JPH06173711A - 燃焼器の尾筒 - Google Patents
燃焼器の尾筒Info
- Publication number
- JPH06173711A JPH06173711A JP35199792A JP35199792A JPH06173711A JP H06173711 A JPH06173711 A JP H06173711A JP 35199792 A JP35199792 A JP 35199792A JP 35199792 A JP35199792 A JP 35199792A JP H06173711 A JPH06173711 A JP H06173711A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustor
- space
- transition piece
- resonance system
- tail cylinder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃焼振動を減衰できるよう燃焼器尾筒の構造
を改良すること。 【構成】 燃焼器2の尾筒3の外側に多数の冷却空気導
入孔6を有する覆い筒7を設けて、これら2つの筒間に
空間8を形成し、この空間8と燃焼器尾筒3に多数穿設
した冷却孔9とでヘルムホルツの共鳴系を構成し、燃焼
振動により発生する圧力脈動を該共鳴系によって吸収す
るようにしたもの。
を改良すること。 【構成】 燃焼器2の尾筒3の外側に多数の冷却空気導
入孔6を有する覆い筒7を設けて、これら2つの筒間に
空間8を形成し、この空間8と燃焼器尾筒3に多数穿設
した冷却孔9とでヘルムホルツの共鳴系を構成し、燃焼
振動により発生する圧力脈動を該共鳴系によって吸収す
るようにしたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン燃焼器又
はボイラ、ガス炉などの燃焼器尾筒に関する。
はボイラ、ガス炉などの燃焼器尾筒に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の燃焼器尾筒の一例を示す、
ガスタービン燃焼器の主要部の概略図である。図3にお
いて、圧縮機1を出た空気は燃焼器2に流入する。そし
て、この燃焼器2内で燃料が燃焼し、その燃焼ガス4が
尾筒3を通ってタービン5に流入する。
ガスタービン燃焼器の主要部の概略図である。図3にお
いて、圧縮機1を出た空気は燃焼器2に流入する。そし
て、この燃焼器2内で燃料が燃焼し、その燃焼ガス4が
尾筒3を通ってタービン5に流入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
燃焼器では、燃焼振動により部品の損傷を招くという事
象を発生することがあるため、燃焼振動を計測し、この
事象を生じない範囲で運転されている。しかし、近年
は、地球環境を守るため、有害な排気ガスをできるだけ
少なくするような運転が必要になってきており、このた
めには燃焼振動を発生しない燃焼器が必須である。しか
しながら、従来の燃焼器にあっては、低公害で、有害な
排ガスの少ない燃焼器を実現するための燃焼振動に対す
る余裕度が不足している。
燃焼器では、燃焼振動により部品の損傷を招くという事
象を発生することがあるため、燃焼振動を計測し、この
事象を生じない範囲で運転されている。しかし、近年
は、地球環境を守るため、有害な排気ガスをできるだけ
少なくするような運転が必要になってきており、このた
めには燃焼振動を発生しない燃焼器が必須である。しか
しながら、従来の燃焼器にあっては、低公害で、有害な
排ガスの少ない燃焼器を実現するための燃焼振動に対す
る余裕度が不足している。
【0004】いま、燃焼振動を考察するに、燃焼振動は
燃焼変動と燃焼器内の音場の相互作用により生ずる自励
振動であり、燃焼系全体として負の減衰状態時に生ずる
現象である。したがって、燃焼器に音響的な減衰要素を
加え、系全体として正の減衰とし、広い運転範囲で安定
な燃焼状態を実現することが課題となる。
燃焼変動と燃焼器内の音場の相互作用により生ずる自励
振動であり、燃焼系全体として負の減衰状態時に生ずる
現象である。したがって、燃焼器に音響的な減衰要素を
加え、系全体として正の減衰とし、広い運転範囲で安定
な燃焼状態を実現することが課題となる。
【0005】本発明は、したがって、この課題を解決す
るためなされたもので、ヘルムホルツの共鳴系を構成し
て燃焼振動を減衰できるように改良した燃焼器尾筒を提
供することを目的とする。
るためなされたもので、ヘルムホルツの共鳴系を構成し
て燃焼振動を減衰できるように改良した燃焼器尾筒を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、燃焼器の尾筒の外側に多数の冷却空気
導入孔を有する覆い筒を設けて、これら2つの筒間に空
間を形成し、この空間と前記燃焼器の尾筒に多数穿設し
た冷却孔とでヘルムホルツの共鳴系を構成するようにし
たものである。
めに、本発明は、燃焼器の尾筒の外側に多数の冷却空気
導入孔を有する覆い筒を設けて、これら2つの筒間に空
間を形成し、この空間と前記燃焼器の尾筒に多数穿設し
た冷却孔とでヘルムホルツの共鳴系を構成するようにし
たものである。
【0007】
【作用】上記の手段によれば、燃焼器の尾筒を二重構造
として空間を形成すると共に、内側の尾筒に冷却孔を穿
設することによって、ヘルムホルツの共鳴系を構成して
いるので、燃焼振動により発生する圧力脈動を該共鳴系
