JP2000265363A - 衣類用脱色剤及び衣類の脱色方法 - Google Patents

衣類用脱色剤及び衣類の脱色方法

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JP2000265363A JP11310882A JP31088299A JP2000265363A JP 2000265363 A JP2000265363 A JP 2000265363A JP 11310882 A JP11310882 A JP 11310882A JP 31088299 A JP31088299 A JP 31088299A JP 2000265363 A JP2000265363 A JP 2000265363A
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永哲 金
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    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直接反応性染料を使用する衣類など全て衣類
に対して脱色効果の優れた衣類用脱色剤を提供すること
にある。 【解決手段】 衣類をビニルスルホン系反応性染料で染
色する第1工程と,前記染色された衣類をシリコン系撥
水剤により撥水処理する第2工程と,前記撥水処理され
た衣類の所定部分に,還元脱色剤であるアミドホルムア
ルデヒドスルホキシル酸塩:24〜32重量%,水:6
5〜75重量%,前記還元脱色剤で脱色されない識別用
色素:0.4〜1重量%,グリセリン:0.2〜0.5
重量%及び場合に応じて炭酸水素カリウム:0.4〜1
重量%が添加されの組成を有する衣類用脱色剤を噴霧す
る第3工程と,前記衣類用脱色剤が噴霧された衣類をス
チーム処理する第4工程と,及び前記スティーム処理さ
れた衣類から残留する還元剤及び識別用色素を水洗,脱
水により除去した後乾燥する第5工程とを有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,衣類用脱色剤及び
衣類の脱色方法に関し,さらに詳細には,衣類に使い古
した感じを発現させるための衣類用脱色剤及び衣類の脱
色方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,消費者は,自然で長年使用した
ような使い古した外観の衣類を好む傾向があり,特に,
近年においてこの傾向は顕著である。この理由として,
このような衣料は,柔らかくて着心地が良い,あるい
は,体裁がそれ程悪くない感じであることが挙げられ
る。このため,製造工場では,古い感じや長年使い古し
た感じを与えるために,衣類の摩擦処理あるいは脱色処
理をおこなっている。
【0003】かかる効果を発現させるために,衣類の洗
濯時には,例えば火山石などの騰石あるいはサンドブラ
ストなどを衣類と共にタンブラに入れ摩擦によりウェア
アウト(wear out;すれ切るようにすること)
効果を得る方法,あるいは,酵素を利用して洗濯するす
る方法,あるいは過マンガン酸カリウムなどの漂白剤で
脱色する方法などの方法を,単独であるいは並行してお
こなわれる。
【0004】上記方法は,例えば大韓民国特許第122
878号(公告第97−51767号:衣類用脱色剤及
びこれの製造方法とこれを利用した衣類の脱色方法)に
開示されている。この特許公報には,漂白剤溶液を均一
に浸潤されるように充分に混合したフェライト粒子ある
いは石質を衣類用脱色剤として,衣類重さの20〜50
%程度の比率でこの脱色剤を衣類と共に円筒状タンブラ
に投入し,さらに,王砂や塩などの脱色造剤を加える。
この状態でタンブリングさせて衣類と衣類用脱色剤を摩
擦させることにより,必要な磨耗処理と漂白処理した
後,適当な中和剤で処理し,さらに,水洗処理及び乾燥
処理して,衣類を脱色する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記方
法では,直接反応性染料を適用した衣類を脱色する時に
