JPH06171191A - 印字用カセットおよび印字装置 - Google Patents

印字用カセットおよび印字装置

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JPH06171191A
JPH06171191A JP35037292A JP35037292A JPH06171191A JP H06171191 A JPH06171191 A JP H06171191A JP 35037292 A JP35037292 A JP 35037292A JP 35037292 A JP35037292 A JP 35037292A JP H06171191 A JPH06171191 A JP H06171191A
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Yoshiyuki Murata
嘉行 村田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベルテープ等の被印字テープへの印字と、
普通紙等の被印字シートへの印字とを選択的に可能とし
て、ユーザの経済的負担を軽減できるようにする。 【構成】 カセット本体51内に、被印字テープ供給ス
プール65、この被印字テープ供給スプール65に卷装
された被印字テープ62、インクリボン供給スプール6
3、インクリボン巻取りスプール64、これらインクリ
ボン供給スプール63およびインクリボン巻取りスプー
ル64に架け渡されるように卷装されたインクリボン6
1をそれぞれ収納する。カセット本体51の側辺部の少
なくとも2箇所の位置に、印字ヘッド32が挿入される
印字ヘッド収容凹部52a,52bをそれぞれ形成す
る。インクリボン61の一部が各印字ヘッド収容凹部5
2a,52b内をそれぞれ通り、被印字テープ62の一
部は一方の印字ヘッド収容凹部52b内をインクリボン
61とともに通るようにそれぞれ収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラベルテープ等の被印
字テープを収納した印字用カセットと、その印字用カセ
ットを装着して使用できる印字装置とに関し、特に、ラ
ベルテープ等の被印字テープへの印字と、普通紙等の被
印字シートへの印字を選択的に可能とした印字用カセッ
トおよび印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印字装置として、熱転写方式、インクジ
ェット方式等の種々の印字方式を採用したものが実用化
されており、例えば、ワードプロセッサ等に接続して普
通紙に印字する普通プリンタと、ラベルテープに印字す
る所謂ラベルプリンタとがある。そして、普通プリンタ
用には、インクリボンカセットが使用され、また、ラベ
ルプリンタ用として、ラベルテープおよびインクリボン
を収納した所謂ラベルカセットがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
普通プリンタでは、ラベルテープ等の被印字テープへの
印字が不可能であり、逆に、ラベルプリンタでは、普通
紙等の被印字シートへの印字が不可能であった。即ち、
従来は、単一の印字用カセットを用いて、被印字テープ
への印字と被印字シートへの印字とを選択的に行うこと
ができなかった。このため、普通紙への印字とラベルテ
ープへの印字との双方を行いたいユーザは、普通プリン
タおよびインクリボンカセットと、ラベルプリンタおよ
びラベルカセットとの双方を購入しなければならず、ユ
ーザの経済的負担が大きなものになっていた。
【0004】そこで、本発明の目的は、ラベルテープ等
の被印字テープへの印字と、普通紙等の被印字シートへ
の印字とを選択的に可能として、ユーザの経済的負担を
軽減できるようにした印字用カセットと印字装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、カセット本体内に、被印字テー
プ供給スプール、この被印字テープ供給スプールに卷装
された被印字テープ、インクリボン供給スプール、イン
クリボン巻取りスプール、これらインクリボン供給スプ
ールおよびインクリボン巻取りスプールに架け渡される
ように卷装されたインクリボンをそれぞれ収納してなる
印字用カセットにおいて、前記カセット本体の側辺部の
少なくとも2箇所の位置に、印字ヘッドが挿入される印
字ヘッド収容凹部をそれぞれ形成すると共に、前記イン
クリボンの一部が前記各印字ヘッド収容凹部内をそれぞ
れ通り、前記被印字テープの一部は前記各印字ヘッド収
容凹部のうちの一方の印字ヘッド収容凹部内を前記イン
クリボンとともに通るようにそれぞれ収納した構成とし
ている。
【0006】前記各印字ヘッド収容凹部は、例えば、前
記カセット本体の互いに平行する一対の側辺部の位置に
それぞれ形成されている。また、前記カセット本体に
は、当該カセット本体の装着状態を判別する装着状態判
別用スイッチの一部が挿入されるスイッチ挿入孔をさら
に形成する。さらに、前記各印字ヘッド収容凹部の近傍
位置には、前記被印字テープと前記インクリボンのうち
の少なくとも一方を走行駆動させるための駆動ローラが
挿入される駆動ローラ挿入孔をさらに形成する。
【0007】そして、請求項5に記載の発明は、カセッ
ト本体内に被印字テープおよびインクリボンを収納した
印字用カセットが装着されるカセット装填部と、このカ
セット装填部に装着された前記カセット本体内の前記イ
ンクリボンを用いて印字を行う印字ヘッドとを備える印
字装置において、前記カセット装填部に対する前記印字
用カセットの第1の装着状態での装着時、前記カセット
本体内の前記被印字テープおよび前記インクリボンを同
時に移動させながら、前記印字ヘッドにより前記被印字
テープに前記インクリボンを用いて印字を行う第1の印
字制御手段と、前記印字用カセットの第2の装着状態で
の装着時、前記カセット本体内の前記インクリボンを移
動させながら、装着された外部被印字部材に対し前記印
字ヘッドにより前記インクリボンを用いて印字を行う第
2の印字制御手段と、を備えている。
