JPH06168591A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH06168591A
JPH06168591A JP31884492A JP31884492A JPH06168591A JP H06168591 A JPH06168591 A JP H06168591A JP 31884492 A JP31884492 A JP 31884492A JP 31884492 A JP31884492 A JP 31884492A JP H06168591 A JPH06168591 A JP H06168591A
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JP
Japan
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memory cell
transistor
data
nmos transistor
cell array
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Application number
JP31884492A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Korogi
泰宏 興梠
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 揮発性メモリの機能を有し、利用される応
用システム等の構成の簡略化、低廉化に寄与できる書き
込み、読み出し可能な半導体記憶装置を得る。 【構成】 電源の両端に高抵抗負荷28Aを介して接続
されたNMOSトランジスタ26、電源の両端に高抵抗
負荷29Aを介して接続されたNMOSトランジスタ2
7、高抵抗負荷28AとNMOSトランジスタ26の接
続点に接続されると共にNMOSトランジスタ27のベ
ースに接続されたNMOSトランジスタ24及び高抵抗
負荷29AとNMOSトランジスタ27の接続点に接続
されると共にNMOSトランジスタ26のベースに接続
されたNMOSトランジスタ25から成るメモリセルを
複数個有するメモリセルアレイ11Aを備え、高抵抗負
荷28Aと29Aは書き込む情報に応じて予め設定され
た相互に異なる特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体記憶装置に関
し、特にメモリセルにフリップフロップを用いたSRA
Mに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の半導体記憶装置として例え
ばSRAMの構成を示すブロック図である。図におい
て、1はSRAM、2は外部からSRAM1を動作/待
機状態とするCSバー信号が印加される制御端子、3は
外部からSRAM1を書き込み/読みだし状態とするW
Eバー信号が印加される制御端子、4、5は外部からア
ドレス信号Ao〜Anが印加されるアドレス端子、6は外
部からの信号をSRAM1に入力したり、或はこれより
外部へ出力する入出力端子である。
【0003】SRAM1内には、制御端子2及び3より
それぞれCSバー信号及びWEバー信号が供給される制
御回路7と、この制御回路7の制御の下にアドレス4、
5からのアドレス信号を受けるアドレス入力回路8と、
このアドレス入力回路8からのアドレス信号に応じて後
述のメモリセルアレイから行方向の所定のメモリセルを
選択する行デコーダ9と、アドレス入力回路8からのア
ドレス信号に応じて後述のメモリセルアレイから列方向
の所定のメモリセルを選択する列デコーダ10と、デコ
ーダ9及び10の出力に基づいて外部からのデータが書
き込まれたり、書き込まれているデータが外部へ読み出
だされたりする例えばn×m個のメモリセルからなるメ
モリセルアレイ11と、制御回路7の制御の下に列デコ
ーダ10を介して外部からデータをメモリセルアレイ1
1に書き込んだり、或はこのメモリセルアレイ11から
データを外部へ読み出す書込・読出回路12と、制御回
路7の制御の下に書込・読出回路12及び列デコーダ1
0を介して外部からメモリセルアレイ11へのデータを
入力したり、メモリセルアレイ11からのデータを外部
へ出力するデータ入出力回路13とが設けられている。
【0004】図7は上述のメモリセルアレイ11を構成
するメモリセル1ビット分に相当する高抵抗負荷型メモ
リセルを示す回路図である。図において、21はアドレ
ス信号に応じて行デコーダ9により選択されるワード
線、22及び23はアドレス信号に応じて列デコーダ1
0により選択されるビット線及びビット線バー、24及
び25はそれぞれゲートがワード線21に接続され、ド
レインがビット線22及びビット線バー23に接続され
たアクセスゲートとしてのNMOSトランジスタ、26
及び27はそれぞれゲートがNMOSトランジスタ25
及び24のソースに接続され、ドレインがNMOSトラ
ンジスタ24及び25のソースに接続され、ソースが接
地されたNMOSトランジスタ、28及び29はそれぞ
れ一端が電源端子Vccに接続され、他端がNMOSトラ
ンジスタ26及び27のドレインに接続された高抵抗負
荷である。
【0005】図8は上述のメモリセルアレイ11を構成
するメモリセル1ビット分に相当するCMOS型メモリ
セルを示す回路図である。このCMOS型メモリセルで
は高抵抗負荷型メモリセルにおける高抵抗負荷28及び
29の代わりにPMOSトランジスタ31及び32を用
いたもので、その他の構成は高抵抗負荷型メモリセルの
場合と同様である。尚、PMOSトランジスタ31及び
32はそれぞれゲートがNMOSトランジスタ26及び
27のゲートに接続され、ソースが電源端子Vccに接続
され、ドレインがNMOSトランジスタ26及び27の
ドレインに接続される。
【0006】次に、動作について説明する。まず、図6
の動作を概略説明する。制御回路7は制御端子2からの
CSバー信号が例えばハイレベルのときはアドレス入力
回路8を待機(スタンバイ)状態としてアドレス信号を
受付ないようにさせ、ローレベルのときはアドレス入力
回路8を動作(アクチブ)状態としてアドレス信号を受
付るようにさせる。又、制御回路7は制御端子2からの
WEバー信号が例えばハイレベルのときは書込・読出回
路12及びデータ入出力回路13を読み出し状態、ロー
レベルのときは書込・読出回路12及びデータ入出力回
路13を書き込み状態とする。
【0007】そして、書き込みモードでは、制御回路7
の制御の下に書込・読出回路12とデータ入出力回路1
3が書き込み状態になり、アドレス入力回路8からのア
ドレス信号に基づいてデコーダ9及び10でアクセスさ
れたメモリセルアレイ11の所定の位置に外部から入出
力端子6、データ入出力回路13、書込・読出回路12
及び列デコーダ10を介して入力されてくるデータが書
き込まれる。又、読み出しモードでは、制御回路7の制
御の下に書込・読出回路12とデータ入出力回路13が
読み出し状態になり、アドレス入力回路8からのアドレ
ス信号に基づいてデコーダ9及び10でアクセスされた
メモリセルアレイ11の所定の位置に記憶されているデ
ータが、列デコーダ10、書込・読出回路12、データ
入出力回路13及び入出力端子6を介して外部へ出力さ
れる。
【0008】次に、図7の動作を説明する。高抵抗負荷
型メモリセルにデータを書き込む書き込みモードでは、
行デコーダ9(図6)でワード線21を選択してハイレ
ベルとし、NMOSトランジスタ24及び25を導通状
態とする。ここで、列デコーダ10(図6)でビット線
22及びビット線バー23を選択してそれぞれハイレベ
ル、ローレベルとすると、NMOSトランジスタ26が
非導通状態、NMOSトランジスタ27が導通状態とな
り、メモリセルにデータ“1”が書き込まれる。そし
て、ワード線21を非選択とし、NMOSトランジスタ
24及び25を非導通としてもメモリセル内にはデータ
“1”が記憶されることになる。
【0009】高抵抗負荷型メモリセルからデータを読み
出す読み出しみモードでは、行デコーダ9でワード線2
