JPH06171774A - プリンター - Google Patents

プリンター

Info

Publication number
JPH06171774A
JPH06171774A JP32350592A JP32350592A JPH06171774A JP H06171774 A JPH06171774 A JP H06171774A JP 32350592 A JP32350592 A JP 32350592A JP 32350592 A JP32350592 A JP 32350592A JP H06171774 A JPH06171774 A JP H06171774A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
paper
uppermost paper
recording
platen roller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32350592A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Mushishika
由浩 虫鹿
Norikatsu Yoshida
則勝 吉田
Yoshiteru Namoto
吉輝 名本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP32350592A priority Critical patent/JPH06171774A/ja
Publication of JPH06171774A publication Critical patent/JPH06171774A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な装置構成で確実に記録紙の一枚分離を
行う給紙機構を備えたプリンターを提供する。 【構成】 サーマルヘッド1に対向するプラテンローラ
ー4と、複数の記録紙17と、この記録紙17の最上位
紙17aとプラテンローラー4とを接触させるトレイ押
し上げ爪16と、プラテンローラー4を回動して最上位
紙17aを所定の移送方向に移送するDCモーター6
と、プラテンローラー4よりも前記移送方向下流側で最
上位紙17aに当接しプラテンローラー4と協働して最
上位紙17aをたわませるストッパー20とを備え、最
上位紙17aの前記移送方向上流側の終端17bをプラ
テンローラー4の周上に沿ってサーマルヘッド1とプラ
テンローラー4との間に給送せしめる構成として、1枚
分離給紙を確実に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カット紙の給紙機構を
備えたプリンターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】給紙機構を有するプリンターとしては、
複数の給紙ローラーを協働させて記録紙を用紙トレイか
ら記録部へ搬送するものが一般的である。しかし、この
種のプリンターにおいては、給紙ローラーと記録時の紙
搬送用のローラーの双方を必要とするため、装置の大型
化、コストの増大などの不都合がある。
【0003】これを解決するために給紙用の駆動ローラ
ーを移動させてプラテンローラーとして兼用する技術が
特開昭63−94864号公報に開示されている。従来
のプリンターの一例について図面を用いて説明する。
【0004】図6は従来のプリンターの構成を示した図
である。101に示すプリンターにおいて、102は用
紙トレイ、103はシート紙、103aは最上のシート
紙、104は処理ヘッド、150は駆動ローラーであ
る。駆動ローラー150は、ローラー移動手段100の
働きによって図中実線で示す処理動作位置と破線で示す
給紙動作位置との間を上下方向に移動するように構成さ
れている。105a、105bは用紙ガイド、106は
剥離爪、107は排紙トレイである。108はガイドピ
ン109に案内されつつ張り渡されたインクリボン、1
08aはインクリボン供給リール、108bはインクリ
ボン巻き取りリールである。駆動ローラー150は図示
しない駆動源に接続されて回動可能である。
【0005】このように、駆動ローラー150を給紙動
作位置で回動させて記録紙103aを用紙ガイド105
a、105bに沿って処理ヘッド104の下方へ送りだ
した後、駆動ローラー150を処理動作位置に移行して
発熱体104aを熱しつつ画像記録を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記構成
のプリンター101においては、駆動ローラー150を
各動作位置に移動させるとともに回動させる必要があ
