JPH0616978Y2 - 内燃機関の始動装置 - Google Patents

内燃機関の始動装置

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JPH0616978Y2
JPH0616978Y2 JP1986022642U JP2264286U JPH0616978Y2 JP H0616978 Y2 JPH0616978 Y2 JP H0616978Y2 JP 1986022642 U JP1986022642 U JP 1986022642U JP 2264286 U JP2264286 U JP 2264286U JP H0616978 Y2 JPH0616978 Y2 JP H0616978Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は内燃機関の始動装置に関し、より具体的にはそ
の気筒内圧力を検出して機関の完爆を検知し、自動的に
スタータ(モータ)を停止する如く構成した内燃機関の
始動装置に関する。
(従来の技術及び考案が解決しようとする問題点) 通常、内燃機関、特に自動車の始動に際しては運転者が
イグニション・キーを挿入してスタータ・スイッチをオ
ンせしめ、スタータを回転せしめてフライホイール外周
のリング・ギヤを始動し、機関の完爆を認識してスイッ
チをオフしてスタータを停止させている。
しかしながら、完爆を正確に認識することは、特に未熟
練な運転者の場合必ずしも容易ではなく、その結果完爆
後もスイッチをオンし続けるため、バッテリを無用に消
耗したり、スタータのオーバーランニング・クラッチの
寿命を低下させたり、ギヤ鳴り等の不快音を生じさせる
等の不都合があった。
又、この種の始動装置の自動制御の場合、機関の回転数
から完爆を間接的に検出するので、始動時は低回転であ
るため回転数検出器の時間応答が遅くなって完爆検知が
遅れる結果、始動装置が直ちに動作を停止せず、その点
で同様な不都合があった。
従って、本考案の目的は、気筒内圧力を通じて機関の燃
焼状態を直接検出して完爆か否か判定することにより、
機関の完爆を正確かつ迅速に検出してスタータ・スイッ
チを自動的にオフせしめ、よってバッテリの消耗を必要
最小限度に止め、スタータのオーバーランニング・クラ
ッチの寿命低下を防止すると共に、ギヤ鳴り等の不快音
を生じさせることのない内燃機関の始動装置を提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段及び作用) 上記の目的を達成するため、本考案は第1図に示す如
く、多気筒内燃機関の各気筒に配設され、その気筒内圧
力を検出する気筒内圧力検出手段10、該気筒内圧力検
出手段に接続され、その出力を処理して各気筒の圧力最
大値又は圧力最大値発生位置を検出する検出出力処理手
段12、該処理手段に接続され、その出力を入力して各
気筒の完爆状態を判定する完爆判定手段14、機関回転
部近傍に配され、その回転を始動させるスタータ手段1
6、及び該スタータ手段及び前記完爆判定手段に接続さ
れ、完爆判定手段の指令に応じてスタータ手段の動作を
制御するスタータ制御手段18、とを備え、前記完爆判
定手段は、各気筒の完爆状態に基づいて機関の完爆率
を、気筒完爆数/(気筒数×点火サイクル数)から算出
し、その完爆率が所定値に達したと判断する場合、スタ
ータ制御手段を介してスタータ手段の動作を停止する如
く構成したものである。
(実施例) 以下、添付図面に即して本考案の実施例を説明する。
尚、第2図は本考案に係る装置のブロツク図及び第3図
はその波形図である。
第2図において、符号20は内燃機関を示し、実施例の
場合4気筒を備える。各気筒にはその燃焼室を臨む位置
に前記気筒内圧力検出手段たる圧電型センサ10を配設
する。該センサ出力は、電荷−電圧変換器又は高インピ
ーダンス回路(共に図示せず)を介してローパス・フィ
ルタ22に入力される。ローパス・フィルタ22の次段
には、マルチプレクサ24が接続される、該マルチプレ
クサは後述の制御ユニット40の指令によりフィルタ出
力を気筒爆発順に次段に選択的に入力せしめる。
該マルチプレクサの次段にはピークホールド26が接続
され、その出力をピークホールドする。該回路は、演算
増幅器26aを含んでなり、その非反転入力端子に前記
マルチプレクサ出力が接続される。該演算増幅器は、ダ
イオード26b、26cを介してボルテージフォロア接
続される第2の演算増幅器26dの非反転入力端子に接
続され、その出力は抵抗26eを介して第1演算増幅器
の反転入力端子に負帰還され、該負帰還回路にはダイオ
ード26f、抵抗26gが介挿される。前記ダイオード
26cと第2演算増幅器の間において、接続線は抵抗2
6hとコンデンサ26iを介して接地されると共に、リ
