JPH06170395A - 下水処理方法及び処理装置 - Google Patents

下水処理方法及び処理装置

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JPH06170395A
JPH06170395A JP4328301A JP32830192A JPH06170395A JP H06170395 A JPH06170395 A JP H06170395A JP 4328301 A JP4328301 A JP 4328301A JP 32830192 A JP32830192 A JP 32830192A JP H06170395 A JPH06170395 A JP H06170395A
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water
treatment
treated
separation
filtration
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Tatsuhiko Suzuki
辰彦 鈴木
Susumu Ishikawa
進 石川
Kimiaki Ishizawa
公章 石澤
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下水中のSS成分を浮上分離する分離処理工
程とその後のろ過処理工程とその後の好気性生物による
生物処理工程とを行う下水処理方法であって、ろ過処理
工程及び生物処理工程からの逆洗浄排水を分離処理工程
に返送(フィードバック)することを特徴とする下水処
理方法である。 【効果】 ろ過処理工程及び生物処理工程から生じる逆
洗浄排水に含まれる浮遊物質は分離除去工程で処理原水
中の汚泥とともに分離され、この処理系内での汚泥の発
生箇所が分離除去工程のみとなり、その結果、逆洗浄排
水の専用の回収装置や処理工程が不要となり、設備をコ
ンパクトにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、下水中に含有されて
いる種々の水質汚濁成分を除去し、下水を清浄な水とす
る下水処理方法および処理装置に関し、特に、下水中の
有機性汚濁成分の除去を短時間で効率的に処理すること
が可能な下水処理方法および処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般的な下水処理方法としては、
例えば、標準活性汚泥法による下水処理方法が知られて
いる。図3は、この標準活性汚泥法を用いた下水処理装
置を例示するものであり、この下水処理装置1は、最初
沈澱池2、エアレーションタンク3及び最終沈澱池4を
主な要素として備えている。この従来法では、まず、下
水を上記最初沈澱池2に流入し、この最初沈澱池2内で
下水中の砂及びし渣を重力沈降させて分離する。次に、
上記最初沈澱池2で砂及びし渣を分離除去した後に得ら
れる第1処理水をエアレーションタンク3に送る。上記
第1処理水は、このエアレーションタンク3内で好気性
微生物のフロックよりなる活性汚泥と混合され、さらに
ブロワ5により空気を送り込まれて酸素の供給を受ける
ことにより、水中の有機物は酸化分解される。次に、上
記エアレーションタンク3で生物処理して得られた第2
処理水は、最終沈澱池4に送られ、ここで上記第2処理
水中に残存する活性汚泥が重力沈澱によって分離除去さ
れる。
【0003】しかしながら、上記従来の下水処理方法の
ように重力沈澱法を用いた場合、微細な浮遊性有機物の
除去が不十分なために、上記最初沈澱池2から次のエア
レーションタンク3に送られる処理水中に相当量の浮遊
性有機物、特に生物処理工程における好気性微生物によ
る有機物分解速度の遅い粒径20〜100μm以上の有
機物が残留してしまい、上記エアレーションタンク3に
おける有機物の処理負荷が増大するとともに、生物処理
工程での好気性微生物による有機物分解速度が遅くなる
ことにより、エアレーションタンク3で処理水を長時間
滞留しないと有機物の十分な分解を行うことができず、
処理効率が低いという問題があった。また、上記エアレ
ーションタンク3における処理負荷の増大ならびに有機
物分解速度が遅いことに伴う処理効率の低下により、下
水処理装置のランニングコストが嵩んでしまうという問
題があった。
【0004】上記のような従来法の問題を解消するもの
として、先に出願した平成4年特許願第13443号の
下水処理方法および処理装置がある。この出願に係る下
水処理装置は図4に示すように、加圧浮上分離装置12
と、その加圧浮上分離装置12の後段に設けられたろ過
装置13と、その後段に設けられた生物処理装置14と
を備えている。
