JP7392995B2 - ユーズド加工を施した物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーズド加工を施した染料で染色された布製の物品の製造方法に関する。
以下の特許文献1には、スレン染料で染色されたデニムパンツを、水に浸漬して脱水し、水分率を60質量%にしたジーンズとオゾンガスとを接触させて、デニムパンツを脱色する方法が記載されている。この方法では、デニムパンツの染着全表面が均一に約6割程度脱色されるとされている。以下では、この方法を方法1と称する。
特許文献1には、硫化染料で染色されたデニムパンツを水に浸漬し、マングルで水分率が60質量%になるまで搾り、デニムパンツをステンレス製の円筒容器内に吊るして、円筒容器内にオゾンガスを吹き込むことで、デニムパンツを脱色する方法が記載されている。この方法では、完全に脱色された部分と、ほとんど脱色されていない部分とを有する、脱色によるコントラストの強いデニムパンツが得られるとされている。以下では、この方法を方法2と称する。
特許文献1には、インジゴ染料で染色した生地を使用したデニムパンツに対して、スプレーで約50~70質量%の水分を斜めの筋状に付与し、デニムパンツを曝露装置に吊って、装置内にオゾンガスを吹き込むことが記載されている。この方法では、斜めの筋状に脱色された模様を有するデニムパンツが得られるとされている。以下では、この方法を方法3と称する。
特開平4-100987号公報
特許文献1の方法1では、対象物品であるデニムパンツの約6割程度といった強い脱色がなされる。ユーザーの嗜好に合わせて、衣服や鞄など染料で染色された物品を意図的に脱色させたり、表面に摩擦等の外力を加えて、物品に意図的にダメージを与えたりすることにより、使用による中古感を再現した物品が販売されている。引用文献1の方法1では、物品の全体が強く脱色されるため、物品に自然な中古感が生じない。また、本発明者らが検討したところ、染色された布製の物品を水に浸漬し、オゾンを用いて脱色すると、黄味を帯びた色に変色することがあり、物品に自然な中古感を生じさせることができない。
特許文献1の方法2では、対象物品であるデニムパンツに、完全に脱色された部分とほとんど脱色されていない部分とを持たせるように脱色する。完全に脱色された部分と、ほとんど脱色されていない部分とで、強いコントラストが生じる。また、特許文献1の方法3では、対象物品であるデニムパンツに対して、スプレーにより斜めの筋状の脱色模様を部分的に形成する。これらの脱色方法では、脱色された部分と脱色されていない部分とで強いコントラストが生じるため、自然な中古感を再現する方法には向いていない。中古感を再現するには、摩擦等の外力や紫外線等によって、染料が自然に脱色した風合いを再現する必要がある。
使用を経た衣服や鞄などの物品では、頻繁に摩擦に曝される部分では当たりと呼ばれる脱色模様が現れる。その他の部分においても比較的頻度は低いものの摩擦に曝されるため、物品の全体の色が全体的に淡くなる。引用文献1の方法1ないし方法3では、こうした風合いを再現することはできず、物品に自然な中古感を付与することはできない。
オゾンによる脱色の替わりに、次亜塩素酸、水酸化ナトリウム、グルコース、又は界面活性剤等の脱色剤を使用して、対象物品を脱色する方法も想定される。しかしながら、次亜塩素酸等の脱色剤を使用した場合、対象物品に付着した次亜塩素酸を洗浄したり、中和したりするのに、多量の水を要するという問題がある。
本発明は、染色された布製の対象物品を脱色した際に、使用を経た自然な風合いを実現すると共に、脱色にオゾンを用いることにより、脱色に要する水の量を低減したユーズド加工を施した物品の製造方法を提供することを目的とする。
