JPH06169741A - きのこ選別装置 - Google Patents

きのこ選別装置

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JPH06169741A
JPH06169741A JP32827592A JP32827592A JPH06169741A JP H06169741 A JPH06169741 A JP H06169741A JP 32827592 A JP32827592 A JP 32827592A JP 32827592 A JP32827592 A JP 32827592A JP H06169741 A JPH06169741 A JP H06169741A
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JP
Japan
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mushrooms
mushroom
rotating drum
sorting
selection
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Application number
JP32827592A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Yokoo
寿彦 横尾
Kazuya Ono
和也 小野
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量のきのこを、連続的かつ精度よく寸法別
に選別でき、しかもその下流側で、きのこの姿勢を、傘
を下にして柄を立てた状態に矯正して送りだすことによ
り等級選別をしやすくしたきのこ選別装置を提供する。 【構成】 きのこを供給機構3によって受入口8cを介
して回転ドラム8内に順次供給し、回転ドラム8内の滞
留板10によってある程度滞留させながら下流側に徐々
に送り、回転ドラム8周面の各選別孔9から連続的に大
小に選別落下させたのち、それぞれ搬送コンベア13上
を搬送させ、搬送面下側に設けられたエアノズル14か
らの空気噴射流によって、きのこの傘の部分を下にして
柄を立てた姿勢に矯正するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、椎茸等のきのこを選
別する際に用いられるきのこ選別装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、椎茸等のきのこは、大きさ別に
選別され、ある程度大きさの揃った状態で市場に出荷さ
れる。このようなきのこの選別に用いられるきのこ選別
装置としては、例えば実開平3−59077号公報に開
示されたものがある。このきのこ選別装置は、図13に
示すように、左右一対の台脚52間に、手動で回転駆動
される傾斜した回転軸53を設け、この回転軸53に、
上流側に選別すべききのこの投入口54(開閉式の蓋が
取り付けられている)を有する回転ドラム55を同軸的
に取り付けた構成になっている。この回転ドラム55の
周面は、上流側から下流側に向かって三領域に区分さ
れ、それぞれの領域に、下流側ほど孔径が大となる選別
孔56が形成されている。そして、回転ドラム55下側
には、選別孔56の孔径に応じた領域ごとに落下するき
のこを収容するよう3個の箱57が設置されている。
【0003】この装置によれば、作業者が回転ドラム5
5の蓋付投入口54から一定量の選別すべききのこを投
入したのち、右側のハンドルを手動で回して回転ドラム
55を回転させることにより、回転ドラム55内のきの
こを上流側から下流側に移動させながら、小さいきのこ
から順に選別孔56から下に落下させて、きのこを小,
中,大の3種類に選別して箱57内に収容することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記き
のこ選別装置では、きのこの投入と回転ドラム55の回
転駆動をいちいち人間が行わなければならず、作業効率
が非常に悪い。また、きのこ投入時には、必ず回転ドラ
ム55の回転動作を停止させなければならないのも非効
率的である。このため、単位時間当たりに選別処理でき
るきのこの量は限られており、大量選別を行うことは無
