JPH06171996A - セメント用添加剤 - Google Patents

セメント用添加剤

Info

Publication number
JPH06171996A
JPH06171996A JP34562792A JP34562792A JPH06171996A JP H06171996 A JPH06171996 A JP H06171996A JP 34562792 A JP34562792 A JP 34562792A JP 34562792 A JP34562792 A JP 34562792A JP H06171996 A JPH06171996 A JP H06171996A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
concrete
additive
temp
polyhydric alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34562792A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhisa Inoue
和久 井上
Toshitsugu Tanaka
敏嗣 田中
Michikazu Shimizu
倫和 清水
Yuka Yamada
有香 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nihon Cement Co Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Cement Co Ltd, Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Nihon Cement Co Ltd
Priority to JP34562792A priority Critical patent/JPH06171996A/ja
Publication of JPH06171996A publication Critical patent/JPH06171996A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/02Alcohols; Phenols; Ethers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/0068Ingredients with a function or property not provided for elsewhere in C04B2103/00

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリートの温度上昇と上昇速度を簡便に
抑制するセメント用添加剤を提供する。 【構成】 多価アルコール(A)にエチレンオキサイド
またはプロピレンオキサイド(B)を付加させることに
よって得られる化合物からなるセメント用添加剤。 【効果】 コンクリートの温度応力による温度ひび割れ
が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメント用添加剤に関す
るものである。特に、マスコンクリート構造物等の温度
応力による温度ひび割れを防止するための添加剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、土木建築分野におけるコンクリー
ト構造物の大型化が進み、長大橋梁の橋脚部やアンカー
部、高層建築物の基礎、LNGタンクや原子力発電所の
底盤など、コンクリートを大量に打設する、いわゆるマ
スコンクリートの工事が多くなっている。これらマスコ
クリートは、セメントの水和により発熱する一方、放熱
が不十分なため、熱がコンクリート構造物の内部に蓄積
され、温度は高くなり、外部との温度差によって温度応
力が発生し、それに基づく温度ひび割れが発生する場合
がある。温度ひび割れを防止する方法としては、コンク
リートの温度上昇量を低く押さえること、放熱条件を良
くすることが考えられる。コンクリートの温度上昇を抑
制するため、セメントの水和反応を遅延させるカルボン
酸塩やグルコン酸塩あるいはケイフッ化物などの超遅延
剤をコンクリート混練物に添加することが行われている
が(土木学会第37回年次学術講演会講演概要集、第5
部、137頁、1982年)、この方法では、セメント
の水和時間を遅延する効果、すなわち凝結時間が伸びる
効果が得られるだけで、最終的な温度上昇量や上昇速度
は何も添加しないコンクリートと同等か若干小さくなる
だけで効果はあまり期待できない。また、混合セメント
を使用する場合は、主成分がスラグと普通もしくは中庸
熱ポルトランドセメントからなる2成分系混合セメン
ト、またスラグ、普通ポルトランドセメントおよびフラ
イアッシュからなる3成分系混合セメントなどが使用さ
れているが、セメントと混合材とを混合する設備や混合
セメントをストックするための設備などが新たに必要と
なり、初期投資がかさむなどの問題がある。その他、施
工方法では、コンクリート構造物にあらかじめパイプを
埋め込み、その中に水を通してコンクリート構造物を冷
却する方法(パイプクーリング法)や、あらかじめコン
クリート材料を冷却しておく方法(プレクーリング法)
がある。しかしながら、パイプクーリング法では工事が
煩雑になり手間がかかるなど、作業の効率化に問題があ
り、コストも通常施工より高くなる。また、プレクーリ
ングは冷却に用いる冷却剤(たとえば液体窒素)が高価
であるため、経済的でないなど、施工面での対策でも問
題点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、温度
応力による温度ひび割れを防止するために行われていた
従来技術では、マスコンクリートの温度上昇量や上昇速
度を抑制し、該温度ひび割れを低減するには不十分であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、マスコン
クリートの温度上昇量や上昇速度を抑制することによ
り、温度ひび割れを低減する手段を鋭意検討を重ねた結
果本発明に到達した。即ち本発明は、3〜8価の多価ア
ルコール(A)にエチレンオキサイドまたはプロピレン
オキサイド(B)のいずれかを付加させることによって
得られる化合物からなることを特徴とするセメント用添
加剤である。
【0005】本発明に用いられる3〜8価の多価アルコ
ール(A)としては、具体的にはグリセリン、トリメチ
ロールプロパン、エリスリトール、ペンタエリスリトー
ル、キシリトール、アラビトール、アドニトール、ソル
ビトール、マンニトール、イジトール、タリトール、ガ
ラクチトール、アリトール、ショ糖が挙げられる。これ
らのうち、好ましいのはソルビトール、トリメチロール
プロパン、グリセリンであり、特に好ましいのはソルビ
トールである。
【0006】本発明において、エチレンオキサイドまた
はプロピレンオキサイドの付加モル数は、多価アルコー
ル1モルに対して通常1〜30モルである。好ましく
は、3モル〜25モルである。付加モル数が1未満の場
合には、セメントに添加したとき凝結が遅延するとか強
度が低下するとかの問題が生じる。付加モル数が30を
越える場合には温度上昇の抑制効果が充分でない。
【0007】本発明のセメント添加剤は、他の混和剤た
とえば、リグニンスルホン酸塩、ナフタリンスルホン酸
塩ホルマリン縮合物、アルキルアリルスルホン酸塩、メ
ラニンスルホン酸塩などの減水剤や、たとえばリグニン
スルホン酸塩系、カルボン酸塩系、ケイフッ化物などの
硬化遅延剤と併用してもよい。
【0008】本発明の添加剤が適用できるセメントは、
普通ポルトランドセメント、特殊ポルトランドセメント
(早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメ
ント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、白色ポルトラン