は適用できないという問題がある。即ち,直接反応性染
料で染色した衣類に漂白剤を使用しても,酸素漂白剤が
色素を完全に分解できず白色の摩擦効果を得られないた
め,反応性染料染色時に糸の内部まで染料により染色さ
れることから,衣料に対して表面摩擦をいくら与えて
も,白色部分が表出しないという問題がある。このよう
に,従来の方法は,インジゴ染料を適用した衣類のみに
しか適用できない。
【0006】従って,本発明は,上記課題を解決するた
めになされたものであり,本発明の第1の目的は,直接
反応性染料を使用する衣類など全て衣類に対して脱色効
果の優れた衣類用脱色剤を提供することにある。さら
に,本発明の第2の目的は,衣類用脱色剤を噴霧法によ
り衣類の色相を部分的あるいは選択的に脱色することが
可能な衣類の脱色方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1に記載の発明においては,還元脱色剤であ
るアミドホルムアルデヒドスルホキシル酸塩:24〜3
2重量%,水:65〜75重量%,前記還元脱色剤で脱
色されない色素:0.4〜1重量%及びグリセリン:
0.2〜0.5重量%の組成を有することを特徴とする
衣類用脱色剤が提供される。
【0008】本項記載の発明では,衣類用脱色剤とし
て,還元脱色剤であるアミドホルムアルデヒドスルホキ
シル酸塩に対して脱色されない識別用色素及び吸湿剤を
添加して組成されているので,強力で使用安定な1回の
噴霧での脱色効果を維持しながら,色素の添加により,
濃厚な還元脱色液にも色相が脱色されないので,作業者
は,脱色剤の噴霧作業時に,噴霧された部分を容易に確
認し濃淡を調整できる。さらに,吸湿剤の添加により,
スチーム加工処理時に,高温のスチームが容易に滲み込
んで瞬間反応を容易にできる。したがって,インジゴ染
料以外の直接反応性染料などで染色した衣類の脱色が用
意にできるばかりでなく,脱色効果が非常に優れる。ま
た,噴霧法により衣類用脱色剤を衣類の所定部位に噴霧
することにより,所望する部位の色相を部分的あるいは
選択的に脱色することができる。
【0009】また,請求項2に記載の発明では,さら
に,炭酸水素カリウム:0.4〜1重量%が添加される
如く構成したので,衣類用脱色剤の長期保管を容易にす
ることができる。
【0010】また,請求項3に記載の発明では,前記識
別用色素は,二酸化チタンである如く構成したので,色
相の区別が容易で,脱色後に発生されるウェアアウト効
果を予め正確に予測できる。
【0011】また,上記課題を解決するために,請求項
4に記載の発明では,衣類をビニルスルホン系反応性染
料で染色する第1工程と,前記染色された衣類をシリコ
ン系撥水剤により撥水処理する第2工程と,前記撥水処
理された衣類の所定部分に,還元脱色剤であるアミドホ
ルムアルデヒドスルホキシル酸塩:24〜32重量%,
水:65〜75重量%,前記還元脱色剤で脱色されない
識別用色素:0.4〜1重量%及びグリセリン:0.2
〜0.5重量%の組成を有する衣類用脱色剤を噴霧する
第3工程と,前記衣類用脱色剤が噴霧された衣類をスチ
ーム処理する第4工程と,及び前記スティーム処理され
た衣類から残留する還元剤及び識別用色素を水洗,脱水
により除去した後乾燥する第5工程とを有することを特
徴とする衣類の脱色方法が提供される。
【0012】本項記載の発明では,本項記載の発明で
は,衣類用脱色剤として,還元脱色剤であるアミドホル
ムアルデヒドスルホキシル酸塩に対して脱色されない色
素及び吸湿剤を添加して組成されているので,強力で使
用安定な1回の噴霧での脱色効果を維持しながら,色素
の添加により,濃厚な還元脱色液にも色相が脱色されな
いので,作業者は,脱色剤の噴霧作業時に,噴霧された
部分を容易に確認し濃淡を調整できる。さらに,吸湿剤
の添加により,スチーム加工処理時に,高温のスチーム
が易しく滲み込んで瞬間反応を容易にできる。したがっ
て,インジゴ染料以外の直接反応性染料などで染色した
衣類の脱色が用意にできるばかりでなく,脱色効果が非
常に優れる。また,噴霧法により衣類用脱色剤を衣類の
所定部位に噴霧することにより,所望する部位の色相を