理であった。また、きのこは、その傘の形状が略円形と
なっているものが多いため、回転ドラム55への投入時
や選別時にきのこが上記回転ドラム55の上流側から下
流側に一気に転がって、本来落下すべき大きさの選別孔
56を通り過ぎてしまうことがあり、きのこの選別精度
が悪いという問題も有している。
【0005】また、きのこは、単に大小の寸法で分ける
だけでなく、傘の開き具合で等級を分けることが行われ
ており、図14(a)に示すように、きのこ15の傘1
5aが柄15b側にすぼまっているほど等級が高く、同
図(b)のように傘15aが開き切ったものは低級品と
される。そこで、このような等級選別を行うには、前記
選別装置等によって寸法選別が済んだきのこを、例えば
図15に示すような搬送コンベア58上にまばらに拡
げ、コンベア58沿いに作業者が何人か並んで、流れて
くるきのこをいちいち手にとって傘の開き具合を調べ等
級別に選別することが行われている。これら一連の作業
は完全な手作業で、極めて煩雑な手間を要する。また、
コンベア58上のきのこを手で取り上げる際に、傘15
aが上になっていると、強度の弱い傘15aを摘むこと
となり、傘15aの縁部や表面に傷をつけやすいという
問題を有している。
【0006】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、大量のきのこを、連続的かつ精度よく寸法別
に選別でき、しかもその下流側で、きのこの姿勢を、傘
を下にして柄を立てた状態に矯正して送りだすことによ
り等級選別をしやすくしたきのこ選別装置の提供をその
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のきのこ選別装置は、下記のきのこ選別手
段(A)の回転ドラム下側に、回転ドラム周面の大小の
選別孔から落下する大小選別されたきのこを、選別され
た大きさ別に搬送する複数の搬送コンベアを並列に配設
し、上記各搬送コンベアの搬送面に空気連通用の間隙を
連続的に設けるとともに、各搬送コンベア途中に、搬送
面下側から上向きにエアノズルを設け、各搬送コンベア
上のきのこが、上記エアノズルの空気噴射流によって、
傘の部分を下にし柄軸を立てた姿勢に矯正されるように
なっているという構成をとる。 (A)上部に選別すべききのこを順次供給する供給機構
を備えた台枠状のフレームと、このフレームに傾斜した
状態で支持され回転源によって回転駆動される回転軸
と、この回転軸と一体的かつ同軸的に回転する回転ドラ
ムからなり、上記回転ドラムの上流側に前記供給機構か
ら順次供給されるきのこを受け入れる受入れ口を設け、
上記回転ドラムの周面に、上流側よりも下流側の孔径が
大となるきのこ選別用の多孔を穿設するとともに、上記
回転軸と回転ドラムとの間に、それぞれが軸方向に離間
するとともに周方向に所定角度ずらした状態で複数配設
され、回転ドラム内のきのこに滞留時間を与える滞留板
を設けてなるきのこ選別手段。
【0008】
【作用】すなわち、この発明のきのこ選別装置は、きの
こを供給機構によって受入口を介して回転ドラム内に順
次供給し、回転ドラム内の滞留板によってある程度滞留
させながら下流側に徐々に送り、回転ドラム周面の各選
別孔から連続的に大小に選別落下させたのち、それぞれ
搬送コンベア上を搬送させ、搬送面下側に設けられたエ
アノズルからの空気噴射流によって、きのこの傘の部分
を下にして柄を立てた姿勢に矯正するようにしたもので
ある。したがって、この装置によれば、きのこの連続投
入・連続選別が可能となり、作業者がいちいち選別手段
の側についている必要がない。また、回転ドラム内に設
けられた滞留板によって、きのこが上記回転ドラムの上
流側から下流側に一気に転がって移動するということが
なく、選別精度を向上させることができる。さらに、寸
法選別され各搬送コンベアの搬送面に取り出されたきの
こが、搬送途中で、搬送面下側からの空気噴射流によっ
て、きのこの傘の部分を下にして柄を立てた姿勢に矯正
されるため、傘の開き具合が目視で即座に判断できるよ
うになり、きのこの等級選別が容易になる。そして、選
別作業者は、きのこをコンベア上から取り上げて等級別
に所定の容器等に移す際、必ず柄を持つことができるた
め、強度の弱い傘の部分に触れることがなく、傘を損傷
して品質を下げることがない。
【0009】つぎに、この発明を実施例にもとづいて詳
