JPH06169733A - ぎょうざ - Google Patents

ぎょうざ

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JPH06169733A
JPH06169733A JP43A JP32922992A JPH06169733A JP H06169733 A JPH06169733 A JP H06169733A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 32922992 A JP32922992 A JP 32922992A JP H06169733 A JPH06169733 A JP H06169733A
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JP
Japan
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gyoza
transglutaminase
ingredients
added
covering
Prior art date
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JP43A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Irifune
友裕 入船
Shinichi Kamiya
慎一 神谷
Hajime Mizusawa
一 水澤
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Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ぎょうざの皮の「こし」と皮合わせ目のやわら
かさを両立させること。具がタレの中に散乱しない、具
が適度に硬められたぎょうざを提供すること。 【構成】皮にトランスグルタミナーゼと油脂が添加さ
れ、具の中にトランスグルタミナーゼが添加されている
ぎょうざである。 【効果】タンパク質間及びタンパク質内の緻密なネット
ワーク構造がメン帯の中に生じ、また同時に加えた油脂
の作用によって皮合わせ目の乾燥を防ぐ。これによって
「こし」がありしかも加熱調理後も皮合わせ目がやわら
かいぎょうざを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮合わせ目部分がやわら
かく、かつコシがある、皮の食感のよいぎようざに関す
るものである。また、本発明は食べるときに具がタレの
中に散乱しないぎょうざに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ぎょうざの皮は、一般的に弾力に富んだ
「こし」のある歯ごたえと同時に、焼き上がった時に皮
合わせ目部分がやわらかく、透明になりじゅうぶんに糊
化するものが良いとされている。「こし」をだすために
はややタンパク質含量の高い中力ないしは準強力小麦粉
を主原料に用い、更にはグルテンを混合する方法が知ら
れている。また、皮合わせ目をやわらかくするために
は、メン帯の加水率を上げる方法や、メン帯に油脂を加
える方法、α化澱粉等の加工澱粉を加える方法があげら
れる。
【0003】ところが、グルテンを混合することによ
り、ぎょうざの皮の「こし」はでるものの皮合わせ目は
やわらかくならない。
【0004】また皮合わせ目をやわらかくするために、
メン帯の加水率を上げたり、メン帯に油脂を加えると逆
に、皮の「こし」が失われぎょうざ全体の形がくずれる
傾向がある。特に冷凍にすると小麦澱粉の老化が促進さ
れ、著しく「こし」がなくなる。α化澱粉等の加工澱粉
を加える方法も、皮合わせ目はやわらかくなるものの、
「こし」をだす効果は見られない。
【0005】グルテンを混合する方法と、メン帯の加水
率を上げる方法、メン帯に油脂、α化澱粉等を加える方
法を併用しても、「こし」があり、皮合わせ目はやわら
かいぎょうざの皮を得ることは非常に困難であった。
【0006】次にぎょうざ具であるが、通常みじん切り
にした野菜類、肉類に調味料等をあわせて具とるのが一
般的である。
【0007】しかし従来のぎょうざでは、はしを用いて
つまんだ時、もしくはタレにつける時などに皮が破れ、
みじん切りにした具がたれの中に散乱してしまうことが
ある。タレの中に散乱した具は、はしでつまみにくくな
り食べにくいうえ、タレが余分につき味が強くなりすぎ
てしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ぎょうざの皮の「こし」と皮合わせ目のや
わらかさを両立させることであり、特に冷凍状態のおい
ても「こし」があり、かつ柔らかさのあるぎょうざの皮
を実現することである。
【0009】さらに本発明が解決しようとする課題は、
具がタレの中に散乱しない、具が適度に硬められたぎょ
うざを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ぎょうざ
の皮の「こし」と皮合わせ目のやわらかさを両立させる
べく鋭意検討した結果、ぎょうざの皮に酵素トランスグ
ルタミナーゼと油脂を加えることを必須とし、さらに必
要に応じ糖類を加えることによって、冷凍保管後も、
「こし」が強くかつ皮合わせ目のやわらかいぎょうざの
皮が得られることを見いだし本発明を完成するに至っ
た。
【0011】さらに本発明者らは、具がタレの中に散乱
しない、具が適度に硬めるべく鋭意検討した結果、ぎょ
うざの具に酵素トランスグルタミナーゼを添加すること
を必須とし、さらに必要に応じタンパク質および/また
は糖類を加えることによって、具を適度にかため、具が
タレの中に散乱しなくなることを見い出し、本発明を完
成するに至った。
【0012】すなわち本願発明は、皮にトランスグルタ
ミナーゼと油脂が添加されたぎょうざであり、トランス
グルタミナーゼの添加量がぎょうざの皮の原料中のタン
パク質1g当り0.01−50ユニット、好ましくは
0.1−5ユニットである前記載のぎょうざである。
【0013】さらに本願発明は、ぎょうざの具の中にト
ランスグルタミナーゼが添加されているぎょうざであ
り、トランスグルタミナーゼの添加量がぎょうざの具原
料中のタンパク質1g当り1−10ユニットである前記
載のぎょうざである。
【0014】本発明のぎょうざには、具に卵白粉等の蓄
肉以外のタンパク質、および/または糖類が添加されて
いることがある。本発明のぎょうざが冷凍ぎょうざであ
る場合には本発明の効果はいっそう顕著である。
【0015】本発明にいうぎょうざとは、具を皮で包
み、蒸す、焼く等の加熱調理を行ったもの、もしくはこ
れらの工程中に冷凍、冷蔵等を行ったものすべてを指
し、その形状、調理法、保存、流通方法によらない。
【0016】まずぎょうざの皮について説明する。本発
明のぎょうざの皮の製造法は、小麦粉等の穀粉に必要に
応じて澱粉、タンパク質およびその他の原料を加え、さ
らに水を加えて混練してメン生地を作り、これを圧延
後、円形等の所望の形に成型するものである。ここでい
う澱粉とは、コーンスターチ、ワキシコーン、馬鈴薯澱
粉、タピオカ澱粉、米粉等の天然澱粉とα化澱粉のよう
な加工澱粉があげられる。また、タンパク質はゼラチ
ン、カゼイン、卵白、大豆タンパク、グルテン等があげ
られる。その他の原料として、各種乳化剤、ガム等があ
げられる。また、これらのぎょうざの皮の原料中(澱
粉、タンパク質およびその他の原料も含む)のタンパク
質含量は特にこだわらないが、通常6〜40%、好まし
くは14〜30%である。
【0017】本発明は、ぎょうざの皮の原料を混練して
生地とする工程でトランスグルタミナーゼと油脂(もし
くは油脂の代わりにレシチン)を同時に添加する点にあ
り、これによって初めて従来の課題を満足しうるのであ
る。
【0018】トランスグルタミナーゼは、哺乳動物由来
のもの(特公平1−50382号公法参照)、魚類由来
のもの、植物由来のもの、微生物由来のもの(特開昭6
4−27471号公報参照)等が知られているが、その
由来を問わず使用できる。しかし、好ましくは微生物由
来のトランスグルタミナーゼを用いるのがよい。
【0019】トランスグルタミナーゼの添加量はぎょう
ざの皮の原料中に含まれるタンパク質1g当り0.01
〜50ユニット、好ましくは0.1〜5ユニットであ
る。添加量が0.01ユニット以下では十分な「こし」
が得られず、一方、50ユニット以上では皮合わせ目が
かたくなり、ぎょうざの皮らしい食感を損なうことがあ
る。
【0020】油脂としては、動物性、植物性を問わず、
皮合わせ目をやわらかくする効果のあるものは何れも可
能であるが、例としてラード、バター、ショートニン
グ、大豆油、とうもろこし油、なたね油等があげられ
る。
【0021】油脂の添加量は、ぎょうざの皮の原料(澱
粉、タンパク質およびその他の原料も含む)重量に対し
て0.1〜80%、好ましくは1〜20%である。
【0022】油脂のかわりにレシチンを用いる場合は、
