JPH06166682A - キナ酸誘導体およびその製造方法 - Google Patents

キナ酸誘導体およびその製造方法

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JPH06166682A
JPH06166682A JP5191256A JP19125693A JPH06166682A JP H06166682 A JPH06166682 A JP H06166682A JP 5191256 A JP5191256 A JP 5191256A JP 19125693 A JP19125693 A JP 19125693A JP H06166682 A JPH06166682 A JP H06166682A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キナ酸誘導体およびその製造方法 【構成】 キナ酸の1−、5−O−モノ−および3,4
−O−ビス−置換誘導体は、ヒドロキシル基を保護した
ヒドロキシシンナミン酸の誘導体をキナ酸誘導体と反応
させてエステルを形成し、次に保護基は酸度および温度
の調整條件下で開裂することにより製造する。これらの
條件によりエステル化の位置特異性が得られ、分解また
は異性化を回避できる。 【効果】 本方法により新規キニドを高収量で得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキナ酸の新規誘導体およ
びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】キナ
酸の誘導体は植物界に広く存在する。例えば、コーヒー
生豆のクロロゲン酸含量は10%までの乾物を表わすこ
とができる。「クロロゲン酸」とは実際にカフェオイ
ル、ジカフェオイル、p−クマロイル、フェルロイルお
よびカフェオイルフェルロイルキナ酸を含むキナ酸誘導
体の比較的複雑な混合物を包含する。焙煎後、コーヒー
粒は化合物の一層複雑な混合物を含有し、その化合物の
いくつかはキニドとして既知のキナ酸ラクトンにより形
成され、またはさらに他の異性体が熱処理中形成され
る。いくつかのこれらの誘導体は抗菌活性、アヘン剤拮
抗活性、抗炎症活性、細胞増殖抑制活性、ロイコトリエ
ンの生合成における細胞増殖抑制活性および阻害活性を
示す。いくつかのこれらの化合物は抗ウレアーゼ活性を
示すことが分かったが、その使用は出願人が提出した同
時係属出願の主題である。
【0003】ヒドロキシシンナモイルキナ酸の合成は、
例えばE.HaslamらのJ.Chem.Soc.
964,2137〜2146に記載される。しかし、既
知方法は鍵のエステル化方法が位置選択性でなく、分離
しなければならない異性体混合物を生成する場合、必要
な化合物を単離するために向流分配技術に基づく微妙か
つ労力を要する分離工程を含む。さらに、既知方法はヒ
ドロキシシンナミン酸反応体に対し保護基を使用し、こ
れは激しい條件下(強酸または強塩基および加熱)での
み開裂することができ、クロロゲン酸誘導体の異性化を
生ずる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はキナ酸の新規誘
導体、すなわち一般式:
【化4】 [式中、R1 はH、およびR2 およびR3 は同一または
異ることができ、そして式:
【化5】 (式中、R4 はH、OCH3 またはOHである)に相当
する基を表わし、またはR1 は式:
【化6】 (式中、R4 は上記規定の通りである)に相当する基で
あり、そしてR2 およびR3 はHを表わす]に相当する
キニドに関する。
【0005】本発明による新規化合物は上記の興味ある
適用を有するキナ酸の製造に対し非常に有用な中間体生
成物である。さらに、3,4−O−ジカフェオイルキニ
ドは変力作用陰性を示した。3,4−O−ジフェルロイ
ルキニドは5μg/mlの用量でアラキドン酸により誘発
される血小板凝集の試験管内阻害も示した。
【0006】本発明はキナ酸の1−または5−モノ置換
または3,4−ビス置換誘導体にも関し、これらではヒ
ドロキシル基が保護されたヒドロキシシンナミン酸の誘
導体をキナ酸誘導体と反応させてエステルを形成し、そ
の後保護基を開裂する。この方法は1−モノ置換および
3,4−ビス−置換誘導体の場合、使用するキナ酸誘導
