JPH0616858Y2 - 4輪操舵装置 - Google Patents

4輪操舵装置

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JPH0616858Y2
JPH0616858Y2 JP1593488U JP1593488U JPH0616858Y2 JP H0616858 Y2 JPH0616858 Y2 JP H0616858Y2 JP 1593488 U JP1593488 U JP 1593488U JP 1593488 U JP1593488 U JP 1593488U JP H0616858 Y2 JPH0616858 Y2 JP H0616858Y2
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JP
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steering
pressure
oil
hydraulic
oil passage
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JP1593488U
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JPH01120476U (ja
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剛 三井
忠男 田中
弘道 安永
剛 竹尾
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は4輪操舵装置に関する。
(従来の技術) 4輪操舵装置の従来例として,例えば特開昭61−19
6875号公報に示されたものである。この従来例は前
輪用パワーステアリング装置に発生する油圧を,後輪操
舵用の制御弁へパイロット圧として導入して,制御弁を
作動させることにより前輪の操舵に連動して後輪を操舵
させるようにしたものである。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら,このような従来のものは,パワーステア
リング装置に発生する油圧を利用して後輪の操舵動作を
制御するものであるため,車両の不整地走行時等におい
ては,中立保舵状態であっても路面から前輪に入力され
る外乱により操向部材に変位力が発生するとパワーステ
アリング装置に油圧が発生して後輪が操舵されることに
なる。そのような状態で後輪が操舵されることは運転者
にとっては予期し得ないものであり,運転者に異和感を
与える欠点が生じると共に車両の姿勢が不安定になる欠
点がある。
(考案の構成) (問題点を解決するための手段) 本考案は上記の問題点に鑑みて創案されたもので,油圧
ポンプより供給される圧油を受けて作動し後輪を操舵す
るよう設けられた油圧アクチュエータ,及び同圧油アク
チュエータと上記油圧ポンプとを接続する油路に介装さ
れると共に前輪用パワーステアリング装置の左右圧力室
で発生する油圧力をパイロット圧力として導入し前輪の
操舵方向及び上記パイロット圧力に応じて上記油圧アク
チュエータ側の油路と上記油圧ポンプ側の油路との連通
状態を制御するよう構成された操舵制御バルブを備えた
4輪操舵装置において,前輪操舵に際して変位する操向
部材と車体側との間に減衰周波数が3〜10Hzのダンパ
を設けたことを特徴とする4輪操舵装置を要旨とするも
のである。
(作用) 本考案によれば,前輪の操向部材と車体側との間に減衰
周波数が3〜10Hzのダンパを設けたため不整地走行時
等に前輪に作用する外乱入力による操向部材の変位が抑
制される。このため前輪に作用する外乱入力に対してパ
ワーステアリング装置に発生する油圧を抑制することが
でき,外乱による後輪が操舵されることが抑制されるも
のである。
(実施例) 以下,本考案の実施例を添付図面に基き詳細に説明す
る。
第2図中,1は自体公知の前輪用のパワーステアリング
装置であり,作動オイルを貯溜するリザーバ2と,エン
ジンEにより回転駆動されリザーバ2内のオイルを吸収
して吐出するオイルポンプ3と,リザーバ2及びオイル
ポンプ3に連通されたステアリングギャボックス4とに
より,構成されている。また,このステアリングギャボ
ックス4は図示しないステアリングホイールの操作に連
動してタイロッド5を左右変位させることにより前輪に
操舵角を与えるものであるものであり,内部に図示しな
い左右の圧力室を有すると共に,ステアリングホイール
の操作状態に応じて上記左右の圧力室とリザーバ2及び
オイルポンプ3との連通を制御する制御弁を有し,この
制御弁の作用により操舵圧力に応じた油圧が圧力室に作
用して運転者のステアリングホイール操作力が軽減され
るものであることは一般に広く知られている通りであ
る。
そしてパワーステアリング装置1のギヤボックス4とタ
イロッド5との間には第1図に示すようにダンパ50が
配設されている。すなわち,ギヤボックス4を車体へ固
定するブラケット51にダンパ50の一端が共締めさ
れ,タイロッド5の端部に一端を螺着されたステー52
の他端にダンパ50の他端が連結されている。このダン
パ50は路面からの外乱入力によるステアリングホイー
ルの共振振動を抑制するためにシミーダンパとして用い
