JPH0616919Y2 - 金属ストリップの非接触式連続熱処理炉 - Google Patents
金属ストリップの非接触式連続熱処理炉Info
- Publication number
- JPH0616919Y2 JPH0616919Y2 JP1989052539U JP5253989U JPH0616919Y2 JP H0616919 Y2 JPH0616919 Y2 JP H0616919Y2 JP 1989052539 U JP1989052539 U JP 1989052539U JP 5253989 U JP5253989 U JP 5253989U JP H0616919 Y2 JPH0616919 Y2 JP H0616919Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal strip
- heat treatment
- continuous heat
- treatment furnace
- support device
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ステンレス鋼、冷延鋼などの金属ストリップ
を炉内で非接触状態で支持搬送して熱処理する金属スト
リップの非接触式連続熱処理炉に関するものである。
を炉内で非接触状態で支持搬送して熱処理する金属スト
リップの非接触式連続熱処理炉に関するものである。
(従来の技術) 従来、非接触式連続熱処理炉として、例えば、ノズルプ
レートを山形に湾曲させて、このノズルプレートに設け
た多数の吹出し口から高圧気体を噴出させるフロータ
(浮揚支持装置)を炉内に設け、金属ストリップを非接
触で支持搬送するものがある(特開昭61−25011
8号公報参照)。
レートを山形に湾曲させて、このノズルプレートに設け
た多数の吹出し口から高圧気体を噴出させるフロータ
(浮揚支持装置)を炉内に設け、金属ストリップを非接
触で支持搬送するものがある(特開昭61−25011
8号公報参照)。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前記フロータでは、ノズルプレートの形
状を、単に山形に湾曲させただけのものであるため、金
属ストリップの板厚あるいは金属ストリップにかかる張
力等の変更に対応した湾曲形状とすることができず、動
力が増加したり、安定浮揚が得られない。
状を、単に山形に湾曲させただけのものであるため、金
属ストリップの板厚あるいは金属ストリップにかかる張
力等の変更に対応した湾曲形状とすることができず、動
力が増加したり、安定浮揚が得られない。
また、このフロータは一体構成であるため、その両端部
と中央部とで気体噴出圧に差が生じたり、あるいはフロ
ータ自体が熱により変形し金属ストリップを安定して浮
揚支持することができず、金属ストリップがフロータに
部分的に接触して損傷するおそれがある等の問題点があ
る。
と中央部とで気体噴出圧に差が生じたり、あるいはフロ
ータ自体が熱により変形し金属ストリップを安定して浮
揚支持することができず、金属ストリップがフロータに
部分的に接触して損傷するおそれがある等の問題点があ
る。
本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、
金属ストリップの浮揚支持装置が熱によって歪むことな
く、しかも金属ストリップの板厚あるいは張力に対応し
た湾曲形状で安定して浮揚支持することのできる金属ス
トリップの非接触式連続熱処理炉を提供することを目的
とする。
金属ストリップの浮揚支持装置が熱によって歪むことな
く、しかも金属ストリップの板厚あるいは張力に対応し
た湾曲形状で安定して浮揚支持することのできる金属ス
トリップの非接触式連続熱処理炉を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、前記目的を達成するために、金属ストリップ
の非接触式連続熱処理炉を、炉内温度が900℃以下の
帯域に、複数のプレッシャパッドをプレッシャパッド群
の中央部に設けた左右2組の軸を支点として揺動する連
結部材に凸湾曲形状に配設し、かつ、前記各連結部材の
一端を駆動するためのシリンダによりその凸湾曲形状を
可変可能にした浮揚支持装置を備えたものである。
の非接触式連続熱処理炉を、炉内温度が900℃以下の
帯域に、複数のプレッシャパッドをプレッシャパッド群
の中央部に設けた左右2組の軸を支点として揺動する連
結部材に凸湾曲形状に配設し、かつ、前記各連結部材の
一端を駆動するためのシリンダによりその凸湾曲形状を
可変可能にした浮揚支持装置を備えたものである。
(実施例) 次に、本考案の一実施例について第1図および第2図を
参照して説明する。
