JPH06173580A - シールド機のテールクリアランス計測装置 - Google Patents

シールド機のテールクリアランス計測装置

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JPH06173580A
JPH06173580A JP32514892A JP32514892A JPH06173580A JP H06173580 A JPH06173580 A JP H06173580A JP 32514892 A JP32514892 A JP 32514892A JP 32514892 A JP32514892 A JP 32514892A JP H06173580 A JPH06173580 A JP H06173580A
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Koichi Yoshimoto
幸一 吉本
Tsutomu Yoshizawa
力 吉澤
Toshihiro Okumura
利博 奥村
Seiichi Matsushita
清一 松下
Masatake Yasumoto
匡剛 安本
Koichi Ito
耕一 伊藤
Tadashi Higuchi
忠 樋口
Takeshi Nagira
毅 柳楽
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Toda Corp
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Toda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シールド機のテールプレートと既設のセグメ
ントとの隙間を計測する。 【構成】 シールド機本体後部のテールプレート2の内
周面の複数個所に、テールプレート2の内側において組
立てられるセグメント6の外周面を検出する近接スイッ
チ11を設け、近接スイッチ11がセグメント6を検出
するか否かによってテールプレート2とセグメント6と
の隙間が許容範囲内にあるかどうか判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド機本体の後部
内周とトンネル内壁に沿って組み立てられたセグメント
の外周との隙間(テールクリアランス)を計測するテー
ルクリアランスの計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シールド機を用いてのトンネルの構築
は、一般にシールド機が所定距離掘進したら、後方にお
いてトンネルの内壁に沿ってセグメントを組み立てると
いう手順でなされる。
【0003】セグメントの組立ては、シールド機後部の
テールプレートの内側においてエレクタ装置等を用いて
なされる。そしてシールド機の掘進の際には、組立られ
たセグメントの外周面とシールド機のテールプレート内
周面との間の複数個所の隙間が所定の距離に納まってい
るかどうかが測定される。
【0004】シールド機が直線状の経路に沿って進むこ
とを予定しているとき、前記隙間が所定の距離に納まっ
ていない個所がある場合は、シールド機が真直ぐに前進
していないことを意味する。したがって、このような場
合には、シールドジャッキの駆動力を変えたり、駆動す
るシールドジャッキを変更したりしてシールド機の向き
を修正する。シールド機の向きの修正は、後のセグメン
トの組立てに支障をきたさないようにするためにも必要
である。
【0005】ところで、セグメント外周面とテールプレ
ート内周面との隙間の測定は、従来作業者の感とか手作
業に頼っているところが多かった。つまり、所定距離掘
進した後、セグメントとテールプレートとの間にスケー
ルを当てて測定したりしていたのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような作業者による計測では作業に手間がかかり、正確
な計測もし得ない。また、シールド機による掘進、セグ
メントの組立て等の一連の作業の自動化を図る上でも障
害となる。
【0007】なお、測定機器を用いてテールクリアラン
スを計測するものとして、超音波センサ、レーザセンサ
等を使ったものが考えられているが、センサ自体が大き
くテール内に装備できない、測定距離が大きく微少隙間
の計測には適さず通常よりも大きくクリアランスを必要
とする、水等に弱い、といった問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、シールド機本体後部のテールプレート
の内周面の複数個所に、当該テールプレートの内側にお
いて組立てられるセグメントの外周面を検出する近接ス
イッチを設けてシールド機のテールクリアランス計測装
置を構成したのである。
【0009】また、シールド機本体後部のテールプレー
トの内周面の複数個所それぞれに、当該テールプレート
の内側において組立てられるセグメントの外周面を検出
する近接スイッチとして感度の異なるものを複数ずつ設
けてシールド機のテールクリアランス計測装置を構成し
たのである。
【0010】
【作用】上記構成のシールド機のテールクリアランス計
測装置においては、複数のすべての近接スイッチがセグ
メントを検出しなければ、シールド機は直進状態にある
ことになる。シールド機がずれれば、いずれかの近接ス
イッチがセグメントを検出することになる。
【0011】また、各個所に感度の異なる近接スイッチ
を設けた場合には、段階的にずれ量を知ることができ
る。
【0012】
【実施例】次に、本発明に係るシールド機のテールクリ
アランス計測装置の実施例を図面に基づき説明する。先
ず、本発明が適用されるシールド機の一例の概略を説明
する。
【0013】シールド機の一例を示す図6において、1
がシールド機本体で、その後部には筒状のテールプレー
ト2が設けられている。シールド機本体1の前面には掘
削のためのカッタ3が設けられている。シールド機本体
1内には、カッタ3により掘削された土砂等を後方へ搬
出するためのスクリュコンベア4が設けられている。テ
ールプレート2の内周には、多数のシールドジャッキ5
が配設されている。シールドジャッキ5が伸び、セグメ
ント6が反力受けとされることにより、シールド機は前
進動される。
【0014】セグメント6は、テールプレート2内に設
けられているエレクタ装置7により目標とする位置に運
ばれ、すでに組立てられているセグメント6と結合する
ことにより組立てられる。
【0015】なお、テールプレート2の後部には、テー
ルパッキン8が設けられている。これは、既設のセグメ
ント6の外周面に接触し、テールプレート2内への土砂
等の侵入を防止するもので、ブラシやゴムなどにより作
られる。
【0016】本発明に係るテールクリアランス計測装置
は、テールプレート2の後端寄りの内周面の複数個所に
