JPH06168554A - 磁気ディスクドライブ装置 - Google Patents

磁気ディスクドライブ装置

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Publication number
JPH06168554A
JPH06168554A JP31913492A JP31913492A JPH06168554A JP H06168554 A JPH06168554 A JP H06168554A JP 31913492 A JP31913492 A JP 31913492A JP 31913492 A JP31913492 A JP 31913492A JP H06168554 A JPH06168554 A JP H06168554A
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JP
Japan
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servo information
magnetic head
magnetic disk
resolution
servo
Prior art date
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Application number
JP31913492A
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English (en)
Inventor
Takeyuki Suga
健之 須賀
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06168554A publication Critical patent/JPH06168554A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気ヘッド7を目標トラックに高速かつ高精度
に位置決めする。 【構成】データ面サーボ方式の磁気ディスクドライブ装
置に、磁気ヘッド7の移動速度が高速のときにはサーボ
情報の分解能を低くし、また、磁気ヘッド7の移動速度
が低速のときにはサーボ情報の分解能を高くするよう
に、磁気ヘッド7の移動速度に応じて、速度制御時に使
用するサーボ情報を選択してサーボ情報の分解能を可変
するサーボ情報分解能可変手段31を設けたことにより、
正確にサーボ情報を検出することができて、高精度の速
度制御が可能になるとともに、制御系としての安定性が
確保できる。また、低速時の速度分解能を高くできるこ
とにより、速度制御から位置制御に切り換える際の突入
速度のばらつきを極めて小さくできるので、セトリング
時間の短縮ができて磁気ディスクドライブ装置の性能向
上が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は情報処理装置用の磁気デ
ィスクドライブ装置に関し、特にデータ面の所定領域に
サーボ情報を形成した磁気ディスクに対して、磁気ヘッ
ドをサーボ情報に従って位置決め制御する磁気ディスク
ドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクドライブ装置では、
磁気ディスクドライブ装置に組み込まれた磁気ディスク
のうちの一面にサーボ情報を磁気的に形成してサーボヘ
ッドを目標トラックに位置決めし、その他の磁気ディス
ク面をデータ面としてデータヘッドにより情報の記録・
再生を行うサーボ面サーボ方式が広く採用されている。
しかし、この方式では、磁気ディスクドライブ装置の使
用環境の変化、特に温度上昇によって、サーボ面のサー
ボトラックとデータ面のデータトラックの位置ずれ、い
わゆるサーマルオフトラックを生じやすく、本質的にト
ラック密度を高めることができないという問題を有して
いた。
【0003】そこで最近では、磁気ディスクドライブ装
置に組み込まれた磁気ディスクの全面をデータ面として
用い、そのデータ面に離散的にサーボ情報を形成して、
磁気ヘッドを目標トラックに位置決めするデータ面サー
ボ方式が採用され始めている。たとえば、特開昭51-131
607 号公報では、サーボセクタ内にトラック番号をコー
ド化しておき、この情報を基に磁気ヘッドを目標トラッ
クに移動させるという方法が提唱されている。この方法
