JPH06170899A - 射出成形機のスクリュ駆動装置 - Google Patents
射出成形機のスクリュ駆動装置Info
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- JPH06170899A JPH06170899A JP35026892A JP35026892A JPH06170899A JP H06170899 A JPH06170899 A JP H06170899A JP 35026892 A JP35026892 A JP 35026892A JP 35026892 A JP35026892 A JP 35026892A JP H06170899 A JPH06170899 A JP H06170899A
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- Japan
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂充填時とメタルコンタクト時の双方に最
適な制御特性を設定して、制御全体の安定性、応答性、
的確性及び操作性を向上させる。 【構成】 圧力の検出値Ｄｄが予め設定した設定値Ｄｓ
に一致するように、圧力のフィードバック制御を行うと
ともに、ＰＩＤ圧力補償部（第一圧力補償部）３を有す
る圧力制御系４を備える。また、第一圧力補償部３とは
異なるＰＩＤ定数を有する第二のＰＩＤ圧力補償部（第
二圧力補償部）５と、スクリュ２の前進位置を検出し、
かつスクリュ２が予め設定した切換位置Ｐｓに達したな
ら、第一圧力補償部３から第二圧力補償部５に切換える
補償部切換部６を備える。
適な制御特性を設定して、制御全体の安定性、応答性、
的確性及び操作性を向上させる。 【構成】 圧力の検出値Ｄｄが予め設定した設定値Ｄｓ
に一致するように、圧力のフィードバック制御を行うと
ともに、ＰＩＤ圧力補償部（第一圧力補償部）３を有す
る圧力制御系４を備える。また、第一圧力補償部３とは
異なるＰＩＤ定数を有する第二のＰＩＤ圧力補償部（第
二圧力補償部）５と、スクリュ２の前進位置を検出し、
かつスクリュ２が予め設定した切換位置Ｐｓに達したな
ら、第一圧力補償部３から第二圧力補償部５に切換える
補償部切換部６を備える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はＰＩＤ圧力補償部を有す
る圧力のフィードバック制御系を備える射出成形機のス
クリュ駆動装置に関する。
る圧力のフィードバック制御系を備える射出成形機のス
クリュ駆動装置に関する。
【０００２】
【従来技術及び課題】従来、射出成形機で実施する成形
準備段階における空パージ処理、或いはスクリュの前方
に樹脂を残留させないで成形を行う押切成形等では、ス
クリュ（射出ラム）を最前進位置まで移動させるため、
この最前進位置では圧力制御の対象が金属となるいわゆ
るメタルコンタクトを生じる。なお、通常はメタルコン
タクトによりスクリュが加熱筒の内壁に衝突するのを防
止するため、図２に示すようにスクリュ２の最前進位置
において加熱筒１３の後端部１３ｂにスクリュ２の保持
リング１７ｈの前端面を当接させることで位置決めして
いる。
準備段階における空パージ処理、或いはスクリュの前方
に樹脂を残留させないで成形を行う押切成形等では、ス
クリュ（射出ラム）を最前進位置まで移動させるため、
この最前進位置では圧力制御の対象が金属となるいわゆ
るメタルコンタクトを生じる。なお、通常はメタルコン
タクトによりスクリュが加熱筒の内壁に衝突するのを防
止するため、図２に示すようにスクリュ２の最前進位置
において加熱筒１３の後端部１３ｂにスクリュ２の保持
リング１７ｈの前端面を当接させることで位置決めして
いる。
【０００３】しかし、ＰＩＤ圧力補償部を有する圧力の
フィードバック制御系を備えた従来のスクリュ駆動装置
では、当該制御系を単一のＰＩＤ圧力補償部により構成
するとともに、ＰＩＤ定数も樹脂充填時に主眼をおいた
設定となるため、圧力制御の対象が金属（剛体）となる
メタルコンタクト時には、ハンチングを生ずる制御特性
になるとともに、空パージ時の操作性も低下する難点が
あった。この場合、樹脂充填時とメタルコンタクト時の
双方に妥協できる定数を設定してもよいが、結局は安定
性及び応答性等の制御特性が双方にとって曖昧で不十分
となり、採用できない。
フィードバック制御系を備えた従来のスクリュ駆動装置
では、当該制御系を単一のＰＩＤ圧力補償部により構成
