JPH06167435A - 臭い測定装置 - Google Patents

臭い測定装置

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JPH06167435A
JPH06167435A JP32154692A JP32154692A JPH06167435A JP H06167435 A JPH06167435 A JP H06167435A JP 32154692 A JP32154692 A JP 32154692A JP 32154692 A JP32154692 A JP 32154692A JP H06167435 A JPH06167435 A JP H06167435A
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odor
frequency
film
circuit
beat frequency
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JP32154692A
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English (en)
Inventor
Kenzo Kurihara
堅三 栗原
Shuichi Enomoto
秀一 榎本
Koji Ishihara
耕司 石原
Akira Hagiwara
明 萩原
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば水道水の臭みを生ずる原因物質とされ
るジメチルイソボルネオールの成分分子を効果的に吸収
する吸収膜を圧電素子に取り付けた臭いセンサを用いて
臭い分子の濃度を精度よく測定する装置を得る。 【構成】 臭い成分分子を選択的に吸着する特性を有す
る吸着3膜を表面に接着してなる2個の水晶振動子(圧
電素子)1と、これらの圧電素子を別個に発振させる2
個の発振周波数調整回路(機能)付き発振回路4と、こ
れらの発振回路の周波数の差によって発生するビート周
波数を検出するビート周波数検出回路6と、ビート周波
数の周波数カウンタ5と、ビート周波数検出回路6の出
力側に接続され発振周波数の変化分を微分する微分回路
8と、この微分回路が出力する微分値の最大値を検出す
る微分値の最大値検出回路9とを有する臭い測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は臭い測定装置に関し、
詳しくは臭い成分分子(以下臭い分子という)の濃度測
定を含む臭い測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置として、例えば、応用物理
58[7]p1045−p1054に、中本高道,森泉
豊栄:ニューラルネットワークを用いたにおいセンサ
ー、と題する解説論文に開示された臭いセンサがある。
この臭いセンサは、圧電素子の電極上に接着した吸着膜
に臭い分子が吸着すると、その重量が増加するので、こ
の増加によって圧電素子の発振周波数が低下することを
利用したものである。このような臭いセンサからなる臭
い測定器の従来構成を図12に示す。図12にみられる
ように、水晶振動子1の両面に電極2を設け、これらの
電極2の上に吸着膜3を接着したものを臭いセンサとし
ている。電極2に接続する発振回路4で水晶振動子1を
発振させ、その発振周波数を周波数カウンタ5で測定
し、発振周波数の変化によって臭いを測定するものであ
る。この場合、吸着膜3として使用される材質には、ア
セチルセルロース+トリオレイン、エポキシ樹脂、トリ
オレイン、スクアラン、アセチルセルロース+フタル酸
ジオクチル等が挙げられている。
【0003】なお、この引用文献に示されている技術内
容の要点は次のようなものである。人間の嗅覚では、多
数の特性の異なる受容器からの応答パターンを、パター
ン認識することによって臭いを識別しているらしいとさ
れているので、このような生体嗅覚機構を模擬した人工
的な臭いセンシングシステムについて記述している。そ
して、受容器の代わりに水晶振動子センサ、脳の代わり
