JPH0617277U - ヒンジ機構 - Google Patents

ヒンジ機構

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JPH0617277U
JPH0617277U JP6060492U JP6060492U JPH0617277U JP H0617277 U JPH0617277 U JP H0617277U JP 6060492 U JP6060492 U JP 6060492U JP 6060492 U JP6060492 U JP 6060492U JP H0617277 U JPH0617277 U JP H0617277U
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JP
Japan
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hole
screw
spacer member
mounting
main body
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Pending
Application number
JP6060492U
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English (en)
Inventor
康志 白石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子機器のヒンジ機構において、製品ごとに
摩擦力にバラツキが生じることがなく、組み立て後にも
簡単に摩擦力を調整できるようにする。 【構成】 本体ケース1の取付部4に取付孔6を設ける
とともに、これと対応する蓋ケース2の回動部7に取付
孔6の中心と対応するねじ穴8を設け、本体ケース1の
取付孔6内に、内部がねじ穴8に向かって次第に小径と
なるテーパ状の貫通孔11および軸方向の両端に亘って
外面から貫通孔11に通じるスリット12が形成された
スペーサ部材10を配置し、このスペーサ部材10の貫
通孔11を通してねじ部材20のねじ部21を蓋ケース
2のねじ穴8に螺入させて締め付けることにより、ねじ
部材20のテーパ状の頭部22がねじ部21の締め付け
に応じてスペーサ部材10の貫通孔11内に引き込まれ
てスペーサ部材10を押し広げ、スペーサ部材10の外
面を取付孔6の内面に圧接させて摩擦力を発生する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電子手帳などの電子機器におけるヒンジ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子手帳などの電子機器においては、キー入力部を有する本体ケースと 表示部を有する蓋ケースとを備え、本体ケースに蓋ケースをヒンジ機構により回 動可能に取り付けることにより、使用する際には蓋ケースを本体ケースに対して 回動させて開くことにより、キー入力部と表示部を露出させ、また携帯する際に は蓋ケースを本体ケースに対して回動させて重ね合わせることにより、キー入力 部と表示部を対面させて保護するようになっている。
【0003】 このような電子機器のヒンジ機構は、本体ケースに対して蓋ケースを回動途中 の任意の位置で傾斜させて保持するために、例えば、本体ケースの端部に設けら れた取付凹部内に蓋ケースの端部に突出して設けられた回動部を配置し、この状 態で取付凹部の両端から回動部に連通して設けられた取付孔に、パイプの外面か ら内部に通じるスリットをパイプの軸方向に設けたスプリングピンを圧入し、こ のスプリングピンの圧入による摩擦力で本体ケースに対して蓋ケースを任意の回 動位置に傾斜させて保持するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のヒンジ機構では、製作時にスプリングピンのバネ力 にバラツキがあると摩擦力が一定にならず、製品ごとに摩擦力にバラツキが生じ 、品質を確保することができないという問題がある。 また、このヒンジ機構では、一度組み立ててしまうと摩擦力の調整ができない ため、長期間の使用により、例えばスプリングピンのバネ力が低下したり、取付 孔が摩耗したりすると、スプリングピンによる保持力が低下し、蓋ケースを任意 の位置に傾斜させて保持することができなくなるという問題がある。 この考案の目的は、製品ごとに摩擦力のバラツキが生じることがなく、組み立 て後にも簡単に摩擦力を調整することのできるヒンジ機構を提供することである 。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記目的を達成するために、本体ケースと蓋ケースの一方の側面 の両端部に突出して設けられてその側面と平行に取付孔が貫通して設けられた取 付部と、本体ケースと蓋ケースの他方の側面に突出して設けられて取付部間に配 置され、取付部と対向する端面に取付孔の中心と対応するねじ穴が設けられた回 動部と、取付孔内に配置され、ねじ穴に向かって次第に小径となるテーパ状の貫 通孔および軸方向に沿って外面から貫通孔に通じるスリットが設けられたスペー サ部材と、このスペーサ部材の貫通孔を通してねじ穴に螺合するねじ部および貫 通孔に挿入してねじ部の締め付けに応じてスペーサ部材を押し広げて取付孔の内 面に圧接させるテーパ状の頭部を有するねじ部材とを具備したものである。
