JPH052023Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH052023Y2
JPH052023Y2 JP7317987U JP7317987U JPH052023Y2 JP H052023 Y2 JPH052023 Y2 JP H052023Y2 JP 7317987 U JP7317987 U JP 7317987U JP 7317987 U JP7317987 U JP 7317987U JP H052023 Y2 JPH052023 Y2 JP H052023Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
equipment
input shaft
tractor
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7317987U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63181207U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7317987U priority Critical patent/JPH052023Y2/ja
Publication of JPS63181207U publication Critical patent/JPS63181207U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH052023Y2 publication Critical patent/JPH052023Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、トラクタと作業機の連結装置に関す
る。
(従来の技術) 中央1本のトツプリンクと左右一対のロアリン
クとから成る3点リンク機構を介して、トラクタ
にロータリ耕耘装置を着脱自在に連結し、両ロア
リンクを作業機昇降用油圧装置により昇降自在と
し、トラクタのPTO軸と作業機の入力軸とを解
除自在に連結する場合において、この連結作業を
容易に行えるようにする技術を、本願出願人は、
特願昭61−297376号で既に提案している。
上記のものでは、トツプリンクと両ロアリンク
の夫々の耕耘装置側端部が連結体により連結さ
れ、連結体は、連結体の上昇時に耕耘装置の左右
方向中央部の上部と左右両側部が係脱自在に係合
される係合部を有し、連結体の係合部からの離脱
を解除自在に阻止する阻止装置と、連結体の係合
部が耕耘装置と係合された後にPTO軸と入力軸
を分離可能に連動連結するクラツチ装置が備えら
れ、クラツチ装置は、略前後方向の軸心を有する
ガイド筒と、ガイド筒内に軸心方向に摺動自在に
備えられた装備筒と、装備筒内に支持されて
PTO軸と連動する自在継手と、装備筒の操作装
置を有し、装備筒は、軸心方向の移動により、そ
の内部の自在継手が入力軸と連動連結される連結
位置と、自在継手が入力軸から分離される分離位
置に位置変更自在とされ、操作装置は、装備筒を
連結位置と分離位置に位置変更保持自在とするも
のとされている。
ところで、上記のものでは、操作装置は、装備
筒を軸心方向に関して耕耘装置側に付勢するコイ
ルバネを有し、コイルバネは装備筒廻りに捲周さ
れると共に、ガイド筒内周面と接当する大径部
と、装備筒外周面と接当する小径部とを軸心方向
に関して交互に有して、コイルバネにより、装備
筒はガイド筒に径方向に移動可能に保持されてお
り、これにより、自在継手と入力軸の連結時にお
ける両軸の心ずれが吸収可能とされている。
(考案が解決しようとする問題点) 然し乍ら、上記従来のものでは、コイルバネ
が、大径部と小径部とを軸心方向に交互に有する
ものであるため、コイルバネの製作が困難である
と云う問題があつた。
又、コイルバネ自体により、装備筒がガイド筒
に保持しているため、装備筒の軸心方向の摺動に
関して円滑さに欠けると云う問題もあつた。
本考案は、上記問題を解決できるトラクタと作
業機の連結装置を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本考案が採用し
