JPH06166976A - ケミカルペーパーパルプの脱リグニン法 - Google Patents
ケミカルペーパーパルプの脱リグニン法Info
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- JPH06166976A JPH06166976A JP5167131A JP16713193A JPH06166976A JP H06166976 A JPH06166976 A JP H06166976A JP 5167131 A JP5167131 A JP 5167131A JP 16713193 A JP16713193 A JP 16713193A JP H06166976 A JPH06166976 A JP H06166976A
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- D—TEXTILES; PAPER
- D21—PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
- D21C—PRODUCTION OF CELLULOSE BY REMOVING NON-CELLULOSE SUBSTANCES FROM CELLULOSE-CONTAINING MATERIALS; REGENERATION OF PULPING LIQUORS; APPARATUS THEREFOR
- D21C9/00—After-treatment of cellulose pulp, e.g. of wood pulp, or cotton linters ; Treatment of dilute or dewatered pulp or process improvement taking place after obtaining the raw cellulosic material and not provided for elsewhere
- D21C9/10—Bleaching ; Apparatus therefor
- D21C9/16—Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds
- D21C9/166—Bleaching ; Apparatus therefor with per compounds with peracids
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- D21C9/1026—Other features in bleaching processes
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 広い温度範囲で高い固有特性を示すパルプを
得ることができる、未さらし製紙用パルプの効果的な脱
リグニンを実施する方法を提供する。 【構成】 有機ペルオキシ酸によりケミカルペーパーパ
ルプの脱リグニンの選択性を改良する方法であって、蒸
解作業より得られた未さらしパルプを、ホスホン酸類及
びそれらの塩から選択された1種以上の安定剤の存在下
で前記有機ペルオキシ酸の水溶液で処理する。
得ることができる、未さらし製紙用パルプの効果的な脱
リグニンを実施する方法を提供する。 【構成】 有機ペルオキシ酸によりケミカルペーパーパ
ルプの脱リグニンの選択性を改良する方法であって、蒸
解作業より得られた未さらしパルプを、ホスホン酸類及
びそれらの塩から選択された1種以上の安定剤の存在下
で前記有機ペルオキシ酸の水溶液で処理する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はケミカルペーパーパルプ
の脱リグニン法に関する。
の脱リグニン法に関する。
【0002】
【従来の技術】化学的な反応体の存在下でセルロース物
質を蒸解することにより得られる未さらしケミカルペー
パーパルプに、酸化化学製品の使用を含む一連の脱リグ
ニン及びさらし処理工程を適用することは公知である。
従来の一連の化学パルプのさらし工程の第一工程の目的
は、蒸解作業を終えたままのような未さらしパルプの脱
リグニンを完了することである。この第一脱リグニン工
程は、従来は酸性媒体中塩素を用いあるいは塩素−二酸
化塩素を混合物として又は連続して用い未さらしパルプ
を処理してパルプ中に残存するリグニンとの反応を引き
起こし、続く処理工程でアルカリ媒体中に溶解させるこ
とによりパルプから抽出しうるクロロリグニンとするこ
とにより実施する。種々の理由により、状況によっては
この第一脱リグニン工程を、もはや含塩素反応体を必要
としない処理と置換することが有用であることが見いだ
された。酸素を用いた第一工程、その後のジエチレント
リアミンペンタ酢酸(DTPA)の存在下70℃において過酢
酸を用いる工程でクラフト紙を処理することは既に提案
されている(三菱瓦斯化学による特許願第JP-55/94811
号参照) 。この公知の方法においては、DTPA安定剤の存
在がセルロース連鎖のかなりの分解を防ぐ。しかしなが
ら、安定剤の保護効果は高品質のパルプの製造に必要と
されるレベルにはまだ十分には達していない。
質を蒸解することにより得られる未さらしケミカルペー
パーパルプに、酸化化学製品の使用を含む一連の脱リグ
ニン及びさらし処理工程を適用することは公知である。
従来の一連の化学パルプのさらし工程の第一工程の目的
は、蒸解作業を終えたままのような未さらしパルプの脱
リグニンを完了することである。この第一脱リグニン工
程は、従来は酸性媒体中塩素を用いあるいは塩素−二酸
化塩素を混合物として又は連続して用い未さらしパルプ
を処理してパルプ中に残存するリグニンとの反応を引き
起こし、続く処理工程でアルカリ媒体中に溶解させるこ
とによりパルプから抽出しうるクロロリグニンとするこ
とにより実施する。種々の理由により、状況によっては
この第一脱リグニン工程を、もはや含塩素反応体を必要
としない処理と置換することが有用であることが見いだ
された。酸素を用いた第一工程、その後のジエチレント
リアミンペンタ酢酸(DTPA)の存在下70℃において過酢
酸を用いる工程でクラフト紙を処理することは既に提案
されている(三菱瓦斯化学による特許願第JP-55/94811
号参照) 。この公知の方法においては、DTPA安定剤の存
在がセルロース連鎖のかなりの分解を防ぐ。しかしなが
ら、安定剤の保護効果は高品質のパルプの製造に必要と