染料で染色された布製の物品に対して霧状の水を接触させる工程と、霧状の水を接触させた前記物品に対してオゾンガスを接触させる工程とを含み、前記水を接触させる工程は、霧状の水を前記物品に対して接触させることにより、前記物品の含水率が1~20質量%となるように前記物品に含水させる工程であるユーズド加工を施した物品の製造方法により、上記の課題を解決する。この方法では、オゾンを用いた脱色をともなうにもかかわらず、脱色時の生地の黄変が防止され、また、局所的に染料が強く脱色されるといったことが生じず、使用を経た自然な風合いに対象物品を脱色することができる。次亜塩素酸等の脱色剤を使用しなくても脱色を実施することができるので、中和又は洗浄等に要する水の量を低減することができる。
上記の製造方法において、気密チャンバー内において、前記霧状の水を接触させる工程と、前記オゾンガスを接触させる工程とを実施し、チャンバー内に複数の前記物品を投入した状態おいて、前記物品を攪拌しながら、水又はオゾンガスと前記物品とを接触させることが好ましい。チャンバー内において、霧状の水を接触させる工程とオゾンガスを接触させる工程との両工程を実施することにより、各工程間で対象物品を搬送する手間を省くことができる。対象物品を攪拌しながら、霧状の水を接触させる工程とオゾンガスを接触させる工程との両工程を実施することにより、一度に大量の対象物品を自然な風合いとなるように脱色することが可能になり、大規模な製造に対応することが可能になる。
上記の製造方法において、前記物品に対してオゾンガスを接触させる工程を実施する前に、物品の使用時において摩擦に曝されやすい部分を意図的に摩擦し、摩擦した後に、前記物品に対してオゾンガスを接触させる工程を実施することが好ましい。この順番で各工程を実施することにより、対象物品に摩擦を加えて当たりを出す作業を簡略にしても、十分な当たり模様を出すことが可能になる。
上記の製造方法によれば、例えば、以下のユーズド加工を施した物品を製造することができる。すなわち、明部のL*値と暗部のL*値との差の絶対値は、0.5~5.0であるユーズド加工を施したデニム製品である。当該デニム製品では、明部と暗部とにおける明度の差が自然な中古感を生じさせる。
上記の製造方法によれば、例えば、以下のユーズド加工を施した物品を製造することができる。すなわち、a*値は、1.0~10.0であり、b*値は、-20.0~-10.0であり、L*値は、20.0~30.0であるデニム製品である。当該デニム製品では、色合いや風合いが自然な中古感を生じさせる。
本発明によれば、染色された布製の対象物品を脱色した際に、使用を経た自然な風合いを実現すると共に、脱色にオゾンを用いることにより、脱色に要する水の量を低減したユーズド加工を施した物品の製造方法を提供することができる。
実施例1に係る方法の実施手順を示す図である。 比較例1に係る方法の実施手順を示す図である。 実施例1、比較例1、及び比較例4の各方法によりユーズド加工を施したデニムパンツの外観を示す写真である。 比較例7の方法によりユーズド加工を施したデニムパンツの外観を示す写真である。 実施例2、比較例2、及び比較例5の各方法によりユーズド加工を施した綿パンツの外観を示す写真である 実施例3、比較例3、及び比較例6の各方法によりユーズド加工を施した綿パンツの外観を示す写真である
以下、本発明のユーズド加工を施した物品の製造方法の好適な実施形態について説明する。
本発明は、染料で染色された布製の物品に対して霧状の水を接触させる工程と、霧状の水を接触させた前記物品に対してオゾンガスを接触させる工程とを含み、前記水を接触させる工程は、霧状の水を前記物品に対して接触させることにより、前記物品の含水率が1.0~20.0質量%となるように前記物品に含水させる工程であるユーズド加工を施した物品の製造方法である。
上記の染料としては、例えば、市販の硫化染料、反応染料、又はインジゴ染料が挙げられる。インジゴ染料は、天然インジゴ又は合成インジゴを使用することができる。染料は、複数種類を併用してもよい。
硫化染料としては、市販のものを使用することができる。例えば、Asathiosolシリーズ(旭化学工業株式会社)のOlive S-KD、又はBrilliant Green S-GO等が挙げられる。