体はキニドであり、最終キナ酸誘導体は調整條件下でキ
ニドの酸加水分解により得られ、そして保護基は酸度お
よび温度の調整條件下で開裂でき、これらの調整條件は
エステル化の位置特異性に対し供し、そして分解または
異性化を回避すうることに特徴がある。
【0007】本発明方法の第1態様では、キニドの1−
O−ヒドロキシシンナモイル誘導体を高収量で製造し、
次にキナ酸に転換する。このため、キナ酸の3,4およ
び5位置のOH官能基および1位置のカルボキシル官能
基は、例えばp−トルエンスルホン酸の存在でアセトン
と反応させて保護し、これにより3,4−O−イソプロ
ピリデンキニドを生成する。従って、1位置のヒドロキ
シル基のみを、フェノール官能基が保護されているヒド
ロキシシンナミン酸の反応性誘導体により、エステル化
に対し利用できる。この反応性誘導体は、例えば無水物
または好ましくは酸クロリドでよい。
【0008】フェノール官能基を保護するために選択し
た基はカーボネート、例えばp−クマル酸およびフェル
ラ酸の場合トリクロロエチルカーボネートであり、これ
は温和な條件下で、例えば環境温度で酢酸媒体中の亜鉛
により開裂できる。カフェ酸の場合、メチルカーボネー
トを使用することが好ましい。これは温和な條件下で、
例えば沸騰ピリジン中でトリクロロメチルシランの存在
で塩化リチウムにより検知しうる程の異性化を生ずるこ
となく容易に開裂できる。
【0009】ヒドロキシシンナミン酸を保護するカーボ
ネートを開裂する前に、キニドの3および4位置のOH
官能基を保護するアセトニド基は解放しなければならな
い。このため環境温度でトリフルオロ酢酸の高濃度水溶
液を使用し、高温で酢酸を使用する通例條件下で起こる
分解を避けることができる。最後に、キニドに相当する
キナ酸を製造するために、キニドは再度調整條件下で、
例えば極性溶媒、例えばテトラヒドロフラン中で、低
温、好ましくは0℃のオーダの低温で、濃塩酸により酸
加水分解する。
【0010】3,4−ビス置換誘導体の製造に対し本発
明方法の第2態様では、使用する出発生成物は1位置を
保護した上記3,4−O−イソプロピリデンキニドであ
る。使用保護基はトリクロロエチルカーボネートが好ま
しい。3および4位置のOH官能基は上記の保護アセト
ニド基の開裂により反応しやすくなる。未保護キニドは
次にフェノール官能基を保護したヒドロキシシンナミン
酸誘導体と反応させる。この反応性誘導体は、例えば無
水物または好ましくは酸クロリドでよい。上記の第1態
様と関連して、トリクロロエチルカーボネート保護基は
p−クマロイルおよびフェロイル誘導体の製造に使用す
ることが好ましいが、一方メチルカーボネートはカフェ
ルオイル誘導体に対し使用する。次に保護基は開裂し、
キニドのラクトン環は上記のように開環する。
【0011】置換5−ヒドロキシシンナモイルキナ酸を
製造するための本発明方法の第3態様では、出発物質
は、例えばアセトニド基により保護された3,4−O−
キニドであり、この基のラクトン環は次に開環して5位
置のOH官能基を開放し、カルボキシル基を保護した後
エステル化できる。フェナシルハライド、例えばフェナ
シルブロミドはこの目的に対し使用し、1位置のカルボ
キシル官能基をエステル化し、従ってラクトン環が重炭
酸ナトリウムにより開環後置換活性基により保護でき
る。使用するフェナシルエステルは調整條件下で、例え
ば環境温度で酢酸中の亜鉛により開裂できる。次に5位
置のOH官能基はフェノール官能基を、例えばp−クマ
ル酸およびフェルラ酸の場合トリクロロエチルカーボネ
ートにより、およびカフェ酸の場合メチルカーボネート
またはベンジリデンにより保護されたヒドロキシシンナ
ミン酸の反応性誘導体によりエステル化する。エステル
化後各種保護基は周辺置換基、例えば1位置のカルボキ
シル官能基を保護するフェナシル基、ヒドロキシシンナ
ミン酸のフェノール官能基を保護するカーボネートおよ
び任意にはベンジリデン基、およびキナ酸骨格の3およ
び4位置のOH官能基を保護するアセトニド基の基の解
放から始めて順次開裂する。ベンジリデン基は環境温度
で水の存在でトリフルオロ酢酸により容易に開裂でき
る。他の保護基も上記した温和な條件下で開裂できる。
【0012】これらの各種態様で製造した化合物は、各
工程が異性化を生ぜずに完了し、化合物は次に容易に精