【0005】この下水処理装置11を用いて下水処理を
行うには、まず、下水中の砂及びし渣を除去した後の処
理原水と、加圧下に空気を高濃度に溶解させた加圧空気
溶解水とを、浮上分離装置12の浮上分離槽18内に流
入させ、両者を大気圧下に混合して加圧空気溶解水から
発生する微細気泡を処理原水中の浮遊物質に付着させ
る。これにより、上記処理原水中の浮遊物質は、これに
付着した微細気泡の浮力により浮上分離する(分離除去
工程)。ここで処理原水とは、流入路15を介して浮上
分離槽18内に導入される被処理水であり、加圧空気溶
解水とは、上記浮上分離槽18から排出される第2前処
理水の一部を給水路21を介して上記加圧水タンク19
内に導入し、この第2前処理水に空気圧縮装置23によ
る圧縮空気を圧入することにより生成されたもので、高
濃度の空気溶解水である。
【0006】上記分離除去工程で、浮上分離槽18の上
部に浮上した処理原水中の浮遊物質は、浮上分離槽18
の上部に設置されている浮上汚泥回収装置22の回収羽
22aにより回収される。回収した汚泥は、脱水機(図
示略)に送られて脱水ケーキとなる。また、上記浮遊物
質を分離除去された後に得られる第1前処理水は、第1
前処理水路16を介してろ過装置13に送られ、この内
の一部は、先に述べたように給水路21を介して上記加
圧水タンク19内に導入される。
【0007】次に上記第1前処理水をろ過装置13のろ
過槽本体24内に導入してこれをろ層26を通過させる
ことによりろ過し、上記第1前処理水中の浮遊物質を分
級除去する(ろ過処理工程)。このろ過処理工程終了
後、得られた第2前処理水を上記生物処理装置14に導
入し、該第2前処理水中の有機物を好気的に分解除去す
る(生物処理工程)。生物処理装置14に流入した第2
前処理水は、まず流入口27aを経て好気性生物処理槽
27内に入り、さらに好気性生物処理槽27内に備えら
れた生物ろ過層に達すると散気用ブロワ28により送り
込まれる空気(酸素)により曝気され、この生物ろ過層
に生息する微生物によって、第2前処理水中の有機物が
好気的に分解される。そして、この新たな下水処理方法
によれば、下水中の有機性汚濁成分の除去を短時間で効
率的に処理することが可能となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た新たな下水処理方法にも未だ改善すべき点があった。
即ち、この下水処理方法は、分離除去工程によって処理
原水中の浮遊物質を浮上分離し、その処理水(第1前処
理水)をろ過処理装置13に送ってさらに浮遊物質の除
去を行った後、生物処理装置14に送って好気性微生物
により含有有機物を分解消化して処理水を得るが、1つ
のろ過処理装置13及び生物処理装置14を用いて前処
理水の処理(生物処理)を継続して行うと、次第に槽内
の好気性微生物が増殖してろ材などが目詰り状態となる
ので、これを防ぐために通常は複数のろ過処理装置13
及び生物処理装置14を用意し、これらの槽を所定時間
毎に切り替えて使用し、所定時間の生物処理を終えたろ
過処理装置13及び生物処理装置14の底部側から槽内
に水を供給して逆洗浄を行い目詰り等を解消し、再び効
率良く生物処理できる状態とする(逆洗浄処理)。そし
て、現段階では逆洗浄処理によって生じる逆洗浄排水を
回収して別個の処理手段を用いて処理している。このた
め、逆洗浄排水の回収装置およびその処理工程が必要と
なり、これらの余分な装置を付加しているために処理装
置全体の設備が大きくなって、余分なスペースが必要と
なる。また、逆洗浄排水の処理にために人員を要すると
ともに、維持管理にも余分な手間がかかる。
【0009】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
分離除去工程と、その後段のろ過処理工程と、その後段
の生物処理工程とを備えた下水処理を実施する上で、ろ
過処理工程及び生物処理工程で用いる各処理槽の逆洗浄
の際に生じる逆洗浄排水を、同じ下水処理系内で処理す
ることによって、別個に処理していた逆洗浄排水の処理
工程を省き、設置スペースの無駄を無くするとともに、
下水処理装置の維持管理が容易となる下水処理方法およ
び処理装置の提供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、次のように構成した。下水中の砂及びし渣を除去し
た後の処理原水と加圧下に空気を高濃度に溶解させた加
圧空気溶解水とを大気圧下に混合し、該処理原水中の浮
遊物質に該加圧空気溶解水から発生する微細気泡を付着
せしめ、該浮遊物質を浮上分離させて該処理原水中から
浮遊物質を除去する分離除去工程と、上記分離除去工程
を経て得られた第1前処理水をろ過して、該第1前処理