されるレベルにはまだ十分には達していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、広い温度範
囲で高い固有特性を示すパルプを得ることができる、未
さらし製紙用パルプの効果的な脱リグニンを実施する方
法を提供することにより、公知の方法の欠点を克服する
ことを目的とする。
囲で高い固有特性を示すパルプを得ることができる、未
さらし製紙用パルプの効果的な脱リグニンを実施する方
法を提供することにより、公知の方法の欠点を克服する
ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は有機
ペルオキシ酸によりケミカルペーパーパルプの脱リグニ
ンの選択性を改良する方法に関する。この方法において
は、蒸解作業より得られた未さらしパルプを、ホスホン
酸類及びそれらの塩から選択された1種以上の化合物を
含む前記有機ペルオキシ酸に対する安定剤の存在下で前
記有機ペルオキシ酸の水溶液で処理する。本発明によれ
ば、ケミカルペーパーパルプという用語は、アルカリ媒
体中の硫化ナトリウム、酸性媒体中の二酸化硫黄又は亜
硫酸の金属塩のような化学的反応体の存在下で脱リグニ
ン処理をすでに施したパルプを意味する(それぞれ、ク
ラフト又は硫酸塩蒸解及び亜硫酸塩又は重亜硫酸塩蒸
解)。本発明によればケミカルペーパーパルプという用
語は又、中性媒体中亜硫酸の塩を用いて蒸解を実施した
ような、文献において“セミケミカルパルプ”と呼ばれ
るパルプ(NSSC蒸解としても知られている中性亜硫酸塩
蒸解)、並びにUllmann's Encyclopedia of Industrial
Chemistry、第5版、第 A18巻、1991年、第 568乃至 5
69頁に記載されているOrganosolv、Alcell、Organocell
及びAsam pulpsのような溶剤を用いる方法により得られ
るパルプを意味する。本発明は特にクラフト蒸解を施し
たパルプに適合する。化学パルプの製造に用いられるあ
らゆる種類の木材が本発明の方法の使用に適し、特にク
ラフトパルプに用いられるもの、つまり例えば種々のマ
ツ及びモミのような針葉樹の木材、及び例えばブナ、オ
ーク、ユーカリ及びシデのような落葉樹の木材に適す
る。
ペルオキシ酸によりケミカルペーパーパルプの脱リグニ
ンの選択性を改良する方法に関する。この方法において
は、蒸解作業より得られた未さらしパルプを、ホスホン
酸類及びそれらの塩から選択された1種以上の化合物を
含む前記有機ペルオキシ酸に対する安定剤の存在下で前
記有機ペルオキシ酸の水溶液で処理する。本発明によれ
ば、ケミカルペーパーパルプという用語は、アルカリ媒
体中の硫化ナトリウム、酸性媒体中の二酸化硫黄又は亜
硫酸の金属塩のような化学的反応体の存在下で脱リグニ
ン処理をすでに施したパルプを意味する(それぞれ、ク
ラフト又は硫酸塩蒸解及び亜硫酸塩又は重亜硫酸塩蒸
解)。本発明によればケミカルペーパーパルプという用
語は又、中性媒体中亜硫酸の塩を用いて蒸解を実施した
ような、文献において“セミケミカルパルプ”と呼ばれ
るパルプ(NSSC蒸解としても知られている中性亜硫酸塩
蒸解)、並びにUllmann's Encyclopedia of Industrial
Chemistry、第5版、第 A18巻、1991年、第 568乃至 5
69頁に記載されているOrganosolv、Alcell、Organocell
及びAsam pulpsのような溶剤を用いる方法により得られ
るパルプを意味する。本発明は特にクラフト蒸解を施し
たパルプに適合する。化学パルプの製造に用いられるあ
らゆる種類の木材が本発明の方法の使用に適し、特にク
ラフトパルプに用いられるもの、つまり例えば種々のマ
ツ及びモミのような針葉樹の木材、及び例えばブナ、オ
ーク、ユーカリ及びシデのような落葉樹の木材に適す
る。
【0005】本発明の第一の別の態様によれば、有機ペ
ルオキシ酸は通常、過蟻酸及び、1個のペルカルボキシ
ル基及び11個未満の炭素原子の直鎖状又は分枝鎖状の
飽和アルキル鎖を含むカルボキシル脂肪族ペルオキシ酸
から選択される。6個未満の炭素原子を含む直鎖状飽和
アルキル鎖を含む脂肪族カルボキシルペルオキシ酸が好
ましい。そのようなペルオキシ酸の例は、過酢酸、ペル
プロパン酸、ペル-n-ブタン酸及びペル-n- ペンタン酸
である。過酢酸は効果的でその調製法が比較的容易であ
るから特に好ましい。本発明による方法の別の態様にお
いては、有機ペルオキシ酸は16個未満の炭素原子の直
鎖状又は分枝鎖状のアルキル鎖及び互いにα−ω位に位
置する炭素原子上に置換されている2個のペルカルボキ
シル基を含むジペルオキシカルボン酸から選択される。
そのようなペルオキシ酸の例は、1,6-ヘキサンジペルオ
キシ二酸、1,8-オクタンジペルオキシ二酸、1,10- デカ
ンジペルオキシ二酸及び1,12-ドデカンジペルオキシ二
酸である。
ルオキシ酸は通常、過蟻酸及び、1個のペルカルボキシ
ル基及び11個未満の炭素原子の直鎖状又は分枝鎖状の
飽和アルキル鎖を含むカルボキシル脂肪族ペルオキシ酸
から選択される。6個未満の炭素原子を含む直鎖状飽和
アルキル鎖を含む脂肪族カルボキシルペルオキシ酸が好
ましい。そのようなペルオキシ酸の例は、過酢酸、ペル
プロパン酸、ペル-n-ブタン酸及びペル-n- ペンタン酸
である。過酢酸は効果的でその調製法が比較的容易であ
るから特に好ましい。本発明による方法の別の態様にお
いては、有機ペルオキシ酸は16個未満の炭素原子の直
鎖状又は分枝鎖状のアルキル鎖及び互いにα−ω位に位
置する炭素原子上に置換されている2個のペルカルボキ
シル基を含むジペルオキシカルボン酸から選択される。
そのようなペルオキシ酸の例は、1,6-ヘキサンジペルオ
キシ二酸、1,8-オクタンジペルオキシ二酸、1,10- デカ
ンジペルオキシ二酸及び1,12-ドデカンジペルオキシ二
酸である。
【0006】本発明による方法の更に別の態様において
は、有機ペルオキシ酸はベンゼン核当たり1個以上のペ
ルカルボキシル基を含む芳香族ペルオキシ酸から選択さ
れる。ベンゼン核当たり1個だけのペルカルボキシル基
を含む芳香族ペルオキシ酸が好ましく選択されるであろ
う。そのような酸の例はペルオキシ安息香酸である。本
発明による方法の更に別の態様は、1個以上のハロゲン
原子又はその他の有機官能置換基により置換された有機
ペルオキシ酸を選択する。その他の有機官能置換基と
は、カルボニル基(ケトン、アルデヒド又はカルボン
酸)、アルコール基、ニトリル、ニトロ、アミン及びア
ミド基のような含窒素基、及びスルホ及びメルカプト基