によって吸収することができる。
として空間を形成すると共に、内側の尾筒に冷却孔を穿
設することによって、ヘルムホルツの共鳴系を構成して
いるので、燃焼振動により発生する圧力脈動を該共鳴系
によって吸収することができる。
【0008】
【実施例】以下、図1,図2を参照して本発明の実施例
について詳細に説明する。図1は本発明に係る燃焼器尾
筒の一実施例を示す、ガスタービン燃焼器の主要部の概
略図、図2は図1中の燃焼器尾筒の一部分を詳細に示す
断面図であり、図3に示したものと同一の部分には同一
の符号を付して重複する説明は省略する。
について詳細に説明する。図1は本発明に係る燃焼器尾
筒の一実施例を示す、ガスタービン燃焼器の主要部の概
略図、図2は図1中の燃焼器尾筒の一部分を詳細に示す
断面図であり、図3に示したものと同一の部分には同一
の符号を付して重複する説明は省略する。
【0009】図1に示すように、本発明は、燃焼器2の
尾筒3の外側に多数の冷却空気導入孔6を有する覆い筒
7を設けて、これら2つの筒間に空間8を形成し、この
空間8と燃焼器尾筒3に多数穿設した冷却孔9とでヘル
ムホルツの共鳴系を構成し、燃焼振動により発生する圧
力脈動を該共鳴系によって吸収するようにしたものであ
る。
尾筒3の外側に多数の冷却空気導入孔6を有する覆い筒
7を設けて、これら2つの筒間に空間8を形成し、この
空間8と燃焼器尾筒3に多数穿設した冷却孔9とでヘル
ムホルツの共鳴系を構成し、燃焼振動により発生する圧
力脈動を該共鳴系によって吸収するようにしたものであ
る。
【0010】更に詳述すれば、燃焼器尾筒3とその外側
に配置した覆い筒7とで体積Vの空間(キャビティ)8
を形成し、また燃焼器尾筒3に長さl、直径d(図2参
照)の冷却孔9をn個穿設したとする。そして、燃焼振
動の卓越周波数をf0とすると、l,d,n,Vの関係
を下記の数1の式を満足するように決めると(ただし、
Cは音速である)、上記空間8と孔9とによって形成さ
れる音響系がヘルムホルツの共鳴系を構成するため、燃
焼振動により発生する圧力脈動をこの共鳴系により吸収
することができる。
に配置した覆い筒7とで体積Vの空間(キャビティ)8
を形成し、また燃焼器尾筒3に長さl、直径d(図2参
照)の冷却孔9をn個穿設したとする。そして、燃焼振
動の卓越周波数をf0とすると、l,d,n,Vの関係
を下記の数1の式を満足するように決めると(ただし、
Cは音速である)、上記空間8と孔9とによって形成さ
れる音響系がヘルムホルツの共鳴系を構成するため、燃
焼振動により発生する圧力脈動をこの共鳴系により吸収
することができる。
【0011】
【数1】
【0012】また、本発明によれば、冷却空気10が覆
い筒7の冷却空気導入孔6、空間8及び燃焼器尾筒3の
冷却孔9を通して燃焼器尾筒3内に流入し、尾筒壁の内
側を冷却する。
い筒7の冷却空気導入孔6、空間8及び燃焼器尾筒3の
冷却孔9を通して燃焼器尾筒3内に流入し、尾筒壁の内
側を冷却する。
【0013】なお、覆い筒7を燃焼器尾筒3の外側に設
けるのに、図1に示した実施例では適当数のサポート1
1を介して覆い筒7の両端をそれぞれ燃焼器尾筒3に取
付けているが、これに限らず適当な取付け手段を採用で
きるものである。
けるのに、図1に示した実施例では適当数のサポート1
1を介して覆い筒7の両端をそれぞれ燃焼器尾筒3に取
付けているが、これに限らず適当な取付け手段を採用で
きるものである。
【0014】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、燃
焼器の尾筒の外側に多数の冷却空気導入孔を有する覆い
筒を設けて、これら2つの筒間に空間を形成し、この空
間と前記燃焼器の尾筒に多数穿設した冷却孔とでヘルム
ホルツの共鳴系を構成しているので、燃焼振動により発
生する圧力脈動を該共鳴系によって吸収することがで
き、また燃焼器尾筒の内側を冷却空気で冷却するので尾
筒の寿命を大幅に延ばすことができる。
焼器の尾筒の外側に多数の冷却空気導入孔を有する覆い
筒を設けて、これら2つの筒間に空間を形成し、この空
間と前記燃焼器の尾筒に多数穿設した冷却孔とでヘルム
ホルツの共鳴系を構成しているので、燃焼振動により発
生する圧力脈動を該共鳴系によって吸収することがで
き、また燃焼器尾筒の内側を冷却空気で冷却するので尾
筒の寿命を大幅に延ばすことができる。
【図1】本発明に係る燃焼器尾筒の一実施例を示す、ガ
スタービン燃焼器の主要部の概略図である。
スタービン燃焼器の主要部の概略図である。
【図2】図1中の燃焼器尾筒の一部分を詳細に示す断面
図である。
図である。
【図3】従来の燃焼器尾筒の一例を示す、ガスタービン
燃焼器の主要部の概略図である。
燃焼器の主要部の概略図である。
1 圧縮機 2 燃焼器 3 尾筒 4 燃焼ガス 5 タービン 6 冷却空気導入孔 7 覆い筒 8 空間 9 冷却孔 10 冷却空気 11 サポート
Claims (1)
- 【請求項1】燃焼器の尾筒の外側に多数の冷却空気導入
孔を有する覆い筒を設けて、これら2つの筒間に空間を
形成し、この空間と前記燃焼器の尾筒に多数穿設した冷
却孔とでヘルムホルツの共鳴系を構成したことを特徴と
