JPH0616643B2 - トラクタと作業機の連結装置 - Google Patents

トラクタと作業機の連結装置

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JPH0616643B2
JPH0616643B2 JP6665687A JP6665687A JPH0616643B2 JP H0616643 B2 JPH0616643 B2 JP H0616643B2 JP 6665687 A JP6665687 A JP 6665687A JP 6665687 A JP6665687 A JP 6665687A JP H0616643 B2 JPH0616643 B2 JP H0616643B2
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shaft
tractor
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input shaft
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恭史 福高
川原  好博
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、トラクタと作業機の連結装置に関する。
(従来の技術) 中央1本のトップリンクと左右一対のロアリンクとから
成る3点リンク機構を介して、トラクタ後方にロータリ
耕耘装置を昇降自在で且つ着脱自在に連結すると共に、
トラクタのPTO軸と耕耘装置の入力軸とを伸縮自在な
伝動軸と、伝動軸の両端部に備えられた自在継手とを介
して解除自在に連結する場合において、上記両連結作業
を容易に行えるようにする技術が、特開昭58−216605号
公報に開示されている。
上記のものでは、トップリンクと両ロアリンクの夫々の
耕耘装置側端部が連結体により連結され、連結体は、ト
ラクタの後進時に耕耘装置の左右方向中央部の上部と左
右両側部が係脱自在に係合される係合部を有し、連結体
に耕耘装置側自在継手と入力軸とを解除自在に連結する
クラッチ装置が備えられている。
上記クラッチ装置は、連結体に前後方向に配設された左
右一対のガイドレールと、このガイドレールに前後方向
に移動自在に備えられ且つ耕耘装置側自在継手を支持す
る装備筒と、装備筒を軸心方向に操作する操作装置とを
有する。
そして、トラクタと耕耘装置の連結時には、連結体の係
合部に耕耘装置を係合した後、操作装置により、装備筒
を耕耘装置側に移動させることによって、耕耘装置側自
在継手と入力軸とを連結させる。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記従来においては、クラッチ装置には、耕
耘装置自在継手と入力軸との上下方向に関する芯ずれを
吸収する手段が備えられておらず、耕耘装置自在継手と
入力軸の連結が困難なものとなっていた。
(問題を解決するための手段) 本発明は、トラクタ1 に昇降自在に備えた3点リンク機
構9 の作業機側端部に連結体14を設け、該連結体14にお
ける左右方向中央部の上部と左右両側部の下部が作業機
R に分離可能に連結され、トラクタ1 のPTO軸7 と作
業機R の入力軸25が、伸縮自在な伝動軸40と、伝動軸40
の両端部に配設された一対の自在継手41,42 を介して分
離可能な連動連結されたものにおいて、前述の問題点を
解決するために次の技術的手段を講じている。
すなわち、本発明は、前記連結体14に、連結体14が作業
機R に連結された後に上記両自在継手41,42 の内の作業
機側自在継手42を入力軸25に分離可能な連動連結するク
ラッチ装置24が備えられ、クラッチ装置24は、連結体14
に略前後方向に配設されたガイド26と、略前後方向の軸
心を有し且つガイド26に摺動部材30を介して軸心方向に
摺動自在に備えられると共に内部で作業機側自在継手42
を支持する装備筒27と、装備筒27の操作装置28を有し、
摺動部材30は、前後方向に関して、装備筒27よりもトラ
クタ1 側に位置すると共に、摺動部材30は、ガイド26に
対して装備筒27を上下方向に平行移動自在で且つ首振り
自在に保持させる弾性部材39を有し、装備筒27は軸心方
向の移動により、その内部の作業機自在継手42が入力軸
25と連動連結される連結位置と、作業機側自在継手42が
入力軸25から分離される分離位置に位置変更自在とさ
