JPH06170485A - 鋳物砂の再生方法 - Google Patents
鋳物砂の再生方法Info
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- JPH06170485A JPH06170485A JP35056192A JP35056192A JPH06170485A JP H06170485 A JPH06170485 A JP H06170485A JP 35056192 A JP35056192 A JP 35056192A JP 35056192 A JP35056192 A JP 35056192A JP H06170485 A JPH06170485 A JP H06170485A
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Abstract
クス法で中子砂として使用できる程度まで高品質に再生
する。 【構成】 下記の(1)〜(3)の工程からなることを
特徴とする鋳物砂の再生方法。 (1)黒砂を焙焼してその黒砂の表面に付着している未
然焼のベントナイト等の無機物を磁性体に変性する焙焼
工程。 (2)前記焙焼工程で処理された黒砂の表層の磁性体層
を砥石で剥離する剥離工程。 (3)前記剥離工程で剥離された磁性体を磁力を用いて
黒砂から分離し、再生砂を得る磁選工程。
Description
みの鋳物砂、いわゆる黒砂を回収して再生する鋳物砂の
再生方法に係り、特に、再生砂を新砂とほぼ同じ品質ま
で高め、例えばコールドボックス法でも使用可能に再生
することができるものに関する。
−202745号公報に示されるようなロータリリクレ
ーマを用いて、あるいは、例えば実公昭54−2841
2号公報に示されるような焙焼炉を用いて行なわれてい
る。
は、黒砂を回転体に挿入して黒砂の粒子同志を衝突させ
合い、粒子表層を研磨することを利用している。また、
焙焼炉による黒砂の再生は、黒砂の粒子表面に付着して
いる有機物(例えば微粉炭(シーコール))を焼失させ
ることにより行なわれる。なお、この焙焼炉による黒砂
の再生は、ロータリリクレーマの前処理として行なわれ
ることもある。
ータリリクレークによる黒砂の再生においては、黒砂の
粒子表面から剥離した不純物が静電気の作用により粒子
表面に再付着し、風選によって十分に除去できない欠点
があった。
リリクレーマを直列状に数段(例えば4〜7段)に設け
て処理することが行なわれるが、この場合、設備費がか
さむ不都合が生じるとともに、不純物の再付着を完全に
防止することができないため、高品質の再生砂を得るこ
とができない欠点がある。
は、シーコール等の不純物は焼生させることができる
が、鋳物砂に添加したベントナイト等の無機物が黒砂の
粒子表面にセラミック状に変性して付着しているので、
再使用の場合におけるレジンの使用量が増加するため
に、再生砂をレジン粘度の低いコールドボックス法の鋳
物砂としてそのまま用いることができない欠点がある。
めになされたものであって、その目的は、コールドボッ
クス法でも使用可能な高品質の再生砂を得ることのでき
る鋳物砂の再生方法を提供することにある。
生方法は、上記目的を達成するために、下記の(1)〜
(3)の工程からなることを特徴としている。 (1)使用済みの鋳物砂である原砂を焙焼してその原砂
の表面に付着している未然焼のベントナイト等の無機物
を磁性体に変性する焙焼工程。 (2)前記焙焼工程で処理された原砂の表層の磁性体層
を砥石で剥離する剥離工程。 (3)前記剥離工程で剥離された磁性体を磁力を用いて
原砂から分離し、再生砂を得る磁選工程。
鉱)に変性された不純物は、次の研削工程で原砂の粒子
表面から剥離する。剥離した不純物は磁選工程において
磁力により磁着除去される。
チャートに基づいて説明する。このフローチャートは、
本発明方法の前処理等を含んだ鋳物工場の再生砂の全工
程を含んでいて、このうち、二重枠で囲んだ工程が本発
明方法の工程を示しているる。そして、特に二重枠で囲
んだ工程については、図2を参照しながら説明する。
済みの鋳物砂、いわゆる黒砂はホッパーに収納される
(図1の(1),(2)参照)。ホッパー内の黒砂は、
後述の流動焙焼炉の排熱を利用したサンドドライヤーに
より乾燥された後、永久磁石を用いた磁選機により黒砂
中から磁性体の雑物、いわゆる鉄くずが除去される(図
1の(3),(4)参照)。なお、上記サンドドライヤ
ーによる乾燥においては、水蒸気(水分)だけでなく、
鋳物砂に添加されているレジン、シーコールの一部も熱
風により同伴されて除去される。
れ、塊状の黒砂は分離除去されたのち、粒子状の黒砂が
700°C前後の温度を有する次の流動焙焼炉へ送られ
る(図1の(5),(6)参照)。なお、塊状の黒砂は
破砕機によって粒子状に調製された後、流動焙焼炉へ送
られる(図1の(7),(6)参照)。
公昭54−28412号公報に示されるような周知の焙
焼炉を用いることができる。この焙焼炉において、鋳物
砂に添加されているレジン、シーコールは焼失し、鋳肌
(鋳物表面)に直接接触してベントナイト等の無機物が
砂の粒子表面にセラミック状に、かつポーラス状になっ
て付着している不純物の層は、未然焼のベントナイト等
