JPH0616679A - ハロゲン化テトラセレノテトラセン類の製造方法 - Google Patents

ハロゲン化テトラセレノテトラセン類の製造方法

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JPH0616679A
JPH0616679A JP5051237A JP5123793A JPH0616679A JP H0616679 A JPH0616679 A JP H0616679A JP 5051237 A JP5051237 A JP 5051237A JP 5123793 A JP5123793 A JP 5123793A JP H0616679 A JPH0616679 A JP H0616679A
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JP
Japan
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tetraselenotetracene
formula
reaction
solvent
oxygen
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JP5051237A
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English (en)
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Carl W Mayer
ダブリュ マイエル カール
Ernst Minder
ミンダー エルンスト
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Novartis AG
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Ciba Geigy AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D517/00Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having selenium, tellurium, or halogen atoms as ring hetero atoms
    • C07D517/02Heterocyclic compounds containing in the condensed system at least one hetero ring having selenium, tellurium, or halogen atoms as ring hetero atoms in which the condensed system contains two hetero rings
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • HELECTRICITY
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    • H01B1/00Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors
    • H01B1/06Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances
    • H01B1/12Conductors or conductive bodies characterised by the conductive materials; Selection of materials as conductors mainly consisting of other non-metallic substances organic substances
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 式(I)(式中、R1 、R2 、R3 及びR4
は、各々互いに独立して、HもしくはFであるか;R1
はCH3 であり、R2 、R3 及びR4 はHであるか;R
1 、R2 、R3 及びR4 は、各々CH3 であるか;又は
1 及びR2 はCH3 もしくはClであり、R3 及びR
4 はHであり;そしてXはCl又はBrである)で示さ
れる塩化又は臭化テトラセレノテトラセン類を製造する
方法であって、式(II)(式中、R1 、R2 、R3 及び
4 は、前記と同義である)で示されるテトラセレノテ
トラセンと、化学量論量のアンモニウム塩化物又はアン
モニウム臭化物とを極性非プロトン性溶媒中で、酸素の
存在下に高温で反応させることを特徴とする方法。 【化5】 【効果】 上記の塩化又は臭化テトラセレノテトラセン
類の針状晶の網目状構造を有するポリマー組成物は優れ
た放電能力を有し、その塗膜及び成形物は、部品の静電
遮蔽用に帯電防止処理を施した構成部品を製造したり、
帯電防止処理を施した成形物を製造するのに用いるのに
特に適している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極性非プロトン性溶媒の
存在下に高温でテトラセレノテトラセンと酸素及びアン
モニウム塩化物又はアンモニウム臭化物とを反応させて
(テトラセレノテトラセン)2 Cl類又は(テトラセレ
ノテトラセン)2 Br類を製造する方法に関する。前記
溶媒は、該溶媒ならびにいかなる過剰の反応物及び揮発
性反応生成物をも蒸発させた後に、結合剤マトリックス
中の針状結晶の網目状構造の形態で(テトラセレノテト
ラセン)2 Cl類又は(テトラセレノテトラセン)2
r類の一つを含有する組成物を得るために、有機結合剤
を含有してもよい。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】Synthe
tic Metals,41-43, 951 - 954 頁において、J. Finter
等はテトラセレノテトラセンを、例えばヘキサクロロプ
ロペンを用いて、ポリマーを含有する溶媒中において高
温で酸化する間および溶媒及び他のいかなる揮発成分を
も後で蒸発させる際のその場所での結晶化により、該ポ
リマーマトリックス中の針状結晶の網目状構造の形態で
(テトラセレノテトラセン)2 Clの導電性フィルムを
製造することを記述している。該反応中にロールやコン
ベヤベルトなどのような加工機械の金属部品を腐食する
物質が生成するので、複雑で高価な保護手段が必要にな
る。したがって、金属部品の腐食が見られず、同じか又
はさらに良い品質の導電性フィルムを得ることができる
方法によるそのようなフィルムの製造のための酸化方法
を提供する必要がある。また、反応混合物が生産プラン
トの金属部品の腐食を引き起こさない塩化テトラセレノ
テトラセン類及び臭化テトラセレノテトラセン類の製造
方法を提供する必要もある。
【0003】
【課題を解決するための手段】驚くきべきことに、テト
ラセレノテトラセン類の酸化は、アンモニウム塩化物又
はアンモニウム臭化物と大気の酸素を用いた極性非プロ
トン性溶媒中では、有機結合剤の存在下でも針状の結晶
