JPH06172290A - 2−ヒドロキシアリールアルドキシムの製造方法 - Google Patents

2−ヒドロキシアリールアルドキシムの製造方法

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JPH06172290A
JPH06172290A JP5205061A JP20506193A JPH06172290A JP H06172290 A JPH06172290 A JP H06172290A JP 5205061 A JP5205061 A JP 5205061A JP 20506193 A JP20506193 A JP 20506193A JP H06172290 A JPH06172290 A JP H06172290A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経済的および環境的に重要性を有する有機溶
剤の損失を引き起こさないドロキシルアミンと2−ヒド
ロキシアリールアルデヒドとの反応からなる2−ヒドロ
キシアリールアルドキシムの製造方法。 【構成】 ヒドロキシルアミンと2−ヒドロキシアリー
ルアルデヒドとの反応からなる2−ヒドロキシアリール
アルドキシムの製造方法において、周期表のII族、I
II族、IVA族またはVI族の金属の化合物の存在で
および/または2−ヒドロキシアリールアルデヒドが少
なくとも部分的に、周期表のII族、III族、IVA
族またはVI族の金属の塩および/または錯体の形で存
在するような条件で前記の反応を実施することを特徴と
する2−ヒドロキシアリールアルドキシムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化学的工程、特に、2−
ヒドロキシアリールアルドキシムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−ヒドロキシアリールアルドキシム
(サリチルアルドキシム)の、金属鉱石から金属を回収
する湿式製錬中での抽出剤としての使用は十分に公知で
ある。この方法は、たとえば英国特許第1421766
号明細書中に記載されており、数年間商業的に実施され
ている。
【0003】2−ヒドロキシアリールアルドキシムは、
通常の方法で、相応する2−ヒドロキシアリールアルデ
ヒドをヒドロキシルアミンと反応させることにより得る
ことができる。実際に、ヒドロキシルアミンは、通常、
塩の形、たとえばヒドロキシルアンモニウムスルフェー
トまたはクロリドの形で使用され、この反応は、酸結合
剤、たとえば炭酸ナトリウムの存在で実施され、この酸
結合剤は処理しなければならない硫酸ナトリウムまたは
塩化ナトリウム、および二酸化炭素を形成する遊離酸と
反応する。この反応は、通常二相の水性および有機溶剤
中で行われるため、二酸化炭素の発生は、適切なおよび
しばしば高価な防止手段をとらない場合に経済的および
環境的に重要性を有する有機溶剤の損失を引き起こして
しまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】2−ヒドロキシアリール
アルドキシムの製造のための前記の方法に関連する課題
は、2−ヒドロキシアリールアルデヒドを使用する場合
に少なくとも部分的に前記したような特定の金属の塩お
よび/または錯体の形でまたは前記金属の化合物の存在
で、回避されるかまたは最少にすることができることが
見出された。若干の場合に、前記した通常の方法の場合
よりも著しく急速な反応が生じ、さらに、オキシム化反
応とアルデヒドを製造するためのホルミル化反応との統
合は付加的な操作の排除を行う。
【0005】従って、本発明は、ヒドロキシルアミンと
2−ヒドロキシアリールアルデヒドとを反応させること
からなる2−ヒドロキシアリールアルドキシムの製造方
法を提供することであり、前記反応は周期表のII族、
III族、IVA族またはVIA族の金属化合物の存在
でおよび/または2−ヒドロキシアリールアルデヒドが
少なくとも部分的に周期表のII族、III族、IVA
族またはVIA族の金属塩および/または錯体の形であ
るような条件下で行われる。
【0006】本発明の方法に使用することができる2−
ヒドロキシアリールアルデヒドの例として、式1:
【0007】
【化5】
【0008】[式中、R1、R2、R3およびR4のそれぞ
れは無関係に、水素またはハロゲン原子またはアルキ
ル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、アルカリ
ール、アルコキシ、アリールオキシ、アシルまたはヒド
ロキシ基を表わす]で示される化合物が挙げられる。R
1、R2、R3およびR4により表わされる多数のヒドロカ
ルビル、ヒドロカルビロキシおよびアシル基のそれぞれ
は、有利に36個までの炭素原子、たとえば5〜22個
の炭素原子を含有する。
【0009】特に、式2:
【0010】
【化6】
【0011】[式中、R5は水素またはC1〜C22アルキ
ル基を表わす]で示される2−ヒドロキシアリールアル
デヒドが挙げられ、前記の化合物は式3:
【0012】
【化7】
【0013】で示される2−ヒドロキシアリールアルド
キシムの製造において使用される。有利に、R5はC7
12アルキル基を表わし、特にヒドロキシル基に対して
4位にある。
【0014】周期表のII族、III族、IVA族また
はVIA族の金属化合物が存在するために、2−ヒドロ
キシアリールアルデヒドは、反応混合物中で、少なくと
も部分的に塩の形で、これはアリールオキシドと呼ばれ
る、および/または前記金属錯体の形で存在すると考え
られている。特に適当な金属の例として、マグネシウム
(IIA族)、アルミニウム(IIIB族)、チタンお
よびジルコニウム(IVA族)、およびクロム(VIA
族)が挙げられる。ヒドロキシアリールアルデヒドの金
属塩および/または錯体は、予備生成されるかまたは反
応混合物中で恐らく一時的で、この金属の1種以上の誘
導体との平衡状態で生じることができる。
【0015】マグネシウム塩の形の2−ヒドロキシアリ
ールアルデヒドの製造のための適当な反応条件は、本発
明と同一出願人の欧州特許出願公開第0529870号
明細書中に記載されている。2−ヒドロキシアリールア
ルデヒドをアルミニウム、チタン、ジルコニウムおよび
クロムの存在で製造することができる条件は、欧州特許
出願公開第0077279号明細書、欧州特許出願公開
第0106653号明細書および米国特許第42319
67号明細書中に記載されており、これらの条件は、少
なくとも部分的に前記金属の塩および/または錯体の形
で2−ヒドロキシアリールアルデヒドの形成を導くと予
想することができる。
【0016】本発明の方法の実施において、ヒドロキシ
ルアミンは有利に塩の形で、たとえば塩の水溶液の形で
使用することができる。適当な塩はヒドロキシルアンモ
ニウムブロミド、ホスフェート、ニトレートおよびアセ
テートであり、特にスルフェートが有利である。
【0017】ヒドロキシルアミンが塩の形で使用され、
かつヒドロキシアリールアルデヒドが部分的塩の形で使
用される場合、金属化合物はヒドロキシアリールアルデ
ヒドに関する化学当量より少ない量で、たとえばチタン
化合物の触媒量で存在し、このことは通常塩基の存在中
で反応を実施するために必要である。適当な塩基はアル
カリ金属の水酸化物、炭酸塩、酢酸塩等および窒素性塩
基が含まれる。金属、たとえばマグネシウムをヒドロキ
シアリールアルデヒドに対して少なくとも化学的当量で
使用する場合、酸結合剤のような他の塩基の添加は通常
必要でない。
【0018】本発明の方法の基礎となる反応は、通常、
30〜150℃の温度で、適当な溶剤中で実施すること
ができるが、所望の場合にはいくぶん低いかまたは高い
温度で行うこともできる。適当な溶剤は、有機溶剤、た
とえばアルコールが含まれ、その溶剤中で、両方のヒド
ロキシアリールアルデヒドおよびヒドロキシルアミンは
広範囲に可溶性である。しかし、ヒドロキシルアミンま
たはその塩を水溶液の形で使用するのが有利である。少
なくとも部分的に金属の塩の形でまたは錯体の形で存在
するヒドロキシアルデヒドは、その構造およびイオン化
度に依存して、それ自体または水または水と混合可能な
有機溶剤または水と混合できない有機溶剤中の溶液また
は分散液の形で使用することができる。有利な溶剤系
は、水および芳香族炭化水素たとえばトルエンまたはキ
シレンの混合物が含まれる。
【0019】2−ヒドロキシアリールアルドキシム反応
生成物は、通常の方法で製造された反応混合物から回収
することができる。
【0020】本発明の方法は、ヒドロキシルアミンまた
はその塩を、2−ヒドロキシアリールアルデヒド、特に
前記の式1または式2の2−ヒドロキシアリールアルデ
ヒドのマグネシウム塩(ビス−アリールオキシド)と反
応させることにより2−ヒドロキシアリールアルドキシ
ムを製造するために、特に、金属抽出剤の5−ノニルサ
リチルアルドキシムを相応するマグネシウムビス−(2
−ホルミル−4−ノニルフェノキシド)から製造するた
めに特に価値がある。
【0021】本発明の方法は、同様に、ヒドロキシルア
ミンまたはその塩を、2−ヒドロキシアリールアルデヒ
ド、特に前記の式1または式2の2−ヒドロキシアリー
ルアルデヒドと、チタン(IV)誘導体の存在で反応さ
せることにより2−ヒドロキシアリールアルドキシムを
製造するために重要である。適当なチタン(IV)誘導
体は、式4:
【0022】
【化8】
【0023】[式中、W、X、YおよびZのそれぞれ
は、無関係に、ハロゲン原子またはアルコキシ、アリー
ルオキシ、アルカリールオキシ、アラルコキシ、アシル
オキシまたはシクロペンタジエニル基またはβ−ジケト
ン、ヒドロキシキノリンまたは場合により置換された2
−ヒドロキシベンズアルデヒドの残基を表わすか、また
はW、X、YおよびZの二つは一緒になって、酸素原子
を表わし、残りの2つのそれぞれは、無関係に、ハロゲ
ン原子またはアルコキシ、アリールオキシ、アラルコキ
シ、アルカリールオキシまたはアシルオキシ基またはβ
−ジケトン、ヒドロキシキノリンまたは場合により置換
された2−ヒドロキシベンズアルデヒドの残基を表わ
す]で示される化合物を包含する。一般に、W、X、Y
またはZの基のアルキルまたはアシル部分は22個まで