細に説明する。
【0010】
【実施例】図1は、この発明を椎茸の選別に適用した一
実施例を示している。この選別装置は、椎茸を、小型,
中型,大型,特大の4種類に選別する選別手段Aと、選
別された椎茸の姿勢を一定に矯正する姿勢矯正手段Bと
からなり、上記選別手段Aは、フレーム2に、供給機構
3、回転軸6,選別孔9付回転ドラム8、選別シュート
12等を取り付けた構成になっている。また、上記姿勢
矯正手段Bは、上記選別シュート12にそれぞれ接続さ
れて並走する四列の搬送コンベア13の下側にエアノズ
ル14を設けた構成になっている。
【0011】上記選別手段Aをより詳しく説明すると、
図2に示すように、鋼材等によって直方体枠状に組み立
てられたフレーム2の両側に、後述する回転軸6のブラ
ケット6a,6bが取り付けられる台座2a,2bが、
回転軸6が向かって右下がりになるよう高さを変えて取
り付けられている。また、上記フレーム2の向かって左
下部には、モータ取り付け用のモータフレーム2cが形
成されている。
【0012】上記フレーム2の上部には、選別すべき椎
茸を後述する回転ドラム8内に供給するための供給機構
3が設けられている。この供給機構3において、4は供
給コンベアで、架台2の長手方向に伸長して左、右に離
間し、上記架台2の上端側に固着された一対のフレーム
部4aと、上記各フレーム部4aの両端側に回転可能に
支持された一対のローラ4bと、前記各ローラ4bに渡
って巻き回された帯状の搬送コンベア4c、前記各ロー
ラ4bのうち他端側のローラ4bに取り付けられたスプ
ロケット4dと、上記スプロケット4dとチェーン4e
を介して連結され、他端側のローラ4bを回転駆動する
モータ4fとから大略構成されている。そして、上記供
給コンベア4は、モータ4fによってローラ4bを回転
駆動することにより、搬送ベルト4c上に搭載された椎
茸を矢印A方向に搬送するようになっている。そして、
この供給コンベア4の下流端には、ホッパー5が接続さ
れており、その下端部が、後述する回転ドラム8の受入
れ口8cに僅かに進入し配設されている。
【0013】一方、フレーム2内には、回転軸6が、向
かって右下がりに傾斜した状態で配設され、その両端側
がそれぞれ架台2の各台座2a,2bに固着されたブラ
ケット6a,6bに軸受(図示せず)を介して回転自在
に支持されている。また、上記回転軸6の一端側には、
図3に示すように、スプロケット6cが取り付けられ、
上記スプロケット6cはチェーン6dを介してモータフ
レーム2c上に搭載された駆動モータ7に連結されてい
る。このモータ7の駆動によって、回転軸6はーン6d
等を介して回転軸6を矢印B方向に回転駆動するように
なっている。
【0014】また、上記回転軸6の外周側には、上記回
転軸6と同軸的に配設される円筒状の回転ドラム8が、
後述の滞留板10を介して回転軸6に固着されている。
上記回転ドラム8の向かって左側の開口部には、軸中心
に向かって環状の端面部8bが延設されており、この内
周側が、上記供給機構3のホッパー5から供給される椎
茸を受け入れる受入れ口8cとなっている。
【0015】上記回転ドラム8の周面には、図2に示す
ように、選別孔9が多数個穿設されている。これらの各
選別孔9は、回転ドラム8の上流側(向かって左側)に
位置する第1選別区Xに多数個穿設された小径な小選別
孔9a,9a,…と、上記第1選別区よりも下流側(筒
部8aの軸方向中間部)に位置する第2選別区Yに多数
個設けられた中選別孔9b,9b,…と、上記各中選別
孔9bよりも大径に穿設された大選別孔9bよりも大径
に穿設された大選別孔9c,9c…とから構成されてい
る。
【0016】そして、上記回転ドラム8の内側には、複
数枚の滞留板10が、軸方向にそれぞれ離間して配設さ
れている。上記各滞留板10は、図4に示すように、所
定の開度K、例えば約90°の開度をもって開いた状態
で、左右対象となるように配設された一対の扇状に形成
されている。そして、各滞留板10は、隣合う滞留板1
0が互いに周方向に約90°ずつずれた状態で回転軸6
と回転ドラム8内周面との間に固定されており、回転ド
ラム8内に供給された椎茸が、一気に下流側に転がって
移動してしまうのを防止して椎茸の滞留時間を稼ぐよう
になっている。
【0017】なお、11(図2および図3参照)は、回
転ドラム8の受入口8cの下端側を施蓋するように配設