するとともに、ＰＩＤ定数も樹脂充填時に主眼をおいた
設定となるため、圧力制御の対象が金属（剛体）となる
メタルコンタクト時には、ハンチングを生ずる制御特性
になるとともに、空パージ時の操作性も低下する難点が
あった。この場合、樹脂充填時とメタルコンタクト時の
双方に妥協できる定数を設定してもよいが、結局は安定
性及び応答性等の制御特性が双方にとって曖昧で不十分
となり、採用できない。
【０００４】本発明はこのような従来技術に存在する課
題を解決したものであり、樹脂充填時とメタルコンタク
ト時の双方に最適な制御特性を設定して、制御全体の安
定性、応答性、的確性及び操作性を飛躍的に向上させる
ことができる射出成形機のスクリュ駆動装置の提供を目
的とする。
題を解決したものであり、樹脂充填時とメタルコンタク
ト時の双方に最適な制御特性を設定して、制御全体の安
定性、応答性、的確性及び操作性を飛躍的に向上させる
ことができる射出成形機のスクリュ駆動装置の提供を目
的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は圧力の検出値Ｄ
ｄが予め設定した設定値Ｄｓに一致するように、圧力の
フィードバック制御を行うとともに、ＰＩＤ圧力補償部
（第一圧力補償部）３を有する圧力制御系４を備える射
出成形機のスクリュ駆動装置１を構成するに際して、特
に、第一圧力補償部３とは異なるＰＩＤ定数を有する第
二のＰＩＤ圧力補償部（第二圧力補償部）５と、スクリ
ュ２の前進位置を検出し、かつスクリュ２が予め設定し
た切換位置Ｐｓに達したなら、第一圧力補償部３から第
二圧力補償部５に切換える補償部切換部６を備えてなる
ことを特徴とする。
ｄが予め設定した設定値Ｄｓに一致するように、圧力の
フィードバック制御を行うとともに、ＰＩＤ圧力補償部
（第一圧力補償部）３を有する圧力制御系４を備える射
出成形機のスクリュ駆動装置１を構成するに際して、特
に、第一圧力補償部３とは異なるＰＩＤ定数を有する第
二のＰＩＤ圧力補償部（第二圧力補償部）５と、スクリ
ュ２の前進位置を検出し、かつスクリュ２が予め設定し
た切換位置Ｐｓに達したなら、第一圧力補償部３から第
二圧力補償部５に切換える補償部切換部６を備えてなる
ことを特徴とする。
【０００６】この場合、第二圧力補償部５のＰＩＤ定数
は第一圧力補償部３のＰＩＤ定数に対してゲインを大き
く設定するとともに、切換位置Ｐｓはスクリュ２の最前
進位置Ｐｍよりも略０．１〜０．７ミリメートル手前に
設定することが望ましい。
は第一圧力補償部３のＰＩＤ定数に対してゲインを大き
く設定するとともに、切換位置Ｐｓはスクリュ２の最前
進位置Ｐｍよりも略０．１〜０．７ミリメートル手前に
設定することが望ましい。
【０００７】
【作用】本発明に係る射出成形機のスクリュ駆動装置１
によれば、例えば、押切成形を行う場合、樹脂充填時に
は圧力制御の対象が樹脂（弾性体）となるため、樹脂充
填時に最適なＰＩＤ定数を有する第一圧力補償部３を用
いたフィードバック制御が行われる。この場合、圧力の
検出値Ｄｄと予め設定した設定値Ｄｓが比較され、検出
値Ｄｄが設定値Ｄｓに一致するようにスクリュ２の移動
がフィードバック制御される。
によれば、例えば、押切成形を行う場合、樹脂充填時に
は圧力制御の対象が樹脂（弾性体）となるため、樹脂充
填時に最適なＰＩＤ定数を有する第一圧力補償部３を用
いたフィードバック制御が行われる。この場合、圧力の
検出値Ｄｄと予め設定した設定値Ｄｓが比較され、検出
値Ｄｄが設定値Ｄｓに一致するようにスクリュ２の移動
がフィードバック制御される。
【０００８】一方、スクリュ２が前進し、最前進位置Ｐ
ｍの手前略０．１〜０．７ミリメートルに設定した切換
位置Ｐｓに達したなら、補償部切換部６の機能によっ
て、第一圧力補償部３から第二圧力補償部５に切換えら
れる。よって、スクリュ２が最前進位置Ｐｍに達し、メ
タルコンタクトしたなら押切時に最適となるＰＩＤ定
数、即ち、第一圧力補償部３のＰＩＤ定数に対してゲイ
ンを大きく設定したＰＩＤ定数を有する第二圧力補償部
５を用いたフィードバック制御が行われる。
ｍの手前略０．１〜０．７ミリメートルに設定した切換
位置Ｐｓに達したなら、補償部切換部６の機能によっ
て、第一圧力補償部３から第二圧力補償部５に切換えら
れる。よって、スクリュ２が最前進位置Ｐｍに達し、メ
タルコンタクトしたなら押切時に最適となるＰＩＤ定
数、即ち、第一圧力補償部３のＰＩＤ定数に対してゲイ
ンを大きく設定したＰＩＤ定数を有する第二圧力補償部