ぎょうざの皮の原料重量にたいして0.001〜10
%、好ましくは0.01〜5%を添加する。
【0023】トランスグルタミナーゼの添加法として
は、ぎょうざの皮の原料に対し粉体のまま加えるのが一
般的であるが、酵素粉末を水に溶解して水溶液とし酵素
水溶液として添加しても差し支えない。また油脂はぎょ
うざの皮の原料を水で混練する際、同時に加えるのが通
常であるが、これより前もしくは後に加えても構わな
い。
【0024】混練して得られた生地は、そのまま圧延、
成型をしてよいが、圧延の前後に必要に応じて5℃〜3
0℃で10分〜24時間熟成させる。
【0025】次にぎょうざの具であるが、具は、細断化
された野菜類に、豚、鶏、牛等の畜肉や脂身、また必要
に応じパン粉、油等を加え、調味料を配合したものであ
る。野菜類としては、きゃべつ、にら、はくさい、たま
ねぎ、にんじん、しいたけ等があげられる。
【0026】本発明では上記ぎょうざの具に、所定量の
トランスグルタミナーゼを加え、−20℃〜80℃、好
ましくは5℃〜30℃で混合し、1分〜24時間以内、
好ましくは1〜30分以内に具を皮で包み、酵素反応が
完了する前に成型する。これをこのまま蒸す、焼く、ゆ
でる等の調理加熱後、食する。または、冷凍あるいは冷
蔵保存後、調理加熱後、食する。あるいは、加熱後、冷
凍または冷蔵保存し、その後、調理加熱する。以上のよ
うな要領で食した場合、具のタレの中への散乱を防ぐこ
とができる。
【0027】当該酵素トランスグルタミナーゼの添加法
としては、ぎょうざの具に粉体のまま加えるのが一般的
であるが、酵素粉末を水に溶解して水溶液とし、ぎょう
ざの具に対し酵素水溶液として添加しても差し支えな
い。
【0028】具に添加するトランスグルタミナーゼは皮
の場合に用いたものと同一であり、哺乳動物由来のもの
(特公平1−50382参照)、魚類由来のもの、植物
由来のもの、微生物由来のもの(特開昭64−2747
1参照)等が知られているが、その由来を問わず使用で
きる。しかし、好ましくは微生物由来のトランスグルタ
ミナーゼを用いるのがよい。
【0029】当該酵素トランスグルタミナーゼの添加量
は具の中に含まれるタンパク質1g当り0.01〜50
ユニット、好ましくは1〜10ユニットである。添加量
が0.01ユニット以下では具がタレの中に散乱するの
を防ぐのが困難であり、一方、50ユニット以上では具
がかたくなりすぎ、ぎようざ本来の具のやわらかさを損
ねることになる。
【0030】また、具を適度なかたさに保つために、補
助的に具の中に畜肉以外のタンパク質や糖類を加えても
よい。特に、具の中に含まれる畜肉のタンパク質が5%
未満の場合は、蓄肉以外のタンパク質の場合1〜20
%、糖類の場合0.5〜20%加えるのが望ましい。
【0031】ここで具の中に加えるタンパク質とは、タ
ンパク質濃度が20%を越えるものであればその組成、
由来を問わず使用でき、例としてカゼイン、卵白粉、大
豆タンパク、グルテン等があげられる。
【0032】また、糖類とは、澱粉、ガム類等を指す。
澱粉としてはコーンスターチ、馬鈴薯澱粉、タピオカ澱
粉、甘藷澱粉、ワキシーコーンスターチ糖の天然澱粉や
α化澱粉等の各種加工澱粉が挙げられる。ガム類として
はコンニャクマンナン、ジェランガム、カラギーナン、
キサンタンガム、グアガム、トラガントガム、カラヤガ
ム、カードラン、サイリィードシードガム、ローカスト
ビーンガム等が挙げられる。その他の糖類としては、デ
キストリン、米粉、ヤマイモ粉等が挙げられる。
【0033】また、具の中に乳化剤等を添加してもよ
い。
【0034】最後にぎょうざの皮および/または具に添
加されるトランスグルタミナーゼの活性単位の測定方法
及び定義を説明する。すなわち、ベンジルオキシカルボ
ニル−L−グルタミニルリジンとヒドロキシルアミンを
基質として反応を行い、生成したヒドロキサム酸をトリ
クロル酢酸存在下で鉄錯体を形成させた後、525nm
の吸光度を測定し、ヒドロキサム酸の量を検量線より求
め、活性を算出する(特開平1−27471号公報)。
対象としてあらかじめ熱失活させた酵素液を用いて同様
に反応させたものの吸光度を測定し、酵素液との吸光度
差を求める。別に酵素液のかわりにL−グルタミン酸γ
モノヒドロキサム酸を用いて検量線を作成し、前記吸光
度差より生成されたヒドロキサム酸の量を求め、1分間
に1μモルのヒドロキサム酸を生成する酵素活性を1単
位とする。
【0035】
【発明の効果】本発明は、酵素トランスグルタミナーゼ
の作用により、ぎようざの皮の中に含まれるタンパク質