1を選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ2
4及び25を導通状態とすると、NMOSトランジスタ
26は非導通のため、ビット線22はハイレベルとな
り、NMOSトランジスタ27は導通のため、ビット線
バー23はローレベルとなり、上述のごとく書き込まれ
てメモリセルに記憶されているデータ“1”を読み出す
ことができる。つまり、SRAMでは、このようにメモ
リセルをフリップフロップで形成しているため、情報の
書き換えが容易であり、書き込まれた情報は電源を切る
まで保持されることになる。
【0010】又、図8のCMOS型の動作も上述の高抵
抗負荷型メモリセルの場合と同様に行うことが可能であ
る。即ち、高抵抗負荷型メモリセルにデータを書き込む
書き込みモードでは、行デコーダ9(図6)でワード線
21を選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ
24及び25を導通状態とする。ここで、列デコーダ1
0(図6)でビット線22及びビット線バー23を選択
してそれぞれハイレベル、ローレベルとすると、NMO
Sトランジスタ26及びPMOSトランジスタ32が非
導通状態、NMOSトランジスタ27及びPMOSトラ
ンジスタ31が導通状態となり、メモリセルにデータ
“1”が書き込まれる。そして、ワード線21を非選択
とし、NMOSトランジスタ24及び25を非導通とし
てもメモリセル内にはデータ“1”が記憶されることに
なる。
【0011】高抵抗負荷型メモリセルからデータを読み
出す読み出しみモードでは、行デコーダ9でワード線2
1を選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ2
4及び25を導通状態とすると、NMOSトランジスタ
26は非導通、PMOSトランジスタ31は導通のた
め、ビット線22はハイレベルとなり、NMOSトラン
ジスタ27は導通、PMOSトランジスタ32は非導通
のため、ビット線バー23はローレベルとなり、上述の
ごとく書き込まれてメモリセルに記憶されているデータ
“1”を読み出すことができる。尚、CMOS型メモリ
セルでは、負荷側にPMOSトランジスタ31及び32
を用いているため、メモリセルに情報が記憶される場
合、つまりフリップフロップに情報がラッチされた場
合、メモリセル内に電流パスが無く、高抵抗負荷型メモ
リセルよりも低消費電力化が可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体記憶装置
としてのSRAMは以上のように構成されているので、
メモリ情報の書き換えが必要な用途に幅広く使用されて
いるが、電源を切るとメモリ情報を保持できないため、
一般にCPU、ROM及びSRAMで構成される応用シ
ステムでは電源投入時のシステム起動プログラムを例え
ばROMを使用した不揮発性メモリより読み出し、応用
システムを起動し、起動後のメモリとしてSRAMを使
用する場合が多く、従って、かかるSRAMを利用する
例えば応用システム等では起動用として専用のROMを
搭載しなければならないので、構成が複雑になると共に
高価になる等の問題点があった。
【0013】この発明はこのような問題点を解決するた
めになされたもので、起動時不揮発性メモリの機能を有
し、利用される応用システム等の構成の簡略化、低廉化
に寄与できる書き込み、読み出し可能な半導体記憶装置
を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る半導体記憶装置は、電源の両端に第1の負荷素子を介
して接続された第1のトランジスタ、上記電源の両端に
第2の負荷素子を介して接続された第2のトランジス
タ、上記第1の負荷素子と上記第1のトランジスタの接
続点に接続されると共に上記第2のトランジスタの制御
電極に接続された第1のアクセスゲート、及び上記第2
の負荷素子と上記第2のトランジスタの接続点に接続さ
れると共に上記第1のトランジスタの制御電極に接続さ
れた第2のアクセスゲートから成るメモリセルを複数個
有するメモリセルアレイを備え、上記第1の負荷素子と
上記第2の負荷素子又は上記第1のトランジスタと上記
第2のトランジスタの少なくとも一方は書き込む情報に
応じて予め設定された相互に異なる特性を有するもので
ある。
【0015】又、請求項2記載の発明に係る半導体記憶
装置は、電源の両端に第1の負荷素子を介して接続され
た第1のトランジスタ、上記電源の両端に第2の負荷素
子を介して接続された第2のトランジスタ、上記第1の
負荷素子と上記第1のトランジスタの接続点に接続され
ると共に上記第2のトランジスタの制御電極に接続され
た第1のアクセスゲート、及び上記第2の負荷素子と上
記第2のトランジスタの接続点に接続されると共に上記
第1のトランジスタの制御電極に接続された第2のアク
セスゲートから成るメモリセルを複数個有するメモリセ
ルアレイと、このメモリセルアレイの電源電圧を制御す
る制御手段とを備え、上記第1の負荷素子と上記第2の
負荷素子又は上記第1のトランジスタと上記第2のトラ
ンジスタの少なくとも一方は書き込む情報に応じて予め
設定された相互に異なる特性を有するものである。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明においては、各メモリセル
の第1の負荷素子と第2の負荷素子又は第1のトランジ
スタと第2のトランジスタの少なくとも一方を予め書き
込む情報即ちデータ1”又は“0”に応じて相互に異な
る特性を有するようになし、これを複数個のメモリセル
の各々に選択的に設定してやる。これにより、電源投入
時メモリを不揮発性メモリとして機能させることができ
る。
【0017】又、請求項2記載の発明においては、メモ
リセルアレイの電源電圧を制御する制御手段を設けると
共に、各メモリセルの第1の負荷素子と第2の負荷素子
又は第1のトランジスタと第2のトランジスタの少なく
とも一方を予め書き込む情報即ちデータ1”又は“0”
に応じて相互に異なる特性を有するようになし、これを
複数個のメモリセルの各々に選択的に設定してやる。こ
れにより、電源投入時は勿論リセット信号等の外部信号
印加時にもメモリを不揮発性メモリとして機能させるこ
とができる。。
【0018】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を半導体記憶装置とし
て例えばSRAMに適用した場合を示すブロック図であ
り、図6と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明は省略する。図において、1Aは本実施例によるS
RAMであって、このSRAM1A内には、上述同様の
制御回路7、アドレス入力回路8、行デコーダ9、列デ
コーダ10、書込・読出回路12及びデータ入出力回路
13の外に、デコーダ9及び10の出力に基づいて外部
からのデータが書き込まれたり、書き込まれているデー
が外部へ読み出だされたりする例えばn×m個のメモリ
セルからなるメモリセルアレイ11Aが設けられてい
る。
【0019】このメモリセルアレイ11Aは、後述され
るように、メモリセルアレイ11A内に含まれる多数の
メモリセルを構成する各構成要素の特性をアンバランス
にすることにより、いわゆる不揮発性メモリの機能をも
つようになされており、起動時には不揮発性メモリ、つ
まりROMとして働き、起動後はSRAMとして働く。
【0020】図2は上述のメモリセルアレイ11Aを構
成するメモリセル1ビット分に相当する高抵抗負荷型メ
モリセルを示す回路図であり、図7と対応する部分には
同一符号を付し、その詳細説明は省略する。。図におい
て、28A及び29Aはそれぞれ一端が電源端子Vccに
接続され、他端がNMOSトランジスタ26及び27の
ドレインに接続されたそれぞれ第1及び第2の負荷素子
としての高抵抗負荷である。高抵抗負荷28A及び29
Aは、例えば多層構造が可能なポリシリコンで形成さ
れ、その各々の特性例えば抵抗値は、不揮発性メモリの
機能を付加するため、互いに異なる値となるように、書