ドセメント)、シリカセメント、フライアッシュセメン
ト、高炉セメント、ポルトランドセメントにスラグおよ
びフライアッシュを混合した3成分系混合セメント、あ
るいはカルシウムアルミネートを主成分とするアルミナ
セメント、C127 、C117 ・CaF2 を主成分とす
る超速硬セメントやカルシウムサルフォアルミネートを
用いた特殊セメントなどがある。
【0009】本発明のセメント用添加剤の添加量は、セ
メントの種類によって若干異なるが、一般的にはセメン
ト重量に対して0.1〜5%である。好ましいのはセメ
ント重量に対して0.2〜4%である。添加量が0.1
%未満ではコンクリートの温度上昇や上昇速度を抑制す
ることができない。また、5%を超えるとコンクリート
の強度が著しく低下し、実用性において充分でない。
【0010】本発明のセメント添加剤の添加手段は普通
一般に行われているセメント添加剤と同じように使用で
きる。たとえば混練水に予め適量のセメント添加剤を混
和してもよいし、一度練り上がったコンクリート等に添
加しても良い。また、セメント添加剤が粉末の場合は使
用するセメントに予め混練しておいてもよい。
【0011】
【実施例】以下実施例により本発明を更に説明するが本
発明はこれに限定されるものではない。断熱温度上昇試
験機(マルイ製)にて断熱状態下でコンクリートの温度
上昇の経時変化を測定した。測定された温度上昇の経時
変化を式(1)(コンクリート工学年次論文集、第12
巻第2号、918ページ、1990年)を用いて最小二
乗法で近似して、温度上昇の最終値を示すK値と上昇速
度の指標となるα値を求めた。 T=K{1−exp(−αt)} (1) 式中、Tはコンクリート温度(℃)で、tは混練後から
の経過時間(日)である。同時に、JIS A−113
2に従いφ10×20cmのコンクリート供試体を作製
し、所定材令まで20℃で水中養生を行い、JIS A
−1108より圧縮強度を測定した。
【0012】また、実施例と比較例で使用したコンクリ
ートの原材料は次の通りである。本発明のセメント用添加剤(a) a−1;ソルビトールのプロピレンオキサイド(付加モ
ル数9)付加物 a−2;トリメチロールプロパンのエチレンオキサイド
(付加モル数7)付加物 a−3;グリセリンのプロピレンオキサイド(付加モル
数9)付加物比較品(b) b−1;グリセリンのプロピレンオキサイド(付加モル
数3)及びエチレンオキサイド(付加モル数3)付加物 b−2;ペンタエリスリトールのプロピレンオキサイド
(付加モル数3)及びエチレンオキサイド(付加モル数
3)付加物 b−3;遅延剤(藤沢薬品製,商品名:パリックT)セメント(c) c−1;普通ポルトランドセメント(日本セメント製)水(d) d−1;水道水細骨材(e) e−1;川砂(富士川産,比重:2.64,F.M.=
2.75)粗骨材(f) f−1;砕石(青梅産,2005,比重:2.65)AE減水剤(g) g−1;ポゾリスNo.70(エヌエムビー社製)
【0013】実施例1〜3及び比較例1〜4 表1に示す配合条件及び配合量に従って調合したコンク
リートで性能試験して得られた結果を表1に示した。本
発明品を添加した場合(実施例1〜3)は、無添加(比
較例1)、遅延剤を添加(比較例2)及び多価アルコー
ルのエチレンオキサイド及びプロピレンオキサイドの共
重合付加物を添加(比較例3、4)した場合と比較し
て、コンクリートのK値及びα値のいずれも小さく、温
度上昇を抑制する効果に優れている。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明のセメント用添加剤は多価アルコ
ールにエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド
を付加することによって容易に得られる。本添加剤をコ
ンクリート混練物に添加することにより、コンクリート
の温度上昇および上昇速度を簡便に抑制することができ
る。その結果、温度応力によるコンクリートの温度ひび
割れを極めて効果的に防止できる。しかも、その防止効
果は従来の方法に比べて格段に優れている。
フロントページの続き (72)発明者 清水 倫和 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内 (72)発明者 山田 有香 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋 化成工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3〜8価の多価アルコール(A)にエチ
    レンオキサイドまたはプロピレンオキサイド(B)のい
    ずれかを付加させることによって得られる化合物からな
    ることを特徴とするセメント用添加剤。
  2. 【請求項2】 該多価アルコール(A)1モルに対して
    エチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイド(B)
    を1〜30モル付加させることによって得られる請求項
    1記載のセメント用添加剤。
  3. 【請求項3】 該多価アルコール(A)がソルビトール
    である請求項1または2記載のセメント用添加剤。
JP34562792A 1992-11-30 1992-11-30 セメント用添加剤 Pending JPH06171996A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34562792A JPH06171996A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 セメント用添加剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34562792A JPH06171996A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 セメント用添加剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06171996A true JPH06171996A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18377886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34562792A Pending JPH06171996A (ja) 1992-11-30 1992-11-30 セメント用添加剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06171996A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004002175A (ja) * 2002-04-25 2004-01-08 Nippon Shokubai Co Ltd セメント混和剤及びその製造方法
JP2009190969A (ja) * 2002-04-25 2009-08-27 Nippon Shokubai Co Ltd セメント混和剤及びその製造方法
WO2009119897A1 (ja) * 2008-03-26 2009-10-01 花王株式会社 水硬性組成物用早強剤
US7662884B2 (en) 2002-04-25 2010-02-16 Nippon Shokubai Co., Ltd. Cement admixture and production method thereof
US8604103B2 (en) 2008-03-26 2013-12-10 Kao Corporation Additive composition for hydraulic composition
CN107879691A (zh) * 2017-05-09 2018-04-06 广西交通科学研究院有限公司 C30/c40级别综合控制水化热温升的大体积混凝土

