JPH06171383A - 作業機の伝動構造 - Google Patents
作業機の伝動構造Info
- Publication number
- JPH06171383A JPH06171383A JP4330843A JP33084392A JPH06171383A JP H06171383 A JPH06171383 A JP H06171383A JP 4330843 A JP4330843 A JP 4330843A JP 33084392 A JP33084392 A JP 33084392A JP H06171383 A JPH06171383 A JP H06171383A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- machine body
- belt
- continuously variable
- traveling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
- Arrangement Of Transmissions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 機体前部の縦軸型のエンジンの出力軸4a
と、機体後部のHST入力軸6aとをベルト連動機構A
で連動連結し、ミッドマウントされたモーアとエンジン
出力軸4aとをもベルト連動させてある芝刈機におい
て、HSTを中立状態に自己復帰させるための中立復帰
機構Cを、水平に架設された伝動ベルト10内側のベル
ト巻回領域内Sに入込ませて配置させる。 【効果】 伝動ベルト内側の死空間をHSTの中立復帰
機構の配置空間として利用することにより、走行用伝動
構造の全体としてのコンパクト化が図れ、牽いては作業
機としての小型化にも繋がる伝動構造を提供できた。
と、機体後部のHST入力軸6aとをベルト連動機構A
で連動連結し、ミッドマウントされたモーアとエンジン
出力軸4aとをもベルト連動させてある芝刈機におい
て、HSTを中立状態に自己復帰させるための中立復帰
機構Cを、水平に架設された伝動ベルト10内側のベル
ト巻回領域内Sに入込ませて配置させる。 【効果】 伝動ベルト内側の死空間をHSTの中立復帰
機構の配置空間として利用することにより、走行用伝動
構造の全体としてのコンパクト化が図れ、牽いては作業
機としての小型化にも繋がる伝動構造を提供できた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ローントラクタや芝刈
機といった草刈り機能付きの作業機に係り、詳しくは、
伝動装置のコンパクト化技術に関するものである。
機といった草刈り機能付きの作業機に係り、詳しくは、
伝動装置のコンパクト化技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、実開平1−63540号公報に
示されたミッドマウント芝刈機のように、機体前部のエ
ンジンと、機体後部の走行用静油圧式無段変速装置(以
下、HSTと略称する)とを水平状のベルト連動機構で
連動連結し、かつ、前後輪間の機体下腹部に配置された
モーアとエンジンとをベルト連動してある伝動構造が知
られている。一般に、HSTには操作領域の狭い中立状
態を容易に現出させるために、中立位置に自己復帰させ
る中立復帰機構が備えられており、前記公報のものでは
走行用ペダルの支点部位に該機構を構成してある。
示されたミッドマウント芝刈機のように、機体前部のエ
ンジンと、機体後部の走行用静油圧式無段変速装置(以
下、HSTと略称する)とを水平状のベルト連動機構で
連動連結し、かつ、前後輪間の機体下腹部に配置された
モーアとエンジンとをベルト連動してある伝動構造が知
られている。一般に、HSTには操作領域の狭い中立状
態を容易に現出させるために、中立位置に自己復帰させ
る中立復帰機構が備えられており、前記公報のものでは
走行用ペダルの支点部位に該機構を構成してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】中立復帰機構は伝動構
成上において必須の機構であるが、前記従来技術のよう
に、中立復帰機構だけをHST本体とは離れた所に配設
すると、そのための連係機構を設けねばならず、かつ、
中立復帰機構用のためのまとまった空間が別途必要とな
るといった具合に、伝動構造のための必要空間が全体と