にニューラルネットワークを用いて、アルコール飲料の
臭いを識別するシステムを試作し、センサの動作原理、
パターン認識の手法についての解説及びその成果として
得られた若干の実験例が紹介されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来の臭
い測定装置では、ネットワークを構成するために、多数
のセンサ素子を用いているが、個々の素子としては、1
個の振動子で構成されているものであるので、振動子間
の性能のばらつきが大きい場合には、もろにそのばらつ
きが臭い分子の濃度測定精度に影響してくる。これは、
ネットワークを構成するとしないとに拘らず言えること
で、振動子1個のみでセンサ素子を構成するときは、経
年変化や劣化による発振周波数の変化を校正することが
できないという不都合な問題として指摘されている。
【0005】また、前述のような従来の吸着膜は、アル
コール類の臭い識別には効果的であるけれども、例え
ば、水道水の臭み(くさみ)を発生する原因となる物質
として知られるジ・メチル・イソ・ボルネオール(以下
2MIBという)の臭い分子を効果的に吸着させること
ができないという問題があった。ただ、この問題は、普
遍的な臭い分子の吸着剤が発見されていない以上、現状
では、特定の臭いに対応する吸着剤の開発乃至データの
積み重ねに依存する以外に仕方のないことといえよう。
【0006】この発明は、上述のような問題点を解決す
るためになされたもので、比較的簡単な構成で、臭い分
子の濃度を精度よく測定することのできる臭い測定装置
を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る臭い測定
装置は、臭い成分分子を効果的に吸着する特性を有する
膜を表面に接着してなる2個の圧電素子と、これらの圧
電素子を別個に発振させる2個の発振周波数調整回路
(機能)付き発振回路と、これらの発振回路の周波数の
差によって発生するビート周波数を検出するビート周波
数検出回路と、ビート周波数の周波数カウンタと、ビー
ト周波数検出回路の出力側に接続され発振周波数の変化
分を微分する微分回路と、この微分回路が出力する微分
値の最大値を検出する微分値の最大値検出回路とを有す
るものである。
【0008】そして、臭い成分分子、特に2MIBを効
果的に吸着する特性を有する前記の膜は、ホスファチジ
ルコリン及びホスファチジルセリンの人工合成品のそれ
ぞれジパルミトイルホスファチジルコリン及びジパルミ
トイルホスファチジルセリンと、これらの混合物であ
る。そして、この混合物が最も効果的である。
【0009】
【作用】この発明においては、センサ素子として2個の
圧電素子を1組として構成しているが、実際の測定にお
いては、2個のうち1個は標準となる気体もしくは液体
中に設置し、他の1個は測定対象の雰囲気中に設置され
る。この状態で、測定対象の中に置かれた圧電素子の吸
着膜に臭い分子が吸着すると、重量が変化(増加)する
ので、圧電素子の発振周波数が変化(低下)し、2個の
圧電素子の発振周波数の差は大きくなり、したがって、
その差はビート周波数検出回路によって測定できるよう
になる。この場合、測定する臭い成分の濃度が高いほど
発振周波数の時間的変化は大きいため、発振周波数の変
化の微分値を求めることによって濃度を測定することが
できる。
【0010】また、吸着膜材については、実験結果によ
れば、ジパルミトイルホスファチジルセリン(PSとい
う)とジパルミトイルホスファチジルコリン(PCとい
う)の脂質膜をそれぞれ単独で用いるより、これらを所
定の混合比で混合した脂質膜(PS/PCという)の方
が、2MIBの臭い分子に対して高い測定感度が得られ
る。
【0011】
【実施例】
(1)装置の構成とその基本的動作 図1にこの発明による臭い測定装置の一実施例を示す装
置及び回路構成のブロック図を示す。図1において、両
面に吸着膜3(図示しないが、図7参照)を接着した2
個の水晶振動子1の内の1個は臭い分子が存在しない標
準雰囲気12の中に設置し、他の1個の水晶振動子1は
測定対象物の臭い分子13が存在する予定となっている