られる減衰周波数が15〜25Hzのものとは異なり,減
衰周波数が3〜10Hzのものが使用されている。
また,第2図中の20は後輪操舵用の油圧アクチュエー
タで,シリング21内を左右室22,23に仕切るピス
トン24が内装されて形成されており,ピストン24の
図中左方変位により後輪が右方に操舵され右方変位によ
り後輪が左方に操舵されるようにピストン24が後輪操
舵用のタイロッドに連結されている。25は後輪操舵用
の動力源となる定流量型の油圧ポンプであり,オイルポ
ンプ3と同軸上にタンデム配置されてエンジンEにより
回転駆動されリザーバ2内のオイルを吸入して吐出する
ものとなっている。そして,油圧ポンプ25及びリザー
バ2と油圧アクチュエータ20の左右室22,23とは
油路26〜31により連通されている。8は油路28,
29と油路30,31との間に介装された操舵制御バル
ブあり,この操舵制御バルブ8はステアリングギャボッ
クス4内の左右の圧力室に発生する油圧をパイロット油
路11,12を介してパイロット圧として受けて作動す
るもので,絞り制御型のスプール弁により形成されてい
る。更にこの制御バルブ8は中立保持用のスプリング1
5,16を有し、右操舵時パイロット油路12からパイ
ロット圧を受けると図中左方へ移動して油路29と30
及び28と31とをそれぞれ連通し,左操舵時パイロッ
ト油路11からパイロット圧を受けると図中右方へ移動
して油路28と30及び29と31でそれぞれ連通する
ものとなっており,パイロット圧(パワーステアリング
装置の発生圧)の大きさに応じた大きさの油圧を発生す
るものとなっている。
また,パワーステアリング装置の中立時には制御バルブ
8は中立位置にあり,各油路28〜31は相互に連通さ
れるものとなっている。
また,6はディファレンシャル装置Dあるいはトランス
ミッション出力軸,スピードメータケーブル駆動部等の
車速に比例して回転する車両の駆動系により回転駆動さ
れる後輪操舵制御用の油圧ポンプであり,リザーバ7内
のオイルを吸入して車速に応じた油量を吐出するもので
ある。そして,油圧ポンプ6から吐出されるオイルはオ
リフィス9を介してリザーバ7にリターンされるが,オ
リフィス9によりその流れが絞られるためオリフィス9
の上流で車速に応じた油圧が発生するものとなってい
る。また,このオリフィス9はその絞り量を任意に変更
できるよう可変式のものが使用されており,オリフィス
9の上流に発生する油圧を任意に設定することが可能と
なっている。
また,32は油路26,27と油路28,29との間に
介装された位相制御バルブであり,スプリング33によ
り油路26と29及び27と28とをそれぞれ連通する
状態に付勢されている。この位相制御バルブ32はオリ
フィス9の上流側に発生する車速に対応した油圧がパイ
ロット圧として導入されてスプリング33の付勢力に抗
して作動するもので,操舵制御バルブ8と同様絞り制御
型のスプール弁により形成されている。すなわち,この
位相制御バルブ32は,油圧ポンプ6側から供給される
油圧の上昇に応じて図中右方へ移動し油路26と29及
び27と28をそれぞれ連通する状態から油路26〜2
9を相互に連通する状態を経て油路26と28及び27
と29を連通する状態に移行するものとなっている。こ
のため,停車状態から車速を上昇させた場合には,まず
油路29に圧油が供給され,その圧油が徐々に減少し油
路28,29のいずれからも圧油が供給されない状態を
経て油路28に供給される圧油が徐々に増加してゆくも
のとなっている。
上記構成によれば,車両が停車状態もしくは低速状態に
ある場合には,位相制御バルブ32の作用により油路2
9が油路26を介して油圧ポンプ25の吐出口に連通さ
れ,油路28が油路27を介してリザーバ2に連通され
るため油路29に圧油が供給される。このとき,前輪が
中立状態にあると操舵制御バルブ8は中立状態になるた
め油路28〜31が相互に連通され,油圧シリンダの左
右室22,23は等圧になり後輪は操舵されない。ま
た,前輪が左方向に操舵されるとパワーステアリング装
置1の発生油圧がパイロット油路11を介して操舵制御
バルブ8にパイロット圧として作用し,操舵制御バルブ
8は右方に変位する。すると,油路29から供給される
圧油が油路31を介して油圧アクチュエータ20の右室
23に供給され後輪は右方に操舵される。なお,前輪が
右方向に操舵される場合には上記と逆の行動が行なわ
れ,後輪は左方向に操舵される。このように停車時及び
低車速時には後輪は前輪に対して逆相方向に操舵され
る。
また,車両が所定車速(20〜40km/h程度)に達す
ると,油圧ポンプ6側からの供給圧により作動する位相
制御バルブにより油路26〜29の相互間が完全に連通
され,油路26から供給される圧油の全量が油路27側
へリターンされるため,油路28,29のいずれからも
オイルの供給は行なわれない。このため前輪の操舵状態
にかかわらず後輪は操舵されない。
そして,車両が上記の所定車速を越える高速になると油
圧ポンプ6側から供給される油圧による位相制御バルブ
32の作動により油路28が油路26を介して油圧ポン
プ25の吐出口に連通され油路29が油路27を介して
リザーバ2に連通されるため,油路28に圧油が供給さ
れる。このとき,前輪が中立状態にあると操舵制御バル
