JPH0616834Y2 - 透明樹脂製オ−ナメント取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は自動車部品等に透明樹脂たとえばアクリル樹脂
製オーナメントを取付ける際の取付構造に関するもので
ある。

（従来技術） 従来透明樹脂製たとえばアクリル樹脂製のオーナメント
を例えば自動車ハンドルのハブの部分に取付ける場合、
第２図の如くオーナメント１の裏面に一体のボス２を成
形しておき、これにスピードナット３を係合させて固着
していた。しかしこの取付方法だとオーナメント１の裏
面には上記ボス２を含め全面が黒等の塗装がされている
ので、この塗装がスピードナット３でこすられて剥れ、
この剥れた部分から光が洩れたりして見栄えが悪くなる
という問題があった。このためスピードナットで固定し
たのちその固定部に再塗装をするか、又は第３図の如く
ＡＢＳ樹脂のベース４にボス５を出した物にアクリル樹
脂のオーナメントを貼りつけるという取付方法をとって
いた。

（考案の解決しようとする問題点） 透明樹脂製たとえばアクリルオーナメントのボス部に固
着具を係合させて取付けるとき、固着具によってオーナ
メント裏面の塗装剥離を生じないで、しかも簡単な固着
方法によってオーナメントを固着できる構造を提供しよ
うとするものである。

（考案による解決手段） 透明樹脂製オーナメントの裏面を塗装し、かつ一体型の
取付ボスを成形したものにおいて、該取付ボスに該ボス
の外径より小なる孔を有するゴム製止め具を裏側から嵌
挿して取付けるようにした。

（実施例） 第１図に基いて説明する。本考案においては、透明樹脂
製のオーナメント１の裏面にボス２を一体に形成するこ
とは第２図の公知例と同じである。ただし本考案に於て
はボス２に係合する固着具として、スピードナットでな
く弾性を有するゴム製止め具６を使用した、ゴム製止め
具６の中心孔はボス２の外径より小さくし、固着時にゴ
ム製止め具６をボス２に対し押し込んで嵌めるので、ボ
ス表面は滑らかであるが、両者間の摩擦力により脱落す
ることはない。

（効果） ボス部にゴム製止め具を圧入して係合し、透明樹脂製の
オーナメントを取付部に取付けるので、ボス部に何の損
傷も生ぜず、しかも簡単に固着できる。このため、固着
後の再塗装あるいは透明樹脂製オーナメントをボス付の
ＡＢＳベースに貼付ける等の面倒な作業を要しないので
安価なオーナメントを提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の取付構造を示す断面図。 第２図及び第３図は従来型取付構造例を示す。 図において； １，１′……オーナメント ２……（一体の）ボス、３……スピードナット ４……ＡＢＳ樹脂製ベース ５……（一体の）ボス、６……ゴム製止め具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】透明樹脂製オーナメント（１）の裏面を塗
   装し、かつ一体型の取付ボス（２）を成形したものにお
   いて、該取付ボス（２）に該ボスの外径より小なる孔を
   有するゴム製止め具（３）を取付部の裏側より取付ボス
   （２）に嵌挿して取付けるようにしたことを特徴とする
   透明樹脂製オーナメント取付構造。