JPH0617283A - 加工性、成形性に優れためっきAl板およびその製造方法 - Google Patents
加工性、成形性に優れためっきAl板およびその製造方法Info
- Publication number
- JPH0617283A JPH0617283A JP17530692A JP17530692A JPH0617283A JP H0617283 A JPH0617283 A JP H0617283A JP 17530692 A JP17530692 A JP 17530692A JP 17530692 A JP17530692 A JP 17530692A JP H0617283 A JPH0617283 A JP H0617283A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- sheet
- plating
- plate
- workability
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】加工性(耐パウダリング性)、成形性が良好
で、しかも高い塗装後耐食性を有するZn−Ni合金電気め
っきAl板またはAl合金板とその製造方法の提供。 【構成】チタンの酸化物を0.01〜20.0wt%含有させたZn
−Ni合金電気めっき皮膜(Ni含有量:5〜25wt%)を有
するAl板またはAl合金板。このAl板またはAl合金板を製
造するには、めっき浴として可溶性チタン塩(塩化チタ
ン、硫酸チタンなど)を含有する硫酸酸性Zn−Ni合金電
気めっき浴を用いる。 【効果】本発明のZn−Ni合金電気めっきAl板またはAl合
金板は、耐パウダリング性および成形性が良好で、しか
も、めっき付着量を従来より大幅に増大させることがで
き、優れた塗装後耐食性を有するので、厳しい腐食環境
下で使用される自動車外板用Al板として好適である。こ
のAl板またはAl合金板は、本発明方法によって容易に製
造することができる。
で、しかも高い塗装後耐食性を有するZn−Ni合金電気め
っきAl板またはAl合金板とその製造方法の提供。 【構成】チタンの酸化物を0.01〜20.0wt%含有させたZn
−Ni合金電気めっき皮膜(Ni含有量:5〜25wt%)を有
するAl板またはAl合金板。このAl板またはAl合金板を製
造するには、めっき浴として可溶性チタン塩(塩化チタ
ン、硫酸チタンなど)を含有する硫酸酸性Zn−Ni合金電
気めっき浴を用いる。 【効果】本発明のZn−Ni合金電気めっきAl板またはAl合
金板は、耐パウダリング性および成形性が良好で、しか
も、めっき付着量を従来より大幅に増大させることがで
き、優れた塗装後耐食性を有するので、厳しい腐食環境
下で使用される自動車外板用Al板として好適である。こ
のAl板またはAl合金板は、本発明方法によって容易に製
造することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加工性(耐パウダリ
ング性)、成形性が良好で、しかも高い塗装後耐食性を
有するZn−Ni合金電気めっきアルミニウム板またはアル
ミニウム合金板(以下、これらをまとめて「Al板」と記
す)およびその製造方法に関する。
ング性)、成形性が良好で、しかも高い塗装後耐食性を
有するZn−Ni合金電気めっきアルミニウム板またはアル
ミニウム合金板(以下、これらをまとめて「Al板」と記
す)およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の車体の軽量化を目的とし
て、Al板を車体に使用することが試みられている。この
場合、Al板を単独で用いることは少ないので、Al板用の
車体製造ラインを新設せず、既存の鋼板を用いる製造ラ
インが兼用されることが多い。
て、Al板を車体に使用することが試みられている。この
場合、Al板を単独で用いることは少ないので、Al板用の
車体製造ラインを新設せず、既存の鋼板を用いる製造ラ
インが兼用されることが多い。
【0003】このような鋼板用の車体製造ラインにおい
ては、素材鋼板をプレス加工により所定の形状に成形
し、各部品を組み立て、その後りん酸亜鉛処理、電着塗
装、スプレー塗装を施すのが一般的である。
ては、素材鋼板をプレス加工により所定の形状に成形
し、各部品を組み立て、その後りん酸亜鉛処理、電着塗
装、スプレー塗装を施すのが一般的である。
【0004】しかし、このように鋼板用の製造ラインを
兼用する場合、りん酸亜鉛処理工程において次のような
問題が生じる。すなわち、Al板にりん酸亜鉛処理を施し
ても、Al板の表面に良好なりん酸亜鉛皮膜が形成されな
いばかりでなく、Al板表面が溶解してりん酸亜鉛処理浴
中にAlイオンが溶出する。その結果、りん酸亜鉛処理浴
中のAlイオン濃度がわずか数ppm であっても、このりん
酸亜鉛処理浴を用いて鋼板を処理すると、鋼板表面にも
良好なりん酸亜鉛処理皮膜が形成されなくなる。
兼用する場合、りん酸亜鉛処理工程において次のような
問題が生じる。すなわち、Al板にりん酸亜鉛処理を施し
ても、Al板の表面に良好なりん酸亜鉛皮膜が形成されな
いばかりでなく、Al板表面が溶解してりん酸亜鉛処理浴