間及びタンパク質内の緻密なネットワーク構造がメン帯
の中に生じ、また同時に加えた油脂の作用によって皮合
わせ目の乾燥を防ぐ。これによって「こし」がありしか
も加熱調理後も皮合わせ目がやわらかいぎょうざを得る
ことができる。
【0036】また、酵素トランスグルタミナーゼの作用
により、ぎょうざの具の中に含まれるタンパク質間及び
タンパク質内の結合を生じせしめることにより、具全体
が適度にかたまり、具がタレの中に散乱しなくなるぎょ
うざを提供できる。
【0037】
【実施例】
【0038】(実施例1)強力小麦粉(中野産業社製
「剣龍」)500g、米粉33g、卵白粉7g、食塩
5.7gに対し、放線菌ストレプトベルチィシリウムに
属する微生物(Streptoverticillium mobaraense IFO 1
3819)起源のトランスグルタミナーゼ(比活性 1.0ユニ
ット/mg)、ラード、大豆レシチン、水を表1に示す各
種の添加量になるようにで加え、混練して8種類のメン
帯生地を得た。これらをインペリア社製製メン機で圧延
後、円形に打ち抜いてぎょうざの皮とした。
【0039】
【表1】 (注)各試験区には、剣龍500g、もち米粉33g、卵白粉7
g、食塩5.7gを加えた。 * 5u/g蛋白に相当する。 ** 50u/g蛋白に相当する。
【0040】これらの皮を常温(25℃)で1時間サラ
ンラップで覆い放置後、常法によって得られたぎようざ
の具をこれらの皮で包み、せいろで6分蒸した後、18
0℃に設定したホットプレート上に並べ、70gの水を
加え蓋をして蒸焼き4分、蓋をとりさらに1分焼いて、
8種類の焼きぎようざを得た。得られた試料を官能評価
によって品質評価した。評価パネルは5名、評価項目は
「皮のこしの強さ」および「皮合わせ目のやわらかさ」
とし、基準は1〜5の5段階評価で高スコアほど、こし
が強い、もしくは皮合わせ目がやわらかいとした。
【0041】官能評価結果を表2に示す。
【0042】
【表2】 表2に示したように、本発明品は皮の「こし」、柔らか
さ共に良好な食感を保っていた。
【0043】(実施例2)実施例1で調製したぎょうざ
を−40℃のフリーザーで急速凍結し、−20℃で1週
間保管後、フライパンで調理解凍した。その官能評価を
行った結果を表3に示す。
【0044】
【表3】
【0045】表3に示したように、冷凍保管した後も本
発明品は皮の「こし」、柔らかさ共に良好な食感を保っ
ていた。
【0046】(実施例3)ミンチにした豚肉150g、
皮付きかしわ150gに対し、5mm角にみじん切りに
したキヤベツ600g、ニラ100g、パン粉25g、
食塩12g、砂糖10g、味の素5g、こしょう1gを
加えて混合した。これに対し、放線菌ストレプトベルチ
ィシリウムに属する微生物(Streptoverticillium moba
raense IFO13819)起源のトランスグルタミナーゼ(比
活性 1.0ユニット/mg)を表4に示す各種の添加量にな
るように粉体で加え混合して4種類のぎょうざの具を得
た。これらの具を常法によって得られたぎょうざの皮で
包み、せいろで6分蒸した後、180℃に設定したホッ
トプレート上に並べ、70gの水を加え蓋をして蒸焼き
4分、蓋をとりさらに1分焼いて、4種類の焼きぎょう
ざを得た。
【0047】なお、具にトランスグルタミナーゼを加え
てから蒸すまでにかかった時間は1時間、具の温度は2
0℃であった。
【0048】これらを包丁で2つに切り、切口を小皿に
とったタレにつけて具がタレの中に散乱する度合を調べ
た。結果を表4に示した。
【0049】
【表4】
【0050】トランスグルタミナーゼの入っていない試
験区1(対照区)では具がタレの中に散乱し非常に食べ
にくかったのに比べ、試験区2〜4では具がかたまり、
タレの中に散乱せず食べやすかった。
【0051】(実施例4)実施例3において蒸した後の
4種類のぎょうざを−40℃のフリーザーで急速凍結
し、−20℃で14日間保存後、実施例3と同様にホッ
トプレートで7分間蒸焼きして評価した。結果を表5に
示した。
【0052】
【表5】
【0053】トランスグルタミナーゼの入っていない試
験区5(対照区)では具がタレの中に散乱し非常に食べ
にくかったのに比べ、試験区6〜8では具がかたまり、
タレの中に散乱せず食べやすかった。
【0054】(実施例5)肉を含まない具に卵白粉を配
合した例を示す。すなわち、5mm角にみじん切りにし
たキヤベツ800g、ニラ150gに対し、豚脂50
