JPH0616927B2 - 超急冷非晶質合金の薄帯の製造方法 - Google Patents

超急冷非晶質合金の薄帯の製造方法

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JPH0616927B2
JPH0616927B2 JP9118486A JP9118486A JPH0616927B2 JP H0616927 B2 JPH0616927 B2 JP H0616927B2 JP 9118486 A JP9118486 A JP 9118486A JP 9118486 A JP9118486 A JP 9118486A JP H0616927 B2 JPH0616927 B2 JP H0616927B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は回転する冷却体の下面に素材合金が加熱された
溶湯が噴出される噴出機構部を押し上げて溶湯を噴出さ
せて非晶質合金薄帯を形成させる製造方法に関する。
[従来の技術] 非晶質合金の薄帯の製造は一般に誘導加熱などによって
溶解された溶解るつぼ内の噴出湯を移動または回転しな
がら冷却されているドラムなどの冷却体表面に噴出させ
湯留りを形成させ、これを凝固させて直接製造する方法
がとられている。従来の製造方法においては第3図に示
すように矢印Aの方向に回転する冷却体3上に溶湯1
4、加熱用の溶解るつぼ、加熱炉および溶湯供給管24
が配設され、溶湯供給管24中の素材合金が溶解され
る。この溶湯14は溶湯供給管24の上部より流入され
た不活性ガスで加圧され底部の噴出口25より回転して
いる冷却体3に向けて下向に噴出される。
[発明が解決しようとする問題点] しかし従来のように溶湯14が冷却体3の真上より下向
きに噴出される方法においては、第3図のように噴出口
25の先端は冷却体3の表面に対しほぼ平行に配設され
ているので、噴出された溶湯14は冷却体3の表面に湯
溜り26を形成させる。したがってこの湯溜り26は自
重および表面張力によって冷却体3の回転方向の逆方向
に加重が加わり溶湯14が飛び散るスプラッシュ現象を
生じる。このスプラッシュ現象を防ぎ湯溜りの安定を計
るために特許広告59−42586号に示すように噴出
口25の前後に適当な肉厚を設けなければならない欠点
がある。
また図に示すように噴出口2の位置を冷却体3の回転方
向に移動させて配設するときは、従来のように噴出口2
5の面が平坦であれば噴出口25の後端部27と冷却体
3の表面との間の間隙が限定される欠点がある。
[問題点を解決するための手段] 本発明によれば、るつぼ内で溶解させた溶湯を溶湯供給
管の噴出口から噴出させ、移動する冷却体表面に沈着さ
せて急冷することにより非晶質合金の薄帯を形成する非
晶質合金の薄帯の製造方法において、前記冷却体はロー
ル状でその中心軸を回転軸として所定方向に回転してお
り、前記溶湯供給管は、前記冷却体の中心軸から重力方
向に延在する鉛直面と前記中心軸を通り前記鉛直面に対
して前記所定方向に45゜の傾きを有する面とによって
規定される範囲内で前記冷却体の表面に対向するように
設けられ、前記溶湯供給管をピストン、前記るつぼをシ
リンダーとするピストン機構により前記るつぼ内に存在
する前記溶湯に圧力をかけて溶湯を前記溶湯供給管に送
り出すとともに、前記噴出口において前記溶湯を加熱し
て、前記溶湯を実質的に重力方向と逆方向に噴出させて
前記冷却体表面に押し上げて沈着させ、急冷して非晶質
合金の薄帯を形成するようにしたことを特徴とする超急
冷非晶質合金の薄帯の製造方法が得られる。
[作用] 噴出口25と冷却体3との間隙は狭くなり、溶湯14は
下方より移動する冷却体3の下面より噴出されるので噴
出口25の後端部に間隙がなく湯溜り26ができず溶湯
1が飛び散るスプラッシュ現象がなく、充分薄い板が作
られる。
[実施例] 本発明の非晶質合金薄帯の製造方法の実施例は第1図
(a)に示すように矢印Aの方向に回転する冷却されて