中にAlイオンが溶出する。その結果、りん酸亜鉛処理浴
中のAlイオン濃度がわずか数ppm であっても、このりん
酸亜鉛処理浴を用いて鋼板を処理すると、鋼板表面にも
良好なりん酸亜鉛処理皮膜が形成されなくなる。
【0005】このような問題を解決する方法としては、
既に特開昭61−157693号公報において、りん酸亜鉛処理
性に優れたAl板を製造する方法が提案されている。この
方法は、Al板表面に予め亜鉛めっき層、亜鉛系合金めっ
き層もしくは鉄系合金めっき層のいずれかを1g/m2以上
の付着量で形成させておくものであり、このようなめっ
き層を形成しておくことによって、後のりん酸亜鉛処理
時におけるAl板からのAlイオンの溶出を防止し、りん酸
亜鉛処理浴を鋼板の処理とAl板の処理に兼用した場合で
も、鋼板表面およびAl板表面に良好なりん酸亜鉛皮膜を
生成させることができる。
既に特開昭61−157693号公報において、りん酸亜鉛処理
性に優れたAl板を製造する方法が提案されている。この
方法は、Al板表面に予め亜鉛めっき層、亜鉛系合金めっ
き層もしくは鉄系合金めっき層のいずれかを1g/m2以上
の付着量で形成させておくものであり、このようなめっ
き層を形成しておくことによって、後のりん酸亜鉛処理
時におけるAl板からのAlイオンの溶出を防止し、りん酸
亜鉛処理浴を鋼板の処理とAl板の処理に兼用した場合で
も、鋼板表面およびAl板表面に良好なりん酸亜鉛皮膜を
生成させることができる。
【0006】しかしながら、この方法に従いAl板表面に
通常の硫酸酸性めっき浴中で電気めっきを施しても、め
っき皮膜の密着性は必ずしも良くない。そのためプレス
成形時に皮膜が剥離してしまい、その後のりん酸亜鉛処
理工程で上述の効果が発揮されなくなる場合がある。
通常の硫酸酸性めっき浴中で電気めっきを施しても、め
っき皮膜の密着性は必ずしも良くない。そのためプレス
成形時に皮膜が剥離してしまい、その後のりん酸亜鉛処
理工程で上述の効果が発揮されなくなる場合がある。
【0007】一方、Al板を自動車用材料として用いる場
合、耐食性ならびに成形性、溶接性など、必要な特性を
高めるためその表面にZnやZn合金めっき等のめっきを施
す。
合、耐食性ならびに成形性、溶接性など、必要な特性を
高めるためその表面にZnやZn合金めっき等のめっきを施
す。
【0008】例えば、本出願人は、特願平3−023552号
で、AlまたはAl合金板上にZn−Ni、Zn−FeなどのZn系合
金めっきを施した被覆Al板を提案した。これらのZn系合
金めっき被覆Al板は、硫酸酸性めっき浴を使用して電気
めっきすることにより得られ、耐食性に加え、特にスポ
ット溶接性および成形性に優れている。
で、AlまたはAl合金板上にZn−Ni、Zn−FeなどのZn系合
金めっきを施した被覆Al板を提案した。これらのZn系合
金めっき被覆Al板は、硫酸酸性めっき浴を使用して電気
めっきすることにより得られ、耐食性に加え、特にスポ
ット溶接性および成形性に優れている。
【0009】一般にめっきAl板の耐食性はめっき付着量
に依存し、めっき付着量を増すと耐食性は増大する。し
かしながら、自動車用Al板の場合、上記のようにプレス
加工による成形工程を経るので加工性と成形性が非常に
重要であり、これらを無視して耐食性の向上を図るわけ
にはいかない。なお、ここに言う加工性とは耐パウダリ
ング性を意味し、プレス成形時にめっき皮膜がパウダ状
に剥離する(パウダリング)傾向の強いものを加工性が
悪いとしている。加工性が悪いと加工後の耐食性が損な
われるほか、剥離しためっき皮膜片がプレス金型へ付着
してめっき皮膜に疵を付けることになる。また、成形性
とは、プレス成形時における成形のし易さで、母材が破
断するか否かによってその評価がなされる。
に依存し、めっき付着量を増すと耐食性は増大する。し
かしながら、自動車用Al板の場合、上記のようにプレス
加工による成形工程を経るので加工性と成形性が非常に
重要であり、これらを無視して耐食性の向上を図るわけ
にはいかない。なお、ここに言う加工性とは耐パウダリ
ング性を意味し、プレス成形時にめっき皮膜がパウダ状
に剥離する(パウダリング)傾向の強いものを加工性が
悪いとしている。加工性が悪いと加工後の耐食性が損な
われるほか、剥離しためっき皮膜片がプレス金型へ付着
してめっき皮膜に疵を付けることになる。また、成形性
とは、プレス成形時における成形のし易さで、母材が破
断するか否かによってその評価がなされる。
【0010】この加工性および成形性は、耐食性とは逆
にめっき付着量を増すにつれて悪化する傾向を示すの
で、Al板に前記のZn−Ni合金電気めっきを施す場合、十
分なめっき付着量を確保できず、自動車用材料としての
耐食性に対する要求を満たすことができない。
にめっき付着量を増すにつれて悪化する傾向を示すの
で、Al板に前記のZn−Ni合金電気めっきを施す場合、十
分なめっき付着量を確保できず、自動車用材料としての
耐食性に対する要求を満たすことができない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような背