が生じるようにして起きるということが今や見いだされ
た。また、ハロゲン化物の存在にもかかわらず、反応混
合物は、加工機械の金属部品に全く腐食作用を行なわな
いか、腐食作用は取るに足らない程度であるということ
も見いだされた。したがって、該方法は工業上の利用及
び経済的生産方法に特に適している。
【0004】したがって、本発明は式(I):
【0005】
【化3】
【0006】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、そ
れぞれ互いに独立して、HもしくはFであるか;R1
CH3 であり、R2 、R3 及びR4 はHであるか;R
1 、R2、R3 及びR4 は、それぞれCH3 であるか;
又はR1 及びR2 はCH3 もしくはClであり、R3
びR4 はHであり;そしてXはCl又はBrである)で
示される塩化又は臭化テトラセレノテトラセン類を製造
する方法であって、式(II):
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、前
記と同義である)で示されるテトラセレノテトラセン
と、化学量論量のアンモニウム塩化物又はアンモニウム
臭化物とを、極性非プロトン性溶媒中で酸素の存在下に
高温で反応させることを特徴とする方法に関する。
【0009】式(I)のXはClであることが好まし
い。
【0010】式(II)の好ましい化合物は、2−フルオ
ロテトラセレノテトラセン、2,3−ジフルオロテトラ
セレノテトラセン、2,3,8,9−テトラフロオロ−
又は2,3,8,9−テトラメチルテトラセレノテトラ
セン、そしてこれが最も好ましいのであるが、テトラセ
レノテトラセンである。
【0011】好ましい不活性溶媒は、N−アルキル化酸
アミド類及びラクタム類である。そのような溶媒の代表
的な例は、テトラメチル尿素、ヘキサメチルリン酸トリ
アミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド
及びN−メチルピロリドンである。N−メチルピロリド
ンを使用することが特に好ましい。溶媒はアンモニウム
ハロゲン化物の溶解度を高めるために、少量、代表的に
は0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の
水を含有するのが好都合である。
【0012】化学量論量とは、テトラセレノテトラセン
1モル当量に対して、アンモニウム塩化物又はアンモニ
ウム臭化物を少なくとも1/2モル当量と酸素を少なく
とも1/2モル当量使用することを意味する。過剰な、
好都合には10倍までのアンモニウム塩化物又はアンモ
ニウム臭化物を使用することもできる。
【0013】酸素は、反応溶液中を、純粋な空気又は空
気と不活性ガス、代表的には、窒素、二酸化炭素、ヘリ
ウム、ネオンもしくはアルゴンとの混合物として通すこ
とができる。本発明の方法の別の態様において、反応混
合物に、酸素供与体、好都合には、金属過酸化物、過酸
化水素又は無機ペルオキソ酸塩を加えることができる。
そのような酸化剤の代表的な例は、過酸化ナトリウムな
どのアルカリ金属過酸化物及びアルカリ金属二硫酸塩又
は二硫酸アンモニウム、例えば、Na228 もしく
は(NH4228 である。純粋な気体状の酸素又
は酸素と不活性ガスの混合物に組み合わせて酸素供与体
を用いることが有利であり得る。純粋な酸素、空気もし
くはH22 、又はH22 と組み合わせて酸素もしく
は空気を使用することが好ましい。
【0014】本発明の方法の好ましい態様においては、
過酸化水素は、反応を促進するために反応混合物にさら
に添加されるが、前記アンモニウム塩化物もしくはアン
モニウム臭化物の少なくとも20%量又は10倍までの
過剰量で添加されることが好都合である。通常、アンモ
ニウム塩化物もしくはアンモニウム臭化物の25%量又
は10倍までの過剰量が使用される。
【0015】反応は、好ましくは40〜250℃、より
好ましくは70〜200℃、最も好ましくは80〜15
0℃の温度範囲で行なわれる。
【0016】好適なアンモニウム塩化物類は、代表的に
はピリジン塩酸塩及び式:R567 N・HCl(式
中、R5 は直鎖もしくは分枝鎖C1 −C8 アルキル又は
4−C8 シクロアルキルであり、R6 及びR7 は、互
いに独立してH又はR5 の意味を有し;又はR5 とR6
は、一緒になって、テトラメチレン、ペンタメチレンも
しくは3−オキサ−1,5−ペンチレンであり;そして
7 はH又はR5 の意味を有する)で示されるアンモニ
ウム塩化物類である。アルキルは、好ましくは1〜4
個、最も好ましくは1又は2個の炭素原子を含む。得ら
れるアミン類の揮発性のために特に好ましいのは、式:
567 N・HCl(式中、R5 、R6 及びR7
は、C1 −C4 アルキルであり、好ましくはメチル又は
エチルである)で示される塩酸塩である。これらのアン
モニウム塩化物類に対応するアンモニウム臭化物類も好
適である。
【0017】本発明の方法は、代表的には、テトラセレ
ノテトラセンを、好都合には不活性ガス雰囲気(代表的
には窒素、ヘリウム、ネオン又はアルゴン)中で、加熱
しながら溶媒中に溶解し、次いで少量の水を含有する同
じ溶媒中のアンモニウムハロゲン化物の溶液を加え、そ
して、所望ならば、同時に又は別個に過酸化水素の水溶
液を加え、次いで反応混合物中に酸素を通し、高温下で
反応を行うことができる。ハロゲン化テトラセレノテト
ラセン類は、微細な黒色の針状結晶として得られ、洗浄
及び乾燥などの通常の方法により精製することができ
る。ハロゲン化テトラセレノテトラセンは、導電体とし
て使用でき、帯電防止剤としてプラスチック材料に混合
することができる。
【0018】本発明の特に有利な態様は、反応溶液に有
機結合剤を溶解し、この溶液を基材に塗布し、次いで酸
素(空気を含む、純粋な酸素又は酸素と不活性ガスの混
合物)の存在下に高温で溶媒を蒸発させて、基材上の有
機結合剤のマトリックス中に式(I)の化合物の針状結
晶の網目状構造を含む層を形成させることを特徴とす
る。本発明方法のこの態様においては、過酸化水素の併
用が有利である。反応副生物がほとんど無い塗膜を得る
ために、揮発性アミン類のアンモニウムハロゲン化物を
使用することも有利である。反応溶液及び塗膜の製造
は、ハロゲン化テトラセノテトラセンの早期生成を防止
するために不活性ガス雰囲気中で行なうのが最も良い。
自己支持性フィルムは、該塗膜を基材から剥すことによ
り、又は公知の流延法により直接もしくは連続的に得る
ことができる。本発明のこの変法において、手順は、不
活性溶媒中にポリマーと式(II)のテトラセンを一緒に
溶解し、次いで該溶液を他の反応物と混合し、次いで基
材に塗布することを含む。
【0019】米国特許第5,009,812 号明細書に開示され
ている、合成ポリマーマトリックス中にハロゲン化テト
ラセレノテトラセンの針状結晶の網目状構造を含む導電
性層、フィルム又は箔を製造する方法と比べると、本発
明の方法は上記のそれらに加えてさらに別の利点を与え
る。ハロゲン化物の生成及びそれらの結晶化は、塗布が
不活性ガス雰囲気中で行われたあとで酸素を導入するま
では実質的に始まらず、塗布時の針状結晶の整列を避け
ることができるために、全方向において良好な導電性を
