JPH061727U - 自動車用エンジンの水温制御構造 - Google Patents

自動車用エンジンの水温制御構造

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JPH061727U
JPH061727U JP4534092U JP4534092U JPH061727U JP H061727 U JPH061727 U JP H061727U JP 4534092 U JP4534092 U JP 4534092U JP 4534092 U JP4534092 U JP 4534092U JP H061727 U JPH061727 U JP H061727U
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heater
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water
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒーター未使用時はエンジン性能が100%
出せるように水温を制御可能とし、ヒーター使用時のみ
ヒーター放熱量に応じて水温を高めに制御可能とする。 【構成】 エンジン性能からの要求水温を重視して開弁
温度を設定したサーモスタット17の弁25側をエンジ
ン入口側水路4bに配設し、水温感知部23をラジエタ
ー5からエンジンEへ流れてくる循環水の影響を受けな
い位置に設定し、この水温感知部23にはヒーターリタ
ーン流とバイパス流が流れるようにするとともに、ボト
ムバイパス12のヒーター10への分岐部に切換バルブ
31を有するヒーターコック30を配設する構成とし
た。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自動車用エンジンの水温制御構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の自動車用エンジンの水温制御方式としては図3乃至図6に示す ものがあり、図3と図4に示すものは出口制御のものであって、この図3のエン ジンE1はそのシリンダブロック1とシリンダヘッド2とが給水専用通路3によ り接続され、シリンダヘッド2の冷却水出口4a側は上部配管によりラジエター 5の上部タンクに上部配管6により接続され、この冷却水出口4aにはサーモス タット7が配設されている。また、シリンダブロック1の冷却水入口4b側はラ ジエター5の下部タンクに下部配管8により接続されるとともに、同入口4b側 にはウォータポンプ9が配設されている。また、サーモスタット7と下部配管8 との間にはヒーター10およびコンスタントバイパス11が配設されて、サーモ スタット7をエンジンE1の冷却水出口4a側、即ちラジエター5の入口側に配 設してエンジン出口部の水温を制御している。また、図4のものは図3のものに サーモスタット7のボトム側より下部配管8にボトムバイパス12を配設したも のである。
【0003】 また、図5と図6に示すものは入口制御のものであって、このエンジンE2は そのシリンダブロック1とシリンダヘッド2とが給水専用通路3により接続され 、シリンダヘッド2の冷却水出口4a側はラジエター5の上部タンクに上部配管 6により接続され、また、シリンダブロック1の冷却水入口4b側はラジエター 5の下部タンクに下部配管8により接続されるとともに、同下部配管8にはサー モスタット7とウォータポンプ9が配設されている。また、冷却水出口4a側は サーモスタット7にコンスタントバイパス11とボトムバイパス12により接続 され、また、同冷却水出口4aと下部配管8との間にはヒーター10が配設され ている。このエンジンE2の場合はサーモスタット7を冷却水入口4b、即ちラ ジエター5の出口側に配設して、ラジエター5により冷却された冷却水とバイパ スを流れてきた温水とを混合してエンジンE2の入口部の温水を制御している。 また、図6に示すようにヒーター10のリターン流をサーモスタット7に接続し てなるものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の水温制御構造にあっては、使用条件に関係なく水温 をサーモスタット開弁温度に制御するようになっているため、エンジン性能から の要求水温(エンジン出口水温80℃程度)とヒーター性能からの要求水温(エ ンジン出口水温88℃程度、可能な限り高水温)とを両立することができなかっ た。従って、この従来の水温制御構造では自動車の仕向地別にどちらの要求を重 視するかを考慮してサーモスタットの開弁温度を個々に決める必要があった。ま た、一般的には出口制御の場合は3バリエーション、入口制御では2バリエーシ ョン程度の開弁温度設定が必要となるという問題点があった。また、もう一つの 問題点として、サーモスタット開弁温度が固定されるため、環境の変化、例えば エンジン性能を重視し、サーモスタット開弁温度を低めに設定した自動車で寒冷 地へ行くとヒーターの性能が悪くなり、また、ヒーター性能を重視し、サーモス タット開弁温度を高めに設定した自動車で温暖地へ行くとノック特性が悪くなる 等の問題点があった。
