JPH0617314U - 内皮体ストリップ装置 - Google Patents

内皮体ストリップ装置

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JPH0617314U
JPH0617314U JP168692U JP168692U JPH0617314U JP H0617314 U JPH0617314 U JP H0617314U JP 168692 U JP168692 U JP 168692U JP 168692 U JP168692 U JP 168692U JP H0617314 U JPH0617314 U JP H0617314U
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endothelium
chuck
core wire
peeling
cutter
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JP168692U
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Inventor
信三 藤井
Original Assignee
日通電子工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外皮体によって被覆された複数のケーブルの
内皮体の剥離作業を容易にかつ短時間で行えるようにす
ること。 【構成】 この装置は芯線を被覆する複数の内皮体の外
周に外皮体を有するケーブルの内皮体を剥離するための
装置であり、チャック部2と、切断部3と、メインエア
シリンダ6及びエアコンプレッサ60等を含む剥離手段
とを備えている。チャック部2は、外皮体の剥離された
複数の内皮体を把持する。切断部3は、平刃状の上刃3
8及び下刃51を有し、上刃31を昇降させて内皮体を
切断する。剥離手段は、切断部3を剥離方向にスライド
させ、ケーブルの芯線から内皮体を剥離する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は内皮体ストリップ装置に関し、特に、芯線を被覆する内皮体の外周に 外皮体を有するケーブルの内皮体を剥離するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、OA機器の電気的接続を行うためにケーブルが用いられている。この ケーブルは、複数のケーブルを外皮体で被覆されてなるものが多く用いられる。 外皮体に被覆された複数のケーブルは、芯線とこの芯線の外周を被覆する内皮体 とから構成されている。
【0003】 このようなケーブルの端部にはコネクターが接続され、このコネクターを介し てOA機器等に接続される。ケーブルとコネクターとを接続する場合には、まず 外皮体を剥離し、その内部の複数のケーブルを剥き出しにする。また、それぞれ のケーブル先端の内皮体を剥離して芯線を剥き出し、この芯線をコネクターの端 子に接続するようにしている。
【0004】 従来、外皮体を剥離する装置として種々のストリップ装置が提供されている。 したがってケーブルの芯線を剥き出しにする場合には、ストリップ装置を用いて 外皮体を剥離し、次にその内部の複数のケーブルについてハンドストリッパ等の 手工具を用いて内皮体を剥離し、芯線を剥き出しにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
特に内皮体を剥離して芯線を剥き出しにする場合、ハンドストリッパ等の手工 具を用いているため、芯線剥き出しのための作業が煩雑である。特に、最近のケ ーブルにおいては外皮体によって非常に数多くのケーブルが被覆されており、そ の各々について内皮体を剥離するのは非常に煩雑な作業となってしまう。