た手段は、トラクタ1に、中央1本のトツプリン
ク10と左右一対のロアリンク11から成る3点
リンク機構9が備えられ、トツプリンク10と両
ロアリンク11の夫々の作業機側端部が連結体1
4により連結され、連結体14における左右方向
中央部の上部と左右両側部の下部が作業機Rに分
離可能に連結され、トラクタ1のPTO軸7と作
業機Rの入力軸25が分離可能に連動連結された
ものにおいて、連結体14に、連結体14が作業
機Rに連結された後にPTO軸7と入力軸25を
分離可能に連動連結するクラツチ装置24が備え
られ、クラツチ装置24は、連結体14に略前後
方向に配設されたガイド26と、略前後方向の軸
心を有し且つガイド26にローラ装置30,31
を介して軸心方向に摺動自在に備えられた装備筒
27と、装備筒27内に支持されてPTO軸7と
連動する連結軸46と、装備筒27の操作装置2
8とを有し、ローラ装置30,31は、装備筒2
7を径方向に移動可能に保持する弾性部材35,
38を有し、装備筒27は軸心方向の移動によ
り、その内部の連結軸46が入力軸25と連動連
結される連結位置と、連結軸46が入力軸25か
ら分離される分離位置に位置変更自在とされ、操
作装置28は、装備筒27を連結位置と分離位置
に位置変更保持自在とするものとされた点にあ
る。
(作用) トラクタ1への作業機Rの連結時には、まず、
連結体14が作業機Rと連結される。
次に、クラツチ装置24において、操作装置2
8により、装備筒27がローラ装置30,31に
より案内され乍ら分離位置から連結位置に位置変
更せしめられることにより、PTO軸7と連動す
る連結軸46が作業機Rの入力軸25と連結され
る。
この際、連結軸46と入力軸25の心ずれは、
ローラ装置30,31の弾性部材35,38の弾
性変形により吸収される。
(実施例) 以下、本考案の第1実施例を第1図乃至第9図
の図面に基づき説明すれば、第3図において、1
はトラクタ車体、2はトラクタ車体、3はトラク
タ車体2の後部に搭載された昇降装置として例示
する作業機昇降用油圧装置で、左右一対のリフト
アーム4を有する。5は座席、6は後輪、7は
PTO軸で、車体2後端から後方に突出している。
Rは作業機として例示するサイドドライブ式ロ
ータリ耕耘装置で、トラクタ1の後方に、3点リ
ンク機構9を介して昇降自在で且つ着脱自在に連
結されている。
3点リンク機構9は、中央1本のトツプリンク
10と左右一対のロアリンク11とから成り、各
ロアリンク11と各リフトアーム4とが夫々リフ
トロツド12により連結されている。
第4図乃至第7図に示すように、14は連結体
で、トツプリンク10と両ロアリンク11の夫々
の作業機側端部、即ち、後端部を連結するもの
で、上方に突出する正面視山形状とされた円筒状
本体15と、本体15の左右両側部間に下方突出
状に渡設された円筒状渡設材16と、本体15の
左右方向中央部から上方に突設された左右一対の
上側板17と、本体15の左右両側端部から後方
に突設された左右一対の受部材18と、両受部材
18の後部から外側方に突設された左右一対の連
結ピン19等を有する。
左右の上側板17の前部間には、トツプリンク
10の後端部が取付ピン20により着脱自在に連
結されている。両上側板17の後部には、上方に
向つて開口する上係合部21が切欠形成されてい
る。
各受部材18には、後方に開口する下係合部2
2が形成されている。
各連結ピン19には各ロアリンク11の後端部
が着脱自在に備えられている。
24はクラツチ装置で、トラクタ1のPTO軸
7と耕耘装置Rの入力軸25とを解除自在に連結
するものであつて、連結体14の渡設材16の左
右方向中央部の上方側に位置し、第1図、第2
図、第4図、第8図及び第9図にも示すように、
ガイド26と、装備筒27と、装備筒27の操作
装置28等を有する。
ガイド26は円筒状とされて、前後方向に配設
され、その左右両側下部が渡設材16上面に着脱
自在に取付けられている。装備筒27の左右両側
部の上下方向中央部には、左右一対の案内溝29
が軸心方向に形成されている。
装備筒27はガイド26内に同心状に配設され
るもので、前・後ローラ装置30,31を介し
て、ガイド26内に軸心方向に摺動自在に備えら