セット信号線26jを介して動作するトランジスタ26
kのコレクタ端子に接続される。
ピークホールド回路26の次段には、A/D変換回路2
8が接続される。該変換回路は、ピークホールド回路よ
りその出力を入力し、所定の単位時間乃至角度ごとにデ
ジタル変換し、そのデータ最大値が圧力最大値Pmaxを
示す。或いは、ピークホールドリセット以前の所定のク
ランク角度時、デジタル変換し、該デジタル値を圧力最
大値Pmaxとしても良い。
又、ピークホールド回路26の次段には、A/D変換回
路28と並列に比較回路30が接続され、更にその後段
にパルスダウンエッジ検出回路32が接続される。これ
らの回路26、28、30及び32をもって前記検出出
力処理手段12を構成する。比較回路30は演算増幅器
30a及びその出力側に接続された電圧源30b及び抵
抗30cよりなり、その反転入力端子には前記ピークホ
ールド回路出力が入力されると共に、その非反転入力端
子側には前記マルチプレクサ出力が直接入力され、両者
の入力値に微差が与えてあることから圧力最大値発生位
置においてパルス信号を出力する如く構成する(第3
図)。又、パルスダウンエッジ検出回路32は、抵抗3
2a、コンデンサ32b、抵抗32c、インバータ32
d及びNORゲート32eより構成され、前記比較回路
出力パルスの立上りエッジタイミングを把えて後述の回
路が処理し易い様所定時間幅のパルスを出力する(第3
図)。
尚、第3図(a)に示す如く、爆発した場合は、圧力最
大値発生位置はATDC10〜20度付近に生じ、非爆
発の場合は、第3図(b)に示す如く、気筒が上下動さ
せられている限り、圧力最大値発生位置はTDC位置に
モータリング圧力Pmとして生ずる。従って、基準位
置、例えばBTDC30度位置よりパルス発生位置まで
の時間を計測すれば、その計測時間値をもって爆発した
か否か識別することが出来る。
前記内燃機関20の回転部近傍には、クランク角センサ
34が設けられ、所定クランク角度、例えば4気筒の爆
発が第1、第3、第4、第2気筒の順で一巡する720
度毎に気筒判別信号を、又各気筒のTDC位置において
180度毎にTDC信号を、更に該TDC信号を細分し
た所定角度毎に角度計測用信号を出力する。従って、気
筒判別信号発生後TDC信号を計数することにより気筒
を判別することが出来る。尚、該角度計測用信号より機
関回転数も算出することが出来る。
尚、前記気筒判別信号は圧力センサから得られる所定の
振幅値を基に所要の検知信号を得る様構成しても良い。
又、該内燃機関20には、機関の負荷状態を検出するセ
ンサとして、負圧センサ36が内燃機関のスロットル弁
38とインテーク・マニホルド(図示せず)の間の適宜
位置に設けられる。該センサをもって前記クランク角セ
ンサと共に機関の運転状態を検出することが出来る。
該センサ群34、36、A/D変換回路28並びにパル
スダウンエッジ検出回路32の次段には、制御ユニット
40が接続され、それらの出力を入力する。該制御ユニ
ットは、前記完爆判定手段14及びスタータ制御手段1
8として機能するものであり、実施例の場合、入出力イ
ンタフェース40a、CPU40b、メモリ40c及び
クロック40dよりなるマイクロ・コンピュータで構成
する。尚、該CPUには、前記パルス・カウンタ及びク
ロック40dのパルスを計数して時計計測するタイマ・
カウンタを備える(図示せず)。
該制御ユニットの次段には、前記スタータ手段16が接
続される。該手段は実施例の場合、内燃機関回転部のリ
ング・ギヤ42と噛合可能な進退ピニオン・ギヤ44を
備えたモータ46、該モータとバッテリ48の接続線に
介挿されたスタータ・スイッチ50、及び前記制御ユニ
ットの指令に応じて該スイッチを開閉するスイッチポジ
ション・セレクタ52より構成する。尚、該スタータ・
スイッチは、運転者のイグニション・スイッチ54を介
しての手動操作によってもオン−オフ自在とする。
更に、該制御ユニットの別の次段には、点火装置、燃料
噴射装置等のアクチュエータ56が接続され、その出力
を受けて機関燃焼室内の混合気に着火乃至燃焼室内に燃
料を供給する。又、リセット線26jを通じピークホー
ルド回路26のリセット及びクランク角センサ34の入
力を受け気筒状態を識別し、マルチプレクサ24へのゲ
ート選択指令も該制御ユニットが行なう。
続いて、第4図を参照して本装置の動作を説明する。
先ず、ステップ60においてスタータ・スイッチ50を
オンする。これは運転者がイグニション・キーで行な
う。
続いてステップ62において、機関が完爆したか否か判
断する。この完爆検出は、第3図に関して説明した如
く、基準位置より圧力最大値発生位置までの時間を計測
して行なっても良く、或いは予め設定された最大圧力値
を適宜設定してそれと検出値を比較して行なっても良
い。更には、前記負圧センサ36等で燃料カット領域を