測定雰囲気11の中に設置する。まず測定雰囲気11中
に臭い分子13が存在しない場合に、2個の水晶振動子
1は、それぞれ発振周波数が調整可能な発振周波数調整
回路(図示せず)を有する発振器4によって、同一の発
振周波数に調整しておく。そこで、測定雰囲気11中に
臭い分子13が何等かの形で導入されると、臭い分子1
3が吸着膜3に吸着されて発振周波数が低下する。この
ようにして発生した2つの発振周波数の差はビート周波
数検出装置6によって求められ、同時に周波数カウンタ
5によって表示される。ビート周波数検出装置6の出力
は、周波数/電圧コンバータ7で電圧に変換される。こ
の電圧は微分回路8に入力されるが、この回路は、発振
周波数の変化の時間的変化(微分値)を求める回路であ
り、その微分値の最大値は最大値検出回路9によって求
められ、これを表示器10に表示する。
【0012】ビート周波数検出回路6によって得られる
発振周波数の差と臭いの測定時間の関係は、図2に示す
ような関係曲線によって示される。図2における臭い分
子の濃度は、A>B>Cに示すような状態の場合に対応
している。図の縦軸は周波数の差ΔFであり、臭い分子
の濃度の測定は、発振周波数の変化の微分値(図2にお
けるdf/dtの値)を用いて求める方法を採用したも
のである。図3は発振周波数の変化の微分値と臭い分子
の濃度の関係を示す線図、図4は発振周波数の変化の飽
和値と臭い分子の濃度の関係を示す線図である。図3、
図4のいずれの特性線図も、濃度と微分値又は飽和値は
良好な線形関係が得られるので、これらのいずれの因子
を用いても正確な臭い分子の濃度値が求められる。
【0013】図5、図6は、図1において、水晶振動子
1として示した臭いセンサ部の構造を示す模式説明図で
あり、図5はその断面図、図6は平面図である。図にみ
られるように、膜状の電極2は水晶振動子1のほぼ中央
部の両面に設けられており、臭い分子の吸着膜3は電極
2の上に重ねて設けられている。本実施例の水晶振動子
1は、周波数20MHz、その径は10mmのものであ
り、電極2の径は5.5mmである。
【0014】吸着膜3は、前記の臭い物質2MIBの測
定用として、下記の材質の試料吸着膜(物質的には脂質
膜である)を使用もしくは試作したものを用いた。 (a)ジパルミトイルホスファチジルセリン(PSとい
う) (b)ジパルミトイルホスファチジルコリン(PCとい
う) (c)上記PS、PCの9:1混合物(PS/PCとい
う)
【0015】上記3種の吸着膜を水晶振動子に形成(塗
布)する方法は、上記のPS、PCを所定の溶剤に溶か
し、これをマイクロシュリンジで採取し、水晶振動子1
の電極2上に均一に塗布する。塗布後、相転移温度(5
0℃)以上の温度の純水中(抵抗値が18MΩ以上の純
水)に漬け、膜の層を均一にする。具体的には、それぞ
れ以下にのべる方法で形成した。 ◎ PS:クロロホルム80〜95%及びエタノール2
0〜5%の混合溶媒にPSを0.01%溶かしたもの
を、両面の電極2上に2μl(200ng)ずつ塗布し
た。 ◎ PC:クロロホルム100%の溶媒中にPCを0.
01%溶かしたものを、両面の電極2上に2μl(20
0ng)塗布した。 ◎ PS/PC:上記のPS、PC溶液を9:1に混合
したものを、両面の電極2上に2μl(200ng)ず
つ塗布した。 注)塗布する吸着膜の量(濃度)を多くすると、吸着膜
が多層になるが、臭い吸着膜の濃度は1.0〜0.01
%程度が望ましい。
【0016】次に、予備実験的に上記の水晶振動子に吸
着膜を所定量塗布したことによって、周波数が変化する
一例を下記に示す。 脂質膜 初期周波数(Hz)塗布後周波数(Hz)差(Hz)ng/Hz PS 19,999,586 19,998,780 806 2.0 PC 19,999,695 19,998,999 696 1.7 PS/PC 19,999,775 19,999,162 613 1.5 このデータから、周波数1Hzの変化を生じさせるに
は、1.5〜2.0ngの重量の変化が必要なことがわ
かる。吸着膜の性能の良否は、吸着膜にいかに多くの臭
い分子を吸着し、その膜の重量を重くすることができる