のような含硫黄基のような官能基を意味する。
は、有機ペルオキシ酸はベンゼン核当たり1個以上のペ
ルカルボキシル基を含む芳香族ペルオキシ酸から選択さ
れる。ベンゼン核当たり1個だけのペルカルボキシル基
を含む芳香族ペルオキシ酸が好ましく選択されるであろ
う。そのような酸の例はペルオキシ安息香酸である。本
発明による方法の更に別の態様は、1個以上のハロゲン
原子又はその他の有機官能置換基により置換された有機
ペルオキシ酸を選択する。その他の有機官能置換基と
は、カルボニル基(ケトン、アルデヒド又はカルボン
酸)、アルコール基、ニトリル、ニトロ、アミン及びア
ミド基のような含窒素基、及びスルホ及びメルカプト基
のような含硫黄基のような官能基を意味する。
【0007】使用するペルオキシ酸は、多くの場合、少
なくとも0.3重量%の強酸、一般的には無機酸の形の
少量の触媒の存在下で、少なくとも12重量%の対応す
る有機酸及び少なくとも1.5重量%の過酸化水素と平
衡状態にある少なくとも10重量%のペルオキシ酸を含
む商業用水溶液でもよい。適する商業用の有機ペルオキ
シ酸組成物の例は、約34重量%の過酢酸、約44重量
%の酢酸、約5重量%の過酸化水素及び約1重量%の硫
酸を含む過酢酸の濃厚水溶液である。使用する直前に、
適する条件下で、触媒としての少量の無機酸の存在下で
50乃至100重量%の濃度の酢酸を30乃至85重量
%の濃度の過酸化水素の濃厚水溶液と反応させることに
よりペルオキシ酸を調製することもできる。ペルオキシ
酸は、ペルオキシ酸の水溶液の状態でも、このペルオキ
シ酸のアンモニア、アルカリ金属又はアルカリ土類金属
塩の形でも等しく申し分なく使用しうる。
なくとも0.3重量%の強酸、一般的には無機酸の形の
少量の触媒の存在下で、少なくとも12重量%の対応す
る有機酸及び少なくとも1.5重量%の過酸化水素と平
衡状態にある少なくとも10重量%のペルオキシ酸を含
む商業用水溶液でもよい。適する商業用の有機ペルオキ
シ酸組成物の例は、約34重量%の過酢酸、約44重量
%の酢酸、約5重量%の過酸化水素及び約1重量%の硫
酸を含む過酢酸の濃厚水溶液である。使用する直前に、
適する条件下で、触媒としての少量の無機酸の存在下で
50乃至100重量%の濃度の酢酸を30乃至85重量
%の濃度の過酸化水素の濃厚水溶液と反応させることに
よりペルオキシ酸を調製することもできる。ペルオキシ
酸は、ペルオキシ酸の水溶液の状態でも、このペルオキ
シ酸のアンモニア、アルカリ金属又はアルカリ土類金属
塩の形でも等しく申し分なく使用しうる。
【0008】本発明によるペルオキシ酸処理は、幅広い
温度範囲で実施しうる。一般的には、2℃以上、好まし
くは20℃以上の温度でペルオキシ酸を用いて処理を実
施しうるであろう。同様に、この温度は一般的には98
℃以下、好ましくは95℃以下である。本発明による方
法は、高温、すなわち50℃以上、好ましくは75℃以
上で使用するのに特に良く適する。有機ペルオキシ酸に
よる処理は、一般的には大気圧下で実施する。この処理
時間は、温度及びパルプを調製するのに使用した木材の
種類、及び先行する蒸解の有効性に依存する。120分
乃至約360分の時間が適する。ペルオキシ酸による処
理工程のpHは、酸性のpHでもアルカリ性のpHでも等しく
申し分ない。しかしながら、中程度の酸性のpH値が好ま
しい。実際には、pHを3.5以上に設定するのが好まし
い。多くの場合、pH値は又6.5以下が適するであろ
う。
温度範囲で実施しうる。一般的には、2℃以上、好まし
くは20℃以上の温度でペルオキシ酸を用いて処理を実
施しうるであろう。同様に、この温度は一般的には98
℃以下、好ましくは95℃以下である。本発明による方
法は、高温、すなわち50℃以上、好ましくは75℃以
上で使用するのに特に良く適する。有機ペルオキシ酸に
よる処理は、一般的には大気圧下で実施する。この処理
時間は、温度及びパルプを調製するのに使用した木材の
種類、及び先行する蒸解の有効性に依存する。120分
乃至約360分の時間が適する。ペルオキシ酸による処
理工程のpHは、酸性のpHでもアルカリ性のpHでも等しく
申し分ない。しかしながら、中程度の酸性のpH値が好ま
しい。実際には、pHを3.5以上に設定するのが好まし
い。多くの場合、pH値は又6.5以下が適するであろ
う。
【0009】本発明による処理は、酸性反応体による製
紙用パルプの処理のための装置であれば、いずれの種類
の適する装置でも実施しうる。あらゆるさらしプラント
に存在する、木材蒸解単位装置及びパルプさらし単位装
置間の緩衝貯蔵容器として作用する未さらしパルプ用容
器が、本発明による方法の実施に特に適する。従って、
高価な専用装置に投資する必要なしに、貯蔵しつつパル
プを処理しうる。有機ペルオキシ酸による処理工程にお
けるパルプのコンシステンシーは、一般的には少なくと
も5%の固体含量、好ましくは少なくとも10%の固体
含量から選択されるであろう。多くの場合には、コンシ
ステンシーは40%以下、好ましくは30%以下であろ
う。本発明による方法においては、使用する有機ペルオ
キシ酸の量は、パルプ中に残存するリグニン含量及び処
理の平均時間の関数として選択される。ドライパルプに
対して0.1重量%以上、好ましくは1重量%以上のペ
ルオキシ酸が一般的には適する。多くの場合には、ドラ
イパルプに対するペルオキシ酸の量は10重量%以下で
あり、好ましくは5%以下を使用するであろう。
紙用パルプの処理のための装置であれば、いずれの種類
の適する装置でも実施しうる。あらゆるさらしプラント
に存在する、木材蒸解単位装置及びパルプさらし単位装
置間の緩衝貯蔵容器として作用する未さらしパルプ用容
器が、本発明による方法の実施に特に適する。従って、
高価な専用装置に投資する必要なしに、貯蔵しつつパル
プを処理しうる。有機ペルオキシ酸による処理工程にお
けるパルプのコンシステンシーは、一般的には少なくと
も5%の固体含量、好ましくは少なくとも10%の固体
含量から選択されるであろう。多くの場合には、コンシ
ステンシーは40%以下、好ましくは30%以下であろ
う。本発明による方法においては、使用する有機ペルオ
キシ酸の量は、パルプ中に残存するリグニン含量及び処
理の平均時間の関数として選択される。ドライパルプに
対して0.1重量%以上、好ましくは1重量%以上のペ
ルオキシ酸が一般的には適する。多くの場合には、ドラ
イパルプに対するペルオキシ酸の量は10重量%以下で
あり、好ましくは5%以下を使用するであろう。
【0010】本発明によれば、使用する安定剤はホスホ