り、駆動ローラー150への駆動力の伝達機構が複雑化
するため、プリンター101における部品点数の増加、
組立性の劣化などの課題があった。
【0007】同時に、プリンター101内に駆動ローラ
ー150を移動させるための空間が必要であることから
プリンター101の大型化を招いていた。また、シート
紙103の一枚分離機能が不確実で重送が発生しやすい
という課題を有していた。これについては、一般的な一
枚分離機構である逆転捌きローラー機構、紙ゲート機
構、分離爪機構などを上述した構成に付与することが対
策として容易に考えられるが、逆転捌きローラー機構を
含め多くの一枚分離機構は構成が複雑で、プリンターの
コストアップを招き、比較的簡単な機構である紙ゲート
機構、分離爪機構についても、紙ゲート機構は紙厚の変
化に対応できず、分離爪機構は記録紙の両端に爪を引っ
かけるため、特に腰の強い紙の場合、記録紙の端が折れ
たり、爪から紙が外れる際に大きな音を出したりするな
どの課題があった。
【0008】本発明は上記問題を解決するもので、簡単
な装置構成で確実に記録紙の一枚分離を行える給紙機構
を備えたプリンターを提供することを目的とするもので
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明のプリンターは、堆積された複数の記録紙と、
この複数の記録紙の最上位紙と接するローラーと、この
ローラーを回動して前記最上位紙を所定の移送方向に移
送するローラー回動手段と、前記ローラーよりも前記移
送方向下流側で前記最上位紙に当接し前記ローラーと協
働して前記最上位紙をたわませるストッパーとを備え、
前記最上位紙の前記移送方向上流側の端部を前記ローラ
ーの周上に沿って移送し、前記最上位紙を前記ローラー
を中心として前記複数の記録紙とほぼ反対側に給送せし
めるものである。
【0010】
【作用】上記構成において、ローラー回動手段がローラ
ーを回動して最上位紙に移送力を与え、ストッパーが前
記最上位紙と当接してこれに前記移送力の反力を与える
ことにより、前記最上位紙をたわませた後、前記ローラ
ーの回動にあわせて前記最上位紙の端部を前記ローラー
の周上に沿って移送し、前記最上位紙を前記ローラーを
中心として前記複数の記録紙とほぼ反対側に給送させる
ことにより、確実に記録紙を一枚ずつ分離しながら給紙
を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図3はそれぞれ本発明の一実施例における
プリンターの概略構成を示す図である。
【0012】図1において、1は基板上に複数の発熱体
をライン状に配列したサーマルヘッドで、このサーマル
ヘッド1は、ヘッドアーム軸3を中心に図示しない駆動
源によって回動可能なヘッドアーム2により保持されて
いる。サーマルヘッド1に対向する位置にはプラテンロ
ーラー4が軸支され、このプラテンローラー4はステン
レス鋼棒にJIS硬度20〜50゜の摩擦係数の高いシ
リコンゴムなどを3〜5mm厚でライニングしたもので
ある。プラテンローラー4は摩擦クラッチ5を介して正
逆回転可能なDCモーター6により所定の駆動トルクを
伝達される。
【0013】7はステッピングモーター8により正逆方
向に回動されるキャプスタンローラーで、このキャプス
タンローラー7にはピンチローラー9が対向して配設さ
れている。このピンチローラー9はピンチローラーアー
ム10により両端が回動自在に軸支され、ピンチローラ
ーアーム10はピンチローラーアーム軸11を中心に回
動可能に設けられている。12は支点12aを中心に回
動可能なバネ付勢アームで、このバネ付勢アーム12の
上端部とピンチローラーアーム10の下端部とはバネ1
3により連結されている。14はDCモーター15によ
り回動軸14aを中心に回転するカム、16は支点16
aを中心に回動するトレイ押し上げ爪で、トレイ押し上
げ爪16は樹脂などの弾性の高い材料で形成されてお
り、特に支点16aからペーパートレイ18に当接する
先端までは幅を細くすることによりバネ性をもたせてい
る。これによりほぼ所定の力でペーパーカセット19中
の最上位紙17aとプラテンローラー4とを圧接させる
ことが可能となっている。カム14はその変位によって
バネ付勢アーム12とトレイ押し上げ爪16とに接触し
てこれらを変位させる。
【0014】複数枚の記録紙17は、ペーパーカセット
19内部においてペーパートレイ18上に堆積されてい
る。ペーパートレイ18は一端がペーパーカセット19
に設けた図示しない孔部に挿入され、この挿入部を支点
に回動可能とされ、ペーパーカセット19は図1の紙面
と垂直方向に脱着可能とされている。ペーパーカセット
19には後壁一面にわたってストッパー20が貼り付け