れている。
装備筒27の後端部からは左右一対の横軸32
が外側方に突設されて、ガイド26の各案内溝2
9内に長手方向に移動自在で且つ相対回動自在に
挿入されており、これにより、装備筒27はガイ
ド26に軸心方向に摺動自在で且つ横軸32廻り
に首振り自在に備えられている。
又、横軸32と案内溝29間のがた等により、
装備筒27は径方向に平行移動可能で且つ上記と
は異なる軸廻りにも首振り可能とされている。
前ローラ装置30は、装備筒27の外周面前部
の下端部上を相対的に転動する鼓形ローラ33
と、ローラ33を回転自在に支持する支軸34
と、支軸34の両端部を支持すると共にローラ3
3を介して装備筒27を上下方向に関して弾支す
る弾性部材35等を有する。
弾性部材35は、板状のバネ鋼を屈曲させたも
ので、支軸34の両端部に外嵌固着されて、ブラ
ケツト36にボルト39により着脱自在に取付け
られ、ブラケツト36はガイド26の前端面の下
端部に上下に突出状に固設されている。
後ローラ装置31は、周方向に等配された3個
の樽型ローラ37と、隣接するローラ37間に配
置された弾性部材38等を有する。
ローラ37は、ガイド26の内周面の後部上を
転動するものである。
弾性部材38は、棒状のバネ鋼を屈曲させたも
ので、その各端部がローラ37の各端部に相対回
転自在に挿入されている。
各弾性部材38の中途部には一対のリング状部
が形成され、このリング状部に挿通されたボルト
40により、各弾性部材38は装備筒27の後端
面に着脱自在に取付けられており、弾性部材38
の変形により、ローラ37はガイド26の径方向
に移動可能とされている。
そして、前・後ローラ装置30,31の弾性部
材35,38の変形により、装備筒27は径方向
に平行移動可能で且つ首振り可能とされている。
ところで、トラクタ1のPTO軸7と、耕耘装
置Rの入力軸25とは、伸縮自在な伝動軸42
と、伝動軸42の両端部に備えられた前・後自在
継手43,44とを介して、解除自在に連動連結
されている。
後自在継手44は、前・後ヨーク45,46
と、両ヨーク45,46を連結するスパイダ47
とから成り、前ヨーク45は伝動軸42の後端部
に解除自在に連結されている。
後ヨーク46は、入力軸25に解除自在に連結
されるもので、後ヨーク46の後部が装備筒27
に軸受48を介して支持されている。後ヨーク4
6の後部内面には、入力軸25の雄スプライン部
49と嵌脱自在にスプライン嵌合される雌スプラ
イン部50が形成されている。尚、後ヨーク46
の後端部内面には、前方に向つてテーパ状とされ
たテーパ面51が形成されている。
装備筒27の操作装置28は、装備筒27をガ
イド26に対して軸心方向に移動させて、装備筒
27を、第2図に示すように、ガイド26から前
方に大きく突出させた前側保持位置、即ち、装備
筒27内部の後ヨーク46が入力軸25から分離
される分離位置と、第1図に示すように、その前
方への突出量が小さくされた後側保持位置、即
ち、後ヨーク46が入力軸25と連結される連結
位置とに位置変更保持自在とするもので、コイル
バネ52と、左右一対宛の位置変更体53、保持
体54、付勢バネ55及び連動機構56と、第
1、第2連動体57,58と、単一の操作レバー
59等を有する。
コイルバネ52は、装備筒27の外周面に捲周
されて、装備筒27の後端部と、ガイド26の前
端部に固設されたブラケツト36,60間に弾発
状に介装されて、装備筒27を後方、即ち、耕耘
装置R側に付勢している。
ガイド26の外周面の左右方向中央部の上部に
はブラケツト61が立設され、このブラケツト6
1に第1連動体57が軸心廻りに回動自在として
左右方向に挿通されている。
各位置変更体53は、第1連動体59により連
動せしめられるもので、その各端部に固設され
て、ガイド26の外側方に配設されている。位置
変更体53は、装備筒27を介して各保持位置に
位置変更させるもので、位置変更体53の下部に
は、横軸32の前方側又は後方側に位置する前・
後作動部62,63が下方突出状に形成されてい
る。
各保持体54は、ガイド26と各位置変更体5
3間に配設され、その前端部で、ガイド26に左
右方向の支軸64により回動自在に支持されてい
る。保持体54は、前・後係止部65,66を有