ン酸類及びそれらの塩に属する。好ましくは、1-ヒドロ
キシエチリデン-1,1- ジホスホン酸(HEDPA) 、エチレン
ジアミンテトラ(メチレンホスホン)酸(EDTMPA)、ジエ
チレントリアミンペンタ(メチレンホスホン)酸(DTMP
A) 、トリエチレンテトラミンヘキサ(メチレンホスホ
ン)酸(TTHMPA)、ペンタエチレンヘキサミンオクタ(メ
チレンホスホン)酸(PHOMPA)、シクロヘキサンジアミン
テトラ(メチレンホスホン)酸(CDTMPA)及びニトロトリ
(メチレンホスホン)酸(NTMPA) から選択されるであろ
う。DTMPA 及びその塩が優れた結果を提供した。使用す
る安定剤の総量は、使用する木材の種類及び蒸解法に依
存する。一般的には、固体含量に対して0.05重量%
以上、好ましくは0.2重量%以上の安定剤を使用する
ことが推薦される。一般的には、固体含量に対して3重
量%以下、好ましくは2重量%以下の安定剤で十分であ
る。本発明による有機ペルオキシ酸処理は又、1種以上
のホスホン酸又はその塩及び/又は珪酸ナトリウムを含
む複数の安定剤の存在下でも実施しうる。1種以上のホ
スホン酸及び/又は珪酸ナトリウムを、硫酸マグネシウ
ムのような水溶性マグネシウム塩と組み合わせても有利
であることが見いだされた。
ン酸類及びそれらの塩に属する。好ましくは、1-ヒドロ
キシエチリデン-1,1- ジホスホン酸(HEDPA) 、エチレン
ジアミンテトラ(メチレンホスホン)酸(EDTMPA)、ジエ
チレントリアミンペンタ(メチレンホスホン)酸(DTMP
A) 、トリエチレンテトラミンヘキサ(メチレンホスホ
ン)酸(TTHMPA)、ペンタエチレンヘキサミンオクタ(メ
チレンホスホン)酸(PHOMPA)、シクロヘキサンジアミン
テトラ(メチレンホスホン)酸(CDTMPA)及びニトロトリ
(メチレンホスホン)酸(NTMPA) から選択されるであろ
う。DTMPA 及びその塩が優れた結果を提供した。使用す
る安定剤の総量は、使用する木材の種類及び蒸解法に依
存する。一般的には、固体含量に対して0.05重量%
以上、好ましくは0.2重量%以上の安定剤を使用する
ことが推薦される。一般的には、固体含量に対して3重
量%以下、好ましくは2重量%以下の安定剤で十分であ
る。本発明による有機ペルオキシ酸処理は又、1種以上
のホスホン酸又はその塩及び/又は珪酸ナトリウムを含
む複数の安定剤の存在下でも実施しうる。1種以上のホ
スホン酸及び/又は珪酸ナトリウムを、硫酸マグネシウ
ムのような水溶性マグネシウム塩と組み合わせても有利
であることが見いだされた。
【0011】変形として、有機ペルオキシ酸による処理
の前に、酸性水溶液による1回以上の洗浄又は汚染除去
予備処理工程を実施することが有利な場合もある。この
洗浄又は前記工程の目的は、さらし及び/又は脱リグニ
ン作業の適する性能に悪影響を及ぼす金属イオンの形で
存在する不純物をパルプから抽出することである。単独
又は混合物として水溶液に使用する無機又は有機酸はい
かなるものでも適する。例えば、硫酸又は塩酸のような
強い無機酸がよく適する。酸性洗浄又は汚染除去予備処
理は、金属イオンの錯化剤の存在下で更に実施すると有
利である。このためには、前述の強い無機酸と、アミノ
ポリカルボン酸類又はアミノポリホスホン酸類の有機酸
又はそれらのアルカリ金属塩との混合物が特に適する。
適するアミノポリカルボン酸の例は、ジエチレントリア
ミンペンタ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、
シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CDTA)及びニトロト
リ酢酸(NTA) である。ジエチレントリアミンペンタ酢酸
(DTPA)が好ましい。アミノポリホスホン酸の例は、ジエ
チレントリアミンペンタ(メチレンホスホン)酸(DTMP
A) 、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン)酸
(EDTMPA)、シクロヘキサンジアミンテトラ(メチレンホ
スホン)酸(CDTMPA)及びニトロトリ(メチレンホスホ
ン)酸である。DTMPA が好ましい。使用する錯化剤の量
は、選択される錯化剤の有効性及び処理するパルプの金
属含量に依存する。実際には、ドライパルプに対して
0.01重量%以上の錯化剤が使用され、多くの場合
0.05重量%以上の錯化剤が一般的に使用される。同
様に、ドライパルプに対して1重量%以下の錯化剤が使
用され、、多くの場合0.25重量%以下の錯化剤が一
般的に使用される。酸性汚染除去予備処理の作業条件は
重要ではない。それらは個々の場合について、処理を実
施する製紙用パルプの種類及び装置の関数として決定し
なければならない。一般的には酸の選択及び使用量は、
混合物に7未満のpH、例えば約1乃至約6.5のpHを付
与するように設定するのが適する。特に有利なpH値は約
3.0乃至約6.0に含まれる値である。温度及び圧力
は重要ではなく、周囲温度及び大気圧が一般的には適す
る。予備処理時間は、使用する装置の種類、酸の選択、
温度及び圧力に依存して幅広く変化し、例えば約15分
乃至数時間である。
の前に、酸性水溶液による1回以上の洗浄又は汚染除去
予備処理工程を実施することが有利な場合もある。この
洗浄又は前記工程の目的は、さらし及び/又は脱リグニ
ン作業の適する性能に悪影響を及ぼす金属イオンの形で
存在する不純物をパルプから抽出することである。単独
又は混合物として水溶液に使用する無機又は有機酸はい
かなるものでも適する。例えば、硫酸又は塩酸のような
強い無機酸がよく適する。酸性洗浄又は汚染除去予備処
理は、金属イオンの錯化剤の存在下で更に実施すると有
利である。このためには、前述の強い無機酸と、アミノ
ポリカルボン酸類又はアミノポリホスホン酸類の有機酸
又はそれらのアルカリ金属塩との混合物が特に適する。
適するアミノポリカルボン酸の例は、ジエチレントリア
ミンペンタ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、
シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CDTA)及びニトロト
リ酢酸(NTA) である。ジエチレントリアミンペンタ酢酸
(DTPA)が好ましい。アミノポリホスホン酸の例は、ジエ
チレントリアミンペンタ(メチレンホスホン)酸(DTMP