g、卵白粉20g、パン粉25g、食塩12g、砂糖1
0g、味の素5g、こしょう1gを加えて混合した。こ
れに対し、実施例3と同じ起源のトランスグルタミナー
ゼ(比活性 1.0ユニット/mg)を表6に示す各種の添加
量になるように粉体で加え混合して4種類のぎようざの
具を得た。
【0055】これらの4種類の具から、実施例3と同様
にして焼きぎょうざを作り、評価した結果を表6に示し
た。
【0056】
【表6】
【0057】試験区9では具がタレの中に散乱したが、
試験区10、11、12では散乱が抑えられた。また食感は試
験区9、10、11のものが良好であった。
【0058】(実施例6)実施例5において蒸した後の
4種類のぎょうざを−40℃のフリーザーで急速凍結
し、−20℃で14日間保存後、実施例3と同様にホッ
トプレートで7分間蒸焼きして評価した。結果を表7に
示した。
【0059】
【表7】
【0060】これらの結果より、凍結するとチルドのも
のよりさらに具の散乱が顕著になった。それに対して試
験区15、16はいずれも具の散乱は生じなかった。
【0061】(実施例7)実施例5において卵白粉をそ
れぞれゼラチン、カゼイン、大豆タンパク(味の素
(株)製「アジプロンHS2」)に置き換え、実施例3
と同じ起源のトランスグルタミナーゼ(比活性 1.0ユニ
ット/mg)をそれぞれ5ユニット/g蛋白づつ添加し、
焼きぎょうざにしたものを評価した。結果を表8に示し
た。
【0062】
【表8】
【0063】これらの結果から、いずれも具がかたまり
タレの中に散乱することはなかったが、具の食感、風味
の点で卵白粉を用いたものが最も優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水澤 一 群馬県邑楽郡大泉町大字吉田1222番地 味 の素冷凍食品株式会社冷凍食品開発研究所 内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】皮にトランスグルタミナーゼと油脂が添加
    されたぎょうざ。
  2. 【請求項2】トランスグルタミナーゼの添加量がぎょう
    ざの皮の原料中のタンパク質1g当り0.01−50ユ
    ニットである請求項1記載のぎょうざ。
  3. 【請求項3】トランスグルタミナーゼの添加量がぎょう
    ざの皮の原料中のタンパク質1g当り0.1−5ユニッ
    トである請求項1記載のぎょうざ。
  4. 【請求項4】具の中にトランスグルタミナーゼが添加さ
    れているぎょうざ。
  5. 【請求項5】トランスグルタミナーゼの添加量がぎょう
    ざの具の原料中のタンパク質1g当り1−10ユニット
    である請求項4記載のぎょうざ。
  6. 【請求項6】具に蓄肉以外のタンパク質が添加されてい
    ることを特徴とする請求項4、5記載のぎょうざ。
  7. 【請求項7】蓄肉以外のタンパク質が卵白粉である請求
    項6記載のぎょうざ。
  8. 【請求項8】具に糖類が添加されている請求項4ないし
    7記載のぎょうざ。
  9. 【請求項9】ぎょうざが冷凍ぎょうざである請求項1な
    いし8記載のぎょうざ。
JP43A 1992-12-09 1992-12-09 ぎょうざ Pending JPH06169733A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1175724A (ja) * 1997-09-17 1999-03-23 Takeda Chem Ind Ltd 固形状加熱加工食品添加用組成物および固形状加熱加工食品
JP2009034077A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Daifuku Shokuhin Kogyo:Kk 冷凍食品およびその製造方法
JP2020036567A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 味の素株式会社 バッター組成物

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JP2009034077A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Daifuku Shokuhin Kogyo:Kk 冷凍食品およびその製造方法
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