して大になる傾向があり、その点では改善の余地があっ
た。本発明は、冒頭に記載した作業機の伝動構造をその
構造工夫によってコンパクトに構成し、空間の有効利用
による合理化を図ることを目的とする。
成上において必須の機構であるが、前記従来技術のよう
に、中立復帰機構だけをHST本体とは離れた所に配設
すると、そのための連係機構を設けねばならず、かつ、
中立復帰機構用のためのまとまった空間が別途必要とな
るといった具合に、伝動構造のための必要空間が全体と
して大になる傾向があり、その点では改善の余地があっ
た。本発明は、冒頭に記載した作業機の伝動構造をその
構造工夫によってコンパクトに構成し、空間の有効利用
による合理化を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、機体前部に搭載された縦軸型のエンジンと、
機体後部に搭載された走行用のHSTとをベルト連動機
構で連動連結し、前輪と後輪との間の機体下腹部にモー
アを配置するとともに、無段変速装置を中立状態に自己
復帰させるための中立復帰機構を、ベルト連動機構の伝
動ベルトの巻回領域内に入込ませて配置してあることを
特徴とするものである。
本発明は、機体前部に搭載された縦軸型のエンジンと、
機体後部に搭載された走行用のHSTとをベルト連動機
構で連動連結し、前輪と後輪との間の機体下腹部にモー
アを配置するとともに、無段変速装置を中立状態に自己
復帰させるための中立復帰機構を、ベルト連動機構の伝
動ベルトの巻回領域内に入込ませて配置してあることを
特徴とするものである。
【0005】
【作用】エンジンとHSTの入力軸とに亘って巻回され
る伝動ベルトの内側は、その一部分にベルトテンション
機構のテンションプーリが入込む以外は死空間となって
いるのが実情である。故に、その死空間である伝動ベル
トの巻回領域内に入込ませた状態で中立復帰機構を設け
ることで、該機構に必要な専用空間を少なくできて伝動
構造のコンパクト化が可能になる。
る伝動ベルトの内側は、その一部分にベルトテンション
機構のテンションプーリが入込む以外は死空間となって
いるのが実情である。故に、その死空間である伝動ベル
トの巻回領域内に入込ませた状態で中立復帰機構を設け
ることで、該機構に必要な専用空間を少なくできて伝動
構造のコンパクト化が可能になる。
【0006】
【発明の効果】従って、伝動ベルト内側の死空間をHS
Tの中立復帰機構の配置空間として利用することによ
り、走行用伝動構造の全体としてのコンパクト化が図
れ、牽いては作業機としての小型化にも繋がる伝動構造
を提供できた。
Tの中立復帰機構の配置空間として利用することによ
り、走行用伝動構造の全体としてのコンパクト化が図
れ、牽いては作業機としての小型化にも繋がる伝動構造
を提供できた。
【0007】
【実施例】以下に、本発明の実施例を、乗用型芝刈機の
場合について図面に基づいて説明する。図4に示すよう
に、ミッドマウント型の芝刈機が示され、1は操向前
輪、2は駆動後輪、3はモーア、4は縦軸型のエンジ
ン、5は1ポンプ2モーター構造のHST6を一体に有
した走行用のミッション、7は操縦部である。エンジン
4の出力軸4aに取付けられた上側の駆動プーリ8とH
ST6の入力軸6aに取付けられた従動プーリ9とに伝
動ベルト10を巻回して走行用のベルト伝動機構Aを構
成し、下側の駆動プーリ11とモーア3とに亘って作業
用のベルト伝動機構Bを構成してある。
場合について図面に基づいて説明する。図4に示すよう
に、ミッドマウント型の芝刈機が示され、1は操向前
輪、2は駆動後輪、3はモーア、4は縦軸型のエンジ
ン、5は1ポンプ2モーター構造のHST6を一体に有
した走行用のミッション、7は操縦部である。エンジン
4の出力軸4aに取付けられた上側の駆動プーリ8とH
ST6の入力軸6aに取付けられた従動プーリ9とに伝
動ベルト10を巻回して走行用のベルト伝動機構Aを構
成し、下側の駆動プーリ11とモーア3とに亘って作業
用のベルト伝動機構Bを構成してある。
【0008】図1、図2に示すように、HST6の入力
軸6aのすぐ前となる位置に、上方に向けて突出するト
ラニオン軸12があり、このトラニオン軸12に作用し
てHST6を中立状態に自己復帰させる中立復帰機構C
が構成されている。すなわち、トラニオン軸12に取付
けられた復帰板13と、上下軸心P周りで揺動自在な揺
動アーム14先端に枢支されたベアリング15とを、バ