き込む情報に応じて製造工程中に不純物例えばリン
(P)のドープ量を変えることにより設定されている。
【0021】例えばデータ“1”を記憶させる場合に
は、高抵抗負荷28A形成時のリンのドープ量PV1と
高抵抗負荷29A形成時のリンのドープ量PV2の関係
をPV1>PV2とし、高抵抗負荷28Aの抵抗値R1
と高抵抗負荷29Aの抵抗値R2の関係をR1<R2と
すればよい。又、データ“0”を記憶させる場合には、
上述と逆に、高抵抗負荷28A形成時のリンのドープ量
PV1と高抵抗負荷29A形成時のリンのドープ量PV
2の関係をPV1<PV2とし、高抵抗負荷28Aの抵
抗値R1と高抵抗負荷29Aの抵抗値R2の関係をR1
>R2とすればよい。このようにして、メモリセルアレ
イ11A(図1)の全てのメモリセルにおいて、同様に
高抵抗負荷28A及び29Aに対するリンのドープ量を
選択的に異なるようにして互いに異なる抵抗値を設定し
ておく。
【0022】次に、図の動作について説明する。まず、
図1の動作を概略説明する。制御回路7は制御端子2か
らのCSバー信号が例えばハイレベルのときはアドレス
入力回路8を待機(スタンバイ)状態としてアドレス信
号を受付ないようにさせ、ローレベルのときはアドレス
入力回路8を動作(アクチブ)状態としてアドレス信号
を受付るようにさせ、更に制御端子2からのWEバー信
号が例えばハイレベルのときは書込・読出回路12及び
データ入出力回路13を読み出し状態、ローレベルのと
きは書込・読出回路12及びデータ入出力回路13を書
き込み状態とするのは上述同様である。。
【0023】さて、電源投入直後の起動時電源電圧がグ
ランドレベルから所定の電圧レベルに達するまでは、全
ての回路は不安定状態にあり、このような過渡期にメモ
リセルアレイ11Aの各メモリセルの例えば一対の高抵
抗負荷の抵抗値が、上述のごとく相互に異なる値に設定
されていると、メモリセルアレイ11Aは、予め製造の
段階で、例えば標準仕様として、あるいはユーザの要求
に応じて設定されている起動プログラムを実行すべく、
メモリセルアレイ11A内の各メモリセルに起動プログ
ラムに対応した情報をラッチし、そして、少なくともデ
コーダ9、10、書込・読出回路12及びデータ入出力
回路13が安定状態になると、上述のごとくラッチして
いる情報が読み出され、不揮発性メモリとしての機能を
終了する。
【0024】そして、起動後は通常のSRAMとして機
能し、上述同様書き込みモードでは、制御回路7の制御
の下に書込・読出回路12とデータ入出力回路13が書
き込み状態になり、アドレス入力回路8からのアドレス
信号に基づいてデコーダ9及び10でアクセスされたメ
モリセルアレイ11Aの所定の位置に外部から入出力端
子6、データ入出力回路13、書込・読出回路12及び
列デコーダ10を介して入力されてくるデータが書き込
まれる。
【0025】又、読み出しモードでは、制御回路7の制
御の下に書込・読出回路12とデータ入出力回路13が
読み出し状態になり、アドレス入力回路8からのアドレ
ス信号に基づいてデコーダ9及び10でアクセスされた
メモリセルアレイ11Aの所定の位置に記憶されている
データが、列デコーダ10、書込・読出回路12、デー
タ入出力回路13及び入出力端子6を介して外部へ出力
される。
【0026】次に、図2の動作をデータが“1”の場合
を例に取り説明する。起動時は、電源投入すると、高抵
抗負荷28Aの抵抗値R1と高抵抗負荷29Aの抵抗値
R2の関係がR1>R2であるので、高抵抗負荷29A
側よりも高抵抗負荷28A側に大きな電流が流れて第2
のトランジスタとしてのNMOSトランジスタ27のゲ
ート電位が第1のトランジスタとしてのNMOSトラン
ジスタ26のゲート電位よりも大きくなって、NMOS
トランジスタ27が導通、NMOSトランジスタ26が
非導通になり、メモリセル内にはデータ“1”がラッ
チ、つまり書き込まれる。
【0027】この後行デコーダ9(図1)によりワード
線21が選択されてハイレベルになると、アクセスゲー
トとしてのNMOSトランジスタ24及び25が共に導
通状態となり、ビット線22がハイレベルとなり、ビッ
ト線バー23がローレベルとなり、データ“1”が読み
出される。これにより起動時の動作が完了する。
【0028】その後は通常のSRAMの動作に入り、上
述同様高抵抗負荷型メモリセルにデータを書き込む書き
込みモードでは、行デコーダ9でワード線21を選択し
てハイレベルとし、NMOSトランジスタ24及び25
を導通状態とする。ここで、列デコーダ10(図1)で
ビット線22及びビット線バー23を選択してそれぞれ
ハイレベル、ローレベルとすると、NMOSトランジス
タ26が非導通状態、NMOSトランジスタ27が導通
状態となり、メモリセルにデータ“1”が書き込まれ
る。そして、ワード線21を非選択とし、NMOSトラ
ンジスタ24及び25を非導通としてもメモリセル内に
はデータ“1”が記憶されることになる。
【0029】高抵抗負荷型メモリセルからデータを読み
出す読み出しみモードでは、行デコーダ9でワード線2
1を選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ2
4及び25を導通状態とすると、NMOSトランジスタ
26は非導通のため、ビット線22はハイレベルとな
り、NMOSトランジスタ27は導通のため、ビット線
バー23はローレベルとなり、上述のごとく書き込まれ
てメモリセルに記憶されているデータ“1”を読み出す
ことができる。
【0030】又、データが“0”の場合は、上述のごと
く高抵抗負荷28Aと29Aに対する抵抗値の設定が、
データ“1”の場合と逆の関係に設定されているので、
その動作も逆となる。
【0031】このように、電源投入時のみ製造工程中に
書き込まれた情報がメモリセル内に現れるが、その後の
メモリセル内の情報の書き換えは、通常のSRAM同様
容易に行うことが可能である。つまり、電源投入直後に
メモリセル内にラッチされるデータは不変であり、メモ
リセルアレイ11Aをn×mビットの不揮発性メモリと
して使用でき、その後このメモリセルアレイ11Aはn
×mビットのSRAMとして書き換え可能なメモリとし
て使用できる。
【0032】このように、本実施例では、メモリセルを
構成する第1及び第2の負荷素子としての高抵抗負荷2
8Aと29Aの抵抗値を予めデータの内容、つまり
“1”、“0”に応じて互いに異なる値に成るよう各メ
モリセルを選択的に設定することにより起動時に安定状
態を保持し、実質的にメモリセルアレイ11Aを不揮発
性メモリとして機能させることができる。
【0033】実施例2.尚、上記実施例1では、高抵抗
負荷28A及び29Aの各々の特性例えば抵抗値を互い
に異なる値とするのに、製造工程中に不純物であるリン
(P)のドープ量を変えることにより設定したが、その
物理的寸法例えば長さ、幅、厚さ等を互いに異なる寸法
となるように加工して設定するようにしてもよく、この
場合も上記実施例と同様の効果を奏する。
【0034】実施例3.図3はこの発明の他の実施例を
示すもので、上述のメモリセルアレイ11Aを構成する
メモリセル1ビット分に相当するCMOS型メモリセル
を示す回路図であり、図2と対応する部分には同一符号
を付し、その詳細説明は省略する。このCMOS型メモ
リセルでは高抵抗負荷型メモリセルにおける高抵抗負荷
28A及び29Aの代わりにPMOSトランジスタ31
A及び32Aを用いたもので、その他の構成は高抵抗負
荷型メモリセルの場合と同様である。尚、PMOSトラ
ンジスタ31A及び32AはそれぞれゲートがNMOS
トランジスタ26及び27のゲートに接続され、ソース
が電源端子Vccに接続され、ドレインがNMOSトラン
ジスタ26及び27のドレインに接続される。
【0035】そして、PMOSトランジスタ31A及び
32Aは、その各々の特性例えば閾値は、不揮発性メモ
リの機能を付加するため、互いに異なる値となるよう
に、製造工程中に不純物例えばボロン(B)のチャネル
ドープ量を変えることにより設定されている。
【0036】例えばデータ“1”を記憶させる場合に