製できるので高収量で得られる。
【0013】本発明は次例により説明する。例中、部お
よび%は特記しない限り重量による。出発化合物および
反応体はすべてFluka AGからのものである。溶
媒は使用前に無水にした。中圧液体クロマトグラフィ
(MPLC)はBuechiクロマトグラフを使用して
行なった。クロマトグラフィに使用したポリアミドは予
めメタノールで洗浄し、次に使用前に乾燥した。化合物
の構造はプロトンの核磁気共鳴(NMR)により証明し
た。元素分析の結果、収量および融点を示す。
【0014】例1〜3 1. 1−O−p−クマロイルキニドおよび1−O−p
−クマロイルキナ酸の合成 1.1. 3,4−O−イソプロピリデンキニド 900mlアセトン中の66.2g(344.4ミリモ
ル)のキナ酸および2.1g(11ミリモル)のp−ト
ルエンスルホン酸の懸濁液を90gの4Å分子篩を含む
ソックスレー抽出器で24時間還流する。0℃に冷却
後、27g(321.4ミリモル)の重炭酸ナトリウム
を添加する。反応混合物を0℃の温度で1時間撹拌後、
懸濁液は濾過し、溶媒は蒸発する。ジクロロメタンおよ
びヘキサンの混合物から残留物を再結晶して67gの
3,4−O−イソプロピリデンキニド、mp.141〜
142℃を91%の収量で得る。
【0015】1.2. 1−O−カルボトリクロロエト
キシ−p−クマロイル−3,4−O−イソプロピリデン
キニド 5.7g(16ミルモル)のカルボトリクロロエトキシ
−p−クマル酸クロリドを0℃で3.2g(15ミルモ
ル)の3,4−O−イソプロピリデンキニドおよび1.
42g(18ミリモル)のピリジンの80mlジクロロメ
タン溶液に添加する。環境温度で24時間撹拌後、溶媒
は蒸発除去する。残留物は酢酸エチルに採取し、0.5
N塩酸水溶液、次にブラインで洗浄し、溶液は硫酸ナト
リウム上で乾燥し、溶媒を蒸発する。残留物をエタノー
ルから再結晶して6.58gの1−O−カルボトリクロ
ロエトキシ−p−クマロイル−3,4−O−イソプロピ
リデンキニド(mp.178〜182℃、収量82%)
を得る。
【0016】1.3. 1−O−カルボトリクロロエト
キシ−p−クマロイルキニド 5.36g(10ミリモル)1−O−カルボトリクロロ
エトキシ−p−クマロイル−3,4−O−イソプロピリ
デンキニドの22mlのトリフルオロ酢酸90%水溶液の
溶液を環境温度で2時間撹拌する。水ジェットポンプ真
空で溶媒を蒸発し、残留物を30mlエーテル中で粉砕し
て3.71gの1−O−カルボトリクロロエトキシ−p
−クマロイルキニド(mp.221〜224℃、収量7
5%)を得る。
【0017】1.4. 1−O−p−クマロイルキニド 1.9g(30ミリモル)の亜鉛粉末を2.76g
(5.7ミリモル)の1−O−カルボトリクロロエトキ
シ−p−クマロイルキニドの30mlジオキサン溶液に添
加する。環境温度で3時間撹拌後、溶媒は蒸発除去す
る。次に残留物は50mlの酢酸エチルに採取し、溶液は
0.5N HCL水溶液および次にブラインで洗浄し、
デカンテーションし、有機相は硫酸ナトリウム上で乾燥
する。溶媒を蒸発し、残留物をアセトニトリルから再結
晶して1.39gの1−O−p−クマロイルキニド(m
p.212〜216℃、収量78%)を得る。元素分
析:計算値C 60.00、H 5.04;測定値 C
59.87、H 5.12。
【0018】1.5. 1−O−p−クマロイルキナ酸 15mlの5N HClを0℃で2.8g(8.74ミリ
モル)1−O−p−クマロイルキニドの15mlテトラヒ
ドロフラン(THF)溶液に添加する。環境温度で24
時間撹拌後、反応混合物は20mlのTHFで稀釈し、そ
の後固体重炭酸ナトリウムを pH3で撹拌しながら少し
づつ添加する。溶液をNaClで飽和後、水性相を集
め、3×30THFで抽出する。次に合せた有機相を乾
燥し、溶媒は蒸発する。クロロホルムとTHFの混合物
で残留物を沈澱後凍結乾燥して2.09gの1−O−p
−クマロイルキナ酸(収量71%)を得る。元素分析:
計算値 C 56.80、H 5.36;測定値 C
56.54、H 5.54。
【0019】2. 1−O−フェルロイルキニドおよび
1−O−フェルロイルキナ酸の合成 上記1.2〜1.5節記載の方法に従って、次の化合物
を順次得る: 2.1. 1−O−カルボトリクロロエトキシフェルロ
イル−3,4−O−イソプロピリデンキニド(mp.1