A) 、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン)酸
(EDTMPA)、シクロヘキサンジアミンテトラ(メチレンホ
スホン)酸(CDTMPA)及びニトロトリ(メチレンホスホ
ン)酸である。DTMPA が好ましい。使用する錯化剤の量
は、選択される錯化剤の有効性及び処理するパルプの金
属含量に依存する。実際には、ドライパルプに対して
0.01重量%以上の錯化剤が使用され、多くの場合
0.05重量%以上の錯化剤が一般的に使用される。同
様に、ドライパルプに対して1重量%以下の錯化剤が使
用され、、多くの場合0.25重量%以下の錯化剤が一
般的に使用される。酸性汚染除去予備処理の作業条件は
重要ではない。それらは個々の場合について、処理を実
施する製紙用パルプの種類及び装置の関数として決定し
なければならない。一般的には酸の選択及び使用量は、
混合物に7未満のpH、例えば約1乃至約6.5のpHを付
与するように設定するのが適する。特に有利なpH値は約
3.0乃至約6.0に含まれる値である。温度及び圧力
は重要ではなく、周囲温度及び大気圧が一般的には適す
る。予備処理時間は、使用する装置の種類、酸の選択、
温度及び圧力に依存して幅広く変化し、例えば約15分
乃至数時間である。
【0012】使用する木材の種類及びパルプを調製する
のに使用する蒸解の種類に依存した特定の環境において
は、蒸解作業及びペルオキシ酸による処理の間に一以上
の化学反応体によるパルプの脱リグニン工程を挿入する
ことも有利である。化学反応体による脱リグニンとは、
ナトリウム、マグネシウム又はカルシウムの水酸化物又
は炭酸塩のようなアルカリ反応体のような非酸化反応体
も、塩素、二酸化塩素、オゾン、ペルオキシモノ硫酸の
ような無機ペルオキシ酸、酸性媒体中の過酸化水素のよ
うな酸性媒体中の酸化反応体及び、アルカリ媒体中の過
酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム又はカルシウム、分子
酸素又はオゾンのようなアルカリ媒体中の酸化反応体も
意味する。単一処理工程において2種類以上のこれらの
反応体を組み合わせることも可能である。
のに使用する蒸解の種類に依存した特定の環境において
は、蒸解作業及びペルオキシ酸による処理の間に一以上
の化学反応体によるパルプの脱リグニン工程を挿入する
ことも有利である。化学反応体による脱リグニンとは、
ナトリウム、マグネシウム又はカルシウムの水酸化物又
は炭酸塩のようなアルカリ反応体のような非酸化反応体
も、塩素、二酸化塩素、オゾン、ペルオキシモノ硫酸の
ような無機ペルオキシ酸、酸性媒体中の過酸化水素のよ
うな酸性媒体中の酸化反応体及び、アルカリ媒体中の過
酸化水素、次亜塩素酸ナトリウム又はカルシウム、分子
酸素又はオゾンのようなアルカリ媒体中の酸化反応体も
意味する。単一処理工程において2種類以上のこれらの
反応体を組み合わせることも可能である。
【0013】本発明による方法の別の態様においては、
高い白色度を得ることが望ましい場合に、ペルオキシ酸
による処理の後に、一連の任意に含塩素反応体を含む化
学反応体による従来のさらし工程を実施することも可能
である。そのような工程の例は以下のとおりである。気
体酸素又はオゾンによる工程、任意の気体酸素の存在下
におけるアルカリ性過酸化水素による工程、二酸化塩素
又は次亜塩素酸ナトリウムによる工程及び苛性ソーダに
よるアルカリ抽出。本発明による方法の好ましい態様に
よれば、ペルオキシ酸による処理の後にアルカリ媒体中
における過酸化水素によるさらし工程を実施する。アル
カリ媒体中における過酸化水素によるこの工程は、一般
的にはペルオキシ酸を伴う過酸化水素を用いることによ
り有利に実施しうる。ペルオキシ酸による処理の終了時
にパルプにアルカリを添加し、次いでペルオキシ酸及び
アルカリ性過酸化水素工程の間で中間体の洗浄を実施す
ることなく過酸化水素によるさらしを実施する。所望で
あれば、効果的なさらしを実施するのに必要な総量に達
するまで過酸化水素を更に添加する。本発明による方法
は、あらゆる種類の化学パルプの脱リグニン及びさらし
に適合する。クラフトパルプ及び亜硫酸塩パルプの脱リ
グニン及びさらしに適する。クラフトパルプの処理に特
によく適する。
高い白色度を得ることが望ましい場合に、ペルオキシ酸
による処理の後に、一連の任意に含塩素反応体を含む化
学反応体による従来のさらし工程を実施することも可能
である。そのような工程の例は以下のとおりである。気
体酸素又はオゾンによる工程、任意の気体酸素の存在下
におけるアルカリ性過酸化水素による工程、二酸化塩素
又は次亜塩素酸ナトリウムによる工程及び苛性ソーダに
よるアルカリ抽出。本発明による方法の好ましい態様に
よれば、ペルオキシ酸による処理の後にアルカリ媒体中
における過酸化水素によるさらし工程を実施する。アル
カリ媒体中における過酸化水素によるこの工程は、一般
的にはペルオキシ酸を伴う過酸化水素を用いることによ
り有利に実施しうる。ペルオキシ酸による処理の終了時
にパルプにアルカリを添加し、次いでペルオキシ酸及び
アルカリ性過酸化水素工程の間で中間体の洗浄を実施す
ることなく過酸化水素によるさらしを実施する。所望で
あれば、効果的なさらしを実施するのに必要な総量に達
するまで過酸化水素を更に添加する。本発明による方法
は、あらゆる種類の化学パルプの脱リグニン及びさらし
に適合する。クラフトパルプ及び亜硫酸塩パルプの脱リ
グニン及びさらしに適する。クラフトパルプの処理に特
によく適する。
【0014】
【実施例】以下の実施例は本発明を説明するために記載
するが、その範囲を限定するものではない。実施例1R及び2R (本発明によるものではない) クラフト蒸解を施した落葉樹パルプの試料(ISO 標準24
70により測定した初期の白色度33.7°ISO 、SCAN標
準C1-59 により測定したκ数12.4及びSCAN標準C15-
62により測定した、グルコース単位数で表される重合度
1370)を、過酢酸(Paa) による第一工程及び水酸化
ナトリウムによるアルカリ抽出の第二工程を含む二工程
により脱リグニンした。使用した過酢酸は、平衡状態で
240g/l のCH3CO3H 、420g/l のCH3COOH、100g
/l のH2O2及び7g/l のH2SO4 を含む水溶液であった。
脱リグニン後、白色度、κ数及び重合度の測定を処理パ
ルプについて実施した。作業条件は以下のとおりであっ