ブは中立状態になるため,油圧シリンダ20の左右室2
2,23は等圧となり後輪は操舵されない。また,前輪
が左方向に操舵されるとパイロット油路11を介して作
用するパワーステアリング装置の発生圧により操舵制御
バルブ8が右方に変位して,油路28から供給される圧
油が油路30を介して油圧アクチュエータ20の左室2
2へ供給される。このため後輪は左方向に操舵される。
なお,前輪が操舵される場合には上記の逆の作動が行な
われ,後輪は右方向に操舵される。このように,高速走
行時には後輪は前輪の操舵方向に対して同相方向に操舵
される。
なお,位相制御バルブ32及び操舵制御バルブ8は共に
絞り制御型のスプール弁により形成されているため,逆
相方向(油路29)に圧油が供給される場合には,車速
が低いほど発生油圧が高く,同相方向(油路28)に圧
油が供給される場合には車速が高いほど発生油圧が高く
なるのであり,またパワーステアリングの発生圧(操舵
力)が高いほど発生油圧が高くなるものである。このた
め,油圧アクチュエータに作用する油圧は車速及び操舵
力により制御されて後輪の操舵量が制御されるものであ
る。
また,オリフィス9の絞り量を制御することにより車速
に対する位相制御バルブ32への供給油圧を変更するこ
とができるので,後輪の操舵方向が逆相側から同相側へ
切り換わる車速の設定を任意に変更することが可能とな
っている。加えて,油圧ポンプ6は位相制御バルブの作
動を制御するためのものあるので極めて小型のものを使
用すればよく,油圧ポンプ6を設けても駆動系の動力は
ほとんど損失されない。
更に,ステアリングギャボックス4とタイロッド5との
間に減衰周波数が3〜10Hzのダンパ50を設けたた
め,不整地走行時等に前輪に作用する外乱入力によりス
テアリングリンケージ及びタイロッドが急激に変位する
ことが有効に防止される。このため,路面外乱入力によ
りパワーステアリング油圧が急激に発生することが防止
され,発生油圧自体も抑制される。よって路面外乱入力
により後輪が自然に操舵されることが効果的に抑制され
るものである。
ここで,ダンパの減衰周波数を3〜10Hzとした理由を
以下に述べる。
運転者のステアリングホイールの操作入力によるタイロ
ッドの変位の周波数は最大でも2Hz程度である。このた
めダンパの減衰周波数を3Hz以上としておけばダンパ5
0がパワーステアリングの作動を阻害することがなく,
逆に減衰周波数を小さく設定するとダンパ50がステア
リング操作に干渉してハンドル操作が重くなってしまう
不都合を発生する。
また,ステアリングリンケージが路面外乱入力により1
0Hzを越えるような領域の変位振動を発生しても,これ
によりパワーステアリング装置が油圧を発生することは
なく,むしろこの領域では騒音が問題となって,後輪が
操舵されるようなことはない。
上記の理由により3〜10Hzのダンパを使用することに
よりパワーステアリング装置に路面外乱入力による油圧
が発生することが効果的に抑制されて不用意に後輪が操
舵されることが有効に抑制されるものである。
〔考案の効果〕
以上,実施例と共に具体的に説明したように,本考案に
よれば,パワーステアリングの発生油圧(操舵力)に応
動して後輪が操舵される4輪操舵装置に於いて,路面外
乱入力により後輪が不意に操舵されることを不具合なく
効果的に防止する効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す要部構成図,第2図は
4輪操舵装置全体の概略構成図である。 1……パワーステアリング装置 8……操舵制御バルブ 22……油圧アクチュエータ 32……位相制御バルブ 50……ダンパ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】油圧ポンプより供給される圧油を受けて作
    動し後輪を操舵するよう設けられた油圧アクチュエー
    タ,及び同油圧アクチュエータと上記油圧ポンプとを接
    続する油路に介装されると共に前輪用パワーステアリン
    グ装置の左右圧力室で発生する油圧力をパイロット圧力
    として導入し前輪の操舵方向及び上記パイロット圧力に
    応じて上記油圧アクチュエータ側の油路と上記油圧ポン
    プ側の油路との連通状態を制御するよう構成された操舵
    制御バルブを備えた4輪操舵装置において,前輪操舵に
    際して変位する操向部材と車体側との間に減衰周波数が
    3〜10Hzのダンパを設けたことを特徴とする4輪操舵
    装置
JP1593488U 1988-02-09 1988-02-09 4輪操舵装置 Expired - Lifetime JPH0616858Y2 (ja)

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JP1593488U JPH0616858Y2 (ja) 1988-02-09 1988-02-09 4輪操舵装置

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JPH01120476U JPH01120476U (ja) 1989-08-15
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