水中に残存する浮遊物質をさらに除去するろ過処理工程
と、上記ろ過処理工程を経て得られた第2前処理水中の
有機物を微生物による生物学的処理によって分解せしめ
て該処理水中から有機物を除去する生物処理工程とを備
えた下水処理方法であって、上記ろ過処理工程と生物処
理工程を所定時間行った後、ろ過処理工程で用いるろ過
槽および/または生物処理工程で用いる生物処理槽を逆
洗浄し、そこで生じた逆洗浄排水を上記分離除去工程に
返送し、上記処理原水と混合して処理する逆洗浄排水処
理工程を有する下水処理方法とした。
【0011】また、上記下水処理方法において、上記逆
洗浄排水処理工程での逆洗浄排水中に、凝集剤を添加混
合するのがよい。
【0012】また、下水中の砂及びし渣を除去した後の
処理原水と、加圧下に空気を高濃度に溶解させた加圧空
気溶解水とを大気圧下に混合して、該処理原水中の浮遊
物質に該加圧空気溶解水から発生する微細気泡を付着せ
しめ、該浮遊物質を浮上分離させる加圧浮上槽と、該加
圧浮上槽内で浮上した浮遊物質を取り出す回収装置とを
備えた分離除去装置と、上記分離除去装置の後段に設け
られ、該分離除去装置により処理されて得られた第1前
処理水をろ過して、該第1前処理水中に残存する浮遊物
質をさらに除去するろ過処理装置と、上記ろ過処理装置
の後段に設けられ、該ろ過処理装置により処理されて得
られた第2前処理水中の有機物を微生物により分解せし
めて、該第2前処理水中から有機物を除去する生物処理
装置と、上記ろ過処理装置および/または上記生物処理
装置を逆洗浄した後の逆洗浄排水を上記分離除去装置の
処理原水入口側に返送する逆洗浄排水処理装置とを具備
した下水処理装置とした。
【0013】そして、上記下水処理装置において、上記
逆洗浄排水処理装置に、上記逆洗浄排水中に凝集剤を添
加混合する凝集剤添加部を設けるのがよい。
【0014】
【作用】本発明では、生物処理工程の前段に、下水中の
砂及びし渣を除去した後の処理原水と加圧下に空気を高
濃度に溶解させた加圧空気溶解水とを大気圧下で混合
し、処理原水中の浮遊物質に微細気泡を付着させて浮遊
物質を浮上分離する分離除去工程を行う。これにより処
理原水に含まれる浮遊物質を効率よく分離除去すること
ができ、特にろ過工程のろ過能力を急速に低減させる粒
径70μm以上の浮遊物質や生物処理工程での分解速度
の遅い粒径20〜100μm程度の有機物を分離除去す
ることにより、その後に行う生物処理工程での有機物の
処理負荷が軽減され、有機物分解速度が増大する。そし
て本発明は、ろ過処理工程及び生物処理工程を所定時間
行った後、ろ過処理工程で用いるろ過処理装置と生物処
理工程で用いる処理槽とを逆洗浄する際に生じる逆洗浄
排水を、分離除去工程に返送(フィートバック)し、逆
洗浄排水を処理原水と混合して浮上分離槽内に供給し、
処理原水と同じ処理系内で、浮遊物質を浮上分離する分
離除去工程とその後のろ過処理工程及び生物処理工程を
経て処理することにより、逆洗浄排水に含まれる汚泥
(浮遊物質)は分離除去工程で処理原水中の汚泥ととも
に分離され、この処理系内での汚泥の発生箇所がこの分
離除去工程のみとなり、逆洗浄排水の専用の回収装置や
処理工程が不要となり、設備がコンパクトになる。ま
た、分離除去工程後の工程に負荷がかからないので、処
理時間が短縮化される。さらに、逆洗浄排水の回収装置
や処理工程が不要となるので、装置の維持管理が容易と
なる。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る実施例を図面に基づき詳
細に説明する。図1は第1実施例を示す下水処理装置の
説明図、図2は第2実施例を示す下水処理装置の要部説
明図である。先ず、第1実施例を説明する。図1に示す
ように第1実施例の下水処理装置31は、加圧浮上分離
装置32(以下、浮上分離装置と略記する)と、この浮
上分離装置32の後段に設けられているろ過装置33
と、このろ過装置33の後段に設けられている生物処理
装置34と、上記浮上分離装置32に処理原水を導入す
る流入路35と、上記浮上分離装置32から排出された
第1前処理水を上記ろ過装置33に導入する第1前処理
水路36と、上記ろ過装置33から排出された第2前処
理水を生物処理装置34内に導入する第2前処理水路3
7と、生物処理装置33からの逆洗浄排水を浮上分離装
置32にフィートバックする逆洗浄排水処理装置60と
を備えて構成されている。
【0016】上記逆洗浄排水処理装置60は、ろ過装置
33及び生物処理装置34と、浮上分離装置32の処理
原水入口側との間に設けられた逆洗浄排水流路61a,
61b,61cと、これら逆洗浄排水流路61a,61
b,61cに介挿された排水貯槽62と、同じく逆洗浄
排水流路に介挿されたポンプ63とを備え、ろ過装置3