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004002175A (ja) * 2002-04-25 2004-01-08 Nippon Shokubai Co Ltd セメント混和剤及びその製造方法
JP2009190969A (ja) * 2002-04-25 2009-08-27 Nippon Shokubai Co Ltd セメント混和剤及びその製造方法
US7662884B2 (en) 2002-04-25 2010-02-16 Nippon Shokubai Co., Ltd. Cement admixture and production method thereof
JP4497830B2 (ja) * 2002-04-25 2010-07-07 株式会社日本触媒 セメント混和剤及びその製造方法
WO2009119897A1 (ja) * 2008-03-26 2009-10-01 花王株式会社 水硬性組成物用早強剤
JP2009256201A (ja) * 2008-03-26 2009-11-05 Kao Corp 水硬性組成物用早強剤
US8519028B2 (en) 2008-03-26 2013-08-27 Kao Corporation Early strengthening agent for hydraulic composition
US8604103B2 (en) 2008-03-26 2013-12-10 Kao Corporation Additive composition for hydraulic composition
CN107879691A (zh) * 2017-05-09 2018-04-06 广西交通科学研究院有限公司 C30/c40级别综合控制水化热温升的大体积混凝土
CN107879691B (zh) * 2017-05-09 2020-12-25 广西交通科学研究院有限公司 C30/c40级别综合控制水化热温升的大体积混凝土

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1420000B1 (en) Cement admixture, cement composition and method for suppressing carbonation using the same
JP6086465B1 (ja) 高温環境用セメント組成物、および高温環境用コンクリート
JP5052778B2 (ja) 膨張材、セメント組成物、及びそれを用いたセメントコンクリート
JP2008247677A (ja) グラウト組成物およびそれを用いたグラウトモルタル
JP2003171162A (ja) セメント系グラウト組成物
JP5748271B2 (ja) 無収縮aeコンクリート組成物
JP7037879B2 (ja) 二次製品用早強混和材および二次製品用早強コンクリート
JPH06171996A (ja) セメント用添加剤
JP5863296B2 (ja) 超高強度セメント系硬化体の製造方法
JP4464102B2 (ja) 高強度モルタル組成物
JPH06171997A (ja) セメント用添加剤
JP2001163651A (ja) グラウト用セメント混和材及びセメント組成物
JP4117215B2 (ja) 高炉徐冷スラグの品質管理方法
JP2872815B2 (ja) マスコンクリート用セメント組成物
JP7348475B2 (ja) 高温養生用セメント組成物を用いた硫酸塩劣化を抑制されたセメント組成物硬化体の製造方法
JP6900760B2 (ja) セメントモルタル・コンクリート組成物及びその製造方法
JP5595068B2 (ja) セメント組成物及びその硬化体
JP2004161531A (ja) 急硬性高流動コンクリート
JPH05286746A (ja) マスコンクリート構造物用締固め不要コンクリート組成物
JPH0624812A (ja) 高強度モルタル・コンクリート用セメント組成物
JP2933365B2 (ja) マスコンクリート用コンクリートスラリー
JP3367576B2 (ja) セメントの水和熱発生時間調整材及びセメント組成物
JP2001329263A (ja) グラウト用セメント混和材及びセメント組成物
JP7000714B2 (ja) セメント組成物及びその製造方法、並びにモルタル又はコンクリートの製造方法
JP6747034B2 (ja) セメント組成物及びその製造方法