【0006】
【作用】
この考案によれば、本体ケースと蓋ケースの一方に設けられた取付部の取付孔 にスペーサ部材を配置し、このスペーサ部材のテーパ状の貫通孔を通してねじ部 材のねじ部を本体ケースと蓋ケースの他方に設けられた回動部のねじ穴に螺入さ せて締め付けると、ねじ部材のテーパ状の頭部がねじ部の締め付けに応じてスペ ーサ部材のテーパ状の貫通孔に引き込まれてスペーサ部材を押し広げ、スペーサ 部材の外面を取付孔の内面に圧接させて摩擦力を発生する。このため、製品ごと に摩擦力のバラツキが生じることがなく、組み立て後においても、ねじ部材を締 めるだけで簡単に摩擦力を調整することができる。
【0007】
【実施例】
以下、図1および図2を参照して、この考案の一実施例を説明する。 図1は電子手帳などの電子機器のヒンジ機構を示した断面図である。この図にお いて、1はキー入力部などを備えた本体ケースであり、2は表示部などを備えた 蓋ケースである。本体ケース1の下辺側の側端部には、取付凹部3が設けられて いるとともに、この取付凹部3の両端に取付部(図1では右側のみを示す)4が 突出して設けられている。蓋ケース2の上辺側の側端部には、本体ケース1の取 付凹部3内に配置される回動部5が突出して設けられている。
【0008】 本体ケース1の取付部4には、外側から取付凹部3に通じる取付孔6が設けら れている。この取付孔6の外側周縁部には、座ぐり部7が設けられている。また 、本体ケース1の取付部4と対向する蓋ケース2の回動部5の両端面(同様に右 側のみを示す)には、ねじ穴8が取付孔4の中心と対応して設けられている。
【0009】 本体ケース1の取付孔6には、合成樹脂よりなるほぼ円筒状のスペーサ部材1 0が配置されている。スペーサ部材10の内部には、本体ケース1の取付凹部3 側に向かって次第に小径となり、かつ小径側が蓋ケース2のねじ穴8とほぼ同径 に形成されたテーパ状の貫通孔11が設けられている。また、スペーサ部材10 には、図2に示すように、外面から貫通孔11に通じるスリット12が軸方向の 両端に亘って設けられている。これにより、スペーサ部材10はその外径が周方 向に向けて伸縮変形可能になっている。さらに、スペーサ部材10の外端部には 、取付孔6の座ぐり部7内に配置される鍔状のフランジ部13が設けられている 。なお、スペーサ部材10の内端面には、蓋ケース2の回動部5の端面に設けら れた係止穴14に挿入するストッパ部15が突出して設けられている。
【0010】 スペーサ部材10の貫通孔11内には、ねじ部材20が挿入されている。ねじ 部材20は、スペーサ部材10の貫通孔11を通って蓋ケース2の回動部5に設 けられたねじ穴8に螺合するねじ部21と、このねじ部21の外端部に一体に形 成されてスペーサ部材10の貫通孔11と同じテーパで形成された頭部22とか らなっている。この頭部22は、外端面にドライバ23の工具差し込み部24が 設けられ、ドライバ23によってねじ部21を締め付けることにより、その締め 付けに応じてスペーサ部材10の貫通孔11内に引き込まれてスペーサ部材10 を押し広げるようになっている。
【0011】 このような電子機器のヒンジ機構では、本体ケース1に設けられた取付部4の 取付孔6内にスペーサ部材10を配置し、このスペーサ部材10の貫通孔11を 通してねじ部材20のねじ部21を蓋ケース2に設けられた回動部5のねじ穴8 に螺合させ、この状態でドライバ23によりねじ部21を締めると、その締め付 けに応じてねじ部材20の頭部22がスペーサ部材10のテーパ状の貫通孔11 内に引き込まれ、この頭部22によりスペーサ部材10が押し広げられるので、 スペーサ部材10の外周面が取付孔6の内周面に圧接し、これにより摩擦力が発 生する。この摩擦力は、ねじ部材20を適度に締め付けることにより調整される 。このように摩擦力が調整された状態で、本体ケース1に対して蓋ケース2を回 動させた際には、その回動途中の任意の位置に蓋ケース2を傾斜させて保持する ことができる。この場合には、スペーサ部材10のストッパ部15が蓋ケース2 の係合穴14に挿入されているので、スペーサ部材10は蓋ケース2に対して固 定され、本体ケース1に対して回動することになる。