された半円状のこぼれ止め用のガイド板で、このガイド
板11aは、フレーム2側から延びる一対の固定アーム
11b,11bによって固定されている。
【0018】また、上記回転ドラム8の下側には、回転
ドラム8周面の選別孔から落下するきのこを、選別され
た状態で個別に受け取って、姿勢矯正手段Bに案内する
選別シュート12が設けられている。
【0019】一方、上記選別手段Aに連結される姿勢矯
正手段Bは、上記選別シュート12にそれぞれ接続され
て並走する四列の搬送コンベア13を有し、選別された
小型,中型,大型,特大の4種類の椎茸を、種類別に搬
送できるようになっている。そして、図5に示すよう
に、各搬送コンベア13の搬送ベルト13aはネット状
で、その搬送路途中には、搬送面下側から上向きにエア
を吐出するエアノズル14が、搬送ベルト13aを横切
るように設けられている。なお、14aは、一端側がコ
ンプレッサー等の空気供給手段(図示せず)に接続され
たエアホースである。
【0020】この椎茸選別装置により、例えばつぎのよ
うにして椎茸の選別および姿勢矯正が行われる。まず、
選別すべき多数の椎茸が、人手または図示しない搬送ラ
インによって供給コンベア4(図2参照)の搬送ベルト
4c上に搭載されると、椎茸は、上記搬送ベルト4c上
を矢印A方向に搬送され、ホッパー5を介して受入口8
cから、回転する回転ドラム8内に順次供給される。
【0021】つぎに、上記回転ドラム8内に供給された
椎茸は、最初に第1選別区Xで回転ドラム8の内周面に
沿って転がりながら、まず小型の椎茸のみが各小選別孔
9aから外部に落とされ、向かって左端の選別シュート
12を経由して、左端の搬送コンベア13に載る。この
とき、椎茸には、滞留板10によって第1選別区X内で
充分に滞留時間が与えられ、小型の椎茸は余すところな
く小選別孔9aから落とされる。そして、残った椎茸
は、回転ドラム8の傾斜によって下流側へと移動し、第
2選別区Yで、今度は中型の椎茸のみが各中選別孔9b
から外部に落とされ、向かって左から2番目の選別シュ
ート12を経由して、左から2番目の搬送コンベア13
に載る。このときも、滞留板10によって椎茸はこの区
間内に充分に滞留しながら漸次下流側に移動するので、
中型の椎茸の選別落下も充分に行われる。さらに、回転
ドラム8内に残った椎茸は下流側に移動し、同様にして
第3選別区Zで大型の椎茸のみが各大選別孔9cから外
部に落され、右から2番目の選別シュート12を経由し
て、右から2番目の搬送コンベア13に載る。つぎに、
回転ドラム8内に残った椎茸は、下流端の滞留板10の
開口部から特大の椎茸として外部に落とされ、右端の選
別シュート12を経由して、右端の搬送コンベア13に
載る。
【0022】このようにして、選別手段Aによって選別
された各椎茸は、姿勢矯正手段Bの各搬送コンベア13
に、小型、中型、大型、特大の4種類に選別された状態
で移載され、下流側に搬送される。
【0023】上記搬送コンベア13に載った椎茸(図5
において15で示す)は、搬送途中で、ネット状の搬送
ベルト13aの下側に設けられたエアノズル14から上
向きに噴射される空気流によって、全て傘を下にして柄
を立てた姿勢に矯正される。すなわち、図6(a),同
図(b),図7(a)および同図(b)に示すように、
ネット状の搬送ベルト13aに載って搬送される椎茸1
5のうち、すでに傘15aを下にして柄15bを立てた
姿勢になっている椎茸15では、エアノズル14からの
空気噴射流を受けても、上記傘15aの丸い突出表面に
沿って空気噴射流が周囲に逃げて、椎茸15の姿勢は崩
れることがない。一方、傘15aが上で柄15bが下に
なった姿勢の椎茸15は、エアノズル14からの空気噴
射流を受けると、まず図8(a)および同図(b)に示
すように、下向きの傘15aの内側に空気噴射流が当た
って傘15aが上に押し上げられて反転する。そして、
反転すると、図9(a)および同図(b)に示すよう
に、傘15aの丸い突出表面に沿って空気噴射流が周囲
に逃げるため、椎茸15の姿勢は、傘15aを下にして
柄15bを立てた状態に保たれる。このように、搬送コ
ンベア13上において、エアノズル14からの空気噴射
流を受けた椎茸15は、全て傘15aの部分を下にして
柄15bを立てた姿勢となって下流側に送られる。
【0024】したがって、この選別装置によれば、従来