部分的あるいは選択的に脱色することができる。
【0013】また,請求項5に記載の発明では,前記第
3工程において,前記衣類用脱色剤は,炭酸水素カリウ
ム:0.4〜1重量%が添加される如く構成したので,
衣類用脱色剤を容易に長期保管することができる。
【0014】また,請求項6に記載の発明では,前記第
4工程の前記スチーム処理は,140℃〜200℃の温
度でおこなわれる如く構成したので,瞬時に脱色反応に
より脱色剤が噴霧された部分の色相を部分的に脱色する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好適な実施の形態
について,詳細に説明する。
【0016】(第1の実施の形態)本発明実施形態にか
かる衣類用脱色剤は,水:65〜75重量%,還元脱色
剤であるアミドホルムアルデヒドスルホキシル酸塩:2
4〜32重量%,還元脱色剤に対して脱色されない識別
用色素:0.4〜1重量%,吸湿剤:0.2〜0.4重
量%及び安定剤:0.4〜1重量%の組成を有する。
【0017】本実施形態においては,還元脱色材とし
て,安定的に強力な還元作用を有するアミドホルムアル
デヒドスルホキシル酸塩を24〜32重量%の範囲で使
用する。これは,24重量%以下では,濃度が薄いため
一回の噴霧では衣類を脱色できず,数回噴霧しなければ
ならないからである。また,32重量%以上では,脱色
剤が安定せず保管が困難であるばかりでなく,濃度が濃
いため噴霧が難しいので,脱色した後衣類から殷々たる
効果が低減されるからである。
【0018】また,識別用色素は,0.4〜1重量%の
範囲で添加する。この色素は,作業者が,脱色剤の噴霧
作業時に噴霧した部分を容易に確認し,濃淡を調整でき
るようにしたものであり,大変重要なものである。本実
施形態においては,上記濃厚な還元脱色液に色相が脱色
されない識別用色素として,例えば二酸化チタン(Ti
O2)を使用する。これは,0.4重量%以下では,色
相の識別が難しく,1重量%以上では,多量の色素を使
用するので経済性が悪く,さらに,脱色後に発生するウ
ェアアウト効果を予め正確に予測できないからである。
【0019】さらに,吸湿剤は,0.2〜0.4重量%
の範囲で添加する。この吸湿剤は,脱色剤の噴霧後スチ
ーム加工処理時に高温のスチームが易しく滲み込んで瞬
間反応が容易になるために添加するもので,通常,グリ
セリンを使用する。これは,0.2重量%以下では効果
がなく,0.5重量%以上添加してもスチーム処理時の
効果があまり変わらないからである。
【0020】また,安定剤は,噴霧液(脱色剤)の長時
間使用による自己分解に対する安定性を高めるために,
場合に応じて添加する。この安定剤として,炭酸水素カ
リウムを,0.4〜1重量%の範囲で添加する。これ
は,0.4重量%以下では効果がなく,1重量%以上添
加しても効果はあまり変わらないからである。この安定
剤を添加しない場合には,脱色剤は製造後3日程で変質
するので,脱色剤を製造後直ぐに使用しない場合には,
安定剤を添加することが好ましい。
【0021】次に,本実施形態にかかる衣類の脱色方法
を説明する。本実施形態にかかる医療の脱色方法は,衣
類を脱色染料で染色する第1工程,脱色染料で染色した
衣類を撥水処理する第2工程,撥水処理した衣類の所定
部分に脱色剤を噴霧する第3工程,脱色剤を噴霧した衣
類をスチーム処理する第4工程,スティーム処理した衣
類から残留する還元剤及び識別用色素を水洗除去する第
5工程,及び水洗処理した衣類を乾燥する第6工程を有
する。以下各工程について説明する。
【0022】まず,記第1工程では,衣類をビニルスル
ホン系反応性染料などの脱色染料を使用して浸漬などを
通して染色する。
【0023】次いで,第2工程では,後工程である第3
工程の噴霧液(脱色剤)が滲み込まず表面のみ脱色され
るように撥水加工処理を実行する。ここで,撥水加工処
理をおこなうのは,第3工程で脱色剤が衣類深く滲み込
むと衣類表面に対する脱色効果が低減し,色素が完全に
分解できないからである。なお,この撥水剤は,シリコ
ン系撥水剤を使用することができるが,この場合も,通