は、PMOSトランジスタ31A形成時のボロンのチャ
ネルドープ量BV1とPMOSトランジスタ32A形成
時のボロンのチャネルドープ量BV2の関係をBV1>
BV2とし、PMOSトランジスタ31Aの閾値T1と
PMOSトランジスタ32AAの閾値T2の関係をT1
<T2とすればよい。又、データ“0”を記憶させる場
合には、上述と逆に、PMOSトランジスタ31A形成
時のボロンのチャネルドープ量BV1とPMOSトラン
ジスタ32A形成時のボロンのチャネルドープ量BV2
の関係をBV1<BV2とし、PMOSトランジスタ3
1Aの閾値T1とPMOSトランジスタ32Aの閾値T
2の関係をT1>T2とすればよい。
【0037】このようにして、メモリセルアレイ11A
(図1)の全てのメモリセルにおいて、同様にPMOS
トランジスタ31A及び32Aに対するボロンのチャネ
ルドープ量を選択的に異なるようにして互いに異なる閾
値を設定してやる。
【0038】又、図3のCMOS型の動作も上述の図2
の高抵抗負荷型メモリセルの場合と同様に行うことが可
能である。即ちデータが“1”の場合を考えると、起動
時は、電源投入されたとき、PMOSトランジスタ31
Aの閾値T1とPMOSトランジスタ32Aの閾値T2
の関係がT1<T2であるので、PMOSトランジスタ
32A側よりもPMOSトランジスタ31A側に大きな
電流が流れて第2のトランジスタとしてのNMOSトラ
ンジスタ27のゲート電位が第1のトランジスタとして
のNMOSトランジスタ26のゲート電位よりも大きく
なって、NMOSトランジスタ27が導通、NMOSト
ランジスタ26が非導通になり、メモリセル内にはデー
タ“1”がラッチ、つまり書き込まれる。
【0039】この後行デコーダ9(図1)によりワード
線21が選択されてハイレベルになると、アクセスゲー
トとしてのNMOSトランジスタ24及び25が共に導
通状態となり、ビット線22がハイレベルとなり、ビッ
ト線バー23がローレベルとなり、データ“1”が読み
出される。これにより起動時の動作が完了する。
【0040】その後は通常のSRAMの動作に入り、上
述同様CMOS型メモリセルにデータを書き込む書き込
みモードでは、行デコーダ9でワード線21を選択して
ハイレベルとし、NMOSトランジスタ24及び25を
導通状態とする。ここで、列デコーダ10(図1)でビ
ット線22及びビット線バー23を選択してそれぞれハ
イレベル、ローレベルとすると、NMOSトランジスタ
26及びPMOSトランジスタ32Aが非導通状態、N
MOSトランジスタ27及びPMOSトランジスタ31
Aが導通状態となり、メモリセルにデータ“1”が書き
込まれる。そして、ワード線21を非選択とし、NMO
Sトランジスタ24及び25を非導通としてもメモリセ
ル内にはデータ“1”が記憶されることになる。
【0041】CMOS型メモリセルからデータを読み出
す読み出しみモードでは、行デコーダ9でワード線21
を選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ24
及び25を導通状態とすると、NMOSトランジスタ2
6は非導通、PMOSトランジスタ31Aは導通のた
め、ビット線22はハイレベルとなり、NMOSトラン
ジスタ27は導通、PMOSトランジスタ32Aは非導
通のため、ビット線バー23はローレベルとなり、上述
のごとく書き込まれてメモリセルに記憶されているデー
タ“1”を読み出すことができる。
【0042】又、データが“0”の場合は、上述のごと
くPMOSトランジスタ31Aと32Aに対する閾値の
設定が、データ“1”の場合と逆の関係に設定されてい
るので、その動作も逆となる。
【0043】このように、電源投入時のみ製造工程中に
書き込まれた情報がメモリセル内に現れるが、その後の
メモリセル内の情報の書き換えは、通常のSRAM同様
容易に行うことが可能である。つまり、電源投入直後に
メモリセル内にラッチされるデータは不変であり、メモ
リセルアレイ11Aをn×mビットの不揮発性メモリと
して使用でき、その後このメモリセルアレイ11Aはn
×mビットのSRAMとして書き換え可能なメモリとし
て使用できる。
【0044】尚、CMOS型メモリセルでは、負荷側に
PMOSトランジスタ31A及び32Aを用いているた
め、メモリセルに情報が記憶される場合、つまりフリッ
プフロップに情報がラッチされた場合、メモリセル内に
電流パスが無く、高抵抗負荷型メモリセルよりも低消費
電力化が可能となる。
【0045】このように、本実施例では、メモリセルを
構成する第1及び第2の負荷素子としてのPMOSトラ
ンジスタ31Aと32Aの閾値を予めデータの内容、つ
まり“1”、“0”に応じて互いに異なる値に成るよう
各メモリセルを選択的に設定することにより起動時に安
定状態を保持し、実質的にメモリセルアレイ11Aを不
揮発性メモリとして機能させることができる。
【0046】実施例4.尚、上記実施例3では、PMO
Sトランジスタ31A及び32Aの各々の特性例えば閾
値を互いに異なる値とするのに、製造工程中に不純物で
あるボロン(B)のチャネルドープ量を変えることによ
り設定したが、その物理的寸法例えばチャネル長、チャ
ネル幅等を互いに異なる寸法となるように設定するよう
にしてもよく、この場合も上記実施例と同様の効果を奏
する。
【0047】実施例5.又、上記実施例3では、PMO
Sトランジスタ31A及び32Aの各々の特性例えば閾
値を互いに異なる値とするのに、製造工程中に不純物で
あるボロン(B)のチャネルドープ量を変えることによ
り設定したが、その物理的寸法例えばゲート電極とチャ
ネルの距離(ゲート膜厚)等を互いに異なる寸法となる
ように設定するようにしてもよく、この場合も上記実施
例と同様の効果を奏する。
【0048】実施例6.又、図2又は図3において、N
MOSトランジスタ26及び27の各々の特性例えば閾
値を、不揮発性メモリの機能を付加するため、互いに異
なる値となるように、製造工程中に不純物例えばボロン
(B)のチャネルドープ量を変えることにより設定して
もよい。
【0049】この場合、例えばデータ“1”を記憶させ
る場合には、NMOSトランジスタ26形成時のボロン
のチャネルドープ量BV3とNMOSトランジスタ27
形成時のボロンのチャネルドープ量BV4の関係をBV
3>BV4とし、NMOSトランジスタ26の閾値T3
とNMOSトランジスタ27の閾値T3の関係をT3>
T4とすればよい。又、データ“0”を記憶させる場合
には、上述と逆に、NMOSトランジスタ26形成時の
ボロンのチャネルドープ量BV3とNMOSトランジス
タ27形成時のボロンのチャネルドープ量BV4の関係
をBV3<BV4とし、NMOSトランジスタ26の閾
値T3とNMOSトランジスタ27の閾値T4の関係を
T3<T4とすればよい。
【0050】かくして、メモリセルアレイ11A(図
1)の全てのメモリセルにおいて、同様にNMOSトラ
ンジスタ26及び27に対するボロンのチャネルドープ
量を選択的に異なるようにして互いに異なる閾値を設定
してやればよい。
【0051】このように、本実施例では、メモリセルを
構成する第1及び第2のトランジスタとしてのNMOS
トランジスタ26と27の閾値を予めデータの内容、つ
まり“1”、“0”に応じて互いに異なる値に成るよう
各メモリセルを選択的に設定することにより起動時に安
定状態を保持し、実質的にメモリセルアレイ11Aを不
揮発性メモリとして機能させることができる。
【0052】実施例7.尚、上記実施例6では、NMO
Sトランジスタ26及び27の各々の特性例えば閾値を
互いに異なる値とするのに、製造工程中に不純物である
ボロン(B)のチャネルドープ量を変えることにより設
定したが、その物理的寸法例えばチャネル長、チャネル
幅等を互いに異なる寸法となるように設定するようにし
てもよく、この場合も上記実施例と同様の効果を奏す
る。
【0053】実施例8.又、上記実施例6では、NMO
Sトランジスタ26及び27の各々の特性例えば閾値を
互いに異なる値とするのに、製造工程中に不純物である
ボロン(B)のチャネルドープ量を変えることにより設