た。第一工程 :過酢酸による工程(Paa工程) : CH3CO3H 含量(g/100gドライパルプ): 1.0 40% DTPA又は100% EDTA 含量(g/100gドライパルプ): 0.5 温度 (℃) : 90 時間 (分) : 240 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10 第二工程:水酸化ナトリウムによる工程(E工程) : NaOH含量(g/100gドライパルプ): 2.0 温度 (℃) : 90 時間 (分) : 45 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10 得られた結果を以下の表に示す。
するが、その範囲を限定するものではない。実施例1R及び2R (本発明によるものではない) クラフト蒸解を施した落葉樹パルプの試料(ISO 標準24
70により測定した初期の白色度33.7°ISO 、SCAN標
準C1-59 により測定したκ数12.4及びSCAN標準C15-
62により測定した、グルコース単位数で表される重合度
1370)を、過酢酸(Paa) による第一工程及び水酸化
ナトリウムによるアルカリ抽出の第二工程を含む二工程
により脱リグニンした。使用した過酢酸は、平衡状態で
240g/l のCH3CO3H 、420g/l のCH3COOH、100g
/l のH2O2及び7g/l のH2SO4 を含む水溶液であった。
脱リグニン後、白色度、κ数及び重合度の測定を処理パ
ルプについて実施した。作業条件は以下のとおりであっ
た。第一工程 :過酢酸による工程(Paa工程) : CH3CO3H 含量(g/100gドライパルプ): 1.0 40% DTPA又は100% EDTA 含量(g/100gドライパルプ): 0.5 温度 (℃) : 90 時間 (分) : 240 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10 第二工程:水酸化ナトリウムによる工程(E工程) : NaOH含量(g/100gドライパルプ): 2.0 温度 (℃) : 90 時間 (分) : 45 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10 得られた結果を以下の表に示す。
【0015】
【表1】 表 1 実施例 安定剤の種類 pH(Paa 工程) 最終白色度 最終κ数 最終重合度番号 初期 最終 °ISO DP 1R DTPA 4.35 4.20 48.0 7.73 750 2R EDTA 4.35 4.30 48.9 7.46 740
【0016】実施例3(本発明によるもの) DTPA及びEDTA安定剤を、ドライパルプ100g当たり
0.5gのジエチレントリアミンペンタ(メチレンホス
ホン)酸のヘプタナトリウム塩(Na7DTMP) に代えて実施
例1R及び2Rを繰り返した。得られた結果は以下のと
おりであった。
0.5gのジエチレントリアミンペンタ(メチレンホス
ホン)酸のヘプタナトリウム塩(Na7DTMP) に代えて実施
例1R及び2Rを繰り返した。得られた結果は以下のと
おりであった。
【0017】
【表2】 表 2 実施例 安定剤の種類 pH(Paa 工程) 最終白色度 最終κ数 最終重合度番号 初期 最終 °ISO DP 3 Na7DTMP 4.35 4.40 48.2 7.63 1250
【0018】実施例4(本発明によるもの) クラフト蒸解を施した、白色度30.5°ISO 、κ数2
6.7及び重合度1510の落葉樹パルプを、以下の作
業条件下で一連の完全に含塩素反応体を含まない4工程
O、Q 、P 、Paa によりさらした。第一工程 :酸素工程(O) : 圧力 (バール) : 5.5 NaOH含量(g/100gドライパルプ): 4.0 MgSO4 ・7H2O含量(g/100gドライパルプ): 0.5 温度 (℃) : 120 時間 (分) : 60 コンシステンシー(固体含量の重量%): 14第二工程 :金属イオン封鎖剤による工程: 40% DTPA含量(g/100gドライパルプ): 0.5 初期のpHのためのH2SO4 :g/100gドライパルプ): 5.00 温度 (℃) : 55 時間 (分) : 30 コンシステンシー(固体含量の重量%): 4.0第三工程 :H2O2による工程(P) : H2O2含量(g/100gドライパルプ): 2.0 NaOH含量(g/100gドライパルプ): 1.5 温度 (℃) : 90 時間 (分) : 120 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10第四工程 :過酢酸による工程(Paa) : Paa 含量(g/100gドライパルプ): 3.0 Na7DTMP 含量(g/100gドライパルプ): 0.5 温度 (℃) : 90 時間 (分) : 240 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10 得られた結果は以下のとおりであった。
6.7及び重合度1510の落葉樹パルプを、以下の作
業条件下で一連の完全に含塩素反応体を含まない4工程
O、Q 、P 、Paa によりさらした。第一工程 :酸素工程(O) : 圧力 (バール) : 5.5 NaOH含量(g/100gドライパルプ): 4.0 MgSO4 ・7H2O含量(g/100gドライパルプ): 0.5 温度 (℃) : 120 時間 (分) : 60 コンシステンシー(固体含量の重量%): 14第二工程 :金属イオン封鎖剤による工程: 40% DTPA含量(g/100gドライパルプ): 0.5 初期のpHのためのH2SO4 :g/100gドライパルプ): 5.00 温度 (℃) : 55 時間 (分) : 30 コンシステンシー(固体含量の重量%): 4.0第三工程 :H2O2による工程(P) : H2O2含量(g/100gドライパルプ): 2.0 NaOH含量(g/100gドライパルプ): 1.5 温度 (℃) : 90 時間 (分) : 120 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10第四工程 :過酢酸による工程(Paa) : Paa 含量(g/100gドライパルプ): 3.0 Na7DTMP 含量(g/100gドライパルプ): 0.5 温度 (℃) : 90 時間 (分) : 240 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10 得られた結果は以下のとおりであった。
【0019】