有する非常に均質な層をえることができる。さらに、本
発明の方法によれば、機械的により安定な非常に微細な
網目状構造の針状結晶が得られるので、フィルム及び箔
は、導電性を損なうことなく巻くことができる。この塗
布方法においては、結晶の付着がミキサー又は噴射もし
くは噴霧ノズル中に認められないので、生産の中断を実
質的に避けることができる。
【0020】反応溶液中のテトラセレノテトラセン及び
結合剤の量は、溶媒の蒸発後において塗膜が式(I)の
ハロゲン化テトラセレノテトラセン0.01〜10重量
%、好ましくは0.3〜5重量%そして結合剤99.9
〜90重量%、好ましくは99.7〜95重量%を含有
するように選択するのが好都合である。
【0021】結合剤は天然又は合成ポリマーであること
が好ましい。適切なポリマーは、代表的には、熱硬化
性、熱可塑性又は構造的に架橋されたポリマーである。
熱可塑性ポリマーは、下記のポリマ−、コポリマー又は
これらのポリマーの混合物から好都合に選択することが
できる。
【0022】1.モノオレフィン類及びジオレフィン
類、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブ
ト−1−エン、ポリ−4−メチルペント−1−エン、ポ
リイソプレン又はポリブタジエンのポリマーならびにシ
クロオレフィン類のポリマー、例えばシクロペンテン又
はノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(任意に架橋
することができる)、例えば高密度ポリエチレン(HD
PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度
ポリエチレン(LLDPE)、分枝状低密度ポリエチレ
ン(BLDPE)。
【0023】2.1).で挙げたポリマーの混合物、例
えばポリプロピレンとポリイソブテンとの混合物,ポリ
プロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP/H
DPE,PP/LDPE)及び異なる種類のポリエチレ
ンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
【0024】3.モノオレフィン類とジオレフィン類相
互のコポリマー、又は他のビニルモノマー類とのコポリ
マー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー類、線状
低密度ポリエチレン(LLDPE)及び低密度ポリエチ
レン(LDPE)とその混合物とのコポリマー類、プロ
ピレン/ブト−1−エンコポリマー類、プロピレン/イ
ソブチレンコポリマー類、エチレン/ブト−1−エンコ
ポリマー類、エチレン/ヘキセンコポリマー類、エチレ
ン/メチルペンテンコポリマー類、エチレン/ヘプテン
コポリマー類、エチレン/オクテンコポリマー類、プロ
ピレン/ブタジエンコポリマー類、イソブチレン/イソ
プレンコポリマー類、エチレン/アクリル酸アルキルコ
ポリマー、エチレン/メタクリル酸アルキルコポリマ
ー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー類、ならびにそれ
らの一酸化炭素又はエチレン/アクリル酸コポリマー類
及びそれらの塩(イオノマー類)とのコポリマー類なら
びにエチレン、プロピレン及びヘキサジエン、ジシクロ
ペンタジエン又はエチリデン−ノルボルネンなどのジエ
ン類とのターポリマー類;そして、そのようなコポリマ
ー相互の混合物及び1).で挙げたポリマーとの混合
物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポ
リマー類、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー
(EVA)類、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリ
マー(EAA),LLDPE/EVA、LLDPE/E
AA及び交互又はランダムポリアルキレン/一酸化炭素
コポリマー類ならびにそれらの他のポリマー、例えばポ
リアミド類との混合物。
【0025】4.その水素化した改質物を含む(例えば
5 −C9 )炭化水素樹脂類(例えば粘着付与剤)及び
ポリアルキレン類とデンプンの混合物。
【0026】5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチ
レン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
【0027】6.スチレン又はα−メチルスチレンとジ
エン類又はアクリル誘導体とのコポリマー類、例えばス
チレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、ス
チレン/アルキルメタクリラート、スチレン/ブタジエ
ン/アルキルアクリラート、スチレン/ブタジエン/ア
ルキルメタクリラート、スチレン/無水マレイン酸、ス
チレン/アクリロニトリル/アクリル酸メチルのコポリ
マー;スチレンコポリマー類と他のポリマー、例えばポ
リアクリル酸エステル、ジエンポリマー、又はエチレン
/プロピレン/ジエンターポリマーとの混合物、ならび
にスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプ
レン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチ
レン又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンな
どのスチレンのブロックコポリマーとの耐衝撃性混合
物。
【0028】7.スチレン又はα−メチルスチレンのグ
ラフトコポリマー類、例えばポリブタジエン上のスチレ
ン、ポリブタジエン−スチレン又はポリブタジエン−ア
クリロニトリルコポリマー類上のスチレン;ポリブタジ
エン上のスチレン及びアクリロニトリル(又はメタクリ
ロニトリル);ポリブタジエン上のスチレン、アクリロ
ニトリル及びメタクリル酸メチル;ポリブタジエン上の
スチレン及び無水マレイン酸;ポリブタジエン上のスチ
レン、アクリロニトリル及び無水マレイン酸もしくはマ
レイン酸イミド;ポリブタジエン上のスチレン及びマレ
イン酸イミド;ポリブタジエン上のスチレン及びアルキ
ルアクリラート又はメタクリラート類;エチレン/プロ
ピレン/ジエンターポリマー上のスチレン及びアクリロ
ニトリル;アクリル酸ポリアルキル又はメタクリル酸ポ
リアルキル上のスチレン及びアクリロニトリル;アクリ
ル酸エステル/ブタジエンコポリマー類上のスチレン及
びアクリロニトリルならびにそれらと6).で列挙した
コポリマーとの混合物、例えばABS、MBS,AS
A、又はAESポリマー類として知られるコポリマー混
合物類。
【0029】8.ポリクロロプレン、塩素化ゴム類、塩
素化又はスルホ塩素化ポリエチレンなどのハロゲン含有
ポリマー類、エチレン及び塩素化エチレンのコポリマー
類、エピクロロヒドリンホモ及びコポリマー類、特にハ
ロゲン含有ビニル化合物のポリマー類、例えばポリ塩化
ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリ
フッ化ビニリデンならびに塩化ビニル/塩化ビニリデ
ン、塩化ビニル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸
ビニルコポリマー類などのそれらのコポリマー類。
【0030】9.α,β−不飽和酸類及びその誘導体か
ら誘導されたポリマー類、例えばポリアクリル酸エステ
ル類及びポリメタクリル酸エステル類;アクリル酸ブチ
ルで衝撃性改質したメタクリル酸ポリメチル類、ポリア
クリルアミド類及びポリアクリロニトリル類。
【0031】10.9).で挙げた単量体類相互又はそ
れらと他の不飽和単量体類とのコポリマー類、例えばア
クリロニトリル/ブタジエンコポリマー類、アクリロニ
トリル/アルキルアクリラートコポリマー類、アクリロ
ニトリル/アクリル酸アルコキシアルキルもしくはアク
リロニトリル/ハロゲン化ビニルコポリマー類又はアク
リロニトリル/アルキルメタクリラート/ブタジエンタ
ーポリマー類。
【0032】11.不飽和アルコール類及びアミン類又
はそれらのアシル誘導体類もしくはアセタール類から誘
導されたポリマー類、例えばポリビニルアルコール、ポ
リビニルアセテート、ポリ酢酸ビニル、ポリステアリン
酸ビニル、ポリ安息香酸ビニル、ポリマレイン酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又は
ポリアリルメラミン;及び上記1).で挙げたオレフィ
ン類とのそれらのコポリマー類。
【0033】12.ポリアルキレングリコール類、ポリ
エチレンオキシド、ポリプロピレンオキシドのような環
状エーテルのコポリマーおよびホモポリマー又はそれら
のビスグリシジルエーテル類とのコポリマー類。
【0034】13.ポリオキシメチレン及びコモノマー
としてエチレンオキシドを含むポリオキシメチレン類な
どのポリアセタール類;熱可塑性ポリウレタン類、アク
リラート類又はMBSで改質したポリアセタール類。
【0035】14.ポリフェニレンオキシド類及びスル
フィド類ならびにポリフェニレンオキシド類とスチレン
ポリマー又はポリアミド類との混合物
【0036】15.一方においてヒドロキシル末端ポリ
エーテル類、ポリエステル類又はポリブタジエン類と他
方において脂肪族もしくは芳香族ポリイソシアナート類
又はその出発物質から誘導されたポリウレタン類。
【0037】16.ジアミン類とジカルボン酸類及び/
又はアミノカルボン酸類もしくは対応するラクタム類か
ら誘導されたポリアミド類及びコポリアミド類、例え
ば、ポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、
6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポ
リアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン
及びアジピン酸から出発した芳香族ポリアミド類;ヘキ
サメチレンジアミンならびにイソフタル及び/又はテレ
フタル酸ならびに改質剤としてエラストマーを用いるか
もしくは用いないで合成されたポリアミド類、例えばポ
リ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタル
アミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;そ
してまた上述のポリアミド類とポリオレフィン類、オレ
フィンコポリマー、イオノマー類又は化学的に結合もし
くはグラフトされたエラストマーとのブロックコポリマ
ー;又はポリエーテル類、例えばポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコールもしくはポリテトラメチ
レングリコールとのブロックコポリマー;ならびにEP
DMもしくはABSで改質したポリアミド類又はコポリ
アミド類;そして加工中に縮合したポリアミド類(RI
Mポリアミド系)。
【0038】17.ポリ尿素類、ポリイミド類、ポリア
ミド−イミド類及びポリベンゾイミダゾール類
【0039】18.ジカルボン酸類とジオール類及び/
又はヒドロキシカルボン酸類もしくは対応するラクトン
類から誘導されたポリエステル類、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ
−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート
及びポリヒドロキシベンゾアート類ならびにヒドロキシ
ル末端ポリエーテル類から誘導されたブロックコポリエ
ーテルエステル類;そしてまたポリカーボナート類又は
MBSを用いて改質されたポリエステル類。
【0040】19.ポリカーボナート類及びポリエステ
ルカーボナート類
【0041】20.ポリスルフォン類、ポリエーテルス
ルフォン類及びポリエーテルケトン類。
【0042】21.セルロース、ゴム、ゼラチン及びそ
れらの化学的に改質した同族誘導体類のような天然ポリ
マー類、例えば酢酸セルロース類、プロピオン酸セルロ
ール類、及び酪酸セルロース類、又はメチルセルロース
などのセルロースエーテル類;ならびにロジン類及びそ
の誘導体類。
【0043】22.上記のポリマーのブレンド(ポリブ
レンド)、例えば、PP/EPDM、ポリアミド/EP
DM又はABS、PVC/EVA,PVC/ABS、P
VC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC
/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/ア
クリル酸エステル、POM/熱可塑性PUR、PC/熱
可塑性PUR、POM/アクリル酸エステル、POM/
MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコ
ポリマー類、PA/HDPE、PA/PP、PA/PP
O。
【0044】23.ジグリシジル化合物のポリエーテル
類、代表的にはジグリシジルエーテル類及とジオール類
から、例えばビスフェノールAとビスフェノールAのジ
グリシジルエーテルからのポリエーテル類。
【0045】好ましい熱可塑性ポリマーは、ポリオレフ
ィン類、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリル酸エステ
ル類、ポリメタクリル酸エステル類、ポリアミド類、ポ
リエステル類、ポリカーボナート類、芳香族ポリスルホ
ン類、芳香族ポリエーテル類、芳香族ポリエーテルスル
ホン類、ポリイミド類及びポリビニルカルバゾールであ
る。
【0046】熱硬化性及び構造的に架橋されたポリマー
は、代表的には下記のポリマーであってよい。
【0047】1.一方においてアルデヒド類および他方
においてフェノール類、ユリア樹脂又はメラミン樹脂か
ら誘導された、フェノ−ル/ホルムアルデヒド樹脂、ユ
リア/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアル
デヒド樹脂などの架橋されたポリマー類。
【0048】2.乾性及び非乾性アルキド樹脂類
【0049】3.飽和及び不飽和ジカルボン酸類と多価