定したが、その物理的寸法例えばゲート電極とチャネル
の距離(ゲート膜厚)等を互いに異なる寸法となるよう
に設定するようにしてもよく、この場合も上記実施例と
同様の効果を奏する。
【0054】実施例9.図4はこの発明の他の実施例を
示すブロック図であり、図1と対応する部分には同一符
号を付し、その詳細説明は省略する。図において、1B
は本実施例によるSRAMであって、このSRAM1B
内には、上述同様の制御回路7、アドレス入力回路8、
行デコーダ9、列デコーダ10、メモリセルアレイ11
A、書込・読出回路12及びデータ入出力回路13の外
に、制御回路7の制御の下に外部入力端子14からの外
部信号例えばリセット信号RSに応答してメモリセルア
レイ11Aの電源となる内部電源電圧の制御を行う制御
手段としてのリセット回路15が設けられ、このリセッ
ト回路15の出力側は、メモリセルアレイ11Aの各メ
モリセルの電源端子Vccに接続されている。
【0055】このリセット回路15は、後述されるよう
に、例えばリセット信号RSがローレベルのときにはメ
モリセルアレイ11Aの電源電圧Vccに等価なレベルの
出力信号Soを発生し、リセット信号RSがハイレベル
のときにはグランドレベルの出力信号Soを発生する。
従って、本実施例では、メモリセルアレイ11Aの各メ
モリセルは、実質的に電源電圧をリセット回路15から
供給され、電源投入時のみならず外部信号であるリセッ
ト信号RSによっても製造工程中に書き込まれた所望の
メモリ情報がメモリセル内にラッチされるように、外部
信号によりメモリセルアレイ11Aの電源を投入、遮断
できるようになされている。
【0056】次に、動作について、図5を参照しながら
説明する。尚、メモリセルアレイ11A及びリセット回
路15以外のその他の回路に関連する基本動作は図1の
場合と同様であるので、その説明を省略する。今、図5
の左側部分に示すようにリセット回路15に入力される
リセット信号RSがローレベル(VIL)であるときは、
その出力信号So、つまりメモリセルアレイ11Aの電
源電圧はVccレベルにあり、上述のごとく電源投入直後
の起動時にメモリセルアレイ11A内の各メモリセルに
起動プログラムに対応した情報がラッチされた状態、或
は起動後通常のSRAMとして機能する状態である。
【0057】その後この状態より例えば一つの処理プロ
グラムの実行を終了して、次の処理プログラムを実行す
る必要がある場合、外部より図5に示すようなハイレベ
ル(VIH)のリセット信号RSがリセット回路15に印
加され、その出力信号So,つまりメモリセルアレイ1
1Aの電源電圧はグランドレベルとなり、メモリセルア
レイ11Aの各メモリセルの内容はすべてリセットされ
る。そして、その後リセット信号RSをローレベルと
し、出力信号So,つまりメモリセルアレイ11Aの電
源電圧をVccレベルとすることにより、このメモリセル
アレイ11Aの電源電圧がグランドレベルよりVccレベ
ルに変化する過渡期において、上述のごとく製造工程中
に書き込まれた所望のメモリ情報がメモリセル内にラッ
チされる。
【0058】即ち、メモリセルアレイ11Aの電源電圧
がグランドレベルよりVccレベルに変化する過渡期にお
いては、メモリセルアレイ11A内の各メモリセルは不
安定状態にあり、従って、上述のごとく高抵抗負荷28
Aと29A、又はPMOSトランジスタ31Aと32A
等の特性を相互に異なるようにしていると、対応するデ
ータ“1”又は“0”がラッチされることになる。そし
て、このメモリセルアレイ11Aにラッチされている情
報を書込・読出回路12及びデータ入出力回路13を介
して出力端子6に読み出せばよく、これにより起動時の
不揮発性メモリとしての機能が終了する。そして、起動
後は通常のSRAMとして機能し、メモリ情報の書き換
え、読み出しが可能となる。
【0059】このように、本実施例では、電源投入時の
みならず外部信号であるリセット信号RSによっても製
造工程中に書き込まれた所望のメモリ情報をメモリセル
内にラッチさせ、実質的にメモリセルアレイ11Aを不
揮発性メモリとして機能させることができる。
【0060】実施例10.尚、上記各実施例では、高抵
抗負荷28Aと29A、PMOSトランジスタ31Aと
32A、又はNMOSトランジスタ26と27の特性を
相互に異なるようにそれそれ個別に設定する場合につい
て説明したが、高抵抗負荷28Aと29A及びNMOS
トランジスタ26と27の組み合わせ(図2)、或はP
MOSトランジスタ31Aと32A及びNMOSトラン
ジスタ26と27の組み合わせ(図3)に、ある割合を
もって同時に同様の処置を施してもよく、この場合も上
記各実施例と同様の効果を奏する。
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、電源の両端に第1の負荷素子を介して接続された
第1のトランジスタ、上記電源の両端に第2の負荷素子
を介して接続された第2のトランジスタ、上記第1の負
荷素子と上記第1のトランジスタの接続点に接続される
と共に上記第2のトランジスタの制御電極に接続された
第1のアクセスゲート、及び上記第2の負荷素子と上記
第2のトランジスタの接続点に接続されると共に上記第
1のトランジスタの制御電極に接続された第2のアクセ
スゲートから成るメモリセルを複数個有するメモリセル
アレイを備え、上記第1の負荷素子と上記第2の負荷素
子又は上記第1のトランジスタと上記第2のトランジス
タの少なくとも一方は書き込む情報にお応じて予め設定
された相互に異なる特性を有するので、電源投入時メモ
リを不揮発性メモリとして機能させることができ、かか
る半導体記憶装置を利用する例えば応用システム等では
起動用として専用の不揮発性メモリを搭載する必要がな
くなり、もってかかる半導体記憶装置が利用される応用
システム等の構成の簡略化、低廉化に寄与できるという
効果がある。
【0062】又、請求項2記載の発明によれば、電源の
両端に第1の負荷素子を介して接続された第1のトラン
ジスタ、上記電源の両端に第2の負荷素子を介して接続
された第2のトランジスタ、上記第1の負荷素子と上記
第1のトランジスタの接続点に接続されると共に上記第
2のトランジスタの制御電極に接続された第1のアクセ
スゲート、及び上記第2の負荷素子と上記第2のトラン
ジスタの接続点に接続されると共に上記第1のトランジ
スタの制御電極に接続された第2のアクセスゲートから
成るメモリセルを複数個有するメモリセルアレイと、こ
のメモリセルアレイの電源電圧を制御する制御手段とを
備え、上記第1の負荷素子と上記第2の負荷素子又は上
記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタの少な
くとも一方は書き込む情報に応じて予め設定された相互
に異なる特性を有するので、電源投入時は勿論リセット
信号等の外部信号印加時にもメモリを不揮発性メモリと
して機能させることができ、かかる半導体記憶装置を利
用する例えば応用システム等では起動用として専用の不
揮発性メモリを搭載する必要がなくなり、もってかかる
半導体記憶装置が利用される応用システム等の構成の簡
略化、低廉化に寄与できると共に、複数の処理プログラ
ムを扱う場合に一つのプログラムが終了する毎に一々電
源を落とす必要がなくなり、迅速に効率よく情報処理を
行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る半導体記憶装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】この発明の要部の一例を示す回路図である。
【図3】この発明の要部の他の例を示す回路図である。
【図4】この発明に係る半導体記憶装置の他の実施例を
示すブロック図である。
【図5】図4の動作説明に供するための図である。
【図6】従来の半導体記憶装置を示すブロック図であ
る。
【図7】従来の半導体記憶装置で使用されているメモリ
セルの一例を示す回路図である。
【図8】従来の半導体記憶装置で使用されているメモリ
セルの他の例を示す回路図である。
【符号の説明】