の鉄分を含む無機物の存在下に加熱されて磁性体の磁赤
鉄鉱に変性される(図2の(a),(b)参照)。な
お、焙焼炉は、流動床炉に限らず、ロータリーキルンの
ような焼却炉を用いることができる。したがって、本発
明で焙焼というときは、磁赤鉄鉱に変性させる加熱手段
であれば、その種類形式は問わない。
つ空冷により冷却された後、回転する砥石車を有する研
磨機で黒砂の粒子の表面が研削されて分離される(図1
の(8),(9)。図2の(c)参照)。
62−240135号公報に示され周知の形式のものが
採用できる。この表面分離工程においては、磁赤鉄鉱で
コーティングされている黒砂の表面から磁赤鉄鉱が剥離
されるとともに、原砂の表面の一部も摩耗されて丸味を
帯びる。また、表面分離工程では、磁赤鉄鉱でコーティ
ングされていない黒砂の表面も処理されるので、全体の
黒砂の粒子は丸味を帯びたものに調製される(図2の
(c)参照)。
るので、研削粉のうち微細なものは粉塵として分離され
る。
かれここでは磁力を利用した磁選機で磁赤鉄鉱が分離さ
れる(図1の(10)、図2の(d)参照)。ここで用
いられる磁選機は、例えば特開平ら4−55038号公
報に示されるようなドラム型の永久磁石を利用した周知
の形式を採用することができる。
るので、磁赤鉄鉱の他に微粉状の粉塵も除去されて、再
生砂が得られ、再使用のために貯蔵される(図1の(1
1)、図2の(e)参照)。
粒子表面に不純物がコーティングされていないため、コ
ールドボックス法の中子用砂としても使用できる高品質
のものが得られる。しかも、本実施例で得られた再生砂
の圧縮強度は新砂と同等であり、また、微粉(不純物)
が除去されているので鋳物用砂として好都合である。
ので、新砂よりも粒形が丸味を帯びたものとなる。つま
り、新砂よりも表面積が小さくなりコールドボックス法
等で用いる薬剤(レジン)量が新砂を用いるときよりも
少なくてすむ利益がある。例えば、新砂でコールドボッ
クス法の中子を作るときに、2〜3%(重量比)のレジ
ンを添加する必要があるのに対し、本発明に係る再生砂
を用いたときは、その添加量は1〜2%で足りる利益が
ある。
(1)使用済みの鋳物砂である原砂を焙焼してその原砂
の表面に付着している未然焼のベントナイト等の無機物
を磁性体に変性する焙焼工程、(2)前記焙焼工程で処
理された原砂の表層の磁性体層を砥石で剥離する剥離工
程、(3)前記剥離工程で剥離された磁性体を磁力を用
いて原砂から分離し、再生砂を得る磁選工程とからなる
ので、再生砂の粒子表面は不純物でコーティングされて
おらず、しかも、丸味を帯びたものとなるので、例え
ば、コールドボックス法の中子砂としても使用できる高
品質のものとすることができる。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記の(1)〜(3)の工程からなるこ
とを特徴とする鋳物砂の再生方法 (1)使用済みの鋳物砂である原砂を焙焼してその原砂
の表面に付着している未然焼のベントナイト等の無機物
を磁性体に変性する焙焼工程。 (2)前記焙焼工程で処理された原砂の表層の磁性体層
を砥石で剥離する剥離工程。 (3)前記剥離工程で剥離された磁性体を磁力を用いて
原砂から分離し、再生砂を得る磁選工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35056192A JP3162218B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 鋳物砂の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35056192A JP3162218B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 鋳物砂の再生方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06170485A true JPH06170485A (ja) | 1994-06-21 |
JP3162218B2 JP3162218B2 (ja) | 2001-04-25 |
Family
ID=18411334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35056192A Expired - Lifetime JP3162218B2 (ja) | 1992-12-04 | 1992-12-04 | 鋳物砂の再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3162218B2 (ja) |
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1992
- 1992-12-04 JP JP35056192A patent/JP3162218B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP3162218B2 (ja) | 2001-04-25 |
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