JPH0616546B2 - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
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- JPH0616546B2 JPH0616546B2 JP61025029A JP2502986A JPH0616546B2 JP H0616546 B2 JPH0616546 B2 JP H0616546B2 JP 61025029 A JP61025029 A JP 61025029A JP 2502986 A JP2502986 A JP 2502986A JP H0616546 B2 JPH0616546 B2 JP H0616546B2
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- Japan
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- substrate
- region
- semiconductor substrate
- soi
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L27/00—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
- H01L27/02—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
- H01L27/04—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body
- H01L27/06—Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier the substrate being a semiconductor body including a plurality of individual components in a non-repetitive configuration
- H01L27/0688—Integrated circuits having a three-dimensional layout
Description
【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 一導電型半導体基板と同導電型を有するSOI基体の直
下部の半導体基板面に、反対導電型のウエルに囲まれ、
これによって半導体基板と電気的に分離された一導電型
不純物領域を配設し、該不純物領域に、SOI基体下層
部の反転を防止する電圧を、基板電位と無関係に印加し
て、該SOI基体に形成する回路素子のバックチャネル
による性能劣化を防止した半導体装置。
下部の半導体基板面に、反対導電型のウエルに囲まれ、
これによって半導体基板と電気的に分離された一導電型
不純物領域を配設し、該不純物領域に、SOI基体下層
部の反転を防止する電圧を、基板電位と無関係に印加し
て、該SOI基体に形成する回路素子のバックチャネル
による性能劣化を防止した半導体装置。
本発明は半導体基板上の絶縁膜上に半導体基体を形成
し、該半導体基体にMISトランジスタ等の回路素子を
形成する、所謂SOI(Silicon On Insulator)構造の半
導体装置に係り、特にSOI基体の底面に基板電位によ
って反転層が形成されるのを防止する構造に関する。
し、該半導体基体にMISトランジスタ等の回路素子を
形成する、所謂SOI(Silicon On Insulator)構造の半
導体装置に係り、特にSOI基体の底面に基板電位によ
って反転層が形成されるのを防止する構造に関する。
近年、デバイスの高密度化または高耐圧化のため、半導
体基板上に形成した絶縁膜上に多結晶シリコン層を成長
させ、更にこの多結晶シリコン層をレーザアニール技術
等により単結晶化し、この単結晶化した半導体層(SO
I基体)にMISトランジスタを形成してなるSOI構
造の半導体装置が提案されている。
体基板上に形成した絶縁膜上に多結晶シリコン層を成長
させ、更にこの多結晶シリコン層をレーザアニール技術
等により単結晶化し、この単結晶化した半導体層(SO
I基体)にMISトランジスタを形成してなるSOI構
造の半導体装置が提案されている。
このSOI構造の半導体装置においては、下部の半導体
基板上にも半導体素子が形成されるので該半導体基板に
所定の電位が与えられるが、この基板電位によってSO
I基体中の絶縁膜との界面に反転層が形成され、該反転
層が形成するバックチャネルによって該SOI基体に形
成されるMISトランジスタの機能が失われるという問
題があり、上記バックチャネルの発生が防止される構造
が要望されている。
基板上にも半導体素子が形成されるので該半導体基板に
所定の電位が与えられるが、この基板電位によってSO
I基体中の絶縁膜との界面に反転層が形成され、該反転
層が形成するバックチャネルによって該SOI基体に形
成されるMISトランジスタの機能が失われるという問
題があり、上記バックチャネルの発生が防止される構造
が要望されている。
従来、相補型のSOI構造半導体装置においては、上記
SOI基体の底面に発生するバックチャネルを防止する
ために第3図に模式側断面図を示すような構造が提案さ
れている。
SOI基体の底面に発生するバックチャネルを防止する
ために第3図に模式側断面図を示すような構造が提案さ
れている。
第3図において、51はn−型シリコン基板、52はp−型
ウエル、53はn型チャネルストッパ、54はp型チャネル
ストッパ、55フィールド二酸化シリコン(SiO2)膜、56は
第1のp+型ソース領域、57は第1のp+型ドレイン領
域、58は第1のn+型ソース領域、59は第1のn+型ド
レイン領域、60はn+型基板コンタクト領域、61はp+