【0008】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明のほかに、前記カセット装填部に対し前記印字用
カセットが第1の装着状態で装着されたのか第2の装着
状態で装着されたのかを検出する装着状態検出手段と、
この装着状態検出手段の検出結果に応じて、前記第1お
よび第2の印字制御手段を制御する制御手段をさらに備
えている。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、カセット本体
の側辺部の少なくとも2箇所の位置に、印字ヘッドが挿
入される印字ヘッド収容凹部をそれぞれ有し、その各印
字ヘッド収容凹部内をインクリボンの一部がそれぞれ通
り、一方の印字ヘッド収容凹部内を被印字テープが前記
インクリボンとともに通るようにそれぞれ収納してなる
ので、印字装置への装着状態を変えることにより、イン
クリボンを用いて、普通紙等の外部被印字部材への印字
と、カセット本体内の被印字テープへの印字とが行え
る。即ち、単一の印字用カセットを用いることにより、
インクリボンの一部のみが通る印字ヘッド収容凹部側に
おいて、普通紙等の外部被印字部材へのインクリボンを
用いた印字が行われ、逆に、被印字テープおよびインク
リボンの各一部が通る印字ヘッド収容凹部側において、
インクリボンを用いたラベルテープ等の被印字テープへ
の印字が行われる。
【0010】各印字ヘッド収容凹部を、例えば、カセッ
ト本体の互いに平行する一対の側辺部の位置にそれぞれ
形成しておけば、印字用カセットを反転させることによ
って、印字装置への装着状態が変えられる。また、カセ
ット本体に、当該カセット本体の装着状態を判別する装
着状態判別用スイッチの一部が挿入されるスイッチ挿入
孔を形成しておけば、印字装置に対する印字用カセット
の装着状態が検出可能となる。さらに、各印字ヘッド収
容凹部の近傍位置に、被印字テープとインクリボンのう
ちの少なくとも一方を走行駆動させるための駆動ローラ
が挿入される駆動ローラ挿入孔を形成しておけば、印字
装置による外部被印字部材への印字時におけるインクリ
ボンの走行駆動が、駆動ローラにより印字ヘッドの近傍
で行え、また、印字装置による被印字テープへの印字時
における被印字テープおよびインクリボンの走行移動
が、駆動ローラにより印字ヘッドの近傍で同期して行え
る。
【0011】また、請求項5に記載の発明によれば、カ
セット装填部に対する印字用カセットの第1の装着状態
での装着時、カセット本体内の被印字テープおよびイン
クリボンを同時に移動させながら、印字ヘッドにより被
印字テープにインクリボンを用いて印字を行う第1の印
字制御手段と、印字用カセットの第2の装着状態での装
着時、カセット本体内のインクリボンを移動させなが
ら、装着された外部被印字部材に対し印字ヘッドにより
インクリボンを用いて印字を行う第2の印字制御手段
と、を備えているので、カセット装填部に対する印字用
カセットの装着状態の相違に応じ、カセット本体内のイ
ンクリボンを用いて、カセット本体内の被印字テープへ
の印字と、別に装着された普通紙等の外部被印字部材へ
の印字とが行える。即ち、1台の印字装置により、印字
用カセットの第1の装着状態で、第1の印字制御手段に
よって、カセット本体内の被印字テープおよびインクリ
ボンを同時に走行駆動させて、印字ヘッドによりラベル
テープ等の被印字テープにインクリボンを用いた印字が
行え、また、印字用カセットの第2の装着状態では、第
2の印字制御手段によって、カセット本体内のインクリ
ボンのみを走行駆動させて、別に装着された普通紙等の
外部被印字部材に対し印字ヘッドによりインクリボンを
用いた印字が行える。
【0012】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
カセット装填部に対し印字用カセットが第1の装着状態
で装着されたのか第2の装着状態で装着されたのかを検
出する装着状態検出手段を備えると共に、この装着状態
検出手段の検出結果に応じて、第1および第2の印字制
御手段を制御する制御手段をさらに備えているので、装
着状態検出手段により、装着された印字用カセットが第
1の装着状態なのか第2の装着状態なのかを検出してか
ら、制御手段により、第1および第2の印字制御手段を
制御して、カセット本体内の被印字テープへの印字モー
ドと、別に装着された普通紙等の外部被印字部材への印
字モードとが自動的に選択される。
【0013】
【実施例】以下に、本発明に係る印字用カセットおよび
印字装置の実施例を図1乃至図16に基づいて説明す
る。先ず、図1乃至図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、本発明に係る印字装置10を示す図1において、
11は装置本体、13はキー入力部、14は表示部、2
0はカセット装填部、22は装着状態検出スイッチ、2
8a,28bは駆動軸、29は駆動ローラ、30は印字
部、31はプラテンローラ、32は印字ヘッド(サーマ
ルヘッド)である。
【0014】即ち、本発明の印字装置10は、図1に示
すように、装置本体11上に、キー入力部13および表
示部14を備えると共に、カセット装填部20を形成し
てなり、このカセット装填部20の上方には、図示しな
い蓋体がヒンジ結合等により開閉自在に備えられてい
る。キー入力部13には、ラベルプリント用の名前、見
出し、インデックス等の文字列データ等を作成するため
のワードプロセッサと同等の文字入力キー、かな/漢字
変換キー、改行キー等が設けられている。表示部14に
は、キー入力に基づく文字列データやメッセージデータ
等が表示される。
【0015】平面視長方形の凹状部によるカセット装填
部20においては、キー入力部13および表示部14が
隣接する側の底面角部の位置合わせ台21上に突出する
装着状態検出スイッチ22と、底面の左右に突出する一
対の駆動軸28a,28bと、表示部14側の底面から
突出する駆動ローラ29と、その近傍の印字部30とが
配置されている。なお、駆動ローラ29側方には、カセ