られ、このストッパー20は摩擦係数の高いゴムシート
もしくは水平方向に細かいローレット目を加えた樹脂で
できており、最上位紙17aの図1における右側の端部
が突き当たったときにこの端部が上下にすべらずに確実
に係止されるように設けられている。
【0015】21a、21bは各々ペーパーカセット1
9をガイドするカセットガイドで、カセットガイド21
aにはペーパーカセット19内の記録紙17の有無を検
出するペーパーセンサー24aが取り付けられている。
カセットガイド21bの上端には支点22aを介してガ
イド爪22が回動自在に取り付けられている。ガイド爪
22はほぼ記録紙17と同等の幅を有し、自重もしくは
図示しないバネによって弱い力で先端を記録紙に付勢す
るように設けられている。
【0016】23はキャプスタンローラー7とプラテン
ローラー4との近傍に渡って配設されたペーパーガイド
で、このペーパーガイド23には、キャプスタンローラ
ー7とピンチローラー9との間を通過した後の記録紙1
7を検出するペーパーセンサー24bが取り付けられて
いる。25はY、M、Cの3原色の面を順次塗布したイ
ンクシートであり、供給リール26と巻取リール27と
の間で巻架されている。
【0017】上記構成のプリンターの動作を説明する。
図1は給紙時のプリンターの概略構成を示した図であ
る。記録開始信号が与えられると、プリンターは給紙準
備動作を行う。まず、ヘッドアーム2を時計方向に回動
してサーマルヘッド1とプラテンローラー4とを離間さ
せ、同時にカム14を駆動してトレイ押し上げ爪16に
よりペーパートレイ18を押し上げ、最上位紙17aと
プラテンローラー4とを接触させる。このとき、バネ付
勢アーム12はカム14と係合がはずれるため、ピンチ
ローラー9はほぼ自重によりキャプスタンローラー7と
当接する。
【0018】こうして給紙準備動作を完了すると、ペー
パーセンサー24aによりペーパーカセット19内に記
録紙17が存在することを確認した後、給紙動作を開始
する。ステッピングモーター8を駆動してキャプスタン
ローラー7を反時計方向に回転させるとともに、DCモ
ーター6を駆動してプラテンローラー4を反時計方向に
回転させ、最上位紙17aを図1における右方向に移送
する。ここで最上位紙17aは図1における右側の端部
がストッパー20に当接するために凸状にたわんだ形態
をなす。たわんだ最上位紙17aは復元力を持ち、端部
17bを図1における左側に戻そうとするため、プラテ
ンローラー4を回転させ続けると端部17bはプラテン
ローラー4の周上に沿ってプラテンローラー4とサーマ
ルヘッド1との間を図1における左側に移送される。ガ
イド爪22は最上位紙17aのたわみの形状を規制し、
たわみの凸部の中心をプラテンローラー4側に寄せる。
これによって最上位紙17aにおける図1左側の端部1
7bはプラテンローラー4の周上に沿い易くなり、より
安定に給紙を行うことができる。
【0019】最上位紙17aはペーパーガイド23にガ
イドされ、回転しているキャプスタンローラー7および
ピンチローラー9の間に給送される。この時点では、2
枚目の記録紙17がプラテンローラー4と接して凸状に
たわみはじめているが、2枚目の記録紙17の端部がプ
ラテンローラー4の周上に達する前に、最上位紙17a
の給紙動作を完了させることが重送を防ぐために必要で
あり、ここではキャプスタンローラー7の周速度をプラ
テンローラー4の周速度よりも速くなるように設定して
最上位紙17aの移送に所用する時間を短縮している。
これにより、給紙の重送の確率を小さくすることができ
る。
【0020】キャプスタンローラー7とピンチローラー
9との間を通過した最上位紙17aをペーパーセンサー
24bが検知すると、図示しない制御手段がDCモータ
ー6およびステッピングモーター8の駆動を停止し、さ
らにカム14を回動し、トレイ押し上げ爪16への当接
を解除して記録紙17とプラテンローラー4とを離間さ
せるとともに、カム14がバネ付勢アーム12に当接し
てバネ13を伸長させ、ピンチローラー9のキャプスタ
ンローラー7に対する圧接力を増大する。この状態を図
2に示す。
【0021】次に、ステッピングモーター8を逆転して
キャプスタンローラー7を時計方向に所定量回転させ、
最上位紙17aの端部17bをペーパーセンサー24b
の検出位置からキャプスタンローラー7とピンチローラ
ー9との圧接位置の近傍に移送する。これは記録紙17
内の記録可能領域を広げるためである。
【0022】このとき同時にDCモーター6を逆転し
て、プラテンローラー4を時計方向に回転させる。キャ
プスタンローラー7の周速度はプラテンローラー4の周
速度よりも遅くなるように設定している。これにより最
上位紙17aにプラテンローラー4とキャプスタンロー