アルコール類とのコポリエステルならびに架橋剤として
のビニル化合物から誘導された不飽和ポリエステル樹
脂、ならびに難燃性のそれらのハロゲン含有改質物。
【0050】4.エポキシアクリル酸エステル、ウレタ
ンアクリル酸エステル又はポリエステルアクリル酸エス
テルなどの置換アクリル酸エステル類から誘導された架
橋し得るアクリル樹脂類。
【0051】5.メラミン樹脂、ユリア樹脂、ポリイソ
シアナート類又はエポキシ樹脂で架橋された、アルキド
樹脂、ポリエステル樹脂又はアクリル酸樹脂類。
【0052】6.架橋されたポリジエン類から誘導され
たゴム、例えばブタジエンゴムまたはイソプレンゴム;
シリコーンゴム。
【0053】7.ポリエポキシド類、例えばビスグリシ
ジルエーテル類又は脂環式ジエポキシド類から誘導され
た、そして架橋剤として硬化剤を含有するこができる
か、又は硬化促進剤を用いて熱的にもしくは放射線照射
により架橋されたエポキシ樹脂類。
【0054】架橋されたポリマー類のなかでも、ポリエ
ポキシド類として、好ましくは、分子中に平均2個のエ
ポキシ基を含むグリシジル化合物から誘導された架橋エ
ポキシ樹脂が好ましい。特に好適なグリシジル化合物
は、ヘテロ原子(例えば、硫黄、好ましくは酸素もしく
は窒素)に結合した2個のグリシジル基、β−メチルグ
リシジル基又は2,3−エポキシシクロペンチル基を含
むグリシジル化合物、特に、ビス(2,3−エポキシシ
クロペンチル)エーテル;1,4−ブタンジオールなど
の多価脂肪族アルコール類又はポリプロピレングリコー
ル類などのポリアルキレングリコール類のジグリシジル
エーテル類;2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキ
シル)プロパンなどの脂環式ポリオール類のジグリシジ
ルエーテル類;レゾルシノール、ビス(p−ヒドロキシ
フェニル)メタン、2,2−ビス(p−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン(=ジオメタン)、2,2−ビス(4´
−ヒドロキシ−3´,5´−ジブロモフェニル)プロパ
ン、1,3−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタンな
どの多価フェノール類のジグリシジルエーテル類;上記
の二価アルコール類又は二価フェノール類のビス(β−
メチルグリシジル)エーテル類;フタル酸、テレフタル
酸、Δ4 −テトラヒドロフタル酸及びヘキサヒドロフタ
ル酸などのジカルボン酸類のジグリシジルエステル類;
N,N−ジグリシジルアニリン、N,N−シグリシジル
トルイジン、N,N−シグリシジル−p−アミノフェニ
ルメチルエーテル、N,N´−ジメチル−N,N´−ジ
グリシジルビス(p−アミノフェニル)メタンなどの、
第一級アミン類及びアミド類ならびに2個のN原子を含
む複素環式窒素塩基類のN,N−ジグリシジルエーテル
誘導体、ならびにジ第二級ジアミド類及びジアミン類の
N,N´−ジグリシジル誘導体;N´,N″−ジグリシ
ジル−N−フェニル−イソシアヌレート;N,N´−ジ
グリシジルエチレン尿素;N,N´−ジグリシジル−
5,5−ジメチルヒダントイン、N,N´−ジグリシジ
ル−5−イソプロピル−ヒダントイン、N,N−メチレ
ンビス(N´,N´−ジグリシジル−5,5−ジメチル
ヒダントイン)、1、3−ビス(N−グリシジル−5,
5−ジメチルヒダントイン)−2−ヒドロキシプロパ
ン;N,N´−ジグリシジル−5,5−ジメチル−6−
イソプロピル−5,6−ジヒドロウラシル、トリグリシ
ジルイソシアヌレートである。
【0055】エポキシ樹脂の好ましい群は、グリシジル
化したノボラック類、ヒダントイン類、アミノフェノー
ル類、ビスフェノール類及び芳香族ジアミン類又は脂環
式エポキシ化合物を含む。特に好ましいエポキシ樹脂類
は、グリシジル化したクレゾールノボラック類、ビスフ
ェノールAとビスフェノールFジグリシジルエーテル、
ヒダントイン−N,N´−ビスグリシド、p−アミノフ
ェノールトリグリシド、ジアミノジフェニルメタンテト
ラグリシド、ビニルシクロヘキセンジオキシド、3,4
−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシ
クロヘキサンカルボキシラート、またはそれらの混合物
である。
【0056】さらに別の好適なエポキシ樹脂は、そのよ
うなエポキシ化合物類をエポキシ硬化剤と予備反応させ
た付加物、例えばビスフェノールAとビスフェノールA
のジグリシジルエーテルの付加物、又は2個の末端カル
ボキシル基を持つオリゴエステル類とエポキシド類を予
備反応させた付加物である。
【0057】エポキシ樹脂の好適な硬化剤は、酸性又は
塩基性化合物である。好適な硬化剤の例は、多価フェノ
ール類(レゾルシノール、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン)又はフェノール−ホルムアルデ
ヒド樹脂;多塩基カルボン酸類及びそれらの酸無水物、
例えば、フタル酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水
物、ヘキサヒドロフタル酸無水物、4−メチルヘキサヒ
ドロフタル酸無水物、3,6−エンドメチレン−テトラ
ヒドルフタル酸無水物、4−メチル−3,6−エンドメ
チレン−テトラヒドロフタル酸無水物(メチルナジン酸
無水物)、3,4,5,6,7,7−ヘキサクロロエン
ドメチレン−テトラヒドロフタル酸無水物、コハク酸無
水物、アジピン酸無水物、トリメチルアジピン酸無水
物、セバシン酸無水物、マレイン酸無水物、ドデシルコ
ハク酸無水物、ピロメリト酸二無水物、トリメリト酸無
水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物又はそ
のような無水物の混合物である。
【0058】硬化剤の好ましい群は、ノボラック類及び
ポリカルボン酸無水物類を含む。
【0059】前記エポキシ樹脂は、硬化促進剤を用いて
又は熱硬化触媒のみを用いてさらに硬化させることがで
きる。硬化促進剤及び触媒の例は、3−エチル−4−メ
チルイミダゾール、トリアミルアンモニウムフェノラー
ト;モノ−又はポリフェノール類(フェノール、ジオメ
タン、サリチル酸);三フッ化ホウ素及び有機化合物と
のその錯体、例えば、三フッ化ホウ素エーテル錯体及び
三フッ化ホウ素アミン錯体(BF3 /モノエチルアミン
錯体);リン酸及び亜リン酸トリフェニルである。
【0060】硬化促進剤及び触媒は、通常エポキシ樹脂
に基いて0.1〜10重量%の量が添加される。エポキ
シ樹脂の硬化剤は、通常、硬化剤のエポキシ基及び官能
基に基いて等モル量が添加される。
【0061】加工特性、機械的、電気的及び熱的特性、
表面特性及び光安定性を高めるための別の添加剤をポリ
マーに混合することができる。そのような添加剤の例
は、微粒の充填剤、補強充填剤、可塑剤、潤滑剤及び離
型剤、付着促進剤、帯電防止剤、酸化防止剤、熱及び光
安定剤、顔料ならびに染料である。
【0062】本発明の方法により製造される、ハロゲン
化テトラセレノテトラセンを含有するポリマー(以下
「組成物」と呼ぶ)の好ましい態様は、成形物、フィル
ム、箔、繊維、又は基材の少なくとも一つの表面上の塗