反応染料としては、市販のものを使用することができる。例えば、Levafix CAシリーズ(Dystar)のYellow CA、Red CA、又はBlue CA等が挙げられる。
布製の物品は、特に限定されず、例えば、ズボン、若しくはスカートなどの下衣;シャツ、ジャケット、若しくはベストなどの上衣;つなぎ服、ワンピースなどの上衣と下衣とが一体になった衣服;鞄;又は靴などが挙げられる。
物品を構成する布の種類は、特に限定されないが、例えば、綿布、デニム地などが挙げられる。綿布は、ポリウレタン繊維を含有するものであってもよい。
デニム地で構成される物品の例としては、例えば、デニムパンツ、デニムジャケット、デニムシャツ、デニムベスト、又はデニム製のオーバーオールなどが挙げられる。
霧状の水は、任意の方法により発生させることができる。例えば、噴霧ノズルを使用してもよいし、超音波で水を振動させることにより発生させてもよい。
霧状の水には、対象物品の濡れ性を向上させるための物質を添加してもよい。そのような物質としては、例えば、界面活性剤を配合することができる。霧状の水の温度は、限定されず、例えば、100℃以下、又は65℃以下にすることができる。水の温度の下限値は特に限定されず、例えば、0℃を超える温度にすることができる。
ユーズド加工を施す際には、上記のオゾンガスによる脱色に加えて、物品の使用時において摩擦に曝されやすい部分を意図的に摩擦して、摩擦により染料が部分的に退色した状態、いわゆる当たりを再現してもよい。摩擦に曝されやすい部分を意図的に摩擦する工程としては、ヒゲ加工、ブラッシング加工、サンドブラスト加工、ストンウォッシュ加工が挙げられる。摩擦に曝されやすい部分を意図的に摩擦する際には、物品に対してオゾンガスを接触させる工程を実施する前に摩擦することが好ましく、より好ましくは、物品に対して霧状の水を接触させる前かつオゾンガスを接触させる前に摩擦する。この順番で摩擦することにより、意図的に摩擦する工程において摩擦する回数を減じても、十分な当たりを再現することができる。なお、ヒゲ加工、ブラッシング加工、サンドブラスト加工、ストンウォッシュ加工の方法は、種々の公知の方法、及び種々の公知の器具を使用して実施することができる。
霧状の水を物品に対して接触させる工程と、オゾンガスを物品に対して接触させる工程は、気密に構成されたチャンバー内において実施することが好ましい。これにより、作業環境中へオゾンガスや水が飛散することを防止することができる。オゾンガスや水の使用量も低減することができる。また、霧状の水を物品に対して接触させる工程と、オゾンガスを物品に対して接触させる工程は、チャンバー内において物品を攪拌しながら、水又はオゾンガスと物品とを接触させることが好ましい。撹拌しながら物品と水又はオゾンガスとを接触させることにより、一度に多くの物品を処理することが可能になり、また均一に水又はオゾンガスと物品とを接触させることが可能になり、脱色にむらが生じることを防ぐことが可能になる。チャンバー内で物品を攪拌するには、例えば、撹拌子などを利用してもよいし、チャンバー自体をドラム式洗濯機のように回転させてもよい。
上記の製造方法によれば、明部のL*値と暗部のL*値との差の絶対値は、0.5~5.0であるユーズド加工を施した物品を製造することができる。明部とは、ユーズド加工を施した物品において、最も色が明るい部分をいう。暗部とは、ユーズド加工を施した物品において、最も色が暗い部分をいう。明部と暗部とを認定する際には、例えば、目視で明部と思われる個所について、対象物品のL*値をランダムに10回測定し、そのうち最も高いL*値を記録することが好ましい。暗部も同様に、目視で暗部と思われる個所について、対象物品のL*値をランダムに10回測定し、そのうち最も低いL*値を記録することが好ましい。なお、明部と暗部とを認定する際には、ヒゲ加工、及びブラッシング加工、又はサンドブラスト加工等により、意図的にデニムパンツに摩擦を加えた部分は、対象から除外する。このような物品では、明部と暗部の明るさの差が小さく、色の明るさの差の点で、使用を経て退色した自然な風合いとなる。
