JPH0617279Y2 - 固定磁気ディスク装置のエアフィルタ保持構造 - Google Patents

固定磁気ディスク装置のエアフィルタ保持構造

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JPH0617279Y2
JPH0617279Y2 JP9650188U JP9650188U JPH0617279Y2 JP H0617279 Y2 JPH0617279 Y2 JP H0617279Y2 JP 9650188 U JP9650188 U JP 9650188U JP 9650188 U JP9650188 U JP 9650188U JP H0617279 Y2 JPH0617279 Y2 JP H0617279Y2
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JP
Japan
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magnetic disk
cover
air filter
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air flow
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JP9650188U
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Inventor
隆 竹本
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ティアツク株式会社
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は固定磁気ディスク装置に係り、特に内部に生ず
る循環空気流の過に関する。
固定磁気ディスク装置においては、内部の空気が清浄で
あることが必要とされる。このため、フィルタを組み込
んで、内部で循環する空気を常時過している。
循環する空気流は、磁気ディスクの高速回転により発生
する。
このような空気過に用いられるエアフィルタは、ベー
スとカバーとによる密閉空間内にベース及びカバーに押
圧された状態で保持されている。この場合、エアフィル
タを装置内に組立てるに際しては工程数が少ない方が望
ましく、又、エアフィルタの部品点数も少ない方が望ま
しい。
従来の技術 従来の一枚の磁気ディスクを備えた固定磁気ディスク装
置が、例えば特開昭55-101172号に示されている。
一般に従来の装置は、フィルタそのものにパッキング部
材を貼着するか、又はカバーにパッキング部材を貼着
し、第8図に示す如く、エアフィルタ30をパッキング
部材31を介してカバー32に押圧してベース33とカ
バー32とに保持する構成をとっていた。このようにす
れば、エアフィルタ30はカバー32及びベース33に
密着されて確実に固定される。なお、34a,34bは
エアフィルタ30に設けられたベース33に対する位置
決め用の位置決め部である。
考案が解決しようとする課題 従来の装置は、エアフィルタ30をパッキング部材31
を用いてカバー32に固定した構成とされているため、
その製造に際してパッキング部材31をフィルタ30そ
のもの、又はカバー32に貼着する工程を必要とし、工
程数が大になる問題点があった。又、パッキング部材3
1を用いているので、その分だけ部品点数が多くなり、
高コストになる問題点があった。
本考案は、部品点数が少なく、組立工数も少なく構成で
きる固定磁気ディスク装置のエアフィルタ保持機構を提
供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本考案は装置内に生じる循環空気流を過するエアフィ
ルタに、カバーのベースへの装着方向に弾性を有する弾
性部材を突出して設け、該装着でカバーが該弾性部材を
撓ませる事によってエアフィルタを装置内に固定する構
成としたものである。
作用 ベースにカバーを装着することによってカバーがエアフ
ィルタに突設された弾性部材を押圧し、これを撓ませ
る。この撓みに対する復元力により、エアフィルタはベ
ース及びカバーに確実に固定される。
実施例 第1図は本考案の固定磁気ディスク装置を分解して示す
図、第2図は空気流案内路の形状を示す図、第3図はカ
バーを取り外して示す平面図、第4図は第3図中IV−IV
方向よりみた矢視図である。
各図中、1はベース、2はカバーであり、組み合わされ
て偏平な密封空間3を形成する。
4は3.5インチの単一の磁気ディスクであり、ベース1
に固定されたモータ5に取り付けられて、上記空間3内
に組み込まれている。
磁気ディスク4が矢印A方向に高速回転すると、磁気デ
ィスク4の上面及び下面に矢印6で示すように空気流が
発生する。
磁気ディスク4の周面がカバー2の側壁より離れる部位
に、本考案の要部をなす空気流案内路7が形成してあ
る。
8はガイドフィンであり、磁気ディスク4の周面がカバ
ー2の側壁より離れる部位であって上記磁気ディスク4
に対向する部位に、符号Rで示す磁気ディスク4の径方
向に対して磁気ディスク4の回転方向に角度θ(約60
度)傾斜させて、ベース1と一体に形成してある。
9は別のガイドフィンであり、カバー2の天板10のう
ち、カバー2をベース1に被せた状態で、上記ガイドフ
ィン8と対向する部位に形成してある。
ベース1とカバー2とが組み合わされた状態で、ガイド
フィン8と9とは夫々磁気ディスク4の下面及び上面に
近接して、磁気ディスク4を間において相対向する。
第2図に示すように、ガイドフィン8,9と、ベース1
の本体部11と、カバー2の天板10と、ベース1の周
壁12と、カバー2の周壁13とが、即ちガイドフィン
8,9がベース1及びカバー2の内壁と協働して、空気
流案内路7を形成する。
15は流入口、16は流出口である。
流入口15の断面積をS,流出口16の断面積を
,途中の断面積をSとすると、これらは、S
>Sの関係にある。即ち空気流案内路7は流入口
15より流出口16に向うにつれて、断面積が徐々に小
さくなる形状である。各断面は偏平な矩形状である。