景の下になされたもので、前記のZn−Ni合金電気めっき
Al板をベースとし、加工性、成形性ともに良好で、しか
も高い塗装後耐食性を有するめっきAl板とその製造方法
を提供することを目的とする。
景の下になされたもので、前記のZn−Ni合金電気めっき
Al板をベースとし、加工性、成形性ともに良好で、しか
も高い塗装後耐食性を有するめっきAl板とその製造方法
を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、Niを種々
の比率で含むZn−Ni合金めっきAl板における加工性およ
び成形性とめっき組成(めっき皮膜中のNi含有量)およ
びめっき付着量との関係を調査し、以下の知見を得た。
の比率で含むZn−Ni合金めっきAl板における加工性およ
び成形性とめっき組成(めっき皮膜中のNi含有量)およ
びめっき付着量との関係を調査し、以下の知見を得た。
【0013】図1はAl板を素材とし、これに後述の実施
例で用いた方法に準じて、Zn−Ni合金電気めっきを施
し、加工性および成形性を調査した結果を示す図であ
る。この図に示されるように、加工性と成形性は、めっ
き組成(めっき皮膜中のNi含有量)に関し相反する傾向
を有している。すなわち、加工性はめっき皮膜中のNi含
有量が多くなるにつれて低下し、特にNi含有量が15wt%
を超えると、めっき付着量がわずかであっても加工性が
著しく損なわれる。一方、成形性はめっき皮膜中のNi含
有量が減少するにつれて劣化する傾向を示し、特にNi含
有量が10wt%未満ではその傾向が著しく、プレス工程に
おいて母材の破断が避けられないこととなる。
例で用いた方法に準じて、Zn−Ni合金電気めっきを施
し、加工性および成形性を調査した結果を示す図であ
る。この図に示されるように、加工性と成形性は、めっ
き組成(めっき皮膜中のNi含有量)に関し相反する傾向
を有している。すなわち、加工性はめっき皮膜中のNi含
有量が多くなるにつれて低下し、特にNi含有量が15wt%
を超えると、めっき付着量がわずかであっても加工性が
著しく損なわれる。一方、成形性はめっき皮膜中のNi含
有量が減少するにつれて劣化する傾向を示し、特にNi含
有量が10wt%未満ではその傾向が著しく、プレス工程に
おいて母材の破断が避けられないこととなる。
【0014】加工性および成形性がこのような傾向を示
す理由は以下のように説明される。
す理由は以下のように説明される。
【0015】つまり、めっき皮膜中のNi含有量が増加す
ると加工性が劣化するのは、パウダリング現象がめっき
皮膜を構成するZn−Ni合金(金属間化合物)が特有の脆
性を有することに起因し、めっき皮膜中のNi含有量が増
加するとめっき皮膜の脆化の度合いが著しくなるからで
ある。また、めっき皮膜中のNi含有量が減少すると成形
性が劣化するのは、パウダリング現象が母材の破断を防
止する潤滑的効果を有しており、Ni含有量が減少すると
パウダリングが少なくなるからである。
ると加工性が劣化するのは、パウダリング現象がめっき
皮膜を構成するZn−Ni合金(金属間化合物)が特有の脆
性を有することに起因し、めっき皮膜中のNi含有量が増
加するとめっき皮膜の脆化の度合いが著しくなるからで
ある。また、めっき皮膜中のNi含有量が減少すると成形
性が劣化するのは、パウダリング現象が母材の破断を防
止する潤滑的効果を有しており、Ni含有量が減少すると
パウダリングが少なくなるからである。
【0016】また、図1において、加工性、成形性はい
ずれもめっき付着量が多くなると悪化する。図中に示し
たハッチング領域が加工性および成形性がともに良好な
Ni含有量とめっき付着量の範囲を示す。
ずれもめっき付着量が多くなると悪化する。図中に示し
たハッチング領域が加工性および成形性がともに良好な
Ni含有量とめっき付着量の範囲を示す。
【0017】本発明者らは、さらに、図1のハッチング
領域(加工性、成形性がともに良好な領域)を厚めっき
側へ拡張させる方法について研究を重ねた結果、前記の
Zn−Ni合金めっき皮膜中にチタンの酸化物を比較的多量
にかつ均一に分散した状態で含有させることにより、加
工性および成形性が飛躍的に改善されることを見出し
た。
領域(加工性、成形性がともに良好な領域)を厚めっき
側へ拡張させる方法について研究を重ねた結果、前記の
Zn−Ni合金めっき皮膜中にチタンの酸化物を比較的多量
にかつ均一に分散した状態で含有させることにより、加
工性および成形性が飛躍的に改善されることを見出し
た。
【0018】図2は、図1の場合に用いためっき浴に三
塩化チタン(TiCl3)を添加してめっき皮膜中にチタンの
酸化物を 3.0wt%分散含有させた場合の加工性および成
形性とめっき組成(めっき皮膜中のNi含有量)の関係を
示す図である。前記図1のハッチング領域が図2のよう
に拡大されて、めっき付着量を従来より大幅に増大させ
ることが可能となる。
塩化チタン(TiCl3)を添加してめっき皮膜中にチタンの
酸化物を 3.0wt%分散含有させた場合の加工性および成
形性とめっき組成(めっき皮膜中のNi含有量)の関係を
示す図である。前記図1のハッチング領域が図2のよう
に拡大されて、めっき付着量を従来より大幅に増大させ