し、この前・後各係止部65,66に横軸32が
係脱自在に係止されることにより、装備筒27は
各保持位置に解除自在に保持される。
第2連動体58は、棒をU形状に折曲げて成
り、ガイド26前部に上方から外嵌されて、各端
部が保持体54の前端部に固設されて、両保持体
54を連動させている。
各付勢バネ55は各保持体54後端部とガイド
26の左右各側部間に弾引状に介装され、各保持
体54を下方側、即ち、横軸32に対する係止方
向に付勢している。
各連動機構56は、左右各側の位置変更体53
と保持体54とを連動させて、保持体54による
横軸32の係止が解除された後に、位置変更体5
3の各作動部62,63による横軸32の操作が
行われるようにするもので、位置変更体53の下
部側に山形状に形成されたカム溝67と、保持体
54の前後方向中途部から外側方に突設されてカ
ム溝67内に移動自在に挿入されたカムピン68
とから構成されている。
操作レバー59は位置変更体53と保持体54
とを操作するもので、第1連動体57の一側部か
ら上方に突設されている。
耕耘装置Rは、前部上部の左右方向中央部に位
置する入力ケース70と、入力ケース70から前
方斜め上方に突設され且つ左右一対の側板から成
るトツプマスト71と、入力ケース70から左右
両側方に突設された一対のサポートアーム72
と、各サポートアーム72の左右方向中途部から
前方に突設された左右一対のブラケツト73と、
各サポートアーム72の外側端部から夫々下設さ
れた伝動ケース74及びサイドプレートと、伝動
ケース74及びサイドプレートの下端部間に横架
されて回転駆動され且つ耕耘軸とこれに備えられ
た多数の耕耘爪とから成る耕耘部75と、耕耘部
75を覆被する耕耘カバー76と、左右一対のゲ
ージ輪77と、これらゲージ輪77を昇降させる
耕深調整機構78等を有する。
入力ケース70には、前方に突出する入力軸2
5が軸受により回転自在に支持されている。
トツプマスト71の両側板前端部間には上連結
軸79が渡設され、この上連結軸79に連結体1
4の上係合部21が下方側から係脱自在に係合さ
れる。
各ブラケツト73の前端部には各下連結軸80
が左右方向に夫々挿着され、各下連結軸80の外
側部が各下係合部22に後方から係脱自在に係合
される。
82は左右一対の阻止装置で、各受部材18に
備えられて、各下連結軸80の各下係合部22内
からの離脱を解除自在に阻止するもので、装着筒
83と、抜止めピン84と、付勢バネ85と、規
制体86等を有する。
装着筒83は受部材18の後部上面に立設さ
れ、この装着筒83及び下係合部22に抜止めピ
ン84が略上下方向に移動自在に挿入されて、抜
止めピン84は、第4図に示すように、下係合部
22内に進出して、下連結軸80の下係合部22
からの離脱を阻止する阻止装置と、第5図に示す
ように、下係合部22内から上方側に後退して下
連結軸80の下係合部22内に対する係脱を許容
する許容位置とに位置変更自在とされている。
付勢バネ85は、抜止めピン84に捲周され
て、装着筒83に内嵌され、抜止めピン84を下
方に付勢している。
規制体86は受部材18に左右方向の支軸87
により枢支され、許容位置の抜止めピン84の下
端部と接当することにより、抜止めピン84を上
記位置に保持する。88は規制体86を後方へ付
勢するバネ、89は溝である。
尚、装着筒83の上端部の後端部からは固定板
90が立設され、抜止めピン84を許容位置で回
動することにより、抜止めピン84上端に固設さ
れた引掛金具91が固定板90の上端縁に係脱自
在に係止される。
上記のように構成した実施例によれば、トラク
タ1に耕耘装置Rを連結する際には、クラツチ装
置24において、第2図に示すように、装備筒2
7を分離位置に保持しておく。
上記状態では、装備筒27はガイド26から大
きく前方に突出し、横軸32は案内溝29の前端
部に位置している。又、位置変更体53は前方側
回動位置にあつて、その後作動部66が横軸32
と接当乃至その若干後方位置にある。阻止装置8
2の抜止めピン84が阻止位置に引上げられて、
規制体86により保持されている。
一方、耕耘装置Rは、地面に載置されて、第5
図に示すように、若干前傾姿勢とされているので
ある。