3及び生物処理装置34からの逆洗浄排水を、逆洗浄排
水流路61a,61b,61cを通して浮上分離装置3
2の入口側に送り、逆洗浄排水を処理原水に混合してフ
ィードバックするものである。
【0017】上記浮上分離装置32は、浮上分離槽38
と、加圧水タンク39と、加圧水路40と、給水路41
と、浮上汚泥回収装置42と、空気圧縮装置43と、加
圧空気管路43aとから構成されている。上記浮上分離
槽38には、流入口38aおよび排出口38bが形成さ
れ、流入口38aには処理原水の流入路35が接続さ
れ、また排出口38bには第1前処理水路36が接続さ
れている。また、この浮上分離槽38の上部には浮上汚
泥回収装置42が設けられている。上記加圧水タンク3
9には、流入口39a、排出口39bおよび加圧空気口
39cが形成され、流入口39aには、一端が上記第1
前処理水路36に接続する給水路41の他端が接続さ
れ、排出口39bには、一端が上記流入路35に接続す
る加圧水路40の他端が接続され、加圧空気口39cに
は、一端が上記空気圧縮装置43に接続する加圧空気管
路43aの他端が接続されている。
【0018】上記ろ過装置33は、ろ過槽本体44と、
その内部に収容されたアンスラサイトや砂などのろ材4
5を積層してなるろ層46から構成されている。上記ろ
過槽本体44には、流入口44aおよび排出口44bが
形成され、流入口44aには、一端が上記浮上分離槽3
8の排出口38bに接続する第1前処理水路36の他端
が接続され、排出口44bには、上記第2前処理水路3
7の一端が接続されている。またろ過槽本体44の底部
には、このろ過槽本体44を逆洗浄する際に洗浄水を流
入するための洗浄水流入口44dが形成され、またろ過
槽本体44側面のろ材45上端近傍位置には、ろ過槽本
体44内を逆洗浄した際に生じる逆洗浄排水を槽外に排
出するための逆洗浄排水口44cが形成されている。こ
の洗浄水流入口44dには洗浄水流入管路53が接続さ
れ、逆洗浄排水口44cには逆洗浄排水流路61aの一
端が接続されている。なお、逆洗浄処理の際に使用され
る洗浄水としては、通常は運転中の別のろ過装置からの
第2前処理水や生物処理装置からの処理水の一部が用い
られるが、その他、地下水や水道水などの清浄水や洗浄
剤等を混和した水を用いることも可能である。
【0019】上記生物処理装置34は、生物処理槽47
と、この生物処理槽47内に空気を送り込む散気用ブロ
ワ48とから構成されている。上記生物処理槽47内の
上部には、プラスチック製等の接触材49を内装した接
触曝気部49aが配されるとともに、その下部には軽量
骨材や砂利などを用いたろ材50が設けられ、このろ材
50はその表面に好気性微生物膜層を形成させてなる生
物ろ過層51となっている。この生物ろ過層51には、
散気用ブロワ48から空気(酸素)が送り込まれるよう
になっている。
【0020】また、上記生物処理槽47の上部には流入
口47aが形成され、生物処理槽47の底部には排出口
47bが形成されている。この流入口47aには、一端
が上記ろ過槽本体44の排出口44bに接続する第2前
処理水路37の他端が接続され、排出口47bには処理
水を次の処理工程、若しくは処理装置系外に移送するた
めの排水路52が接続されている。また生物処理槽47
の底部には、この生物処理槽47を逆洗浄する際に洗浄
水を流入するための洗浄水流入口47dが形成され、ま
た生物処理槽47の接触曝気部49aと、生物ろ過層5
1の間の位置には、生物処理槽47を逆洗浄した際に逆
洗浄排水を槽外に排出するための逆洗浄排水口47cが
形成されている。この洗浄水流入口47dには洗浄水流
入管路54が接続され、逆洗浄排水口47cには逆洗浄
排水流路61bの一端が接続されている。なお、この生
物処理槽47の逆洗浄処理の際に使用される洗浄水とし
ては、通常は運転中の別の生物処理装置からの処理水の
一部が用いられるが、その他、地下水や水道水などの清
浄水や洗浄剤等を混和した水を用いることも可能であ
る。
【0021】上記本例の下水処理装置31を用いて本発
明の下水処理方法を行うには、まず、下水中の砂及びし
渣を除去した後の処理原水と、加圧下に空気を高濃度に
溶解させた加圧空気溶解水とを、浮上分離槽38内に流
入させ、両者を大気圧下に混合して加圧空気溶解水から
発生する微細気泡を処理原水中の浮遊物質に付着させ
る。これにより、上記処理原水中の浮遊物質は、これに
付着した微細気泡の浮力により浮上分離する(分離除去
工程)。
【0022】上記処理原水とは、流入路35を介して浮
上分離槽38内に導入される被処理水であり、上記加圧
空気溶解水とは、上記浮上分離槽38から排出される第
2前処理水の一部を給水路41を介して上記加圧水タン