59〜161.5℃、収量76%)。 2.2. 1−O−カルボトリクロロエトキシフェルロ
イルキニド(mp.176〜178.5℃、収量73
%)。 2.3. 1−O−フェルロイルキニド(mp.205
〜207.5℃、収量85%)、元素分析:計算値 C
58.29、H 5.18;測定値 C58.08、
H 5.37。 2.4. 1−O−フェルロイルキナ酸(収量72
%)、元素分析:計算値 C55.43、H 5.4
7;測定値 C 55.12、H 5.35。
【0020】3. 1−O−カフェオイルキニドおよび
1−O−カフェオイルキナ酸の合成 カフェ酸のフェノール官能基に対する保護基としてメチ
ルカーボネートを使用することを除いて、上記1.2〜
1.3および1.5節記載の方法に従って、次の化合物
を順次得る: 3.1. 1−O−ジカルボメトキシカフェオイル−
3,4−O−イソプロピリデンキニド、キニドは溶離液
として1容のジクロロロメタン対3容のヘキサンの混合
物を使用しポリアミドカラムで残留物をクロマトグラフ
ィして精製する(収量57%)。 3.2. 1−O−ジカルボメトキシカフェオイルキニ
ド(収量62%)。 3.3. 1−O−カフェオイルキニド(mp.225
〜229℃、分解しながら、収量75%)、元素分析:
計算値 C 57.14、H 4.80;測定値 C
57.11、H 4.91。 3.4. 1−O−カフェオイルキナ酸(収量72
%)、元素分析:計算値C54.24、H 5.12;
測定値 C 53.97、H 5.21。 工程3.3では、保護基の開裂は前記工程1.4とは異
り、次のように行う:5.5g(12.16ミリモル)
1−O−ジカルボメトキシカフェオイルキニドおよび
5.43g(50ミリモル)クロロトリメチルシランの
50mlピリジン溶液を1時間還流する。次に5.3g
(122ミリモル)のLiClを添加し、1時間還流を
継続する。ピリジンの蒸発除去後、残留物は100mlの
酢酸エチルに採取し、1N HCl水溶液、次にブライ
ンで洗い、有機相は硫酸ナトリウム上で乾燥する。溶液
容量を30mlに減縮後、70mlのヘキサンを添加し、最
後に固体残留物は酢酸エチルから再結晶する。
【0021】例4〜5 4. 5−O−フェルロイルキナ酸の合成 4.1. フェナシル−3,4−O−イソプロピリデン
キネート 1.07g(5ミリモル)の3,4−O−イソプロピリ
デンキニドの5ml重炭酸ナトリウム1M水溶液サスペン
ジョンを1時間還流する。水を真空除去後、残留物は等
容のエタノールおよびトルエンの混合物中で粉砕し、次
に濃縮乾燥する。粉砕および乾燥は3回反復する。得た
固体は1時間10mlのジメチルホルムアミド中で1g
(5ミリモル)のフェナシルブロミドにより処理する。
溶媒を真空蒸発後、残留物は20mlのジクロロメタンに
溶解し、水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒
を蒸発する。残留物を酢酸エチルから再結晶して1.4
6gのフェナシル−3,4−O−イソプロピレンキネー
ト(mp.136〜139℃、収量84%)を得る。
【0022】4.2. フェナシル−5−O−カルボト
リクロロエトキシフェルロイル−3,4−O−イソプロ
ピリデンキネート 3.5g(10ミリモル)のフェナシル−3,4−O−
イソプロピリデンキネートおよび0.87g(11ミリ
モル)ピリジンの30mlジクロロメタン溶液を−10℃
で3.88g(10ミリモル)のカルボトリクロロエト
キシフェルラ酸クロリドの10mlジクロロメタン溶液に
添加する。環境温度で24時間撹拌後、反応混合物は
0.5N HCl水溶液で洗浄し、デカンテーション
し、有機相は硫酸ナトリウム上で蒸発する。残留物はシ
リカゲルカラムでクロマトグラフィし、ジクロロメタン
で溶離し、その後生成物は1容量ベンゼン対4容量ヘキ
サンの混合物により処理して2.84gのフェナシル−
5−O−カルボトリクロロエトキシフェルロイル−3,
4−O−イソプロピリデンキネートの非晶質残留物(収
量41%)を得る。
【0023】4.3. 5−O−フェルロイル−3,4
−O−イソプロピリデンキナ酸 0.2g(0.29ミリモル)の5−O−カルボトリク
ロロエトキシフェルロイル−3,4−O−イソプロピリ
デンキネートの2ml氷酢酸溶液を30分0.5g(7.