れ、操作装置28は、装備筒27を連結位置と分離位置に位
置変更保持自在とするものとされたことを特徴とする。
(作 用) トラクタ1 への作業機Rの連結時には、まず、連結体14
が作業機Rに連結される。
次に、クラッチ装置24において、操作装置28により、装
備筒27が分離位置から連結位置に位置変更せしめられる
ことにより、RTO軸7 と連動する連結軸46が作業機R
の入力軸25と連結される。
この際、連結軸46と入力軸25の上下方向に関する芯ずれ
は、摺動部材30の弾性部材39の弾性変形により吸収され
る。
(実施例) 以下、本発明の第1実施例を第1図乃至第6図の図面に
基づき説明すれば、第3図において、1はトラクタ、2
はトラクタ車体、3はトラクタ車体2 の後部に搭載され
た昇降装置として例示する作業機昇降用油圧装置で、左
右一対のリフトアーム4 を有する。5 は座席、6 は後
輪、7 はPTO軸で、車前2 後端から後方に突出してい
る。
Rは作業機として例示するサイドドライブ式ロータリ耕
耘装置で、トラクタ1 の後方に、3点リンク機構9 を介
して昇降自在で且つ着脱自在に連結されている。
3点リンク機構9 は、中央1本のトップリンク10と左右
一対のロアリンク11とから成り、各ロアリンク11と各リ
フトアーム4 とが夫々リフトロッド12により連結されて
いる。
第1図、第2図及び第4図に示すように、14は連結体
で、トップリンク10と両ロアリンク11の夫々の作業機側
端部、即ち、後端部を連結するもので、上方に突出する
正面視門形状とされた円筒状本体15と、本体15の左右両
側部の上下方向中途部間に渡設された渡設材16と、本体
15の左右方向中央部の上端部から上方に突設された左右
一対の上側板17と、本体15の左右両側部の下端部から後
方に突設された左右一対宛の下側板18と、本体15の左右
両側部の下端部と下側板18に左右方向に挿着された左右
一対の連結ピン19等を有する。
左右の上側板17の前部間には、トップリンク10の後端の
球継手部が取付ピン20により着脱自在に連結されてい
る。両上側板17の後部には、上方斜め後方に向って開口
する上係合部21が切欠形成されている。
各下側板18には、後方斜め下方に向って開口する下係合
部22が切欠形成されている。
各連結ピン19の内側部には各ロアリンク11の後端部が着
脱自在に備えられている。
24はクラッチ装置で、トラクタ1 のPTO軸7 と耕耘装
置Rの入力軸25とを解除自在に連結するものであって、
連結体14の左右方向中央部の下方側に位置し、第5図及
び第6図にも示すように、左右一対のガイド26と、装備
筒27と、装備筒27の操作装置28等を有する。
両ガイド26は渡設材16の左右方向中央部の下方で略前後
方向に配設されるもので、渡設材16下面にブラケット29
を介して取付けられている。各ガイド26の断面形状は、
内側方に開口するコ型状とされ、各ガイド26は、天壁部
と、底壁部と、側壁部とを有している。
装備筒27は、略前後方向の軸心を有し、両ガイド26間に
配置されると共に、両ガイド26に摺動部材30を介して軸
心方向に摺動自在に備えられている。装備筒27の左右両
側部の下部からは左右一対の支持材31が前方に突設され
ている。また装備筒27の後面上部の左右方向中央部から
は立設板32が立設され、立設板32からは位置決めピン33
が後方に突設されて、該ピン33の後端部は円錐台形状と
されている。
各ガイド26内には、摺動部材30が前後方向に複数、実施
例では、前後一対配設されており、摺動部材30は、前後
方向に関して、装備筒27よりも前方、即ち、トラクタ1
側に離間している。
各摺動部材30は、支持材31の左右方向の支軸34により揺
動自在に枢支された揺動アーム35と、支軸34に枢支され
てガイド26の底壁部上を転動する下摺動部として例示す
る下ローラ36と、揺動アーム35上端部に左右方向の支軸
37により枢支され且つガイド26の天壁部上を転動する上
摺動部として例示する上ローラ38とを有する。
ところで、各ガイド26内において、前側摺動部材30は前
傾状とされ、後側摺動部材30は後傾状とされており、前
後の両摺動部材30の揺動アーム35間に、コイルバネにて
例示する弾性部材39が弾引状に介装されることで、前後
の摺動部材30は直立方向に付勢されていて各摺動部材30
の上・下各ローラ38,36 がガイド26の天壁部と底壁部に
夫々接当するようにされ、これにより、装備筒27がガイ