ット装填部20の側壁部を切り欠いたテープ排出口18
が形成されており、このテープ排出口18はカード挿排
口も兼ねている。また、装置本体11のテープ排出口1
8近傍には、カッターレバー19および図略のカッター
機構が備えられている。
【0016】印字部30は、カセット装填部20の表示
部14側の底面から突出するプラテンローラ31と、こ
のプラテンローラ31に対し表示部14と反対側から接
触するよう移動自在に組み込まれた印字ヘッドであるサ
ーマルヘッド32とからなる。即ち、このサーマルヘッ
ド32は、多数の発熱素子を有している。このような各
部品を備える印字装置10において、その装置本体11
には、駆動軸28a,28b、駆動ローラ29、プラテ
ンローラ31およびサーマルヘッド32の各駆動機構
と、その各々の駆動源である電動モータ等の図示せぬア
クチュエータと、それらの制御手段等が内蔵されてい
る。
【0017】以上の印字装置10には、図2乃至図4に
示した本発明に係る印字用カセット50が使用される。
即ち、本発明の印字用カセット50は、図2乃至図4に
示すように、平面視横長で薄型直方体によるカセットケ
ース51内に、インクリボン61を巻き付けたインクリ
ボン供給スプール63と、インクリボン61を巻き取る
インクリボン巻取りスプール64と、被印字テープ62
を巻き付けた被印字テープ供給スプール65と、ガイド
ローラ66a,66b,67,67,67,67,6
7,68を組み付けてなる。ここで、インクリボン61
は、基材に熱溶融性インクあるいは熱昇華性インクを含
浸させた周知の構成のものである。また、被印字テープ
62は、この実施例の場合、樹脂製フィルムによる基材
に接着層を介して剥離紙を積層してなるラベルテープで
ある。
【0018】詳細には、カセットケース51は、その平
行に対向する長辺部の互いに点対称位置に、対をなす印
字ヘッド収容凹部52a,52bを各々形成すると共
に、一方の短辺部に、テープ排出口53bを形成してい
る。このテープ排出口53bは、一方の印字ヘッド収容
凹部52bの近傍に対応して形成されている。そして、
一対の印字ヘッド収容凹部52a,52bの左右には、
通過孔54a,55a,54b,55bを各々形成して
いる。
【0019】さらに、カセットケース51には、その上
下面を貫通する左右対称に対をなす駆動軸挿入孔56
b,58を形成すると共に、印字ヘッド収容凹部52
a,52bおよび短辺部間の点対称位置に、駆動ローラ
挿入孔57a,57bを各々形成している。即ち、この
駆動ローラ挿入孔57a,57bは、通過孔54a,5
4bの近傍に各々位置している。また、カセットケース
51の下面には、印字ヘッド収容凹部52aを有する長
辺部とテープ排出口53bと有する短辺部との角部にス
イッチ挿入孔59を形成している。
【0020】以上のカセットケース51内において、左
右の駆動軸挿入孔56b,58間にインクリボン供給ス
プール63を、一方の駆動軸挿入孔56b部分に一致さ
せてインクリボン巻取りスプール64を、他方の駆動軸
挿入孔58からその短辺部側寄りに被印字テープ供給ス
プール65を各々配置している。なお、被印字テープ供
給スプール65配置部分にも挿入孔56aが形成されて
いる。さらに、駆動ローラ挿入孔57a,57bに隣接
するガイドローラ66a,66bを各々配置すると共
に、他のガイドローラ67,67,67,67,67,
68を配置している。
【0021】そして、インクリボン供給スプール63か
ら繰り出されるインクリボン61は、ガイドローラ6
7,67に案内されて通過孔55aから印字ヘッド収容
凹部52a内に導出され、通過孔54aからガイドロー
ラ66a,67,67,67に案内されて通過孔55b
から印字ヘッド収容凹部52b内に導出され、通過孔5
4bからガイドローラ66bに案内されてインクリボン
巻取りスプール64に巻き取られる走行経路となってい
る。また、被印字テープ供給スプール65から繰り出さ
れるラベルテープ62は、ガイドローラ68に案内され
て通過孔55bから印字ヘッド収容凹部52b内に導出
され、インクリボン61の外側に重ねられて、通過孔5
4bからガイドローラ66bに案内されてテープ排出口
53bから排出される走行経路となっている。以上によ
り、本発明の印字用カセット50が構成される。
【0022】次に、本発明の印字装置10の制御につい
て説明する。図5はその制御手段であるコントローラ9
0のブロック構成を示すもので、コントローラ90は、
CPU(中央演算処理回路)91、データメモリ92、
サーマルヘッド制御駆動回路93、カセット駆動回路9
5等から構成される。CPU91は、キー入力部13か
らの入力信号に基づいて、表示部14の表示制御と、サ
ーマルヘッド制御駆動回路93の制御とを行うと共に、
装着状態検出スイッチ22の出力信号に基づいて、カセ
ット駆動回路95の制御を行う。
【0023】即ち、サーマルヘッド制御駆動回路93
は、CPU91の出力に基づいて、サーマルヘッド32
の発熱素子を駆動する。そして、カセット駆動回路95
は、カセット装填部20への印字用カセット50の装着
状態の相違に応じたCPU91の出力に基づいて、駆動
軸28a,28b、駆動ローラ29およびプラテンロー
ラ31の駆動制御を行う。具体的には、装着状態検出ス
イッチ22がハイレベル信号を出力するラベルテープ印
字モードでは、駆動ローラ29と、プラテンローラ31
と、一方(駆動ローラ29に近い方)の駆動軸28bと
を駆動し、また、装着状態検出スイッチ22がロウレベ
ル信号を出力するカード印字モードでは、駆動ローラ2
9と、プラテンローラ31と、他方(駆動ローラ29か
ら遠い方)の駆動軸28aとを駆動する。
【0024】次に、以上の印字装置10および印字用カ
セット50の使用例について説明する。先ず、印字用カ
セット50は、ラベルテープへの印字か、カードへの印
字かによって、印字装置10に対する装着状態を変え
る。
【0025】即ち、ラベルテープ62への印字の場合
は、図3に示すように、サーマルヘッド32に印字ヘッ
ド収容凹部52b側を合わせて、カセット装填部20に
印字用カセット50を装着する。この装着状態におい