1A,1B SRAM 7 制御回路 8 アドレス入力回路 9 行デコーダ 10 列デコーダ 11A メモリセルアレイ 12 書込・読出回路 13 データ入出力回路 15 リセット回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】高抵抗負荷型メモリセルからデータを読み
出す読み出しモードでは、行デコーダ9でワード線21
を選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ24
及び25を導通状態とすると、NMOSトランジスタ2
6は非導通のため、ビット線22はハイレベルとなり、
NMOSトランジスタ27は導通のため、ビット線バー
23はローレベルとなり、上述のごとく書き込まれてメ
モリセルに記憶されているデータ“1”を読み出すこと
ができる。つまり、SRAMでは、このようにメモリセ
ルをフリップフロップで形成しているため、情報の書き
換えが容易であり、書き込まれた情報は電源を切るまで
保持されることになる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】又、図8のCMOS型の動作も上述の高抵
抗負荷型メモリセルの場合と同様に行うことが可能であ
る。即ち、CMOS型メモリセルにデータを書き込む書
き込みモードでは、行デコーダ9(図6)でワード線2
1を選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ2
4及び25を導通状態とする。ここで、列デコーダ10
(図6)でビット線22及びビット線バー23を選択し
てそれぞれハイレベル、ローレベルとすると、NMOS
トランジスタ26及びPMOSトランジスタ32が非導
通状態、NMOSトランジスタ27及びPMOSトラン
ジスタ31が導通状態となり、メモリセルにデータ
“1”が書き込まれる。そして、ワード線21を非選択
とし、NMOSトランジスタ24及び25を非導通とし
てもメモリセル内にはデータ“1”が記憶されることに
なる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】CMOS型メモリセルからデータを読み出
す読み出しみモードでは、行デコーダ9でワード線21
を選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ24
及び25を導通状態とすると、NMOSトランジスタ2
6は非導通、PMOSトランジスタ31は導通のため、
ビット線22はハイレベルとなり、NMOSトランジス
タ27は導通、PMOSトランジスタ32は非導通のた
め、ビット線バー23はローレベルとなり、上述のごと
く書き込まれてメモリセルに記憶されているデータ
“1”を読み出すことができる。尚、CMOS型メモリ
セルでは、負荷側にPMOSトランジスタ31及び32
を用いているため、メモリセルに情報が記憶される場
合、つまりフリップフロップに情報がラッチされた場
合、メモリセル内に電流パスが無く、高抵抗負荷型メモ
リセルよりも低消費電力化が可能となる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【作用】請求項1記載の発明においては、各メモリセル
の第1の負荷素子と第2の負荷素子又は第1のトランジ
スタと第2のトランジスタの少なくとも一方を予め書き
込む情報即ちデータ1”又は“0”に応じて相互に異な
る特性を有するようになし、これを複数個のメモリセル
の各々に選択的に設定してやる。これにより、電源投入
時メモリには予め書き込まれた情報が現れ不揮発性メモ
リとして機能させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】又、請求項2記載の発明においては、メモ
リセルアレイの電源電圧を制御する制御手段を設けると
共に、各メモリセルの第1の負荷素子と第2の負荷素子
又は第1のトランジスタと第2のトランジスタの少なく
とも一方を予め書き込む情報即ちデータ1”又は“0”
に応じて相互に異なる特性を有するようになし、これを
複数個のメモリセルの各々に選択的に設定してやる。こ
れにより、電源投入時は勿論リセット信号等の外部信号
印加時にもメモリには予め書き込まれた情報が現れ不揮
発性メモリとして機能させることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【実施例】 実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の一実施例を半導体記憶装置とし
て例えばSRAMに適用した場合を示すブロック図であ
り、図6と対応する部分には同一符号を付し、その詳細
説明は省略する。図において、1Aは本実施例によるS
RAMであって、このSRAM1A内には、上述同様の
制御回路7、アドレス入力回路8、行デコーダ9、列デ
コーダ10、書込・読出回路12及びデータ入出力回路
13の外に、デコーダ9及び10の出力に基づいて外部
からのデータが書き込まれたり、書き込まれているデー
が外部へ読み出だされたりする例えばn×m個のメモ
リセルからなるメモリセルアレイ11Aが設けられてい
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】このメモリセルアレイ11Aは、後述され
るように、メモリセルアレイ11A内に含まれる多数の
メモリセルを構成する各構成要素の特性をアンバランス
にすることにより、いわゆる不揮発性メモリの機能をも
つようになされており、電源投入後のシステム起動時に
は不揮発性メモリ、つまりROMとして働き、システム
起動後はSRAMとして働く。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】図2は上述のメモリセルアレイ11Aを構
成するメモリセル1ビット分に相当する高抵抗負荷型メ
モリセルを示す回路図であり、図7と対応する部分には
同一符号を付し、その詳細説明は省略する図におい
て、28A及び29Aはそれぞれ一端が電源端子Vccに
接続され、他端がNMOSトランジスタ26及び27の
ドレインに接続されたそれぞれ第1及び第2の負荷素子
としての高抵抗負荷である。高抵抗負荷28A及び29
Aは、例えばポリシリコンで形成され、その各々の特性
例えば抵抗値は、不揮発性メモリの機能を付加するた
め、互いに異なる値となるように、書き込む情報に応じ
て製造工程中に不純物例えばリン(P)のドープ量を変
えることにより設定されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】次に、図の動作について説明する。まず、
図1の動作を概略説明する。制御回路7は制御端子2か
らのCSバー信号が例えばハイレベルのときはアドレス
入力回路8を待機(スタンバイ)状態としてアドレス信
号を受付ないようにさせ、ローレベルのときはアドレス
入力回路8を動作(アクチブ)状態としてアドレス信号
を受付るようにさせ、更に制御端子2からのWEバー信
号が例えばハイレベルのときは書込・読出回路12及び
データ入出力回路13を読み出し状態、ローレベルのと
きは書込・読出回路12及びデータ入出力回路13を書
き込み状態とするのは上述同様である
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】さて、電源投入直後の電源電圧がグランド
レベルから所定の電圧レベルに達するまでは、全ての回
路は不安定状態にあり、このような過渡期にメモリセル
アレイ11Aの各メモリセルの例えば一対の高抵抗負荷
の抵抗値が、上述のごとく相互に異なる値に設定されて
いると、メモリセルアレイ11Aは、予め製造の段階
で、例えば標準仕様として、あるいはユーザの要求に応
じて設定されている起動プログラム、メモリセルアレ
イ11A内の各メモリセルにラッチされ、上述のごとく
ラッチしている情報が読み出し可能となる。その後CP
Uからの制御信号によりシステム起動プログラムがSR
AMより読み出され、CPUにより実行されることによ