５を用いたフィードバック制御が行われる。
【０００９】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
面に基づき詳細に説明する。
【００１０】まず、本実施例に係るスクリュ駆動装置１
を含む射出成形機全体の構成について、図１及び図２を
参照して説明する。
を含む射出成形機全体の構成について、図１及び図２を
参照して説明する。
【００１１】射出成形機は図１に示す射出装置１１と図
２に仮想線で示す金型装置１２を備える。射出装置１１
は前部に加熱筒１３を、後部にスクリュ駆動装置１をそ
れぞれ備えるとともに、加熱筒１３は前端に射出ノズル
１４を、後部上端に成形材料を供給するホッパー１５を
それぞれ備え、また、内部には摺動自在なスクリュ２を
備える。一方、スクリュ駆動装置１は射出用駆動部と計
量用駆動部からなり、図１は射出用駆動部１ｘのみを抽
出して示す。射出用駆動部１ｘは固定したボールナット
１６ｎとボールナット１６ｎに螺合したボールネジ１６
ｓを有するボールネジ機構１６を備え、ボールネジ１６
ｓの前端は、例えば、回動自在なカップリング１７、ス
クリュ２の保持リング１７ｈ及びスクリュ２の背圧を検
出する圧力センサ（ロードセル）１８を介してスクリュ
２の後端に結合する。この場合、スクリュ２の最前進位
置（メタルコンタクト位置）で保持リング１７ｈの前端
面が加熱筒１３の後端部１３ｂに当接する（図２参
照）。さらにまた、１９はＡＣサーボモータであり、こ
の出力軸１９ｓに設けた駆動ギア２０はボールネジ１６
ｓの後端に設けた被動ギア２１に噛合する。なお、サー
ボモータ１９には回転角（回転数）を検出するロータリ
ーエンコーダ２２を備える。
２に仮想線で示す金型装置１２を備える。射出装置１１
は前部に加熱筒１３を、後部にスクリュ駆動装置１をそ
れぞれ備えるとともに、加熱筒１３は前端に射出ノズル
１４を、後部上端に成形材料を供給するホッパー１５を
それぞれ備え、また、内部には摺動自在なスクリュ２を
備える。一方、スクリュ駆動装置１は射出用駆動部と計
量用駆動部からなり、図１は射出用駆動部１ｘのみを抽
出して示す。射出用駆動部１ｘは固定したボールナット
１６ｎとボールナット１６ｎに螺合したボールネジ１６
ｓを有するボールネジ機構１６を備え、ボールネジ１６
ｓの前端は、例えば、回動自在なカップリング１７、ス
クリュ２の保持リング１７ｈ及びスクリュ２の背圧を検
出する圧力センサ（ロードセル）１８を介してスクリュ
２の後端に結合する。この場合、スクリュ２の最前進位
置（メタルコンタクト位置）で保持リング１７ｈの前端
面が加熱筒１３の後端部１３ｂに当接する（図２参
照）。さらにまた、１９はＡＣサーボモータであり、こ
の出力軸１９ｓに設けた駆動ギア２０はボールネジ１６
ｓの後端に設けた被動ギア２１に噛合する。なお、サー
ボモータ１９には回転角（回転数）を検出するロータリ
ーエンコーダ２２を備える。
【００１２】他方、４はフィードバック制御を行う圧力
制御系である。３１は減算部であり、この減算部３１に
は充填圧力の設定値Ｄｓと圧力センサ１８から得る検出
値Ｄｄが付与される。減算部３１は設定値Ｄｓと検出値
Ｄｄの偏差値Ａｐを求める機能を有し、出力側は第一圧
力補償部３及び第二圧力補償部５の双方の入力側に接続
する。第一圧力補償部３の出力側はスイッチ部３２を介
して加算部３３の入力部に接続するとともに、第二圧力
補償部５の出力側はスイッチ部３４を介して加算部３３
の他の入力部に接続する。
制御系である。３１は減算部であり、この減算部３１に
は充填圧力の設定値Ｄｓと圧力センサ１８から得る検出
値Ｄｄが付与される。減算部３１は設定値Ｄｓと検出値
Ｄｄの偏差値Ａｐを求める機能を有し、出力側は第一圧
力補償部３及び第二圧力補償部５の双方の入力側に接続
する。第一圧力補償部３の出力側はスイッチ部３２を介
して加算部３３の入力部に接続するとともに、第二圧力
補償部５の出力側はスイッチ部３４を介して加算部３３
の他の入力部に接続する。
【００１３】この場合、第一圧力補償部３と第二圧力補
償部５は共にＰＩＤ圧力補償部として構成し、第一圧力
補償部３のＰＩＤ定数は樹脂（弾性体）の充填時に最適
な定数に、また、第二圧力補償部５のＰＩＤ定数は制御
対象が金属（剛体）となるメタルコンタクト時に最適な
定数にそれぞれ異ならせて設定する。この場合、少なく
とも第二圧力補償部５のＰＩＤ定数は第一圧力補償部３
のＰＩＤ定数に対してゲインを大きく設定するととも