ることが可能となる。
【0019】さらに、チタンの酸化物が含まれるめっき
皮膜は、これを含まないめっき皮膜に比べてめっき皮膜
自体の耐食性が優れているので、めっき付着量を少なく
しても耐食性が確保されることを確認した。
皮膜は、これを含まないめっき皮膜に比べてめっき皮膜
自体の耐食性が優れているので、めっき付着量を少なく
しても耐食性が確保されることを確認した。
【0020】上記のようにチタンの酸化物を含有するめ
っき皮膜を得るには、通常の硫酸酸性めっき浴を使用
し、その浴中にチタンを可溶性塩の形で添加してやれば
よい。
っき皮膜を得るには、通常の硫酸酸性めっき浴を使用
し、その浴中にチタンを可溶性塩の形で添加してやれば
よい。
【0021】本発明は上記の知見に基づいてなされたも
ので、その要旨は、下記(1) のめっきAl板および (2)の
その製造方法にある。
ので、その要旨は、下記(1) のめっきAl板および (2)の
その製造方法にある。
【0022】(1) 表面に、チタンの酸化物を0.01〜20.0
wt%含有し、Niを5〜25wt%含むZn−Ni合金電気めっき
皮膜を有することを特徴とする加工性、成形性に優れた
めっきAl板。
wt%含有し、Niを5〜25wt%含むZn−Ni合金電気めっき
皮膜を有することを特徴とする加工性、成形性に優れた
めっきAl板。
【0023】(2) Zn−Ni合金電気めっきを施すに際し、
めっき浴として可溶性チタン塩を含有する硫酸酸性Zn−
Ni合金電気めっき浴を用いることを特徴とする加工性、
成形性に優れためっきAl板の製造方法。
めっき浴として可溶性チタン塩を含有する硫酸酸性Zn−
Ni合金電気めっき浴を用いることを特徴とする加工性、
成形性に優れためっきAl板の製造方法。
【0024】ここに、Al板とは、前記のように、純Al板
の他に、Mg、Cu、Mnなどの合金元素を含むAl合金板をも
意味する。
の他に、Mg、Cu、Mnなどの合金元素を含むAl合金板をも
意味する。
【0025】
【作用】以下、上記(1) 及び(2) の各発明について詳細
に説明する。
に説明する。
【0026】(1) の発明のめっきAl板は、特定量のNiを
含有するZn−Ni合金電気めっき皮膜中にチタンの酸化物
が均一に分散した状態で0.01〜20.0wt%含まれている点
に特徴がある。
含有するZn−Ni合金電気めっき皮膜中にチタンの酸化物
が均一に分散した状態で0.01〜20.0wt%含まれている点
に特徴がある。
【0027】このようなめっき皮膜を有するAl板の加工
性および成形性はチタンの酸化物が含まれない通常のめ
っき皮膜を有するAl板に比べて飛躍的に改善され、その
結果、良好な加工性および成形性を保ちながら、めっき
付着量を従来に比べ大幅に増大させることができる。ま
た、皮膜自体の耐食性が優れているので、極薄目付のめ
っき皮膜でも優れた耐食性を示す。
性および成形性はチタンの酸化物が含まれない通常のめ
っき皮膜を有するAl板に比べて飛躍的に改善され、その
結果、良好な加工性および成形性を保ちながら、めっき
付着量を従来に比べ大幅に増大させることができる。ま
た、皮膜自体の耐食性が優れているので、極薄目付のめ
っき皮膜でも優れた耐食性を示す。
【0028】このようにZn−Ni合金電気めっき皮膜中に
チタンの酸化物を均一に分散した状態で含有させること
によりめっきAl板の加工性および成形性が改善されるの
は、以下のように推察される。すなわち、めっき皮膜は
金属間化合物を形成しており、特有の脆性を有している
ため、加工をうけると微細なクラック(パウダリングの
原因となる)を生じるが、このときめっき皮膜中にチタ
ンの酸化物が分散して存在すると、それがクラックの伝
播を阻止するように作用する。なお、チタン酸化物をめ
っき皮膜中に分散して含有させる技術は、既に特開昭58
−210195号公報で提案されているが、この場合は、母材
が鋼板で、チタン酸化物の含有量が比較的少量に規定さ
れている。しかも、チタン酸化物の添加は耐食性の改善
のみを目的としており、、加工性、成形性については何
ら意識されていない。
チタンの酸化物を均一に分散した状態で含有させること
によりめっきAl板の加工性および成形性が改善されるの
は、以下のように推察される。すなわち、めっき皮膜は
金属間化合物を形成しており、特有の脆性を有している
ため、加工をうけると微細なクラック(パウダリングの
原因となる)を生じるが、このときめっき皮膜中にチタ
ンの酸化物が分散して存在すると、それがクラックの伝
播を阻止するように作用する。なお、チタン酸化物をめ
っき皮膜中に分散して含有させる技術は、既に特開昭58
−210195号公報で提案されているが、この場合は、母材
が鋼板で、チタン酸化物の含有量が比較的少量に規定さ
れている。しかも、チタン酸化物の添加は耐食性の改善
のみを目的としており、、加工性、成形性については何
ら意識されていない。
【0029】この本発明において、Zn−Ni合金電気めっ
き皮膜のNi含有量を5〜25wt%としたのは、加工性、成
形性がともに良好で、しかもめっき付着量が50g/m2程度
以上であっても加工性や成形性が低下しないからであ
