JPH061724U - 液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置 - Google Patents

液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置

Info

Publication number
JPH061724U
JPH061724U JP4527592U JP4527592U JPH061724U JP H061724 U JPH061724 U JP H061724U JP 4527592 U JP4527592 U JP 4527592U JP 4527592 U JP4527592 U JP 4527592U JP H061724 U JPH061724 U JP H061724U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
cooling
cover plate
sound absorbing
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4527592U
Other languages
English (en)
Inventor
博章 上田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP4527592U priority Critical patent/JPH061724U/ja
Publication of JPH061724U publication Critical patent/JPH061724U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】ファンケース3の上部に送風口4をあけ、エン
ジン液冷装置の放熱器5を送風口4の上方に配置し、送
風口4から送風される冷却風が放熱器5の通風隙間9内
を上向きに通過するように構成した液冷エンジンにおい
て、次のようにした。ヘッドカバー8に取り付けた覆板
10で放熱器5をその前端部11から上側部12にわた
って覆った。そして、覆板10に吸音材13を内張り
し、この吸音材13と放熱器5の上側部12との間に排
風空間14を保持した。 【効果】冷却風の一部が放熱器5の下側からその前側に
逃げようとしても、この冷却風の一部は放熱器5の前側
を覆った覆板10に遮られて、放熱器5の通風隙間9に
押し込まれるので、放熱器5の下側からその前側に逃げ
ようとする冷却風の一部も放熱器5の通風隙間9内を通
過し、放熱器5の放熱効率が高められる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置に関し、詳しくは、放 熱器の下側からその周囲への冷却風の逃げを軽減し、放熱器の放熱効率を高める ことができるものに関する。
【0002】
【従来技術】
液冷エンジンの従来技術として、図4に示すものがある。これは、クランクケ ース101の前側に冷却ファン102を設け、この冷却ファン102をファンケ ース103で覆い、このファンケース103の上部に送風口104をあけ、エン ジン液冷装置の放熱器105を、その後端側の取付部106を介してシリンダヘ ッド107に片持支持して、上記放熱器105を上記送風口104の上方に配置 し、上記送風口104から送風される冷却風が上記放熱器105の通風隙間10 9内を上向きに通過するように構成したものである。
【0003】 ところで、この種の液冷エンジンの場合、上記構成のままでは、送風口104 から放熱器105に送風された冷却風が放熱器105の通風隙間109にその下 側から入ろうとする際、その通路抵抗で冷却風の一部が、矢印110のように放 熱器105の下側からその周囲に逃げる。しかし、この従来技術では、放熱器1 05の下側からその周囲への冷却風の逃げを軽減ないし阻止する手段を備えてい ない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術では次の問題がある。 放熱器105の下側からその周囲に冷却風の一部が逃げるにも拘わらず、こ れを軽減ないし阻止する手段を備えていないため、高速高負荷運転等の悪条件下 でエンジンを使用した場合、放熱器105の通風隙間109を通過する冷却風量 が不足し、エンジンがオーバーヒートするおそれがある。
【0005】 放熱器105の下側からその周囲に逃げる冷却風に乗り、エンジンの振動音 や冷却ファン102の風切り音が周囲に漏れ出すので、エンジン周囲の騒音が大 きい。