この状態で、トラクタ1を後進させて、耕耘装
置Rに接近させ、第5図に示すように、耕耘装置
Rの上・下各連結軸79,80の前方斜め下方側
に、連結体14の上・下各係合部21,22を
夫々位置させる。
次に、3点リンク機構9、連結体14及びクラ
ツチ装置24を油圧装置3により徐々に上昇させ
て、まず、連結体14の上係合部21内に上連結
軸79を係合させるのであり、この状態では、各
下係合部22は各下連結軸80の前方側に位置し
ている。
そして、更に、3点リンク機構9、連結体14
及びクラツチ装置24を更に上昇させれば、連結
体14の上係合部21内に上連結軸79が係合し
ていることから、上記3点リンク機構9等の上昇
により、耕耘装置Rは持上げられ乍ら上連結軸7
9廻りにトラクタ1側、即ち、前方側に回動せし
められる。
これにより、各下連結軸80は各下係合部22
内に後方から係合し乍ら、規制体86を前方へ回
動させ、各下係合部22内の前部に位置する。
又、規制体86の前方側への回動により、抜止
めピン84の保持が解除されて、抜止めピン84
は、第4図に示す抜止め位置となり、下連結軸8
0の下係合部22内からの離脱を阻止する。
ところで、上記連結体14と耕耘装置Rの連結
時において、耕耘装置Rが上連結軸79廻りにト
ラクタ1側へ回動することにより、第2図に示す
ように、耕耘装置Rの入力軸25はクラツチ装置
24のガイド26内に進入して、後自在継手44
における連結軸とされる後ヨーク46と少隙を介
して対向する。
この場合、入力軸25の前端部が後ヨーク46
のテーパ面51内まで嵌入するようにすることも
ある。
而して、上記状態から、後ヨーク46を入力軸
25に連結する際には、座席5上の運転者が後方
に手を伸ばして、クラツチ装置24の操作レバー
59を前方側に回動操作するのである。
これにより、第1連動体57を介して、両位置
変更体53が後方側に回動し、各保持体54のカ
ムピン68が各位置変更体53のカム溝67内を
相対的に前方側に移動して、これにより、保持体
54が付勢バネ55に抗して上昇して、その前係
止部65から横軸32が相対的に下方に離脱す
る。この際、横軸32は位置変更体53の前・後
両作動部62,63間の略中央部に位置してい
る。
而して、保持体54の前係止部65による横軸
32の係止が解除されると、装備筒27はコイル
バネ52により後方側へ付勢されていることか
ら、装備筒27は、伝動軸42を伸長させ乍ら、
横軸32と後自在継手44の後ヨーク46と共に
後方に移動して、第1図に示すように、入力軸2
5に外嵌され、後ヨーク46の雌スプライン部5
0が入力軸25の雄スプライン部49に嵌合され
る。この場合、装備筒27は前・後ローラ装置3
0,31のローラ33,37により案内され乍ら
移動する。
ところで、保持体54の前係止部65による横
軸32の係止が解除された後も、操作レバー59
は前方側に回動操作されて、位置変更体53は第
8図に示す位置まで後方側に回動操作され、その
前作動部62が、連結位置にある装備筒27の横
軸32と接当乃至その若干前方側に位置する。
又、位置変更体53の回動により、保持体54
のカムピン68はカム溝67内を相対的に前方側
に移動して、これにより、保持体54は、一旦、
上昇した後、下降して、保持体54の後係止部6
6内に、連結位置にある装備筒27の横軸32が
係止され、これにより装備筒27は上記連結位置
に保持されて、後自在継手44の後ヨーク46は
入力軸25に対する連結体勢に保持される。
又、上記の場合において、入力軸25が装備筒
27内に軸心方向後方から進入してくるのではな
く、耕耘装置Rが上連結軸79廻りに前方に回動
して、その回動軸心廻りの回動により、入力軸2
5が装備筒27内に進入して、後自在継手44の
後ヨーク46後端部と少隙を介して対向するの
で、入力軸25と後ヨーク46が連結前の正規姿
勢や正規位置からずれていない時でも、後ヨーク
46と入力軸25両者の軸心は交叉することにな
る。
従つて、後ヨーク46と入力軸25の連結時に
は、後ヨーク46の雌スプライン部50をその後
端部で上方に回動させて、雌スプライン部50の
後端部の位置を殆ど変えることなく、雌スプライ
ン部50の軸心の傾斜を変えて、この雌スプライ
