JPH06169140A - 導体付きセラミックス基板 - Google Patents

導体付きセラミックス基板

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JPH06169140A
JPH06169140A JP34151292A JP34151292A JPH06169140A JP H06169140 A JPH06169140 A JP H06169140A JP 34151292 A JP34151292 A JP 34151292A JP 34151292 A JP34151292 A JP 34151292A JP H06169140 A JPH06169140 A JP H06169140A
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JP
Japan
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conductor
silver
weight
ceramic board
resistance value
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP34151292A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuko Tanaka
和子 田中
Keiichi Kawakami
圭一 川上
Eiji Ichikura
栄治 市倉
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
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Publication of JPH06169140A publication Critical patent/JPH06169140A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】導体の抵抗値が低く、外観も良い商品価値の高
いセラミックス基板を得る。 【構成】バナジウム、ヒ素、セリウム、鉄のうち少なく
とも1種類の酸化物を、導電性粉末に対して、それぞれ
金属単体で換算して0.2〜12重量%含む導電性ペー
ストを、セラミックス基板、または未焼成のグリーンシ
ート上に塗布した後焼成したセラミックス基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は導電性ペーストを用いた
導体付きセラミックス基板に関する。
【0002】
【従来の技術】銀は、パラジウム、白金、金、銅、ニッ
ケル、タングステン及びその合金と並び導電性を有する
材料として、この粉末を有機バインダーと必要に応じて
各種添加物を加え、ペースト化したものが低温焼成基板
用導電性材料として一般に用いられている。
【0003】銀を用いた導電体は抵抗値が低く、かつ空
気中の焼成が可能であるという点で優れた特性をもって
いる。しかし、焼成中や電場中では、特に高湿度下にお
いて銀が基板中に拡散し、絶縁不良をおこすことがあ
る。従来はこの拡散を防ぐため銀をパラジウム、白金等
と合金化するという方法を採っていたが、このため導電
体の抵抗値が上がり性能の低下を招いていた。
【0004】特に低温焼成多層基板にこれらの導体を使
用する場合は、ガラス中への銀の拡散が激しいため、問
題が大きかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
有する前述の欠点を解消することを目的とするものであ
り、従来知られていなかったセラミックス基板用銀系導
電性ペーストを用いたセラミックス基板を新規に提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するべくなされたものであり、銀系の導電性粉末、ガ
ラスフリット、有機ビヒクルを含み、さらに、バナジウ
ム、ヒ素、セリウム、鉄のうち少なくとも1種類の酸化
物を、前記導電性粉末に対して、それぞれバナジウム、
ヒ素、セリウム、鉄に換算して0.2〜12重量%含む
導電性ペーストを、セラミックス基板、または未焼成の
グリーンシート上に塗布した後焼成したことを特徴とす
る導体付きセラミックス基板を提供するものである。
【0007】本発明における導電性粉末の主体は銀系粉
末であり、具体的には、銀、銀−パラジウム合金、及び
銀−白金合金からなる導電性粉末が望ましく使用され
る。これらは、導体抵抗値が低く抑えられ、かつ空気中
で焼成できる点で有利だからである。なお、合金につい
ては、銀を主体とするものが望ましく、また、銀−パラ
ジウム、銀−白金だけでなく第三成分を少量含むもので
あってもよい。
【0008】導電性粉末の大きさは、概ね平均粒径0.
5〜10μmの範囲にあるものを用いることができ、特
に1〜5μmの範囲にあるものが好ましい。この範囲で
特に良好な焼結性及びスクリーン印刷などにおける印刷
性が得られるからである。
【0009】導電性粉末の導電性ペーストにおける配合
割合は、主体となる銀粉末の比表面積により異なるが概
ね75〜99重量%であり、85〜95重量%であるの
が好ましい。これ未満であると、焼結不足となり、導体
の抵抗値が増大するからである。
【0010】また、導電性粉末の形状については、本発
明においては、特に限定されない。例えば、球状、フレ
ーク状など種々の形状の粉末を用いることができる。
【0011】ガラスフリットは無機のバインダーとして
の機能を有し、その軟化点や焼成温度での粘度がペース
トの焼結性を大きく左右する。ガラスフリットとして
は、例えば、ホウケイ酸系フリット、鉛ホウケイ酸系フ
リットなどを好適に用いることができるが、これらに限
定されない。
【0012】ガラスフリットの配合割合は、導電性粉末
に対して1〜15重量%であるのが好ましく、特に2〜
8重量%であるのが好ましい。ガラスフリットが少ない
と焼結を促進させることができず、多すぎると導電体の
抵抗値が増大するおそれがあるからである。
【0013】有機ビヒクルとしては、前述の無機の粉末
に適当な流動特性を持たせるために用いられる。具体的
には、例えば、ブチルカルビトールアセテートやテルピ