る。なお、Niの含有量は、次ぎに述べるチタンの酸化物
量と同様に、チタンの酸化物も含めためっき皮膜全体に
対する比率(百分率)である。
き皮膜のNi含有量を5〜25wt%としたのは、加工性、成
形性がともに良好で、しかもめっき付着量が50g/m2程度
以上であっても加工性や成形性が低下しないからであ
る。なお、Niの含有量は、次ぎに述べるチタンの酸化物
量と同様に、チタンの酸化物も含めためっき皮膜全体に
対する比率(百分率)である。
【0030】めっき皮膜中に含有させるチタンの酸化物
の量を0.01〜20.0wt%としたのは、0.01wt%未満では加
工性、成形性改善の効果がなく、また、20.0wt%を超え
るとめっき皮膜と母材であるAl板との間の密着性が悪化
し、加工性も劣化するからである。
の量を0.01〜20.0wt%としたのは、0.01wt%未満では加
工性、成形性改善の効果がなく、また、20.0wt%を超え
るとめっき皮膜と母材であるAl板との間の密着性が悪化
し、加工性も劣化するからである。
【0031】めっき付着量は特に限定されることはな
く、使用目的に応じた耐食性が得られるように適宜決め
ればよいが、100g/m2 を超えるとやはり加工性、成形性
の劣化を招くので、 100g/m2以下の範囲で設定するのが
好ましい。
く、使用目的に応じた耐食性が得られるように適宜決め
ればよいが、100g/m2 を超えるとやはり加工性、成形性
の劣化を招くので、 100g/m2以下の範囲で設定するのが
好ましい。
【0032】(2) の発明であるめっきAl板の製造方法の
特徴は、Zn−Ni合金電気めっき用の硫酸酸性めっき浴中
にチタンの可溶性塩を添加してめっきを行う点にある。
このような方法によれば、チタンの酸化物を均一に分
散、含有させたZn−Ni合金電気めっき皮膜を得ることが
できる。
特徴は、Zn−Ni合金電気めっき用の硫酸酸性めっき浴中
にチタンの可溶性塩を添加してめっきを行う点にある。
このような方法によれば、チタンの酸化物を均一に分
散、含有させたZn−Ni合金電気めっき皮膜を得ることが
できる。
【0033】電気めっき皮膜中に微小粒子を分散、含有
させる方法として一般によく知られているのは、めっき
浴中に不溶性粒子(シリカ、アルミナ、炭化珪素等の微
小粒子)を添加して分散させておく方法である。しか
し、この方法ではめっき浴中での不溶性粒子の均一分散
状態を保持するのに特殊な技術が必要で、不溶性粒子を
均一に分散させためっき皮膜を安定して得ることは極め
て困難である。
させる方法として一般によく知られているのは、めっき
浴中に不溶性粒子(シリカ、アルミナ、炭化珪素等の微
小粒子)を添加して分散させておく方法である。しか
し、この方法ではめっき浴中での不溶性粒子の均一分散
状態を保持するのに特殊な技術が必要で、不溶性粒子を
均一に分散させためっき皮膜を安定して得ることは極め
て困難である。
【0034】本発明方法では、めっき浴中に、分散させ
ようとするチタンの酸化物そのものではなく、チタンを
可溶性塩として存在させるので、特殊な手段を講じるこ
となしに、めっき浴中でチタンを均一に分散させること
ができる。めっき浴中でチタンの可溶性塩はイオン化
し、チタンはイオンの状態で存在するが、めっき時にこ
のチタンイオンが酸化物の形で共析し、めっき皮膜中に
均一に分散した状態で含有されることになる。イオン状
態のチタンが酸化物として共析するメカニズムについて
は、未だ十分解明されていないが、硫酸酸性水溶液(め
っき液)中での可溶性チタン塩の加水分解と陽極での酸
化反応とが相互に影響を及ぼしあう形で関与しているも
のと思われる。
ようとするチタンの酸化物そのものではなく、チタンを
可溶性塩として存在させるので、特殊な手段を講じるこ
となしに、めっき浴中でチタンを均一に分散させること
ができる。めっき浴中でチタンの可溶性塩はイオン化
し、チタンはイオンの状態で存在するが、めっき時にこ
のチタンイオンが酸化物の形で共析し、めっき皮膜中に
均一に分散した状態で含有されることになる。イオン状
態のチタンが酸化物として共析するメカニズムについて
は、未だ十分解明されていないが、硫酸酸性水溶液(め
っき液)中での可溶性チタン塩の加水分解と陽極での酸
化反応とが相互に影響を及ぼしあう形で関与しているも
のと思われる。
【0035】なお、めっき浴中のチタンイオンが酸化物
として共析することは、そのめっき操作で得られる皮膜
についてX線回折測定を行うと、図3に例示するように
チタンの酸化物が同定されることにより確認することが
できる。図3において、(a)はZn−14wt%Ni合金電
気めっきAl板、(b) は同じめっきAl板で、めっき皮膜中
にチタンの酸化物を13wt%含有する場合についての測定
結果で、(a) ではZn−Ni合金を表すピークが認められる
のに対し、(b) ではこのピークの他にTiO2を表すピーク
も認められる。
として共析することは、そのめっき操作で得られる皮膜
についてX線回折測定を行うと、図3に例示するように
チタンの酸化物が同定されることにより確認することが
できる。図3において、(a)はZn−14wt%Ni合金電
気めっきAl板、(b) は同じめっきAl板で、めっき皮膜中