65ミリモル)の亜鉛粉末で処理し、その後15モルの
ヘキサンを添加する。溶媒を濾過して除去後、10mlの
ジクロロメタンを残留物に添加し、次に0℃で1N H
Cl水溶液で処理し、有機相を分離し、次に水性相を3
×10mlジクロロメタンで抽出する。次に合せた有機相
はブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒
は蒸発除去する。残留物は等容のジクロロメタンおよび
ヘキサンの混合物に採取し、0.07gの5−O−フェ
ルロイル−3,4−O−イソプロピリデンキナ酸(収量
62%)を得る。
【0024】4.4. 5−O−フェルロイルキナ酸 0.06g(0.15ミリモル)5−O−フェルロイル
−3,4−O−イソプロピリデンキナ酸の90%トリフ
ルオロ酢酸水溶液4mlの溶液を30分撹拌する。溶媒を
真空除去し、残留物を1容の酢酸エチルおよび4容のヘ
キサンの混合物により処理して0.03gの5−O−フ
ェルロイルキナ酸(収量54%)を得る。
【0025】5. 5−O−カフェオイルキナ酸の合成 5.1. 3,4−ベンジリデンジオキシベンズアルデ
ヒド 50mlのジメチルホルムアミド中の13.8g(100
ミリモル)の3,4−ジヒドロキシ−ベンズアルデヒ
ド、19.3g(120ミリモル)のベンジリデンクロ
リドおよび16.6g(120ミリモル)の炭酸カリウ
ムの混合物を撹拌しながら100℃まで24時間加熱す
る。溶媒を真空蒸発後、200mlのエーテルを残留物に
添加し、次にブラインで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾
燥し、その後エーテルを蒸発させる。残留物をヘキサン
から再結晶して13.5gの4−ベンジリデンオキシベ
ンズアルデヒド(mp.82〜84℃、収量60%)を
得る。
【0026】5.2. 3,4−ベンジリデンカフェ酸 3.4g(15ミリモル)の3,4−ベンジリデンジオ
キシベンズアルデヒドおよび1.19g(11.43ミ
リモル)のマロン酸の15mlピリジンおよび0.5mlピ
ペリジン中の溶液を1時間還流する。溶媒を蒸発後、残
留物は50g氷中の8ml濃HClで処理し、次に3×5
0mlの9容酢酸エチル対1容のTHFの混合物で抽出す
る。次に合せた抽出物はブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、その後溶媒は蒸発除去する。残留物を
トルエンで洗浄し、次いで酢酸エチルから再結晶して
2.53gの3,4−O−ベンジリデンカフェ酸(m
p.185〜188℃、収量82%)を得る。
【0027】5.3. フェナシル−5−O−ベンジリ
デンカフェオイル−3,4−O−イソプロピリデンキネ
ート 0.72g(3.6ミリモル)のジシクロヘキシルカル
ボジイミドを0℃で1.05g(3ミリモル)フェナシ
ル−3,4−O−イソプロピリデンキネート、0.8g
(3ミリモル)3,4−O−ベンジリデンカフェ酸およ
び0.44g(0.3ミリモル)4−ピロリジのピリジ
ンの14mlジクロロメタン中の懸濁液に添加し、混合物
は4時間環境温度で反応させる。次に反応混合物は順次
2×5mlの0.1N HCl水溶液および2×5mlのブ
ラインで洗浄し、その後溶媒は蒸発除去する。残留物は
溶離液としてジクロロメタンを使用しシリカゲルカラム
でクロマトグラフィし、フェナシル−5−O−ベンジリ
デンカフェオイル−3,4−O−イソプロピリデンキネ
ートを0.8gの量(収量45%)で集める。
【0028】5.4. 5−O−ベンジリデンカフェオ
イル−3,4−O−イソプロピリデンキナ酸 5−O−ベンジリデンカフェオイル−3,4−O−イソ
プロピリデンキナ酸(収量88%)を上記4.3節に記
載の方法と同じ方法で得る。但し第1工程の残留物はジ
クロロメタンの代りに酢酸エチルにより、1Nの濃度を
有する溶液の代りに2N HCl水溶液により処理す
る。
【0029】5.5. 5−O−カフェオイルキナ酸 5−O−カフェオイルキナ酸(収量86%)を上記4.