【表3】 表 3 実施例 安定剤の種類 pH(Paa 工程) 最終白色度 最終κ数 最終重合度番号 初期 最終 °ISO DP 4 Na7DTMP 3.6 3.4 68.8 4.61 1070
【0020】実施例5R、6R及び7R(本発明によら
ないもの)及び8、9及び10(本発明によるもの) 落葉樹のクラフトパルプの試料(ISO 標準2470により測
定した初期の白色度30.5°ISO 、SCAN標準C1-59 に
より測定したκ数26.7及びSCAN標準C15-62により測
定した、グルコース単位数で表される重合度1510)
を、過酢酸(Paa) による第一工程及び水酸化ナトリウム
によるアルカリ抽出の第二工程を含む二工程により脱リ
グニンした。二工程間でパルプを脱イオン水で洗浄し
た。使用した過酢酸は、平衡状態で240g/l のCH3CO3
H 、420g/l のCH3COOH、100g/l のH2O2及び7g/l
のH2SO4 を含む水溶液であった。脱リグニン後、白色
度、κ数及び重合度の測定を処理パルプについて実施し
た。得られた結果は以下のとおりであった。
ないもの)及び8、9及び10(本発明によるもの) 落葉樹のクラフトパルプの試料(ISO 標準2470により測
定した初期の白色度30.5°ISO 、SCAN標準C1-59 に
より測定したκ数26.7及びSCAN標準C15-62により測
定した、グルコース単位数で表される重合度1510)
を、過酢酸(Paa) による第一工程及び水酸化ナトリウム
によるアルカリ抽出の第二工程を含む二工程により脱リ
グニンした。二工程間でパルプを脱イオン水で洗浄し
た。使用した過酢酸は、平衡状態で240g/l のCH3CO3
H 、420g/l のCH3COOH、100g/l のH2O2及び7g/l
のH2SO4 を含む水溶液であった。脱リグニン後、白色
度、κ数及び重合度の測定を処理パルプについて実施し
た。得られた結果は以下のとおりであった。
【0021】
【表4】 表 4反応体 : 実施例 工程 1 工程 2 番号 CH3CO3H Na7DTMP 36°ボーメ度(Be) MgSO4 ・7H O NaOH シリケート 含量* 含量* 含量* 含量* 含量* 5R 3 0 3 0 2 6R 3 0 0 1 2 7R 3 0 3 1 2 8 3 0.5 3 0 2 9 3 0.5 0 1 2 10 3 0.5 3 1 2 * 含量の単位はg/100gドライパルプである。 Na7DTMP はジエチレントリアミンペンタ(メチレンホス
ホン)酸のヘプタナトリウム塩を表す。実施例5R、6
R及び7R及び8、9及び10の全てにおいて、以下の
同一の作業条件を用いた。 工程 1 工程 2 温度 (℃) : 90 90 時間 (分) : 240 45 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10 10 処理後、白色度、κ数及び重合度の測定を処理パルプに
ついて実施した。得られた結果は以下のとおりであっ
た。
ホン)酸のヘプタナトリウム塩を表す。実施例5R、6
R及び7R及び8、9及び10の全てにおいて、以下の
同一の作業条件を用いた。 工程 1 工程 2 温度 (℃) : 90 90 時間 (分) : 240 45 コンシステンシー(固体含量の重量%): 10 10 処理後、白色度、κ数及び重合度の測定を処理パルプに
ついて実施した。得られた結果は以下のとおりであっ
た。
【0022】
【表5】 表 5実施例番号 最終白色度 (°ISO) 最終κ数 最終重合度 (DP) 5R 38.1 13.8 820 6R 38.1 13.3 870 7R 37.9 13.4 630 8 40.7 14.4 1350 9 40.5 14.6 1380 10 41.4 14.4 1360
Claims (10)
- 【請求項1】 蒸解作業より得られた未さらしパルプを
有機ペルオキシ酸に対する安定剤の存在下でしかも該ペ
ルオキシ酸の水溶液で処理する、有機ペルオキシ酸によ
りケミカルペーパーパルプの脱リグニンの選択性を改良
する方法において、前記安定剤がホスホン酸類及びそれ
らの塩から選択された1種以上の化合物を含むことを特
徴とする方法。 - 【請求項2】 前記有機ペルオキシ酸が過酢酸である請
求項1記載の方法。 - 【請求項3】 前記有機ペルオキシ酸による処理を50
乃至98℃の温度で実施する請求項1又は2記載の方
法。 - 【請求項4】 前記ホスホン酸がジエチレントリアミン
ペンタ(メチレンホスホン)酸である請求項1乃至3の
いずれかに記載の方法。 - 【請求項5】 前記安定剤が更に珪酸ナトリウムを含む
請求項1乃至4のいずれかに記載の方法。 - 【請求項6】 前記ペルオキシ酸に対する安定剤がホス
ホン酸又はその塩と水溶性マグネシウム塩との組み合わ
せである請求項1乃至5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 前記有機ペルオキシ酸による処理の前
に、酸性水溶液による1回以上の洗浄作業又は処理工程
を実施する請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。 - 【請求項8】 前記化学反応体による1回以上のパルプ
の脱リグニン工程を、蒸解作業及びペルオキシ酸による
処理の間に挿入する請求項1乃至7のいずれかに記載の
方法。 - 【請求項9】 前記ペルオキシ酸による処理の後に、ア
ルカリ媒体中における過酸化水素によるさらし工程を実
施する請求項1乃至7のいずれかに記載の方法。 - 【請求項10】 クラフトパルプ、亜硫酸塩パルプ及び
溶剤を用いる蒸解方法により得られるパルプの脱リグニ
ン及びさらしへの、請求項1乃至9のいずれかに記載の
方法の適用。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
BE9200627A BE1006057A3 (fr) | 1992-07-06 | 1992-07-06 | Procede pour la delignification d'une pate a papier chimique. |
BE09200627 | 1992-07-06 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06166976A true JPH06166976A (ja) | 1994-06-14 |
Family