にチタンの酸化物を13wt%含有する場合についての測定
結果で、(a) ではZn−Ni合金を表すピークが認められる
のに対し、(b) ではこのピークの他にTiO2を表すピーク
も認められる。
【0036】本発明方法に使用するめっき浴は、前記の
可溶性チタン塩の加水分解および陽極酸化の両反応が共
に適度な速度で進行するように硫酸酸性浴とする必要が
ある。
可溶性チタン塩の加水分解および陽極酸化の両反応が共
に適度な速度で進行するように硫酸酸性浴とする必要が
ある。
【0037】めっき浴の組成は、めっき皮膜中のNi含有
量が5〜25wt%となるように定めればよく、基本組成と
して下記の浴組成とするのが好ましい。
量が5〜25wt%となるように定めればよく、基本組成と
して下記の浴組成とするのが好ましい。
【0038】 ZnSO4・7H2O: 130〜250 g/リットル NiSO4・6H2O: 200〜250 g/リットル Na2SO4 : 75〜100 g/リットル 上記のめっき浴に含有させるチタンの可溶性塩の量は、
めっき皮膜中に含有させるチタンの酸化物の量を0.01〜
20.0wt%とするために、1〜20g/リットルとするのが望
ましい。
めっき皮膜中に含有させるチタンの酸化物の量を0.01〜
20.0wt%とするために、1〜20g/リットルとするのが望
ましい。
【0039】チタンの可溶性塩としては、三塩化チタ
ン、硫酸第一チタンなどが使用できる。
ン、硫酸第一チタンなどが使用できる。
【0040】めっき条件については、めっき浴のpHを
2.0〜3.0 、めっき浴の温度を50〜60℃、めっき時の電
流密度を50〜120A/dm2とするのが好適である。
2.0〜3.0 、めっき浴の温度を50〜60℃、めっき時の電
流密度を50〜120A/dm2とするのが好適である。
【0041】一般に、Al板上のめっき皮膜は密着性が劣
る。これは、Alが酸素親和力が強く、常にその表面に酸
化皮膜層が形成されているためで、この対策として、置
換亜鉛処理(ジンケート処理)などが前処理として施さ
れる。ところが、鉛、錫、鉄、アンチモンなどの酸化物
がめっき皮膜中に分散していると、それらの酸化物の酸
素原子を介してAlと酸化物とが結合するので、前処理を
行わなくても密着性が良好になる。また、めっき皮膜に
欠陥部が存在しても皮膜中に分散している酸化物から酸
素原子が供給されるので、Alは不動態皮膜(酸化皮膜)
を自己修復し、良好な耐食性を示す。
る。これは、Alが酸素親和力が強く、常にその表面に酸
化皮膜層が形成されているためで、この対策として、置
換亜鉛処理(ジンケート処理)などが前処理として施さ
れる。ところが、鉛、錫、鉄、アンチモンなどの酸化物
がめっき皮膜中に分散していると、それらの酸化物の酸
素原子を介してAlと酸化物とが結合するので、前処理を
行わなくても密着性が良好になる。また、めっき皮膜に
欠陥部が存在しても皮膜中に分散している酸化物から酸
素原子が供給されるので、Alは不動態皮膜(酸化皮膜)
を自己修復し、良好な耐食性を示す。
【0042】
【実施例】素材としてMg添加Al合金(JIS 5000系)の1
mm厚の板を使用し、通常の方法で、アルカリ脱脂→水洗
→酸洗→水洗の前処理を施したAl板(これをのAl板と
する)と、のAl板の表面にアルカリ水溶液中で亜鉛あ
るいは亜鉛合金を置換めっきしたAl板(これをのAl板
とする)に対して、表1に示す条件でZn−Ni合金電気め
っきを施し、得られためっきAl板について、加工性、成
形性および塗装後耐食性を調査した。
mm厚の板を使用し、通常の方法で、アルカリ脱脂→水洗
→酸洗→水洗の前処理を施したAl板(これをのAl板と
する)と、のAl板の表面にアルカリ水溶液中で亜鉛あ
るいは亜鉛合金を置換めっきしたAl板(これをのAl板
とする)に対して、表1に示す条件でZn−Ni合金電気め
っきを施し、得られためっきAl板について、加工性、成
形性および塗装後耐食性を調査した。
【0043】加工性については、めっきAl板から 900mm
φの円盤状のブランクを採取し、50mmφ、28mm深さの円
筒状に深絞り成形し、その側壁面のめっき皮膜を粘着テ
ープで剥離させる試験を行い、その剥離量を目視調査し
て判定した。評価基準は以下の通りで、4以上を良好と
した。
φの円盤状のブランクを採取し、50mmφ、28mm深さの円
筒状に深絞り成形し、その側壁面のめっき皮膜を粘着テ
ープで剥離させる試験を行い、その剥離量を目視調査し
て判定した。評価基準は以下の通りで、4以上を良好と
した。
【0044】 5:全く剥離なし 4:剥離片の付着しているテープ面積が10%未満 3:同じく30%未満 2:同じく50%未満 1:同じく50%以上 成形性については、上記の深絞り成形時の母材破断の有
無を調べ、破断しない場合は○、破断した場合は×とし
た。
無を調べ、破断しない場合は○、破断した場合は×とし
た。
【0045】塗装後耐食性については、めっきAl板にカ
チオン電着塗料による電着塗装(厚さ:20μm )および
メラミンアルキッド塗料によるスプレー塗装(2回塗
り、厚さ:各35μm )を施した後、その表面にクロスカ
ットを付与し、図4に示すサイクルの複合腐食試験を30