4節に記載の方法と同じ方法で得る。但し生成物は水か
ら再結晶する。元素分析:計算値 C 54.24、H
5.12;測定値 C 54.03、H 4.97。
【0030】例6〜8 6. 3,4−O−ジ−p−クマロイルキニドおよび
3,4−O−ジ−p−クマロイルキナ酸の合成 6.1. 1−O−カルボトリクロロエトキシ−3,4
−O−イソプロピリデンキニド 30mlのジクロロメタンに稀釈した34.96g(16
5ミリモル)のトリクロロエチルクロロホルメートを0
℃で32.1g(150ミリモル)の3,4−O−イソ
プロピリデンキニドおよび28.9g(365ミリモ
ル)のピリジンの300mlジクロロメタン溶液に滴加す
る。環境温度で3時間撹拌後、反応混合物は2N HC
l水溶液、次に水で洗浄し、溶液は硫酸ナトリウム上で
乾燥し、溶媒は蒸発する。残留物をエタノールから再結
晶して49.5gの1−O−カルボトリクロロエトキシ
−3,4−O−イソプロピリデンキニド(mp.165
〜166℃、収量85%)を得る。
【0031】6.2. 1−O−カルボトリクロロエト
キシキニド 39g(100ミリモル)1−O−カルボトリクロロエ
トキシ−3,4−O−イソプロピリデンキニドの60ml
の90%トリフルオロ酢酸水溶液の溶液を3時間撹拌す
る。溶媒の除去後、残留物は100ml酢酸エチルに溶解
し、2%重炭酸ナトリウム水溶液、次にブラインで洗浄
し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒は蒸発する。残留
物をトルエンから再結晶して24,6gの1−O−カル
ボトリクロロエトキシキニド(mp.130〜131
℃、収量70%)を得る。
【0032】6.3. 3,4−O−ビス−カルボトリ
クロロエトキシ−p−クマロイル−1−O−カルボトリ
クロロエトキシキニド 7.88g(22ミリモル)カルボトリクロロエトキシ
−p−クマル酸クロリドを3.5g(10ミリモル)1
−O−カルボトリクロロエトキシキニドおよび1.74
g(22ミリモル)ピリジンの100mlジクロロメタン
溶液に添加する。24時間撹拌後、反応混合物は0.5
N HCl水溶液、次に水で洗浄し、硫酸ナトリウム上
で乾燥し、溶媒は蒸発除去する。残留物を酢酸エチルお
よびヘキサンの混合物から再結晶して5.3gの3,4
−O−ビス−カルボトリクロロエトキシ−p−クマロイ
ル−1−O−カルボトリクロロエトキシキニド(mp.