ネ16で接当付勢させることで中立復帰機構Cを構成し
てあり、復帰板13には中立位置を明確に現出させるた
めの凹部13aを形成してある。尚、中立復帰機構Cの
原理構造自体は公知のものである。そして、トラニオン
軸12、復帰板13のボス部13b、及び、揺動アーム
14の折曲げ先端部分14aが、伝動ベルト10の巻回
領域S内に入込む状態に配置されており、ベルト内部の
空間を有効利用してある。
軸6aのすぐ前となる位置に、上方に向けて突出するト
ラニオン軸12があり、このトラニオン軸12に作用し
てHST6を中立状態に自己復帰させる中立復帰機構C
が構成されている。すなわち、トラニオン軸12に取付
けられた復帰板13と、上下軸心P周りで揺動自在な揺
動アーム14先端に枢支されたベアリング15とを、バ
ネ16で接当付勢させることで中立復帰機構Cを構成し
てあり、復帰板13には中立位置を明確に現出させるた
めの凹部13aを形成してある。尚、中立復帰機構Cの
原理構造自体は公知のものである。そして、トラニオン
軸12、復帰板13のボス部13b、及び、揺動アーム
14の折曲げ先端部分14aが、伝動ベルト10の巻回
領域S内に入込む状態に配置されており、ベルト内部の
空間を有効利用してある。
【0009】次に、操作系の構造について説明する。図
1乃至図3に示すように、操縦部7のステップ17の右
側に配置された変速ペダル18のペダル軸18aと、復
帰板13と一体揺動する変速アーム19とが、後部ロッ
ド20、天秤アーム21、屈曲された前部ロッド22を
介して連動連結して走行変速用の操作系を形成してあ
る。又、変速ペダル18の横外側に配置されたブレーキ
ペダル23のブレーキ軸23aに、図示しないブレーキ
装置が連動されているとともに、駐車ブレーキ装置Dが
構成してある。
1乃至図3に示すように、操縦部7のステップ17の右
側に配置された変速ペダル18のペダル軸18aと、復
帰板13と一体揺動する変速アーム19とが、後部ロッ
ド20、天秤アーム21、屈曲された前部ロッド22を
介して連動連結して走行変速用の操作系を形成してあ
る。又、変速ペダル18の横外側に配置されたブレーキ
ペダル23のブレーキ軸23aに、図示しないブレーキ
装置が連動されているとともに、駐車ブレーキ装置Dが
構成してある。
【0010】前記駐車ブレーキ装置Dは、横支点X周り
で揺動可能な手動駐車ブレーキレバー24の基部24A
にボルト止めされた係止板25と、ブレーキ軸23a端
に取付けた係合板26とで構成され、ブレーキペダル2
3を踏込み操作してブレーキ作動した状態で駐車レバー
24を後方に揺動し、係止板25と係合板26とを係合
させることで、駐車ブレーキ状態を現出できる。そし
て、駐車レバー24は図示しない戻しバネによって前方
に復帰付勢されており、駐車ブレーキ状態においてブレ
ーキペダル23をさらに踏込むことによって駐車ブレー
キを解除できるようにしてある。
で揺動可能な手動駐車ブレーキレバー24の基部24A
にボルト止めされた係止板25と、ブレーキ軸23a端
に取付けた係合板26とで構成され、ブレーキペダル2
3を踏込み操作してブレーキ作動した状態で駐車レバー
24を後方に揺動し、係止板25と係合板26とを係合
させることで、駐車ブレーキ状態を現出できる。そし
て、駐車レバー24は図示しない戻しバネによって前方
に復帰付勢されており、駐車ブレーキ状態においてブレ
ーキペダル23をさらに踏込むことによって駐車ブレー
キを解除できるようにしてある。
【0011】更に、前記駐車ブレーキ装置Dを、HST
6が中立位置であるときにのみ作動可能とする牽制機構
Eを設けてある。つまり、前部ロッド22に取付けたロ
ック金具27と、前記基部24Aに固定されたロックア
ーム28とで牽制機構Eが構成されており、変速ペダル
18が操作されない中立状態であるときにのみ、ロック
金具27の凹入部27aにロックアーム28先端の折曲
げ部が係入可能であり、HST6が中立以外の状態では
ロックアーム28先端とロック金具27とが干渉して駐
車レバー24を後方揺動できないように牽制するのであ
る。逆に、駐車ブレーキ装置Dが作動しているときに
は、変速ペダル18の踏込みが阻止され、駐車状態であ
るにも拘らずに発進されるおそれをなくしてある。
6が中立位置であるときにのみ作動可能とする牽制機構
Eを設けてある。つまり、前部ロッド22に取付けたロ
ック金具27と、前記基部24Aに固定されたロックア