ラー7との間で張力を与え、たるみを除去することがで
きる。また、プラテンローラー4の時計方向の回転によ
って、2枚目以降の記録紙17を確実にペーパーカセッ
ト19内に戻すことができるため、重送を防ぎ、より確
実な給紙動作ができる。
【0023】以上の動作により給紙が完了すると、ヘッ
ドアーム2を反時計方向に回動して、インクシート25
と最上位紙17aとを介してサーマルヘッド1をプラテ
ンローラー4に圧接し、記録動作を開始する。この状態
を図3に示す。
【0024】記録時にはDCモーター6を駆動し、摩擦
クラッチ5を介して所定トルクを伝達してプラテンロー
ラー4を反時計方向に回転する。摩擦クラッチ5が伝達
するトルクは記録紙搬送負荷の総力よりも小さい値と
し、紙搬送の際の補助力として働く。こうした補助力を
与えることにより、サーマルヘッド1とインクシート2
5との摩擦などに起因する紙搬送負荷の大半を相殺する
ことができ、記録時のステッピングモーター8への負荷
を小さくして脱調を防ぐと共に、キャプスタンローラー
7とピンチローラー9との間の圧接力を小さくしても最
上位紙17aを滑らずに搬送させることができる。
【0025】ここでステッピングモーター8を駆動して
キャプスタンローラー7を反時計方向に一定速度で回転
させながらサーマルヘッド1の発熱体を発熱させて熱転
写記録を行う。フルカラー記録を行うときは3色分最上
位紙17aを往復搬送して重ね書きを行うが、戻し時に
はガイド爪22が紙搬送経路の一部を形成し、最上位紙
17aはガイド爪22の上部に沿って滑らかにペーパー
カセット19の外へ誘導される。これにより、記録動作
中に最上位紙17aがストッパー20に突き当たったり
たわんだりすることがなく、紙ジャムや色ずれなどの少
ない安定な記録紙搬送を行うことができる。
【0026】記録後は最上位紙17aを排出し、サーマ
ルヘッド1をプラテンローラー4から離間し、カム14
を回転させて、バネ付勢アーム12との当接を解除して
バネ13によるピンチローラー9への圧接力を解放する
とともに、トレイ押上げ爪16との当接は解除したまま
としてペーパーカセット19の脱着が可能な状態にし、
一連の動作を完了する。
【0027】以上のように本実施例によれば、プラテン
ローラー4に給紙動作と記録動作の2つの機能を付与し
ているため、プリンター全体の構成を簡単にすることが
できる。
【0028】また、プラテンローラー4は従来例のよう
に給紙時と記録時とで移動する必要がないため、駆動力
の伝達系の構成が簡単になるとともに、ローラー移動の
ための空間をプリンター内に確保する必要が無いのでプ
リンターを小型にすることができる。
【0029】同様に、従来例のような給紙位置から記録
位置に至る用紙ガイドも不要であり、これによりプリン
ターの小型化や組立性の向上を図ることができる。さら
に、最上位紙17aの端部をストッパー20に当接させ
つつ記録紙17の後部をプラテンローラー4で送るた
め、最上位紙17aが凸状にたわんで2枚目以降の記録
紙17から分離されて確実に1枚給紙を行うことができ
る。この際に、特に分離爪などの構成を必要としないた
め、構造が簡単になるだけではなく、記録紙の端が折れ
たり、大きな音がしたりするなどの不都合を生じること
がない。また、記録紙の厚みの変化にも対応可能であ
る。
【0030】また、ガイド爪22の作用により、最上位
紙17aのたわみの凸部の中心をプラテンローラー4側
に寄せているため、最上位紙17aの端部17bがプラ
テンローラー4の周上に沿い易く、給紙の安定性を高め
ることができる。同時にガイド爪22は記録時の紙搬送
経路の一部を形成し、最上位紙17aがストッパー20
に突き当たることを防止し、紙ジャムや色ずれなどの少
ない安定な記録紙搬送を行うことができる。
【0031】なお、本実施例ではストッパー20をペー
パーカセット19に貼付けた構成としているが、ペーパ
ーカセット19の壁面自身をストッパーとしてもよい。
また、給紙後の紙搬送手段はキャプスタンローラー7と
ピンチローラー9とを用いているが、これに限定される
ことなく、プラテンローラーで紙を搬送する構造やプラ
テンローラー周上にチャック部材を設けて記録紙の一端
を保持して搬送するような構造であっても同様の効果が
得られることは明白である。
【0032】また、本実施例ではラインサーマルヘッド
を用いたフルカラー熱転写記録の場合について説明した
が、本発明は特にこれに限定されるものではなく、ライ
ンヘッド、シリアルヘッドを問わず、あるいは熱記録以
外の例えばインパクトプリンターなども含め、プラテン
ローラーと印字ヘッドとを有するプリンターに適用する
ことができる。
【0033】以下、本発明の第2の実施例について図面