りシステム起動が完成する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】そして、システム起動後は通常のSRAM
として機能し、上述同様書き込みモードでは、制御回路
7の制御の下に書込・読出回路12とデータ入出力回路
13が書き込み状態になり、アドレス入力回路8からの
アドレス信号に基づいてデコーダ9及び10でアクセス
されたメモリセルアレイ11Aの所定の位置に外部から
入出力端子6、データ入出力回路13、書込・読出回路
12及び列デコーダ10を介して入力されてくるデータ
が書き込まれる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】次に、図2の動作をデータが“1”の場合
を例に取り説明する。源投入すると、高抵抗負荷28
Aの抵抗値R1と高抵抗負荷29Aの抵抗値R2の関係
がR1<R2であるので、第2のトランジスタとしての
NMOSトランジスタ27のゲート電位が第1のトラン
ジスタとしてのNMOSトランジスタ26のゲート電位
よりも高くなって、NMOSトランジスタ27が導通、
NMOSトランジスタ26が非導通になり、メモリセル
内にはデータ“1”がラッチ、つまり書き込まれる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】この後読み出しモードに設定されることに
より行デコーダ9(図1)によりワード線21が選択さ
れてハイレベルになると、アクセスゲートとしてのNM
OSトランジスタ24及び25が共に導通状態となり、
ビット線22がハイレベルとなり、ビット線バー23が
ローレベルとなり、データ“1”が読み出される
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】その後は通常のSRAMの動作が可能であ
、上述同様高抵抗負荷型メモリセルにデータを書き込
む書き込みモードでは、行デコーダ9でワード線21を
選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ24及
び25を導通状態とする。ここで、列デコーダ10(図
1)でビット線22及びビット線バー23を選択してそ
れぞれハイレベル、ローレベルとすると、NMOSトラ
ンジスタ26が非導通状態、NMOSトランジスタ27
が導通状態となり、メモリセルにデータ“1”が書き込
まれる。そして、ワード線21を非選択とし、NMOS
トランジスタ24及び25を非導通としてもメモリセル
内にはデータ“1”が記憶されることになる。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】又、予め製造工程中に書き込まれた情報
“0”の場合は、上述のごとく高抵抗負荷28Aと29
Aに対する抵抗値の設定が、データ“1”の場合と逆の
関係に設定されているので、その動作も逆となる。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】このように、本実施例では、メモリセルを
構成する第1及び第2の負荷素子としての高抵抗負荷2
8Aと29Aの抵抗値を予めデータの内容、つまり
“1”、“0”に応じて互いに異なる値に成るよう各メ
モリセルを選択的に設定することにより電源投入時
々のメモリセルを安定状態し、実質的にメモリセルア
レイ11Aを不揮発性メモリとして機能させることがで
きる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】例えばデータ“1”を記憶させる場合に
は、PMOSトランジスタ31A形成時のボロンのチャ
ネルドープ量BV1とPMOSトランジスタ32A形成
時のボロンのチャネルドープ量BV2の関係をBV1>
BV2とし、PMOSトランジスタ31Aの閾値T1と
PMOSトランジスタ32AAの閾値T2の関係を│T
1│<│T2│とすればよい。又、データ“0”を記憶
させる場合には、上述と逆に、PMOSトランジスタ3
1A形成時のボロンのチャネルドープ量BV1とPMO
Sトランジスタ32A形成時のボロンのチャネルドープ
量BV2の関係をBV1<BV2とし、PMOSトラン
ジスタ31Aの閾値T1とPMOSトランジスタ32A
の閾値T2の関係を│T1│>|T2│とすればよい。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】又、図3のCMOS型の動作も上述の図2
の高抵抗負荷型メモリセルの場合と同様に行うことが可
能である。即ちデータが“1”の場合を考えると、電
投入されたとき、PMOSトランジスタ31Aの閾値T
1とPMOSトランジスタ32Aの閾値T2の関係が
T1│<│T2│であるので、第2のトランジスタとし
てのNMOSトランジスタ27のゲート電位が第1のト
ランジスタとしてのNMOSトランジスタ26のゲート
電位よりも高くなって、NMOSトランジスタ27が導
通、NMOSトランジスタ26が非導通になり、メモリ
セル内にはデータ“1”がラッチ、つまり書き込まれ
る。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】この後読み出しモードに設定されることに
より行デコーダ9(図1)によりワード線21が選択さ
れてハイレベルになると、アクセスゲートとしてのNM
OSトランジスタ24及び25が共に導通状態となり、
ビット線22がハイレベルとなり、ビット線バー23が
ローレベルとなり、データ“1”が読み出される
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】その後は通常のSRAMの動作が可能であ
り、上述同様CMOS型メモリセルにデータを書き込む
書き込みモードでは、行デコーダ9でワード線21を選
択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ24及び
25を導通状態とする。ここで、列デコーダ10(図
1)でビット線22及びビット線バー23を選択してそ
れぞれハイレベル、ローレベルとすると、NMOSトラ
ンジスタ26及びPMOSトランジスタ32Aが非導通
状態、NMOSトランジスタ27及びPMOSトランジ
スタ31Aが導通状態となり、メモリセルにデータ
“1”が書き込まれる。そして、ワード線21を非選択
とし、NMOSトランジスタ24及び25を非導通とし
てもメモリセル内にはデータ“1”が記憶されることに
なる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】CMOS型メモリセルからデータを読み出
す読み出しモードでは、行デコーダ9でワード線21を
選択してハイレベルとし、NMOSトランジスタ24及
び25を導通状態とすると、NMOSトランジスタ26
は非導通、PMOSトランジスタ31Aは導通のため、
ビット線22はハイレベルとなり、NMOSトランジス
タ27は導通、PMOSトランジスタ32Aは非導通の
ため、ビット線バー23はローレベルとなり、上述のご
とく書き込まれてメモリセルに記憶されているデータ
“1”を読み出すことができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】又、予め製造工程中に書き込まれた情報
“0”の場合は、上述のごとくPMOSトランジスタ3
1Aと32Aに対する閾値の設定が、データ“1”の場
合と逆の関係に設定されているので、その動作も逆とな
る。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】このように、本実施例では、メモリセルを
構成する第1及び第2の負荷素子としてのPMOSトラ
ンジスタ31Aと32Aの閾値を予めデータの内容、つ
まり“1”、“0”に応じて互いに異なる値に成るよう
各メモリセルを選択的に設定することにより電源投入
各々のメモリセルを所定の安定状態し、実質的にメ
モリセルアレイ11Aを不揮発性メモリとして機能させ
ることができる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】実施例4.尚、上記実施例3では、PMO