【0006】 本考案の目的は、特に、複数のケーブルが1つの外皮体によって被覆されたケ ーブルにおいて、複数のケーブルの内皮体を同時に芯線から剥離でき、芯線の剥 き出し作業を容易化することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る内皮体ストリップ装置は、芯線を被覆する内皮体の外周に外皮体 を有するケーブルの内皮体を剥離するための装置であり、チャック手段と、内皮 カッター手段と、剥離手段とを備えている。 前記チャック手段は、外皮体の剥離された内皮体を把持するための手段である 。前記内皮カッター手段は、1対の平刃状の内皮カッターを有し、チャック手段 によって把持された内皮体の軸線と交差する方向に1対の内皮カッターを相互に 接近・離反させて内皮体を切断するための手段である。前記剥離手段は、チャッ ク手段及び1対の内皮カッターを相互に接近・離反させて芯線から内皮体を剥離 するための手段である。
【0008】
【作用】
本考案に係る内皮体ストリップ装置では、まず、チャック手段によって外皮体 の剥離された複数のケーブル(内皮体)が把持される。そして、内皮カッター手 段の1対の平刃状の内皮カッターが相互に接近させられる。これにより、内皮体 が切断される。この後、チャック手段及び1対の内皮カッターのいずれか一方を 移動させて相互に離反させれば、内皮カッターによって切断された内皮体が芯線 から剥離され、芯線が剥き出しになる。
【0009】 したがって、外皮体を剥離した複数のケーブルをチャック手段に把持させれば 、平刃状の内皮カッターにより複数のケーブルについて1回の作業で内皮体を剥 離し、芯線を剥き出しにすることができ、作業が短時間でかつ容易になる。
【0010】
【実施例】
図1は本考案の一実施例による内皮体ストリップ装置の正面図である。図に示 す内皮体ストリップ装置は、ベース部1と、このベース部1の上部に固定された チャック部2と、ベース部1の上部に図1の紙面と直交する方向(剥離方向)に スライド自在に配置された切断部3とを有している。
【0011】 ベース部1はケース5を有している。ケース5の内部には、切断部3を剥離方 向にスライドさせるためのメインエアシリンダ6が配置されている。ケース5の 上面には剥離方向に沿って切欠き5aが形成されている。またケース5の上面に は剥離方向に延びるガイドブロック部材7が固定されている。ガイドブロック部 材7は、ケース5の切欠き5aとほぼ同じ長さ及び幅の開口7aを有しており、 その上下方向のほぼ中央部にはガイド溝7bが形成されている。メインエアシリ ンダ6のロッドには、連結部材8を介してスライド部材9が連結されている。ス ライド部材9は、左右両側方に突出し剥離方向に所定の長さのガイドフランジ9 aを有しており、このガイドフランジ9aがガイドブロック部材7のガイド溝7 bにスライド自在に係合している。スライド部材9は、切断部3に固定されてい る。
【0012】 チャック部2は、ガイドブロック部材7の上面に固定されたチャックベース部 材10を有している。チャックベース部材10の上面には、チャック用のエアシ リンダ11が固定されている。チャック用エアシリンダ11のロッド12にはL 字状部材13が固定されている。L字状部材13の側部には、側方に突出する上 チャック14が固定されている。上チャック14は、図1に示すように正面視ほ ぼ三角形状の部材であり、水平な底面部が把持部14aとなっている。また、チ ャックベース部材10の上面においてチャック用エアシリンダ11の側方には、 ねじ部材15が配置されている。ねじ部材15は上方に延びており、その所定位 置に規制用ナット16が螺合している。ねじ部材15の規制用ナット16より上 部は、L字状部材13に形成された孔13a内に挿入されている。このようにし て、チャック用エアシリンダ11によってL字状部材13が昇降させられるとき 、その下端位置が規制用ナット16によって規制されるようになっている。
【0013】 さらにチャックベース部材10の上面には、下チャックブロック部材17が固 定されている。下チャックブロック部材17は、図1に示すように、その幅方向 の中央部に所定長さの凹部17aを有している。そしてこの凹部17aに下チャ ック18が回動可能に支持されている。 下チャック18は、図5に拡大して示すように、その外周部に円弧状の把持部 18aを有している。把持部18aの表面はローレット加工が施されており、内 皮体を把持したときに内皮体が滑りにくいようになっている。なお、図5は下チ ャック18を側面から見た図である。下チャック18は、下チャックブロック部 材17に、ピン19により偏心して取り付けられている。