検出してその時点の、乃至は始動クランキング時の1サ
イクル間の非爆発状態でのモータリング圧力Pmを検出
して記憶しておき、それと検出値を比較して行なっても
良い。
ステップ62における完爆は、一の気筒について検出出
来れば良く、その場合は非爆発サイクル(又は点火数)
をカウントする非爆発サイクル・カウンタ(NFカウン
タ)をリセットして(ステップ64)、ステップ66に
おいて完爆率が所定値(以下「第1所定値」と云う)を
上廻ったか否か判断する。この場合、完爆率=完爆数/
(気筒数×サイクル数)と規定する。即ち、例えば4気
筒の爆発が一巡する間4気筒全部が爆発すれば、完爆率
が100%と算出するものである。このような判断ステ
ップを設けた理由は、機関が最小限自転を開始し得る限
度を計量的に識別してスタータを可能な限り迅速に停止
せしめ、バッテリの消耗を必要最小限度に止めると共に
スタータのオーバーランニング・クラッチの寿命低下、
不快音発生等を防ぐためである。従って、該第1所定値
は、機関の自転開始が可能か否か考慮して設定する。
完爆率が所定値を超えると判断された場合、ステップ6
8で機関の始動運転が成功したと判断し、制御ユニット
40はスイッチポジション・セレクタ52を介してスタ
ータ・スイッチ50をオフせしめる。又、この際オン位
置にあったイグニション・スイッチ54も自動的にオフ
位置に廻動させるようにすると尚便宜である。
ステップ62において、完爆が検出されない場合、NF
カウンタ値を更新し、カウント値が適宜設定した第2所
定値(サイクル)に達するまで完爆検出動作を繰り返す
(ステップ70、72)。第2所定サイクル繰り返して
も検出されない際は、一旦スタータ・スイッチを前記セ
レクタを介してオフせしめ、所定時間待って再度オンに
して完爆があるか否か、同様に適宜設定した所定サイク
ル間検出動作を繰り返す(ステップ74、76、78、
80、82、84)。
第3所定サイクル経過しても完爆が検出されない場合は
(ステップ84)、前記クランク角センサ出力から完爆
しない気筒を特定して燃料カットし、燃料カットが全気
筒に及びときはフェールとする(ステップ86、88、
90)。
又、第5図は本装置の別の実施例を示すが、ピークホー
ルド回路に代え微分回路26′を使用した点、及びマル
チプレクサ出力が直接A/D変換回路に入力されている
点を除けば、第1実施例と相違しない。
(考案の効果) 本考案は、多気筒内燃機関の気筒内圧力を気筒ごとに検
出して各気筒の完爆状態を判定し、各気筒の完爆状態に
基づいて機関の完爆率を、気筒完爆数/(気筒数×点火
サイクル数)から算出し、その完爆率が所定値以上に達
したと判断する場合はスタータを自動的に停止する如く
構成したので、バッテリの消耗を最小限度に止めると共
に、スタータのオーバーランニング・クラッチの寿命低
下を防止出来、更に、異音、不快音の生じるのを防止出
来る利点を備える。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のクレーム対応図、第2図は本考案に係
る装置の実施例を示すブロツク図、第3図はその出力波
形図、第4図は該装置の動作を示すフロー・チャート及
び第5図は本考案の第2の実施例を示すブロツク図であ
る。 10……気筒内圧力検出手段、12……検出出力処理手
段、14……完爆判定手段、16……スタータ手段、1
8……スタータ制御手段

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.多気筒内燃機関の各気筒に配設され、
    その気筒内圧力を検出する気筒内圧力検出手段、 b.該気筒内圧力検出手段に接続され、その出力を処理
    して各気筒の圧力最大値又は圧力最大値発生位置を検出
    する検出出力処理手段、 c.該処理手段に接続され、その出力を入力して各気筒
    の完爆状態を判定する完爆判定手段、 d.機関回転部近傍に配され、その回転を始動させるス
    タータ手段、 及び e.該スタータ手段及び前記完爆判定手段に接続され、
    完爆判定手段の指令に応じてスタータ手段の動作を制御
    するスタータ制御手段、 とを備え、前記完爆判定手段は、各気筒の完爆状態に基
    づいて機関の完爆率を、気筒完爆数/(気筒数×点火サ
    イクル数)から算出し、その完爆率が所定値に達したと
    判断する場合、スタータ制御手段を介してスタータ手段
    の動作を停止する如く構成したことを特徴とする内燃機
    関の始動装置。
JP1986022642U 1986-02-19 1986-02-19 内燃機関の始動装置 Expired - Lifetime JPH0616978Y2 (ja)

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