ド26に対して所定姿勢を維持するようにされている。
すなわち、支持部材31とガイド26とに相対的な上方向の
力が作用すると、第5図において前側の摺動部材30は支
軸34の廻りに反時計針方向に揺動し、後側の摺動部材30
は支軸34の廻りに時計針方向に揺動し、これにより、上
ローラ38は互いに離れる方向になって、この結果として
装備筒27は上方へ平行移動が許容されるとともに上下方
向に首振り可能となる。一方、前後対の摺動部材30は互
いに弾性部材39にて弾引されていることから、上・下各
ローラ38,36 がガイド26の天壁部と底壁部に接当して装
備筒27はガイド26に対して所定姿勢に保持される。
ところで、トラクタ1 のPTO軸7 と、耕耘装置Rの入
力軸25とは、伝動軸40と、伝動軸40の両端部に備えられ
た前・後自在継手41,42 とを介して、解除自在に連動連
結されている。
伝動軸40は、その前部側を構成する軸体43と、その後部
側を構成して軸体43に摺動自在にスプライン結合された
筒体44から成り、伸縮自在とされている。
後自在継手42は、前・後ヨーク45,46 と、両ヨーク45,4
6 を連結するスパイダ47とから成り、前ヨーク45は伝動
軸40の筒体44に解除自在に連結されている。
後ヨーク46は、入力軸25に解除自在に連結される連結軸
とされるもので、後ヨーク46の後部が装備筒27に軸受48
を介して支持されている。後ヨーク46の後部内面には、
入力軸25の雄スプライン部49と嵌脱自在にスプライン嵌
合される雌スプライン部50が形成されている。尚、後ヨ
ーク46の後端部内面には、前方に向ってテーパ状とされ
たテーパ面51が形成されている。
装備筒27の操作装置28は、装備筒27を軸心方向に移動さ
せて、その内部の後ヨーク46が入力軸25と連動連結され
る連結位置と、後ヨーク46が入力軸25から分離される分
離位置に位置変更保持自在とするもので、支軸52と、左
右一対の連動レバー53と、左右の連動リンク54と、操作
レバー55と、ロック板56と、ロックピン57と、弾機58等
を有する。
支軸52は渡設材16の前方に左右方向に配設されて、渡設
材16に左右一対の突設板59を介して回動自在に備えられ
ている。
左右の両連動レバー53は支軸52の左右両側部に固設され
て、下設され、正面視において、装備筒27の左右側部の
上部の両側方に位置する。
両連動リンク54は両ガイド26の上部にその内側方で長手
方向に沿設状とされ、前端部が連動レバー53に枢結され
ると共に、後端部が装備筒27の左右両側部の上部に枢結
されている。
両連動リンク54の後部には、門型状のカバー60が固設さ
れ、該カバー60により、後自在継手42の装備筒27から前
方に突出した部分と、耕耘装置Rの入力軸25の露出部分
が覆被される。
操作レバー55はL型状とされ、支軸52の右側部に固設さ
れて、立設されている。
ロック板56は右側突設板59から立設され、上端部に、上
方に弯曲突状とされたロック部61を有し、ロック部61に
は、数個のロック孔62が周方向等間隔に形成されてい
る。
ロックピン57はL型状とされて、操作レバー55にその右
側方で沿設状とされ、操作レバー55に固設されたコ型状
案内材63に軸心方向に移動自在に挿通されると共に、ロ
ックピン57には、操作レバー55を挟持状としてロックピ
ン57の回動を阻止するU型状案内片64が固着されてい
る。
ロックピン57は所望のロック孔62に挿脱自在に挿通され
るもので、その案内材63にある部分には、バネ受け片65
が外嵌され、バネ受け片65の下方への移動はピン66によ
り阻止されている。
弾機58は、ロックピン57における案内材63の天壁部とバ
ネ受け片65間に弾発状に捲周され、ロックピン57をロッ
ク部61側に付勢している。
耕耘装置Rは、前部上部の左右方向中央部に位置する入
力ケース68と、入力ケース68から前方斜め上方に突設さ
れ、且つ左右一対の側板から成るトップマスト69と、入
力ケース68から左右両側方に突設された一対のサポート
アーム70と、各サポートアーム70の左右方向中途部から
前方に突設された左右一対のブラケット71と、左右一対
の前ゲージ輪72と、トップマスト69の各側板上端部と各
ブラケット71とを連結する左右一対のサポートリンク73
と、各サポートアーム70の外側端部から夫々下設された
伝動ケース74及びサイドプレートと、伝動ケース74及び
サイドプレートの下端部間に横架されて回転駆動され且