このため、ピン19を 中心に下チャック18が回動することにより、図5に示す実線姿勢と一点鎖線姿 勢とを取ることが可能である。このため、下チャック18が回動することにより 、上チャック14の把持部14aと下チャック18の把持部18aとの間隔が変 わり得る。なお、図5に示すように、凹部17aの剥離方向端部には面取り17 bが施されており、このため下チャック18は図4において時計方向には回動可 能であるが、反時計方向には凹部17aの底面に下チャック18の下部が当接し てその回動が規制されるようになっている。また、下チャック18の幅方向両端 部には段部18bが形成されており、この段部18bに係止する捩じりバネ20 によって、下チャック18は図5において時計方向に付勢されている。捩じりバ ネ20はピン19に取り付けられており、他端は下チャックブロック部材17の 凹部底面17aに係止している。ここで、内皮体剥離動作の初期状態(切断部3 がチャック部2に最も接近している状態)では、切断部3の下ブロック部材(後 述する)に固定されたねじ23の頭部が下チャック18に当接し、図5の実線姿 勢に維持される。また剥離動作時には、ねじ23は図5右方に移動するので、下 チャック18は時計方向への回動が可能となる。
【0014】 また、下チャックブロック部材17の図1手前側にはケーブル挿入ガイド21 が配置されている。ケーブル挿入ガイド21は作業中にケーブル先端の視認性を 良好にするために透明の樹脂材で形成されており、その一部にガイド溝21aを 有している。ガイド溝21aは、各チャック14,18の把持部14a,18a とほぼ平行に形成されている。
【0015】 切断部3は、その下端がスライド部材9に固定されたスライダベース部材25 を有している。スライダベース部材25の上面にはプレート26が固定されてい る。プレート26の上部には切断用のエアシリンダ27が固定されている。図4 に断面で示すように、エアシリンダ27のロッド28は、プレート26に形成さ れた孔26aを貫通して下方に延びている。スライダベース部材25は、図1の 断面平面図である図3で示すように、チャック部2側の側面25aのほぼ中央に 凹部25bを有している。また、スライダベース部材25の側面25aには、左 右両側にガイドプレート30,31が固定されている。ガイドプレート30,3 1は、図1及び図4から明らかなように、上下方向に所定の長さで延びて設けら れている。このようにして、スライダベース部材25の凹部25bとガイドプレ ート30,31によってガイド溝32(図3参照)が構成されている。なお、エ アシリンダ27の前部には、エアシリンダ27のロッド28が突出して最下端ま で移動したことを検出するための磁気センサ24が固定されている。
【0016】 図4で示すように、切断用エアシリンダ27のロッド28下端には、スライド プレート33がねじにより固定されている。このスライドプレート33は、図3 から明らかなように、その後部側にガイドフランジ33aを有している。ガイド フランジ33aは、前記ガイド溝32にスライド自在に係合している。スライド プレート33の下面には、U字状のU字ブロック部材34がねじにより固定され ている。U字ブロック部材34の左右両側部には、貫通孔34a,34bが形成 されている。また、底部中央には、雌ねじ部34cが形成されている。このU字 ブロック部材34の貫通孔34a,34bにはピン35,36が挿入されている 。ピン35,36の上端は、ねじによってスライドプレート33の下面に固定さ れている。また、U字ブロック部材34の下方には上刃取付部材37が配置され ている。この上刃取付部材37の両側部には貫通孔37a,37bが形成されて おり、前記ピン35,36が貫通している。この上刃取付部材37の前面には上 刃38が固定されている。また、ピン35,36の下端には、芯線カッター取付 部材39がねじにより固定されている。芯線カッター取付部材38は、逆U字状 の枠部40と、この枠部40内を前後方向にスライド可能な取付部41とから構 成されている。取付部41の前面には、芯線カッター42が固定されている。枠 部40の右側部には、固定ねじ43が装着されており、この固定ねじ43により 取付部41の枠部40に対する位置が固定されるようになっている。芯線カッタ ー取付部材39の上部と上刃取付部材37の下部との間には、バネ43が配置さ れている。このバネ43により上刃取付部材37と芯線カッター取付部材39と は互いに離れる方向に付勢されている。