ID=3886355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5167131A Pending JPH06166976A (ja) | 1992-07-06 | 1993-07-06 | ケミカルペーパーパルプの脱リグニン法 |
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Country | Link |
---|---|
US (1) | US5552018A (ja) |
EP (1) | EP0578305B1 (ja) |
JP (1) | JPH06166976A (ja) |
AR (1) | AR247259A1 (ja) |
AT (1) | ATE163697T1 (ja) |
AU (1) | AU654624B2 (ja) |
BE (1) | BE1006057A3 (ja) |
BR (1) | BR9302765A (ja) |
CA (1) | CA2099513A1 (ja) |
DE (1) | DE69317169T2 (ja) |
ES (1) | ES2115719T3 (ja) |
FI (1) | FI933104A (ja) |
NZ (1) | NZ248028A (ja) |
SI (1) | SI9300363A (ja) |
SK (1) | SK70393A3 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001527168A (ja) * | 1997-12-19 | 2001-12-25 | ケミラ ケミカルズ オケサユイチア | 過酸による化学パルプの漂白 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69304342T3 (de) † | 1992-11-27 | 2004-07-01 | Eka Chemicals Ab | Verfahren zum bleichen von lignocellulose-enthaltendem zellstoff |
BE1006881A3 (fr) * | 1993-03-02 | 1995-01-17 | Solvay Interox | Procede pour la delignification d'une pate a papier chimique. |
DE19516151A1 (de) | 1995-05-03 | 1996-11-07 | Sven Siegle | Verfahren zur Herstellung einer Pulpe aus zellulosehaltigem Material, die Pulpe selbst und deren Verwendung |
FR2754550B1 (fr) * | 1996-10-15 | 1998-11-06 | Chemoxal Sa | Procede pour la delignification et/ou le blanchiment d'une pate a papier |
FR2747408B1 (fr) * | 1996-04-12 | 1998-05-15 | Air Liquide | Procede pour la delignification et/ou le blanchiment d'une pate a papier |
FR2747406B1 (fr) * | 1996-04-12 | 1998-08-28 | Air Liquide | Procede de delignification a l'oxygene d'une pate a papier |
EP0801170A1 (fr) * | 1996-04-12 | 1997-10-15 | Chemoxal Sa | Procédé pour la délignification et/ou le blanchiment d'une pâte à papier |
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FI111745B (fi) * | 2001-12-19 | 2003-09-15 | Kemira Chemicals Oy | Parannettu kartonginvalmistusmenetelmä |
GB2391011A (en) * | 2002-07-19 | 2004-01-28 | Crosmill Ltd | Bleaching cellulose suspensions |
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US7910347B1 (en) | 2009-12-07 | 2011-03-22 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Perhydrolase providing improved peracid stability |
US7927854B1 (en) | 2009-12-07 | 2011-04-19 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Perhydrolase providing improved peracid stability |
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JP2013523914A (ja) | 2010-03-26 | 2013-06-17 | イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー | ポリアリーレンスルフィド含有ポリマー溶融物 |
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WO2011119706A1 (en) | 2010-03-26 | 2011-09-29 | E.I. Dupont De Nemours And Company | Perhydrolase providing improved specific activity |
WO2011119708A1 (en) | 2010-03-26 | 2011-09-29 | E.I. Dupont De Nemours And Company | Perhydrolase providing improved specific activity |
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