いる冷却体3の下面に溶湯加熱用の溶解るつぼの溶湯供
給管24が配設される。溶湯供給管24中の溶解された
素材合金の溶湯14の下から上下機構によって矢印Bの
方向に押し上げられ加圧されて噴出口25から冷却体3
に向けて噴射され、噴出口25との間の間隙で薄帯21
が形成される。この薄帯21は、溶湯14が冷却体3に
飛翔する角度によって巻き取られる機構に大きな影響を
与えるので、溶湯供給管24は、冷却体3の中心軸から
重力方向に延在する鉛直面と中心軸を通り前記鉛直面に
対して冷却体3の回転方向に45゜の傾き(角度θで示
す)を有する面とによって規定される範囲内で、冷却体
3の表面に噴出口25を対向させて配設される。ここ
で、冷却体3の中心軸から重力方向に延在する鉛直面と
中心軸を通り前記鉛直面に対して冷却体3の回転方向に
45゜の傾きを有する面とによって規定される範囲内と
したのは、湯溜りの安定化を計り、溶湯の飛散が発生し
ないようにするためである。したがって噴出口25は冷
却体3の下にあるので噴出湯溜り26は噴出口側にあり
噴出口25の後端部の肉厚は本質的に必要ないのでこれ
を切り落すことができる。この結果噴出口25の先端部
と回転冷却体3の表面との間隙は平行でなく、第1図
(b)に示すように、噴出口25の冷却体回転方向前方
側端部と冷却体3の表面との間隙は0.02mm〜1mm(矢印
Cで示す)、噴出口25の冷却体回転方向後方側端部と
冷却体3の表面との間隔は0.005 〜0.5mm(矢印Dで示
す)、と小さくすることができる。即ち、この種の機構
によれば、噴出口25の先端部と冷却体表面との間隔を
極めて小さくすることができる。ここで、噴出口25の
先端部と冷却体表面との間隔を上記値よりも小さくする
と、溶湯の中に含まれる酸化物のスラグ等が噴出口25
の先端と冷却体3の表面との間に引っ掛かり、噴出口先
端を破壊することが多々あり、これ以上小さくすること
は望ましくない。また、噴出口25の先端部と冷却体表
面との間隔を上記値よりも大きくすると、湯溜りが不安
定になり、飛翔し、薄帯の製造が困難になる。なお、回
転方向前方端と後方端でその値が異なるのは排出された
溶湯を移動していく方向にあるのと逆方向にあるのとの
違いによる。
この目的のために装置本体は第2図のように噴出湯1は
溶解るつぼ11内で溶かされた溶湯14が圧力伝導板1
5と圧力伝導管17の中心の管状の孔を通り噴出され
る。
この溶湯るつぼ11の外側に高周波溶解炉10と輻射板
9とが設けられて素材合金を溶解するとともに、圧力伝
導管17の外周に加熱低抗体16を設けて電流を流し、
溶湯14の保温を行っている。溶解るつぼ11を含む加
熱装置は金属容器8と容器上蓋7にて覆われ、容器上蓋
7に溶湯14の温度検出のため熱電対22と、ガラス板
18を取りつけたのぞき窓19を設ける。また、容器上
蓋7と金属容器8とにそれぞれガス流入口6とガス流出
口13とを貫設し容器内に炭酸ガスなどの不活性ガスを
流入している。溶解るつぼ11の底面は容器外の上下機
構12によって押し上げられる溶解るつぼ11内の溶解
素材合金は加圧され、溶湯14は圧力伝導板15、圧力
伝導管17を経過して噴出機構部4より冷却体の表面に
噴出される。また噴出機構部4には噴出機構部固定盤2
と噴出口固定板5とを設けて第1図の噴出口25の位置
を確実に固定すると共にのぞき窓19にSicなどの湯
漏れ防止布20が設けられる。
本発明の装置において回転する冷却体3にCu系合金が
用いられ、素材合金Co70FeSi1510、噴出機構
部4の位置θ=6゜、噴出口25の後端部の肉厚0、ス
リット幅0.3mmまたは1.5mm、冷却体3の真下から
噴出口25までの中心軸からのずれ15mm、冷却体3の
直径300mm、噴出口25の先端部0.02mm、後端部0.00
5mm、冷却体3の回転周速約30m/s、溶湯14の噴出速
度3m/sの条件のもとで形状幅50mm、厚さ0.008m