常,第1工程の浸漬工程後におこなわれる。
【0024】次いで,衣類の所定部分に脱色剤を噴霧す
る第3工程を実行する。このとき,脱色する衣類形状に
合うエアチューブを用意し,このエアチューブに衣類を
被せた後,空気を流して衣類を膨らませた後,噴霧を実
行する。
【0025】次いで,第4工程では,キュアリングを実
行する。この工程では,衣類を140〜200℃の温度
で略3〜5分程度,高温スチーム処理する。このとき,
瞬時に脱色反応がおこり,脱色剤を噴霧した部位の色相
が部分的に脱色される。
【0026】次いで,第5工程では,水洗処理及び脱水
処理を実行し,衣類に残留する残留還元剤及び識別用色
素を除去する。
【0027】最後に,第6工程では,乾燥処理を実行し
脱色工程が終了する。このとき,乾燥処理の実行中に,
衣類の触感を柔軟にするため,衣類に柔軟性処理するこ
とが好ましい。
【0028】上記実施形態においては,インジゴ染料以
外の直接反応性染料などで染色した衣類の脱色が用意に
できるばかりでなく,脱色効果が非常に優れる。また,
噴霧法により衣類用脱色剤を衣類の所定部位に噴霧する
ことにより,所望する部位の色相を部分的あるいは選択
的に脱色することができる。
【0029】次いで,上記実施形態に基づいて,種々の
実施例を実施したので,以下に説明する。
【0030】(実施例1)本実施例においては,まず,
水:1000重量部,アミドホルムアルデヒドスルホキ
シル酸塩:400重量部,2酸化チタン:10重量部,
グリセリン:5重量部の組成からなる溶液を常温で混合
攪拌し,均質の衣類用脱色剤を製造した。
【0031】次に,上記衣類用脱色剤を用いて,染色ズ
ボンに対して脱色を実行した。まず,衣類をビニルスル
ホン系反応性染料で染色した後取り出して,再びシリコ
ン系撥水剤に10分間処理して脱水後乾燥した。次い
で,乾燥した衣類をエアチューブに被せて空気を流して
膨らませた状態で,作業者が,上記衣類用脱色剤を衣類
の任意の部分に噴霧した。さらに,噴霧した脱色剤を常
温である程度乾燥した後,衣類を160℃のスチーム装
置に入れて10分間放置した後,スチーム装置から取り
出し,通常の水洗処理,脱水処理及び乾燥処理をおこな
った。
【0032】その結果,従来と比較して,直接,反応性
染料を使用しても衣類に対してすぐれた脱色効果が得ら
れた。また,噴霧法により衣類用脱色剤を衣類の所定部
位に噴霧することにより,所望する部位の色相を部分的
あるいは選択的に脱色することができた。
【0033】(実施例2)本実施例においては,まず,
水:1000重量部,アミドホルムアルデヒドスルホキ
シル酸塩:400重量部,2酸化チタン:10重量部,
グリセリン:5重量部及び炭酸水素カリウム:10重量
部の組成からなる溶液を常温で混合攪拌し,均質の衣類
用脱色剤を製造した。
【0034】次に,上記衣類用脱色剤を用いて,染色ズ
ボンに対して脱色を実行した。まず,衣類をビニルスル
ホン系反応性染料で染色した後取り出して,再びシリコ
ン系撥水剤に10分間処理して脱水後乾燥した。次い
で,乾燥した衣類をエアチューブに被せて空気を流して
膨らませた状態で,作業者が,上記衣類用脱色剤を衣類
の任意の部分に噴霧した。さらに,噴霧した脱色剤を常
温である程度乾燥した後,衣類を160℃のスチーム装
置に入れて10分間放置した後,スチーム装置から取り
出し,通常の水洗処理,脱水処理及び乾燥処理をおこな
った。
【0035】その結果,従来と比較して,直接反応性染
料を使用しても衣類に対してすぐれた脱色効果が得られ
た。また,噴霧法により衣類用脱色剤を衣類の所定部位
に噴霧することにより,所望する部位の色相を部分的あ
るいは選択的に脱色することができた。さらには,衣類
用脱色剤を長期間保存しても自己分解することがなかっ
た。
【0036】(第2の実施の形態)上記実施形態にかか
る脱色方法以外にも,以下に示す脱色処理を実行するこ
とができる。即ち,本実施形態においては,浮き石を使
用して,衣類全体にウェアアウト効果を発現させる方法
であり,その工程を以下に説明する。
【0037】まず,直接染料または反応性染料で染色し
た衣類を,所定の脱色染料で染色した後,次工程での還