かに依る。
【0017】(2)吸着膜特性の実験 (2−1)実験装置の構成 図7は本発明の吸着膜の吸着特性測定のための実験装置
の模式構成図を示す。水晶振動子1は、水温制御器21
によって制御された所定温度の恒温水22を循環させる
恒温容器23中に置かれたバイアル瓶24の中に設置し
た。バイアル瓶24の口はパラフィルム25で密封し、
シリンジ26で恒温容器23内に所定量の試験薬品を入
れた。恒温容器内は一気圧の大気である。シリンジ26
の先端は容器の内壁につけて試験薬品を注入した。ま
た、恒温容器23はマグネチックスターラー27上に置
かれており、バイアル瓶24の下部のスターラーチップ
27を回転させることによって、バイアル瓶24中の試
験薬品濃度が均一になるように攪拌した。水晶振動子1
は発振器4で発振させ発振制御器29を経て、共振周波
数の変化を周波数カウンタ5で測定した。
【0018】(2−2)2MIBの実験試料 エタノールを溶媒とし、2MIBの溶解濃度を変えたい
くつかの試料を表1のように作製し、図7で説明したよ
うに、シリンジ26でバイアル瓶24中に注入した。
【0019】
【表1】 ここで、シリンジで注入した容量:2μl バイアル瓶の容積 :35ml
である。
【0020】いま、1mlのエタノール中に、例えば2
0mgの2MIBを溶解し、これを上記のように35m
lの容積をもつ容器内に拡散させた場合、2MIBの密
度dは、式(1)のようになる。
【0021】
【数1】 そして、2MIB(C1120O)の分子量MはM=
12.011×11+1.008 ×20+15.999×1=168.28であるか
ら、モル濃度(mol/l)は、式(2)に示すような
値となる。
【0022】
【数2】 また、1モルの体積を標準状態の22.4l/molと
すると、容積濃度は、6.79×10-6mol/l ×22.4mol/l =
l52 ppm となる。
【0023】(2−3)実験結果 PS/PC混合膜の特性:PS/PC混合膜(混合比
9:1)を用いて、2MIBの濃度変化に対する周波数
の変化を図8に示す。図において、横軸はシリンジで試
験溶液を注入してからの時間、縦軸は共振周波数の低下
値を示す。水晶振動子の周波数は、図にみられるよう
に、時間の経過とともに低下するが、周知のLangm
uir(ラングミュア)の吸着等温式により、一定時間
の経過後に飽和値に達する。また、濃度が高い場合に
は、単位時間当りの膜に吸着される分子が多いため、単
位時間当りの周波数変化も大きくなる。周波数の変化
は、2MIBの溶媒として用いているエタノールだけを
注入した場合にも生じ、2MIBを添加した場合の周波
数の変化は、エタノール単体の場合の変化に重畳される
ことになる。2MIBのモル濃度と周波数変化の関係を
図9に示す。図9における周波数の変化は、図8におい
て、縦軸は2MIBを添加したエタノールの周波数変化
の飽和値とエタノール単体での周波数変化の飽和値との
差分を示すものである。この図から、2MIBのモル濃
度と水晶振動子の周波数変化値とは、非常によい対応関
係を有することがわかる。
【0024】PS,PC単独膜及びPS/PC混合膜の
特性比較:2MIBの濃度を3.40×10−6一定と
し、PS単独膜、PC単独膜及びPS/PC混合膜の周
波数特性を図10に示す。図において、横軸は試料注入
後の時間、縦軸は共振周波数の低下値を示し、PCEt
はPC膜にエタノールのみを吸着させた場合、PCはP
C膜にエタノールに2MIBを溶解した試料を吸着させ
た場合の特性曲線である。以下同様に、PSEt、PS
/PCEtはそれぞれPS膜、PS/PC膜にエタノー
ル(溶媒)を、PS、PS/PCはそれぞれPS膜、P
S/PC膜に上記と同じ試料を吸着させた場合の特性曲
線である。測定温度環境は25℃である。なお、図の右
側に各膜の特性曲線に対して、試料と溶媒との飽和値の
差分値を示している。この実験結果から、各膜の臭いの
測定感度は、PS/PC膜(混合比9:1)>PS膜>
PC膜のようになっていることがわかる。したがって、
2MIBの臭い測定においては、吸着膜としてPS/P
C膜を使用するのが好適である。