つ耕耘軸とこれに備えられた多数の耕耘爪とから成る耕
耘部75と、耕耘部75を覆被する耕耘カバー76等を有す
る。
入力ケース68には、前方に突出する入力軸25が支持され
ると共に、入力ケース68の前面には、位置決めピン33が
挿入係合されるピン受け体77が前方突出状に固設され、
上記係合により、後自動継手42の後ヨーク46と入力軸25
との軸心が対応合致せしめられる。ピン受け体77の前部
にはテーパ孔78が形成され、後部は外側方に開口状とさ
れると共に、ストッパ84が備えられている。
トップマスト69の両側板前端部間には上連結軸79が渡設
され、この上連結軸79に連結体14の上係合部21が下方側
から係脱自在に係合される。
各ブラケット71の前端部には各下連結軸80が左右方向に
夫々挿着され、各下連結軸80の内側部が各下係合部22に
後方から係脱自在に係合される。
各ブラケット71の前部外側面には、円形取付部81を介し
て保持筒82が縦設され、保持筒82に前ゲージ輪72のステ
イ83が上下方向に移動調整自在に挿通されている。
85は左右一対の阻止装置で、連結体14の左右両側部の下
部に備えられて、各下連結軸80の各下係合部22内からの
離脱を解除自在に阻止するもので、ロックプレート86
と、操作ピン87と、弾機88等を有する。
ロックプレート86は、各連結ピン19の外側部に揺動自在
に枢支され、各下連結軸80に下方から係脱自在に係合す
る。ロックプレート86の後端部には、前上り傾斜状とさ
れたカム面89が形成されている。
操作ピン87は、連結体14の本体15の左右両側部の下部に
固設されたコ型状案内材90に上下方向に移動自在に挿通
され、その下部に固設された二又状連結片91がロックプ
レート86前端部に遊嵌されて、ピン92により連結されて
いる。尚、連結片91がロックプレート86に遊嵌されてい
ることから、操作ピン87は軸心廻りに若干回動可能とさ
れている。
操作ピン87の上端部には、コ型状に引掛片93が固設さ
れ、この引掛片93の下部が、案内材90に立設された受板
94上端面に係脱自在に係合されることにより、ロックプ
レート86は、第1図及び第2図に示す位置よりも下方に
回動した位置であるロック解除位置に保持され、この状
態では、下連結軸80の下係合部22からの離脱は許容され
る。
操作ピン87の案内板90内にある部分には、バネ受け片95
が外嵌されて、バネ受け片95の下方への移動がピン96に
より阻止されている。
弾機88は、操作ピン87における案内材90の天壁部とバネ
受け片95間に弾発状に捲周されている。
上記のように構成した実施例によれば、トラクタ1 に耕
耘装置Rを連結する際には、クラッチ装置24において
は、第2図に示すように、装備筒27を、例えば、最も前
方側に移動させた位置を分離位置として摺動部材30およ
び弾性部材39を介してガイド26に保持しておく。この状
態では、装備筒27は、前後方向に関して、ガイド26の後
部に位置している。
又、各阻止装置85において、ピン96が案内材90の底壁部
に当った状態として、ロックプレート86の揺動を可能な
状態としておく。
一方、耕耘装置Rを、地面に載置して、第2図に示すよ
うに、若干前傾姿勢としておく。
この状態で、トラクタ1 を後進させて、耕耘装置Rに接
近させ、第2図に示すように、耕耘装置Rの上・下各連
結軸79,80 の前方斜め下方側に、連結体14の上・下各係
合部21,22 を夫々位置させる。
次に、3点リンク機構9 、連結体14及びクラッチ装置24
を油圧装置3 により徐々に上昇させて、まず、連結体14
の上係合部21内に上連結軸79を係合させるのでなり、こ
の状態では、各下係合部22は各下連結軸80の前方側に位
置している。
そして、更に、3点リンク機構9 、連結体14及びクラッ
チ装置24を更に上昇させれば、連結体14の上係合部21内
に上連結軸79が係合していることから、上記3点リンク
機構9 等の上昇により、耕耘装置Rは持上げられ乍ら上
連結軸79廻りにトラクタ1 側、即ち、前方側に回動せし
められる。
これにより、各下連結軸80は各下係合部22内に後方から
係合し乍ら、ロックプレート86のカム面89に接当する。
これによって、弾機88が圧縮されると共に、ロックプレ
ート86が下方に回動して、下連結軸80は下係合部22内の
奥まで係合し、その後、ロックプレート86が弾機88の弾
発力により上方に揺動して、下連結軸80と係合し、下連
結軸80の下係合部22からの離脱を阻止する。