【0006】 シリンダヘッド107に片持支持してある放熱器105は、エンジンの振動 により前端部111側が揺れ、基端側の取付部106に繰り返し大きな負担がか かるので、取付部106が損傷するおそれがある。
【0007】 本考案では、放熱器の下側からその周囲への冷却風の逃げを軽減し、放熱器の 放熱効率を高めることができる、液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置を 提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案では、図1に例示するように、クランクケース1の前側に冷却ファン2 を設け、この冷却ファン2をファンケース3で覆い、このファンケース3の上部 に送風口4をあけ、エンジン液冷装置の放熱器5を、その後端側の取付部6を介 してシリンダヘッド7またはヘッドカバー8に片持支持して、上記放熱器5を上 記送風口4の上方に配置し、上記送風口4から送風される冷却風が上記放熱器5 の通風隙間9内を上向きに通過するように構成した液冷エンジンにおいて、次の ようにしたことを特徴とする。
【0009】 図1に例示するように、上記ファンケース3・シリンダヘッド7・ヘッドカバ ー8のいずれかに取り付けた覆板10で上記放熱器5をその前端部11から上側 部12にわたって覆い、この覆板10に吸音材13を内張りし、この吸音材13 と上記放熱器5の上側部12との間に排風空間14を保持するとともに、上記吸 音材13を上記放熱器5の前端部11に圧接した。
【0010】
【作用】 図1に示すように、送風口4から放熱器5に送風された冷却風が放熱器5の通 風隙間9にその下側から入ろうとする際、その通路抵抗で冷却風の一部が、矢印 15のように放熱器5の下側からその前側に逃げようとしても、この冷却風の一 部は放熱器5の前側を覆った覆板10に遮られて、放熱器5の通風隙間9に押し 込まれる。そして、通風隙間9を通過した後の冷却排風は放熱器5上方の排風空 間14を通過して覆板10の外側に排出される。また、冷却風に乗って排風空間 14や放熱器5の前側に到達したエンジンの振動騒音や冷却ファン2の風切り音 は、吸音材13に吸音される。更に、放熱器5がエンジンの振動を受けても、吸 音材13に受け止められているその前端部11は揺れない。
【0011】
【考案の効果】
冷却風の一部が放熱器の下側からその前側に逃げようとしても、この冷却風 の一部は放熱器の前側を覆った覆板に遮られて、放熱器の通風隙間に押し込まれ るので、放熱器の下側からその前側に逃げようとする冷却風の一部も放熱器の通 風隙間内を通過し、放熱器の放熱効率が高められる。このため、高速高負荷運転 等の悪条件下でエンジンを使用した場合でも、エンジンのオーバーヒートが抑制 される。
【0012】 冷却風に乗って排風空間や放熱器の前側に到達したエンジンの振動騒音や冷 却ファンの風切り音は、吸音材に吸音されるので、これらの騒音が覆板の外側に 漏れにくく、エンジン周囲の騒音が軽減される。
【0013】 放熱器がエンジンの振動を受けても、吸音材に受け止められているその前端 部は揺れないので、その基端側の取付部の負担が軽減され、取付部の損傷が抑制 される。
【0014】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案の実施例に係る空油 冷エンジンの縦断面図である。図2は図1のエンジンに用いる覆板の斜視図であ る。
【0015】 図1に示す空油冷エンジンは、クランクケース1の上側にシリンダ16を一体 形成し、その上側にシリンダヘッド7を組み付け、その上側にヘッドカバー8を 組み付けて構成してある。シリンダ16内にはピストンヘッド17を内嵌し、こ れをコンロッド18を介してクランク軸19に連動連結してある。
【0016】 この空油冷エンジンの空冷装置の構成は次の通りである。クランクケース1の 前側にクランク軸19の先端部20を突出し、これに冷却ファン2を外嵌固定し てある。この冷却ファン2は、クランクケース1の前側に組み付けたファンケー ス3で覆ってある。ファンケース3の前側開口部21には外気取入孔22をあけ た防塵板23を取り付け、ファンケース3の上側には導風部24を上向きに導出 してある。そして、シリンダヘッド7内に前後方向に向けて冷却風通路25をあ け、その前側の冷却風入口26とシリンダ16の前面とを導風部24の内部空間 に臨ませてある。