に、必要に応じてＩ動作、Ｄ動作における定数を設定す
ることが望ましい。
償部５は共にＰＩＤ圧力補償部として構成し、第一圧力
補償部３のＰＩＤ定数は樹脂（弾性体）の充填時に最適
な定数に、また、第二圧力補償部５のＰＩＤ定数は制御
対象が金属（剛体）となるメタルコンタクト時に最適な
定数にそれぞれ異ならせて設定する。この場合、少なく
とも第二圧力補償部５のＰＩＤ定数は第一圧力補償部３
のＰＩＤ定数に対してゲインを大きく設定するととも
に、必要に応じてＩ動作、Ｄ動作における定数を設定す
ることが望ましい。
【００１４】一方、加算部３３の出力部はモータドライ
バ３５の入力側に接続するとともに、モータドライバ３
５の出力側はサーボモータ１９に接続する。また、３６
は切換制御部であり、その入力側にはロータリエンコー
ダ２２を接続するとともに、さらに、切換位置基準値Ｓ
ｃが入力する。この場合、切換位置基準値Ｓｃはスクリ
ュ２（保持リング１７ｈ）の最前進位置Ｐｍよりも距離
Ｌｓだけ手前の位置を設定する。なお、この距離Ｌｓは
略０．１〜０．７ミリメートル程度に設定することが望
ましい。他方、切換制御部３６の出力側は各スイッチ部
３２、３４に接続する。切換制御部３６はスイッチ部３
２及び３４に切換信号を付与し、スイッチ部３２又は３
４を選択的にオン−オフさせる機能を備える。切換制御
部３６、スイッチ部３２及び３４は補償部切換部６を構
成する。
バ３５の入力側に接続するとともに、モータドライバ３
５の出力側はサーボモータ１９に接続する。また、３６
は切換制御部であり、その入力側にはロータリエンコー
ダ２２を接続するとともに、さらに、切換位置基準値Ｓ
ｃが入力する。この場合、切換位置基準値Ｓｃはスクリ
ュ２（保持リング１７ｈ）の最前進位置Ｐｍよりも距離
Ｌｓだけ手前の位置を設定する。なお、この距離Ｌｓは
略０．１〜０．７ミリメートル程度に設定することが望
ましい。他方、切換制御部３６の出力側は各スイッチ部
３２、３４に接続する。切換制御部３６はスイッチ部３
２及び３４に切換信号を付与し、スイッチ部３２又は３
４を選択的にオン−オフさせる機能を備える。切換制御
部３６、スイッチ部３２及び３４は補償部切換部６を構
成する。
【００１５】次に、本実施例に係るスクリュ駆動装置１
の動作について、図１及び図２を参照して説明する。
の動作について、図１及び図２を参照して説明する。
【００１６】実施例は押切成形を例示する。まず、樹脂
充填時には圧力制御の対象が弾性を有する樹脂となるた
め、樹脂充填時に最適なＰＩＤ定数を有する第一圧力補
償部３を用いた充填圧力のフィードバック制御が行われ
る。この場合、スクリュ２（保持リング１７ｈ）は切換
位置Ｐｓ（図２参照）には達しないため、切換制御部３
６によりスイッチ部３２はオン、スイッチ部３４はオフ
にそれぞれ切換わっている。制御時には圧力センサ１８
により樹脂の充填圧力（スクリュ２の背圧）が検出さ
れ、この検出値Ｄｄは減算器３１に付与される。この結
果、減算器３１は設定値Ｄｓと検出値Ｄｄを比較し、偏
差値Ａｐを出力するとともに、この偏差値Ａｐは第一圧
力補償部３により圧力補償され、スイッチ部３２及び加
算器３３を介してモータドライバ３５に付与され、検出
値Ｄｄが設定値Ｄｓに一致するようにサーボモータ１９
の回転、即ち、スクリュ２の移動がフィードバック制御
される。
充填時には圧力制御の対象が弾性を有する樹脂となるた
め、樹脂充填時に最適なＰＩＤ定数を有する第一圧力補
償部３を用いた充填圧力のフィードバック制御が行われ
る。この場合、スクリュ２（保持リング１７ｈ）は切換
位置Ｐｓ（図２参照）には達しないため、切換制御部３
６によりスイッチ部３２はオン、スイッチ部３４はオフ
にそれぞれ切換わっている。制御時には圧力センサ１８
により樹脂の充填圧力（スクリュ２の背圧）が検出さ
れ、この検出値Ｄｄは減算器３１に付与される。この結
果、減算器３１は設定値Ｄｓと検出値Ｄｄを比較し、偏
差値Ａｐを出力するとともに、この偏差値Ａｐは第一圧
力補償部３により圧力補償され、スイッチ部３２及び加
算器３３を介してモータドライバ３５に付与され、検出
値Ｄｄが設定値Ｄｓに一致するようにサーボモータ１９
の回転、即ち、スクリュ２の移動がフィードバック制御
される。
【００１７】一方、図２に示すように、スクリュ２が前
進、即ち、保持リング１７ｈが前進して最前進位置Ｐｍ
の手前、略０．１〜０．７ミリメートルに設定した切換
位置Ｐｓに達したなら、切換制御部３６はそれを検出
し、スイッチ部３２をオフ、スイッチ部３４をオンに切