サイクル実施し、その後のカット部のブリスター幅を測
定した。評価基準は以下の通りである。
チオン電着塗料による電着塗装(厚さ:20μm )および
メラミンアルキッド塗料によるスプレー塗装(2回塗
り、厚さ:各35μm )を施した後、その表面にクロスカ
ットを付与し、図4に示すサイクルの複合腐食試験を30
サイクル実施し、その後のカット部のブリスター幅を測
定した。評価基準は以下の通りである。
【0046】 ○:最大ブリスター幅が1mm未満 △:最大ブリスター幅が1mm以上5mm未満 ×:最大ブリスター幅が5mm以上 調査結果を表2に示す。この結果から明らかなように、
めっき皮膜のNi含有量が5〜25wt%で、かつチタンの酸
化物が0.01〜20.0wt%の範囲で含まれている本発明例(N
o.1〜10)は優れた塗装後耐食性を示すとともに、加工
性および成形性についても良好であった。また、素材の
Al板は、のいずれでも同等の結果が得られた。
めっき皮膜のNi含有量が5〜25wt%で、かつチタンの酸
化物が0.01〜20.0wt%の範囲で含まれている本発明例(N
o.1〜10)は優れた塗装後耐食性を示すとともに、加工
性および成形性についても良好であった。また、素材の
Al板は、のいずれでも同等の結果が得られた。
【0047】これに対し比較例では、めっき皮膜中のチ
タンの酸化物量が本発明で定める範囲外(No.11、12、17
および18)、あるいはめっき皮膜中のNi含有量が本発明
で定める範囲外(No.13〜16)であるため、加工性もしく
は耐食性に問題があった。
タンの酸化物量が本発明で定める範囲外(No.11、12、17
および18)、あるいはめっき皮膜中のNi含有量が本発明
で定める範囲外(No.13〜16)であるため、加工性もしく
は耐食性に問題があった。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】
【発明の効果】本発明のZn−Ni合金めっきAl板は、加工
性および成形性が良好で、しかも、めっき付着量を従来
より大幅に増大させ、優れた塗装後耐食性を確保するこ
とが可能であり、特に厳しい腐食環境下で使用される自
動車外板用Al板として好適である。このZn−Ni合金めっ
きAl板は、本発明方法によって容易に製造することがで
きる。
性および成形性が良好で、しかも、めっき付着量を従来
より大幅に増大させ、優れた塗装後耐食性を確保するこ
とが可能であり、特に厳しい腐食環境下で使用される自
動車外板用Al板として好適である。このZn−Ni合金めっ
きAl板は、本発明方法によって容易に製造することがで
きる。
【図1】通常のZn−Ni合金電気めっきAl板についての、
加工性および成形性とめっき組成およびめっき付着量と
の関係を示す図である。
加工性および成形性とめっき組成およびめっき付着量と
の関係を示す図である。
【図2】チタンの酸化物を含有するZn−Ni合金電気めっ
き皮膜を有するAl板についての加工性および成形性とめ
っき組成およびめっき付着量との関係を示す図である。
き皮膜を有するAl板についての加工性および成形性とめ
っき組成およびめっき付着量との関係を示す図である。
【図3】本発明方法で得られたチタンの酸化物を含有す
るZn−Ni合金電気めっき皮膜のX線回折結果の一例を示
す図である。
るZn−Ni合金電気めっき皮膜のX線回折結果の一例を示
す図である。
【図4】塗装性後耐食性を評価するための複合腐食試験
の工程と試験条件の説明図である。
の工程と試験条件の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保母 芳彦 和歌山県和歌山市湊1850番地住友金属工業 株式会社和歌山製鉄所内 (72)発明者 池田 洋 東京都港区新橋5丁目11番3号住友軽金属 工業株式会社内 (72)発明者 相武 隆男 東京都港区新橋5丁目11番3号住友軽金属 工業株式会社内 (72)発明者 宇都 秀之 東京都港区新橋5丁目11番3号住友軽金属 工業株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】表面に、チタンの酸化物を0.01〜20.0wt%
含有し、Niを5〜25wt%含むZn−Ni合金電気めっき皮膜
を有することを特徴とする加工性、成形性に優れたAl板
またはAl合金板。 - 【請求項2】Zn−Ni合金電気めっきを施すに際し、めっ
き浴として可溶性チタン塩を含有する硫酸酸性Zn−Ni合
金電気めっき浴を用いることを特徴とする加工性、成形
性に優れためっきAl板またはAl合金板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17530692A JPH0617283A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 加工性、成形性に優れためっきAl板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17530692A JPH0617283A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 加工性、成形性に優れためっきAl板およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617283A true JPH0617283A (ja) | 1994-01-25 |