【0005】 本考案は、上記従来の問題点を解決すべくなされたもので、ヒーター未使用時 はエンジン性能が100%出せるように水温を制御可能とし、ヒーター使用時の み、ヒーター放熱量に応じて水温を高めに制御可能とする自動車用エンジンの水 温制御構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記技術課題を解決するため、エンジン性能からの要求水温を重視し て開弁温度を設定したサーモスタットの弁側をエンジン入口側水路に配設し、水 温感知部をラジエターからエンジンへ流れてくる循環水の影響を受けない位置に 設定し、この水温感知部にはヒーターリターン流とバイパス流が流れるようにす るとともに、ボトムバイパスのヒーターへの分岐部に切換バルブを有するヒータ ーコックを配設する構成とした自動車用エンジンの水温制御構造に存する。
【0007】
【作用】
上記構造としたことにより、ヒーター未使用時は、エンジン内水温を水温感知 部設定温度に制御することができ、また、ヒーター使用時は、ヒーターの放熱に よる水温低下分だけエンジン内水温を水温感知部の設定温度より高めに制御する ように機能する。
【0008】
【実施例】
次に、本考案の一実施例を図面に従って説明すると、図1はエンジンEの略体 側面図、図2はエンジンの水温制御構造の略体配管図を示すもので、従来と同様 にエンジンEのシリンダブロック1とシリンダヘッド2とが給水専用通路3によ り接続され、シリンダヘッド2の冷却水出口4a側はラジエター5の上部タンク に上部配管6により接続され、また、シリンダブロック1の冷却水入口4b側は ラジエター5の下部タンクに下部配管28,29により接続されるとともに、同 入口4b側にはウォータポンプ9が配設されている。また、冷却水出口4aの壁 部15にはサーモスタット17の取付部16が設けられて、サーモスタット17 が取り付けられている。尚、この取付部16は入口側水路を構成している。
【0009】 このサーモスタット17の取付構造は本出願人が平成4年3月9日付で先に提 出した「内燃機関の冷却構造」に基づくもので、このサーモスタット17は冷却 水出口4aの壁部15に形成した取付部16に取り付けられるもので、このサー モスタット17の取付枠18には図2に示すように弁孔19が形成され、同取付 枠18には弁孔19の中心を通るシャフト20が取り付けられ、このシャフト2 0は取付枠18の基盤21に挿通されて壁部15より冷却水出口4a側水路へ延 出されている。また、このシャフト20には一端にワックス24を内装した水温 感知部23を有するワックスケース22が外嵌状に取り付けられ、このワックス ケース22の他端には弁孔19を開閉する弁25が形成され、この弁25と基盤 21との間には所定のバネ圧を有するバネ26が弾着されて弁25は常に弁孔1 9を閉止する方向へ付勢されている。尚、このサーモスタット17はエンジン性 能からの要求水温を重視して開弁温度を80℃に設定している。
【0010】 このようにサーモスタット17を取付けた取付部16の弁25の上流側とラジ エター5の下部タンクは下部配管27と、また、取付部15の弁25の下流側と 冷却水入口4bとは下部配管28とによりそれぞれ接続されている。このように して配設されたサーモスタット17の水温感知部23は冷却水出口4a側に位置 し、また、弁25は入口側水路に位置されている。
【0011】 また、冷却水出口4a側とサーモスタット17はボトムバイパスホース12に より接続され、同ボトムバイパスホース12には切換バルブ31を有するヒータ ーコック30が配設され、この一方の弁口30aはサーモスタット17へ、他方 の弁口30bはヒーター10に接続され、ヒーター10の出口側は取付部16の 上流側に接続され、切換バルブ31を操作して冷却水を切換可能に設けられてい る。