【0012】 このように、この電子機器のヒンジ機構では、ねじ部材20の締め付けを調整 することにより、スペーサ部材10の外周面と取付孔6の内周面との圧接による 摩擦力を調整することができる。このため、従来のように製品によって摩擦力に バラツキが生じることがなく、均一な品質のものを得ることができる。また、組 み立て後においても容易に摩擦力を調整することができるので、仮に長期間使用 してスペーサ部材10の外周面や取付孔6の内周面が摩耗して摩擦力が低下して も、ねじ部材20を締めなおすだけで、簡単に摩擦力を確保することができる。
【0013】 なお、上述した実施例では、スペーサ部材10のストッパ部15を蓋ケース2 の係合穴14に係合させてスペーサ部材10を蓋ケース2に対して固定したが、 必ずしもストッパ部15を設ける必要はなく、スペーサ部材10が本体ケース1 および蓋ケース2の両者に対して回動するようにしてもよい。
【0014】 また、上述した実施例では、スペーサ部材10にその軸方向の両端に亘ってス リット12を設けたが、必ずしも両端に亘って設ける必要はなく、例えばスリッ ト12を貫通孔11の大径側の端部から小径側の端部付近まで設けただけでもよ い。この場合には、必ずしもスリットは1個である必要はなく、複数個設けても よい。
【0015】 さらに、上述した実施例では、本体ケース1に取付凹部3を設け、蓋ケース2 に回動部5を設けたが、これに限らず、例えば本体ケースに回動部を設け、蓋ケ ースに本体ケースの回動部が配置する取付凹部を設けてもよい。この場合には、 蓋ケースの取付凹部の両側に設けられた取付部に取付孔を形成して、この取付孔 にスペーサ部材を配置し、これと対向する本体ケースの回動部の端面にねじ穴を 形成するばよい。このようにして、上述した実施例と同様の作用効果があること は言うまでもない。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案によれば、本体ケースと蓋ケースの一方に設け られた取付孔にスペーサ部材を配置し、このスペーサ部材のテーパ状の貫通孔を 通してねじ部材のねじ部を本体ケースと蓋ケースの他方に設けられた回動部のね じ穴に螺入させて締め付けることにより、ねじ部材のテーパ状の頭部がねじ部の 締め付けに応じてスペーサ部材を押し広げ、スペーサ部材の外面を取付孔の内面 に圧接させて摩擦力を発生するので、製品ごとに摩擦力のバラツキが生じること がなく、組み立て後にも簡単に摩擦力を調整することができ、これにより仮に長 期間の使用により取付孔や貫通孔が摩耗して摩擦力が低下しても、ねじ部材のね じ部を締めなおすことにより摩擦力を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す要部拡大断面図。
【図2】図1の要部分解斜視図。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 蓋ケース 4 取付部 5 回動部 6 取付孔 8 ねじ穴 10 スペーサ部材 11 貫通孔 12 スリット 20 ねじ部材 21 ねじ部 22 頭部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケースに蓋ケースを回動可能に取り
    付けるヒンジ機構において、 前記本体ケースと前記蓋ケースの一方の側面の両端部に
    突出して設けられ、前記側面と平行に取付孔が貫通して
    設けられた取付部と、 前記本体ケースと前記蓋ケースの他方の側面に突出して
    設けられて前記取付部間に配置され、前記取付部と対向
    する端面に前記取付孔の中心と対応するねじ穴が設けら
    れた回動部と、 前記取付孔内に配置され、前記ねじ穴に向かって次第に
    小径となるテーパ状の貫通孔および軸方向に沿って外面
    から前記貫通孔に通じるスリットが設けられたスペーサ
    部材と、 前記スペーサ部材の貫通孔を通して前記ねじ穴に螺合す
    るねじ部および前記貫通孔に挿入して前記ねじ部の締め
    付けに応じて前記スペーサ部材を押し広げて前記取付孔
    の内面に圧接させるテーパ状の頭部を有するねじ部材
    と、 を具備したことを特徴とするヒンジ機構。
JP6060492U 1992-08-06 1992-08-06 ヒンジ機構 Pending JPH0617277U (ja)

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ID=13147027

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