する燃焼器の尾筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35199792A JPH06173711A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 燃焼器の尾筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35199792A JPH06173711A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 燃焼器の尾筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06173711A true JPH06173711A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18421071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35199792A Pending JPH06173711A (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 燃焼器の尾筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06173711A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002130675A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 予混合燃料噴射弁を備えた低NOx燃焼器 |
US6640544B2 (en) * | 2000-12-06 | 2003-11-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Gas turbine combustor, gas turbine, and jet engine |
US6973790B2 (en) | 2000-12-06 | 2005-12-13 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Gas turbine combustor, gas turbine, and jet engine |
US7234304B2 (en) * | 2002-10-23 | 2007-06-26 | Pratt & Whitney Canada Corp | Aerodynamic trip to improve acoustic transmission loss and reduce noise level for gas turbine engine |
US7340881B2 (en) | 2002-12-12 | 2008-03-11 | Hitachi, Ltd. | Gas turbine combustor |
JP2008064405A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン燃焼器 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP35199792A patent/JPH06173711A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002130675A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 予混合燃料噴射弁を備えた低NOx燃焼器 |
JP4524902B2 (ja) * | 2000-10-25 | 2010-08-18 | 株式会社Ihi | 予混合燃料噴射弁を備えた低NOx燃焼器 |
US6640544B2 (en) * | 2000-12-06 | 2003-11-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Gas turbine combustor, gas turbine, and jet engine |
US6973790B2 (en) | 2000-12-06 | 2005-12-13 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Gas turbine combustor, gas turbine, and jet engine |
US7234304B2 (en) * | 2002-10-23 | 2007-06-26 | Pratt & Whitney Canada Corp | Aerodynamic trip to improve acoustic transmission loss and reduce noise level for gas turbine engine |
US7533534B2 (en) | 2002-10-23 | 2009-05-19 | Pratt & Whitney Canada Corp. | HPT aerodynamic trip to improve acoustic transmission loss and reduce noise level for auxiliary power unit |
US7340881B2 (en) | 2002-12-12 | 2008-03-11 | Hitachi, Ltd. | Gas turbine combustor |
JP2008064405A (ja) * | 2006-09-08 | 2008-03-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ガスタービン燃焼器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990622 |