換える。この結果、第一圧力補償部３から第二圧力補償
部５に切換わる。なお、切換位置Ｐｓに位置する保持リ
ングを、図２中１７ｈｓで示す。そして、スクリュ２
（保持リング１７ｈ）が最前進位置（メタルコンタクト
位置）Ｐｍに達したなら、メタルコンタクト時に最適な
ＰＩＤ定数、即ち、第一圧力補償部３のＰＩＤ定数に対
してゲインが大きく設定されたＰＩＤ定数を有する第二
圧力補償部５を用いたフィードバック制御が行われる。
よって、樹脂充填時とメタルコンタクト時の双方に最適
な制御特性が設定され、制御全体の安定性、応答性、的
確性及び操作性等が高められる。
進、即ち、保持リング１７ｈが前進して最前進位置Ｐｍ
の手前、略０．１〜０．７ミリメートルに設定した切換
位置Ｐｓに達したなら、切換制御部３６はそれを検出
し、スイッチ部３２をオフ、スイッチ部３４をオンに切
換える。この結果、第一圧力補償部３から第二圧力補償
部５に切換わる。なお、切換位置Ｐｓに位置する保持リ
ングを、図２中１７ｈｓで示す。そして、スクリュ２
（保持リング１７ｈ）が最前進位置（メタルコンタクト
位置）Ｐｍに達したなら、メタルコンタクト時に最適な
ＰＩＤ定数、即ち、第一圧力補償部３のＰＩＤ定数に対
してゲインが大きく設定されたＰＩＤ定数を有する第二
圧力補償部５を用いたフィードバック制御が行われる。
よって、樹脂充填時とメタルコンタクト時の双方に最適
な制御特性が設定され、制御全体の安定性、応答性、的
確性及び操作性等が高められる。
【００１８】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、手法、数値等において本発明の要旨を逸脱
しない範囲で任意に変更できる。
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成、手法、数値等において本発明の要旨を逸脱
しない範囲で任意に変更できる。
【００１９】
【発明の効果】このように、本発明は圧力の検出値が予
め設定した設定値に一致するように、圧力のフィードバ
ック制御を行うとともに、ＰＩＤ圧力補償部（第一圧力
補償部）を有する圧力制御系を備える射出成形機のスク
リュ駆動装置において、第一圧力補償部とは異なるＰＩ
Ｄ定数を有する第二のＰＩＤ圧力補償部（第二圧力補償
部）と、スクリュの前進位置を検出し、かつスクリュが
予め設定した切換位置に達したなら第一圧力補償部から
第二圧力補償部に切換える補償部切換部を備えてなるた
め、樹脂充填時とメタルコンタクト時の双方に最適な制
御特性を設定でき、制御全体の安定性、応答性、的確性
及び操作性を飛躍的に向上させることができるという顕
著な効果を奏する。
め設定した設定値に一致するように、圧力のフィードバ
ック制御を行うとともに、ＰＩＤ圧力補償部（第一圧力
補償部）を有する圧力制御系を備える射出成形機のスク
リュ駆動装置において、第一圧力補償部とは異なるＰＩ
Ｄ定数を有する第二のＰＩＤ圧力補償部（第二圧力補償
部）と、スクリュの前進位置を検出し、かつスクリュが
予め設定した切換位置に達したなら第一圧力補償部から
第二圧力補償部に切換える補償部切換部を備えてなるた
め、樹脂充填時とメタルコンタクト時の双方に最適な制
御特性を設定でき、制御全体の安定性、応答性、的確性
及び操作性を飛躍的に向上させることができるという顕
著な効果を奏する。
【図１】本発明に係るスクリュ駆動装置を備える射出成
形機のブロック構成図、
形機のブロック構成図、
【図２】同スクリュ駆動装置の作用説明図、
【符号の説明】 １ スクリュ駆動装置 ２ スクリュ ３ ＰＩＤ圧力補償部（第一圧力補償部） ４ 圧力制御系 ５ 第二のＰＩＤ圧力補償部（第二圧力補償部） ６ 補償部切換部 Ｄｄ 検出値 Ｄｓ 設定値
Claims (3)
- 【請求項１】 圧力の検出値が予め設定した設定値に一
致するように、圧力のフィードバック制御を行うととも
に、ＰＩＤ圧力補償部（第一圧力補償部）を有する圧力
制御系を備える射出成形機のスクリュ駆動装置におい
て、第一圧力補償部とは異なるＰＩＤ定数を有する第二
のＰＩＤ圧力補償部（第二圧力補償部）と、スクリュの
前進位置を検出し、かつスクリュが予め設定した切換位
置に達したなら第一圧力補償部から第二圧力補償部に切
換える補償部切換部を備えてなることを特徴とする射出
成形機のスクリュ駆動装置。 - 【請求項２】 第二圧力補償部のＰＩＤ定数は第一圧力
補償部のＰＩＤ定数に対してゲインを大きく設定するこ
とを特徴とする請求項１記載の射出成形機のスクリュ駆
