JPH0616604A - 4−アミノ−o−キノン誘導体及び3−アミノ−6−アリールアゾフェノール誘導体の合成法 - Google Patents

4−アミノ−o−キノン誘導体及び3−アミノ−6−アリールアゾフェノール誘導体の合成法

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JPH0616604A
JPH0616604A JP17435392A JP17435392A JPH0616604A JP H0616604 A JPH0616604 A JP H0616604A JP 17435392 A JP17435392 A JP 17435392A JP 17435392 A JP17435392 A JP 17435392A JP H0616604 A JPH0616604 A JP H0616604A
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達夫 田中
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紀生 三浦
Katsunori Kato
勝徳 加藤
Noritaka Nakayama
憲卓 中山
Tawara Komamura
大和良 駒村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸及び酸化剤存在下にカテコール及びアミン
化合物から4-アミノ-o-キノン誘導体を収率良く合成
し、更にアリールヒドラジン化合物との縮合によって3-
アミノ-6-アリールアゾフェノール誘導体を収率良く合
成する方法を提供する。 【構成】 カテコールとアミン化合物を、酸及び酸化剤
存在下で反応させることを特徴とする4-アミノ-o-キノ
ン誘導体の合成法、及びカテコールとアミン化合物を、
酸及び酸化剤存在下で反応させ、アリールヒドラジン化
合物と縮合させることを特徴とする3-アミノ-6-アリー
ルアゾフェノール誘導体の合成法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用薬品、染料、熱転
写材料用色素の中間体として有用な4-アミノ-o-キノン
誘導体、及び染料、熱転写材料用色素として有用な3-ア
ミノ-6-アリールアゾフェノール誘導体の合成法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、酢酸溶媒中でo-キノン誘導体とヒ
ドラジン誘導体からジアゾ色素を得る合成方法がIndian
J. Chem.(インディアン・ジャーナル・オブ・ケミス
トリィ)2(6),232 頁(1964)において知られている。
又、4- アミノ-o- キノン誘導体の合成方法としては、
カテコールとアミン化合物を酸化銀(I)の存在下メタノ
ール中で反応させる方法が、Ber.(ベリヒテ)89,2768
頁(1956)において知られている。
【0003】従って、上記合成法を参考にすると、カテ
コールとアミン化合物を酸化銀(I)の存在下にメタノー
ル中で4-アミノ-o- キノン誘導体として単離し、アリー
ルヒドラジンと反応させることで、3-アミノ-6-アリー
ルアゾフェノール誘導体を得ることができる。しかしな
がら、この合成法は単離する4-アミノ-o- キノン誘導体
が安定である場合には有効であるが、4-アミノ-o- キノ
ン誘導体が不安定な場合、単離操作によって4-アミノ-o
- キノン誘導体が分解するばかりでなく、合成反応中で
も副生物が生成し、4-アミノ-o- キノン誘導体の合成収
率の低下を招き好ましくない。又、反応が2段階であ
り、中間体の4-アミノ-o- キノン誘導体を単離する工程
を必要とすることから、製造コストの上昇を招き好まし
くない。更に酸化銀(I)は高価であり、コストの面で好
ましくない。
【0004】又、カテコールとアミン類及び沃素酸ナト
リウムから合成中間体の4-アミノ-o-カテコール誘導体
を得る方法が、J.Chem.Soc.(ジャーナル・オブ・ザ・
ケミカル・ソサイェティ)859頁(1958)で知られてい
るが、上記合成法と同様な理由から好ましくない。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、酸及び酸化剤存在下に
カテコール及びアミン化合物から4-アミノ-o-キノン誘