の炭素原子を含有し、アリール部分はフェニルである。
【0024】チタン(IV)誘導体の特別な例は、チタ
ンテトライソプロポキシド、チタンテトラブトキシドお
よびチタンテトラフェノキシドである。
【0025】多様な金属誘導体の存在で場合により置換
されたフェノールのオルトホルミル化による2−ヒドロ
キシアリールアルデヒドの製造方法は、前記の参考文献
に記載されている。この方法に従って、2−ヒドロキシ
アリールアルデヒドは少なくとも部分的に金属塩の形お
よび/または錯体の形で得られると考えられており、そ
れらからアルデヒド自体は通常の方法により、たとえば
酸性化および抽出により回収することができる。本発明
の特に有利な実施態様は、前記のホルミル化法において
得られた2−ヒドロキシアリールアルデヒドが、金属誘
導体を含有する反応混合物から単離する必要がなく、直
接出発材料として使用することができることである。
【0026】従って、本発明のもう一つの実施態様は、
ヒドロキシルアミンを、十分な無水条件下で周期表のI
I族、III族、IVA族またはVIA族の金属の化合
物の存在で少なくとも1個の遊離したオルト位置を有す
るフェノールとホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒ
ドを遊離する化合物との反応の直接生成物である2−ヒ
ドロキシアリールアルデヒドと反応させることからなる
2−ヒドロキシアリールアルドキシムの製造方法を提供
することである。
【0027】本発明のこの外観の有利な実施態様におい
て、ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン塩
は、十分な無水条件下で、ヒドロキシル基に対して1個
以上の遊離オルト位置を有するヒドロキシ芳香族化合物
から少なくとも部分的に誘導されたマグネシウム ビス
−ヒドロカルビルオキシドとホルムアルデヒドまたはホ
ルムアルデヒドを遊離する化合物との反応により得られ
たマグネシウム 2−ホルミルフェノキシドと反応させ
る。
【0028】本発明のこの外観の特に有利な実施態様に
おいて、ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシルアミン
塩は、十分な無水条件下で、1個以上の遊離オルト位置
を有するフェノールから誘導されるマグネシウム ビス
−フェノキシドとホルムアルデヒドまたはホルムアルデ
ヒドを遊離する化合物とを反応させることにより得られ
るマグネシウム ビス(2−ホルミルフェノキシド)と
反応させる。
【0029】マグネシウム ビス(2−ホルミルフェノ
キシド)の製造のためのホルミル化反応の場合に必要で
ある十分な無水条件は、通常、常用の技術、たとえば外
来の湿分の除去のために蒸留を用いて十分に無水の反応
体の使用により提供することができる。通常、十分に無
水の溶剤系の存在中で反応を行うことが有利である。適
当な溶剤系は、典型的に、不活性の非極性または低極性
有機溶剤および/または極性有機溶剤からなり、これは
マグネシウム原子に関して配位子として作用することが
できる。
【0030】適当な不活性の非極性または低極性有機溶
剤は、反応温度で液体であり、マグネシウム ビス−ヒ
ドロカルビルオキシドについて溶剤として作用する。有
利に、これらの溶剤は1種以上の揮発性副生成物を蒸留
により除去させる。適当な不活性溶剤の例は、芳香族炭
化水素、たとえばトルエン、キシレン、メシチレン、ク
メン、シメン、テトラリンおよび塩素化芳香族炭化水
素、たとえばクロロベンゼンおよびo−ジクロロベンゼ
ンが含まれる。不活性溶剤の混合物を使用することがで
きる。
【0031】適当な極性溶剤は反応温度で液体であり、
非極性または低極性溶剤と一緒に使用した場合、補助溶
剤としてみなされる。適当な極性補助溶剤の例は、前記
した極性非プロトン性溶剤、たとえばジメチルスルホキ
シド、スルホラン、ジメチルアセトアミド、N−ホルミ
ルピペリジン、N−メチルピロリジノン、テトラメチル
尿素および特に、ジメチルホルムアミド、第3級アミ
ン、たとえばトリエチルアミン、トリオクチルアミン、
テトラメチルエチレンジアミンおよびピリジン、エーテ
ル、たとえばジエチルエーテル、ジフェニルエーテル、
テトラヒドロフラン、グリム、ジグリム、トリグリム、
トリス[2−(2−メトシキエトキシ)エチル]アミン
およびクラウンエーテルおよび他の極性溶剤、たとえば
「Polymeg1000」および「Cellosolve」等が挙げられ
る。特に有効な補助溶剤は、低級アルカノール、たとえ
ばエタノールおよび特にメタノールが含まれる。補助溶
剤の混合物も使用することができる。補助溶剤は反応混
合物中へ、そのままでまたはすでにビスアリールオキシ
ドのマグネシウム原子と錯化したリガンドの形で混入す
ることができる。
【0032】若干の溶剤材料は、溶剤および補助溶剤と
しての両方の機能の能力を有することができる。たとえ
ばテトラヒドロフランのような材料は、高い極性の補助
溶剤と共に溶剤として使用することができるかまたは低
い極性溶剤と共に補助溶剤として使用することができ、
または唯一の溶剤/補助溶剤として使用することができ
る。
【0033】マグネシウム ビス−(2−ホルミルフェ
ノキシド)の製造のために使用されるホルミル化反応
は、約60℃〜約130℃の範囲内の還流温度で有利に
行われ、反応の副生成物、たとえばメタノール、ギ酸メ
チルおよびメチラールは、有利にそれが形成されるにつ
れて反応混合物から除去される。還流温度は、特別な場
合に、溶剤系の構成および反応帯域に作用する圧力に依
存している。ホルミル化は大気圧またはより高い圧力で
十分に行うことができるが、若干の場合には、減圧で、
すなわち通常の大気圧よりも低い圧力で、たとえば50
〜700mmHg(絶対)の圧力でホルミル化を行うの
も有利である。この反応が、大気圧で同じ溶剤系で同じ
反応の実施と比較して減圧で(従って、比較的低い温度
で)行われる場合、特に、これは揮発性の反応副生成物
の容易な除去に加えて、アルデヒドの収率および/また
は純度における改善および副生成物の生成におけるかな
りの減少が観察されることが見出された。
【0034】若干の場合に、この反応を約70℃〜約8
0℃の範囲内の還流温度で、たとえば約75℃で、反応
副生成物の蒸留を維持するために選択される反応圧力で
実施するのが有利である。約50〜約500mmHgの
範囲内の圧力は、一般に有利な還流温度を提供する。
【0035】ホルミル化反応において使用することがで
きるマグネシウム ビス−ヒドロカルビルオキシドは、
マグネシウム原子1個につき2個のヒドロカルビルオキ
シ残基を含有し、前記ヒドロカルビルオキシ前記の少な
くとも1つはアリールオキシ、たとえばフェノキシまた
はナフチルオキシであり、オキシ原子に対して1個以上
の遊離オルト位置を有する化合物である。特に有利であ
るのはマグネシウムビス−フェノキシドであり、その
際、このフェノキシド残基は非置換であるかまたは、2
−および6位の両方の他の幾つかのまたは全ての位置
で、反応の進行に影響を及ぼさない、有利に電子供与性
または弱い電子求引性の置換基により置換されていても
よい。
【0036】特に有用なマグネシウム ビスフェノキシ
ドは、式5:
【0037】
【化9】
【0038】[式中、R1、R2、R3およびR4は前記し
たものを表わす]のフェノールの誘導体である。
【0039】特に、式6:
【0040】
【化10】
【0041】[式中、R5は前記したのもを表わす]で
示されるフェノールから誘導されたマグネシウム ビス
−フェノキシドが挙げられる。
【0042】式5または式6のフェノールから誘導され
たマグネシウム ビス−フェノキシドは、式7または式
8のそれぞれの構造を有する化合物としてみなすことが
でき、同様に、1分子あたり1個より多くのマグネシウ
ム原子を含有するより複雑な構造にも関する。
【0043】式7:
【0044】
【化11】
【0045】の構造において、R1、R2、R3およびR4
のそれぞれは前記したものを表わし、Lは反応混合物の
他の成分から誘導される配位子分子を表わし、nは1〜
6の整数を表わす。
【0046】式8:
【0047】
【化12】
【0048】の構造において、R5、Lおよびnは前記
のものを表わす。
【0049】配位子分子Lを提供することができるホル
ミル化反応混合物の成分は、補助溶剤、ホルムアルデヒ
ドおよびメタノール副生成物およびこれらの混合物を含
む。
【0050】しかし、その製造方法のために、すでに適
当な配位子分子を含有しているマグネシウム ビス−ア
リールオキシドを使用することは特に有利である。
【0051】Ramirez et alにより Synthesis, 1979, 7
1 に記載された方法、つまり式9: Mg(OR62 (9) [式中、R6はアルキル、たとえばC1〜C4アルキル、
ラジカル、特にメチルを表わす]で示されるマグネシウ
ムアルコキシドと、フェノール性ヒドロキシル基に隣接
する1個以上の非置換位置を有する2モルまでのフェノ
ールと反応させることにより製造されたマグネシウム
ビス−ヒドロカルビルオキシドを使用することが有利で
ある。有利な割合は、マグネシウムアルコキシド1モル
あたりフェノール0.9〜2、特に1.5〜2、典型的
に約1.66モルである。
【0052】ホルミル化反応において使用する場合に、
マグネシウム ビス−アリールオキシドは、マグネシウ
ム原子1個あたり2個のアリールオキシ残基を含有し、
式7に一致するかまたは構造的に類似の1個以上の配位
子分子または基、たとえばメタノール分子を含有すると
も考えられる。しかし、本発明は、マグネシウム ビス
−フェノキシドの正確な構造についてのいかなる理論に
基づくものではないと理解され、式7の錯体の形である
かないかにかかわらず、前記のビスフェノキシドの使用
に関するものとみなすことができる。
【0053】本発明の方法において使用することができ
る他のマグネシウム ビス−ヒドロカルビルオキシド
は、マグネシウム原子1個あたり、1個のアリールオキ
シおよびもう1個のヒドロカルビルオキシ、たとえばア
ルコキシ残基を含有する化合物を包含する。このような
ビス−ヒドロカルビルオキシは、たとえば式9のマグネ
シウムアルコキシド1モルと、フェノール性のヒドロキ
シル基に隣接する少なくとも1個の非置換位置を有する
フェノール約1モルとを反応させることにより得ること