て、インクリボン61およびラベルテープ62は、サー
マルヘッド32の外側に位置して、駆動ローラ挿入孔2
7b内の駆動ローラ29とガイドローラ66b間に挟み
込まれている。なお、ラベルテープ62の先端部は、テ
ープ排出口53b側に向けられている。そして、インク
リボン巻取りスプール64内に駆動軸28bが係合し
て、他方の駆動軸28aが駆動軸挿入孔58内に突出す
るだけとなっている。さらに、装着状態検出スイッチ2
2は、カセットケース51下面に押されてオン状態とな
る。
【0026】また、カードへの印字の場合には、図4に
示すように、サーマルヘッド32に印字ヘッド収容凹部
52a側を合わせて、カセット装填部20に印字用カセ
ット50を装着する。この装着状態においては、インク
リボン61のみが、サーマルヘッド32の外側に位置し
て、駆動ローラ挿入孔27b内の駆動ローラ29とガイ
ドローラ66b間に挟み込まれている。なお、インクリ
ボン61とプラテンローラ31との間には、被印字シー
トの一つである適宜のカードCをテープ排出口18側か
ら挿入しておく。そして、図3とは逆に、インクリボン
巻取りスプール64内には、駆動軸28aが係合して、
駆動軸28bが駆動軸挿入孔58内に突出状態となって
いる。また、装着状態検出スイッチ22は、カセットケ
ース51下面のスイッチ挿入孔59内に突出状態とな
り、即ち、オフ状態となる。
【0027】図6は印字装置10による制御処理のフロ
ーチャートを示すもので、先ず、ステップS11で、キ
ー入力部13の印字開始スイッチがオン操作されたか否
かを判断し、印字開始スイッチがオン操作されていれ
ば、ステップS12で、装着状態検出スイッチ22の出
力状態を判断する。このステップS12において、装着
状態検出スイッチ22がそのオン状態によりハイレベル
信号を出力していれば、ラベルテープ印字モードと判断
して、ステップS13からステップS15までの処理が
行われる。また、装着状態検出スイッチ22がオフ状態
でロウレベル信号を出力すると、カード印字モードと判
断して、ステップS16からステップS18までの処理
が行われる。
【0028】即ち、図3に示したラベルテープ印字モー
ドの場合には、ステップS13において、駆動ローラ2
9およびプラテンローラ31の駆動と共に、駆動軸28
bの駆動が指令される。なお、これと同期して、サーマ
ルヘッド32のプラテンローラ31側への移動およびそ
の発熱素子の駆動が指令される。従って、図3に矢印を
付したように、駆動ローラ29およびプラテンローラ3
1が反時計廻りに回転すると共に、駆動軸28bに係合
するインクリボン巻取りスプール64が時計廻りに回転
する。これにより、インクリボン巻取りスプール64に
インクリボン61が巻き取られると共に、サーマルヘッ
ド32およびプラテンローラ31間に挟み込まれて密着
状態のインクリボン61からラベルテープ62への印字
が行われて、印字済みのラベルテープ62がテープ排出
口53b,18から排出される。
【0029】以上のインクリボン61およびラベルテー
プ62を走行駆動させながらの印字は、ステップS14
で、所定の印字が終了したと判断されるまで継続され、
印字終了と判断されると、ステップS15で、駆動ロー
ラ29、プラテンローラ31および駆動軸28bの駆動
が停止され、印字が終了する。そして、印字装置11の
テープ排出口18から排出された印字済みのラベルテー
プ62は、カッターレバー19の回動操作により所望の
長さに切り離す。
【0030】また、図4に示したカード印字モードの場
合には、ステップS16において、駆動ローラ29およ
びプラテンローラ31の駆動と共に、駆動軸28aの駆
動が指令される。従って、図4に矢印を付したように、
駆動ローラ29およびプラテンローラ31が反時計廻り
に回転すると共に、駆動軸28aに係合するインクリボ
ン巻取りスプール64が時計廻りに回転する。これによ
り、インクリボン巻取りスプール64にインクリボン6
1が巻き取られると共に、サーマルヘッド32およびプ
ラテンローラ31間に挟み込まれて密着状態のインクリ
ボン61からカードCへの印字が行われて、印字済みの
カードCがテープ排出口18から排出される。
【0031】この場合、インクリボン61を走行駆動さ
せながらの印字が行われるが、ステップS17で、駆動
ローラ29または駆動軸28aの回転量が所定量か否か
が判断され、所定量に達すると、ステップS18にて、
インクリボン61の消費量が所定量に達したことを知ら
せるために、報知部100を駆動し、ブザー音や音声を
放音する。この報知は、カード印字モード下でインクリ
ボン61のみがカード印字のために消費されてしまい、
ラベルテープ印字モード下でラベルテープ62上にイン
クリボン61にて印字を行うことができなくなる事態を
未然に防止するために行うものである。その後、ステッ
プS19において、インクリボン61を走行移動させな
がらの印字が終了したと判断されると、ステップS20
で、駆動ローラ29、プラテンローラ31および駆動軸
28aの駆動が停止され、印字が終了する。以上の通
り、印字装置10のカセット装填部20に対する印字用
カセット50の装着状態を180度変えることによっ
て、ラベルテープ62への印字と、カードCへの印字と
が、1台の印字装置10で選択的に行える。従って、ユ
ーザの経済的負担を軽減できる。
【0032】次に、図7乃至図11に示す本発明の第2
実施例について説明する。なお、この第2実施例におい
て、前記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て、その説明を省略する。先ず、図7は一例としての印
字装置内蔵のワードプロセッサ100を示したもので、
その装置本体101上には、キー入力部13および表示
部14の他、印字装置用開口部102が形成されてい
る。即ち、この開口部102内には、横方向に平行する
2本のガイドロッド103,103が架設されると共
に、これに平行するプラテンローラ104が架設されて
いる。
【0033】そして、ガイドロッド103,103に
は、キャリッジ110が摺動自在に組み付けられてお