ン部50と、入力軸25の雄スプライン部49の
両者の軸心を対応合致させる必要がある。
而して、後ヨーク46を支持する装備筒27が
ガイド26に、耕耘装置Rの上記回動軸心と平行
な横軸32廻りに上下方向に首振り自在に支持さ
れ、この横軸32が雌スプライン部50の軸心方
向に関してその後端部付近にあると共に、前・後
ローラ装置30,31の弾性部材35,38の弾
性変形により、上記首振りが許容されるので、後
ヨーク46と入力軸25の連結時には、後ヨーク
46が装備筒27と共に横軸32廻りに首振りす
ることにより、後ヨーク46の雌スプライン部5
0は、その後端部の位置を殆ど変えることなく、
その軸心の傾斜を変え、これにより、雌スプライ
ン部50と入力軸25の雄スプライン部49の軸
心が容易に対応一致して、両スプライン部49,
5の連結が円滑且つ良好に行われる。
又、装備筒27と後ヨーク46はガイド26に
対して、上記横軸32とは異なる軸廻りにも首振
り自在とされると共に、いずれの径方向にも平行
移動自在とされているので、後ヨーク46と入力
軸25が連結前の正規位置や正規姿勢からずれて
いる場合でも、後ヨーク46と入力軸25の連結
時に、後ヨーク46と装備筒27が首振りした
り、径方向に平行移動したりすることにより、後
ヨーク46と入力軸25両者の軸心は容易に対応
合致し、後ヨーク46と入力軸25の連結は容易
且つ円滑に行われる。
上記のようにして、耕耘装置Rのトラクタ1に
対する連結作業は終了する。
次に、耕耘装置Rをトラクタ1から分離させる
際には、上記とは逆の手順で作業を行なうのであ
り、まず、クラツチ装置24において、操作レバ
ー59を後方側に回動させる。
これにより、位置変更体53は前方側に回動し
て、そのカム溝67内を保持体54のカムピン6
8が相対的に後方側に移動して、まず、保持体5
4が上昇して、その後係止部66から横軸32が
下方側に相対的に離脱して、装備筒27の連結位
置での保持体54による保持が解除される。
而して、更に、操作レバー59を後方側に回動
させれば、位置変更体53の後作動部63が横軸
32と接当して、伝動軸42を縮小させ乍ら、横
軸32を介して、装備筒27をコイルバネ52に
航して分離位置まで位置変更させると共に、後自
在継手44の後ヨーク46を入力軸25から前方
側に離脱させる。
そして、これと共に、カムピン68がカム溝6
7の後端部まで移動して、保持体54が下降し、
その前係止部65内に横軸32が下方側から相対
的に嵌入係止され、装備筒27はトラクタ側保持
位置に保持される。
次に、阻止装置82の抜止めピン84を引上げ
て、第5図の仮想線で示すようにその引掛金具9
1を固定板90に係止して、抜止めピン84を許
容位置にロツクする。
この状態で、油圧装置3により、3点リンク機
構9、連結体14を介して、耕耘装置Rを下降さ
せて、耕耘装置Rの耕耘部75を接地させる。
そして、更に、3点リンク機構9、連結体14
を下降させれば、耕耘装置Rが前傾して、まず、
連結体14の下係合部22内から耕耘装置Rの下
連結軸80が離脱し、その後、連結体14の上係
合部21内から、耕耘装置Rの上連結軸79が相
対的に上方側に離脱する。
これにより、トラクタ1からの耕耘装置Rの分
離作業は終了する。
第10図及び第11図は本考案の第2実施例を
示すもので、渡設材16は、左右一対の側部材9
3と、両側部材93間に渡設され且つガイド26
が固設される中央材94とから成る。
各側部材93の内側端部からは、カラー95
と、カラー95に挿着固着されたボルト96が下
設され、このボルト96とナツト99とにより、
中央材94の各端部が各側部材93に着脱自在に
取付けられている。カラー95には、側部材93
と中央材94間に介装されるゴム97が外嵌され
ており、このゴム97の変形によつても、クラツ
チ装置24全体が装備筒27の径方向に平行移動
可能で且つ首振り可能とされている。
ブラケツト36は装備筒27に外嵌状とされ、
ブラケツト36に前ローラ装置30が周方向に関
して3個等配されている。
第12図及び第13図は本考案の第3実施例を
示すもので、受部材18がU形状とされている。
第14図は本考案の比較例を示すもので、後ロ
ーラ装置に代えて、ゴムリング98が用いられ、