を参照しながら説明する。図4および図5はそれぞれ本
発明の第2の実施例におけるプリンターの概略構成を示
す図である。
【0034】図4において、31はサーマルヘッドで、
図示しない本体に固定している。このサーマルヘッド3
1に対向するようにプラテンローラー32が配設され、
このプラテンローラー32はプラテンローラーアーム3
3に両端を回動自在に軸支されている。また、プラテン
ローラーアーム33は、図示しない駆動手段によって軸
33a周りに回動し、プラテンローラー32をサーマル
ヘッド31に対して接離可能にしている。
【0035】34はステンレス鋼棒の表面に微少な突起
を多数設けたキャプスタンローラーで、ステッピングモ
ーター35に接続されて正逆方向に回動する。キャプス
タンローラー34に対向する位置にはステンレス鋼棒に
ゴムライニングを施したピンチローラー36が設けられ
ている。このピンチローラー36はピンチローラーアー
ム37に両端を回動自在に軸支され、ピンチローラーア
ーム37はピンチローラーアーム軸38を中心に回動可
能に設けられている。39は支点39aを中心に回動可
能なバネ付勢アームで、このバネ付勢アーム39の上端
とピンチローラーアーム37の下端とはバネ40で連結
されている。42はDCモーター43により回動軸42
aを中心に回転するカム、44は支点44aを中心に回
動するトレイ押し上げ爪で、カム42はその変位によっ
てバネ付勢アーム39とトレイ押し上げ爪44とに接触
して、これらを変位させる。
【0036】複数枚の記録紙45は、ペーパーカセット
47内部においてペーパートレイ46上に記録面を下向
きにして堆積されている。ペーパートレイ46は一端を
ペーパーカセット47に設けた図示しない穴部に挿入し
てこれを支点に回動可能に設けており、ペーパーカセッ
ト47は図面と垂直方向に脱着可能である。45aは記
録紙45の最上位にある最上位紙である。48はペーパ
ーカセット47の後壁一面にわたって貼り付けられたス
トッパーである。
【0037】49a、49bは各々ペーパーカセット4
7をガイドするカセットガイドで、カセットガイド49
bの端部には、ガイド爪50が支点50aを中心に回動
自在に取り付けられている。ガイド爪50はほぼ記録紙
45と同等の幅を有し、自重もしくは図示しないバネに
よって弱い力で先端を記録紙45に付勢するように設け
ている。51、52はキャプスタンローラー34とプラ
テンローラー32との近傍に渡したペーパーガイドであ
る。53aはカセットガイド49aに取り付けられたペ
ーパーセンサーで、ペーパーカセット47内の記録紙4
5の有無を検出する。53bはペーパーガイド51に取
り付けられたペーパーセンサーで、キャプスタンローラ
ー34とピンチローラー36との間を通過した後の記録
紙45を検出する。54はY、M、Cの3原色の面を順
次塗布したインクシートであり、供給リール55と巻取
リール56との間で巻架されている。
【0038】以上のように構成したプリンターの動作を
説明する。図4は給紙時のプリンターの概略構成を示し
た図である。記録開始信号が与えられると、プリンター
は給紙準備動作を行う。まず、プラテンローラーアーム
33を時計方向に回動してサーマルヘッド31とプラテ
ンローラー32とを離間させ、同時にカム42を駆動し
てトレイ押し上げ爪44によりペーパートレイ46を押
し上げ、最上位紙45aとピンチローラー36とを接触
させる。同時にカム42はバネ付勢アーム39と当接し
てバネ40を伸長し、ピンチローラー36をキャプスタ
ンローラー34に圧接する。
【0039】こうして給紙準備動作を完了すると、ペー
パーセンサー53aによりペーパーカセット47内に記
録紙45が存在することを確認した後、給紙動作を開始
する。ステッピングモーター35を駆動してキャプスタ
ンローラー34を反時計方向に回転させると、ピンチロ
ーラー36が従動して図4に示すように時計方向に回転
し、最上位紙45aを図4における左方向に移送する。
ここで最上位紙45aは図4における左側の端部がスト
ッパー48に当接するために凸状にたわんだ形態をな
す。たわんだ最上位紙45aは復元力を持ち、図4にお
ける右側の端部45bを図4における左側に戻そうとす
るため、ピンチローラー36を回転させ続けると端部4
5bはピンチローラー36の周上に沿ってピンチローラ
ー36とキャプスタンローラー34との間に移送され
る。最上位紙45aの端部45bはピンチローラー36
の周上半ばを越えたところから、たわみを復元しようと
する紙自身のバネ性によってキャプスタンローラー34
とピンチローラー36との間に押し込まれるが、キャプ
スタンローラー34とピンチローラー36とが圧接して
いるために両者の接触部でせき止められる。これによ