Sトランジスタ31A及び32Aの各々の特性例えば閾
値を互いに異なる値とするのに、製造工程中に不純物で
あるボロン(B)のチャネルドープ量を変えることによ
り設定したが、互いの特性を異なるようにするのにその
物理的寸法例えばチャネル長、チャネル幅等を互いに異
なる寸法となるように設定するようにしてもよく、この
場合も上記実施例と同様の効果を奏する。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】実施例5.又、上記実施例3では、PMO
Sトランジスタ31A及び32Aの各々の特性例えば閾
値を互いに異なる値とするのに、製造工程中に不純物で
あるボロン(B)のチャネルドープ量を変えることによ
り設定したが、互いの特性を異なるようにするのにその
物理的寸法例えばゲート電極とチャネルの距離(ゲート
膜厚)等を互いに異なる寸法となるように設定するよう
にしてもよく、この場合も上記実施例と同様の効果を奏
する。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】このように、本実施例では、メモリセルを
構成する第1及び第2のトランジスタとしてのNMOS
トランジスタ26と27の閾値を予めデータの内容、つ
まり“1”、“0”に応じて互いに異なる値に成るよう
各メモリセルを選択的に設定することにより電源投入
各々のメモリセルを所定の安定状態し、実質的にメ
モリセルアレイ11Aを不揮発性メモリとして機能させ
ることができる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】実施例7.尚、上記実施例6では、NMO
Sトランジスタ26及び27の各々の特性例えば閾値を
互いに異なる値とするのに、製造工程中に不純物である
ボロン(B)のチャネルドープ量を変えることにより設
定したが、互いの特性を異なるようにするのにその物理
的寸法例えばチャネル長、チャネル幅等を互いに異なる
寸法となるように設定するようにしてもよく、この場合
も上記実施例と同様の効果を奏する。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】実施例8.又、上記実施例6では、NMO
Sトランジスタ26及び27の各々の特性例えば閾値を
互いに異なる値とするのに、製造工程中に不純物である
ボロン(B)のチャネルドープ量を変えることにより設
定したが、互いの特性を異なるようにするのにその物理
的寸法例えばゲート電極とチャネルの距離(ゲート膜
厚)等を互いに異なる寸法となるように設定するように
してもよく、この場合も上記実施例と同様の効果を奏す
る。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】ここで再度予め製造工程中に書き込まれた
情報が必要場合、外部より図5に示すようなハイレベ
ル(VIH)のリセット信号RSがリセット回路15に印
加され、その出力信号So,つまりメモリセルアレイ1
1Aの電源電圧はグランドレベルとなり、メモリセルア
レイ11Aの各メモリセルの内容はすべてリセットされ
る。そして、その後リセット信号RSをローレベルと
し、出力信号So,つまりメモリセルアレイ11Aの電
源電圧をVccレベルとすることにより、このメモリセル
アレイ11Aの電源電圧がグランドレベルよりVccレベ
ルに変化する過渡期において、上述のごとく製造工程中
に書き込まれた所望のメモリ情報がメモリセル内にラッ
チされる。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】即ち、メモリセルアレイ11Aの電源電圧
がグランドレベルよりVccレベルに変化する過渡期にお
いては、メモリセルアレイ11A内の各メモリセルは不
安定状態にあり、従って、上述のごとく高抵抗負荷28
Aと29A、又はPMOSトランジスタ31Aと32A
等の特性を相互に異なるようにしていると、対応するデ
ータ“1”又は“0”がラッチされることになる。そし
て、読み出しモードに設定することによりこのメモリセ
ルアレイ11Aにラッチされている情報を書込・読出回
路12及びデータ入出力回路13を介して出力端子6に
読み出せばよい。そして、その後は通常のSRAMとし
て機能するため、メモリ情報の書き換え、読み出しが可
能となる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】又、請求項2記載の発明によれば、電源の
両端に第1の負荷素子を介して接続された第1のトラン
ジスタ、上記電源の両端に第2の負荷素子を介して接続
された第2のトランジスタ、上記第1の負荷素子と上記
第1のトランジスタの接続点に接続されると共に上記第
2のトランジスタの制御電極に接続された第1のアクセ
スゲート、及び上記第2の負荷素子と上記第2のトラン
ジスタの接続点に接続されると共に上記第1のトランジ
スタの制御電極に接続された第2のアクセスゲートから
成るメモリセルを複数個有するメモリセルアレイと、こ
のメモリセルアレイの電源電圧を制御する制御手段とを
備え、上記第1の負荷素子と上記第2の負荷素子又は上
記第1のトランジスタと上記第2のトランジスタの少な
くとも一方は書き込む情報に応じて予め設定された相互
に異なる特性を有するので、電源投入時は勿論リセット
信号等の外部信号印加時にもメモリを不揮発性メモリと
して機能させることができ、かかる半導体記憶装置を利
用する例えば応用システム等では起動用として専用の不
揮発性メモリを搭載する必要がなくなり、もってかかる
半導体記憶装置が利用される応用システム等の構成の簡
略化、低廉化に寄与できるという効果がある。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源の両端に第1の負荷素子を介して接
    続された第1のトランジスタ、上記電源の両端に第2の
    負荷素子を介して接続された第2のトランジスタ、上記
    第1の負荷素子と上記第1のトランジスタの接続点に接
    続されると共に上記第2のトランジスタの制御電極に接
    続された第1のアクセスゲート、及び上記第2の負荷素
    子と上記第2のトランジスタの接続点に接続されると共
    に上記第1のトランジスタの制御電極に接続された第2
    のアクセスゲートから成るメモリセルを複数個有するメ
    モリセルアレイを備え、 上記第1の負荷素子と上記第2の負荷素子又は上記第1
    のトランジスタと上記第2のトランジスタの少なくとも
    一方は書き込む情報に応じて予め設定された相互に異な
    る特性を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 電源の両端に第1の負荷素子を介して接
    続された第1のトランジスタ、上記電源の両端に第2の
    負荷素子を介して接続された第2のトランジスタ、上記
    第1の負荷素子と上記第1のトランジスタの接続点に接
    続されると共に上記第2のトランジスタの制御電極に接
    続された第1のアクセスゲート、及び上記第2の負荷素
    子と上記第2のトランジスタの接続点に接続されると共
    に上記第1のトランジスタの制御電極に接続された第2
    のアクセスゲートから成るメモリセルを複数個有するメ
    モリセルアレイと、 このメモリセルアレイの電源電圧を制御する制御手段と
    を備え、 上記第1の負荷素子と上記第2の負荷素子又は上記第1
    のトランジスタと上記第2のトランジスタの少なくとも
    一方は書き込む情報に応じて予め設定された相互に異な
    る特性を有することを特徴とする半導体記憶装置。
JP31884492A 1992-11-27 1992-11-27 半導体記憶装置 Pending JPH06168591A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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