このゴムリング98が装備筒27の後端部の外周
面に嵌着されている。
尚、実施例では、ローラ装置のローラを弾性部
材により支持するようにしたが、ローラ自体を弾
性部材により形成してもよい。
尚、実施例では、PTO軸と入力軸を連結する
継手として自在継手を用いたが、それ以外の継手
を用いてもよい。
又、実施例では、作業機としてロータリ耕耘装
置を用いたが、ロータリ耕耘装置以外の作業機を
用いてもよい。
更に、本考案は、トラクタの前方側に作業機を
連結する装置にも適用可能である。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば、3点リ
ンク機構と作業機の連結作業のみならず、トラク
タのPTO軸と作業機の入力軸との連結作業も容
易且つ確実に行うことができ、トラクタに対する
作業機の連結作業をより一層容易且つ短時間で行
うことができる。
又、PTO軸側連結軸を保持する装備筒がガイ
ドにローラ装置を介して軸心方向に摺動自在に備
えられ、ローラ装置は、装備筒を径方向に移動可
能に保持する弾性部材を有しているので、連結作
業時に、PTO軸側連結軸と入力軸との軸心がず
れていても、その軸心のずれを吸収できると共
に、従来のように、クラツチ装置の一つの部材を
製作困難な形状としたりする必要がないと共に、
装備筒がローラ装置を介してガイドに保持されて
いるので、装備筒を軸心方向に円滑に摺動させる
ことができる。
本考案は上記利点を有し、実益大である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図は本考案の第1実施例を示
し、第1図及び第2図の各図は相異なる作動状態
を示すクラツチ装置等の縦側断面図、第3図は全
体側面図、第4図及び第5図の各図は相異なる作
動状態を示す要部の縦側断面図、第6図は同正面
図、第7図は第6図のA−A線矢視断面図、第8
図はクラツチ装置等の側面図、第9図はクラツチ
装置の一部省略背面図、第10図及び第11図は
本考案の第2実施例を示し、第10図はクラツチ
装置等の正面図、第11図は連結体の一部平面
図、第12図及び第13図は本考案の第3実施例
を示し、第12図は要部の縦側断面図、第13図
は第12図のB−B線矢視断面図、第14図は本
考案の比較例を示すクラツチ装置の一部縦側断面
図である。 1……トラクタ、3……作業機昇降用油圧装
置、7……PTO軸、9……3点リンク機構、1
0……トツプリンク、11……ロアリンク、14
……連結体、21,22……上・下係合部、24
……クラツチ装置、25……入力軸、26……ガ
イド、27……装備筒、28……操作装置、3
0,31……前・後ローラ装置、33,37……
ローラ、35,38……弾性部材、46……後ヨ
ーク(連結軸)、82……阻止装置、R……ロー
ラリ耕耘装置(作業機)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トラクタ1に、中央1本のトツプリンク10と
    左右一対のロアリンク11から成る3点リンク機
    構9が備えられ、トツプリンク10と両ロアリン
    ク11の夫々の作業機側端部が連結体14により
    連結され、連結体14における左右方向中央部の
    上部と左右両側部の下部が作業機Rに分離可能に
    連結され、トラクタ1のPTO軸7と作業機Rの
    入力軸25が分離可能に連動連結されたものにお
    いて、連結体14に、連結体14が作業機Rに連
    結された後にPTO軸7と入力軸25を分離可能
    に連動連結するクラツチ装置24が備えられ、ク
    ラツチ装置24は、連結体14に略前後方向に配
    置されたガイド26と、略前後方向の軸心を有し
    且つガイド26にローラ装置30,31を介して
    軸心方向に摺動自在に備えられた装備筒27と、
    装備筒27内に支持されてPTO軸7と連動する
    連結軸46と、装備筒27の操作装置28とを有
    し、ローラ装置30,31は、装備筒27を径方
    向に移動可能に保持する弾性部材35,38を有
    し、装備筒27は軸心方向の移動により、その内
    部の連結軸46が入力軸25と連動連結される連
