JPH0617377A - 消臭・制電性布帛 - Google Patents

消臭・制電性布帛

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Publication number
JPH0617377A
JPH0617377A JP19292792A JP19292792A JPH0617377A JP H0617377 A JPH0617377 A JP H0617377A JP 19292792 A JP19292792 A JP 19292792A JP 19292792 A JP19292792 A JP 19292792A JP H0617377 A JPH0617377 A JP H0617377A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antistatic
cloth
fabric
deodorant
deodorizing
Prior art date
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Pending
Application number
JP19292792A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Hori
昭彦 堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawashima Textile Manufacturers Ltd
Original Assignee
Kawashima Textile Manufacturers Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawashima Textile Manufacturers Ltd filed Critical Kawashima Textile Manufacturers Ltd
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Publication of JPH0617377A publication Critical patent/JPH0617377A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通気性を有し蒸れ感を与えず、消臭性と制電
性を兼ね備えており、自動車の椅子張地に好適な布帛を
得る。 【構成】 布帛に制電性繊維を混用し、活性炭を含む消
臭剤を配合したバッキング接着剤をネット模様状に塗着
して仕上げる。その場合、ネット模様状に塗着したバッ
キング接着剤の当該塗着部分の面積の、布帛の裏面全体
の面積に占める塗着面積占有率が30〜80%になるよ
うにし、バッキング接着剤を塗着して仕上がった布帛の
通気度が5cc/cm2 /sec以上になるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として椅子張地に使
用される消臭性と制電性を兼ね備えた布帛に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】椅子張地に使用される布帛は、その表面
の耐摩耗性を高めるために、エマルジョンラテックスコ
ンパウンドその他のバッキング接着剤を裏面に塗布して
仕上げられている。
【0003】その布帛に消臭性を付与する場合には、活
性炭(椰子殻活性炭等を意味する。)やゼオライト、L
・アスコルビン酸・鉄化合物等の消臭剤をバンキング接
着剤に配合して裏面に塗布する方法が採られる。
【0004】又、その布帛に制電性を付与する場合に
は、金属粉やカーボンブラック等の制電材をバッキング
接着剤に配合するか又は、それらの制電材を有する制電
性繊維を布帛に混用する方法が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】バッキング接着剤を裏
面に塗布して仕上げられた布帛は通気性が極めて少ない
ので、それを自動車の椅子張地の如く長時間肌身が接す
る箇所の部材として使用すると蒸れ感を与える。
【0006】そこで本発明は、通気性を有し蒸れ感を与
えず、消臭性と制電性を兼ね備え、自動車の椅子張地に
好適な布帛を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る布帛は、制
電性繊維を混用した通気性を有する布帛の裏面に活性炭
を含む消臭剤を配合したバッキング接着剤をネット模様
状に塗着して仕上げられており、布帛の裏面全体の面積
に占めるネット模様状に塗着されたバッキング接着剤の
塗着部分の面積の塗着面積占有率が30〜80%であ
り、5cc/cm2 /sec以上の通気性を有し、消臭
性と制電性を兼ね備えていることを特徴とするものであ
る。
【0008】バッキング接着剤の塗着乾燥重量(Dr
y)は20〜100g/m2 とし、その中の活性炭の塗
着量は10〜50g/m2 となるようにする。
【0009】活性炭には粒径が30μm以下で概して1
〜5μmとなるものを使用する。
【0010】制電性繊維には種々のものが使用され、パ
イル布帛にあっては制電性繊維を混用した制電性糸条を
一部のパイル糸として、例えばパイル面に5〜20mm
間隔の割合で制電性糸条によるパイルが現われるように
通常のパイル糸10本に対し制電性糸条を1〜3本にな
る割合で使用する。
【0011】制電性繊維の制電性糸条に占める比率(混
用率)は5〜15%程度でよい。活性炭は、ニコチン・
タールやトルエンその他の有機溶剤(トルエン)の臭気
やアンモニア系臭気に対する消臭機能を発揮する。バッ
キング接着剤は、ネット模様を刻設したグラビアロール
によって塗着される。
【0012】バッキング接着剤をネット模様状に塗着す
るのは、(1) バッキング接着剤によって布帛の全て
の布目隙間を塞ぐことなく、一部の布目隙間をそのまま
残して布帛の通気性を確保するため、(2) バッキン
グ接着剤の塗膜を個々に独立した点状にせず連続したネ
ット模様状にすることによって、布帛を構成する繊維の
一部をネット模様状に連続するバッキング接着剤の塗膜
に接着させて布帛に耐摩耗性を付与されるため、(3)
活性炭も導電性を有する一種のカーボンブラックでも
あるから、それを配合したバッキング接着剤の塗膜も導
電性を有し、一般の非導電性繊維と混用されて布帛の中
に電気的に絶縁状態で散在する制電性繊維を電気的に接
続して制電・帯電防止効果を高めるためであり、(4)
本発明を効果的に実施するには、バッキング接着剤の
塗着面積占有率を35〜65%とし、その塗着後の布帛
の通気性が10cc/cm2 /sec以上になるように
することが推奨される。
【0013】
【実施例】羊毛繊維パイル糸(48メートル番手双糸)
10本につき、制電性繊維糸条(18綿番手単糸)を当
該羊毛繊維パイル糸と合撚した制電性パイル糸(制電性
繊維混用率9.6重量%)2本の割合でパイル糸を整経
し、ナイロンフイラメント糸(70d/24F)を地糸
に用いてダブルラッシエル布帛(目付48g/m2、パ
イル目付400g/m2 、地糸目付81g/m2 、制電
性繊維混用率0.4重量%、ウエール密度22.5本/
吋、コース密度37.0本/吋)を編成した。
【0014】この布帛の裏面に、アクリル樹脂系エマル
ジョンコンパウンドに活性炭を30PHR配合したバッ
キング接着剤を、斜線太さ2mm・斜線間隔5mm(斜
線間隔の隙間3mm)の斜線に成る斜格子模様を刻設し
たグラビアロールによって32.0g/m2 (乾燥重
量)塗着して仕上げた。
【0015】仕上がった布帛から21cm角の試験片
(A)と、ブランクのダブルラッシエル布帛から21c
m角の試験片(B)を、それぞれ採取し、これらの試験
片(A)と(B)の消臭性を測定すると共に通気度と摩
擦帯電圧を測定して〔表1〕に示す結果を得た。
【0016】消臭性試験は、内側寸法・奥行25cm×
横幅25cm×縦高さ40cmのチャンバーの壁面に試
験片の上縁に取り付けた粘着テープによって貼り付け、
揮発性液体をチャンバーに注入し、その5時間後のチャ
ンバー内の揮発性液体の気化ガス濃度を光明理科学工業
株式会社製・北川式ガス検知機により測定して行った。
揮発性液体には、トルエン50ccとアンモニア20c
cを用いた。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】上記の如く本発明に係る布帛は、制電性
繊維を混用した通気性を有する布帛の裏面に活性炭を含
む消臭剤を配合したバッキング接着剤をネット模様状に
塗着して仕上げられており、布帛の裏面全体の面積に占
めるネット模様状に塗着されたバッキング接着剤の塗着
部分の面積の塗着面積占有率が30〜80%であり、5
cc/cm2 /sec以上の通気性を有すると共に消臭
性と制電性を兼ね備えており、自動車座席の椅子張地と
して使用した場合に蒸れ感を与えず頗る好都合である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 消臭・制電性布帛