ク39内に導入し、この第2前処理水に空気圧縮装置4
3による圧縮空気を圧入することにより生成されたもの
で、高濃度の空気溶解水である。
【0023】上記分離除去工程で、浮上分離槽38の上
部に浮上した処理原水中の浮遊物質は、浮上分離槽38
の上部に設置されている浮上汚泥回収装置42の回収羽
42aにより回収される。また、回収した汚泥(浮上物
質)は、脱水機(図示略)に送られて脱水ケーキとな
る。また、上記浮遊物質を分離除去された後に得られる
第1前処理水は、第1前処理水路36を介してろ過装置
33に送られ、この内の一部は、先に述べたように給水
路41を介して上記加圧水タンク39内に導入される。
【0024】上記分離浮上分離装置32の運転条件は、
浮上分離槽38の大きさや、流入する処理原水中に含有
される浮遊物質濃度等の条件により多少異なるが、概
ね、以下〜に示す条件に設定するのが好ましい。 浮上分離槽水面積負荷……2〜20m3/m2/h 浮上分離槽滞留時間……6〜25min 加圧水比(処理原水流入量に対する加圧水の混合比)
……10〜25%
【0025】浮上分離装置32の運転条件を上記条件に
設定したのは、この浮上分離装置32における分離除去
工程で、処理原水中に存在する浮遊物質のうち、少なく
とも、ろ過工程のろ過能力を急速に低減させる粒径70
μm以上の浮遊物質を除去するためである。なお、本実
施例の下水処理装置31を上記条件で運転すれば、凝集
剤の添加を必要とすることなく、浮上分離装置32にて
生物処理装置による生物処理の際に負荷がかかりやすい
20〜100μm程度の浮遊物質を効率良く除去するこ
とが可能となる。
【0026】次に、上記第1前処理水をろ過装置33の
ろ過槽本体44内に導入し、ろ層46を通過させること
によりろ過し、上記第1前処理水中の浮遊物質を分級除
去する(ろ過処理工程)。また、上記ろ過装置33の運
転条件は、ろ過槽本体44の大きさや、ろ層46のろ過
能力、あるいは流入する第1前処理水中に含有される浮
遊物質濃度等の条件により多少異なるが、例えば、有効
径2.0mmのアンスラサイトをろ材とするろ床厚30
cmのろ層と、有効径0.6mmの砂をろ材とするろ床
厚30cmのろ層とからなるろ過装置33を用いた場合
は、ろ過速度70〜200m/dayの運転条件に設定
するのが好ましい。
【0027】ろ過装置33の運転条件を上記条件に設定
したのは、このろ過装置33におけるろ過工程で第1前
処理水中に残存する浮遊物質のうち、生物処理工程の処
理時間を遅延させる粒径5〜10μm程度の浮遊性有機
物を効率良く除去するためである。
【0028】上記ろ過処理工程終了後、得られた第2前
処理水を上記生物処理装置34に導入し、該第2前処理
水中の有機物を好気的に分解除去する(生物処理工
程)。上記生物処理装置34に流入した第2前処理水
は、まず流入口47aを経て生物処理槽47内に入り、
さらに生物処理槽47内に備えられた生物ろ過層51に
達すると散気用ブロワ48により送り込まれる空気(酸
素)により曝気され、この生物ろ過層51に生息する微
生物によって、第2前処理水中の有機物が好気的に分解
される。
【0029】また、上記生物処理装置34の運転条件
は、生物処理槽47の大きさ、流入する第2前処理水中
に含有される浮遊物質濃度等の条件により多少異なる
が、概ね空塔速度が20〜80m/日程度で、いわゆる
滞留時間が(空塔として)約1〜3hr程度となるよう
な条件で運転するのが好ましい。この生物処理装置34
によって好気性生物処理された処理水は、排出口47b
から排水路52を通って、次工程に移送され、必要に応
じてろ過や殺菌などの後処理を施して放水される。
【0030】上述した下水処理は、分離除去工程によっ
て処理原水中の浮遊物質を浮上分離し、その処理水(第
1前処理水)をろ過装置33に送ってろ過処理すること
により、第1前処理水中に含まれる浮遊物質をさらに除
去し、その処理水(第2前処理水)を生物処理装置34
に送って好気性生物により含有有機物を分解消化して処
理水を得るが、ろ過装置33での処理と、生物処理装置
34での処理を継続して行うと、次第にろ過装置33が
目詰りするとともに、生物処理装置34の槽内の好気性
生物が増殖し、ろ材などが目詰り状態となり、圧力損失
が高くなり、処理速度が低下してしまう。これを防ぐた
めには所定時間の生物処理を終えたろ過装置33及び生
物処理装置34について逆洗浄処理(逆洗)を行う必要
がある。
【0031】ろ過装置33の逆洗浄処理は、ろ過槽本体
44の底部に設けられた洗浄水流入口44dから槽内
に、洗浄水流入管路53を通して洗浄水を供給し、ろ過
槽本体44内のろ材45を洗浄する。また、生物処理装
置34の逆洗浄処理は、生物処理槽47の底部に設けら
れた洗浄水流入口47dから槽内に、洗浄水流入管路5
4を通して洗浄水を供給し、生物処理槽47内の生物ろ
過層51や接触曝気部49aに付着している余剰の生物
膜などを洗い流して目詰り等を解消する。この逆洗浄処
理は、生物処理槽内に洗浄水を流して逆洗する水洗と空
気を流す空洗とを行うことが望ましい。
【0032】これらろ過装置33及び生物処理装置34
の逆洗浄処理により生じる逆洗浄排水は、ろ過装置33
内で補足された浮遊物質や生物処理槽41内に溜った余
剰生物膜などの浮遊物質(汚泥)を含んでいる。ろ過装
置33で生じた逆洗浄排水は、ろ過槽本体44側面に設
けられた逆洗浄排水口44cから逆洗浄排水流路61a
を通って槽内から排出され、逆洗浄排水処理装置60の
排水貯槽62に送られる。また、生物処理装置34で生
じた逆洗浄排水は、生物処理槽47の中央部にある逆洗
浄排水口47cから逆洗浄排水流路61bを通って排出
されて同じく排水貯槽62に送られる。なお、この排水
貯槽62は逆洗浄排水処理装置60の必須の構成要素で
はなく、これを省いた構成とすることも可能である。排
水貯槽62に一旦貯溜された逆洗浄排水は、ポンプ63
を動作することにより逆洗浄排水流路61cを通って処
理原水の流入路35に所定量送られ、そこで処理原水及
び加圧空気溶解水と混合されて浮上分離装置32内に供
給される。流入路35に送る逆洗浄排水の量は、混合す
る処理原水の量、濃度等や逆洗浄排水の濃度により調整
するのがよい。そして、逆洗浄排水は、処理原水と同じ
処理系内で、浮遊物質を浮上分離する分離除去工程と、
その後のろ過処理工程と、その後の生物処理工程とを経
て処理される(逆洗浄排水処理工程)。
【0033】以上述べたように、本実施例の下水処理装
置31にあっては、浮上分離装置32における分離除去
工程で、処理原水中に存在する浮遊物質のうち、ろ過工
程のろ過能力を急速に低減させる粒径70μm以上の浮
遊物質を除去するので、上記浮上分離装置32の後段に
設けられたろ過装置33を長時間にわたり安定的に運転
することができるとともに、ろ過装置33で浮上分離装
置32における分離除去工程を経た後に得られる第1前
処理水をろ過し、この第1前処理水中に残存する浮遊物
質のうち、生物処理工程の処理時間を遅延させる粒径5
μm以上の浮遊性有機物が除去されるので、生物処理装
置24における有機物の分解処理の負荷を軽減し、生物
処理工程の効率が高くなり、生物処理工程に要する処理
時間を短縮することができる。
【0034】さらにこの下水処理方法では、ろ過処理装
置33及び生物処理装置34の逆洗浄処理によって生じ
る逆洗浄排水を分離除去工程にフィートバックし、逆洗
浄排水を処理原水と混合して浮上分離槽38内に供給
し、処理原水と同じ処理系内で、浮遊物質を浮上分離す
る分離除去工程とその後のろ過処理工程及び生物処理工
程を経て処理するので、逆洗浄排水に含まれる汚泥(浮
遊物質)は分離除去工程で処理原水中の汚泥とともに分
離され、この処理系内での汚泥の発生箇所が分離除去工
程のみとなり、その結果、逆洗浄排水の専用の回収装置
や処理工程が不要となり、設備をコンパクトにすること
ができる。また、分離除去工程後の工程に負荷がかから
ないので、処理時間を短縮することができる。さらに、
逆洗浄排水の回収装置や処理工程が不要となるので、装
置の維持管理が容易となり、しかも処理効率が向上す
る。
【0035】次に、第2実施例を説明する。なお、第2
実施例は第1実施例とほぼ同様の構成要素を備えている
ので、同一の部分は説明を省略し、異なる部分のみを説
明する。図2に示すように逆洗浄排水処理装置70は、
第1実施例の逆洗浄排水処理装置60に凝集剤を添加混
合するための凝集剤添加部71を付設したもので、逆洗
浄排水に凝集剤を添加混合して浮上処理装置32にフィ
ードバックするようになっている。この凝集剤としては
市販されている各種凝集剤から選択して用いることがで
き、特に、硫酸バンド、PAC(ポリ塩化アルミニウ
ム)、塩鉄、強カチオン系ポリマーなどが好ましい。ま
た、下水中に含まれる物質のうち凝集させたい物質に合
う凝集剤を添加して、その物質を除去するようにしても
よい。例えば、主にリンを除去する場合にはPACを使
用する。
【0036】この実施例においては、逆洗浄排水に凝集
剤を添加混合して浮上分離装置32にフィードバックす
ることにより、逆洗浄排水中に含まれる汚泥(浮遊物質
等)が凝集するので、その凝集物が浮上分離により除去
されることになる。よって、逆洗浄排水中に含まれる小
粒子の汚泥も浮上分離装置32で確実に除去されること
になり、後工程のろ過装置33や生物処理装置34に負
荷がかからず、下水の処理時間を短縮することができ
る。なお、上述した第1,第2実施例においては、ろ過
装置33と生物処理装置34の両方の逆洗浄排水を浮上
分離装置32に返送する構成としたが、ろ過装置33と
生物処理装置34のいずれか一方の逆洗浄排水を浮上分
離装置32に返送する構成としてもよい。
【0037】(実験例)図1に示す下水処理装置を基本
とし、図2に示すように逆洗浄排水処理装置に、凝集剤
を添加混合するための凝集剤添加部71を付設した小型
の実験用プラントを製作し、本発明に係る下水処理方法
を実際に行った。この実験プラントの主要部の運転条件
を以下に示す。
【0038】・浮上分離装置(1基当り) 処理水量:500m3/day 滞留時間:13分 加圧水比(処理原水に混ぜる加圧水の比率):20% 加圧水タンク圧力:3.5〜4.5kg/cm2 ・ろ過処理装置(1基当り) 処理水量:225m3/day 滞留時間:約20分 ろ層構成 ろ材:上層 有効径3mmのアンスラサイト、ろ層厚3
00mm :下層 有効径1.2mmの砂、ろ層厚300mm 逆洗浄方法:18時間に1回逆洗浄、逆洗浄は水洗と空
洗 ・生物処理装置(1基当り) 処理水量:25m3/day 通水速度:25m/day 滞留時間:約3時間 ろ層構成 ろ材:軽量骨材、粒径5〜20mm、層厚2000mm 接触部:プラスチック製接触材(リング状接触材) 逆洗浄方法:1日1回逆洗浄、逆洗浄は水洗と空洗
【0039】また、浮上分離装置から分離された浮上汚
泥及び浮上分離槽の底部から取出した沈降汚泥は脱水機
に移送して脱水汚泥ケーキとした。脱水機には有効ろ体
巾250mmの多重円板型脱水機を用いた。生物処理装
置の逆洗浄排水は浮上分離装置の流入部に返送(フィー
ドバック)し、その際、逆洗浄排水の返送ラインに凝集
剤としてPACを5mg-Al23/排水1リットル当
りとなるように添加混合した。この装置を用いて流入下
水(400m3/day)の処理を行い、流入下水、浮
上処理装置の処理水(浮上処理水という)、ろ過処理装
置の処理水(ろ過処理水という)及び生物処理装置の処
理水(生物処理水という)のそれぞれの平均水質を測定
し、その結果を表1に示した。なお、この表1中の測定
項目の分析は下水試験法に準じて行い、SSについては
「ろ紙法」、BODに関しては、通常用いられる測定方
法で測定した。
【0040】
【表1】
【0041】ろ過処理装置からの逆洗浄排水の量は2
5.6m3/dayであり、その排水中のSSは784m
g/リットルであった。また生物処理装置からの逆洗浄排水
の量は76.8m3/dayであり、その排水中のSSは
168mg/リットルであった。流入下水中のSS成分は、
浮上分離装置にて約64%が除去され、ろ過処理装置で
約89%が除去された。また、生物処理装置で処理した
後の処理水のSSは約7mg/リットルであった。流入下水
中のBOD成分は浮上分離装置にて約56%が除去さ
れ、ろ過処理装置で約79%が除去された。また生物処
理装置の処理水中のBODは10mg/リットルであった。
以上のように、凝集剤であるPACを添加した逆洗浄排
水を流入下水に混流して処理しても、流入下水のみを処
理した場合と同様に処理でき、生物処理装置に負荷がか
かるのを防止できるといえる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば浮
上分離装置における分離除去工程で、処理原水中に存在
する浮遊物質のうち、ろ過処理工程のろ過能力を急速に
低減させる粒径70μm以上の浮遊物質を除去するの
で、浮上分離装置の後段に設けられたろ過装置を長時間
にわたり安定的に運転することができるとともに、ろ過
装置で浮上分離装置における分離除去工程を経た後に得
られる第1前処理水をろ過し、この第2前処理水中に残
存する浮遊物質のうち、生物処理工程の処理時間を遅延
させる粒径5μm以上の浮遊性有機物を除去するので、
ろ過処理工程の後段の生物処理装置における有機物の分
解処理の負荷を軽減し、生物処理工程の効率が高くな
り、生物処理工程に要する処理時間を短縮することがで
きる。
【0043】さらにこの下水処理方法では、ろ過処理装
置及び生物処理装置の逆洗浄処理によって生じる逆洗浄
排水を分離除去工程にフィートバックし、逆洗浄排水を
処理原水と混合して浮上分離槽内に供給し、処理原水と
同じ処理系内で、浮遊物質を浮上分離する分離除去工程
とその後のろ過処理工程及び生物処理工程を経て処理す
るので、逆洗浄排水に含まれる汚泥(浮遊物質)は分離
除去工程で処理原水中の汚泥とともに分離され、この処
理系内での汚泥の発生箇所が分離除去工程のみとなり、
その結果、逆洗浄排水の専用の回収装置や処理工程が不
要となり、設備をコンパクトにすることができる。ま
た、分離除去工程後の工程に負荷がかからないので、処
理時間を短縮することができる。さらに、逆洗浄排水の