膜として形成されるそれらのポリマーを含む。
【0063】本発明の特に好ましい態様において、新規
な組成物は、フィルムもしくは箔又は基材の少なくとも
一つの表面上の塗膜の形態である。そのような態様は、
熱可塑性ポリマー又は熱硬化性ポリマーもしくは構造的
に架橋されたポリマーの少なくとも一つの出発物質を不
活性溶媒中に溶解又は懸濁し、次いで該溶液又は懸濁液
と反応混合物を混合し、次に公知の塗布法により、予熱
してもよい基材に組成物を塗布し、その後酸素を通じな
がら加熱して溶媒を除去することにより好都合に製造す
ることができ、そして架橋し得る組成物を、次にさらに
十分硬化させることができる。自己支持性フィルム及び
箔は、塗膜を基材から剥がすことにより又は塗布する方
法、代表的にはカーティンコーティングにより得ること
ができる。
【0064】好適な基材の例は、ガラス、金属、プラス
チック、無機物(鉱物)及びセラミック材料、木材なら
びに紙である。基材は如何なる外形でもよく、代表的に
は成形物、フィラメント、繊維、布、棒、管、リボン、
シート、板、ロール又はケーシングである。
【0065】好適な塗布法は、代表的には、刷毛塗り、
ロール塗り、ドクタコーティング、流延、スピンコーテ
ィング、カーティンコーティング及び噴霧法である。ド
クタコーティング、流延及び噴霧法が特に好ましい塗布
法である。
【0066】ポリマー及びポリマーの出発原料用の好適
な不活性溶媒は、代表的には、極性でかつ好ましくは非
プロトン性溶媒であって、単独に又は少なくとも二つの
溶媒の混合物で用いてよい。そのような溶媒の代表的な
例は、エーテル類(ジブチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチル又は
ジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチル又は
ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエー
テル、トリエチレングリコールジメチルエーテル)、ハ
ロゲン化炭化水素類(塩化メチレン、クロロホルム、
1,2−ジクロロエタン、1,1,1,−トリクロロエ
タン、1,1,2,2,−テトラクロロエタン)、カル
ボン酸エステル類及びラクトン類(酢酸エチル、プロピ
オン酸メチル、安息香酸エチル、酢酸2−メトキシエチ
ル、γ−ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ピバロ
ラクトン)、カルボキシアミド類及びラクタム類(N,
N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムア
ミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿
素、ヘキサメチルリン酸トリアミド、γ−ブチルラクタ
ム、ε−カプロラクタム、N−メチルピロリドン、N−
アセチルピロリドン、N−メチルカプロラクタム)、ス
ルホキシド類(ジメチルスルホキシド)、スルホン類
(ジメチルスルホン、ジエチルスルホン、トリメチレン
スルホン、テトラメチレンスルホン)、第三級アミン類
(N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン)、置
換ベンゼン類(ベンゾニトリル、クロロベンゼン、o−
ジクロロベンゼン、1,2,4−トリクロロベンゼン、
ニトロベンゼン、トルエン、キシレン)及びニトリル類
(アセトニトリル、プロピオニトリル)ならびにアセト
ン及びメチルブチルケトンなどのケトン類である。
【0067】ポリマー又は熱硬化性ポリマーもしくは構
造的に架橋されたポリマーの出発物質の存在下で本発明
の方法を行なうには、溶媒の混合物、好ましくは上記の
溶媒とN−アルキル化された酸アミド類及びラクタム類
との混合物を用いることが好都合である。
【0068】塗布法は、個々の成分を別個に溶解し、選
択された方法を適用する直前にそれらを一緒にすること
により好都合に行なうことができる。しかし、成分の二
つの溶液、例えば、溶媒、ポリマー及びテトラセレノテ
トラセンもしくはアンモニウムハロゲン化物の溶液、又
は溶媒、アンモニウムハロゲン化物及びテトラセレノテ
トラセンの溶液を調製するか、又は全ての成分を一つの
溶液に一緒に調製することもできる。
【0069】溶液は加熱することが好ましく、40〜2
50℃まで加熱することが好都合である。溶媒の除去を
促進するために基材も加熱することも有用であるが、こ
れは通常50〜250℃、より好ましくは70〜200
℃、そして最も好ましくは80〜150℃の温度範囲
で、塗膜が乾燥するまで行なわれる。自己支持性フィル
ム又はシートを得るために塗膜をはがすことが望まれる
場合には、基材を塗布の前に粘着防止剤で処理すること
ができる。
【0070】基材に溶媒中のCT錯体の溶液又は懸濁液
を塗布し、その後で該溶媒を蒸発させることにより、基
材上にCT錯体の針状結晶の網目状構造の純粋な被膜を
製造することもできる。そのような被膜は、導電性を高
めるために、好都合にはCu、PtもしくはPdを用い
て電気化学的に金属化することができる。そのような純
粋な被膜にポリマーの保護コーティングを施すことも有
用でありうる。
【0071】被膜の厚さは、塗布法の選択に応じて、広
い範囲で変化させることができる。噴霧法によれば非常
に薄い層が得られるが、より厚い被膜は、刷毛塗り及び
流延法によっても得ることができる。被膜の厚さは、代
表的には0.01〜5000μm、好ましくは0.1〜
1000μm、そして最も好ましくは0.1〜500μ
mであることができる。
【0072】ポリマーの選択に応じて、本発明の新規な
組成物は、不透明又は透明であり、顕著な電気的特性を
有する。このようにして、驚くべきことに、この塗膜及
び成形物は、不均質材料にとってはほかの場合には達成
することが困難であるか全く達成できないような優れた
放電能力を有している。したがって、この組成物は、部
品の静電遮蔽用に帯電防止処理を施した構成部品を製造
したり、帯電防止処理を施した成形物を製造するのに用
いるのに特に適している。高い導電性のため、該新規な
組成物を電気導体、例えば、ディスプレイ素子又は電子
部品の電極ならびにコンデンサーの電荷キャリヤとして
使用することもできる。この組成物は優れた機械的強度
及び性能特性も有している。
【0073】
【実施例】下記の実施例は、本発明をより詳細に説明す
るものである。
【0074】実施例A1:(テトラセレノテトラセン)
2 Clの調製 テトラセレノテトラセン200mg(0.3704mmol)
をスルホン化フラスコ中でN−メチルピロリドン(NM
P)120 ml にアルゴン気流下、140℃で撹拌しな
がら溶解した。溶液を95℃まで冷却し、次に1%のト
リメチルアミン塩酸塩(0.1852mmol)及び2%の
水を含有するNMPの溶液1.77 mlと3%過酸化水
素水溶液(0.0926mmol)0.105 ml を加え
た。その後で、アルゴン気流を酸素気流に換えて、反応
混合物を100℃で1.5時間撹拌した。標記の化合物
が微細な黒色の針状結晶として沈殿した。室温まで冷却
した後に、該黒色の沈殿をろ過により単離し、NMP及