上記の製造方法によれば、明部のΔE* abと暗部のΔE* abとの差の絶対値は、0.5~5.0であるユーズド加工を施した物品を製造することができる。なお、明部と暗部とを認定する際には、ヒゲ加工、及びブラッシング加工又はサンドブラスト加工等により、意図的にデニムパンツに摩擦を加えた部分は、対象から除外する。このような物品では、明部と暗部の色差が小さく、色差の点で、使用を経て退色した自然な風合いとなる。
上記の製造方法によれば、a*値は、1.0~10.0であり、b*値は、-20.0~-10.0であり、L*値は、20.0~30.0であるユーズド加工を施した物品を製造することができる。a*値は、値が大きいと赤が強くなり、値が小さいと緑が強くなる。b*値は、値が大きいと黄が強くなり、値が小さいと青が強くなる。L*値は、値が大きいと明度が大きくなり、値が小さいと値が小さくなる。上記の物品では、使用を経て退色した自然な風合いとなる。
c*値の値は、値が大きいと色の鮮やかさが大きくなり、値が小さいとくすんだ色になる。c*値は、特に限定されないが、10.0~20.0とすれば、鮮やかな印象のユーズド加工を施した物品とすることができる。H値は、色相角度である。H値は、特に限定されないが、195~285°の範囲にすることができる。これにより、インジゴで染めたジーンズの風合いとすることができる。
本発明の方法では、オゾンガスと霧状の水とを利用して、物品を脱色する。従来法において、水を多量に使用していた工程を省略して物品を脱色することが可能になる。従来法に比して、40~60%も水の使用量を節減することが可能になる。
ユーズド加工を施す際には、物品に対してレーザーを照射することにより、当たり模様や広範囲に及ぶ脱色模様などの比較的に摩擦に曝されやすい部分に現れる脱色模様を再現するようにしてもよい。
オゾンガスの濃度は、特に限定されないが、例えば、0.1~30ppmとなるようにすることができる。オゾンガスを接触させる時間も特に限定されないが、例えば、5~60分間とすることができる。
以下、実施例を挙げてさらに具体的に説明する。以下に示す実施例は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲は以下に示す実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示した手順でユーズド加工を施したデニムパンツを製造した。ユーズド加工は、合成インジゴ染料で染色された綿生地を縫製したデニムパンツに対して施した。なお、図1に示したように、各工程は、実施順の番号が若い工程から順次実施した。
まず、使用されたデニムパンツの大腿部に現れるヒゲと呼ばれる脱色部分を再現するために、デニムパンツの大腿部をサンドペーパーで擦ってデニムパンツの表面を削り、デニムパンツの大腿部に現れる筋状の脱色模様を再現した。
次いで、デニムパンツの表面をセラミクス製の研磨材を取り付けたブラシで擦るブラッシング加工を行い、デニムパンツの膝、大腿部又は臀部に現れる広範な脱色模様を再現した。なお、ブラッシング加工に替えてサンドブラスト加工を実施してもよいし、ブラッシング加工とサンドブラスト加工とを併用してもよい。
ブラッシング加工を行ったデニムパンツを、60℃のお湯で10分間洗浄し、デニムパンツに付着している粉塵等を洗い流した。その後、デニムパンツと、常温の水と、研磨材とをウォッシャーに投入して撹拌して、ストンウォッシュ加工を行った。ストンウォッシュ加工を行ったデニムパンツを水で洗浄してデニムパンツに付着している粉塵を洗い流した。次いで、洗浄したデニムパンツを温風で乾燥させた。
乾燥させたデニムパンツを回転ドラム式のチャンバーに投入して、デニムパンツをチャンバー内で撹拌しながら、チャンバー内に常温で霧状の水を供給して、デニムパンツの含水率が10%になるようにした。前記チャンバーは、密閉することが可能な構成を備えている。デニムパンツの含水率は、次式により、求めた。
含水率(%)=(A-B)÷A×100