り、このキャリッジ110がカセット装填部をなしてい
る。このキャリッジ110上には、図9および図10に
示すように、装着状態検出スイッチ22、駆動軸28
a,28b、駆動ローラ29、サーマルヘッド32が備
えられている。なお、図示しないが、開口部102に
は、給紙機構が配設されており、その給紙機構によっ
て、図10に示すように、プラテンローラ104とサー
マルヘッド32との間に普通紙Sが供給可能となってい
る。また、この第2実施例においては、前記第1実施例
と同じ印字用カセット50を使用する。
【0034】図8はその印字装置のコントローラ90の
ブロック構成を示すもので、コントローラ90は、CP
U91、データメモリ92、サーマルヘッド制御駆動回
路93、カセット駆動回路95の他、キャリッジ駆動回
路94および紙送り駆動回路96を有する。キャリッジ
駆動回路94は、CPU91の出力に基づいて、キャリ
ッジ110の駆動機構を制御し、キャリッジ110をガ
イドロッド103,103に沿って印字状態に応じ移動
させる。紙送り駆動回路96は、印字動作に応じてプラ
テンローラ104を1文字列分ずつ等、回転させる。
【0035】次に、以上のワードプロセッサ100内蔵
の印字装置への印字用カセット50の使用例について説
明する。この場合、印字用カセット50は、ラベルテー
プへの印字か、普通紙への印字かによって、キャリッジ
110に対する装着状態を変える。即ち、ラベルテープ
62への印字の場合は、図9に示すように、サーマルヘ
ッド32に印字ヘッド収容凹部52b側を合わせて、印
字用カセット50をキャリッジ110に装着する。この
場合、装着状態検出スイッチ22は、カセットケース5
1下面に押されてオン状態となる。また、普通紙への印
字の場合には、図10に示すように、サーマルヘッド3
2に印字ヘッド収容凹部52a側を合わせて、印字用カ
セット50をキャリッジ110に装着する。この場合、
インクリボン61とプラテンローラ104との間には、
図略の給紙機構により普通紙Sが挿入される。また、装
着状態検出スイッチ22は、カセットケース51下面の
スイッチ挿入孔59内に突出したオフ状態となる。
【0036】図11は印字装置による制御処理のフロー
チャートを示すもので、ステップS21で、キー入力部
13の印字開始スイッチがオン操作されたか否かを判断
し、印字開始スイッチがオン操作されていれば、ステッ
プS22で、装着状態検出スイッチ22の出力状態を判
断する。このステップS22において、装着状態検出ス
イッチ22がそのオン状態であれば、ラベルテープ印字
モードと判断して、ステップS23からステップS25
までの処理が行われる。また、装着状態検出スイッチ2
2がオフ状態であれば、普通紙印字モードと判断して、
ステップS26からステップS28までの処理が行われ
る。
【0037】図9に示したラベルテープ印字モードの場
合には、ステップS23において、駆動ローラ29およ
び駆動軸28bの駆動が指令されると共に、キャリッジ
110の移動が指令される。なお、これと同期して、サ
ーマルヘッド32のプラテンローラ110側への移動お
よびその発熱素子の駆動が指令される。図9に矢印を付
したように、駆動ローラ29の反時計廻りの回転と、駆
動軸28bに係合するインクリボン巻取りスプール64
の時計廻りの回転とにより、インクリボン巻取りスプー
ル64にインクリボン61が巻き取られると共に、サー
マルヘッド32およびプラテンローラ104間に挟み込
まれて密着状態のインクリボン61からラベルテープ6
2への印字が行われて、印字済みのラベルテープ62が
テープ排出口53bから排出される。インクリボン61
およびラベルテープ62の走行駆動が、ステップS24
で、所定時間経過または所定距離移動に達したと判断さ
れると、ステップS25で、駆動ローラ29および駆動
軸28bの駆動が停止され、印字が終了する。
【0038】図10に示した普通紙印字モードの場合に
は、ステップS26において、駆動ローラ29および駆
動軸28aの駆動が指令されると共に、キャリッジ11
0の移動が指令される。図10に矢印を付したように、
駆動ローラ29の反時計廻りの回転と、駆動軸28aに
係合するインクリボン巻取りスプール64の時計廻りの
回転とにより、インクリボン巻取りスプール64にイン
クリボン61が巻き取られると共に、サーマルヘッド3
2およびプラテンローラ104間に挟み込まれて密着状
態のインクリボン61から普通紙Sへの印字が行われ
る。インクリボン61の走行駆動が、ステップS27
で、所定時間経過または所定距離移動に達したと判断さ
れると、ステップS28で、駆動ローラ29および駆動
軸28aの駆動が停止され、印字が終了する。
【0039】以上の通り、この第2実施例によれば、ワ
ードプロセッサ100内蔵の印字装置のキャリッジ11
0に対する印字用カセット50の装着状態を180度変
えることによって、ラベルテープ62への印字と、普通
紙Sへの印字とが、1台の印字装置で選択的に行える。
【0040】次に、図12乃至図14に示す本発明の第
3実施例について説明する。なお、この第3実施例にお
いて、前記第1実施例および前記第2実施例と同一の部
分には同一の符号を付して、その説明を省略する。この
第3実施例では、図12および図13に示すように、キ
ャリッジ110上に、駆動ローラ29、サーマルヘッド
32と共に、駆動ローラ29側に位置する1本の駆動軸
28bが備えられており、もう1本の駆動軸に代えて位
置決めピン118が備えられている。そして、この第3
実施例の印字用カセット150においては、カセットケ
ース151下部に、図14にも示すように、伝動機構7
0を内蔵して付加したものとしている。
【0041】即ち、伝動機構70は、カセットケース1
51の下部内において、対をなす駆動軸挿入孔56b,
58部分に、駆動軸28bが挿入係合するプーリ71,
72を各々配置して、駆動軸挿入孔56b内において、
プーリ71とその上方のインクリボン巻取りスプール6
4とを、例えば、スリーブ76により一体化結合すると
共に、これらのプーリ71,72間に動力伝達ベルト7