びアセトンで洗浄し、次に高減圧下50℃で乾燥して比
電気抵抗σ=24Ω-1・cm-1(結晶質粉末測定)を有す
る152.5mg(75%)の(テトラセレノテトラセ
ン)2 Clを得た。
【0075】実施例A2:(テトラセレノテトラセン)
2 Clの調製 テトラセレノテトラセン9.80g を144℃でN−メ
チルピロリドン6000g に溶解した。該NMPを供給
容器から混合室に72 ml /分で連続的に供給し、混合
室で0.7%のトリメチルアミン塩酸塩と2%の過酸化
水素(30%)を含有するN−メチルピロリドンの溶液
1.67 ml /分と混合した。反応混合物を室温まで冷
却した。得られた(テトラセレノテトラセン)2 Clの
結晶をろ過により単離し、100℃、0.1mbarで乾燥
した。収量は7.8g であった。単離した結晶は、X線
粉末分析により(テトラセレノテトラセン)2 Clと同
定された。
【0076】実施例A3:(2−フルオロテトラセレノ
テトラセン)2 Clの調製 2−フルオロテトラセレノテトラセン66.8mgを14
0℃で溶解した。30分後、浴温を10分で100℃ま
で下げた。次いで1%のトリメチルアミン塩酸塩と水を
含有するN−メチルピロリドンの溶液600μlを加
え、その後で混合物をN−メチルピロリドン中の3%過
酸化水素の溶液120μlと混合した。冷却しながら反
応混合物中に空気を通すと、結晶が沈殿した。針状の結
晶を室温でろ過により単離し、次に100℃、0.1mb
arで4時間乾燥し、長さ50〜100μmを有する針状
結晶54.4mgを得た。これらの結晶は導電性を有して
いた。単離された化合物はX線粉末分析により(2−フ
ルオロテトラセレノテトラセン)2 Clと同定された。
【0077】実施例B1:導電性ポリカーボナートフィ
ルムの製造 テトラセレノテトラセン30mgとポリカーボナート2.
5g を150℃でNMP14.5g 中に溶解した。約3
0分後、1%のトリメチルアミン塩酸塩と1%の水を含
有するNMPの溶液300μlを加え、そのようにして
得られた混合物を次に30%過酸化水素水溶液3μlと
混合した。この熱混合物をドクターブレードを用いてガ
ラス板に塗布し(未乾燥塗膜厚さ約270μm)、溶媒
を110℃で蒸発させて、(テトラセレノテトラセン)
2 Clの針状結晶の密度の高い網目状構造を含み、約2
4μmの被膜厚さを有する透明なポリカーボナートフィ
ルムを得た。導電率は、0.15S/cmであった。
【0078】実施例B2:導電性ポリカーボナートフィ
ルムの製造 テトラセレノテトラセン30mgとポリカーボネート2.
5g を150℃でNMP14.5g 中に溶解した。約3
0分後、1%のトリメチルアミン塩酸塩、1%の水、1
%のH22 及び5%のポリカーボナートを含有するN
MPの溶液300μlを加え、成分を混合した。熱混合
物をドクターブレードを用いてガラス板に塗布し(未乾
燥塗膜厚さ約270μm)、溶媒を110℃で蒸発させ
て、(テトラセレノテトラセン)2 Clの針状結晶の密
度の高い網目状構造を含み、約22μmの被膜厚さを有
する透明なポリカーボナートフィルムを得た。導電率
は、0.08S/cmであった。
【0079】実施例B3:導電性ポリカーボナートフィ
ルムの製造 テトラセレノテトラセン18.1mgとポリカーボネート
0.9g を150℃でNMP24g 中に溶解した。約1
時間後、1%のトリメチルアミン塩酸塩と1%の水を含
有するNMPの溶液180μl、次に3%H22 水溶
液10μlを加え、それから成分を混合した。混合物を
ガラス板に噴霧し(噴霧条件:2流体鋼製ノズル、推進
剤アルゴン、噴霧速度4cm/秒、ノズル−ガラス板間距
離約20cm)、溶媒を110℃で蒸発させて、(テトラ
セレノテトラセン)2 Clの針状結晶の密度の高い網状
目構造を含み、約5μmの被膜厚さを有する透明なポリ
カーボナートフィルムを得た。導電率は、0.77S/
cmであった。
【0080】実施例B4:導電性ポリエーテルフィルム
の製造 テトラセレノテトラセン44.18mgとポリエーテル
(ビスフェノールA及びビスフェノールAのジグリジル
エーテルの重付加物)3.0g を150℃でNMP48
g 中に溶解した。約45分後、1%のトリメチルアミン
塩酸塩と2%の水を含有するNMPの溶液400μl、
次にNMP/水(9:1)中の3%H22溶液300
μlを加え、それから成分を撹拌して混合した。混合物
をガラス板に噴霧し(噴霧条件:2流体鋼製ノズル、推
進剤アルゴン、噴霧速度4cm/秒、ノズル−ガラス板間
距離約20cm)、溶媒を110℃で蒸発させて、(テト
ラセレノテトラセン)2 Clの針状結晶の密度の高い網
状目構造を含み、約5μmの被膜厚さを有する透明なポ
リエーテルフィルムを得た。導電率は、1S/cmであっ
た。
【0081】実施例B5:導電性ポリエーテルイミドフ
ィルムの製造 テトラセレノテトラセン40mgとポリエーテルイミド
4.0g を155℃でN−エメチルピロリドン20g 中
に溶解した。次いで、0.8%のトリメチルアミン臭化
水素酸塩、1.6%の過酸化水素(30%)及び2%の
水を含有するN−メチルピロリドンの溶液660μlを
加え、成分を混合した。熱混合物をドクターブレードを
用いて予熱したガラス板に塗布し(未乾燥塗膜厚さ約2
50μm)、溶媒を120℃で蒸発させて、(テトラセ
レノテトラセン)2 Brの針状結晶の導電性網目状構造
を含み、約20μmの被膜厚さを有する透明なポリエー
テルイミドフィルムを得た。導電率は、0.1S/cmで
あった。
【0082】実施例B6:導電性ポリカーボナートフィ
ルムの製造 テトラセレノテトラセン33.2mgとポリカーボナート
2.5g を150℃でNMP17.5g 中に溶解した。
約50分後、1%のトリメチルアミン臭化水素酸塩と2
%の水を含有するNMPの溶液450μlを加え、次
に、成分をN−メチルピロリドン中の3%過酸化水素溶
液40μlと混合した。熱混合物をドクターブレードを
用いてガラス板に塗布し(未乾燥塗膜厚さ約270μ
m)、溶媒を110℃で蒸発させて、(テトラセレノテ
トラセン)2 Brの針状結晶の密度の高い導電性網目状
構造を含み、約20μmの被膜厚さを有するポリカーボ
ナートフィルムを得た。導電率は、0.2S/cmであっ
た。
【0083】実施例B7:導電性ポリエーテルフィルム
の製造 テトラセレノテトラセン13.6mgとポリエーテル(ビ
スフェンールA及びビスフェノールAのジグリジルエー
テルの重付加物)1.5g を150℃でNMP25g 中
に溶解した。約1時間後、1%のトリメチルアミン塩酸
塩と1%の水を含有するNMPの溶液140μl、次に
NMP中の3%H22 溶液50μlを加え、成分を撹
拌して混合した。混合物をp−ドープ及n−ドープした
シリコンウエハの各々に噴霧し(噴霧条件:2流体鋼製
ノズル、推進剤アルゴン、噴霧速度4cm/秒、ノズル−
ウエハ間距離約20cm)、溶媒を100℃で蒸発させ
て、各ウエハ上に(テトラセレノテトラセン)2 Clの
針状結晶の密度の高い網目状構造を含み、約7μmの被
膜厚さを有する透明なポリエーテルフィルムを得た。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I): 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、それぞれ互いに