【0012】 このようにエンジン性能からの要求温度を重視して開弁温度を80℃に設定し たサーモスタット17の弁25側をエンジン入口側水路に配設し、水温感知部2 3をラジエター5からエンジンへ流れてくる循環水の影響を受けない位置に設定 し、この温度感知部23にはヒーターリターン流と、バイパス流が流れるように するとともに、ボトムバイパス12のヒーター10への分岐部に切換バルブ31 を有するヒーターコック30を配設したものであるから、気温の高い時等におい てはヒーターコック30の切換バルブ31を操作してヒーター10への水路を遮 断すると、シリンダヘッド2からの冷却水はボトムバイパス12を通りサーモス タット17の水温感知部23へ流れるため、エンジン内水温を感知部水温とほぼ 同じ、即ちエンジン性能からの要求水温80℃に制御することができる。
【0013】 また、気温の低いとき等においては、ヒーターコック30の切換バルブ31の 開度に応じてヒーター10及びボトムバイパス12への流れを配分することがで きるものであるから、ヒーター10で放熱された分だけ水温感知部23は低めの 温度を感知し、その水温感知部23での水温をエンジン性能からの要求水温に制 御するためエンジン内水温は高めになり、ヒーター10の入口水温はヒーター性 能から要求水温を満たすことができる。また、車室内が温かくなった理由により ヒーター放熱量が少なくなった場合、それに追従するようにエンジン内水温を性 能からの要求水温に近づける作用がある。
【0014】 また、サーモスタット17の全開時でも、ボトムバイパス12は若干流れるよ うにし、水温感知部23はエンジンEの出口水温を感知するようにすることで水 温低下時の対応遅れを防止することができる。
【0015】
【考案の効果】
本考案は、エンジン性能からの要求水温を重視して開弁温度を設定したサーモ スタットの弁側をエンジン入口側水路に配設し、水温感知部をラジエターからエ ンジンへ流れてくる循環水の影響を受けない位置に設定し、この水温感知部には ヒーターリターン流とバイパス流が流れるようにするとともに、ボトムバイパス のヒーターへの分岐部に切換バルブを有するヒーターコックを配設したものであ るから、ヒーター未使用時は、エンジン内水温を水温感知部設定水温に制御する ことができ、また、ヒーター使用時は、ヒーターの放熱による水温低下分だけ、 エンジン内水温を水温感知部の設定水温より高めに制御することができ、これに よりエンジン性能・ヒーター性能から要求されるエンジン内水温を両立させるこ とができるとともに、仕向地別にサーモスタット設定温度を変更する必要がなく なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの略体側面図である。
【図2】エンジンの略体配管図である。
【図3】従来のエンジンの出口制御の略体配管図であ
る。
【図4】従来のエンジンの出口制御の他例の略体配管図
である。
【図5】従来のエンジンの入口制御の略体配管図であ
る。
【図6】従来のエンジンの入口制御の他例の略体配管図
である。
【符号の説明】
E エンジン 4a 冷却水出口 4b 冷却水入口 5 ラジエター 10 ヒーター 12 ボトムバイパス 17 サーモスタット 25 弁 28,29 下部配管 30 ヒーターコック 31 切換バルブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年7月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン性能からの要求水温を重視して
    開弁温度を設定したサーモスタットの弁側をエンジン入
    口側水路に配設し、サーモスタットの水温感知部をラジ
    エターからエンジンへ流れてくる循環水の影響を受けな
    い位置に設定し、この水温感知部にはヒーターリターン
    流とバイパス流が流れるようにするとともに、ボトムバ
    イパスのヒーターへの分岐部に切換バルブを有するヒー
    ターコックを配設する構成とした自動車用エンジンの水
    温制御構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103492685A (zh) * 2011-04-29 2014-01-01 斯堪尼亚商用车有限公司 用于冷却内燃机的冷却系统
WO2022004115A1 (ja) * 2020-07-01 2022-01-06 日本サーモスタット株式会社 冷却システム

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