JPH06170557A - 貴金属複合材料の製造方法 - Google Patents
貴金属複合材料の製造方法Info
- Publication number
- JPH06170557A JPH06170557A JP35070392A JP35070392A JPH06170557A JP H06170557 A JPH06170557 A JP H06170557A JP 35070392 A JP35070392 A JP 35070392A JP 35070392 A JP35070392 A JP 35070392A JP H06170557 A JPH06170557 A JP H06170557A
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- JP
- Japan
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- cdo
- noble metal
- metal composite
- based material
- composite material
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- Pending
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- Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)
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- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 酸化処理や熱間圧接に於いて、Ag−CdO
系材料の表面割れを防止することのできる貴金属複合材
料の製造方法を提供する。 【構成】 Ag−Cd系材料をカーボンを添えてN2 雰
囲気にて 600℃〜 850℃で熱処理し、次にこの熱処理し
たAg−Cd系材料を酸化処理してAg−CdO系材料
となし、次いでこのAg−CdO系材料とCuとを熱間
圧接し、然る後このクラッド材を圧延加工することを特
徴とする貴金属複合材料の製造方法。
系材料の表面割れを防止することのできる貴金属複合材
料の製造方法を提供する。 【構成】 Ag−Cd系材料をカーボンを添えてN2 雰
囲気にて 600℃〜 850℃で熱処理し、次にこの熱処理し
たAg−Cd系材料を酸化処理してAg−CdO系材料
となし、次いでこのAg−CdO系材料とCuとを熱間
圧接し、然る後このクラッド材を圧延加工することを特
徴とする貴金属複合材料の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気接点材料として用
いるAg−CdO系の貴金属複合材料の製造方法に関す
る。
いるAg−CdO系の貴金属複合材料の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、Ag−CdO系の貴金属複合材料
の製造方法は、Ag−Cd系材料を酸化処理してAg−
CdO系材料となし、次にこのAg−CdO系材料とC
uとを熱間圧接し、次いでこのクラッド材を圧延加工し
ていた。
の製造方法は、Ag−Cd系材料を酸化処理してAg−
CdO系材料となし、次にこのAg−CdO系材料とC
uとを熱間圧接し、次いでこのクラッド材を圧延加工し
ていた。
【0003】ところで、この貴金属複合材料の製造方法
では、酸化処理や熱間圧接に於いて、Ag−CdO系材
料の表面に割れが発生し易い。また、Ag−CdO系材
料は加工性に乏しい為、圧延加工した際割れ易い。さら
に前記の熱間圧接の際、Ag−CdO系材料は或る程度
の厚さが必要であるが、使用用途によっては薄張りのも
のが要求される為、圧接後圧延加工が伴う為、Ag−C
dO系材料に割れが発生することとなる。
では、酸化処理や熱間圧接に於いて、Ag−CdO系材
料の表面に割れが発生し易い。また、Ag−CdO系材
料は加工性に乏しい為、圧延加工した際割れ易い。さら
に前記の熱間圧接の際、Ag−CdO系材料は或る程度
の厚さが必要であるが、使用用途によっては薄張りのも
のが要求される為、圧接後圧延加工が伴う為、Ag−C
dO系材料に割れが発生することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、酸化
処理や熱間圧接に於いて、Ag−CdO系材料の表面割
れを防止することのできる貴金属複合材料の製造方法を
提供しようとするものである。
処理や熱間圧接に於いて、Ag−CdO系材料の表面割
れを防止することのできる貴金属複合材料の製造方法を
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の貴金属複合材料の製造方法は、Ag−Cd系
材料をカーボンを添えてN2 雰囲気にて 600℃〜 850℃
で熱処理し、次にこの熱処理したAg−Cd系材料を酸
化処理してAg−CdO系材料となし、次いでこのAg
−CdO系材料とCuとを熱間圧接し、然る後このクラ
ッド材を圧延加工することを特徴とするものである。
の本発明の貴金属複合材料の製造方法は、Ag−Cd系
材料をカーボンを添えてN2 雰囲気にて 600℃〜 850℃
で熱処理し、次にこの熱処理したAg−Cd系材料を酸
化処理してAg−CdO系材料となし、次いでこのAg
−CdO系材料とCuとを熱間圧接し、然る後このクラ
ッド材を圧延加工することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】上記のように本発明の貴金属複合材料の製造方
法は、Ag−Cd系材料を酸化処理する前に、カーボン
を添えてN2 雰囲気にて熱処理するので、Ag−Cd系
材料中の不純物及びガスが取り除かれる。即ち、N2 雰
囲気でのカーボンが還元作用をして不純物やガスが取り
除かれ、また歪取りが行なわれる結果、後の酸化処理や
熱間圧接に於いてAg−CdO系材料の表面割れが防止
される。なお、 600℃未満では効果がなく、また 850℃
を超えるとCdの蒸発が多くなり電気接点材料の特性が
損なわれることになる。
法は、Ag−Cd系材料を酸化処理する前に、カーボン
を添えてN2 雰囲気にて熱処理するので、Ag−Cd系
材料中の不純物及びガスが取り除かれる。即ち、N2 雰
囲気でのカーボンが還元作用をして不純物やガスが取り
除かれ、また歪取りが行なわれる結果、後の酸化処理や
熱間圧接に於いてAg−CdO系材料の表面割れが防止
される。なお、 600℃未満では効果がなく、また 850℃