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 制電性繊維を混用した通気性を有
    する布帛の裏面に、活性炭を含む消臭剤を配合したバッ
    キング接着剤をネット模様状に塗着して仕上げられてお
    り、(b) 布帛の裏面全体の面積に占めるネット模様
    状に塗着されたバッキング接着剤の塗着部分の面積の塗
    着面積占有率が30〜80%であり、(c) 5cc/
    cm2 /sec以上の通気性を有することを特徴とする
    消臭・制電性布帛。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の消臭・制電性布帛
    がパイル布帛であり、パイル層に制電性繊維が混用され
    ていることを特徴とする前掲請求項1に記載の消臭・制
    電性布帛。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載のバッキング接着剤
    の塗着面積占有率が35〜65%であり、10cc/c
    2 /sec以上の通気性を有することを特徴とする前
    掲請求項1に記載の消臭・制電性布帛。
  4. 【請求項4】 前掲請求項3に記載の消臭・制電性布帛
    がパイル布帛であり、パイル層に制電性繊維が混用され
    ていることを特徴とする前掲請求項3に記載の消臭・制
    電性布帛。
JP19292792A 1992-06-27 1992-06-27 消臭・制電性布帛 Pending JPH0617377A (ja)

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JPH0617377A true JPH0617377A (ja) 1994-01-25

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ID=16299308

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JP (1) JPH0617377A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005220464A (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 Honda Motor Co Ltd 通気性編物製造法

Cited By (1)

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