ができ、所望の場合には単独でまたは前記したビス−ア
リールオキシドと混合した形で使用することもできる。
【0054】本発明の方法において使用されるホルムア
ルデヒドは、遊離ガス状ホルムアルデヒドの形でまたは
無水溶剤中の溶液の形でまたはホルムアルデヒドを遊離
する化合物、つまり本発明の方法において使用される条
件下でホルムアルデヒドを遊離することができる化合物
の形であってもよい。適当なホルムアルデヒドを遊離す
る化合物は、ホルムアルデヒドの重合した形、たとえば
パラホルムアルデヒドが含まれる。ホルムアルデヒドま
たはホルムアルデヒドを遊離する化合物を徐々(連続的
または不連続的)に溶剤系中のビス−アリールオキシド
に添加することが有利である。
【0055】ホルムアルデヒドまたはホルムアルデヒド
を遊離する化合物は、一般に、本発明の方法において、
ビス−ヒドロカルビルオキシド中に存在するフェノール
1モルあたりホルムアルデヒド(HCHO)として表わ
して2モル以上の量で使用される。有利な割合は、ビス
−ヒドロカルビルオキシド中のフェノール1モルあたり
ホルムアルデヒド2〜3モル、典型的には約2.75モ
ルである。補助溶剤は、ビス−ヒドロカルビルオキシド
1モルあたり5モルを越えない量で使用するのが適当で
あり、有利な量はビス−ヒドロカルビルオキシド1モル
あたり1〜2モルの範囲内である。この量は、ビス−ヒ
ドロカルビルオキシド中の配位子としてすでに存在する
全ての補助溶剤も含める。メタノールがこの反応の副生
成物であるため、反応の進行の間に、補助溶剤/ビス−
フェノキシド比を最適な水準に保持するように蒸留する
ことで、このメタノールおよび他の揮発性副生成物を除
去することにより、転化率および収率を最大にすること
ができる。
【0056】本発明のさらに有利な実施態様において、
ヒドロキシルアミンまたはその塩は、ヒドロキシアルデ
ヒドが生成される反応混合物からヒドロキシアルデヒド
自体を単離する必要がなく、欧州特許出願公開第007
7279号明細書、欧州特許出願公開第0106653
号明細書および米国特許第4231967号明細書に記
載されたホルミル化反応において得られた2−ヒドロキ
シアリールアルデヒドのアルミニウム、チタン、ジルコ
ニウムまたはクロム誘導体と直接反応させることができ
る。
【0057】
【実施例】本発明は、次に、制限のない実施例につき詳
説される。
【0058】例1 メタノール(224g)およびトルエン(98g)を2
リットルガラス反応釜に装填し、引き続きマグネシウム
屑(2.92g)を装填した。活性剤溶液(10g)
を、マグネシウムの活性化のために添加し、水素ガスの
発生と共にマグネシウムの溶解が達成されるまでこの混
合物を還流温度(65℃)に加熱した。この混合物を
0.5時間還流温度で保持し、次いで、さらにマグネシ
ウムを全体で1.5時間にわたり4回(4×2.92
g)で添加し、それぞれの添加は前の添加からの水素発
生が鎮まった直後に行った。この混合物を、次にさらに
1時間、マグネシウムの完全な溶解が保証されるまで還
流下で加熱し、4−ノニルフェノール(224g)を添
加し、この混合物をノニルフェノールマグネシウム塩の
生成が達成するまで1時間還流下で加熱した。活性剤溶
液を、ノニルフェノールマグネシウム塩(461g)、
マグネシウムメトキシド(17.3g)、トルエン(1
94g)およびメタノール(443.7g)を含有する
組成物から除去した。
【0059】トルエン(175g)を添加し、メタノー
ル−トルエン共沸混合物(292g)を蒸留により、反
応混合物の温度が90〜95℃に達するまで除去した。
トルエン(120g)中のパラホルムアルデヒド(85
g)の攪拌スラリーを、ノニルフェノールマグネシウム
塩の生じたトルエン溶液に90〜95℃で3時間にわた
り、トルエンおよび揮発性の副生成物蒸留物(100
g)を除去しながら添加した。パラホルムアルデヒドの
添加が完了した際に、この反応混合物を反応の完了を保
証するために95〜100℃で1時間加熱し、この混合
物をついて45〜50℃に冷却した。
【0060】水(300g)中のヒドロキシルアミンス
ルフェート(98.5g)の溶液を、1時間にわたり、
45〜50℃でホルミル化反応混合物に添加した。この
温度でさらに1.5時間攪拌し続け、その後この混合物
を静めて、相分離させた。
【0061】水(250g)と硫酸(16g)とからな
る酸洗浄液を有機相に添加し、この混合物を45℃で
0.5時間攪拌した。この混合物を静めて、有機相を5
0℃で水(2×125g)で洗浄した。次いで、トルエ
ンを有機相から減圧下での蒸発により除去し、粗製の5
−ノニルサリチルアルドキシムが黄色油状物(271
g)として生じた。このオキシムを180℃/0.55
mmHgで蒸留することにより精製した。
【0062】例2 500mlの三口丸底フラスコ中に、トルエン48ml
中の90%の濃度で5−ノニルサリチルアルデヒド6
5.9gを入れた。この溶液にチタン テトライソプロ
ポキシド2mlを添加した。この溶液はチタン錯体の添
加の直後に赤みを帯びた褐色になった。この内容物を4
5℃に温め、水35ml中のヒドロキシルアミンスルフ
ェート21.8gの溶液(40〜45℃にあらかじめ温
めた)を30秒にわたり添加した。この反応混合物を3
00rpmで攪拌し、水30ml中の炭酸ナトリウム1
4.5gの溶液を5分にわたり添加した。この反応温度
を添加が完了した後、45℃に保持した。有機相を定期
的にサンプリングし、アルデヒドの存在についてGCに
より分析した(Chromosorb WHPでの2%ブタンジオール
スクシネートの6×1/8″カラム)。2時間後、分析
は溶液中に溶液中に残留する0.7%のアルデヒドを算
出した。3時間後、アルデヒドの水準は明らかに変化し
なかった。攪拌を停止し、水相を除去した。有機相を4
5℃で5.6%の硫酸25mlで洗浄した。水相を除去
し、有機相を最終的にpH2.6まで、水35mlで2
回洗浄した。トルエンを回転蒸発(2mmHg、60℃
の浴温度)により除去し、赤褐色の油状物69.3gが
生じた。Cu負荷による分析および滴定により、86%
のオキシム濃度が示された。
【0063】例3 例1に記載された手順を繰り返すが、ヒドロキシルアミ
ンスルフェートを等量のヒドロキシルアミン自体(水中
50%の溶液として)に代えた。ヒドロキシルアミン溶
液をホルミル化反応混合物に添加し、黄色の乳状の懸濁
液が製造され、これはゆっくりと白色に変化した。45
℃で1時間後、GC分析はオキシム化反応が完了したこ
とを示した。
【0064】水性硫酸中に潜らせた後、トルエン相は著
しく乳状であったが、3時間の攪拌の後に透明になっ
た。トルエン相を水相から分離し、酸および水で洗浄
し、濾過した。トルエンを有機相から回転蒸発により除
去し、5−ノニルサリチルアルドキシム(87.9%の
濃度)が87%の収率で生じた。
【0065】例4 機械的攪拌機、温度計および攪拌冷却器が装着された2
50mlの三口丸底フラスコ中へ、マグネシウム屑
(2.95g、0.12モル)、無水メタノール(75
ml、1.85モル)および無水トルエン(25ml)
を装填した。これに、メタノール(3ml、0.002
モル)中のマグネシウムメトキシドの8%溶液を添加
し、反応混合物を、次いで加熱還流させた。数分後に、
水素の発生が観察された。この混合物を、全てのマグネ
シウムが溶解するまで1時間還流下で加熱し、さらに水
素が発生しない曇った白色溶液/懸濁液が生じた。
【0066】p−ドデシルフェノール(46.8g、
0.179モル)を添加し、生じた黄色の溶液を1時間
還流下で加熱し、その後、乾燥管を用いて一晩中室温に
まで冷却した。トルエン(120ml)を装填し、この
装備を、分画を伴う蒸留のために再配置した。メタノー
ルをトルエンとの共沸混合物として除去するために、1
02℃の内部温度が達成するまでこの混合物を加熱し
た。蒸留(約97℃)の間に、この溶液の粘度は目にみ
えて増大した。次に、分画カラムを取り外し、その後、
溶剤と低沸点副生成物(59ml)とを同時に蒸留しな
がら、トルエン(40ml)中のパラホルムアルデヒド
(18g、0.6モル)のスラリーを100〜105℃
で1時間にわたり少しずつ添加し始めた。この反応を1
00〜105℃で1時間保持し、その後オキシム化のた
めに55℃に冷却した。
【0067】水(70ml)中のヒドロキシルアンモニ
ウムスルフェート(19.7g、0.12モル)の溶液
を40〜50℃で製造し、次いで、急速に攪拌しながら
30分にわたり反応釜に添加した。この反応を55℃で
3時間続け、次いで30〜40℃に冷却した。攪拌機を
停止させ、内容物を分液漏斗に移した。水相を除去し、
次いで緑/黒色の有機相を反応釜に戻した。水(100
ml)中の硫酸(13g、0.13モル)の希薄な溶液
を、この反応釜に装填し、50℃で20分間攪拌した。
最初の数分で黄色への急速な色の変化が生じた。この酸
処理の後、内容物を再び分液漏斗に移し、酸性の水相を
除去した。引き続き温かい(約50℃)水で2回(2×
100ml)洗浄した。溶剤を回転蒸発により除去し、
淡黄色の油状物53.25gが生じた。その油状物の若
干を、次の条件下で、Leybold装置を用いて蒸留した: 壁温度=230℃、真空=2.0mmHg、添加速度=
8.0ml/分 著しく淡黄色の油状物が得られ、これは標準として酢酸
ベンジルを用いる1HNMRにより95.3%の濃度で
あると判明し、±2%の誤差が生じた。次いでこれをG
Cによる粗製生成物を分析するために標準として使用し
た。粗製生成物は89.3%の濃度であり、5−ドデシ
ルサリチルアルドキシム87.3%±2%の収率が生じ
た。
【0068】例5 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.5
5、0.228モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これに、メタノール(5ml、0.004モル)中
のマグネシウムメトキシドの8%溶液を添加し、この反
応混合物を次いで加熱還流させた。数分後に、水素の発
生が観察された。この混合物を全てのマグネシウムが溶
解するまで1時間還流下で加熱し、さらに水素を発生し
ない粗製白色溶液/懸濁液が生じた。
【0069】p−クロロフェノール(48.7g、0.