214〜218℃、収量54%)を得る。
【0033】6.4. 3,4−O−ジ−p−クマロイ
ルキニド 200mlTHFおよび75ml酢酸中の13.4g(1
3.5ミリモル)の3,4−O−ビス−カルボトリクロ
ロエトキシ−p−クマロイル−1−O−カルボトリクロ
ロエトキシキニドを環境温度で90分14g(215ミ
リモル)の亜鉛粉末で処理する。残留物の除去後、溶媒
は濾液から蒸発する。次に200mlの酢酸エチルを残留
物に添加し、溶液は0.5N HCl水溶液、次にブラ
インで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒は蒸発
する。粗組成物を酢酸エチルから再結晶して4.33g
の3,4−O−ジ−p−クマロイルキニド(mp.23
3〜235℃、収量69%)を得る。元素分析:計算値
C 64.38、H 4.75;測定値 C 64.
58、H 4.98。
【0034】6.5. 3,4−O−ジ−p−クマロイ
ルキナ酸 2.8g(6ミリモル)の3,4−O−ジ−p−クマロ
イルキニドおよび0.1mlトリフルオロ酢酸の60ml8
0%水性THF溶液を3日間還流する。溶媒の除去後、
30mlの酢酸エチルを残留物に添加し、溶液はブライン
で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒は蒸発す
る。残留物を1容の酢酸エチル対5容のジクロロメタン
の混合物から再結晶して1.94gの3,4−O−ジ−
p−クマロイルキナ酸(収量67%)を得、元素分析:
計算値 C 61.98、H 4.99;測定値 C
61.90、H 5.11。
【0035】7. 3,4−ジフェルロイルキニドおよ
び3,4−O−ジフェルロイルキナ酸の合成 上記6.3〜6.5節に記載の方法に従って、次の化合
物を順次得る: 7.1. 3,4−O−ビス−カルボトリクロロエトキ
シフェルロイル−1−O−カルボトリクロロエトキシキ
ニド(mp.234〜235℃、収量67%)、最終残
留物はクロロホルムおよびヘキサンの混合物から再結晶
した。 7.2. 3,4−O−ジフェルロイルキニド(収量7
7%)、元素分析:計算値 C 61.60、H 4.
98;測定値 C 61.82、H 5.24、粗生成
物はトルエンから再結晶した。 7.3. 3,4−O−ジフェルロイルキナ酸(収量6
5%)、元素分析:計算値 C 59.56、H 5.
18;測定値 C 59.30、H 5.16。
【0036】8. 3,4−O−ジカフェオイルキニド
および3,4−O−ジカフェオイルキナ酸の合成 8.1. 3,4−O−ビス−ジカルボメトキシカフェ
オイル−1−O−カルボトリクロロエトキシキニド 31.4g(100ミリモル)のジカルボメトキシカフ
ェ酸クロリドを0℃で17.9g(50ミリモル)1−
O−カルボトリクロロエトキシキニドおよび7.9g
(100ミリモル)ピリジンの150mlジクロロメタン
溶液に添加する。−10℃で2日撹拌後、反応混合物は
1N HCl水溶液、次に水で洗浄し、硫酸ナトリウム
上で乾燥し、その後溶媒を蒸発する。溶離液として1容
のジクロロメタン対4容のヘキサン混合物を使用してポ
リアミドカラムで残留物をHPLC処理して23.7g
の3,4−O−ビス−ジカルボメトキシカフェオイル−
1−O−カルボトリクロロエトキシキニド(収量52
%)を得る。
【0037】8.2. 3,4−O−ジカフェオイルキ
ニド 5.8g(6.4ミリモル)の3,4−O−ビス−ジカ
ルボメトキシカフェオイル−1−O−カルボトリクロロ
エトキシキニドおよび2.8g(64ミリモル)のLi
Clを60mlピリジン中で2時間還流する。溶媒の除去
後、200mlの酢酸エチルを残留物に添加し、溶液は1
N HCl水溶液、次にブラインで洗浄し、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥し、その後溶媒は蒸発する。溶離液として
6容の酢酸エチル対1容のメタノールの混合物を使用し
てポリアミドカラムで残留物をHPLC処理し、次いで
凍結乾燥し、2.38gの3,4−O−ジカフェオイル
キニド(収量75%)を得る。元素分析:計算値 C
60.24、H 4.45;測定値 C 60.07、
H 4.62。
【0038】8.3. 3,4−O−ジカフェオイルキ
ナ酸 2g(4ミリモル)の3,4−O−ジカフェオイルキニ
ドおよび20滴のトリフルオロ酢酸の20ml50%水性
アセトニトリル中の溶液を24時間還流する。溶媒の蒸
発後、残留物は200mlの水に溶解し、3×20mlエー
テルで洗浄する。デカンテーション後、水性相を集め、
次いで凍結乾燥し、1.25gの3,4−O−ジカフェ
オイルキナ酸(収量61%)を得る。元素分析:計算値
C 58.14、H 4.68;測定値 C 58.