【0025】(2−4)まとめ (イ)PS膜、PC膜をそれぞれ単独で吸着膜として使
用するより、PS,PCを9:1に混合した(PS/P
C)脂質膜を使用する方が、2MIBの臭い分子に対す
る測定感度が高い。だだし、この9:1の混合比はこれ
に限定されるものではない。 (ロ)2MIBをエタノールで溶解し、気相中で2MI
Bを測定する場合、吸着膜(脂質膜)には2MIBとエ
タノールの両方の分子が吸着されることが、上記の実験
結果から推定される。 (ハ)エタノール中に含有される2MIBの影響だけを
みると、2MIBのモル濃度が1,7×10−6mol
/lの時、120Hzの周波数変化(測定温度環境25
℃)を得ることができる。10Hz程度の周波数変化を
測定可能であるから、2MIBのモル濃度の測定限界
は、0.14×10−6mol/l(約3ppm)とな
る。
【0026】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、高周波
数の圧電素子に臭い分子を効果的に吸着する膜を接着
し、臭い分子の吸着によって生ずる2個の圧電素子の発
振周波数の差をビート周波数検出回路で測定し、発振周
波数の変化の微分値を求める装置によって、測定精度の
高い臭い測定装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による臭い測定装置の一実施例の装置
及び測定回路構成を示すプロック図である。
【図2】この発明による臭い測定装置の作用を説明する
線図である。
【図3】この発明による臭い分子の濃度の測定方法を説
明する線図である。
【図4】この発明による臭い分子の濃度の測定方法を説
明する線図である。
【図5】この発明の一実施例の水晶振動子の断面図であ
る。
【図6】この発明の一実施例の水晶振動子の平面図であ
る。
【図7】この発明の吸着膜の吸着特性を測定する実験装
置の構成説明図である。
【図8】この発明のPS/PC混合膜による2MIBの
濃度変化に対する周波数変化を示す特性線図である。
【図9】この発明による2MIB濃度と周波数の変化と
の関係を示す線図である。
【図10】この発明の各吸着膜の25℃における周波数
特性を示す線図である。
【図11】従来の臭い測定装置の要部システム図であ
る。
【符号の説明】
1 水晶振動子 2 電極 3 吸着膜 4 発振器 5 周波数カウンタ 6 ビート周波数検出回路 7 周波数/電圧カウンタ 8 微分回路 9 最大値検出回路 10 表示器 11 測定雰囲気 12 標準雰囲気 13 臭い分子 21水温制御器 22 恒温水 23 恒温容器 24 バイアル瓶 25 パラフィルム 26 シリンジ 27 スターラーチップ 28 マグネチックスターラー 29 発振制御器
フロントページの続き (72)発明者 萩原 明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 臭い成分分子を吸着する特性を有する膜
    を表面に接着してなる2個の圧電素子と、 これらの圧電素子を別個に発振させる2個の発振周波数
    調整回路(機能)付き発振回路と、 これらの発振回路の周波数の差によって発生するビート
    周波数を検出するビート周波数検出回路と、 前記ビート周波数の周波数カウンタと、 前記ビート周波数検出回路の出力側に接続され前記発振
    周波数の変化分を微分する微分回路と、 この微分回路が出力する微分値の最大値を検出する微分
    値の最大値検出回路とを有することを特徴とする臭い測
    定装置。
  2. 【請求項2】 前記臭い成分分子を選択的に吸着する特
    性を有する膜は、ジパルミトイルホスファチジルコリン
    及びジパルミトイルホスファチジルセリンの混合物であ
    ることを特徴とする請求項1記載の臭い測定装置。
  3. 【請求項3】 前記発振周波数が変化する時の時間的変
    化から、前記臭い成分分子の濃度を測定することを特徴
    とする請求項1記載の臭い測定装置。
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