38モル)を添加し、生じた黄色の溶液を還流下で1.
5時間加熱し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却させ
た。トルエン(240ml)を装填し、装備を分画を伴
う蒸留のために再配置した。トルエンとの共沸混合物と
してメタノールを除去するために、この混合物を100
℃の内部温度が達成されるまで加熱した。蒸留(約87
℃で)の間に沈殿が起こり、青白いスラリーが生じた。
次に、この反応物を90〜95℃に冷却し、分画カラム
を取り外し、その後、トルエン(80ml)中のパラホ
ルムアルデヒド(34.1g、1.14モル)のスラリ
ーを、溶剤および低沸点副生成物(100ml)の同時
の蒸留と共に、1時間にわたり90〜95℃で少しずつ
添加を始めた。この反応を90〜95℃で1時間保持
し、その後、55℃に冷却し、オキシム化反応のための
還流のための装備を取り替えた。黄色のスラリーが生成
された。
【0070】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(37.3g、0.227モル)の
溶液を、40〜50℃で製造し、その後、反応釜に30
分にわたり急速に攪拌しながら添加した。この反応を5
5℃で4.5時間続け、次いで30〜40℃に冷却し
た。白色の沈殿物が水相中に形成され、これは硫酸の
0.5%v/v溶液(200ml)の添加により溶解し
た。
【0071】攪拌機を停止し、この内容物を分液漏斗に
移した。水相を除去し、紫/黒色の有機相を次いで反応
釜に戻した。水(250ml)中の硫酸(16.6g、
0.166モル)の希薄な溶液を釜に装填し、50℃で
20分間攪拌した。数分間で黄色への急速な色の変化が
生じた。この酸処理の後、内容物を再度分液漏斗に移
し、酸性の水相を除去した。引き続き温かい(約50
℃)水で2回(2×100ml)洗浄した。この溶剤を
回転蒸発により除去し、黄色のワックス状の固体49.
6gが得られ、これは標準として酢酸ベンジルを用いる
1H NMRにより42.8%の濃度であることが判明
し、5−クロロサリチルアルドキシムの32.6%の収
率が生じた。
【0072】例6 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これにメタノール(5ml、0.004モル)中の
マグネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次い
で、この反応混合物を加熱還流させた。数分後に、水素
発生が観察された。この混合物を、全てのマグネシウム
が溶解するまで1時間で還流下に加熱し、さらに水素が
発生しない曇った白色溶液/懸濁液が生じた。
【0073】p−メトシキフェノール(49.6g、
0.4モル)を添加し、生じた黄色の溶液を2時間還流
下で加熱し、その後トルエン(240ml)を装填し、
分画を伴う蒸留のための装備に取り替えた。メタノール
をトルエンとの共沸混合物として100℃の内部温度が
達成されるまで除去した。蒸留(約78℃)の間に、沈
殿が起こり、青白いスラリーが生じた。次に、この反応
物を90〜95℃に冷却し、分画カラムを取り外し、そ
の後、トルエン(80ml)中のパラホルムアルデヒド
(36.0g、1.2モル)のスラリーを、溶剤および
低沸点副生成物(68ml)の同時の蒸留と共に90〜
95℃で1時間にわたり少しずつ添加し始めた。この反
応を1時間90〜95℃に保持し、その後55℃に冷却
し、オキシム化反応のための還流のための装備を取り替
えた。オレンジ色の溶液が生成された。
【0074】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(39.4g、0.24モル)の溶
液を、40〜50℃で製造し、次いで30分にわたり急
速に攪拌しながら反応釜に添加した。この反応を55℃
で4.5時間続け、次いで窒素下で一晩中室温に冷却し
た。白色の沈殿物が水相中に形成され、これは硫酸の
0.5%v/v溶液(200ml)の添加により溶解し
た。褐色の沈殿物も有機相中に形成され、これを溶解さ
せる試みを、トルエン(100ml)の添加および50
℃への加熱により行ったが、固体が残留した。
【0075】攪拌機を停止し、内容物を分液漏斗に移し
た。水相を除去し、褐色の結晶性スラリー/溶液有機相
を、次に反応釜に戻し、分液漏斗中に残留した固体を、
トルエン(80ml)を用いて洗浄してフラスコ中に入
れた。水(250ml)中の硫酸(16.6g、0.1
66モル)の希薄な溶液を釜に装填し、50℃で20分
間攪拌した。最初の数分で黄色への急速な色の変化が生
じた。この酸処理の後、内容物を再度分液漏斗に移し、
沈殿を行った。この曇った酸性の水相を分離し、有機相
を除去した。固体を溶解するためにジクロロメタンを添
加し、次いで前記したトルエン溶液と合せた。曇った酸
性の水相および反応混合物からの水相を、両方ともジク
ロロメタン(200ml)を用いて別々に抽出した。全
ての有機相を合せ、溶剤を回転蒸発により除去し、黄色
のワックス状の固体60.5gが得られた。次に、この
固体をトルエン(250ml)から、<70℃に加熱
し、引き続き0℃の氷浴中で冷却することにより再結晶
させ、沈殿物を濾過した。青白いオフホワイトの固体3
7.1gが生じ、この固体は標準として酢酸ベンジルを
用いる1H NMRにより90.4%の濃度であると判
明した。トルエン濾液を回転蒸発させ、褐色の油状物2
4.45gが生じ、これは後になって凝固した。これ
は、標準として酢酸ベンジルを用いる1H NMRによ
り26.7%の濃度であり、5−メトシキサリチルアル
ドキシム60%の総収率が生じた。
【0076】例7 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これにメタノール(5ml、0.004モル)中の
マグネシウムメトキシドの8%溶液を添加し、反応混合
物を次に加熱還流させた。数分後に、水素の発生が観察
された。この混合物を還流下で1時間、全てのマグネシ
ウムが溶解するまで加熱し、さらに水素が発生しない曇
った白色溶液/懸濁液が生じた。
【0077】o−クレゾール(43.2g、0.4モ
ル)を添加し、生じた黄色の溶液を2時間還流下で加熱
し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却した。トルエン
(240ml)を添加し、装備を分画を伴う蒸留のため
に再配置した。メタノールを、97℃の内部温度が達成
されるまでトルエンとの共沸混合物として除去した。蒸
留(約80℃)の間に、沈殿が起こり、褐色スラリーが
生じた。この反応物を次に90〜95℃に冷却し、分画
カラムを取り外し、その後、溶剤および低沸点副生成物
(89ml)を同時に蒸留しながら、トルエン(80m
l)中のパラホルムアルデヒド(36.0g、1.2モ
ル)のスラリーを、90〜95℃で1時間にわたり少し
ずつ添加し始めた。この反応を90〜95℃で1時間保
持し、その後55℃に冷却し、オキシム化反応のための
還流のために装備を取り替えた。黄色のスラリーが生成
した。
【0078】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(39.4g、0.24モル)の溶
液を40〜50℃で製造し、次いで30分にわた急速に
攪拌しながら反応釜に添加した。この反応を55℃で
1.5時間続けた。白色の沈殿物が水相中に生じ、これ
は硫酸の0.5%v/v溶液(250ml)の添加によ
り溶解した。攪拌機を停止し、内容物を分液漏斗に移し
た。
【0079】水相を除去し、緑/黒色の有機相を、次い
で反応釜に戻した。水(250ml)中の硫酸(33.