導体を収率良く合成し、更にアリールヒドラジン化合物
との縮合によって3-アミノ-6-アリールアゾフェノール
誘導体を収率良く合成する方法を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】本発明の上記目的は、カテコールとアミ
ン化合物を、酸及び酸化剤存在下で反応させる4-アミノ
-o-キノン誘導体の合成法、及びカテコールとアミン化
合物を、酸及び酸化剤存在下で反応させ、アリールヒド
ラジン化合物と縮合させる3-アミノ-6-アリールアゾフ
ェノール誘導体の合成法によって達成された。
【0007】以下、本発明を更に詳細に説明する。
【0008】本発明に用いる酸化剤としては酸化銀
(I)、沃素酸ナトリウム、過マンガン酸カリウム、過酸
化水素、沃素、四酸化オスミウム、次亜塩素酸ナトリウ
ム等が好ましい。これらの酸化剤の添加量はカテコール
の1〜3倍モル加えればよく、更に1.5〜2.5倍モルの場
合、より高収率が得られるので特に好ましい。
【0009】本発明に用いる酸としては酢酸、トリフル
オロ酢酸、p-トルエンスルホン酸、塩酸、硝酸、硫酸、
燐酸等が好ましく、又、2種あるいはそれ以上を混合し
て用いることもできる。
【0010】本発明に用いられる溶媒は特に限定されな
いが、アリールヒドラジン化合物を用いる反応ではアリ
ールヒドラジン化合物と反応しない溶媒であれば特に限
定されず、代表的な溶媒としては、メタノール、エタノ
ール、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン等が好ましく、又、反応に用い
る酸を溶媒として用いてもよい。溶媒の量は、カテコー
ル及びアミン化合物を撹拌するのに十分な量であればよ
く、特に限定されない。
【0011】反応温度は低すぎると反応が遅く、高すぎ
ると副生物の生成が多くなるため、−10〜60℃が好まし
く、特に0〜20℃が好ましい。
【0012】以下に本発明に係る4-アミノ-o-キノン誘
導体、3-アミノ-6-アリールアゾフェノール誘導体の代
表的具体例を示すが、これらに限定されない。
【0013】
【化1】
【0014】 R1212 I−1 CH3 C6H5 I−5 C6H13 C6H5 I−2 C2H5 C2H5 I−6 C2H5 3-CH3-C6H4 I−3 H C4H9 I−7 C2H5 2-CH3O-C6H4 I−4 H C6H5 I−8 CH3 4-CO2C2H5-C6H4
【0015】
【化2】
【0016】
【化3】
【0017】
【0018】
【化4】
【0019】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0020】実施例1−1(化合物I−1の合成) カテコール10gに酢酸300ccを加え、更にN-メチルアニリ
ン10gを加え撹拌しながら沃素酸ナトリウム13gの水溶液
130ccを滴下した。1時間撹拌後、水1000cc中に反応溶
液を滴下すると4-N-メチルアニリノ-o-キノンの黒色結
晶が析出した(収率89%)。 実施例1−2 実施例1−1のN-メチルアニリンに代えて、ジエチルア
ミン、ブチルアミン、アニリン、N-ヘキシルアニリン、
N-エチル-m-トルイジン、N-エチル-o-アニシジン、4-メ
チルアミノ安息香酸エチルを用いて同様の反応を行った
ところ、それぞれ対応する化合物I−2,I−3,I−4,I
−5,I−6,I−7,I−8を収率60%,54%,82%,70%,82
%,72%,78%で得た。
【0021】実施例1−3 実施例1−1の沃素酸ナトリウムに代えて、過酸化水
素、過マンガン酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウムを用
いて同様の反応を行ったところ、目的とする化合物I−
1の収率は、それぞれ70%,68%,72%であった。
【0022】実施例1−4(化合物I−9の合成) 実施例1−1のカテコールに代えて、4-メチルカテコー
ルを用いて同様の反応を行ったところ、4-N-メチルアニ
リノ-5-メチル-o-キノンを収率80%で得た。
【0023】実施例1−5 実施例1−1のカテコールに加える酢酸300ccに代えて
塩酸10cc及びメタノール290ccを用いて同様の反応を行
ったところ、化合物I−1の収率は68%であった。
【0024】実施例2−1(化合物II−1の合成) カテコール10gに酢酸300ccを加え、更にN-メチルアニリ