元剤水溶液が衣料内部にあまり滲み込まないようにする
ため撥水加工処理をおこなう。その後,アミドホルムア
ルデヒドスルホキシル酸塩に吸湿剤及びその他安定補助
剤などを添加して強力な還元剤水溶液を製造する。この
水溶液に,浮き石を網に入れて浸し,還元剤水溶液が充
分に滲み込むように略10時間放置した後取り出して,
再び2時間程度放置して過剰の還元剤水溶液を取り除
く。その後,この浮き石をタンブラに10分程度空回転
させた後,加工する衣類入れて略20分間回転させる。
【0038】次いで,タンブラから衣類を取り出して1
00℃程度の温度で略10分間スチーム処理し,水洗処
理及び脱水処理により残留還元剤及び石粉を除去する。
さらに,柔軟剤処理した後,乾燥処理して脱色工程が終
了する。
【0039】以上,本発明に係る好適な実施の形態につ
いて説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。
当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術思想
の範囲内において,各種の修正例および変更例を想定し
得るものであり,それらの修正例および変更例について
も本発明の技術範囲に包含されるものと了解される。
【0040】例えば,本実施形態においては,脱色用色
素として,二酸化チタン(TiO2)を使用した構成を
例に挙げて説明したが,濃厚な還元脱色液に色相が脱色
されない色素であれば,他の色素を使用することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように,インジ
ゴ染料以外の直接反応性染料などで染色した衣類の脱色
が用意にできるばかりでなく,非常に優れた脱色効果が
得られる。また,噴霧法により衣類用脱色剤を衣類の所
定部位に噴霧することにより,所望する部位の色相を部
分的あるいは選択的に脱色することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 還元脱色剤であるアミドホルムアルデヒ
    ドスルホキシル酸塩:24〜32重量%,水:65〜7
    5重量%,前記還元脱色剤で脱色されない色素:0.4
    〜1重量%及びグリセリン:0.2〜0.5重量%の組
    成を有することを特徴とする衣類用脱色剤。
  2. 【請求項2】 さらに,炭酸水素カリウム:0.4〜1
    重量%が添加されることを特徴とする請求項1に記載の
    衣類用脱色剤。
  3. 【請求項3】 前記識別用色素は,二酸化チタンである
    ことを特徴とする請求項1あるいは2に記載の衣類用脱
    色剤。
  4. 【請求項4】 衣類をビニルスルホン系反応性染料で染
    色する第1工程と,前記染色された衣類をシリコン系撥
    水剤により撥水処理する第2工程と,前記撥水処理され
    た衣類の所定部分に,還元脱色剤であるアミドホルムア
    ルデヒドスルホキシル酸塩:24〜32重量%,水:6
    5〜75重量%,前記還元脱色剤で脱色されない識別用
    色素:0.4〜1重量%及びグリセリン:0.2〜0.
    5重量%の組成を有する衣類用脱色剤を噴霧する第3工
    程と,前記衣類用脱色剤が噴霧された衣類をスチーム処
    理する第4工程と,及び前記スティーム処理された衣類
    から残留する還元剤及び識別用色素を水洗,脱水により
    除去した後乾燥する第5工程と,を有することを特徴と
    する衣類の脱色方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程において,前記衣類用脱色
    剤は,炭酸水素カリウム:0.4〜1重量%が添加され
    ることを特徴とする請求項4に記載の衣類の脱色方法。
  6. 【請求項6】 前記第4工程の前記スチーム処理は,1
    40℃〜200℃の温度でおこなわれることを特徴とす
    る請求項4あるいは5に記載の衣類の脱色方法。
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