3を卷装して構成したものである。なお、キャリッジ1
10には、装着状態検出スイッチを設けておらず、カセ
ットケース151下面にも、スイッチ挿入孔を設けてい
ない。従って、印字動作時においては、駆動ローラ29
と、単一の駆動軸28bとが常に回転駆動を行うものと
している。
【0042】以上の印字用カセット150も、ラベルテ
ープへの印字か、普通紙への印字かによって、キャリッ
ジ110に対する装着状態を変える。即ち、ラベルテー
プ62への印字の場合は、図12に示すように、サーマ
ルヘッド32に印字ヘッド収容凹部52b側を合わせ
て、印字用カセット150をキャリッジ110に装着す
る。この場合、インクリボン巻取りスプール64内およ
びプーリ71内に駆動軸28bが係合して、他方の駆動
軸挿入孔58部分のプーリ72内には、位置決めピン1
18が突出するだけとなっている。
【0043】従って、図12に矢印を付したように、駆
動ローラ29の反時計廻りの回転と、駆動軸28bに係
合するインクリボン巻取りスプール64の時計廻りの回
転とにより、インクリボン巻取りスプール64にインク
リボン61が巻き取られると共に、サーマルヘッド32
およびプラテンローラ104間に挟み込まれて密着状態
のインクリボン61からラベルテープ62への印字が行
われて、印字済みのラベルテープ62がテープ排出口5
3bから排出される。なお、伝動機構70に関しては、
プーリ71の回転が動力伝達ベルト73を介してプーリ
72に伝えられ、プーリ72も回転しているが、このプ
ーリ72内方には単に位置決めピン118が空間を開け
て挿入されているだけである。
【0044】また、普通紙への印字の場合には、図13
に示すように、サーマルヘッド32に印字ヘッド収容凹
部52a側を合わせて、印字用カセット150をキャリ
ッジ110に装着する。この場合においては、駆動軸挿
入孔58部分のプーリ72内に駆動軸28bが係合し
て、インクリボン巻取りスプール64内およびプーリ7
1内に位置決めピン118が突出する。
【0045】従って、図13に矢印を付したように、駆
動ローラ29が反時計廻りに回転すると共に、駆動軸挿
入孔58下部内のプーリ72が時計廻りに回転する。こ
のプーリ72の回転は、動力伝達ベルト73を介してプ
ーリ72に伝えられ、即ち、プーリ72とスリーブ76
により一体化したインクリボン巻取りスプール64が時
計廻りに回転する。このようにして、インクリボン巻取
りスプール64の時計廻りの回転と、駆動ローラ29の
反時計廻りの回転とにより、インクリボン巻取りスプー
ル64にインクリボン61が巻き取られると共に、サー
マルヘッド32およびプラテンローラ104間に挟み込
まれて密着状態のインクリボン61から普通紙Sへの印
字が行われる。
【0046】以上の通り、第3実施例によっても、ワー
ドプロセッサ内蔵の印字装置のキャリッジ110に対す
る印字用カセット150の装着状態を180度変えるこ
とによって、ラベルテープ62への印字と、普通紙Sへ
の印字とが、1台の印字装置で選択的に行える。しか
も、第3実施例によれば、特に、印字装置に駆動ローラ
29および1本の駆動軸28bを設けておき、印字用カ
セット150には、駆動軸挿入孔58からインクリボン
巻取りスプール64への回転駆動力の伝動機構70を付
加しておくことによって、ラベルテープ印字モードと普
通紙印字モードの駆動が共通的に行える。
【0047】次に、図15および図16に示す第4実施
例について説明する。なお、この第4実施例において、
前記第1実施例および前記第2実施例と同一の部分には
同一の符号を付して、その説明を省略する。この第4実
施例は、インクジェット方式の印字装置に適用したもの
である。即ち、図12および図13に示すように、キャ
リッジ110上に、駆動ローラ29、印字ヘッドである
インクジェットヘッド80と共に、駆動軸に代えて一対
の位置決めピン118,118が備えられている。
【0048】そして、この第4実施例の印字用カセット
250においては、カセットケース251に、駆動軸挿
入孔に代えて一対の位置決め孔258,258を形成す
ると共に、ラベルテープ62を巻き付けた被印字テープ
供給リール65およびガイドローラ66a,68のみを
収納している。即ち、インクリボンとその供給スプール
および巻取りスプールは収納しない。なお、ラベルテー
プ62としては、樹脂製フィルムを用いたものでなく、
普通紙を用いたものを採用している。また、インクジェ
ットヘッド80は、既知のように、インクタンク内の液
状インクをノズルから噴射して印字するものである。
【0049】以上の印字用カセット250も、ラベルテ
ープへの印字か、普通紙への印字かによって、キャリッ
ジ110に対する装着状態を変える。即ち、ラベルテー
プ62への印字の場合は、図15に示すように、インク
ジェットヘッド80に印字ヘッド収容凹部52b側を合
わせて、印字用カセット250をキャリッジ110に装
着する。この場合、位置決め孔258,258内に、位
置決めピン118,118が各々突出する。従って、図
15に矢印を付したように、駆動ローラ29の反時計廻
りの回転により、インクジェットヘッド80によりラベ
ルテープ62への印字が行われて、印字済みのラベルテ
ープ62がテープ排出口53bから排出される。
【0050】また、普通紙への印字の場合には、図16
に示すように、インクジェットヘッド80に印字ヘッド
収容凹部52a側を合わせて、印字用カセット250を
キャリッジ110に装着する。この場合も、位置決め孔
258,258内に、位置決めピン118,118が各
々突出する。従って、インクジェットヘッド80による
普通紙Sへの印字が行われる。なお、この普通紙印字モ
ードの場合は、図16に矢印を付したような駆動ローラ
29の回転駆動は要しない。
【0051】以上の通り、第4実施例によっても、ワー
ドプロセッサ内蔵の印字装置のキャリッジ110に対す
る印字用カセット250の装着状態を180度変えるこ
とによって、ラベルテープ62への印字と、普通紙Sへ
の印字とが、1台の印字装置で選択的に行える。特に、
第4実施例によれば、インクジェット方式の印字装置に