り、最上位紙45aの端部45bのラインが接触部と揃
って、キャプスタンローラー34やピンチローラー36
と平行になる。
【0040】このように、最上位紙45aのたわみの復
元力をキャプスタンローラー34とピンチローラー36
との接触部で受けることにより最上位紙45aのアライ
ンメントを行うことができ、斜行のない給紙を行うこと
ができる。
【0041】さらに、キャプスタンローラー34の左側
に張りだして設けたペーパーガイド51によって最上位
紙45aのガイドをすることにより、たわみの復元力に
よって最上位紙の端部45bが勝手な方向に跳ねたりす
ることが確実に防止され、安定した給紙を行うことがで
きる。
【0042】ガイド爪50は最上位紙45aのたわみの
凸部の中心をピンチローラー36側に寄せて、最上位紙
45aの端部45bをピンチローラー36の周上に沿い
易くして給紙の安定性を向上させている。
【0043】最上位紙45aの端部45bがキャプスタ
ンローラー34とピンチローラー36との間に給送さ
れ、両者の接触部を通過した後、これをペーパーセンサ
ー53bが検知すると、図示しない制御手段がステッピ
ングモーター35の駆動を停止し、さらにカム42を9
0度時計方向に回動し、トレイ押し上げ爪44への当接
を解除して記録紙45とピンチローラー36とを離間さ
せる。カム42とバネ付勢アーム39とは当接した状態
を保持しており、ピンチローラー36はキャプスタンロ
ーラー34と圧接している。この状態で、キャプスタン
ローラー34を再度同方向に所定量回転させ、最上位紙
45aの端部45bをキャプスタンローラー34とピン
チローラー36との接触部の近傍の記録開始位置まで搬
送する。
【0044】以上の動作により給紙が完了すると、プラ
テンローラーアーム33を反時計方向に回動して、イン
クシート54と最上位紙45aとを介してプラテンロー
ラー32をサーマルヘッド31に圧接し、記録動作を開
始する。
【0045】記録時にはステッピングモーター35を駆
動してキャプスタンローラー34を時計方向に一定速度
で回転させながらサーマルヘッド31の発熱体を発熱さ
せて熱転写記録を行う。フルカラー記録を行うときは最
上位紙45aを3色分往復搬送して重ね書きを行う。ガ
イド爪50は紙搬送経路の一部を形成し、最上位紙45
aはガイド爪50の上部に沿って滑らかにカセットカセ
ット49b上へ誘導される。この記録時の状態を図5に
示す。記録後は最上位紙45aをカセットガイド49b
上に排出し、プラテンローラー32をサーマルヘッド3
1から離間し、カム42を90度時計方向に回転させ
て、バネ付勢アーム39との当接を解除しバネ40によ
るピンチローラー36への圧接力を解除するとともに、
トレイ押上げ爪44との当接は解除したままとしてペー
パーカセット47の脱着が可能な状態にし、一連の動作
を完了する。
【0046】以上のように本実施例によれば、第1の実
施例と同様の効果として最上位紙45aの先端をストッ
パー48に当接させつつ記録紙45の後部をピンチロー
ラー36で送るため、最上位紙45aが凸状にたわんで
2枚目以降の記録紙45から分離され、確実に1枚給紙
を行うことができる。また、従来例のような移動と回動
とを行うローラーが不要で、移動しないキャプスタンロ
ーラー34の回動のみでよいため、駆動力の伝達系の構
成が簡単になる。そして、キャプスタンローラー34と
ピンチローラー36とが給紙動作と記録動作の2つの機
能を有するため、プリンターの全体構成を簡単にするこ
とができる。
【0047】さらに、本実施例特有の効果として、最上
位紙45aのたわみの復元力をキャプスタンローラー3
4とピンチローラー36との接触部で受けることにより
最上位紙45aのアラインメントを行うことができ、斜
行のない給紙を行うことができる。
【0048】また、キャプスタンローラー34の左側に
張りだして設けたペーパーガイド51によって最上位紙
45aのガイドをすることにより、たわみの復元力によ
って最上位紙45aの端部45bが勝手な方向に跳ねた
りすることを確実に防止し、安定した給紙を行うことが
できる。
【0049】なお、本実施例ではプリンター不使用状態
での長期放置時におけるピンチローラー36のゴムの永
久変形を防ぐためにキャプスタンローラー34への押圧
力を可変とする構成にしているが、用途によっては押圧
力を固定とすることも可能である。
【0050】また、本実施例ではキャプスタンローラー
34は金属ローラーとしているが、ゴムローラーや樹脂
ローラーであってもよい。
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ローラー
回動手段がプラテンローラーやー第1のローラなどのロ