ただし、A:霧状の水で湿らせたデニムパンツの質量、B:水で湿らせる前のデニムパンツの質量である。
所望の含水率に達した時点で、霧状の水の供給を停止する。次いで、前記チャンバー内にオゾンガスを供給した。オゾンガスは、常温で、チャンバー内でデニムパンツを撹拌しながら、チャンバー内にオゾンガスを15分間供給し、チャンバー内のオゾン濃度が10ppmになるようにした。15分間のオゾン処理を終えたのち、チャンバー内のオゾンを排出し、チャンバー内にチオ硫酸ナトリウム水溶液を供給して、50℃にて10分間攪拌して、デニムパンツを中和した。中和した後、チャンバー内に70℃の石鹸溶液を供給して、デニムパンツを撹拌しながら洗浄するソーピングを10分間行った。その後、チャンバー内に60℃のお湯を供給しデニムパンツを撹拌しながら5分間洗浄し、次いでチャンカー内に常温の水を供給しデニムパンツを撹拌しながら5分間洗浄した。洗浄したデニムパンツを温風で乾燥し、デニムパンツのユーズド加工を終了した。なお、本実施例の方法では、対象物品であるデニムパンツを霧状の水で湿らせる工程から水洗浄までの行程を前記チャンバー内で実施した。実施例1の方法で排出された水の総量は、2400Lであった。
[実施例2]
デニムパンツを、反応染料で染色された綿生地を使用して縫製したパンツに変更した点、並びに図1に示したヒゲ加工、ブラッシング加工、湯での洗浄、ストンウォッシュ加工、水での洗浄、及び乾燥の各処理を省略した点以外は、実施例1の方法と同様にして、綿パンツの脱色処理を行った。なお、反応染料としては、Levafix CAシリーズ、Yellow CA、Red CA、及びBlue CAの計3種類の反応染料を配合して使用し、脱色する前の状態において濃いチャコールグレーの色となるように染色されている。
[実施例3]
デニムパンツを、硫化染料で染色された綿生地を使用して縫製したパンツに変更した点、並びに図1に示したヒゲ加工、ブラッシング加工、湯での洗浄、ストンウォッシュ加工、水での洗浄、及び乾燥の各処理を省略した点以外は、実施例1の方法と同様にして、綿パンツの脱色処理を行った。なお、硫化染料としては、Asathiosolシリーズ、Olive S-KD、及びBrilliant Green S-GOの計2種類の硫化染料を配合して使用し、脱色する前の状態において濃いカーキの色となるように染色されている。
[比較例1]
実施例1の方法で使用したのと同様の合成インジゴで染色したデニムパンツに対して、図2に示す方法でユーズド加工を行った。詳細は以下の通りである。
合成インジゴで染色したデニムパンツに対して、実施例1と同様の方法により、ヒゲを付与する加工、ブラッシング加工を行った。次いで、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を布に含ませてデニムパンツの表面を拭いて部分的な脱色を行った。次いで、50℃のチオ硫酸ナトリウム水溶液に対してデニムパンツを入れて、撹拌しながら10分間中和を行った。中和が終了した後、常温の水でデニムパンツを5分間洗浄した。
水洗後のデニムパンツを実施例1と同様の方法で、ストンウォッシュ加工を行い、その後、実施例1と同様の方法により水で洗浄した。
水洗浄後、還元脱色液に対してデニムパンツを入れて、90℃で撹拌しながら15分間、還元脱色を行った。還元脱色液は、水酸化ナトリウム、Dグルコース、界面活性剤を含有する。還元脱色を行ったデニムパンツを70℃の湯で5分間洗浄し、次いで、常温の水で5分間洗浄した。
水洗浄後のデニムパンツを50℃の次亜塩素酸ナトリウム水溶液に入れて、20分間攪拌しながら脱色を行った。脱色処理を行ったデニムパンツを50℃のチオ硫酸ナトリウム水溶液に入れて、撹拌しながら10分間中和を行った。
中和処理を行ったデニムパンツを実施例1と同様の方法により、ソーピング、湯による洗浄、水による洗浄、温風による乾燥をそれぞれ行った。比較例1の方法により、総計で4000Lの水を消費した。
[比較例2]