ところで、連結体14の上・下係合部21,22 に耕耘装置R
の上・下連結軸79.80 が係合した状態では、後自在継手
42の後ヨーク46と、耕耘装置Rの入力軸25とが前後に対
向状とされている。
而して、上記状態から、後ヨーク46を入力軸25に連結す
る際には、座席5 上の運転者が後方に手を伸ばして、ク
ラッチ装置24の操作レバー55を持つと共に、ロックピン
57を上方に移動保持して、ロック板56のロック孔62から
離脱させた後、前方に回動させる。
これにより、支軸52、連動レバー53が回動して、連動リ
ンク54が後方に移動し、これによって装備筒27が伝動軸
40を伸長させ乍ら、後自在継手42と共に後方に移動し
て、第1図及び第5図に示すように、入力軸25に外嵌さ
れ、後ヨーク46の雌スプライン軸50が入力軸25の雄スプ
ライン部49に嵌合される。
そして、上記嵌合後、ロックピン57の保持を解除して、
ロックピン57をロック板56のロック孔62に挿入し、装備
筒27を、例えば、最も後方に移動した位置を連結位置と
して保持する。
ところで、上記の場合において、装備筒27の後方への移
動時には、各摺動部材30の上・下各ローラ38,36 がガイ
ド26の天壁部と底壁部上を転動する。
この際、摺動部材30の支軸34廻りの揺動により、後自在
継手42の後ヨーク46を支持する装備筒27が上方に平行移
動可能で且つ上下方向に首振り自在とされているので、
例えば、後ヨーク46が入力軸25に対して下方側に芯ずれ
していても、位置決めピン33がピン受け体77のテーパ孔
78内に挿入されると共に、入力軸25が後ヨーク46のテー
パ面51に案内されることにより、摺動部材30が支軸34廻
りに揺動して、後ヨーク46の入力軸25に対する芯ずれが
修正されるのであり、従って、後ヨーク46の入力軸25に
対する連結を容易且つ円滑に行なうことができる。
尚、上記のように、後ヨーク46は入力軸25に対して、下
方には平行移動下能であるので、後ヨーク46と入力軸25
の連結前の状態で、後ヨーク46の正規位置を、入力軸25
よりも若干下方側位置としておくことが好ましい。
尚、位置決めピン33がピン受け体77のストッパ84に接当
することにより、後ヨーク46の雌スプライン部50と入力
軸25の雄スプライン部49の過度の嵌合が防止される。
又、ピン受け体77の後部側は外側方に開口状とされてい
るので、上記雄・雌スプライン部49,50 の嵌合度合を外
部から容易に確認できる。
上記のようにして、耕耘装置Rのトラクタ1 に対する連
結作業は終了する。
次に、耕耘装置Rをトラクタ1 から分離させる際には、
上記とは逆の手順で作業を行なうのであり、まず、クラ
ッチ装置24において、操作レバー55を持ち、ロックピン
57を上方に移動保持して、ロック板56のロック孔62から
抜き、接作レバー55を後方に移動させて、連動レバー5
3、連動リンク54を介して装備筒27を前方に移動させ、
後自在継手42の後ヨーク46と入力軸25の連結を解除し、
而る後、ロックピン57の保持を解除して、弾機58によ
り、ロックピン57をロック板56のロック孔62に挿入さ
せ、装備筒27を保持する。
次に、各阻止装置85において、操作ピン87を弾機88に抗
して引上げ、ロックプレート86をロック解除位置とした
後、操作ピン87を回動させて、引掛片93を受板94上端面
に係合保持させ、ロックプレート86をロック解除位置と
して、連結体14の下係合部22から耕耘装置Rの下連結軸
80が離脱可能な状態とする。
この状態で、油圧装置3 により、3点リンク機構9 、連
結体14を介して、耕耘装置Rを下降させて、耕耘装置R
の耕耘部75を接地させる。
そして、更に、3点リンク機構9 、連結体14を下降させ
れば、耕耘装置Rが前傾して、まず、連結体14の下係合
部22内から耕耘装置Rの下連結軸80が離脱し、その後、
連結体14の上結合部21内から、耕耘装置Rの上連結軸79
が相対的に上方側に離脱する。
これにより、トラクタ1 からの耕耘装置Rの分離作業は
終了する。
第7図は本発明の第2実施例を示すもので、支持部材31
が装備筒27の左右両側部の上下方向中央部に固設されて
いる。そして、各摺動部材30の揺動アーム35の上下方向
中央部が支持材31に左右方向の支軸67により枢支され、
これにより、各摺動部材30の支軸67廻りの揺動によっ
て、装備筒27は上下いずれの方向にも平行移動自在で且
つ首振り自在とされている。
第8図は本発明の第3実施例を示すもので、摺動部材30