動装置。 - 【請求項３】 切換位置はスクリュの最前進位置よりも
略０．１〜０．７ミリメートル手前に設定することを特
徴とする請求項１記載の射出成形機のスクリュ駆動装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35026892A JPH07102595B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 射出成形機のスクリュ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35026892A JPH07102595B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 射出成形機のスクリュ駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06170899A true JPH06170899A (ja) | 1994-06-21 |
| JPH07102595B2 JPH07102595B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=18409356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35026892A Expired - Fee Related JPH07102595B2 (ja) | 1992-12-02 | 1992-12-02 | 射出成形機のスクリュ駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07102595B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6835337B2 (en) * | 2001-05-07 | 2004-12-28 | Munekata Co., Ltd. | Method for controlling the forward movement speed of the screw in an injection molding machine |
| CN102063057A (zh) * | 2010-10-28 | 2011-05-18 | 北京大学 | 一种微机械谐振式器件闭环驱动用的pid控制装置 |
| CN112406058A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-02-26 | 广东工业大学 | 一种注塑机pid控制器的参数调控方法及pid控制器 |
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1992
- 1992-12-02 JP JP35026892A patent/JPH07102595B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6835337B2 (en) * | 2001-05-07 | 2004-12-28 | Munekata Co., Ltd. | Method for controlling the forward movement speed of the screw in an injection molding machine |
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| CN112406058A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-02-26 | 广东工业大学 | 一种注塑机pid控制器的参数调控方法及pid控制器 |
| CN112406058B (zh) * | 2020-11-13 | 2021-08-03 | 广东工业大学 | 一种注塑机pid控制器的参数调控方法及pid控制器 |
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| Publication number | Publication date |
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| JPH07102595B2 (ja) | 1995-11-08 |
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