デニムパンツを、反応染料で染色された綿生地(実施例2の生地と同様のもの)を使用して縫製したパンツに変更した点、並びに図2に示したひげ加工、ブラッシング加工、湯での洗浄、ストンウォッシュ加工、水での洗浄、及び乾燥の各処理を省略した点以外は、比較例1の方法と同様にして、綿パンツの脱色処理を行った。
[比較例3]
デニムパンツを、硫化染料(実施例3の生地と同様のもの)で染色された綿生地を使用して縫製したパンツに変更した点、並びに図2に示したひげ加工、ブラッシング加工、湯での洗浄、ストンウォッシュ加工、水での洗浄、及び乾燥の各処理を省略した点以外は、比較例1の方法と同様にして、綿パンツの脱色処理を行った。
[比較例4]
実施例1で使用したのと同様のデニムパンツを十分な量の水に浸漬して、デニムパンツを脱水し、乾燥することなくそのままオゾンガスをチャンバー内に供給することによって、デニムパンツの脱色を行った。この点以外は、実施例1と同様の方法により、デニムパンツのユーズド加工を実施した。オゾンガスの濃度、適用時間も実施例1の方法と同様である。なお、比較例4に係るデニムパンツの含水率は、85.0質量%であった。
[比較例5]
デニムパンツを、反応染料(実施例2の生地と同様のもの)で染色された綿生地を使用して縫製したパンツに変更した点、並びに図2に示したひげ加工、ブラッシング加工、湯での洗浄、ストンウォッシュ、水での洗浄、及び乾燥の各処理を省略した点以外は、比較例4の方法と同様にして、綿パンツの脱色処理を行った。
[比較例6]
デニムパンツを、硫化染料(実施例3の生地と同様のもの)で染色された綿生地を使用して縫製したパンツに変更した点、並びに図1に示したひげ加工、ブラッシング加工、湯での洗浄、ストンウォッシュ、水での洗浄、及び乾燥の各処理を省略した点以外は、比較例4の方法と同様にして、綿パンツの脱色処理を行った。
[比較例7]
デニムパンツを十分な量の水に浸漬して、デニムパンツを水から引き揚げて搾り、デニムパンツの含水率が10質量%となるように、デニムパンツを乾燥機で乾燥させた。次いで、オゾンガスをチャンバー内に供給することによって、デニムパンツの脱色を行った。この点以外は、実施例1と同様の方法により、デニムパンツのユーズド加工を実施した。オゾンガスの濃度、適用時間も実施例1の方法と同様である。
実施例1ないし実施例3の各パンツと、比較例1ないし比較例7の各パンツとについて、測色器(コニカミノルタ製CM-3600A)を使用して、L*値、a*値、b*値、c*値、及びH値を測定した。また、反応染料により染色した綿パンツ、及び硫化染料により染色した綿パンツについては、比較対照のためのブランクとして、上記のオゾンによる脱色処理を施す前の反応染めの綿パンツと上記のオゾンによる脱色処理を施す前の硫化染めの綿パンツとを使用した。測定条件は、以下の通りである。
視野角:2度視野
光源:D65
測定方式:CIE76Lab方式
測定結果を以下の表1ないし表4と、図3ないし図6にまとめた。
Figure 0007392995000001
表1に示したように、実施例1に係るデニムパンツと、比較例7に係るデニムパンツとについては、最も色が暗い部分(以下、暗部という。)と、最も色が明るい部分(以下、明部という。)とにおけるL*値、a*値、b*値、c*値、及びH値を表示した。比較例1に係るデニムパンツのL*値、a*値、b*値、c*値、及びH値を基準値として設定し、実施例1のL*値、a*値、b*値、c*値、及びH値から、比較例1のL*値、a*値、b*値、c*値、及びH値を、それぞれ、減じることにより、ΔL*、Δa*、Δb*、Δc*、ΔHを求めた。比較例7についても同様にした。なお、以下に示す表2ないし表4においても、同様に、各実施例又は各比較例のデニムパンツのL*値等から各表中の基準色のL*値を減じることにより、ΔL*値等を求めた。なお、基準色を認定する際には、L*値、a*値、b*値、c*値、及びH値を、10か所で測定し、各値を平均することにより求めた。なお、基準色を認定する際には、ヒゲ加工、及びブラッシング加工又はサンドブラスト加工等により、意図的にデニムパンツに摩擦を加えた部分は、対象から除外した。