参照して説明する。
第1図は本考案にかかる金属ストリップの非接触式熱処
理炉の概略図で、炉本体1は、一端に装入口1aを他端
に抽出口1bを有し、装入口1aと抽出口1bとの外方
には支持ローラ2,3が配設されている。そして、炉本
体1の炉内温度が900℃以下の帯域に、下記する浮揚
支持装置4が配設されている。
理炉の概略図で、炉本体1は、一端に装入口1aを他端
に抽出口1bを有し、装入口1aと抽出口1bとの外方
には支持ローラ2,3が配設されている。そして、炉本
体1の炉内温度が900℃以下の帯域に、下記する浮揚
支持装置4が配設されている。
したがって、金属ストリップ、たとえば、ステンレス鋼
帯は支持ローラ2,3と浮揚支持装置4によりカテナリ
ー搬送される一方、前記浮揚支持装置4に到達するまで
に図示しない直火バーナ等の加熱手段により約800℃
に加熱され、そして、引続き所望の加熱温度まで非接触
状態で加熱される。
帯は支持ローラ2,3と浮揚支持装置4によりカテナリ
ー搬送される一方、前記浮揚支持装置4に到達するまで
に図示しない直火バーナ等の加熱手段により約800℃
に加熱され、そして、引続き所望の加熱温度まで非接触
状態で加熱される。
前記浮揚支持装置4は、従来周知の互いに対向するよう
に設けたスリット7から高圧気体、たとえば、炉内雰囲
気ガスを噴出する複数の独立したプレッシャパッド6を
凸湾曲形状に配設したもので、頂部プレッシャパッド6
aの両側のプレッシャパッド6b,6c…、6e,6f
…は軸8を支点として揺動する連結部材9にそれぞれ取
り付けられ、この連結部材9は一端に設けたシリンダ1
0を駆動することにより、前記軸(支点)8を中心に、
第2図斜線で示す範囲内で可変し、浮揚支持装置4の凸
湾曲形状を可変可能としている。
に設けたスリット7から高圧気体、たとえば、炉内雰囲
気ガスを噴出する複数の独立したプレッシャパッド6を
凸湾曲形状に配設したもので、頂部プレッシャパッド6
aの両側のプレッシャパッド6b,6c…、6e,6f
…は軸8を支点として揺動する連結部材9にそれぞれ取
り付けられ、この連結部材9は一端に設けたシリンダ1
0を駆動することにより、前記軸(支点)8を中心に、
第2図斜線で示す範囲内で可変し、浮揚支持装置4の凸
湾曲形状を可変可能としている。
また、前記プレッシャパッド6aと6b、6aと6eの
上方には、搬送路(空間)を隔てて、前記プレッシャパ
ッドと同一構成の上部プレッシャパッド11a,11b
を対向して配設し、浮揚支持装置4の頂部で金属ストリ
ップを拘束するようにしている。
上方には、搬送路(空間)を隔てて、前記プレッシャパ
ッドと同一構成の上部プレッシャパッド11a,11b
を対向して配設し、浮揚支持装置4の頂部で金属ストリ
ップを拘束するようにしている。
浮揚支持装置4は前記構成からなるため、炉内搬送する
金属ストリップWの板厚あるいはその張力に応じてその
垂下状態が変われば、前記シリンダ10を駆動して、浮
揚支持装置4の凸湾曲形状を垂下する金属ストリップW
に最適な形状とし、各プレッシャパッドからの噴出気体
により金属ストリップWを最適状態で浮揚支持すること
になる。
金属ストリップWの板厚あるいはその張力に応じてその
垂下状態が変われば、前記シリンダ10を駆動して、浮
揚支持装置4の凸湾曲形状を垂下する金属ストリップW
に最適な形状とし、各プレッシャパッドからの噴出気体
により金属ストリップWを最適状態で浮揚支持すること
になる。
なお、前記実施例では、炉内の1箇所に浮揚支持装置を
配設したが、第3図に示すように、炉内温度が900℃
以下の帯域に2箇所以上に設けるとともに、支持ローラ
3を同様の浮揚支持装置3′で構成してもよいことは勿
論である。
配設したが、第3図に示すように、炉内温度が900℃
以下の帯域に2箇所以上に設けるとともに、支持ローラ
3を同様の浮揚支持装置3′で構成してもよいことは勿
論である。
(考案の効果) 以上の説明で明らかなように、本考案によれば、浮揚支
持装置が複数の独立したプレッシャパッドからなるた
め、各プレッシャパッドへの気体供給量を調節してその
浮揚支持能力を調整することができ、金属ストリップを
常に安定した状態で浮揚支持することができる。
持装置が複数の独立したプレッシャパッドからなるた
め、各プレッシャパッドへの気体供給量を調節してその
浮揚支持能力を調整することができ、金属ストリップを
常に安定した状態で浮揚支持することができる。
また、プレッシャパッド群は、中央部を中心としてその
凸湾曲形状を可変としてあるので、金属ストリップの板
厚、張力に最適な湾曲形状とすることができ、動力の軽
減、安定浮揚の確保および金属ストリップとの接触が防
止でき、接触傷の発生がない。
凸湾曲形状を可変としてあるので、金属ストリップの板