ーラーを回動して最上位紙に移送力を与え、ストッパー
が前記最上位紙と当接してこれに前記移送力の反力を与
えることにより前記最上位紙をたわませた後、前記ロー
ラーの回動にあわせて前記最上位紙の端部を前記ローラ
ーの周上に沿って移送し、前記最上位紙を前記ローラー
を中心として前記複数の記録紙とほぼ反対側に給送させ
ることにより、簡単な構成で確実に記録紙の一枚の分離
給紙を行うことができ、この際には、記録紙の端が折れ
たり、給紙動作中に大きな音がしたりするなどの不都合
を生じることがなく、記録紙の厚みの変化にも対応でき
る。
【0052】また、前記ローラーを紙送りローラーとし
て用いることにより、給紙動作と記録動作の2つの機能
を付与してプリンターの全体構成を簡単にすることがで
きる。前記紙送りローラーは、回動と同時に移動する必
要がなく、駆動力の伝達系の構成を簡単にすることがで
きるとともに、ローラー移動のための空間をプリンター
内に確保する必要が無いのでプリンターを小型にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるプリンターの概
略構成を示す図である。
【図2】同プリンターの動作を説明する概略構成図であ
る。
【図3】同プリンターの動作を説明する概略構成図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例におけるプリンターの概
略構成を示す図である。
【図5】同プリンターの動作を説明する概略構成図であ
る。
【図6】従来のプリンターの構成を示す図である。
【符号の説明】
1、31 サーマルヘッド(印字ヘッド) 4、32 プラテンローラー 6 DCモーター(ローラー回動手
段) 7 キャプスタンローラー 8 ステッピングモーター 9 ピンチローラー 16、44 トレイ押し上げ爪(接触手段) 17、45 記録紙 17a、45a 最上位紙 17b、45b 最上位紙の端部 20、48 ストッパー 22、50 ガイド爪 34 キャプスタンローラー(第1の紙
送りローラー) 35 ステッピングモーター(ローラー
回動手段) 36 ピンチローラー(第2の紙送りロ
ーラー)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドに対向するプラテンローラー
    と、このプラテンローラーを中心として前記印字ヘッド
    とほぼ反対側に堆積された複数の記録紙と、この複数の
    記録紙の最上位紙と前記プラテンローラーとを接触させ
    る接触手段と、前記プラテンローラーを回動して前記最
    上位紙を所定の移送方向に移送するローラー回動手段
    と、前記プラテンローラーよりも前記移送方向下流側で
    前記最上位紙に当接し前記プラテンローラーと協働して
    前記最上位紙をたわませるストッパーとを備え、前記最
    上位紙の前記移送方向上流側の端部を前記プラテンロー
    ラーの周上に沿って前記印字ヘッドと前記プラテンロー
    ラーとの間に給送せしめる構成としたプリンター。
  2. 【請求項2】 互いに対向して接する第1および第2の
    紙送りローラーと、この第1のローラーを中心として前
    記第2のローラーとほぼ反対側に堆積された複数の記録
    紙と、この複数の記録紙の最上位紙と前記第1のローラ
    ーとを接触させる接触手段と、前記第1のローラーを回
    動して前記最上位紙を所定の移送方向に移送するローラ
    ー回動手段と、前記第1のローラーよりも前記移送方向
    下流側で前記最上位紙に当接し前記第1のローラーと協
    働して前記最上位紙をたわませるストッパーとを備え、
    前記最上位紙の前記移送方向上流側の端部を前記第1の
    ローラーの周上に沿って前記第2のローラーと前記第1
    のローラーとの間に給送せしめる構成としたプリンタ
    ー。
  3. 【請求項3】 堆積された複数の記録紙と、この複数の
    記録紙の最上位紙と接するローラーと、このローラーを
    回動して前記最上位紙を所定の移送方向に移送するロー
    ラー回動手段と、前記ローラーよりも前記移送方向下流
    側で前記最上位紙に当接し前記ローラーと協働して前記
    最上位紙をたわませるストッパーとを備え、前記最上位
    紙の前記移送方向上流側の端部を前記ローラーの周上に
    沿って移送し、前記最上位紙を前記ローラーを中心とし
    て前記複数の記録紙とほぼ反対側に給送せしめる構成と
    したプリンター。
  4. 【請求項4】 尖った先端を有するガイド爪と、前記ガ
    イド爪の後端を回動自在に支持するとともに、最上位紙
    に沿ってローラーとストッパーとの間で前記ガイド爪の