mの長尺の滑らかなアモルファス合金薄帯が得られた。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば従来のように噴出口2
5を下方に向けて冷却体3表面に噴出させるのに対し、
本発明では噴出口25を上方に向けて噴出させるため噴
出口25の先端後端の厚さは薄く、また冷却体3との間
に湯溜りができず極めて薄い非晶質合金薄帯が連続的に
形成される。
また、溶解るつぼを押し上げて溶湯るつぼ内の溶湯を噴
出させるようにするとともに、噴出口で溶湯を加熱する
ようにしたので、噴出口における溶湯の固化を防ぐこと
ができ、安定して非晶質合金薄帯が形成される。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の超急冷非晶質合金薄帯の製造方
法の実施例の溶湯の噴出口と冷却体との関係を示す構成
概念図、第1図(b)は噴出口の拡大図、第2図は本発
明に使用される溶湯製造装置の縦断正面図、第3図は従
来の例の溶湯の噴出口と冷却体との関係を示す構成概念
図である。 なお、 1:噴出湯、2:噴出機構部固定部、3:冷却体、4:
噴出機構部、5:噴出口固定板、6:ガス流入口、7:
容器上蓋、8:金属容器、9:輻射板、10:高周波溶
解炉、11:溶解るつぼ、12:上下機構、13:ガス
流出口、14:溶湯、15:圧力伝導板、16:加熱抵
抗体、17:圧力伝導管、18:ガラス板、19:のぞ
き窓、20:湯漏れ防止布、21:薄帯、22:熱電
対、23:加熱抵抗体、24:溶湯供給管、25:噴出
口、26:湯溜り、27:後端部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】るつぼ内で溶解させた溶湯を溶湯供給管の
    噴出口から噴出させ、移動する冷却体表面に沈着させて
    急冷することにより非晶質合金の薄帯を形成する非晶質
    合金の薄帯の製造方法において、 前記冷却体はロール状でその中心軸を回転軸として所定
    方向に回転しており、 前記溶湯供給管は、前記冷却体の中心軸から重力方向に
    延在する鉛直面と前記中心軸を通り前記鉛直面に対して
    前記所定方向に45゜の傾きを有する面とによって規定
    される範囲内で前記冷却体の表面に対向するように設け
    られ、 前記溶湯供給管をピストン、前記るつぼをシリンダーと
    するピストン機構により前記るつぼ内に存在する前記溶
    湯に圧力をかけて該溶湯を前記溶湯供給管に送り出すと
    ともに、前記噴出口において前記溶湯を加熱して、 前記溶湯を実質的に重力方向と逆方向に噴出させて前記
    冷却体表面に押し上げて沈着させ、急冷して非晶質合金
    の薄帯を形成するようにしたことを特徴とする超急冷非
    晶質合金の薄帯の製造方法。
  2. 【請求項2】前記噴出口の冷却体回転方向前方側端部と
    前記冷却体表面との間隔が0.02〜1mm、前記噴出口の冷
    却体回転方向後方側端部と前記冷却体表面との間隔が0.
    005〜0.5mmとなるように前記噴出口を設けて行われ
    る特許請求の範囲第1項記載の超急冷非晶質合金の薄帯
    の製造方法。
  3. 【請求項3】前記冷却体表面と前記溶湯供給管との間の
    相対速度を10〜40m/sで移動させる特許請求の範囲
    第1項または第2項記載の超急冷非晶質合金の薄帯の製
    造方法。
  4. 【請求項4】前記溶湯供給管の前記噴出口のスリット幅
    を該噴出口が対向する前記冷却体表面の運動方向に0.
    2〜2mmとする特許請求の範囲第1項、第2項、または
    第3項記載の超急冷非晶質合金の薄帯の製造方法。
  5. 【請求項5】前記噴出口から溶湯を噴出させるための押
    し上げ部分を炭酸ガス中に位置させて行われる特許請求
    の範囲第1項乃至第4項記載の超急冷非晶質合金の薄帯
    の製造方法。
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