が、弯曲状とされた板バネにて例示する弾性部材39と、
弾性部材39の周方向中央部に固設された左右方向の筒体
98等を有し、弾性部材39の上下端部が、ガイド26の天壁
部と底壁部とに夫々弾発状に接当し、筒体98に支軸34が
挿通されている。
尚、実施例では、作業機としてロータリ耕耘装置を用い
たが、ロータリ耕耘装置以外の作業機を用いてもよい。
又、本発明は、トラクタの前方側に作業機を連結する装
置にも適用可能である。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、トラクタのPT
O軸と連動する作業機側自在継手と、作業機の入力軸と
の間に上下方向に関する芯ずれがあっても、その芯ずれ
を良好に吸収でき、作業機側自在継手と入力軸とを容易
に連結できる。又、装備筒を支持する摺動部材は前後方
向に関して装備筒よりもトラクタ側に位置しているの
で、伝動軸後部、作業機側自在継手、装備筒をバランス
良く受けることができ、装備筒が例えはトラクタ側に大
きく傾むいたりすることがなく、この点においても、作
業機側自在継手と作業機の入力軸の連結を容易にできる
と共に、ガイドを作業機からトラクタ側に大きく離すこ
とができ、ガイドと作業機との干渉の惧れをなくせる。
本発明は上記利点を有し、実益大である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第6図は本発明の第1実施例を示し、第1図
及び第2図の各図は異なる作動状態を示す要部の一部断
面側面図、第3図は全体側面図、第4図は要部の一部断
面正面図、第5図は第4図のA−A線矢視断面図、第6
図は第5図のB−B線矢視断面図、第7図及び第8図の
各図は本発明の第2、第3各実施例を示す要部の縦側断
面図である。 1……トラクタ、3……作業機昇降用油圧装置、7……
PTO軸、9……3点リンク機構、10……トップリン
ク、11……ロアリンク、14……連結体、21,22 ……上・
下係合部、4……クラッチ装置、25……入力軸、26……
ガイド、27……装備筒、28……操作装置、30……摺動部
材、39……弾性部材、40……伝動軸、41,42 ……自在継
手、79,80 ……上・下連結軸、85……阻止装置、R……
ロータリ耕耘装置(作業機)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラクタ(1) に昇降自在に備えた3点リン
    ク機構(9) の作業機側端部に連結体(14)を設け、該連結
    体(14)における左右方向中央部の上部と左右両側部の下
    部が作業機(R) に分離可能に連結され、トラクタ(1) の
    PTO軸(7) と作業機(R) の入力軸(25)が、伸縮自在な
    伝動軸(40)と、伝動軸(40)の両端部に配設された一対の
    自在継手(41)(42)を介して分離可能に連動連結されたも
    のにおいて、 連結体(14)に、連結体(14)が作業機(R) に連結された後
    に上記両自在継手(41)(42)の内の作業機側自在継手(42)
    を入力軸(25)に分離可能に連動連結するクラッチ装置(2
    4)が備えられ、クラッチ装置(24)は、連結体(14)に略前
    後方向に配設されたガイド(26)と、略前後方向の軸心を
    有し且つガイド(26)に摺動部材(30)を介して軸心方向に
    摺動自在に備えられると共に内部で作業機側自在継手(4
    2)を支持する装備筒(27)と、装備筒(27)の操作装置(28)
    を有し、摺動部材(30)は、前後方向に関して、装備筒(2
    7)よりもトラクタ(1) 側に位置すると共に、摺動部材(3
    0)は、ガイド(26)に対して装備筒(27)を上下方向に平行
    移動自在で且つ首振り自在に保持させる弾性部材(39)を
    有し、装備筒(27)は軸心方向の移動により、その内部の
    作業機側自在継手(42)が入力軸(25)と連動連結される連
    結位置と、作業機側自在継手(42)が入力軸(25)から分離
    される分離位置に位置変更自在とされ、操作装置(28)
    は、装備筒(27)を連結位置と分離位置に位置変更保持自
    在とするものとされたことを特徴とするトラクタと作業
    機の連結装置。
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