対応することができ、即ち、インクジェットヘッド80
によるラベルテープ62と普通紙Sへの印字が選択的に
行える。なお、第4実施例では、インクジェット方式の
印字装置に駆動ローラ29のみを設けておき、印字用カ
セット250には、被印字テープ供給スプール65を備
えておくだけで、ラベルテープ印字モードと普通紙印字
モードが選択でき、駆動軸を必要としない。
【0052】なお、以上の実施例においては、被印字シ
ートとしてカードCおよび普通紙Sを例示したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、他の被印字シート
材を適用してもよい。また、印字用カセットにおけるイ
ンクリボン供給スプールおよび被印字テープ供給スプー
ルやガイドローラの配置の仕方、印字装置のデザイン等
も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても
適宜に変更可能であることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る印字用カセ
ットと印字装置によれば、ラベルテープ等の被印字テー
プへの印字と、普通紙等の外部被印字部材への印字とが
選択的に行えるため、ユーザの経済的負担を軽減するこ
とができる。
【0054】即ち、請求項1記載の印字用カセットによ
れば、カセット本体の側辺部の少なくとも2箇所の位置
に、印字ヘッドが挿入される印字ヘッド収容凹部をそれ
ぞれ有し、その各印字ヘッド収容凹部内をインクリボン
の一部がそれぞれ通り、一方の印字ヘッド収容凹部内を
被印字テープが前記インクリボンとともに通るようにそ
れぞれ収納してなる構成としたため、印字装置へのカセ
ット本体の装着状態を変えることにより、インクリボン
を用いて、普通紙等の外部被印字部材への印字と、カセ
ット本体内の被印字テープへの印字とを選択的に行うこ
とができる。つまり、単一の印字用カセットを用いるこ
とにより、インクリボンの一部のみが通る印字ヘッド収
容凹部側において、普通紙等の外部被印字部材へのイン
クリボンを用いた印字を行うことができ、逆に、被印字
テープおよびインクリボンの各一部が通る印字ヘッド収
容凹部側において、インクリボンを用いたラベルテープ
等の被印字テープへの印字を行うことができる。このよ
うに、単一の印字用カセットによって、被印字テープと
外部被印字部材との双方への印字が行えるため、互換
性、汎用性に優れている。
【0055】なお、請求項2記載のように、各印字ヘッ
ド収容凹部を、カセット本体の互いに平行する一対の側
辺部の位置にそれぞれ形成してなる印字用カセットとし
ておけば、この印字用カセットを反転させることによっ
て、印字装置への装着状態を変えることができる。
【0056】また、請求項3記載のように、カセット本
体に、当該カセット本体の装着状態を判別する装着状態
判別用スイッチの一部が挿入されるスイッチ挿入孔を形
成してなる印字用カセットとしておけば、印字装置に対
する印字用カセットの装着状態を検出することができる
ようになる。
【0057】さらに、請求項4記載のように、各印字ヘ
ッド収容凹部の近傍位置に、被印字テープとインクリボ
ンのうちの少なくとも一方を走行駆動させるための駆動
ローラが挿入される駆動ローラ挿入孔を形成してなる印
字用カセットとしておけば、印字装置による外部被印字
部材への印字時におけるインクリボンの走行駆動を、駆
動ローラにより印字ヘッドの近傍で行うことができ、ま
た、印字装置による被印字テープへの印字時における被
印字テープおよびインクリボンの走行移動を、駆動ロー
ラにより印字ヘッドの近傍で同期して行うことができる
ようになる。
【0058】そして、請求項5記載の印字装置によれ
ば、カセット装填部に対する印字用カセットの第1の装
着状態での装着時、カセット本体内の被印字テープおよ
びインクリボンを同時に移動させながら、印字ヘッドに
より被印字テープにインクリボンを用いて印字を行う第
1の印字制御手段と、印字用カセットの第2の装着状態
での装着時、カセット本体内のインクリボンを移動させ
ながら、装着された外部被印字部材に対し印字ヘッドに
よりインクリボンを用いて印字を行う第2の印字制御手
段と、を備えた構成としたため、カセット装填部に対す
る印字用カセットの装着状態の相違に応じ、カセット本
体内のインクリボンを用いて、カセット本体内の被印字
テープへの印字と、別に装着された普通紙等の外部被印
字部材への印字とを選択的に行うことができる。つま
り、1台の印字装置により、印字用カセットの第1の装
着状態で、第1の印字制御手段によって、カセット本体
内の被印字テープおよびインクリボンを同時に走行駆動
させて、印字ヘッドによりラベルテープ等の被印字テー
プにインクリボンを用いた印字を行うことができ、ま
た、印字用カセットの第2の装着状態では、第2の印字
制御手段によって、カセット本体内のインクリボンのみ
を走行駆動させて、別に装着された普通紙等の外部被印
字部材に対し印字ヘッドによりインクリボンを用いた印
字を行うことができる。従って、ユーザの経済的負担を
軽減することができる。
【0059】なお、請求項6記載の印字装置によれば、
請求項5記載の構成のほかに、カセット装填部に対し印
字用カセットが第1の装着状態で装着されたのか第2の
装着状態で装着されたのかを検出する装着状態検出手段
を備えると共に、この装着状態検出手段の検出結果に応
じて、第1および第2の印字制御手段を制御する制御手
段をさらに備えているので、装着状態検出手段により、
装着された印字用カセットが第1の装着状態なのか第2
の装着状態なのかを自動的に検出し、制御手段により、
第1および第2の印字制御手段を制御して、カセット本
体内の被印字テープへの印字制御と、別に装着された普
通紙等の外部被印字部材への印字制御とを自動的に行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る印字装置を示すもので、ケース蓋
を省略した状態の概略斜視図である。
【図2】本発明に係る印字用カセットの外観を示す概略
斜視図である。
【図3】本発明の印字用カセットを同じく本発明の印字