【0017】 U字ブロック部材34の雌ねじ部34cには、調整ボルト45が螺合している 。調整ボルト45の頭部45aはU字ブロック部材34によって形成される空間 46内に収容されている。またそのネジ部45bの先端は、上刃取付部材37の 上面に当接している。したがって、調整ボルト45を回転させることにより、上 刃取付部材37の上下位置を調整することが可能である。すなわち、調整ボルト 45によって上刃38と、後述する下刃とが接近した際の両者の間隔を調整する ことが可能である。なお、調整ボルト45の頭部45aには、調整ボルト45を 回転させる際に用いる複数の孔45cが形成されている。
【0018】 図2から明らかなように、切断部3の下部には下ブロック部材50がスライダ ベース部材25に固定されて配置されている。下ブロック部材50には、下刃5 1が上刃38と対向するように取り付けられている。また、下ブロック部材50 の上面において下刃51の後方には、芯線カッター42と対向するようにカッタ ー受けプレート52が固定されている。このカッター受けプレート52は芯線切 断時に芯線カッター42の下端が当接する部材であり、アルミ材または銅材等の 軟材で形成されている。
【0019】 次に、図6により本実施例装置のシーケンス回路を説明する。 メインスイッチMSがベース部1のケース5前面に設けられている。このメイ ンスイッチMSにヒューズFが直列に、パイロットランプPLが並列に接続され ている。またこの装置には、フットスイッチFSが接続されており、フットスイ ッチFSにリレーコイルCRが直列に接続されている。さらに、フットスイッチ FSと並列に、リレーコイルCRによって作動するリレー接点CR1,CR2, CR3が接続されている。リレー接点CR1と第1リミットスイッチLS1が直 列に接続され、またリレー接点CR2と第1ソレノイド弁SOL1とが直列に接 続され、さらにリレー接点CR3に第2リミットスイッチLS2及び第2ソレノ イド弁SOL2が直列にそれぞれ接続されている。
【0020】 なお、第1リミットスイッチLS1は、ノーマル状態で「閉」となっており、 ケース5内の端部(図1において紙面垂直方向奥側)位置に設けられている。そ して、メインエアシリンダ6のロッドが突出した場合に、連結部材8がこの第1 リミットスイッチLS1を押圧して「開」となる。また、第2リミットスイッチ LS2は、ノーマル状態で「開」となっており、切断用エアシリンダ27の前面 部に取り付けられた磁気センサ24の信号によって制御される。すなわち、切断 用エアシリンダ27のロッド28が最も突出した状態で第2リミットスイッチL S2が「閉」となる。
【0021】 図8は本装置の概略空圧回路図である。 図において、エアコンプレッサ60は、分配弁61を介して第1ソレノイド弁 SOL1と、第2ソレノイド弁SOL2と、リミットバルブ62とに接続されて いる。第1ソレノイド弁SOL1は、上チャック14移動用のチャック用エアシ リンダ11の各室11a,11bと、切断用エアシリンダの各室27a,27b とに接続されている。また第2ソレノイド弁SOL2はメインエアシリンダ6の 各室6a,6bに接続されている。また、リミットバルブ62はエア噴出ノズル 63に接続されている。
【0022】 次に動作について説明する。 メインスイッチMSがオンされた状態で、かつフットスイッチFSがオフの状 態では、第1及び第2ソレノイド弁SOL1,SOL2と、リミットバルブ62 とはそれぞれ図7のF位置に切り換えられている。したがって、チャック用エア シリンダ11に連結された上チャック14及び切断用エアシリンダ27に連結さ れた上刃38は、それぞれ最も上昇した位置に移動させられている。また、メイ ンエアシリンダ6のロッドも縮退した状態にあるので、切断部3は最も手前、す なわちチャック部2に近接した位置にある。さらに、エア噴出ノズル63からは エアが噴き出されていない。この状態では、下チャック18に下ブロック部材5 0のねじ23が当接し、その回動を規制している。このため、下チャック18は 図5の実線で示す姿勢となっている。