は、シーク時に磁気ヘッドが通過するトラックの位置情
報を離散的に得ることにより、セクタ間の平均速度を求
め、指令速度と比較することにより速度制御を行ってい
る。そのため、機械的にも簡素で、かつ積層する磁気デ
ィスク枚数が少ない場合でもコストパフォーマンスが良
いので最近広く用いられている。しかし、このトラック
番号をコード化して磁気ディスク面上のサーボセクタに
記憶する方式では、1データトラックに1種類のコード
しか割り当てられていないため、サーボセクタ毎に得ら
れるトラックの位置情報は最大1トラックの誤差を生じ
る。速度検出誤差δVは、トラックピッチをXtp、サ
ーボセクタの間隔をTsとすると、 δV=Xtp/Ts で表わされ、約数cm/secに相当する。通常、シーク
動作から追従制御動作に切り換わる過渡状態において
は、目標トラックへの安定な突入を可能にするため、磁
気ヘッドの移動速度を約数cm/sec程度に十分管理す
る必要がある。したがって、速度検出誤差が数cm/se
cも存在する中で磁気ヘッドの移動速度を精度良く制御
することは非常に困難である。その結果、磁気ヘッドは
目標トラックを大きくオーバーシュートまたはアンダー
シュートしたりして、正確にオントラックするまでに長
い時間を要することになる。また、最悪時にはシークエ
ラーを生じ致命的な欠陥となりかねない、すなわち、こ
のことは、磁気ヘッド位置決め装置全体の性能を向上す
る上で大きな課題となっている。
【0004】そこで、上記問題を解決するために、特開
平4-79079 号公報では、高密度な磁気ヘッドの位置確認
を行うことによって、磁気ヘッドの移動速度をより高い
分解能で検出して、低速時でも安定で高帯域の速度制御
が可能となる磁気ヘッドの位置決め信号生成方法および
位置決め制御方法が提唱されている。
【0005】以下、上述した従来の磁気ディスクドライ
ブ装置(特開平4-79079 号公報)について図面を参照し
ながら説明する。図4は従来の磁気ディスクドライブ装
置に用いられる磁気ディスクの記録パターンを概略的に
示した配置図である。図4において、1はサーボセク
タ、2はデータセクタであり、これらサーボセクタ1と
データセクタ2によりセクタ3を形成している。なお、
このサーボセクタ1では、磁気ヘッドによる記録が禁止
されている。
【0006】図5は図4におけるサーボセクタ部周辺の
記録パターンを示す詳細配置図である。図5において、
各セクタは、AGC部4、DCイレース部5、サーボ情
報部6の3つで磁気的に埋め込み形成されたサーボセク
タ1と、データを記録・再生するデータセクタ2で構成
されている。このDCイレース部5は、磁気ヘッドがD
Cイレース部を通過しても、ある一定時間再生信号が発
生しないことににより、DCイレース部の後に位置する
サーボ情報部を検出するためのものであり、また、AG
C部4は、記録・再生回路のゲインを調整するためのも
のである。そして、サーボ情報部6には、トラックアド
レス情報を得るためのトラックコード部6aと、追従制
御時に磁気ヘッドのオントラックからの位置ずれ情報を
得るための位置情報部6bが設けられている。このトラ
ックコード部6aには、サーボ情報部6の始まりを示す
シンクビットS、インデックスビットX、磁気ディスク
のゾーンを判断するコードビットA,B,C、12トラッ
クを周期とし、かつ3トラックのずれを持つコードビッ
トD,E、6トラックを周期とし、かつこのコードビッ
トDとの間で少なくとも1.5 トラックのずれを持つコー
ドビットF、さらに、3トラックを周期とする3位相の
コードビットG,H,Iのダイビットパターンが埋め込
み形成されている。そして、これら各コードビットは、
コードビットA,B,C信号が磁気ディスク面内のイン
ナー領域とアウター領域などの領域識別用であり、ま
た、コードビットD,E,F信号が12トラックから3ト
ラックに限定するためのコードであり、さらに、コード
ビットG,H,I信号は3トラックからトラックピッチ
の1/4幅にまで限定するためのコードである。また、
位置情報6bは、バースト信号Aとバースト信号Bから
構成され、サーボセクタ1の各トラックに対して半トラ
ックのずれを持つように設定されている。
【0007】図6は図5のサーボセクタ1に対して磁気
ヘッドを磁気ディスクの内周から外周に向かって低速移
動させたときの再生信号の理想的な出力波形図である。