装置に装着した状態の要部を示すもので、ラベルテープ
印字モードでのカセットケースを破断した概略平面図で
ある。
【図4】同様にカード印字モードでのカセットケース破
断の概略平面図である。
【図5】本発明の印字装置の制御系を示すブロック構成
図である。
【図6】同じく制御処理を示すフローチャートである。
【図7】第2実施例に使用する印字装置内蔵のワードプ
ロセッサの一例を示す概略斜視図である。
【図8】その印字装置の制御系を示すブロック構成図で
ある。
【図9】図7のワードプロセッサのキャリッジに本発明
の印字用カセットを装着した場合の要部を示すもので、
ラベルテープ印字モードでのカセットケースを破断した
概略平面図である。
【図10】同様に普通紙印字モードでのカセットケース
破断の概略平面図である。
【図11】図7のワードプロセッサに内蔵の印字装置の
制御処理を示すフローチャートである。
【図12】本発明に係る印字用カセットの別実施例を示
すもので、図7のワードプロセッサ類似のキャリッジに
装着した場合でのラベルテープ印字モードでのカセット
ケースを破断した概略平面図である。
【図13】同様に普通紙印字モードでのカセットケース
破断の概略平面図である。
【図14】図12の矢印A−A線に沿って破断して、印
字用カセットの内部構造を示す縦断面図である。
【図15】本発明に係る印字用カセットの別実施例を示
すもので、インクジェット式印字装置に装着した場合で
のラベルテープ印字モードでのカセットケースを破断し
た概略平面図である。
【図16】同様に普通紙印字モードでのカセットケース
破断の概略平面図である。
【符号の説明】
10 本発明に係る印字装置 11 装置本体 13 キー入力部 14 表示部 18 テープ排出口(カード挿排口) 19 カッターレバー 20 カセット装填部 22 装着状態検出スイッチ 28a,28b 駆動軸 29 駆動ローラ 30 印字部 31 プラテンローラ 32 印字ヘッド(サーマルヘッド) 50,150,250 本発明に係る印字用カセット 51,151,251 カセットケース 52a,52b 印字ヘッド収容凹部 53b テープ排出口 54a,54b,55a,55b 通過孔 56b,58 駆動軸挿入孔 57a,57b 駆動ローラ挿入孔 59 スイッチ挿入孔 61 インクリボン 62 被印字テープ(ラベルテープ) 63 インクリボン供給スプール 64 インクリボン巻取りスプール 65 ラベルテープ供給スプール 66a,66b,67,68 ガイドローラ 80 印字ヘッド(インクジェットヘッド) 90 制御手段 100 ワードプロセッサ 103 ガイドロッド 104 プラテンローラ 110 キャリッジ(カセット装填部) 118 位置決めピン 258 位置決め孔 C カード S 普通紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセット本体内に、被印字テープ供給ス
    プール、この被印字テープ供給スプールに卷装された被
    印字テープ、インクリボン供給スプール、インクリボン
    巻取りスプール、これらインクリボン供給スプールおよ
    びインクリボン巻取りスプールに架け渡されるように卷
    装されたインクリボンをそれぞれ収納してなる印字用カ
    セットにおいて、 前記カセット本体の側辺部の少なくとも2箇所の位置
    に、印字ヘッドが挿入される印字ヘッド収容凹部をそれ
    ぞれ形成すると共に、 前記インクリボンの一部が前記各印字ヘッド収容凹部内
    をそれぞれ通り、前記被印字テープの一部は前記各印字
    ヘッド収容凹部のうちの一方の印字ヘッド収容凹部内を
    前記インクリボンとともに通るようにそれぞれ収納した
    ことを特徴とする印字用カセット。
  2. 【請求項2】 前記各印字ヘッド収容凹部は、前記カセ
    ット本体の互いに平行する一対の側辺部の位置にそれぞ
    れ形成されていることを特徴とする請求項1記載の印字
    用カセット。
  3. 【請求項3】 前記カセット本体に、当該カセット本体
    の装着状態を判別する装着状態判別用スイッチの一部が
    挿入されるスイッチ挿入孔を形成したことを特徴とする
    請求項1または2記載の印字用カセット。
  4. 【請求項4】 前記各印字ヘッド収容凹部の近傍位置
    に、前記被印字テープと前記インクリボンのうちの少な
    くとも一方を走行駆動させるための駆動ローラが挿入さ
    れる駆動ローラ挿入孔を形成したことを特徴とする請求
    項1、2または3記載の印字用カセット。
  5. 【請求項5】 カセット本体内に被印字テープおよびイ
    ンクリボンを収納した印字用カセットが装着されるカセ
    ット装填部と、このカセット装填部に装着された前記カ
    セット本体内の前記インクリボンを用いて印字を行う印
    字ヘッドとを備える印字装置において、 前記カセット装填部に対する前記印字用カセットの第1
    の装着状態での装着時、前記カセット本体内の前記被印
    字テープおよび前記インクリボンを同時に移動させなが
    ら、前記印字ヘッドにより前記被印字テープに前記イン
    クリボンを用いて印字を行う第1の印字制御手段と、 前記印字用カセットの第2の装着状態での装着時、前記
    カセット本体内の前記インクリボンを移動させながら、
    装着された外部被印字部材に対し前記印字ヘッドにより
    前記インクリボンを用いて印字を行う第2の印字制御手
    段と、を備えたことを特徴とする印字装置。
  6. 【請求項6】 前記カセット装填部に対し前記印字用カ
    セットが第1の装着状態で装着されたのか第2の装着状
    態で装着されたのかを検出する装着状態検出手段と、 この装着状態検出手段の検出結果に応じて、前記第1お
    よび第2の印字制御手段を制御する制御手段をさらに備
    えたことを特徴とする請求項5記載の印字装置。
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