【0023】 内皮体を剥離して芯線を剥き出しにする場合には、まず外皮体ストリップ装置 によって外皮体を剥離しておく。そして、この外皮体から剥き出しにされた複数 のケーブルを横方向に並べ、ケーブル挿入ガイド21のガイド溝21aに各ケー ブルを挿入する。この状態を図8に示している。このとき、複数のケーブルの先 端が芯線カッター42よりもさらに前方に位置するように配置する。
【0024】 以上のような作業によりケーブルをセットした後、フットスイッチFSをオン すると、図6に示すリレーのコイルCRが励磁されて各リレー接点CR1〜CR 3がそれぞれオンとなる。これにより、第1ソレノイド弁SOL1が作動して図 7に示すF位置からE位置に切り換えられる。すると、エアコンプレッサ60か らのエアが、分配弁61を介して各エアシリンダ11,27の室11b,27b に供給される。したがって、チャック用エアシリンダ11のロッド12が縮退し てL字状部材13及び上チャック14が下降する。これによって、上チャック1 4と下チャック18の間に複数のケーブルが把持される。なお、L字状部材13 の最下降位置は、規制用ナット16によって規制される。したがって、ケーブル の内皮体の外径に合わせて規制用ナット16を予め調整しておくことにより、チ ャックの把持力を調整することができる。
【0025】 また、切断用エアシリンダ27のロッド28が下降することにより、スライド プレート33、U字ブロック部材34及び調整ボルト45を介して上刃取付部材 37が下降する。これによって上刃38も下降し、上刃38と下刃51とによっ て各ケーブルの内皮体が切断される。図9に、下刃38が下降した状態を示し、 またケーブルがチャックされ内皮体が切断された状態を図10に示す。
【0026】 なお、リレー接点CR1がオンすることによって、この接点CR1を介してリ レーコイルCRに電流が供給され、自己保持回路が形成される。したがって、一 旦リレー接点CR1がオンした後は、フットスイッチFSをオフとしても、リレ ーコイルCRに電流が供給され続ける。 さらに、スライドプレート33が下降することによって、ピン35,36を介 して芯線カッター取付部材39も下降する。このため、芯線カッター42も下刃 38と同時に下降し、切断用エアシリンダ27のロッド28が最も突出した状態 では、芯線カッター42の下端はカッター受けプレート52に当接する。したが って、図10に示すように、各ケーブルの先端部は、内皮体及び芯線の両方がこ の芯線カッター42によって切断される。
【0027】 切断用エアシリンダ27のロッド28が突出した状態では、磁気センサ24に よってその旨が検出され、これにより第2リミットスイッチLS2がオンとなる 。すると、第2ソレノイド弁SOL2が作動し、図7に示すF位置からE位置に 切り換えられる。これにより、エアコンプレッサ60からのエアは、分配弁61 を介してメインエアシリンダ6に供給され、ロッドが突出することにより連結部 材8及びスライド部材9を介して切断部3全体をチャック部2から離れる方向に スライドさせる。
【0028】 切断部3全体がスライドすることにより、上刃38及び下刃51も同方向に移 動する。このため、各ケーブルは図10において右方に引っ張られる。また、ね じ23が下チャック18から離れるので、下チャック18は捩じりばね20によ って時計方向に回動し、その把持部18aはケーブルに圧接する。ケーブルが同 方向に引っ張られると、下チャック18はさらに時計方向に回動する(図11) 。下チャック18がこの方向に回動すると、図5の実線で示す姿勢から一点鎖線 で示す姿勢に近づき、上チャック14との間の間隔が狭くなる。このため、各ケ ーブルは上チャック14と下チャック18とによる楔効果によってさらに強固に 把持されることとなる。