12g、0.331モル)の希薄な溶液を釜に装填し、
50℃で20分間攪拌した。最初の数分で黄色への急速
な色の変化が生じた。この酸処理の後に、内容物を再び
分液漏斗に移し、酸性の水相を除去した。引き続き、温
かい(約50℃)の水で2回(2×100ml)洗浄し
た。この溶剤を回転蒸発により除去し、黄色の固体6
1.1gが得られ、これは標準として酢酸ベンジルを使
用する1H NMRにより55.1%の濃度であると判
明し、3−メチルサリチルアルドキシムの55.7%の
収率が生じた。
【0080】例8 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これにメタノール(5ml、0.004モル)中の
マグネシウムメトキシドの8%溶液を添加し、反応混合
物を次に加熱還流させた。数分後に、水素の発生が観察
された。この混合物を還流下で1時間、全てのマグネシ
ウムが溶解するまで加熱し、さらに水素が発生しない曇
った白色溶液/懸濁液が生じた。
【0081】m−クレゾール(43.2g、0.4モ
ル)を添加し、生じた黄色の溶液を2時間還流下で加熱
し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却した。トルエン
(240ml)を添加し、装備を分画を伴う蒸留のため
に再配置した。メタノールを、97℃の内部温度が達成
されるまでトルエンとの共沸混合物として除去した。蒸
留(約87℃)の間に、沈殿が起こり、クリーム色のス
ラリーが生じた。この反応物を次に95℃に冷却し、分
画カラムを取り外し、その後、溶剤および低沸点副生成
物(79ml)を同時に蒸留しながら、トルエン(80
ml)中のパラホルムアルデヒド(36.0g、1.2
モル)のスラリーを、95℃で1時間にわたり少しずつ
添加し始めた。この反応を95℃で1時間保持し、その
後55℃に冷却し、オキシム化反応のための還流のため
に装備を取り替えた。黄色のスラリーが生成した。
【0082】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(39.4g、0.24モル)の溶
液を40〜50℃で製造し、次いで30分にわた急速に
攪拌しながら反応釜に添加した。この反応を55℃で4
時間続けた。攪拌機を停止し、内容物を分液漏斗に移し
た。
【0083】水相を除去し、緑/黒色の有機相を、次い
で反応釜に戻した。水(250ml)中の硫酸(33.
12g、0.331モル)の希薄な溶液を釜に装填し、
50℃で20分間攪拌した。最初の数分で黄色への急速
な色の変化が生じた。この酸処理の後に、内容物を再び
分液漏斗に移し、酸性の水相を除去した。引き続き、温
かい(約50℃)の水で2回(2×250ml)洗浄し
た。この溶剤を回転蒸発により除去し、黄色の固体6
0.1gが得られ、これは標準として酢酸ベンジルを使
用する1H NMRにより61.3%の濃度であると判
明し、61.0%の収率が生じた。
【0084】例9 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これにメタノール(5ml、0.004モル)中の
マグネシウムメトキシドの8%溶液を添加し、反応混合
物を次に加熱還流させた。数分後に、水素の発生が観察
された。この混合物を還流下で1時間、全てのマグネシ
ウムが溶解するまで加熱し、さらに水素が発生しない曇
った白色溶液/懸濁液が生じた。
【0085】p−クレゾール(43.2g、0.4モ
ル)を添加し、生じた黄色の溶液を2時間還流下で加熱
し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却した。トルエン
(240ml)を添加し、装備を分画を伴う蒸留のため
に再配置した。メタノールを、98℃の内部温度が達成
されるまでトルエンとの共沸混合物として除去した。蒸
留(約87℃)の間に、沈殿が起こり、クリーム色のス
ラリーが生じた。この反応物を次に95℃に冷却し、分
画カラムを取り外し、その後、溶剤および低沸点副生成
物(79ml)を同時に蒸留しながらトルエン(80m
l)中のパラホルムアルデヒド(36.0g、1.2モ
ル)のスラリーを、95℃で1時間にわたり少しずつ添
加し始めた。この反応を95℃で1時間保持し、その後
55℃に冷却し、オキシム化反応のための還流のために
装備を取り替えた。黄色のスラリーが形成された。(ホ
ルミル化反応の間に泡立ちのために、収量の相応する損
失を伴う約5%の物理的損失が生じた。)水(120m
l)中のヒドロキシルアンモニウムスルフェート(3
9.4g、0.24モル)の溶液を40〜50℃で製造
し、次いで30分にわた急速に攪拌しながら反応釜に添
加した。この反応を55℃で1時間15分続けた。攪拌
機を停止し、内容物を分液漏斗に移した。
【0086】水相を除去し、緑/黒色の有機相を、次い
で反応釜に戻した。水(250ml)中の硫酸(33.
12g、0.331モル)の希薄な溶液を釜に装填し、
50℃で20分間攪拌した。最初の数分で黄色への急速
な色の変化が生じた。この酸処理の後に、内容物を再び
分液漏斗に移し、酸性の水相を除去した。引き続き、温
かい(約50℃)の水で2回(2×125ml)洗浄し
た。この溶剤を回転蒸発により除去し、黄色の固体5
7.65gが得られ、これは標準として酢酸ベンジルを
使用する1H NMRにより77.3%の濃度であると
判明し、5−メチルサリチルアルドキシムの73.8%
の収率が生じた。
【0087】例10 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これに、メタノール(5ml、0.004モル)中
のマグネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次い
で、この反応混合物を加熱還流した。数分後に、水素の
発生が観察された。この混合物を、全てのマグネシウム
が溶解するまで1時間還流下で加熱し、さらに水素が発
生しない曇った白色の溶液/懸濁液が生じた。
【0088】2,4−ジメチルフェノール(48.8
g、0.4モル)を添加し、生じた黄色の溶液を2時間
還流下で加熱し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却し
た。トルエン(240ml)を添加し、装備を分画を伴
う蒸留のために再配置した。メタノールを、トルエンと
の共沸混合物として95℃の内部温度が達成されるまで
除去した。蒸留(約92℃)の間に、溶液の粘度が上昇
した。この反応物を次いで93℃に冷却し、分画カラム
を取り外し、その後、溶剤および低沸点副生成物(67
ml)を同時に蒸留しながら、トルエン(80ml)中
のパラホルムアルデヒド(36.0g、1.2モル)の
スラリーを95℃で1時間にわたり少しずつ添加し始め
た。この反応を1.5時間95℃で保持し、その後55
℃に冷却し、オキシム化反応のための還流のための装備
を取り替えた。黄色の溶液が生成された。
【0089】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(39.4g、0.24モル)の溶
液を40〜50℃で製造し、次いで反応釜に30分間に
わたり急速に攪拌しながら添加した。この反応を55℃
で1.5時間続け、その後、室温で一晩中冷却した。白
色の沈殿物が水相に形成され、これは硫酸の0.5%v
/v溶液(200ml)の添加により溶解した。淡褐色
の沈殿物も有機相中に生成された。この有機相中の固体
を50℃まで加熱することにより再度溶解させた。
【0090】攪拌機を停止し、内容物を分液漏斗に移し
た。有機相中に形成される沈殿物のために水相を急速に
除去した。褐色の結晶性のスラリー/溶液有機相を、次
に反応釜に戻し、分液漏斗中に残った若干の固体を、ト
ルエン(50ml)を用いてフラスコ中へ洗い落とし
た。水(250ml)中の硫酸の希薄な溶液(33.1
2g、0.331モル)を、釜に装填し、50℃で20
分間攪拌した。最初の数分で黄色への急速な色の変化が
生じた。この酸処理の後、内容物を再び分液漏斗に移
し、酸性の水相を除去した。引き続き、温かい(約65
℃)水で2回(2×125ml)洗浄した。すでに沈殿
が始まった有機相を、次に三角フラスコに移し、沈殿が
完了するまで氷浴中に置いた。次に、固体を濾別すると
約29gの収量が得られた。濾液を真空中で、ほぼ半分
になるまで回転蒸発により減少させ、第2の生成物が生
じ、これを再度濾過すると約13gが得られた。この手
順を繰り返し、第3の生成物が得られ、5gが得られ
た。この固体を合せ、47.8gの重量の白色固体が生
じ、これは標準として酢酸ベンジルを用いる1H NM
Rにより36.9%の濃度であると判明した。この濾液
を回転蒸発させて乾燥させ、18.8gの黄色の固体が
生じ、標準として酢酸ベンジルを用いる1H NMRに
より22.4%の濃度であると判明した。3,5−ジメ
チルサリチルアルドキシムの32.8%の総収率が生じ
た。
【0091】例11 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた500
mlの三口丸底フラスコ中にマグネシウム屑(2.92
g、0.12モル)、無水メタノール(80ml、2.