また、上記の流入口15は、上記空気流6の殆どを受け
入れるだけの大きさとしてある。
20bはエアフィルタであり全体は第5図に示す如き形
成をなしており、略V字形のケース21内にフィルタメ
ディア22(パーティクルサイズは0.1μmと極く小さ
い)がW形に組み込まれた構成であり、一の流入口23
及び二つの流出口24,25を有する。
このエアフィルタ20は、その流入口23を上記空気流
案内路7の流出口16に近接させて配してある。この場
合、流入口23の上部及び流出口24の上部には夫々弾
性材にて形成された凸部27,28が設けられている。
第6図(A)は、エアフィルタ20の平面図、同図
(B)は正面図、同図(C)は底面図であり、凸部2
7,28は正面図上、略L字形に形成されている。29
a,29bは位置決め部で、エアフィルタ20をカバー
2及びベース1に組立て固定するのに際し、位置決め部
29a,29bをベース1に設けられている孔(図示せ
ず)に嵌合して位置決めした後、ベース1にカバー2を
装着する。このとき、第7図に示す如く、凸部27,2
8はその先端部27a,27bをカバー2の天板10に
て押圧されることによって下方に撓み、この撓みに対す
る復元力により、エアフィルタ20ではベース1及びカ
バー2に確実に固定される。従って、第8図に示す従来
例のようなパッキング部材31を用いる必要がなく、部
品点数が少なく、又、組立工数も少なくて済む。
次に、上記密閉空間3の内部における空気流について説
明する。
磁気ディスク4が高速回転すると、前記のようにこの上
面及び下面に矢印6で示すように空気流が発生する。
この空気流6はカバー2及びベース1の周壁13,12
に沿って流れ、その殆どは流入口15を通って案内路7
内に流れ込む。
以後、空気流6は案内路7により案内されて案内路7内
を進む。
案内路7は上記のように流出口16に向うにつれて断面
積が徐々に小さくなる形状であるため、空気流6は案内
路7内を進むにつれて寄せ集められ、圧力がP→P
へと上昇する。
このため、流出口16からは、符号6で示す空気流の速
度vに比べて相当速い速度vで空気が矢印26で示
すように噴出する。
この空気流26は全てフィルタ20内に流入し、フィル
タメディア22を通過して、過される。
上記より分かるように、磁気ディスクは一枚であり、し
かも小サイズであり、この表面に生ずる空気流6は極く
弱いものであるが、これらが上記の案内路7を通過する
ことで、相当速い流速の空気流26とされて、フィルタ
20に供給される。このため、フィルタメディア22と
してパーティクルサイズの小さいものを使用しても、空
気流がフィルタメディアの前で留まることはなく、空気
流はフィルタメディアを確実に通過し、過される。本
実施例では、パーティクルサイズが0.1μmと極く小さ
いフィルタメディア22を使用しており、密閉空間3の
内部の空気の清浄度は良好となる。
また、ディスク4の表面に生じた空気流の殆どが空気流
案内路7内へ入り込む。このため、ディスク4の表面に
生じた空気流の殆どがフィルタ20を通過することにな
り、磁気ディスク4が回転してクリーニングを開始し、
空気がきれいになるまでのクリーンアップ時間は短い。
このように、ベース1及びカバー2にガイドフィン8,
9を一体形成して、密閉空間3内に、ガイドフィン8,
9とベース1及びカバー2の内壁とが協働して、流出口
16に向うにつれて断面積が小となる空気流案内路7を
形成する構成は、本出願人が先に昭和63年3月2日付
で提案した実用新案登録願の装置(考案の名称「固定磁
気ディスク装置」)と同じであり、それによる効果は上
記の如くである。
考案の効果 以上説明した如く、本考案によれば、弾性部材の撓みに
よってエアィルタがカバー及びベースに確実に固定でき
パッキング部材を用いて固定していた従来例に比して、
組立て工数が少なくて済み、又、部品点数が少なく、低
コストに構成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の固定磁気ディスク装置のエアフィルタ
保持構造の一実施例の分解斜視図、 第2図は空気流案内路を概略的に示す図、 第3図は本考案の固定磁気ディスク装置のカバーを取り
外して示す平面図、 第4図は第3図中IV−IV方向よりみた図、 第5図はエアフィルタの斜視図、 第6図はエアフィルタの平面図、正面図、底面図、 第7図は弾性部材の撓みによってエアフィルタを固定す
る様子を説明する図、 第8図は従来例のエアフィルタの固定を説明する図であ
る。 1……ベース、2……カバー、3……密閉空間、4……
磁気ディスク、6……磁気ディスク表面に生じた空気
流、7……空気流案内路、8,9……ガイドフィン、1
0……天板、11……本体部、15……流入口、16…
…流出口、20……エアフィルタ、21……ケース、2
3……流入口、24,25……流出口、26……案内路
より噴出する空気流、27,28……凸部、27a,2
8a……先端部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースとカバーとによる密閉空間内に磁気
    ディスクが組込まれており、該磁気ディスクの回転によ
    って装置内に生じる空気流の流路にエアフィルタを設け
    て循環空気流の過を行なう構成の固定磁気ディスク装
    置において、 上記エアフィルタに、上記カバーの上記ベースへの装着
    方向に弾性を有する弾性部材を突出して設け、該装着で
    上記カバーが該弾性部材を撓ませる事によって上記エア
    フィルタを装置内に固定する構成としてなる固定磁気デ
    ィスク装置のエアフィルタ保持構造。
JP9650188U 1988-07-21 1988-07-21 固定磁気ディスク装置のエアフィルタ保持構造 Expired - Lifetime JPH0617279Y2 (ja)

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JPH0220899U JPH0220899U (ja) 1990-02-13
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