【0017】 この空冷装置によれば、冷却ファン2が回転すると、その吸風力で外気が矢印 27のように外気取入孔22からファンケース3内に導入され、この導入外気が 冷却ファン2の圧送力で導風部24を介して矢印28のようにシリンダ16の周 囲及びシリンダヘッド7の冷却風通路25に供給され、シリンダ16及びシリン ダヘッド7の空冷が行われる。
【0018】 また、この空油冷エンジンの油冷装置は、シリンダ16及びシリンダヘッド7 に油冷ジャケット(図外)を内設し、クランクケース1内の下部に溜めた潤滑油 29がオイルストレーナ30、オルイポンプ(図外)、オイルフィルタ(図外) 、油冷ジャケット(図外)、放熱器5の順に循環するように構成してある。放熱 器5は、並設した複数のオイル流通チューブ31の相互間に形成した通風隙間9 に波板状のフィン32を介設して構成してある。この放熱器5は、その後端側の 取付部6を介してシリンダヘッド7に片持支持してある。そして、ファンケース 3の導風部24の上部に送風口4をあけ、この送風口4の上方に放熱器5を配置 し、送風口4から送風される冷却風が放熱器5の通風隙間9内を上向きに通過す るようにしてある。
【0019】 この油冷装置によれば、オイルポンプ(図外)のポンプ作用でクランクケース 1内の下部に溜めた潤滑油29が油冷ジャケット(図外)に流入し、ここを通過 する過程で、シリンダ16及びシリンダヘッド7の熱を吸収する。そして、熱を 吸収した潤滑油は、その後、放熱器5のオイル流通チューブ31に流入し、ここ で通風隙間9を通過する冷却風に放熱し、クランクケース1内の下部に戻る。
【0020】 この油冷装置では、放熱器5の放熱を補助するため、次のような構成を採用し た。ヘッドカバー8に取り付けた鉄板製の覆板10で放熱器5をその前端部11 から上側部12にわたって覆ってある。図2に示すように、この覆板10は、天 板部33の前端から前板部34を垂設し、天板部33の後端に段落ちした取付板 部35を設けて構成してある。そして、天板部33から前板部34には、スポン ジ製の吸音材13を内張りしてある。図1に示すように、覆板10は、その取付 板部35をヘッドカバー取付ボルト36でヘッドカバー8と共にシリンダヘッド 7に共締めすることにより、ヘッドカバー8に取り付けてある。そして、天板部 33に内張りした吸音材13と放熱器5の上側部12との間には排風空間14を 保持し、前板部34に内張りした吸音材13を放熱器5の前端部11及び導風部 24の前面にその前側から後向きに圧接してある。
【0021】 このような構成によれば、送風口4から放熱器5に送風された冷却風が放熱器 5の通風隙間9にその下側から入ろうとする際、その通路抵抗で冷却風の一部が 、矢印15のように放熱器5の下側からその前側に逃げようとしても、この冷却 風の一部は放熱器5の前側を覆った覆板10に遮られて、放熱器5の通風隙間9 に押し込まれる。そして、通風隙間9を通過した後の冷却排風は放熱器5上方の 排風空間14を通過して覆板10の外側に排出される。また、冷却風に乗って排 風空間14や放熱器5の前側に到達したエンジンの振動騒音や冷却ファン2の風 切り音は、吸音材13に吸音される。更に、放熱器5がエンジンの振動を受けて も、吸音材13に受け止められてているその前端部11は揺れない。
【0022】 図3は図2の覆板の変更例の斜視図である。この覆板は、図2のものの天板部 33及び前板部34に多数の孔37をあけたものである。この覆板10を用いた 場合、覆板10内でのこもり音がなくなり、吸音材13の吸音性を高くできる。
【0023】 本考案の実施例の内容は以上の通りであるが、本考案は上記実施例に限定され るものではない。例えば、上記実施例では、覆板10をヘッドカバー8に取り付 けたが、これをシリンダヘッド7またはファンケース3に取り付けてもよい。ま た、上記実施例では、覆板10で放熱器5のみを覆ったが、これで放熱器5とヘ ッドカバー8の両方を覆ってもよい。また上記実施例では、液体冷媒として潤滑 油29を用いたが、これに代えて、水その他の液体冷媒を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る空油冷エンジンの縦断面
図である。
【図2】図1のエンジンに用いる覆板の斜視図である。
【図3】図2の覆板の変更例の斜視図である。
【図4】従来技術の図1相当図である。
【符号の説明】
1…クランクケース、2…冷却ファン、3…ファンケー
ス、4…送風口、5…放熱器、6…取付部、7…シリン
ダヘッド、8…ヘッドカバー、9…5の通風隙間、10
…覆板、11…5の前端部、12…5の上側部、13…