図6において、各再生信号の傾斜部は、磁気ヘッドが有
限の幅を持っているため、磁気ヘッドが各コードビット
を横切る際の磁気ヘッドの幅に対するコードビットの占
める割合に応じた出力値により定まる。また、00から11
までの番号は図5に示した12トラック周期のトラック番
号に対応し、また、aからlまでのアルファベットはデ
ータトラックとは半トラックピッチずれた12トラック周
期のサーボトラック番号を示している。そして、コード
ビットD,E,Fは、予め設定されたレベルを境に2値
化処理し、また、コードビットG,H,Iは、各々の再
生出力をピークホールドした後、各々の値を比較して2
値化処理するとともに、コードビットG,H,Iの内で
最も低い値をホールドしている信号に予め設定したオフ
セットを付加して、対応する信号との比較を再度2値化
処理することにより、1トラックピッチの1/4幅の分
解能で磁気ヘッドの位置を認識することができる。
【0008】図7は図6のコードビットG,H,Iを用
いた1トラックピッチの1/4幅の分解能を有する位置
確認方法の説明図である。磁気ヘッドが磁気ディスクの
半径方向に移動したとき、サーボ情報部のトラックコー
ド部のコードビットG,H,Iから得られるアナログ信
号のピーク値を継なぎ合せると図7のようになる。磁気
ヘッドが図7に示した位置pにいたとすると、コードビ
ットG、コードビットH、コードビットIのそれぞれの
ピーク値は、図7に示したような値をそれぞれとる。こ
こで、G>H、H>I、I>Gの比較を行うと、コード
ビットG、コードビットH、コードビットIの順にピー
ク値が大きいということが判明する。いま、コードビッ
トD,E,Fによって限定された3トラックをd,e,
fトラックであるとすると、上記条件を満たす領域はe
3もしくはe4となる。そして次に、最も小さな値を示
したコードビットIのピーク値に規格化した最大信号振
幅の半分α(この場合0.5 )を加えて、再度H>Iかど
うかの比較を行うと、H<I+αの出力結果が得られ、
磁気ヘッドはe3の領域に位置していることが判明す
る。よって、1トラックピッチの1/4幅の分解能で磁
気ヘッドの位置認識を行うことが可能となる。
【0009】図8は従来の磁気ディスクドライブ装置に
おける磁気ヘッドの位置決め制御回路構成を示すブロッ
ク図であり、サーボ情報が埋め込み形成された磁気ディ
スクからサーボ情報を検出して磁気ヘッドを目標トラッ
クに位置決めするものである。図8に示すように、磁気
ヘッド7によって磁気ディスク8から再生された再生信
号は、プリアンプ9によって増幅された後、サーボセク
タ1の中に埋め込まれたAGC部4を用いて出力値を規
格化するAGCアンプ10に伝えられる。このAGCアン
プ10と、AGCアンプ10によって規格化した信号を定め
られたしきい値にて2値化する2値化回路11と、連続し
た2値化信号の中から最もその間隔の長いDCイレース
部5を検出するDCイレース検出回路12と、DCイレー
ス部5を検出すると同時にカウンタをスタートさせて、
サーボセクタ1に埋め込み形成してあるトラックコード
部6aの各コードビットと位置情報6bの各バースト信
号を検出するためのゲート信号を作成するゲート作成回
路13とが直列に接続されており、これらによりサーボ情
報復調器14が構成されている。
【0010】これらトラックコード部6aと位置情報6
bは、ゲート信号が開いている期間で2値化処理または
ピークホールド回路15によって順次ピーク値が保持さ
れ、A/D変換器16さらにI/Oポート17を介してCP
U18に取り込まれ、演算により速度信号および位置信号
が作成される。また、この各信号が取り出されるゲート
発生回路13によってデータセクタの時間幅を持つ信号が
発生される。この区間は、データの記録・再生が可能な
区間であり、これ以外の区間は磁気ヘッドによる記録が
禁止されている。
【0011】以上のような過程を磁気ディスクの回転に
したがって繰り返すことによって、各データ面からサー
ボ情報を取り出して、CPU18で演算を行って速度信号
および位置信号を作成し、I/Oポート19さらにD/A
変換器20を介してVCMドライバ21に入力され、磁気ヘ
ッド7を備えたアクチュエータ22を駆動させて、磁気ヘ
ッド7を目標トラックに高速かつ高精度に位置決めする
ことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気ディスクドライブ装置(特開平4-79079 号公