    先端を前記最上位紙に対して接触させる支持手段とを備
    えた請求項3記載のプリンター。
JP32350592A 1992-12-03 1992-12-03 プリンター Pending JPH06171774A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32350592A JPH06171774A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 プリンター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32350592A JPH06171774A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 プリンター

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06171774A true JPH06171774A (ja) 1994-06-21

Family

ID=18155444

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32350592A Pending JPH06171774A (ja) 1992-12-03 1992-12-03 プリンター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06171774A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008030936A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Seiko Epson Corp 用紙供給装置、用紙束プリンタおよび用紙束プリントシステム
JP2012030951A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Takumi Seiko:Kk 給紙装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008030936A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Seiko Epson Corp 用紙供給装置、用紙束プリンタおよび用紙束プリントシステム
JP2012030951A (ja) * 2010-08-02 2012-02-16 Takumi Seiko:Kk 給紙装置及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4532525A (en) Image forming device
US8091890B2 (en) Medium feeding device and recording apparatus with separated reverse direction feed driving roller
JPH06171774A (ja) プリンター
JP2840108B2 (ja) 給紙装置及びこの給紙装置を用いた記録装置
JPS6163463A (ja) 画像形成装置
JP3600328B2 (ja) 画像入出力装置
JPH10291659A (ja) 給紙装置
JP3197088B2 (ja) シート搬送装置
JP2001233508A (ja) シート給送装置および画像形成装置
JP2840110B2 (ja) 給紙装置及びこの給紙装置を用いた記録装置
JP2738181B2 (ja) シート搬送装置及び画像形成装置
GB2297315A (en) Removing skew from paper fed to a printer
JPH07206197A (ja) 画像形成装置の給紙装置
JP2840109B2 (ja) 給紙装置及びこの給紙装置を用いた記録装置
JP2000033764A (ja) 印刷装置
JPH06305601A (ja) 給紙装置
JP2002255371A (ja) 給紙装置、シート搬送装置、画像読取装置、ならびに画像形成装置
JPH02110580A (ja) 搬送制御装置
JPH0532358A (ja) 熱転写カラープリンタの用紙傾き矯正装置
JPS63160861A (ja) 記録装置
JPH09259306A (ja) 券類発行装置
JPH10279111A (ja) 給紙装置
JPH1191989A (ja) シート材搬送装置および画像記録装置
JPH10139196A (ja) 画像プリンタ
JP2002265079A (ja) 用紙搬送装置