    結位置と、連結軸46が入力軸25から分離され
    る分離位置に位置変更自在とされ、操作装置28
    は、装備筒27を連結位置と分離位置に位置変更
    保持自在とするものとされたことを特徴とするト
    ラクタと作業機の連結装置。
JP7317987U 1987-05-16 1987-05-16 Expired - Lifetime JPH052023Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7317987U JPH052023Y2 (ja) 1987-05-16 1987-05-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7317987U JPH052023Y2 (ja) 1987-05-16 1987-05-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63181207U JPS63181207U (ja) 1988-11-22
JPH052023Y2 true JPH052023Y2 (ja) 1993-01-19

Family

ID=30917282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7317987U Expired - Lifetime JPH052023Y2 (ja) 1987-05-16 1987-05-16

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH052023Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63181207U (ja) 1988-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3074501A (en) Automatically engageable power coupling means for tractors or the like
JPH0370444B2 (ja)
JPH052023Y2 (ja)
JPH0620336Y2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JPH052024Y2 (ja)
JPH0626090Y2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JPH0646248Y2 (ja) トラクタと作業機との動力断接用クラッチ装置
JPS63230001A (ja) トラクタと作業機の連結装置
JPH0370441B2 (ja)
JPH0683602B2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JP2524971B2 (ja) トラクタの動力を作業機に伝達する装置
JPH0634645B2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JPH0626482B2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JPH0616646B2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JPH0370445B2 (ja)
JPH0370442B2 (ja)
JPH0616645B2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JPH0370443B2 (ja)
JPH073849Y2 (ja) トラクタと作業機との連結装置
JPH08816Y2 (ja) トラクタと耕耘装置との連結装置
JPH0618407Y2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JP2513873B2 (ja) トラクタの作業機動力系連結装置
JPS638161Y2 (ja)
JPH0737452Y2 (ja) トラクタと作業機の連結装置
JPH0616644B2 (ja) トラクタと作業機の連結装置