吸音材、14…排風空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクケース(1)の前側に冷却ファン
    (2)を設け、この冷却ファン(2)をファンケース(3)で
    覆い、このファンケース(3)の上部に送風口(4)をあ
    け、エンジン液冷装置の放熱器(5)を、その後端側の取
    付部(6)を介してシリンダヘッド(7)またはヘッドカバ
    ー(8)に片持支持して、上記放熱器(5)を上記送風口
    (4)の上方に配置し、上記送風口(4)から送風される冷
    却風が上記放熱器(5)の通風隙間(9)内を上向きに通過
    するように構成した液冷エンジンにおいて、 上記ファンケース(3)・シリンダヘッド(7)・ヘッドカ
    バー(8)のいずれかに取り付けた覆板(10)で上記放熱
    器(5)をその前端部(11)から上側部(12)にわたって
    覆い、この覆板(10)に吸音材(13)を内張りし、この
    吸音材(13)と上記放熱器(5)の上側部(12)との間に
    排風空間(14)を保持するとともに、上記吸音材(13)
    を上記放熱器(5)の前端部(11)に圧接した、ことを特
    徴とする液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置。
JP4527592U 1992-06-05 1992-06-05 液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置 Pending JPH061724U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4527592U JPH061724U (ja) 1992-06-05 1992-06-05 液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4527592U JPH061724U (ja) 1992-06-05 1992-06-05 液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH061724U true JPH061724U (ja) 1994-01-14

Family

ID=12714767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4527592U Pending JPH061724U (ja) 1992-06-05 1992-06-05 液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH061724U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100949413B1 (ko) 냉각 장치를 가지는 피스톤 엔진 타입의 공기 압축기
TWI435821B (zh) 機車
JPH01224409A (ja) エンジンの冷却装置
KR960012131B1 (ko) 공냉식(空冷式) 내연기관의 냉각풍 도입용 슐라우드 개구구조
JPH061724U (ja) 液冷エンジンにおける放熱器の放熱補助装置
JPH0645620Y2 (ja) 液冷併用空冷エンジンの冷却装置
JP3729667B2 (ja) 空冷式エンジンの冷却構造
JP3771021B2 (ja) 内燃機関の騒音低減機構
KR100467941B1 (ko) 스쿠터용 강제 공냉식 엔진
JPH06346733A (ja) 空冷エンジンの冷却機構
JPH07279669A (ja) 産業車両のエンジン冷却装置
JP3807532B2 (ja) エンジンの冷却配管構造
JPH0555844U (ja) コンバインの原動部構造
CN2194415Y (zh) 机油冷却器
JPH0683438U (ja) エンジン冷却装置
JP2587569Y2 (ja) 空冷エンジンに於けるオイルフィルタの取付け部の構造
JP2532277B2 (ja) 強制送風式頭上弁エンジンの液冷式冷却装置
JPS5830145Y2 (ja) 空冷圧縮機
JPH0729214Y2 (ja) 強制空冷縦軸エンジン
JPH0547377U (ja) エンジンの一部液冷強制空冷装置
JPS6132105Y2 (ja)
JPS5815625Y2 (ja) 燃料タンク付の頭上弁型強制空冷汎用エンジン
JPS6124653Y2 (ja)
JPH0730321U (ja) 建設機械のアンダ−カバ−
JPH087056Y2 (ja) 強制空冷エンジンの排風ガイド