、ラ
ジカル重合時の重合開始剤として一般に使用されている
ように、加熱によりラジカルを発生する。そのラジカル
は、染料の発色団や助色団を攻撃して染料を酸化分解
し、脱色する。また、分解によって未固着染料の分子量
を下げることにより、未固着染料の繊維に対する親和性
を低下させ、繊維から水への移行を促進する。この場
合、セルロースに反応した固着染料への影響が懸念され
るが、本発明の処理方法では、染色物の変色はほとんど
なく、十分実用に供し得ることがわかった。
【0007】ソーピング浴に還元剤を含有せしめること
は、脱色の目的では、有効であるけれども、この場合は
染色物の変色が著しく、実用化は困難である。ある種の
水溶性高分子やカチオン活性剤等を用いて、染料を捕捉
することによりウォッシュオフ性を向上させることも考
えられるが、この場合は染料のスペックなどを生じ、著
しく繊維を汚染する。酸化漂白剤として繊維加工によく
使用される過酸化水素や過炭酸ナトリウムでは、十分な
ソーピング効果は得られない。
【0008】また、本発明の方法により水洗工程を短縮
した染色物の摩擦堅牢度は、通常の従来のソーピング法
と比較しても同等以上に優れている。このことより、繊
維上の未固着染料を短時間で効率的に除去していること
は明らかである。
【0009】本発明の方法の実施後に得られる廃液は、
染料の分解により既に脱色されており、有機物の量も著
しく軽減されており、廃水処理や環境に負担を与える生
物的酸素要求量の極めて低い廃液であることも特徴の1
つである。
【0010】本発明方法の実施に際しては、反応性染料
を用いて通常の方法で得られた浸染物を湯洗および水洗
して、未固着染料および染色薬剤を前もってある程度洗
浄除去する。次に、過硫酸塩を、使用した染料の濃度に
応じて、0.01〜5%owf(繊維に対する百分率で表
した薬剤の使用量)、好ましくは0.01〜2%owfの
量で含有するソーピング浴を調製する。上記より過剰の
過硫酸塩の使用は、浸染物を変色させる可能性があり、
適当でない。ソーピング浴の温度を50〜98℃、好ま
しくは80〜98℃に昇温し、この温度で5〜30分間
処理し、湯洗および水洗をして仕上げる。ソーピングに
は、ウインス、液流染色機など染色やソーピングに通常
用いられる装置を使用することができる。
【0011】本発明に有用な過硫酸塩の具体例として
は、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウムおよび過硫酸ア
ンモニウムがある。これらの過硫酸塩は単独で用いられ
てもよく、あるいは従来のソーピング剤、キレート分散
剤等と併用されてもよい。
【0012】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれらの例によって何ら限定されるもので
はない。
【0013】実施例1および比較例1〜3試験布の調製 供試布: 綿ニット白布 染色条件: 染料 5%owf 芒硝 50g/l ソーダ灰 20g/l 浴比 1:15 温度×時間 60℃×60分
【0014】上記の条件で染色した綿ニット布を、80
℃で5分間軽く湯洗し、次いで5分間水洗したものを供
試布とする。
【0015】試験法 ソーピング液: ソーピング剤0.2%owf (有効成
分)を含む水溶液 上記供試布を浴比1:15でソーピング液に入れ、80
℃で20分間処理し、80℃で5分間湯洗し、5分間水
洗し、さらに5分間水洗し、乾燥した。
【0016】評価法 ソーピング、湯洗および水洗時の染料吐き出しについ
て、各工程処理残液の透過率(相対値、%)を各染料に
固有の最大吸収波長で測定し、ウォッシュオフ性として
評価する。透過率の値が大きいほどウォッシュオフ性が
良好である。
【0017】また、水堅牢度をJIS L−0846、
洗濯堅牢度をJIS L−0844A−3法、摩擦堅牢
度をJIS L−0849に従って評価した。
【0018】なお、ここでは、染料としてC.I. Reactiv
e Red 21を用いて波長500nmで透過率の測定を行っ
た。また、ソーピング剤としては、それぞれ、下記のも
のを用いた。 実施例1: 過硫酸ナトリウム 比較例1: ノニルフェノール系非イオン界面活性剤 比較例2: 過酸化水素 比較例3: ハイドロサルファィト
【0019】結果 表1に示したように、本発明の方法では良好なウォッシ
ュオフ性が得られ、また染色物は良好な堅牢度を有して
いる。なお、比較例3では、処理布の変色が大きかっ
た。
【0020】
【表1】
【0021】実施例2および3および比較例4 染料をターキス系のC.I. Reactive Blue 21 (600n
mで透過率測定)または2官能型のC.I. Reactive Red
195 (500nmで透過率測定)に代えた以外は、実施
例1の操作を繰り返した。なお、ソーピング剤として
は、それぞれ、下記のものを用いた。 実施例2: 過硫酸ナトリウム 実施例3: 過硫酸アンモニウム 比較例4: ノニルフェノール系非イオン界面活性剤
【0022】表2に示す結果からわかるように、この場
合にも、本発明の実施例2および3において、良好なウ
ォッシュオフ性が認められた。
【0023】
【表2】
【0024】ソーピング浴廃液の化学的酸素要求量の測
実施例1および比較例1におけるソーピング後の廃液に
ついて、化学的酸素要求量(COD)をJIS−K01
02に準じて測定した。表3に示すように、本発明の実
施例1のソーピング浴の廃液は、ソーピング剤無添加の
場合のCOD値よりもさらに低いCOD値を示した。
【0025】
【表3】
【0026】
【発明の効果】
1.本発明に従い過硫酸塩を含有するソーピング浴を用
いることにより、優れたウォッシュオフ性が得られ、繊
維製品の染色工程での時間短縮、節水等の合理化が可能
であり、また鮮明で染色堅牢度に優れた染色物を得るこ
とができる。
【0027】2.本発明のソーピング方法では、特別な
工程なしで染色廃水の脱色と低CODが同時に実現さ
れ、そのため廃水処理の負担を減らし、環境に対する影
響を低減することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルロース繊維を反応性染料で浸染した
    後ソーピングもしくは洗浄するに際して、過硫酸塩を含
    有する浴を用いることを特徴とする、反応性染料浸染物
    のソーピングもしくは洗浄方法。
JP3346458A 1991-12-27 1991-12-27 反応性染料浸染物のソーピングもしくは洗浄方法 Expired - Fee Related JPH0699873B2 (ja)

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