ネオールなどの沸点の高い溶剤にエチルセルロース、
(メタ)アクリル酸系ポリマーなどを溶解して、適宜粘
度を調整すればよい。その配合割合は、通常、導電性ペ
ースト全量に対して、3〜30重量%、好ましくは7〜
20重量%である。
【0014】本発明における導電性ペーストは、バナジ
ウム、ヒ素、セリウム、鉄(3価)のうち少なくとも1
種類の酸化物をそれぞれV、As、Ce、Fe重量に換
算して前記導電性粉末に対して0.2〜12重量%含む
ことが好ましい。
【0015】銀導体の基板への拡散過程は、銀が基板中
の陽イオンとイオン交換反応を起こして一価の陽イオン
となり、これが基板中に浸透するためであることが知ら
れている。この際、イオンがコロイド化し、発色、黄変
することもある。本発明における導電性ペーストによれ
ば、上記のような拡散現象を抑えた導体付きセラミック
ス基板を得ることができる。
【0016】バナジウム、ヒ素、セリウム、鉄等の酸化
物の添加については、市販されている粉末をペースト組
成物中に添加するだけで十分な効果が得られる。緻密に
ペースト中に分散させるためにその粉末の粒径は小さい
方がよく、好ましくは5μm以下、特に好ましくは2.
5μm以下である。
【0017】バナジウム、ヒ素、セリウム、鉄(3価)
等の酸化物の添加量としてはそれぞれV、As、Ce、
Fe重量に換算して12%以下が望ましい。多すぎると
導電性、半田濡れの低下を引き起こすおそれがある。ま
た、0.2%未満だと拡散抑止効果が顕著になりにく
い。
【0018】
【実施例】
(実施例1)平均粒径が2.5μmであるような銀粉末
に、ホウケイ酸系のガラスフリットを銀粉末に対して
2.0重量%、粒径2μmの表1に示した無機添加物を
それぞれ金属単体換算で銀粉末に対して1.0重量%
(No.9のみ20重量%)加え、さらに有機バインダ
ーとして、エチルセルロースをα−テルピネオールに溶
解させたビヒクルをペースト全量に対して15重量%加
えて自動乳鉢で一括混合し、さらに3本ロールで混合し
て、ペーストとした。
【0019】また、平均粒径2.0μmのアルミナ粒子
52重量部、平均粒径2.5μmの鉛ホウケイ酸ガラス
48重量部、バインダーとしてポリビニルブチラール、
溶剤としてメチルエチルケトン、トルエン、ブタノール
を用いてスラリーとし、これをドクターブレード法によ
りセラミックグリーンシートに成形した。
【0020】前述のペーストにより、このセラミックス
グリーンシート上に100μm幅の導体を100μm間
隔でスクリーン印刷し、焼成してセラミックス基板を作
製し、導体の抵抗値、導体パターン間の絶縁抵抗値、及
び導体周辺の黄変の様子を観察、測定したものを表1に
示す。No.2〜5では絶縁抵抗値は良好な値を示すと
ともに、黄変は発生しておらず、かつ抵抗値も低く抑え
られていた。No.6、7ではNo.1との差はみられ
なかった。パラジウムの効果についてはNo.8程度の
添加量では絶縁抵抗値の低下及び黄変は防止されず、N
o.9ではかかる問題は見られなかったが抵抗値が他に
比べ高くなった。
【0021】なお、表1の黄変に関する表示は次の通り
である。 ○:黄変せず ×:黄変
【0022】(実施例2)表1のNo.2の組成におい
て無機添加物V23 の量のみ変化させて実施例1と同
様に作製したものの導体周辺の黄変と導体抵抗値を観
察、測定したものを表2に示す。
【0023】No.12〜14では導体部分の導体抵抗
値、導体パターン間の絶縁抵抗値ともに良好な値を示
し、かつ黄変も発生しなかった。No.15では導体パ
ターン間の絶縁抵抗値の低下は見られなかったが、導体
部分の抵抗値の増大が見られた。また、No.11で
は、絶縁抵抗値の低下が見られると共に、導体周辺の黄
変が観察された。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【発明の効果】本発明は所定の銀系導電性ペーストを用
いることにより銀系導体周辺の銀等の拡散による絶縁抵
抗の低下、黄変が防止され、導体の抵抗値が低く、外観
も良い商品価値の高いセラミックス基板が得られる。さ
らに本発明は従来のペースト製造方法を全く変えること
なく効果が得られるため、量産性にも優れており、その
工業的価値は大である。しかもパラジウム等の貴金属を
用いる方法に比べ安価であり、また抵抗値も低く抑える
ことができる効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀系の導電性粉末、ガラスフリット、有機
    ビヒクルを含み、さらに、バナジウム、ヒ素、セリウ
    ム、鉄のうち少なくとも1種類の酸化物を、前記導電性
    粉末に対して、それぞれバナジウム、ヒ素、セリウム、
    鉄で換算して0.2〜12重量%含む導電性ペースト
    を、セラミックス基板、または未焼成のグリーンシート
    上に塗布した後焼成したことを特徴とする導体付きセラ
    ミックス基板。
JP34151292A 1992-11-27 1992-11-27 導体付きセラミックス基板 Withdrawn JPH06169140A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006092818A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd Pbフリー導電性組成物
JP2016012492A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社村田製作所 導電性ペースト、及びパターン形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006092818A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd Pbフリー導電性組成物
JP4630616B2 (ja) * 2004-09-22 2011-02-09 福田金属箔粉工業株式会社 Pbフリー導電性組成物
JP2016012492A (ja) * 2014-06-30 2016-01-21 株式会社村田製作所 導電性ペースト、及びパターン形成方法

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