報)におけるサーボパターンを用いてトラック幅の1/
4まで磁気ヘッド7の位置を認識することができても、
磁気ヘッド7を目標トラックに高速移動させることがで
きなかった。
【0013】以下に、その理由について図9を用いて説
明する。すなわち、磁気ヘッド7が移動していない場合
には、磁気ヘッド7で磁気ディスク8上のサーボ情報を
再生して磁気ディスク8上の位置を正確に検出すること
ができるが、磁気ヘッド7が移動中の場合には、同一の
サーボセクタ内を斜めに横切ることになるため、磁気デ
ィスク8上の位置を正確に検出することができない場合
が生じる。つまり、図9のA1 に示したように、斜めに
横切る範囲が位置を認識できる最小の分解能以内であれ
ば、正確に磁気ヘッド7の位置を検出することができる
が、図9のA2に示したように、斜めに横切る範囲が位
置を認識できる最小の分解能以上であれば、正確に磁気
ヘッド7の位置を検出するきことができない。これは、
位置を認識できる最小の分解能毎にトラック情報が与え
られているため、磁気ヘッド7がサーボセクタ内を斜め
に横切る範囲が位置を認識できる最小の分解能以上とな
ると、磁気ヘッド7の位置を認識することができないこ
とになる。これにより、目標トラックに磁気ヘッド7を
正確に位置決めすることができず、最悪の場合にはシー
クエラーを生じて致命的な欠陥となることがある。
【0014】本発明は上記従来の問題を解決するもの
で、磁気ヘッドを目標トラックに高速かつ高精度に位置
決めすることのできる磁気ディスクドライブ装置を提供
することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の磁気ディスクドライブ装置は、データの記録
面と同一の磁気ディスク面に磁気ヘッドを目標トラック
に位置決めするためのサーボ情報を磁気的に形成したデ
ータ面サーボ方式の磁気ディスクドライブ装置であっ
て、磁気ヘッドの移動速度に応じて磁気ディスクから得
られるサーボ情報を選択して前記サーボ情報の分解能を
変化させるサーボ情報分解能可変手段を備えたものであ
る。
【0016】また、本発明の磁気ディスクドライブ装置
におけるサーボ情報分解能可変手段は、磁気ヘッドの移
動速度が高速のときには磁気ディスクから得られるサー
ボ情報の分解能を低くし、また、磁気ヘッドの移動速度
が低速のときには磁気ディスクから得られるサーボ情報
の分解能を高くするように制御する構成としたものであ
る。
【0017】
【作用】上記構成により、磁気ヘッドの移動速度が高速
のときにはサーボ情報の分解能を低くし、また、磁気ヘ
ッドの移動速度が低速のときにはサーボ情報の分解能を
高くするように、磁気ヘッドの移動速度に応じて、速度
制御時に使用するサーボ情報を選択してサーボ情報の分
解能を可変するので、正確なサーボ情報が検出可能とな
り、高精度の速度制御が可能になるとともに、制御系と
しての安定性が確保できる。また、低速時の速度分解能
を高くできることにより、速度制御から位置制御に切り
換える際の突入速度のばらつきを極めて小さくできるの
で、セトリング時間の短縮ができて磁気ディスクドライ
ブ装置の性能向上が可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。なお、従来例と同一の作用効果を奏
するものには同一の符号を付している。
【0019】図1は本発明の一実施例の磁気ディスクド
ライブ装置における磁気ヘッドの位置決め制御回路構成
を示すブロック図である。図1において、磁気ヘッド7
によって磁気ディスク8から再生された再生信号は、プ
リアンプ9によって増幅された後、サーボセクタ1の中
に埋め込まれたAGC部4を用いて出力値を規格化する
ACGアンプ10に伝えられる。このAGCアンプ10と、
AGCアンプ10によって規格化した信号を定められたし
きい値にて2値化する2値化回路11と、連続した2値化
信号の中から最もその間隔の長いDCイレース部5を検
出するDCイレース検出回路12と、DCイレース部5を
検出すると同時にカウンタをスタートサせて、サーボセ
クタ1に埋め込み形成してあるトラックコード部6aの
各コードビットと位置情報6bの各バースト信号を検出
するためのゲート信号を作成するゲート作成回路13とが
直列に接続されており、これらによりサーボ情報復調器
14が構成されている。
【0020】これらトラックコード部6aと位置情報6