0モル)および無水トルエン(20ml)を装填した。
これにメタノール(2ml、0.0015モル)中のマ
グネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次いでこ
の反応混合物を加熱還流させた。数分後に水素発生が観
察された。この混合物を1時間、全てのマグネシウムが
溶解するまで還流下で加熱し、さらに水素を発生しない
曇った白色の溶液/懸濁液が生じた。
【0092】o−s−ブチルフェノール(30.0g、
0.2モル)を添加し、得られた黄色の溶液を3時間還
流下で加熱し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却し
た。トルエン(120ml)を装填し、装備を分画を伴
う蒸留のために再配置した。この混合物を、メタノール
をトルエンとの共沸混合物として除去するために120
℃の内部温度が達成されるまで加熱した。蒸留の間に、
混合物を薄い攪拌可能な緑色の溶液が残った。この反応
物を次いで90〜95℃に冷却し、分画カラムを取り外
し、その後、溶剤および低沸点副生成物(62ml)を
同時に蒸留しながら、トルエン(40ml)中のパラホ
ルムアルデヒド(18.0g、0.6モル)のスラリー
を少しずつ添加し始めた。この反応を40分間99℃に
保持し、その後55℃に冷却し、オキシム化反応のため
の還流のための装備に取り替えた。黄色の溶液が形成さ
れた。
【0093】水(60ml)中のヒドロキシルアンモニ
ウムスルフェート(19.7g、0.12モル)の溶液
を、40〜50℃で製造し、次いで、反応釜に30分に
わたり急速に攪拌しながら添加した。この反応を55℃
で2.5時間続け、次いで一晩中室温に冷却した。白色
の沈殿物が水相中に形成され、これは硫酸の0.5%の
v/v溶液の添加および45℃に加熱することにより溶
解した。攪拌機を停止させ、内容物を分液漏斗に移し
た。水相を除去し、紫/黒色の有機相を次いで、反応釜
に戻した。水(100ml)中の硫酸(16.6g、
0.166モル)の希薄な溶液を、この釜に装填し、5
0℃で30分間攪拌した。最初の数分間に黄色からの急
速な色の変化が生じた。この酸処理の後に、内容物を再
び分液漏斗に移し、この酸性の水相を除去した。これを
温かい(約50℃)水で2回(2×100ml)で洗浄
した。この溶剤を回転蒸発により除去し、オレンジ色の
油状物が得られ、これは標準として酢酸ベンジルを用い
1H NMRにより14.4%の濃度であることが判
明し、3−s−ブチルサリチルアルドキシム14.4%
の収率であった。
【0094】例12 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた500
mlの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(1.4
6g、0.06モル)、無水メタノール(50ml、
1.23モル)および無水トルエン(10ml)を装填
した。これに、メタノール(1ml、0.00074モ
ル)中のマグネシウムメトキシドの8%の溶液を添加
し、次いで、この反応混合物を加熱還流した。数分後
に、水素の発生が観察された。この混合物を、全てのマ
グネシウムが溶解するまで1時間還流下で加熱し、さら
に水素が発生しない曇った白色の溶液/懸濁液が生じ
た。
【0095】m−t−ブチルフェノール(15.0g、
0.1モル)を添加し、生じた黄色の溶液を1.5時間
還流下で加熱し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却し
た。トルエン(70ml)を添加し、装備を分画を伴う
蒸留のために再配置した。混合物を加熱し、メタノール
を、トルエンとの共沸混合物として95℃の内部温度が
達成されるまで除去した。蒸留(約93℃)の間に、溶
液の粘度が上昇した。この反応物を次いで95℃に冷却
し、分画カラムを取り外し、その後、トルエン(20m
l)中のパラホルムアルデヒド(9.0g、0.3モ
ル)のスラリーを少しずつ93〜95℃で1時間にわた
り溶剤および低沸点副生成物(34ml)を同時に蒸留
しながら添加し始めた。この反応を45分間95℃で保
持し、その後55℃に冷却し、オキシム化反応のための
還流のための装備に取り替えた。黄色の溶液が生成され
た。
【0096】水(30ml)中のヒドロキシルアンモニ
ウムスルフェート(9.85g、0.06モル)の溶液
を40〜50℃で製造し、次いで反応釜に2時間にわた
り急速に攪拌しながら添加した。この反応を55℃で2
時間続け、その後、室温で一晩中冷却した。白色の沈殿
物が水相に形成され、これは硫酸の0.5%v/v溶液
(100ml)の添加および50℃までの加熱により溶
解した。
【0097】攪拌機を停止させ、内容物を分液漏斗に移
した。水相を除去し、紫/黒色の有機相を次いで、反応
釜に戻した。水(50ml)中の硫酸(11.04g、
0.11モル)の希薄な溶液を、この釜に装填し、50
℃で20分間攪拌した。最初の数分間に黄色からの急速
な色の変化が生じた。この酸処理の後に、内容物を再び
分液漏斗に移し、この酸性の水相を除去した。これを温
かい(約50℃)水で2回(2×75ml)で洗浄し
た。この溶剤を回転蒸発により除去し、淡黄色の油状物
16.7gが得られ、これは後になって凝固した。標準
として酢酸ベンジルを用いる1H NMRにより73.
0%の濃度であることが判明し、63.2%の収率が生
じた。1つの位置異性体(4−t−ブチルサリチルアル
ドキシム)だけがGC分析により検出された。
【0098】例13 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これに、メタノール(5ml、0.004モル)中
のマグネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次い
で、この反応混合物を加熱還流した。数分後に、水素の
発生が観察された。この混合物を、全てのマグネシウム
が溶解するまで1時間還流下で加熱し、さらに水素が発
生しない曇った白色の溶液/懸濁液が生じた。
【0099】フェノール(37.6g、0.40モル)
を添加し、生じた黄色の溶液を45分間還流下で加熱
し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却した。トルエン
(240ml)を添加し、装備を分画を伴う蒸留のため
に再配置した。混合物を加熱し、メタノールを、トルエ
ンとの共沸混合物として95℃の内部温度が達成される
まで除去した。蒸留(約90℃)の間に、沈殿物が生じ
淡色のスラリーになった。この反応物を次いで90〜9
5℃に冷却し、分画カラムを取り外し、その後、トルエ
ン(80ml)中のパラホルムアルデヒド(36.0
g、1.2モル)のスラリーを少しずつ95℃で1時間
にわたり溶剤および低沸点副生成物(100ml)を同
時に蒸留しながら添加し始めた。この反応を1時間90
〜95℃で保持し、その後55℃に冷却し、オキシム化
反応のための還流のための装備に取り替えた。黄色の溶
液が生成された。
【0100】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(37.3g、0.227モル)の
溶液を40〜50℃で製造し、次いで反応釜に30分間
にわたり急速に攪拌しながら添加した。この反応を55
℃で2時間続け、その後、30〜40℃に冷却し、攪拌
機を停止した。乏しい分離が生じ、この分離は硫酸の
1.0%v/v溶液(100ml)の添加により改善さ
れた。
【0101】反応釜中の内容物を分液漏斗に移した。水
相を除去し、紫/黒色の有機相を次いで、反応釜に戻し
た。水(250ml)中の硫酸(36.8g、0.36
8モル)の希薄な溶液を、この釜に装填し、50℃で2
0分間攪拌した。最初の数分間に黄色からの急速な色の
変化が生じた。この酸処理の後に、内容物を再び分液漏
斗に移し、この酸性の水相を除去した。これを温かい
(約50℃)水で2回(2×100ml)で洗浄した。
この溶剤を回転蒸発により除去し、淡黄色の油状物5
1.3gが得られ、これは後になって凝固し、標準とし
て酢酸ベンジルを用いる1H NMRにより63.0%
の濃度であることが判明し、サリチルアルドキシムの5
9.0%の収率が生じた。
【0102】例14 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これに、メタノール(5ml、0.004モル)中
のマグネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次い
で、この反応混合物を加熱還流した。数分後に、水素の
発生が観察された。この混合物を、全てのマグネシウム
が溶解するまで1時間還流下で加熱し、さらに水素が発
生しない曇った白色の溶液/懸濁液が生じた。
【0103】α−ナフトール(57.6g、0.4モ
ル)を添加し、生じた黄色の溶液を1時間還流下で加熱
し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却した。トルエン
(240ml)を添加し、装備を分画を伴う蒸留のため
に再配置した。メタノールを、トルエンとの共沸混合物
として99℃の内部温度が達成されるまで除去した。蒸
留の間に、混合物は薄い攪拌可能な暗褐色の溶液のまま
であった。この反応物を次いで90〜95℃に冷却し、
分画カラムを取り外し、その後、トルエン(80ml)
中のパラホルムアルデヒド(36.0g、1.2モル)
のスラリーを少しずつ95〜99℃で1.5時間にわた
り溶剤および低沸点副生成物(95ml)を同時に蒸留
しながら添加し始めた。この反応を1.5時間97℃で
保持し、その後55℃に冷却し、オキシム化反応のため
の還流のための装備に取り替えた。暗緑色のスラリーが
生成された。
【0104】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(39.4g、0.24モル)の溶
液を40〜50℃で製造し、次いで反応釜に30分間に
わたり急速に攪拌しながら添加した。この反応を55℃
で5.5時間続け、その後、室温に一晩中冷却した。暗
緑色の沈殿物が変化せずに残留したが、主に水相中であ
った。この固体を2つの相から濾別し、乾燥させ、8
2.9gの重量の粗性の1−ヒドロキシナフタレン−2
−カルボキシアルデヒドオキシム(マグネシウム塩)が
生じた。
【0105】例15 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これに、メタノール(5ml、0.004モル)中
のマグネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次い
で、この反応混合物を加熱還流した。数分後に、水素の
発生が観察された。この混合物を、全てのマグネシウム
が溶解するまで1時間還流下で加熱し、さらに水素が発