ン10gを加え撹拌しながら沃素酸ナトリウム13gの水溶液
130ccを滴下した。滴下終了後、反応系を10℃に冷却
し、2-ヒドラジノピリジン10gの酢酸溶液100ccを滴下し
た。滴下終了後、室温で1時間撹拌し、酢酸を減圧溜去
して残留物を酢酸エチルで抽出し、飽和炭酸カリウム水
溶液及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
後、溶媒を減圧溜去した.残留物をアセトニトリルで再
結晶して3-N-メチルアニリノ-6-(2-ピリジル)アゾフェ
ノールの赤色結晶24gを得た(収率87%)。
【0025】実施例2−2 実施例2−1のN-メチルアニリンに代えてアニリン、N-
ヘキシルアニリン、N-エチル-m-トルイジン、N-エチル-
o-アニシジン、4-メチルアミノ安息香酸エチル、3-クロ
ロ-N-プロピルアニリン、4-ジメチルカルバモイル-N-メ
チルアニリンを用いて同様の反応を行ったところ、それ
ぞれ対応する化合物II−2,II−3,II−4,II−5,II−
6,II−7,II−8を収率70%,64%,89%,66%,73%,68
%,59%で得た。
【0026】実施例2−3 実施例2−1の沃素酸ナトリウムに代えて、過酸化水
素、過マンガン酸カリウム、次亜塩素酸ナトリウムを用
いて同様の反応を行ったところ、目的とする化合物II−
1の収率は、それぞれ60%,58%,65%であった。
【0027】実施例2−4(化合物II−9の合成) 実施例2−1のカテコールに代えて、4-メチルカテコー
ルを用いて同様の反応を行ったところ、3-N-メチルアニ
リノ-4-メチル-6-(2-ピリジル)アゾフェノールを収率72
%で得た。
【0028】実施例2−5 実施例2−1の2-ヒドラジノピリジンに代えて、3-ブロ
モ-6-ヒドラジノピリジン、2-ヒドラジノ-4-メチルピリ
ジンを用いて同様の反応を行ったところ、それぞれ対応
する化合物II−10,II−11を収率75%,78%で得た。 実施例2−6 実施例2−1のカテコールに加える酢酸300ccに代え
て、塩酸10cc及びメタノール290cc、硝酸10cc及びエタ
ノール290cc、硫酸10cc及びテトラヒドロフラン290ccを
用いて同様の反応を行ったところ、化合物II−1の収率
は、それぞれ51%,45%,48%であった。
【0029】
【発明の効果】本発明により、医療用薬品、染料、熱転
写材料用色素の中間体として有用な4-アミノ-o-キノン
誘導体、及び染料、熱転写材料用色素として有用な3-ア
ミノ-6-アリールアゾフェノール誘導体を容易かつ収率
良く得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 憲卓 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内 (72)発明者 駒村 大和良 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カテコールとアミン化合物を、酸及び酸
    化剤存在下で反応させることを特徴とする4-アミノ-o-
    キノン誘導体の合成法。
  2. 【請求項2】 カテコールとアミン化合物を、酸及び酸
    化剤存在下で反応させ、引き続きアリールヒドラジン化
    合物と縮合させることを特徴とする3-アミノ-6-アリー
    ルアゾフェノール誘導体の合成法。
JP17435392A 1992-07-01 1992-07-01 4−アミノ−o−キノン誘導体及び3−アミノ−6−アリールアゾフェノール誘導体の合成法 Expired - Fee Related JP3151687B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006038893A1 (en) * 2004-10-06 2006-04-13 Agency For Science, Technology And Research Oxidation of phenolic compound with hydrogen peroxide generated in the presence of the phenolic compound

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