34、H 4.92。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式: 【化1】 [式中、R1 はHを表わし、R2 およびR3 は同一また
    は異ることができ、そして式 【化2】 (式中、R4 はH、OCH3 またはOHを表わす)に相
    当する基を表わし、またはR1 は式: 【化3】 (式中、R4 は上記規定の通りである)に相当する基を
    表わし、そしてR2 およびR3 はHを表わす]に相当す
    るキナ酸誘導体。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシル基を保護したヒドロキシシ
    ンナミン酸の誘導体をキナ酸誘導体と反応させてエステ
    ルを形成し、その後保護基を開裂する、キナ酸の1−ま
    たは5−モノ置換または3,4−ビス−置換誘導体の製
    造方法において、1−モノ置換および3,4−ビス−置
    換誘導体の場合、使用キナ酸誘導体はキニドであり、最
    終キナ酸誘導体は調整條件下でキニドの酸加水分解によ
    り得、保護基は酸度および温度の調整條件下で開裂で
    き、これらの調整條件はエステル化の位置特異性に対し
    供し、そして分解または異性化を回避しうることを特徴
    とする、上記製造方法。
  3. 【請求項3】 キナ酸の3,4および5位置のOH官能
    基および1位置のカルボキシル官能基はアセトンとの反
    応により3,4−O−イソプロピリデンキニドを生成し
    て保護し、1位置のヒドロキシル基はフェノール官能基
    を保護したヒドロキシシンナミン酸の反応性誘導体によ
    りエステル化する、1−O−ヒドロキシシンナモイル誘
    導体の製造に対する請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 フェノール官能基の保護基はトリクロロ
    エチルカーボネートであり、3および4位置を保護する
    アセトニド基は環境温度で水性トリフルオロ酢酸により
    解放し、次にトリクロロエチルカーボネートは環境温度
    で酢酸媒体中で亜鉛により開裂する、1−O−p−クマ
    ロイルまたは1−O−フェルオイル誘導体の製造に対す
    る請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 フェノール官能基の保護基はメチルカー
    ボネートであり、3および4位置を保護するアセトニド
    基は環境温度で水性トリフルオロ酢酸により解放し、次
    いでメチルカーボネートはピリジン中のトリクロロメチ
    ルシランの存在で塩化リチウムにより解裂する、1−O
    −p−カフェオイル誘導体の製造に対する請求項3記載
    の方法。
  6. 【請求項6】 キナ酸はアセトンと反応させ、3,4−
    イソプロピリデンキニドの1位置はトリクロロエチルカ
    ーボネートにより保護し、3および4位置を保護するア
    セトニド基は開裂し、未保護キニドはフェノール官能基
    をカーボネート基により保護したヒドロキシシンナミン
    酸の誘導体と反応させ、次いで保護カーボネート基を開
    裂する、3,4−ビス−置換誘導体の製造に対する請求
    項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 キナ酸はアセトンと反応させ、3,4−
    イソプロピリデンキニドのラクトン環は重炭酸ナトリウ
    ムにより開環し、得た化合物はフェナシルハライドと反
    応させてフェニルエステル基により1位置で解放される
    カルボキシル基を保護し、5位置のOH官能基は、p−
    クマル酸およびフェルラ酸の場合トリクロロエチルカー
    ボネートにより、そしてカフェ酸の場合メチルカーボネ
    ートまたはベンジリデンによりフェノール官能基を保護
    したヒドロキシシンナミン酸の反応性誘導体によりエス
    テル化し、保護フェナシル、カーボネートおよび任意に
    はベンジリデン基を順次開裂する、5−O−ヒドロキシ
    シンナモイルキナ酸の製造に対する請求項2記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 キニドは極性溶媒の存在で低温で濃塩酸
    による調整酸加水分解によりキナ酸に転換させる、請求
    項2から6のいずれか1項に記載の方法。
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