bは、ゲート信号が開いている期間で2値化処理または
ピークホールド回路15によって順次ピーク値を保持さ
れ、A/D変換器16さらにI/Oボート17を介してCP
U18に取り込まれ、演算により速度信号および位置信号
を作成する。これら速度信号および位置信号は、サーボ
情報分解能可変手段31に送られる。そして、このサーボ
情報分解能可変手段31では、磁気ヘッドの移動速度に応
じて、磁気ディスク8から得られるサーボ情報をトラッ
クコード部をサンプリングするためのゲート信号を変え
ることによって選択し、サーボ情報の分解能を変化させ
る。つまり、磁気ヘッド7の移動速度が高速のときには
磁気ディスク8から得られるサーボ情報の分解能を低く
し、また、磁気ヘッド7の移動速度が低速のときには磁
気ディスク8から得られるサーボ情報の分解能を高くす
ることによって、磁気ヘッド7の移動速度が高速で、同
一のサーボセクタ内を大きく斜めに横切るような場合で
も、正確に磁気ヘッド7の位置を検出できるため、安定
した速度制御が可能になるとともに、磁気ヘッド7の移
動速度が低速の場合でもサーボ情報の分解能を高くする
ことによって、速度制御から位置制御に切り換える際の
突入速度のばらつきを極めて小さくできるため、セトリ
ング時間の短縮ができて、磁気ディスクドライブ装置と
しての性能の向上が可能となる。そして、正確な速度信
号および位置信号が作成されるとゲート発生回路13によ
ってデータセクタの時間幅を持つ信号が発生される。こ
の区間は、データの記録・再生が可能な区間であり、こ
れ以外の区間は磁気ヘッド7による記録が禁止されてい
る。
【0021】以上のような過程を磁気ディスク8の回転
に従って繰り返すことによって、各データ面からサーボ
情報を取り出して、CPU18さらにサーボ情報分解能可
変手段31によって正確な速度信号および位置信号が作成
され、I/Oボート19とD/A変換器20を介してVCM
ドライバ21に入力される。これによって、磁気ヘッド7
を備えたアクチュエータ22を駆動させて、磁気ヘッド7
を目標トラックに高速かつ高精度に位置決めすることが
できる。
【0022】図2は図1の磁気ディスクドライブ装置に
用いる磁気ディスクのサーボセクタ部付近の記録パター
ンを示す詳細配置図である。図1において、各セクタ
は、AGC部4、DCイレース部5、サーボ情報部6の
3つで磁気的に埋め込み形成されたサーボセクタ1と、
データを記録・再生するデータセクタ2とで構成されて
いる。このDCイレース部5は、磁気ヘッド7がDCイ
レース部5を通過しても、ある一定時間再生信号が発生
しないことにより、DCイレース部5の後に位置するサ
ーボ情報部6を検出するためのものであり、また、AG
C部4は、記録・再生回路のゲインを調整するためのも
のである。そして、サーボ情報部6には、トラックアド
レス情報を得るためのトラックコード部6aと、追従制
御時に磁気ヘッド7のオントラックからの位置ずれ情報
を得る位置情報6bが設けられている。このトラックコ
ード部6aには、磁気ヘッド7の移動速度が高速のとき
に使用するトラックコード部32と、磁気ヘッド7の移動
速度が低速のときに使用するトラックコード部33を含ん
でいる。
【0023】図3は図2におけるサーボセクタ周辺部の
再生信号波形とトラックコード部の各コードビットの情
報をサンプリングするためのゲート信号波形との関係を
示した図であり、B1 は、磁気ヘッドの移動速度が高速
時のトラックコード部32の各コードビットをサンプリン
グするためのゲート信号を示し、B2 は、磁気ヘッド7
の移動速度が低速時のトラックコード部33の各コードビ
ットをサンプリングするためのゲート信号を示してい
る。図3において、磁気ヘッド7の移動速度が高速の場
合には、トラックコード部32のコードビットD,E,F
だけをサンプリングして、コードビットG,H,Iにつ
いては考慮しないようにする。また、磁気ヘッドの移動
速度が低速の場合には、トラックコード部33のすべての
コードビットをサンプリングする。これにより、磁気ヘ
ッド7の移動速度が高速のときには磁気ディスク8から
得られるサーボ情報の分解能を低くし、また、磁気ヘッ
ド7の移動速度が低速のときには磁気ディスク8から得
られるサーボ情報の分解能を高くすることができる。
【0024】なお、本実施例では、サーボ情報の分解能
の切り換えを磁気ヘッド7の移動速度が高速時と低速時