ーム28とで牽制機構Eが構成されており、変速ペダル
18が操作されない中立状態であるときにのみ、ロック
金具27の凹入部27aにロックアーム28先端の折曲
げ部が係入可能であり、HST6が中立以外の状態では
ロックアーム28先端とロック金具27とが干渉して駐
車レバー24を後方揺動できないように牽制するのであ
る。逆に、駐車ブレーキ装置Dが作動しているときに
は、変速ペダル18の踏込みが阻止され、駐車状態であ
るにも拘らずに発進されるおそれをなくしてある。
【0012】因みに、天秤アーム21と前部ロッド22
とは、天秤アームの孔をφ9に、かつ、前部ロッドがわ
のピンをφ8として機構上の寸法誤差を吸収するように
構成してある。又、ロック金具27の凹入部27aの前
後幅をロックアーム28のロッド径よりも多少大きくし
て融通を持たせてある。
とは、天秤アームの孔をφ9に、かつ、前部ロッドがわ
のピンをφ8として機構上の寸法誤差を吸収するように
構成してある。又、ロック金具27の凹入部27aの前
後幅をロックアーム28のロッド径よりも多少大きくし
て融通を持たせてある。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】操作系の構造を示す平面図
【図2】中立復帰機構部位の側面図
【図3】駐車ブレーキ装置の構造を示す側面図
【図4】芝刈機の側面図
1 前輪 2 後輪 3 モーア 4 エンジン 6 静油圧式無段変速装置 10 伝動ベルト A ベルト連動機構 C 中立復帰機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 信行 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 上村 勝彦 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 黒原 一明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内
Claims (1)
- 【請求項1】 機体前部に搭載された縦軸型のエンジン
(4)と、機体後部に搭載された走行用の静油圧式無段
変速装置(6)とをベルト連動機構(A)で連動連結
し、前輪(1)と後輪(2)との間の機体下腹部にモー
ア(3)を配置するとともに、前記無段変速装置(6)
を中立状態に自己復帰させるための中立復帰機構(C)
を、前記ベルト連動機構(A)の伝動ベルト(10)の
巻回領域内に入込ませて配置してある作業機の伝動構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4330843A JP2784305B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 作業機の伝動構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4330843A JP2784305B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 作業機の伝動構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06171383A true JPH06171383A (ja) | 1994-06-21 |
JP2784305B2 JP2784305B2 (ja) | 1998-08-06 |
Family
ID=18237160
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4330843A Expired - Fee Related JP2784305B2 (ja) | 1992-12-11 | 1992-12-11 | 作業機の伝動構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2784305B2 (ja) |
-
1992
- 1992-12-11 JP JP4330843A patent/JP2784305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2784305B2 (ja) | 1998-08-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |