JPH06170332A - 塗装めっき鋼板の製造方法 - Google Patents

塗装めっき鋼板の製造方法

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JPH06170332A
JPH06170332A JP35195092A JP35195092A JPH06170332A JP H06170332 A JPH06170332 A JP H06170332A JP 35195092 A JP35195092 A JP 35195092A JP 35195092 A JP35195092 A JP 35195092A JP H06170332 A JPH06170332 A JP H06170332A
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JP
Japan
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coating
steel sheet
line
plating
coater
Prior art date
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Pending
Application number
JP35195092A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Yanai
昭博 八内
Kenji Ikishima
健司 壱岐島
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面欠陥が少ない美麗な塗装めっき鋼板を低
コストに製造する。 【構成】 溶融めっきラインに塗装ラインを連続させ
る。塗装ラインの最終加熱硬化を行う焼付炉10の前半
部では、鋼板を垂直方向に進行させて、その表面にゴミ
等が付着するのを防ぐ。後半部では、鋼板を水平方向に
進行させて、焼付炉10がむやみに高くなるのを防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家電製品、建材等に使用
される塗装めっき鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、優れた耐食性および意匠性を兼ね
備えた塗装めっき鋼板の需要が増加している。代表的な
塗装めっき鋼板は、溶融亜鉛めっき鋼板の表面に焼付塗
装を施した鋼板であり、この鋼板は、溶融亜鉛めっきラ
インでめっき鋼板を連続製造し、これを一旦コイルに巻
き取った後、そのコイルを塗装ラインに運んで塗装処理
を行うことにより製造される。
【0003】塗装ラインでは、めっき鋼板の表面に塗料
が塗布され、その塗膜が焼付炉にて加熱硬化される。塗
装ラインでの問題の一つは、めっき鋼板の表面に塗布さ
れた塗料(トップコート)を加熱硬化させる際に、塗膜
上にゴミ等に落下付着して塗膜にハジキ、泡などの表面
欠陥を発生させることである。この問題を解決するため
に、加熱硬化時に鋼板を垂直方向に走行させたり、外観
を保証すべき塗装面を下にして焼付炉を通板させる対策
は、特開昭62−213878号公報に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の塗装めっき鋼板
の製造方法では、溶融めっきラインで製造されためっき
鋼板をめっきラインから塗装ラインへコイルの形で搬送
するために、めっきラインの出側と塗装ラインの入側に
作業者を必要とする。そのため、人件費等のコストが嵩
み、製造コストを上昇させる原因になる。
【0005】また、塗装ラインではゴミの付着による表
面欠陥の問題があるが、加熱硬化時に鋼板を垂直方向に
走行させる対策では、垂直方向に長い焼付炉が必要とな
り、工場建屋や設備強度確保のために多大の設備投資が
要求される。その点、塗装面を下にして焼付炉に鋼板を
通する対策は、水平方向の焼付炉を使用するため、経済
性は良い。しかし、鋼板の下面に塗料を塗布する裏面コ
ーターは、バックアップロールを必要とし、塗装面にロ
ール目などを発生させるおそれがある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
で、表面欠陥の少ない美麗な塗装めっき鋼板を経済性よ
く製造できる塗装めっき鋼板の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するために、めっきラインおよび塗装ラインのライ
ン構成と、塗装ラインでの最終加熱工程とに着目し、製
造コストの面からはめっきラインと塗装ラインを直結す
ること、塗装面の欠陥という面からは、最終加熱工程の
特に前半部が欠陥の発生に重大な影響を与え、この前半
部でのみ鋼板を垂直方向に走行させれば、後半部で水平
方向に走行させても、塗装面の欠陥が防止されることを
知見した。
【0008】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
で、帯状の鋼板を溶融めっきするめっきラインと、その
めっき鋼板に塗料を塗布して加熱硬化させる塗装ライン
とを連結し、溶融めっきを終えた鋼板を引き続き塗装す
ると共に、塗装ラインの最終加熱硬化工程前半では鋼板
を垂直方向に走行させ、最終加熱硬化工程後半では後半
を水平方向に走行させることを特徴とする塗装めっき鋼
板の製造方法。
【0009】
【作用】以下に、本発明の製造方法を工程順に詳述し
て、その作用を明らかにする。
【0010】溶融めっきでは、冷間圧延鋼帯あるいは熱
間圧延鋼帯を素材とする。めっき組成は用途に応じた耐
食性・耐久性を有するものであればよく特に限定される
ものではない。純亜鉛めっき、合金化めっき、亜鉛−ア
ルミ合金めっき、アルミまたはアルミー亜鉛合金系めっ
きであってもよく、必要ならばさらに前述のめっき皮膜
の表面に薄膜の電気フラッシュめっきを施すこともでき
る。
【0011】下地処理としてはりん酸亜鉛処理でもよい
が特にクロメート処理が耐食性・塗膜密着性等に優れ
る。このクロメート処理は反応型であっても塗布型であ
ってもあるいは電解型であってもよい。さらにクロメー
ト皮膜中にコロイダルシカリあるいは燐酸等の無機系添
加剤あるいは樹脂エマルジョンや樹脂微粉等系添加物が
含有させることも適宜目的に応じて可能である。
【0012】塗装は、めっきラインに連続した塗装ライ
ンで行う。これにより、めっき鋼板コイルを塗装ライン
に運搬する必要がなくなり、また、めっきラインの出側
および塗装ラインの入側から作業者を排除できる。従っ
て、塗装めっき鋼板の製造コストが低減される。
【0013】この塗装は基本的に塗料塗布工程(コー
ト)と加熱硬化工程(ベーク)とからなり、1コート1
ベーク、2コート1ベーク、2コート2ベーク、3コー
ト3ベーク等あらゆる態様を含み、1ベークではこの一
度の加熱硬化工程を最終加熱硬化工程とする。
【0014】塗料塗布工程では、プライマーあるいはト
ップコートまたはその両方を塗装できる。塗膜の素地密
着性や耐食性を要求する場合はプライマーとトップコー
トを併用することが望ましい。
【0015】トップコート用の塗料としては、エポキ
シ、ポリエステル、アクリル、ウレタン、メラミン等の
樹脂系があげられ、必要に応じて架橋用樹脂例えばエポ
キシやメラミン樹脂等との混合使用をしてもよく、その
種類は限定されない。
【0016】塗布に供する塗料は有機溶剤に希釈された
ものでもよいが、水溶性あるいは水分散性樹脂をベース
とする場合は、火災防止や作業環境の保全の点から有利
である。
【0018】着色のためには適宜着色顔料、有機顔料、
体質顔料等を添加すればよく特に限定はされない。
【0019】塗布は、ロール塗布、浸漬塗布、噴霧塗
布、ダイスによる押し出し等の常法により行い、必要に
応じて膜厚を設定する。
【0019】加熱硬化、特にトップコートを硬化させる
最終加熱硬化工程では、その前半部を垂直通板とし、後
半部を水平通板とする。最終加熱硬化工程では、ゴミが
塗料液膜上に落下付着しその表面張力により塗膜にハジ
キ、あるいは泡の発生など表面欠陥を引き起こすが、付
着ゴミが表面欠陥を誘発するのは塗膜の硬化過程の前半
で多く、硬化反応がある程度進行した後半では表面欠陥
を発生することは少ない。従って、加熱硬化工程の前半
部のみを垂直通板とすれば塗膜の表面欠陥が防止され、
後半部を水平通板とすれば焼付炉の高さが低く抑えら
れ、その設備投資が節約できる。また、裏面コーターを
必要とせず、ロール目等による塗装面の品質低下が防止
される。
【0020】最終加熱硬化に使用する焼付炉の全長を1
とした場合、垂直通板は硬化炉の入口から0.1〜0.6の
領域で行うのがよい。0.1未満では垂直通板塗膜硬化に
よる表面欠陥抑制効果が少ない。一方、0.6超では垂直
通板距離が長くなり、建屋が高くなるため設備投資が増
大する。
【0021】加熱方式としては、誘導加熱方式、燃焼ガ
ス加熱方式、あるいは赤外線加熱方式等を用いることが
できる。本発明の方法では、加熱硬化工程の前半後半に
異なる加熱方式を採用することができる。前半部の加熱
方式としては、ゴミ付着などを防ぐ点から誘導加熱方式
が特に望ましい。
【0022】なお、複数ベークの場合、最終ベーク以外
の加熱硬化工程では、その通板方向は問わない。なぜな
ら、最終ベークに比して加熱時間が短いので、その全長
を垂直通板としても焼付炉が極端に高くならないからで
ある。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の製造方法を実施するのに適したラ
インの概略構成図である。
【0024】冷間圧延された鋼帯は、ライン入側のペイ
オフリール1よりライン内に供給され、ルーパー2を経
由して加熱焼鈍炉3へ導かれる。加熱焼鈍炉3から進出
した鋼帯は、ポット内の溶融めっき浴4に進入し、めっ
きを施される。めっきを施された鋼帯は、引き続き塗装
ラインに送られる。
【0025】塗装ラインでは、まず、コーター5により
クロメート処理液が塗布され、その塗膜が乾燥炉6によ
り乾燥される。次いで、コーター7によりプライマーが
塗布され、その塗膜が焼付炉8により加熱硬化される。
最後に、トップコートコーター9により樹脂が塗布さ
れ、その塗膜が焼付炉10により加熱硬化される。
【0026】最終の焼付炉10は、前半部が垂直方向を
向き、後半部が水平方向を向いている。焼付炉10に進
入した鋼帯は、まず下から上へ垂直方向に進行し、硬化
反応がある程度進行した後にフローターにより非接触で
進行方向を水平に変え、水平方向に進行しながら加熱硬
化反応を更に進めて硬化反応を完結させる。
【0027】硬化の進んでない加熱硬化の前半部で鋼帯
表面にゴミ等が付着すると、そのゴミ等が塗装面の欠陥
と原因となるが、この前半部では鋼帯が垂直に進行する
ので、その表面にゴミ等が付着しない。硬化がある程度
進んだ加熱硬化の後半部では、ゴミ等の付着による塗料
のハジキ等が発生し難くなるので表面欠陥に鈍感とな
り、このような条件下では鋼帯を水平に走行させながら
加熱硬化反応を進めてもゴミ等による表面欠陥の発生が
抑制できる。そして、この後半部の水平走行により焼付
炉の規模縮小が図られる。
【0028】硬化反応が完結した鋼帯は、ルーパー11
を経てリコイラー12に巻き取られる。
【0029】溶融亜鉛めっき鋼板(片面当り付着量60
g/m2 )に表1の条件で樹脂塗装う行うにあたり、最
終加熱硬化を行う焼付炉(全長50m)の前半部20m
を垂直にし、後半部30mを水平にして、加熱硬化を完
結させた。通板速度は60m/分である。塗装面にゴミ
付着による表面欠陥は認められなかった。しかし、焼付
炉を全長にわたって水平に構成した場合は、塗装鋼板の
表面(1m2 )あたり2〜5個のゴミ付着による欠陥が
認められた。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の塗装めっき鋼板の製造方法は、めっきおよび塗装を連
続したラインで行うので、運搬費、作業費等を著しく節
減でき、製造コストの大幅節減を可能にする。また、塗
装ラインの最終加熱硬化の前半部を垂直通板とすること
により、ゴミ等の付着による表面欠陥の発生を防止で
き、後半部を水平通板とすることにより、焼付炉の設備
投資コストを節約できる。従って、表面欠陥の少ない美
麗な塗装めっき鋼板を低コストに製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を実施するのに適した直線ラ
インの概略構成図である。
【符号の説明】
4 溶融めっき浴 9 トップコート用のコーター 10 トップコートの焼付炉

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の鋼板を溶融めっきするめっきライ
    ンと、そのめっき鋼板に塗料を塗布して加熱硬化させる
    塗装ラインとを連結し、溶融めっきを終えた鋼板を引き
    続き塗装すると共に、塗装ラインの最終加熱硬化工程前
    半では鋼板を垂直方向に走行させ、最終加熱硬化工程後
    半では後半を水平方向に走行させることを特徴とする塗
    装めっき鋼板の製造方法。
JP35195092A 1992-12-08 1992-12-08 塗装めっき鋼板の製造方法 Pending JPH06170332A (ja)

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JP35195092A JPH06170332A (ja) 1992-12-08 1992-12-08 塗装めっき鋼板の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002046487A1 (fr) * 2000-12-08 2002-06-13 Vai Clecim Installation de production d'une bande metallique avec revetement de protection

Cited By (3)

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WO2002046487A1 (fr) * 2000-12-08 2002-06-13 Vai Clecim Installation de production d'une bande metallique avec revetement de protection
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