の、図13に示す装置のように、椎茸15投入毎に選別
装置の運転を停止する必要がないため、装置の稼動が間
欠稼動になることがなく、効率的である。そして、椎茸
15の自動供給ラインと接続することにより、椎茸15
を連続供給し、連続的に選別することを自動的に行うこ
とができるため、選別工程の省力化を実現することがで
きる。また、回転ドラム8内の滞留板10の作用によ
り、上記回転ドラム8の上流側から下流側に椎茸15が
一気に転がって移動するということがなく、各区分内で
充分に滞留させることができるため、選別精度を大幅に
向上させることができる。しかも、上記選別手段Aの下
流側に、椎茸15の姿勢矯正手段Bを連結しており、寸
法選別された椎茸15を、全て搬送コンベア13上で、
傘15aを下にして柄15bを立てた姿勢に矯正するこ
とができるため、等級選別者は、搬送コンベア13の下
流側において、椎茸15を見るだけで、即座に傘15a
の開き具合を判断することができ、効率がよい。そし
て、椎茸15の柄15bを摘んで搬送コンベア13から
取り出し、等級別に容器等に収容することができるた
め、傘15aを損傷することがない。
【0025】なお、上記実施例では、各滞留板10は所
定の開度K、例えば約90°の開度をもって開いた状態
で、左右対称となるように配設された一対の扇状に形成
するようにしているが、これに限定されるものではな
く、例えば各滞留板10の扇状の部分の開度Kを選別速
度、選別量等に応じて90°未満、または90°以上と
してもよく、あるいは、図10に示すように、滞留板1
0′の外周側に調整溝21a,21aが形成された扇状
の調整板21,21を1枚以上設け、上記各調整板21
によって扇状の部分の開度K′を適宜調整するようにし
てもよい。
【0026】また、上記実施例では、各選別孔9は円形
状に設定しているが、これに限らず、例えば各選別孔9
を六角形、八角形等の他の形状にしても差し支えはな
い。
【0027】さらに、上記実施例では、各選別孔9を第
1選別区Xの各小選別孔9aと、第2選別区Yの各中選
別孔9bと、第3選別区zの大選別孔9cとの3種類か
ら構成し、各椎茸15を小型、中型、大型、特大の4種
類に選別するようにしたが、これに限定されるものでは
なく、選別すべき椎茸15の種類数を増減させてもよ
い。
【0028】なお、姿勢矯正手段Bにおけるエアノズル
14からのエア吐出圧は0.1〜5.0kg/cm2
好適であり、搬送コンベア13の搬送速度は0.2〜2
0m/分が好適である。これらの範囲内で、椎茸15の
姿勢矯正効果が特に高い。
【0029】また、上記選別装置において、椎茸15の
供給量や回転ドラム8の回転速度によっては、回転ドラ
ム8の周面において、各選別孔9に椎茸15の柄15b
が引っ掛かってスムーズに選別を行うことができない場
合がある。そこで、選別孔9に引っ掛かった椎茸15
を、回転ドラム8の外側から、中に叩き入れる再選別手
段を設けるようにしてもよい。このような再選別手段と
しては、例えば、図11および図12に示す構造のもの
があげられる。このものは、回転軸12aと、周方向に
等間隔で軸方向に延びる4枚の羽根12bとを備え、上
記回転軸12aの両端部が、フレーム2側に取り付けら
れた左右一対の軸受部12cに支受されて、回転ドラム
8と平行で、各羽根12bの先端が回転ドラム8外周面
に近接または接触するよう配設されている。なお、上記
羽根12bは、柔軟なビニール等の合成樹脂材料等で形
成されている。そして、上記回転軸12aの向かって左
側の一端側には、小径のプーリ12dが取り付けられて
おり、図12に示すように、回転ドラム8に回転を与え
る回転軸6に取り付けられた大径のプーリ6eとの間
に、途中で一回ねじったベルト6fが掛けわたされてい
る。したがって、回転軸12aは、回転ドラム8の回転
方向に対し逆方向に回転するようになっており、回転す
る羽根12bが、その先端で、選別孔9から突出する椎
茸15の柄15bを、下からすくい上げるようにして、
回転ドラム8の内側にはたき落とすことができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明のきのこ選別装
置は、きのこを供給機構によって受入口を介して回転ド
ラム内に順次供給し、回転ドラム内の滞留板によってあ
る程度滞留させながら下流側に徐々に送り、回転ドラム