を超えるとCdの蒸発が多くなり電気接点材料の特性が
損なわれることになる。
【0007】
【実施例】本発明の貴金属複合材料の製造方法の一実施
例と従来例について説明する。先ず、実施例について説
明すると、厚さ 4.5mm、幅 115mm、長さ 195mmのAg−
Cd11%板を、カーボンを添えてN2 雰囲気の加熱炉に
て 800℃、2時間熱処理した。次にこの熱処理したAg
−Cd11%板を酸化炉で 780℃、5気圧で 240時間酸化
処理してAg−CdO12%板を得た。次いでこのAg−
CdO12%板をH2SO4 10%液で酸処理し、洗浄、研摩を
行なった後、厚さ 4.5mm、幅 115mm、長さ 195mmのCu
板と、N2 中、 800℃、65分かけて熱間圧接した。然る
後、酸洗いし、電気炉(500℃) に1時間入れ、ホットロ
ールにて厚さ3mmに熱間圧延し、さらにN2 雰囲気の加
熱炉にて 550℃、1時間熱処理した後厚さ 1.2mmに圧延
した処、Ag−CdO12%板の表面には全く割れが発生
しなかった。
例と従来例について説明する。先ず、実施例について説
明すると、厚さ 4.5mm、幅 115mm、長さ 195mmのAg−
Cd11%板を、カーボンを添えてN2 雰囲気の加熱炉に
て 800℃、2時間熱処理した。次にこの熱処理したAg
−Cd11%板を酸化炉で 780℃、5気圧で 240時間酸化
処理してAg−CdO12%板を得た。次いでこのAg−
CdO12%板をH2SO4 10%液で酸処理し、洗浄、研摩を
行なった後、厚さ 4.5mm、幅 115mm、長さ 195mmのCu
板と、N2 中、 800℃、65分かけて熱間圧接した。然る
後、酸洗いし、電気炉(500℃) に1時間入れ、ホットロ
ールにて厚さ3mmに熱間圧延し、さらにN2 雰囲気の加
熱炉にて 550℃、1時間熱処理した後厚さ 1.2mmに圧延
した処、Ag−CdO12%板の表面には全く割れが発生
しなかった。
【0008】次に従来例について説明すると、厚さ 4.5
mm、幅 115mm、長さ 195mmのAg−Cd11%板を酸化炉
で 780℃、5気圧で 240時間酸化処理してAg−CdO
12%板を得た。次にこのAg−CdO12%板をH2SO4 10
%液で酸処理し、洗浄、研摩を行なった後、厚さ 4.5m
m、幅 115mm、長さ 195mmのCu板と、N2 中、 800
℃、65分かけて熱間圧接した。次いで酸洗いし、電気炉
(500℃) に1時間入れ、ホットロールにて厚さ3mmに熱
間圧延した処、Ag−CdO12%板の表面全体に細かな
割れが幅方向に多数発生した。さらにN2 雰囲気の加熱
炉にて 550℃、1時間熱処理した後厚さ 1.2mmに圧延し
た処、前記の細かな割れが大きな割れに進展した。
mm、幅 115mm、長さ 195mmのAg−Cd11%板を酸化炉
で 780℃、5気圧で 240時間酸化処理してAg−CdO
12%板を得た。次にこのAg−CdO12%板をH2SO4 10
%液で酸処理し、洗浄、研摩を行なった後、厚さ 4.5m
m、幅 115mm、長さ 195mmのCu板と、N2 中、 800
℃、65分かけて熱間圧接した。次いで酸洗いし、電気炉
(500℃) に1時間入れ、ホットロールにて厚さ3mmに熱
間圧延した処、Ag−CdO12%板の表面全体に細かな
割れが幅方向に多数発生した。さらにN2 雰囲気の加熱
炉にて 550℃、1時間熱処理した後厚さ 1.2mmに圧延し
た処、前記の細かな割れが大きな割れに進展した。
【0009】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明の貴金属
複合材料の製造方法によれば、酸化処理や熱間圧接に於
いて、Ag−CdO系材料の表面割れを防止できるとい
う効果がある。
複合材料の製造方法によれば、酸化処理や熱間圧接に於
いて、Ag−CdO系材料の表面割れを防止できるとい
う効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 Ag−Cd系材料をカーボンを添えてN
2 雰囲気にて 600℃〜 850℃で熱処理し、次にこの熱処
理したAg−Cd系材料を酸化処理してAg−CdO系
材料となし、次いでこのAg−CdO系材料とCuとを
熱間圧接し、然る後このクラッド材を圧延加工すること
を特徴とする貴金属複合材料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35070392A JPH06170557A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 貴金属複合材料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35070392A JPH06170557A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 貴金属複合材料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06170557A true JPH06170557A (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=18412278
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35070392A Pending JPH06170557A (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 貴金属複合材料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06170557A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013141273A1 (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-26 | 田中貴金属工業株式会社 | クラッド構造を有する電極材料 |
-
1992
- 1992-12-04 JP JP35070392A patent/JPH06170557A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013141273A1 (ja) * | 2012-03-22 | 2013-09-26 | 田中貴金属工業株式会社 | クラッド構造を有する電極材料 |
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