回収装置や処理工程が不要となるので、装置の維持管理
が容易となり、しかも処理効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る下水処理装置の第1実施例を示す
説明図である。
【図2】本発明に係る下水処理装置の第2実施例を示す
要部説明図である。
【図3】従来の下水処理装置の一例を示す図である。
【図4】従来の下水処理装置の他の例を示す図である。
【符号の説明】
31……下水処理装置、32……浮上分離装置、33…
…ろ過装置、34……生物処理装置、35……処理原水
の流入路、36……第1前処理水路、37……第2前処
理水路、38……浮上分離槽、39……加圧水タンク、
40……加圧水路、41……給水路、42……浮上汚泥
回収装置、43……空気圧縮装置、43a……加圧空気
管路、44……ろ過槽本体、45……ろ材、46……ろ
層、47……生物処理槽、48……散気用ブロワ、49
……接触材、49a……接触曝気部、50……ろ材、5
1……生物ろ過層、52……排水路、53,54……洗
浄水流入管路、60,70……逆洗浄排水処理装置、6
1a,61b,61c……逆洗浄排水流路、62……排
水貯槽、63……ポンプ、71……凝集剤添加部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水中の砂及びし渣を除去した後の処理
    原水と加圧下に空気を高濃度に溶解させた加圧空気溶解
    水とを大気圧下に混合し、該処理原水中の浮遊物質に該
    加圧空気溶解水から発生する微細気泡を付着せしめ、該
    浮遊物質を浮上分離させて該処理原水中から浮遊物質を
    除去する分離除去工程と、 上記分離除去工程を経て得られた第1前処理水をろ過し
    て、該第1前処理水中に残存する浮遊物質をさらに除去
    するろ過処理工程と、 上記ろ過処理工程を経て得られた第2前処理水中の有機
    物を好気性微生物による生物学的処理によって分解せし
    めて該処理水中から有機物を除去する生物処理工程とを
    備えた下水処理方法であって、 上記ろ過処理工程と生物処理工程を所定時間行った後、
    ろ過処理工程で用いるろ過槽および/または生物処理工
    程で用いる生物処理槽とを逆洗浄し、そこで生じた逆洗
    浄排水を上記分離除去工程に返送し、上記処理原水と混
    合して処理する逆洗浄排水処理工程を有することを特徴
    とする下水処理方法。
  2. 【請求項2】 上記逆洗浄排水処理工程での逆洗浄排水
    中に、凝集剤を添加混合することを特徴とする請求項1
    の下水処理方法。
  3. 【請求項3】 下水中の砂及びし渣を除去した後の処理
    原水と、加圧下に空気を高濃度に溶解させた加圧空気溶
    解水とを大気圧下に混合して、該処理原水中の浮遊物質
    に該加圧空気溶解水から発生する微細気泡を付着せし
    め、該浮遊物質を浮上分離させる加圧浮上槽と、該加圧
    浮上槽内で浮上した浮遊物質を取り出す回収装置とを備
    えた分離除去装置と、 該分離除去装置の後段に設けられ、該分離除去装置によ
    り処理されて得られた第1前処理水をろ過して、該第1
    前処理水中に残存する浮遊物質をさらに除去するろ過処
    理装置と、 該ろ過処理装置の後段に設けられ、該ろ過処理装置によ
    り処理されて得られた第2前処理水中の有機物を微生物
    により分解せしめて、該第2前処理水中から有機物を除
    去する生物処理装置と、 上記ろ過処理装置および/または上記生物処理装置を逆
    洗浄した後の逆洗浄排水を上記分離除去装置の処理原水
    入口側に返送する逆洗浄排水処理装置とを具備したこと
    を特徴とする下水処理装置。
  4. 【請求項4】 上記逆洗浄排水処理装置に、上記逆洗浄
    排水中に凝集剤を添加混合する凝集剤添加部を設けたこ
    とを特徴とする請求項3の下水処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100383802B1 (ko) * 2000-12-13 2003-05-12 정병욱 정수장치 및 이동형 정수장치
CN102786170A (zh) * 2012-08-13 2012-11-21 北京市环境保护科学研究院 一种景观水的处理方法

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KR100383802B1 (ko) * 2000-12-13 2003-05-12 정병욱 정수장치 및 이동형 정수장치
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