周面の各選別孔から連続的に大小に選別落下させたの
ち、それぞれ搬送コンベア上を搬送させ、搬送面下側に
設けられた上記エアノズルからの空気噴射流によって、
きのこの傘の部分を下にして柄を立てた姿勢に矯正する
ようにしたものである。したがって、この装置によれ
ば、きのこの連続投入・連続選別が可能となり、作業者
がいちいち選別手段の側についている必要がない。ま
た、回転ドラム内に設けられた滞留板によって、きのこ
が上記回転ドラムの上流側から下流側に一気に転がって
移動するということがなく、選別精度を向上させること
ができる。さらに、寸法選別され各搬送コンベアの搬送
面に取り出されたきのこが、搬送途中で、下側からの空
気噴射流によって、きのこの傘の部分を下にして柄を立
てた姿勢に矯正されるため、傘の開き具合が目視で即座
に判断できるようになり、きのこの等級選別が容易にな
る。そして、選別作業者は、きのこをコンベア上から取
り上げて等級別に所定の容器等に移す際、必ず柄を持つ
ことができるため、強度の弱い傘の部分に触れることが
なく、傘の部分を損傷することがないという利点を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】上記実施例における選別手段Aの説明図であ
る。
【図3】上記図2のX−X′断面図である。
【図4】上記選別手段Aに用いる滞留板の説明図であ
る。
【図5】上記実施例における姿勢矯正手段Bの説明図で
ある。
【図6】(a)および(b)は椎茸の姿勢矯正動作の説
明図である。
【図7】(a)および(b)は椎茸の姿勢矯正動作の説
明図である。
【図8】(a)および(b)は椎茸の姿勢矯正動作の説
明図である。
【図9】(a)および(b)は椎茸の姿勢矯正動作の説
明図である。
【図10】上記実施例における滞留板の変形例の説明図
である。
【図11】上記実施例における選別手段Aの他の例の説
明図である。
【図12】上記図11のY−Y′断面図である。
【図13】従来のきのこ選別装置の説明図である。
【図14】(a)および(b)はきのこの等級選別の説
明図である。
【図15】きのこの等級選別の方法の説明図である。
【符号の説明】
2 フレーム 3 供給機構 6 回転軸 7 モータ 8 回転ドラム 8c 受入口 9 選別孔 9a 小選別孔 9b 中選別孔 9c 大選別孔 10 滞留板 12 選別シュート 13 搬送コンベア 14 エアノズル 15 椎茸 15a 傘 15b 柄 A 選別手段 B 姿勢矯正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B07B 13/16 B B07C 5/02 9244−3F 5/06 9244−3F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のきのこ選別手段(A)の回転ドラ
    ム下側に、回転ドラム周面の大小の選別孔から落下する
    大小選別されたきのこを、選別された大きさ別に搬送す
    る複数の搬送コンベアを並列に配設し、上記各搬送コン
    ベアの搬送面に空気連通用の間隙を連続的に設けるとと
    もに、各搬送コンベア途中に、搬送面下側から上向きに
    エアノズルを設け、各搬送コンベア上のきのこが、上記
    エアノズルの空気噴射流によって、傘の部分を下にして
    柄を立てた姿勢に矯正されるようになっていることを特
    徴とするきのこ選別装置。 (A)上部に選別すべききのこを順次供給する供給機構
    を備えた台枠状のフレームと、このフレームに傾斜した
    状態で支持され回転源によって回転駆動される回転軸
    と、この回転軸と一体的かつ同軸的に回転する回転ドラ
    ムからなり、上記回転ドラムの上流側に前記供給機構か
    ら順次供給されるきのこを受け入れる受入れ口を設け、
    上記回転ドラムの周面に、上流側よりも下流側の孔径が
    大となるきのこ選別用の多孔を穿設するとともに、上記
    回転軸と回転ドラムとの間に、それぞれが軸方向に離間
    するとともに周方向に所定角度ずらした状態で複数配設
    され、回転ドラム内のきのこに滞留時間を与える滞留板
    を設けてなるきのこ選別手段。
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