    独立して、HもしくはFであるか;R1 はCH3 であ
    り、R2 、R3 及びR4 はHであるか;R1 、R2、R3
    及びR4 は、それぞれCH3 であるか;又はR1 及び
    2 はCH3 もしくはClであり、R3 及びR4 はHで
    あり;そしてXはCl又はBrである)で示される塩化
    又は臭化テトラセレノテトラセン類を製造する方法であ
    って、式(II): 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 及びR4 は、前記と同義であ
    る)で示されるテトラセレノテトラセンと、化学量論量
    のアンモニウム塩化物又はアンモニウム臭化物とを、極
    性非プロトン性溶媒中で酸素の存在下に高温で反応させ
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 式(I)のXがClである請求項1記載
    の方法。
  3. 【請求項3】 式(II)の化合物が2−フルオロテトラ
    セレノテトラセン、2,3−ジフルオロテトラセレノテ
    トラセン、2,3,8,9−テトラフロオロ−又は2,
    3,8,9−テトラメチルテトラセレノテトラセン及び
    テトラセレノテトラセンよりなる群から選択される請求
    項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(II)の化合物がテトラセレノテトラ
    センである請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 溶媒がN−アルキル化酸アミド又はラク
    タムである請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 溶媒がN−メチルピロリドンである請求
    項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 テトラセレノテトラセン類1モル当量に
    対して、アンモニウム塩化物又はアンモニウム臭化物を
    少なくとも1/2モル当量及び酸素を少なくとも1/2
    モル当量使用する請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 純粋な酸素又は空気を使用する請求項1
    記載の方法。
  9. 【請求項9】 過酸化水素が反応混合物に加えられる
    か、又は反応が過酸化水素のみを用いて行なわれる請求
    項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 過酸化水素をアンモニウム塩化物もし
    くはアンモニウム臭化物の量の少なくとも20%の量又
    は10倍までの過剰量で使用する請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 反応を40〜250℃の温度範囲で行
    う請求項1記載の方法。
  12. 【請求項12】 反応を70〜200℃の温度範囲で行
    う請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 反応を80〜150℃の温度範囲で行
    う請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 アンモニウム塩化物又はアンモニウム
    臭化物が、ピリジン塩酸塩及び式:R567 N・H
    Cl(式中、R5 は直鎖もしくは分枝鎖C1−C8 アル
    キル又はC4 −C8 シクロアルキルであり、R6 及びR
    7 は、それぞれ互いに独立して、H又はR5 の意味を有
    するか;又はR5 とR6 は、一緒になって、テトラメチ
    レン、ペンタメチレンもしくは3−オキサ−1,5−ペ
    ンチレンであり;そしてR7 はH又はR5 の意味を有す
    る)で示される塩酸塩ならびに対応する臭化水素酸塩か
    ら選択される請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 アルキルが1〜4個の炭素原子を含む
    請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 塩酸塩が、式R567 N・HCl
    (式中、R5 、R6及びR7 は、C1 −C4 アルキルで
    ある)で示される塩酸塩である請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 R5 、R6 及びR7 がメチル又はエチ
    ルである請求項14記載の方法。
  18. 【請求項18】 請求項1記載の反応溶液に有機結合剤
    を溶解し、この溶液を基材に塗布し、次いで酸素の存在
    下に高温で溶媒を蒸発させて、基材上の有機結合剤のマ
    トリックスに式(I)の(テトラセレノテトラセン)2
    Cl又は(テトラセレノテトラセン)2 Brの化合物の
    針状結晶の網目状構造を含む層を形成させることを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  19. 【請求項19】 反応溶液がさらに過酸化水素を含む請
    求項18記載の方法。
  20. 【請求項20】 反応溶液中のテトラセレノテトラセン
    及び結合剤の量が、溶媒の蒸発後において、塗膜中に式
    (I)のハロゲン化テトラセレノテトラセン0.01〜
    10%及び結合剤99.9〜90%を含有する量である
    請求項18記載の方法。
  21. 【請求項21】 反応溶液及び塗膜の製造を不活性ガス
    雰囲気下で行う請求項18記載の方法。
  22. 【請求項22】 結合剤が、熱可塑性ポリマー又は塗布
    後に硬化もしくは架橋される、熱硬化性もしくは構造的
    に架橋されたポリマーの出発物質である請求項18記載
    の方法。
  23. 【請求項23】 熱可塑性ポリマーが、ポリオレフィン
    類、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
    ン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリルラート類、ポ
    リメタクリルラート類、ポリアミド類、ポリエステル
    類、ポリカーボナート類、芳香族ポリスルホン類、芳香
    族ポリエーテル類、芳香族ポリエーテルスルホン類、ポ
    リイミド類及びポリビニルカルバゾールよりなる群から
    選択される請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】 フィルム又は箔の製造のための被膜を
    基材から剥がす請求項18記載の方法。
  25. 【請求項25】 流延法により連続的に行う請求項24
    記載の方法。
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