生しない曇った白色の溶液/懸濁液が生じた。
【0106】β−ナフトール(57.6g、0.4モ
ル)を添加し、生じた混合物を凝固した。トルエン(2
00ml)を添加し、薄いスラリーが生じ、これにメタ
ノール(50ml)を添加した。スラリーを1時間還流
下で加熱し、その後乾燥管で一晩中室温に冷却した。ト
ルエン(240ml)を装填し、装備を分画を伴う蒸留
のために再配置した。メタノールをトルエンとの共沸混
合物として、99℃の内部温度が達成されるまで除去し
た。蒸留の間に薄いスラリーは、混合物の表面が攪拌さ
れなくなるまで粘度において上昇した。この反応物を、
次に93〜95℃に冷却し、分画カラムを取り外し、そ
の後、トルエン(80ml)中のパラホルムアルデヒド
(36.0g、1.2モル)のスラリーを、溶剤および
低沸点副生成物(72ml)の同時の蒸留と共に95〜
99℃で1.5時間にわたり少しずつ添加し始めた。こ
の反応を2時間99℃に保持し、この時点でサンプルを
取り、反応は不完全であることが判明した。このため、
さらに、トルエン(40ml)中のスラリーとしてパラ
ホルムアルデヒド(20g、0.66モル)の添加を2
5分間にわたり行った。この反応物をさらに2時間99
℃で攪拌し、その後過剰量のトルエン(120ml)を
蒸留により除去し、引き続き55℃に冷却し、オキシム
化反応のために還流させる装備に取り替えた。マスター
ドイエローの色のスラリーが形成された。
【0107】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(39.4g、0.24モル)の溶
液を40〜50℃で製造し、次いで反応釜に30分間に
わたり急速に攪拌しながら添加した。この反応を55℃
で3時間続け、その後、室温に一晩中冷却した。混合物
は緑色に変化した。白色の沈殿物が水相中に形成され、
これは硫酸の0.5%v/vの溶液(200ml)の添
加および50℃への加熱により溶解した。攪拌機を停止
し、乏しい分離が生じ、これは通常の塩(25g)の添
加により改善された。
【0108】反応釜の内容物を、次に分液漏斗に移し
た。水相を除去し、次に、褐色の有機相を反応釜に移し
た。水(250ml)中に硫酸(36.8g、0.36
8モル)の希薄な溶液を釜に装填し、20分間50℃で
攪拌した。色の変化は生じなかった。褐色の溶液を、次
いで、分液漏斗に戻し、酸性の水相を除去した。引き続
き、温かい(約50℃)水で2回(2×100ml)洗
浄した。溶剤を回転蒸発により除去し、粗性の2−ヒド
ロキシナフタレン−1−カルボキシアルデヒドオキシム
70.4gが得られた。
【0109】例16 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1Lの
三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(14.6g、
0.6モル)、無水メタノール(284ml、7.0モ
ル)および無水トルエン(112ml)を装填した。こ
れに、メタノール(5ml、0.004モル)中のマグ
ネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次いで、こ
の反応混合物を加熱還流した。数分後に、水素の発生が
観察された。この混合物を、全てのマグネシウムが溶解
するまで1.5時間還流下で加熱し、さらに水素が発生
しない曇った白色の溶液/懸濁液が生じた。
【0110】p−ノニルフェノール(220.0g、
1.0モル)を添加し、生じた黄色の溶液を1時間還流
下で加熱し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却した。
トルエン(240ml)を装填し、装備を真空下で分画
を伴う蒸留のために再配置した。メタノールを、トルエ
ンとの共沸混合物として380mmHgの圧力で、75
℃の内部温度が達成されるまで除去するために混合物を
加熱した。蒸留(約71℃で)の間に、溶液の粘度が明
らかに増大した。トルエン(150ml)中のパラホル
ムアルデヒド(90g、3.0モル)のスラリーを、7
5〜77℃で2時間にわたり、溶剤および低沸点副生成
物(210ml)を同時に蒸留しながら少しずつ添加し
始めた。この内部反応温度を、添加の間270mmHg
の圧力に少しずつ減少させることにより75〜77℃で
保持した。この反応を1時間75℃/270mmHgで
保持し、その後真空を解放し、還流のための装備に再配
置し、オキシム化反応のために55℃に冷却した。
【0111】水(300ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(98.5g、0.6モル)の溶液
を40〜50℃で製造し、次いで反応釜に30分間にわ
たり急速に攪拌しながら添加した。この反応を55℃で
3時間続け、その後、30〜40℃に冷却した。
【0112】攪拌機を停止し、反応釜の内容物を、次に
分液漏斗に移した。水相を除去し、次に、紫/黒色の有
機相を反応釜に移した。水(250ml)中に硫酸(1
8.4g、0.184モル)の希薄な溶液を釜に装填
し、20分間50℃で攪拌した。数分間で黄色への急速
な色の変化が生じた。この酸処理の後に、内容物を分液
漏斗に戻し、酸性の水相を除去した。引き続き、温かい
(約50℃)水で2回(2×250ml)洗浄した。溶
剤を回転蒸発により除去し、淡黄色の油状物261.8
gが得られ、これはGCにより87.0%の濃度である
と判明し、5−ノニルサリチルアルドキシム86.6%
の収率が得られた。
【0113】例17 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これに、メタノール(5ml、0.004モル)中
のマグネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次い
で、この反応混合物を加熱還流した。数分後に、水素の
発生が観察された。この混合物を、全てのマグネシウム
が溶解するまで1時間還流下で加熱し、さらに水素が発
生しない曇った白色の溶液/懸濁液が生じた。
【0114】p−メトシキフェノール(48.6g、
0.39モル)を添加し、生じた黄色の溶液を1時間還
流下で加熱し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷却し
た。トルエン(240ml)を装填し、装備を真空下で
分画を伴う蒸留のために再配置した。メタノールを、3
80mmHgの圧力でトルエンとの共沸混合物として、
75℃の内部温度が達成されるまで除去するために混合
物を加熱した。蒸留(約64℃で)の間に、沈殿が起こ
り青白いスラリーが生じた。トルエン(80ml)中の
パラホルムアルデヒド(36g、1.2モル)のスラリ
ーを、75〜77℃で1.5時間にわたり、溶剤および
低沸点副生成物(63ml)を同時に蒸留しながら少し
ずつ添加し始めた。この内部反応温度を、添加の間27
0mmHgの圧力に少しずつ減少させることにより75
〜77℃で保持した。この反応を1時間75℃/270
mmHgで保持し、その後真空を解放し、還流のための
装備に再配置し、オキシム化反応のために55℃に冷却
した。水(120ml)中のヒドロキシルアンモニウム
スルフェート(39.4g、0.24モル)の溶液を4
0〜50℃で製造し、次いで反応釜に30分間にわたり
急速に攪拌しながら添加した。この反応を55℃で3時
間続け、その後、一晩中窒素下で室温に冷却した。褐色
の沈殿物が水相中に形成された。
【0115】この固体を2つの相から濾別し、濾液を分
液漏斗に移した。水相を除去した。固体のフィルターケ
ークおよび有機相を、次に反応釜に戻し、水(250m
l)中の硫酸(36.8g、0.368モル)の希薄な
溶液を装填し、次いで、50℃で20分間攪拌した。こ
の酸処理の後、内容物を分液漏斗に移した。曇った酸性
の水相を、沈殿物が形成されるために迅速に除去し、有
機溶液/懸濁液を温かい(約65℃)水で2回(2×1
00ml)で洗浄した。トルエン溶液/懸濁液を、次に
三角フラスコに移し、沈殿を完了させるために氷浴に置
いた。淡黄色の固体(27.9g)を次に濾別し、乾燥
させた。曇った酸性の水相および反応混合物からの水相
を、両方とも別々にジクロロメタン(200ml)を用
いて抽出した。有機相を合せ(水相抽出液およびトルエ
ン濾液からのジクロロメタン)、溶剤を回転乾燥により
除去し、黄色の固体33.6gが得られた。両方の固体
を公知の強度の標準を用いるGCにより分析し、5−メ
トシキサリチルアルドキシム41%の合せた収率が得ら
れた。
【0116】例18 機械的攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた1.0
Lの三口丸底フラスコ中に、マグネシウム屑(5.85
g、0.24モル)、無水メタノール(150ml、
3.7モル)および無水トルエン(50ml)を装填し
た。これに、メタノール(5ml、0.004モル)中
のマグネシウムメトキシドの8%の溶液を添加し、次い
で、この反応混合物を加熱還流した。数分後に、水素の
発生が観察された。この混合物を、全てのマグネシウム
が溶解するまで1時間還流下で加熱し、さらに水素が発
生しない曇った白色の溶液/懸濁液が生じた。
【0117】2,4−ジメチルフェノール(48.8
g、0.4モル)を添加し、生じた黄色の溶液を1.5
時間還流下で加熱し、その後、乾燥管で一晩中室温に冷
却した。トルエン(240ml)を添加し、装備を真空
下で分画を伴う蒸留のために再配置した。混合物を加熱
し、メタノールを、トルエンとの共沸混合物として95
℃の内部温度が達成されるまで除去した。蒸留(約71
℃)の間に、溶液の粘度が上昇した。トルエン(80m
l)中のパラホルムアルデヒド(36.0g、1.2モ
ル)のスラリーを75〜77℃で2時間にわたり溶剤お
よび低沸点副生成物(100ml)を同時に蒸留しなが
ら少しずつ添加し始めた。内部反応温度を添加の間に2
45mmHgの圧力に次第に減少させることにより75
〜77℃に保持した。この反応を1時間75℃/245
mmHgで保持し、その後真空を解放し、オキシム化反
応のための還流のための装備を取り替え、55℃に冷却
した。黄色の溶液が生成された。
【0118】水(120ml)中のヒドロキシルアンモ
ニウムスルフェート(39.4g、0.24モル)の溶
液を40〜50℃で製造し、次いで反応釜に30分間に
わたり急速に攪拌しながら添加した。この反応を55℃
で3時間続け、その後、室温で一晩中冷却した。白色の
沈殿物が水相に形成され、これは硫酸の0.5%v/v
溶液(200ml)の添加により溶解した。淡褐色の沈
殿物も有機相中に生成された。この有機相中の固体を5
0℃まで加熱することにより再度溶解させた。
【0119】攪拌機を停止し、内容物を分液漏斗に移し
た。有機相中に形成される沈殿物のために水相を急速に
除去した。褐色の結晶性のスラリー/溶液有機相を、次