Family
ID=15993794
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17530692A Pending JPH0617283A (ja) | 1992-07-02 | 1992-07-02 | 加工性、成形性に優れためっきAl板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0617283A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5846335A (en) * | 1994-06-28 | 1998-12-08 | Ebara Corporation | Method for cleaning workpiece |
EP1833622B2 (de) † | 2004-12-22 | 2013-08-21 | Oerlikon Leybold Vacuum GmbH | Verfahren zum reinigen einer vakuum-schraubenpumpe |
-
1992
- 1992-07-02 JP JP17530692A patent/JPH0617283A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5846335A (en) * | 1994-06-28 | 1998-12-08 | Ebara Corporation | Method for cleaning workpiece |
EP1833622B2 (de) † | 2004-12-22 | 2013-08-21 | Oerlikon Leybold Vacuum GmbH | Verfahren zum reinigen einer vakuum-schraubenpumpe |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH0488196A (ja) | プレス成形性、化成処理性に優れた亜鉛系めっき鋼板 | |
JPH0457755B2 (ja) | ||
JPS59200789A (ja) | 電気メツキ鋼板及びその製造方法 | |
EP0778362B1 (en) | Zinciferous plated steel sheet and method for manufacturing same | |
CA1211409A (en) | Steel sheet electroplated with zinc-nickel alloy and iron layers | |
KR910002956B1 (ko) | 내식성이 우수한 아연-실리카 복합전기도금강판 | |
JPH073417A (ja) | 高耐蝕性合金化溶融Znめっき鋼板 | |
JPH0617283A (ja) | 加工性、成形性に優れためっきAl板およびその製造方法 | |
JP2718310B2 (ja) | 積層めっきAl板およびその製造法 | |
JPS6213590A (ja) | 塗装性、塗装後のめっき密着性および耐食性に優れた表面処理鋼板およびその製造方法 | |
JPH0617259A (ja) | 高耐食性表面処理アルミニウム板 | |
JP2767066B2 (ja) | 溶接性とリン酸亜鉛処理性に優れた表面処理アルミニウム板 | |
JPH0142356B2 (ja) | ||
JPS5993897A (ja) | 高耐食性表面処理鋼板 | |
KR950000909B1 (ko) | 복수의 도금층을 가진 가공성, 내식성 및 내수도료 밀착성이 우수한 전기 도금 강판 | |
JPH0273980A (ja) | 高耐食性複層めっき鋼板 | |
JPH08296065A (ja) | 潤滑性、化成処理性、接着剤適合性に優れた亜鉛系めっき鋼板 | |
KR920010777B1 (ko) | 이층 합금도금강판 및 그 제조방법 | |
KR920010776B1 (ko) | 고내식성 이층합금도금강판 및 그 제조방법 | |
JP2961037B2 (ja) | 耐衝撃密着性に優れたZn系めっき鋼板 | |
JP2665297B2 (ja) | 亜鉛系めっきアルミニウム板の製造方法 | |
KR920010778B1 (ko) | 도금밀착성, 인산염처리성 및 내수밀착성이 우수한 이층 합금도금강판 및 그 제조방법 | |
JP2608482B2 (ja) | 潤滑性に優れた電気亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
JP2587721B2 (ja) | 亜鉛系メッキアルミニウム板の製造方法 | |
JPH04333597A (ja) | プレス成形性、化成処理性、溶接性に優れたアルミニウム板 |