表1におけるΔE* abは、次式により求めたものである。なお、表2ないし表4のΔE* abについても同様である。
ΔE* ab=[(ΔL*)2+(Δa*)2+(Δb*)21/2
表1からわかるように、実施例1に係るデニムパンツでは、従来採用されてきた次亜塩素酸により脱色した比較例1に係るデニムパンツと大きな色差(ΔE* ab)は認められなかった。また、図3における「実施例1」と表示したデニムパンツと「比較例1」と表示したデニムパンツとの比較から明らかなように、肉眼で官能評価を行った場合においても、実施例1に係るデニムパンツと比較例2に係るデニムパンツは、従来のユーズド加工で製造したデニムパンツと遜色のない中古感を再現することができた。上述の通り、比較例1に係る従来の方法では、デニムパンツのユーズド加工に多量の水を要したが、実施例1に係る方法では、デニムパンツのユーズド加工に要する水の量を低減することができた。
表1及び図3からわかるように、実施例1に係るデニムパンツでは、暗部のΔE* abと明部のΔE* abとの差が小さく、また暗部のL*値と明部のL*値との差が小さく、自然な仕上がりであった。具体的には、ΔE* abの差は、2.39であり、L*値の差は2.57であった。これに対して、水に浸漬後に含水率を調節してオゾンガスにより脱色を行った比較例7に係るデニムパンツでは、暗部のΔE* abと明部のΔE* abとの差が大きく、また、暗部のL*値と明部のL*値との差が大きく、不自然な仕上がりであった。図4に示したように、比較例7に係るデニムパンツは、生地の縫合部や生地が重なっている部分において、過度な脱色が生じる一方で、それ以外の部分では過度な脱色が生じず、脱色によるコントラストが強く生じた不自然な外観であった。
Figure 0007392995000002
表2からわかるように、水に浸漬後に脱水をしてオゾンガスに接触させた比較例4に係るデニムパンツでは、比較例1に係るデニムパンツを基準色としたときのΔE* abが大きな値となり、過度な色の変化が生じた。b値は、値が大きくなると黄色が強くなり、値が小さくなると青色が強くなる。表2の比較例4のΔb*値は、2.19となっており、次亜塩素酸で脱色した比較例1に係るデニムパンツに比較して、黄味がかった色に変色していることがわかる。L*値は、値が大きくなると明度が高くなり、値が小さくなる明度が小さくなる。また、表2の比較例4のデニムパンツではL*値が大きくなり、過度に明度の高い色に変色した。図3に示したように、水に浸漬後にオゾンガスに接触させた比較例4のデニムパンツは、官能評価においてもユーズド加工を施したデニムパンツとしては、不自然な色彩であった。
表2からわかるように、実施例1に係るデニムパンツでは、従来法である比較例1のデニムパンツの色彩を基準とする、ΔL*、Δa*、Δb*、Δc*、ΔH、ΔE* abが小さくなっており、オゾンを使用して脱色したにもかかわらず、過度な脱色や黄変が生じず、ユーズド加工を施したデニムパンツの標準である比較例1と同等の外観を備えるものであることがわかる。上述の通り、実施例1のオゾンパンツの製造に際しては、比較例1に比して、水の使用量が低減された。なお、表2における実施例1及び比較例1のデニムパンツは、表1の実施例1及び比較例1のデニムパンツと同様の方法によりそれぞれ製造したものであるが、別のデニムパンツを使用した。
Figure 0007392995000003
表3及び図5に示しように、反応染料で染色された実施例2に係る綿パンツでは、未脱色の反応染料で染色された綿パンツに比して、長期間の使用を経たときのような自然な脱色を再現することができた。一方、表3に示したように、次亜塩素酸で脱色した比較例2及び水に浸漬後にオゾンガスに接触させた比較例5に係る綿パンツでは、未脱色のブランクに比して、ΔE* abが大きく変化したことから、色が大きく変化したことがわかる。a値は、値が大きくなると赤色が強くなり、値が小さくなると緑色が強くなる。b値は、上述の通り、b値は、値が大きくなると黄色が強くなり、値が小さくなると青色が強くなる。比較例2及び比較例5の綿パンツでは、ブランクに比して、赤味が強くなり、黄味も若干強くなり、色相(Δh)が大きく変化した。図5に示したように、肉眼による評価においては、比較例2の綿パンツは赤味がかり、比較例6は灰色がかった外観であった。比較例2及び比較例5の綿パンツは、共に、ユーズド加工を施した綿パンツとしては、外観が不自然なものであった。