厚、張力に最適な湾曲形状とすることができ、動力の軽
減、安定浮揚の確保および金属ストリップとの接触が防
止でき、接触傷の発生がない。
さらに、浮揚支持装置は、炉内温度が900℃以下の比
較的温度の低い帯域に配設するため、装置自体の耐熱性
の問題もあまり生じず、全体として安価なものとするこ
とができる等の効果を奏する。
較的温度の低い帯域に配設するため、装置自体の耐熱性
の問題もあまり生じず、全体として安価なものとするこ
とができる等の効果を奏する。
なお、上部プレッシャパッドが存在すれば、金属ストリ
ップの上方への移動を規制するため、金属ストリップの
浮揚搬送中での振動および過剰浮揚を防止でき、その結
果、パスラインを安定化することになる。
ップの上方への移動を規制するため、金属ストリップの
浮揚搬送中での振動および過剰浮揚を防止でき、その結
果、パスラインを安定化することになる。
第1図は本考案にかかる連続熱処理炉の概略断面図、第
2図は第1図の非接触式浮揚支持装置の拡大正面図、第
3図は本考案の他の実施例を示す概略断面図である。 1……炉本体、4……浮揚支持装置、6(6a,6b
…)……プレッシャパッド、9……連結部材、10……
シリンダ、11a,11b……上部プレッシャパッド、
W……金属ストリップ。
2図は第1図の非接触式浮揚支持装置の拡大正面図、第
3図は本考案の他の実施例を示す概略断面図である。 1……炉本体、4……浮揚支持装置、6(6a,6b
…)……プレッシャパッド、9……連結部材、10……
シリンダ、11a,11b……上部プレッシャパッド、
W……金属ストリップ。
Claims (1)
- 【請求項1】炉内温度が900℃以下の帯域に、複数の
プレッシャパッドをプレッシャパッド群の中央部に設け
た左右2組の軸を支点として揺動する連結部材に凸湾曲
形状に配設し、かつ、前記各連結部材の一端を駆動する
ためのシリンダによりその凸湾曲形状を可変可能にした
浮揚支持装置を備えたことを特徴とする金属ストリップ
の非接触式連続熱処理炉。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989052539U JPH0616919Y2 (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | 金属ストリップの非接触式連続熱処理炉 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989052539U JPH0616919Y2 (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | 金属ストリップの非接触式連続熱処理炉 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02142462U JPH02142462U (ja) | 1990-12-03 |
JPH0616919Y2 true JPH0616919Y2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=31572922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989052539U Expired - Lifetime JPH0616919Y2 (ja) | 1989-05-02 | 1989-05-02 | 金属ストリップの非接触式連続熱処理炉 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616919Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3505256A1 (de) * | 1985-02-15 | 1986-08-28 | Otto Junker Gmbh, 5107 Simmerath | Vorrichtung zum beruehrungsfreien fuehren von warenbahnen, insbesondere metallbaendern, mittels eines gasmediums |
JPS6353222A (ja) * | 1986-08-22 | 1988-03-07 | Daido Steel Co Ltd | 熱処理装置 |
-
1989
- 1989-05-02 JP JP1989052539U patent/JPH0616919Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02142462U (ja) | 1990-12-03 |
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