の2通りで行っているが、3通り以上でもよいことは言
うまでもない。また、本実施例では、サーボ情報の分解
能の切り換えをサーボ情報検出用ゲートを変化させるこ
とにより行っているが、その他の方法でもサーボ情報の
分解能を切り換えることができればよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気ヘッ
ドの移動速度に応じて、速度制御時に使用するサーボ情
報を選択してサーボ情報の分解能を可変できる構成とす
ることにより、磁気ヘッドの移動速度が高速のときには
サーボ情報の分解能を低くし、また、磁気ヘッドの移動
速度が低速のときにはサーボ情報の分解能を高くするた
め、正確にサーボ情報を検出することができ、高精度の
速度制御を実現することができるとともに、制御系とし
ての安定性を確保することができる。また、低速時の速
度分解能を高くできることにより、速度制御から位置制
御に切り換える際の突入速度のばらつきを極めて小さく
できるため、セトリング時間の短縮ができて磁気ディス
クドライブ装置としての性能向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の磁気ディスクドライブ装置
における磁気ヘッドの位置決め制御回路構成を示すブロ
ック図
【図2】図1の磁気ディスクドライブ装置に用いる磁気
ディスクのサーボセクタ部付近の記録パターンを示す詳
細配置図
【図3】図2のサーボセクタ周辺部の再生信号波形とト
ラックコード部の各コードビットの情報をサンプリング
するためのゲート信号波形との関係図
【図4】従来のデータ面サーボ方式における磁気ディス
クドライブ装置に用いられる磁気ディスクの記録パター
ンを示した概略配置図
【図5】図4におけるサーボセクタ部周辺の記録パター
ンを示す詳細配置図
【図6】図5のサーボセクタ1に対して磁気ヘッドを磁
気ディスクの内周から外周に向かって低速移動させたと
きの再生信号の理想的な出力波形図
【図7】図6のコードビットG,H,Iを用いた1トラ
ックピッチの1/4幅の分解能を有する位置確認方法の
説明図
【図8】従来の磁気ディスクドライブ装置における磁気
ヘッドの位置決め制御回路構成を示すブロック図
【図9】図6の各再生信号出力波形に対する磁気ヘッド
の移動軌跡図
【符号の説明】
1 サーボセクタ 2 データセクタ 6 サーボ情報部 7 磁気ヘッド 8 磁気ディスク 31 サーボ情報分解能可変手段 32,33 トラックコード部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データの記録面と同一の磁気ディスク面に
    磁気ヘッドを目標トラックに位置決めするためのサーボ
    情報を磁気的に形成したデータ面サーボ方式の磁気ディ
    スクドライブ装置であって、磁気ヘッドの移動速度に応
    じて磁気ディスクから得られるサーボ情報を選択して前
    記サーボ情報の分解能を変化させるサーボ情報分解能可
    変手段を備えた磁気ディスクドライブ装置。
  2. 【請求項2】サーボ情報分解能可変手段は、磁気ヘッド
    の移動速度が高速のときには磁気ディスクから得られる
    サーボ情報の分解能を低くし、また、磁気ヘッドの移動
    速度が低速のときには磁気ディスクから得られるサーボ
    情報の分解能を高くするように制御する構成とした請求
    項1記載の磁気ディスクドライブ装置。
JP31913492A 1992-11-30 1992-11-30 磁気ディスクドライブ装置 Pending JPH06168554A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007294062A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Fujitsu Ltd ヘッド位置制御方法、ヘッド位置制御装置及びディスク装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007294062A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Fujitsu Ltd ヘッド位置制御方法、ヘッド位置制御装置及びディスク装置

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