【0029】 このようにしてケーブルが強固に把持された状態で切断部3が剥離方向に移動 すると、図11に示すように内皮体のみが同方向に移動し、ケーブル先端の芯線 が剥き出しとなる。 メインエアシリンダ6によって切断部3が所定位置まで移動すると、リミット バルブ62のローラ接点62aに連結部材8が当接する。これにより、リミット バルブ62は図7のF位置からE位置に切り換えられる。すると、エアコンプレ ッサ60からのエアは、分配弁61を介してエア噴出ノズル63に供給され、エ ア噴出ノズル63からエアが噴出される。このエアの噴出により、ケーブルから 剥離されてカッター受けプレート52上の内皮体は装置側方に吹き飛ばされる。
【0030】 メインエアシリンダ6のロッドが最も前方位置まで突出すると、連結部材8の 前端面が第1リミットスイッチLS1の接点を押す。これにより、第1リミット スイッチLS1は「開」(オフ)となる。図6から明らかなように、第1リミッ トスイッチLS1がオフとなると、リレーコイルCRは励磁されなくなるので、 そのリレー接点CR1〜CR3はオフ状態となる。これにより、第1ソレノイド 弁SOL1及び第2ソレノイド弁SOL2は図7に示すようなF位置に切り換え られる。したがって、エアシリンダ11,27の各室11a,27aにエアが供 給されるとともに、メインエアシリンダ6の室6bにエアが供給される。これに より、各シリンダ11,27,6のローダは縮退し、上チャック14及び上刃3 8は上昇し、また切断部3もチャック部2側に移動して初期状態となる。
【0031】 さらに、メインエアシリンダ6のロッドが後退することにより、リミットバル ブ62のローラ接点62aもオフとなる。このため、リミットバルブ62はE位 置からF位置に切り換えられ、エア噴出ノズル63からのエアの噴出も停止する 。 次に内皮体の切断量の調整について説明する。
【0032】 内皮体の径あるいは厚みが変わった場合には、上刃の上下位置を調整して切断 量を変更する。 この場合には、調整ボルト45の頭部45aの孔45cに工具等を挿入し、こ れにより調整ボルト45を回転させる。雌ねじ部45bを下方に突出させるよう に回転すると、バネ43の付勢力に抗して上刃取付部材37が下降し、これによ り上刃38の初期位置が下方に移動する。したがって、内皮体の外径が小さい場 合や内皮体が厚い場合においても、上刃38と下刃51との間隔が狭くなり、確 実に内皮体のみを切断することができる。また調整ボルト45を逆方向に回転さ せることにより、雌ねじ部45b先端が上昇し、これによりバネ43の付勢力に よって上刃取付部材37が上昇する。このため、上刃38も上昇し、切断時(上 刃38が最も下降した位置)において上刃38と下刃51との間隔が広くなる。 このため、内皮体の外径が大きい場合や内皮体が薄い場合にも、内皮体のみを確 実に切断することができる。
【0033】 またこの装置では、芯線カッター取付部材39において、固定ねじ43を緩め 、枠部40に対して取付部41を前後方向に移動させると、図10における距離 Lが変わる。このため、内皮体を剥離した場合の芯線の剥き出し長さを任意に変 更することができる。 また、内皮体の径によって規制用ナット16の上下位置を調整し、上チャック 14の下降位置を規制することにより、径の異なる内皮体に対して常に適切な把 持力で内皮体をチャックすることができる。なお、この装置では、下チャック1 8が回動して上チャック14との間隔が自動的に調整される機構となっているた め、この規制用ナット16の上下位置を厳しく管理する必要はない。
【0034】 このように本実施例では、チャック部2に複数のケーブルをチャックし、上刃 38及び下刃51によって各ケーブルの内皮体を同時に切断し剥離するので、各 ケーブルについてそれぞれハンドストリッパ等によって芯線の剥き出し作業を行 う必要がなく、作業が簡単でかつ短時間で行える。また、芯線カッター42を備 えているので、複数のケーブルについて内皮体の剥離と同時に先端の長さを揃え ることができる。さらに、この芯線カッターの切断位置を調整できるので、芯線 の剥き出し長さを任意に変更することも可能である。