Figure 0007392995000004
表4及び図6に示しように、硫化染料で染色された実施例3に係る綿パンツでは、未脱色の硫化染料で染色された綿パンツに比して、長期間の使用を経たときのような自然な脱色を再現することができた。一方、表4に示したように、比較例3及び比較例6に係る綿パンツでは、未脱色のブランクに比して、ΔE* abが大きく変化したことから、色の大きな変化があったことがわかる。a値は、上述の通り、値が大きくなると赤色が強くなり、値が小さくなると緑色が強くなる。比較例3及び比較例6の綿パンツでは、ブランクに比して、共に赤味が強くなった。比較例3の綿パンツでは、ブランクに比して、色相(Δh)が大きく変化した。図6に示したように、肉眼による評価においては、比較例3の綿パンツは赤味がかり、比較例6の綿パンツは灰色がかった外観であった。比較例3及び比較例6の綿パンツは、共に、ユーズド加工を施した綿パンツとしては、外観が不自然なものであった。
次に、物品に摩擦を与えて、中古感を出す工程の実施順について確認した。実施例1の方法では、図1に示したように、ヒゲ加工、ブラッシング加工、及びストンウォッシュ加工を、オゾンガスによる処理を実施する前に実施した。この順番で実施した場合は、ヒゲ加工、ブラッシング加工による摩擦を与える回数を減じても、その後にオゾンガスによる処理を実施することにより、十分な当たり模様をデニムパンツに付与することができた。一方、オゾンガスによる脱色処理を実施した後に、ヒゲ加工、ブラッシング加工、及びストンウォッシュ加工を実施した場合は、ヒゲ加工、及びブラッシング加工により摩擦を与える回数を、実施例1の方法の場合より増やさなければ、十分な当たり模様をデニムパンツに付与することはできなかった。

Claims (5)

  1. 染料で染色された布製の物品に対して霧状の水を接触させる工程と、
    霧状の水を接触させた前記物品に対してオゾンガスを接触させる工程とを含み、
    前記水を接触させる工程は、霧状の水を前記物品に対して接触させることにより、前記物品の含水率が1.0~20.0質量%となるように前記物品に含水させる工程であるユーズド加工を施した物品の製造方法。
  2. 気密に構成されたチャンバー内において、前記霧状の水を接触させる工程と、前記オゾンガスを接触させる工程を実施し、
    チャンバー内に複数の前記物品を投入した状態おいて、前記物品を攪拌しながら、水又はオゾンガスと前記物品とを接触させる請求項1に記載のユーズド加工を施した物品の製造方法。
  3. 前記物品に対してオゾンガスを接触させる工程を実施する前に、物品の使用時において摩擦に曝されやすい部分を意図的に摩擦し、
    摩擦した後に、前記物品に対してオゾンガスを接触させる工程を実施する請求項1又は2に記載のユーズド加工を施した物品の製造方法。
  4. 製造される物品は、デニム製品であり、
    製造されたデニム製品において、明部のL*値と暗部のL*値との差の絶対値は、0.5~5.0である請求項1ないし3のいずれかに記載のユーズド加工を施した物品の製造方法。
  5. 製造される物品は、デニム製品であり、
    製造されたデニム製品のa*値は、1.0~10.0であり、製造されたデニム製品のb*値は、-20.0~-10.0であり、製造されたデニム製品のL*値は、20.0~30.0である請求項1ないし3のいずれかに記載のユーズド加工を施した物品の製造方法。
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