それぞれ近接スイッチ11を設けることにより構成され
る。本実施例では、図3に示すように、テールプレート
2の内周面の頂部,地部及び左右の計4個所に近接スイ
ッチ11が設けられている。
【0017】図1には、図6中の近接スイッチ11の設
置部であるA部の拡大詳細を示してある。図2にはその
B−B矢視を示してある。
【0018】これらの図に示すように、テールプレート
2には凹部12が形成されており、この凹部12に近接
スイッチ11がテールプレート2の内方に向けて設けら
れている。近接スイッチ11はその一部がテールプレー
ト2の内周面2aから突出するように設けられている。
テールプレート2には凹部12につなげて溝13が形成
され、ここに近接スイッチ11の導線14が通されてい
る。
【0019】近接スイッチ11の前後においてテールプ
レート2の内周面2a上には、近接スイッチ11より突
出させて隆起部15,16が設けられている。これらの
隆起部15,16は、シールド機が方向変更等のためセ
グメント6に対し傾いたとき、セグメント6に当たり近
接スイッチ11を保護する役目を果たす。なお、隆起部
15,16はテールプレート2の内周面に沿って環状に
設けてもよいし、近接スイッチ11の前後に部分的に設
けてもよい。
【0020】近接スイッチ11は、所定の距離内に被検
物が入って来るとそれを検出するものであるので、この
ように各個所に一つだけ近接スイッチ11を設ける場合
は、その検出距離は最大許容距離のものとする。
【0021】したがって、このテールクリアランス計測
装置では、直進状態のときに三つの近接スイッチ11の
いずれかがセグメント6を検出した場合には、シールド
機が傾いていることになるので、シールドジャッキ5の
駆動力を変えたり、駆動するシールドジャッキ5を変更
したりしてシールド機の向きを修正する。
【0022】近接スイッチ11による検出情報は図示さ
れていない操作部に送られ、そこでシールドジャッキ5
の駆動制御がなされる。
【0023】図4には他の実施例に係る近接スイッチの
配設状態を示す。この実施例は、各個所に複数(図では
三つ)の近接スイッチ11a,11b,11cを設けた
例である。近接スイッチ11a,11b,11cはそれ
ぞれ感度の異なるもの、つまり、被検物の有無を検出で
きる距離の異なるものとする。例えば、第1近接スイッ
チ11aは5mm以内の物を検出するもの、第2近接スイ
ッチ11bは10mm以内の物、第3近接スイッチ11c
は20mm以内の物を検出できるものとするのである。
【0024】このように、各個所に複数の近接スイッチ
11a,11b,11cを設けることにより、どの近接
スイッチがセグメント6を検出しているかにより、シー
ルド機の傾き量を知ることができ、修正のためのシール
ドジャッキの駆動制御もより正確なものとなる。
【0025】図4に示した例は、複数の近接スイッチ1
1a,11b,11cをテールプレート2の軸方向に沿
って配設したものであるが、図5に示すように、各個所
において円周方向に配設してもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るシールド機のテールクリア
ランス計測装置によれば、テールプレートとセグメント
との隙間が許容範囲にあるかどうかが容易に検出でき、
シールド機の向きの修正への対応が容易となる。また、
シールド機の向き修正の自動化も可能となる。さらに、
近接スイッチは水等に対しても比較的強いことから、悪
環境においても検出能力を維持できる。
【0027】検出範囲の異なる複数の近接スイッチを設
けたものにあっては、より正確な隙間検出ができ、シー
ルドジャッキの駆動制御によるシールド機の向き修正も
より精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例に係るシールド機のクリアランス計測
装置の部分断面図である。
【図2】図1中のB−B矢視図である。
【図3】近接スイッチの配置例の説明図である。
【図4】他の実施例の部分断面図である。
【図5】他の実施例の部分断面図である。
【図6】シールド機の一例の概略図である。
【符号の説明】
1 シールド機本体 2 テールプレート 3 カッタ 4 スクリュコンベア 5 シールドジャッキ 6 セグメント 11,11a,11b,11c 近接スイッチ 12 凹部 13 溝 15,16 隆起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 利博 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 松下 清一 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 安本 匡剛 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 伊藤 耕一 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 樋口 忠 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内 (72)発明者 柳楽 毅 東京都中央区京橋1丁目7番1号 戸田建 設株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド機本体後部のテールプレートの
    内周面の複数個所に、当該テールプレートの内側におい
    て組立てられるセグメントの外周面を検出する近接スイ
    ッチを設けたことを特徴とするシールド機のテールクリ
    アランス計測装置。
  2. 【請求項2】 シールド機本体後部のテールプレートの
    内周面の複数個所それぞれに、当該テールプレートの内
    側において組立てられるセグメントの外周面を検出する
    近接スイッチとして感度の異なるものを複数ずつ設けた
    ことを特徴とするシールド機のテールクリアランス計測
    装置。
JP32514892A 1992-12-04 1992-12-04 シールド機のテールクリアランス計測装置 Expired - Fee Related JP2871360B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110541712A (zh) * 2019-08-21 2019-12-06 廊坊辰兴机械有限公司 一种新型的盾尾密封刷及盾尾密封结构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110541712A (zh) * 2019-08-21 2019-12-06 廊坊辰兴机械有限公司 一种新型的盾尾密封刷及盾尾密封结构

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