【0035】 さらに本実施例におけるチャック部2では、下チャック18が回動し、上チャ ック14の把持部14aと下チャック18の把持部18aとの間隔が任意に変わ るので、各チャック14,18の間隔を厳しく調整する必要がない。またその把 持力は、両チャック14,18による楔効果によって常に強固に把持される。 〔他の実施例〕 (a) 前記実施例では、チャック部2をベース部1に対して固定し、切断部3 を前後方向にスライド自在としたが、逆に切断部3をベース部1に対して固定し 、チャック部2を前後方向にスライドさせるようにしてもよい。 (b) 前記実施例では、切断用シリンダのロッドの動きによって第2リミット スイッチLS2を作動させるようにしたが、チャック用エアシリンダ11のロッ ド12の動きを検出して第2リミットスイッチLS2を作動させるようにしても よい。 (c) 前記実施例では、L字状部材13及び上チャック14の下降位置をねじ 部材15及びこれに螺合する規制用ナット16によって規制するようにしたが、 規制用ナット16を省略し、ねじ部材15のねじ部に直接L字状部材13を当て て規制するようにしてもよい。この場合、下降位置の調整は、ねじ部材15をチ ャックベース部材10に対してねじ込んだりまたねじ戻したりすることによって 行う。
【0036】
【考案の効果】
以上のように本考案では、複数のケーブルをチャック手段によってチャックす れば、1対の平刃状の内皮カッターで複数の内皮体を同時に切断し剥離でき、芯 線を剥き出すための作業が短時間にかつ容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による内皮体ストリップ装置
の一部断面正面図。
【図2】前記装置の一部側面図。
【図3】前記装置の一部平面図。
【図4】前記装置の切断部の一部断面正面図。
【図5】チャック部の部分詳細図。
【図6】前記装置のシーケンス回路図。
【図7】前記装置の空圧回路図。
【図8】チャック部の動作を説明するための部分正面
図。
【図9】切断部の動作を説明するための部分正面図。
【図10】ケーブルの切断動作を説明するための図。
【図11】ケーブルの内皮体の剥離動作を説明するため
の図。
【符号の説明】
1 ベース部 2 チャック部 3 切断部 6 メインエアシリンダ 11 チャック用エアシリンダ 14 上チャック 18 下チャック 27 切断用エアシリンダ 38 上刃 42 芯線カッター 45 調整ボルト 51 下刃

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯線を被覆する内皮体の外周に外皮体を有
    するケーブルの前記内皮体を剥離するための内皮体スト
    リップ装置であって、 外皮体の剥離された内皮体を把持するためのチャック手
    段と、 1対の平刃状の内皮カッターを有し、前記チャック手段
    によって把持された内皮体の軸線と交差する方向に前記
    1対の内皮カッターを相互に接近・離反させて前記内皮
    体を切断するための内皮カッター手段と、 前記チャック手段及び1対の内皮カッターを相互に接近
    ・離反させて芯線から内皮体を剥離するための剥離手段
    と、 を備えた内皮体ストリップ装置。
  2. 【請求項2】前記1対の内皮カッターの前記チャック手
    段と逆側に、前記芯線を切断するための芯線カッター手
    段をさらに備えている、請求項1記載の内皮体ストリッ
    プ装置。
  3. 【請求項3】前記芯線カッター手段は、カッター受けプ
    レートと、このカッター受けプレートに接近・離反自在
    な芯線カッターとを有し、 前記芯線カッターは、前記1対の内皮カッターとの間隔
    を調整自在である、請求項2記載の内皮体ストリップ装
    置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58202717A (ja) * 1982-05-14 1983-11-26 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 切断カツタ−
JPS6096115A (ja) * 1983-10-31 1985-05-29 矢野 利人 二重被覆線の被覆はぎ取り装置
JPS6235332A (ja) * 1985-08-09 1987-02-16 Toshiba Corp 画像形成装置

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