に反応釜に戻し、分液漏斗中に残った若干の固体を、ト
ルエン(50ml)を用いてフラスコ中へ洗い落とし
た。水(250ml)中の硫酸の希薄な溶液(33.1
2g、0.331モル)を、釜に装填し、50℃で20
分間攪拌した。最初の数分で黄色への急速な色の変化が
生じた。この酸処理の後、内容物を再び分液漏斗に移
し、酸性の水相を除去した。引き続き、温かい(約65
℃)水で2回(2×200ml)洗浄した。すでに沈殿
が始まった有機相を、次に三角フラスコに移し、沈殿が
完了させるために氷浴中に置いた。次に、固体を濾別す
ると約41.5gの収量が得られた。濾液を次いで回転
蒸発させ、黄色の固体26.9gが得られた。両方の固
体を公知の強度の標準を用いるGCにより分析し、3,
5−ジメチルサリチルアルドキシム57.5%の総収率
が生じた。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 [式中、R、R、RおよびRのそれぞれは無関
係に、水素またはハロゲン原子またはアルキル、シクロ
アルキル、アラルキル、アリール、アルカリール、アル
コキシ、アリールオキシ、アシルまたはヒドロキシ基を
表わす]である請求項1記載の方法。
【化2】 [式中、Rは水素またはC〜C22アルキル基を表
わす]である請求項2記載の方法。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシルアミンと2−ヒドロキシア
    リールアルデヒドとの反応からなる2−ヒドロキシアリ
    ールアルドキシムの製造方法において、周期表のII
    族、III族、IVA族またはVIA族の金属化合物の
    存在でおよび/または2−ヒドロキシアリールアルデヒ
    ドが少なくとも部分的に、周期表のII族、III族、
    IVA族またはVIA族の金属塩および/または錯体の
    形で存在するような条件で前記の反応を実施することを
    特徴とする2−ヒドロキシアリールアルドキシムの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 2−ヒドロキシアリールアルデヒドが式
    1: 【化1】 [式中、R1、R2、R3およびR4のそれぞれは無関係
    に、水素またはハロゲン原子またはアルキル、シクロア
    ルキル、アラルキル、アリール、アルカリール、アルコ
    キシ、アリールオキシ、アシルまたはヒドロキシ基を表
    わす]である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 R1、R2、R3およびR4により表わされ
    たアルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリール、
    アルカリール、アルコキシ、アリールオキシまたはアシ
    ル基のそれぞれが1〜36個の炭素原子を含有する請求
    項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 2−ヒドロキシアリールアルデヒドが、
    式2: 【化2】 [式中、R5は水素またはC1〜C22アルキル基を表わ
    す]である請求項2記載の方法。
  5. 【請求項5】 R5がC7〜C12アルキル基である請求項
    4記載の方法。
  6. 【請求項6】 金属化合物がマグネシウム、アルミニウ
    ム、チタン、ジルコニウムまたはクロムの化合物である
    請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 ヒドロキシルアミンまたはその塩を請求
    項2に定義したような式1の2−ヒドロキシアリールア
    ルデヒドから誘導されるマグネシウム ビス−アリール
    オキシドと反応させることからなる請求項6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 マグネシウム ビス−アリールオキシド
    が請求項4に定義したような式2の2−ヒドロキシアリ
    ールアルデヒドから誘導される請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 マグネシウム ビス−アリールオキシド
    が、マグネシウムビス−(2−ホルミル−4−ノニルフ
    ェノキシド)である請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 チタン化合物がチタン(IV)誘導体
    である請求項6記載の方法。
  11. 【請求項11】 2−ヒドロキシアリールアルデヒド
    が、十分な無水条件下で、周期表のII族、III族、
    IVA族またはVIA族の金属の化合物の存在で、1個
    以上の遊離オルト位置を有するフェノールと、ホルムア
    ルデヒドまたはホルムアルデヒドを遊離する化合物との
    反応の直接生成物である請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 ヒドロキシルアミンまたはヒドロキシ
    ルアミン塩を、ヒドロキシル基に対して1個以上のオル
    トの遊離位置を有するヒドロキシ芳香族化合物から少な
    くとも部分的に誘導されたマグネシウム ビス−ヒドロ
    カルビルオキシドとホルムアルデヒドまたはホルムアル
    デヒドを遊離する化合物とを十分な無水条件下で反応さ
    せることにより得られたマグネシウム 2−ホルミルフ
    ェノキシドと反応させる請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 マグネシウム 2−ホルミルフェノキ
    シドが、1個以上の遊離オルト位置を有するフェノール
    から誘導されたマグネシウム ビス−フェノキシドとホ
    ルムアルデヒドまたはホルムアルデヒドを遊離する化合
    物とを十分な無水条件下で反応させることにより得られ
    たマグネシウム ビス(2−ホルミルフェノキシド)で
    ある請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 マグネシウム 2−ホルミルフェノキ
    シドは、不活性の非極性または低い極性の溶剤および極
    性有機溶剤とからなる十分な無水溶剤系の存在で、マグ
    ネシウム ビス−ヒドロカルビルオキシドとホルムアル
    デヒドまたはホルムアルデヒドを遊離する化合物との反
    応の生成物である請求項12または13記載の方法。
  15. 【請求項15】 不活性有機溶剤が芳香族炭化水素また
    は塩素化された芳香族炭化水素からなる請求項14記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 芳香族炭化水素がトルエンまたはキシ
    レンからなる請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 極性有機溶剤が極性非プロトン性溶剤
    または低級アルカノールからなる請求項14から16ま
    でのいずれか1項記載の方法。
  18. 【請求項18】 低級アルカノールがメタノールからな
    る請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 マグネシウム 2−ホルミルフェノキ
    シドが、50〜700mmHgの圧力で、マグネシウム
    ビス−ヒドロカルビルオキシドとホルムアルデヒドま
    たはホルムアルデヒドを遊離する化合物との反応の生成
    物である請求項12から18までのいずれか1項記載の
    方法。
  20. 【請求項20】 マグネシウム ビス−ヒドロカルビル
    オキシドがマグネシウム ビス−フェノキシドであり、
    その際、フェノキシド残基が非置換であるかまたは2−
    および6−位の両方の他に幾つかのまたは全ての位置で
    反応の進行を妨害しない置換基により置換されていても
    よい請求項12から19までのいずれか1項記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 マグネシウム ビス−フェノキシド
    が、式5: 【化3】 [式中、R1、R2、R3およびR4のそれぞれは、無関係
    に、水素、またはハロゲン原子またはアルキル、シクロ
    アルキル、アラルキル、アリール、アルカリール、アル
    コキシ、アリールオキシ、アシルまたはヒドロキシ基を
    表わす]で示されるフェノールから誘導される請求項2
    0記載の方法。
  22. 【請求項22】 R1、R2、R3およびR4により表わさ
    れたアルキル、シクロアルキル、アラルキル、アリー
    ル、アルカリール、アルコキシ、アリールオキシまたは
    アシル基のそれぞれが1〜36個の炭素原子を含有する
    請求項21記載の方法。
  23. 【請求項23】 マグネシウム ビス−フェノキシド
    が、式6: 【化4】 [式中、R5は水素またはC1〜C22アルキル基を表わ
    す]で示されるフェノールから誘導される請求項21記
    載の方法。
  24. 【請求項24】 R5がC7〜C22アルキル基である請求
    項23記載の方法。
  25. 【請求項25】 マグネシウム ビス−ヒドロカルビル
    オキシドが、式9: Mg(OR62 (9) [式中、R6はアルキル基を表わす]で示されるマグネ
    シウムアルコキシドと、ヒドロキシル基に対してオルト
    の1個以上の非置換位置を有する2モルまでのフェノー
    ルとの反応の生成物である請求項12から24までのい
    ずれか1項記載の方法。
  26. 【請求項26】 マグネシウム ビス−ヒドロカルビル
    オキシドが、マグネシウムアルコキシドと、マグネシウ
    ムアルコキシド1モルあたり0.9〜2モルのフェノー
    ルとの反応の生成物である請求項25記載の方法。
  27. 【請求項27】 マグネシウム ビス−ヒドロカルビル
    オキシドは、マグネシウムアルコキシドと、マグネシウ
    ムアルコキシド1モルあたり1.5〜2モルのフェノー
    ルとの反応の生成物である請求項26記載の方法。
  28. 【請求項28】 R6がC1〜C4アルキル基である請求
    項25から27までのいずれか1項記載の方法。
  29. 【請求項29】 マグネシウムアルコキシドがマグネシ
    ウムメトキシドである請求項28記載の方法。
  30. 【請求項30】 マグネシウム ビス−ヒドロカルビル
    オキシドが、マグネシウム ビス−(4−ノニルフェノ
    キシド)である請求項12から29までのいずれか1項
    記載の方法。
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