型ウエルコンタクト領域、62はn−型SOI基体、63は
p−型SOI基体、64は第2のp+型ソース領域、65は
第2のp+型ドレイン領域、66は第2のn+型ソース領
域、67は第2のn+型ドレイン領域、68はn+型SOI
基体コンタクト領域、69はp+型SOI基体コンタクト
領域、70は第1のゲートSiO2膜、71は第2のゲートSiO2
膜、72,73,74,75はゲート電極、76はSiO2絶縁膜、77は
燐珪酸ガス(PSG)絶縁膜、78は金属配線、79はn型オフ
セット領域、80はp型オフセット領域、NT1は第1のn
チャネルMOSトランジスタ、PT1は第1のpチャネル
MOSトランジスタ、NT2は第2のnチャネルMOSト
ランジスタ、PT2は第2のpチャネルMOSトランジス
タを示す。
ウエル、53はn型チャネルストッパ、54はp型チャネル
ストッパ、55フィールド二酸化シリコン(SiO2)膜、56は
第1のp+型ソース領域、57は第1のp+型ドレイン領
域、58は第1のn+型ソース領域、59は第1のn+型ド
レイン領域、60はn+型基板コンタクト領域、61はp+
型ウエルコンタクト領域、62はn−型SOI基体、63は
p−型SOI基体、64は第2のp+型ソース領域、65は
第2のp+型ドレイン領域、66は第2のn+型ソース領
域、67は第2のn+型ドレイン領域、68はn+型SOI
基体コンタクト領域、69はp+型SOI基体コンタクト
領域、70は第1のゲートSiO2膜、71は第2のゲートSiO2
膜、72,73,74,75はゲート電極、76はSiO2絶縁膜、77は
燐珪酸ガス(PSG)絶縁膜、78は金属配線、79はn型オフ
セット領域、80はp型オフセット領域、NT1は第1のn
チャネルMOSトランジスタ、PT1は第1のpチャネル
MOSトランジスタ、NT2は第2のnチャネルMOSト
ランジスタ、PT2は第2のpチャネルMOSトランジス
タを示す。
かかるSOI構造の相補形半導体装置を用いて構成され
る通常のCMOS回路においては、n−型シリコン基板
51に最も高い電圧Vccが印加されるから、n−型SOI
基体62の底面即ち下層領域にn型の蓄積層が形成される
としてもp型の反転層が形成されることがなく、また同
様にp−型ウエル52に最も低い電圧Vssが印加されるか
ら、p−型SOI基体63の下層領域にp型の蓄積層が形
成されるとしてもn型の反転層が形成されることはな
い。
る通常のCMOS回路においては、n−型シリコン基板
51に最も高い電圧Vccが印加されるから、n−型SOI
基体62の底面即ち下層領域にn型の蓄積層が形成される
としてもp型の反転層が形成されることがなく、また同
様にp−型ウエル52に最も低い電圧Vssが印加されるか
ら、p−型SOI基体63の下層領域にp型の蓄積層が形
成されるとしてもn型の反転層が形成されることはな
い。
従って上記従来構造においても、SOI基体に形成され
る通常の動作電圧を有するMOSトランジスタのバック
チャネルは防止される。
る通常の動作電圧を有するMOSトランジスタのバック
チャネルは防止される。
ところが近時、SOI基体の高分離耐圧性を活用して該
SOI基体に高電圧素子が形成されるようになり、例え
ばn−型SOI基体62に基板51の電位より高い電圧
Vcc′が印加される。
SOI基体に高電圧素子が形成されるようになり、例え
ばn−型SOI基体62に基板51の電位より高い電圧
Vcc′が印加される。
この場合、n−型SOI基体62に印加される電圧Vcc′
とn−型シリコン基板51に印加される電圧Vccとの差Δ
Vccが、フィールドSiO2絶縁膜55の厚さとn−型SOI
基体62下層部の不純物濃度によって規定される閾値電圧
Vth以上(ΔVcc≧|Vth|)となると、該n−型SO
I基体62の下層部にp型の反転層が形成され、基体62に
形成される第2のpチャネルMOSトランジスタPT2に
ゲート75で制御できないバックチャネルが形成され、ト
ランジスタの機能が損なわれるという問題を生ずる。
とn−型シリコン基板51に印加される電圧Vccとの差Δ
Vccが、フィールドSiO2絶縁膜55の厚さとn−型SOI
基体62下層部の不純物濃度によって規定される閾値電圧
Vth以上(ΔVcc≧|Vth|)となると、該n−型SO
I基体62の下層部にp型の反転層が形成され、基体62に
形成される第2のpチャネルMOSトランジスタPT2に
ゲート75で制御できないバックチャネルが形成され、ト
ランジスタの機能が損なわれるという問題を生ずる。
半導体基板上に絶縁膜を介して形成した半導体基体を有
し、該半導体基体及び該半導体基板に回路素子が形成さ
れる半導体装置において、該半導体基板(1)における該
半導体基板(1)と同導電型を有する半導体基板(6)の下部
領域に、該半導体基板(1)と反対導電型のウエル(2b)に
囲まれた該半導体基板(1)と同導電型の不純物領域(21)
を配設し、該不純物領域(21)に、該絶縁膜(5)を介して
該半導体基体(6)に及ぼす電圧が該半導体基体(6)の該絶
縁膜(5)界面での反転層形成の閾値に達しない電圧を印
加してなる本発明による半導体装置によって解決され
る。
し、該半導体基体及び該半導体基板に回路素子が形成さ
れる半導体装置において、該半導体基板(1)における該
半導体基板(1)と同導電型を有する半導体基板(6)の下部
領域に、該半導体基板(1)と反対導電型のウエル(2b)に
囲まれた該半導体基板(1)と同導電型の不純物領域(21)
を配設し、該不純物領域(21)に、該絶縁膜(5)を介して
該半導体基体(6)に及ぼす電圧が該半導体基体(6)の該絶
縁膜(5)界面での反転層形成の閾値に達しない電圧を印
加してなる本発明による半導体装置によって解決され
る。
即ち本発明に係る半導体装置は、例えば一導電型を有す
る半導体基板上に絶縁膜を介して形成され、且つ回路素
子が形成される基板と同導電型の一導電型SOI基体の
直下部に当たる一導電型半導体基板面に、反対導電型ウ
エルに囲まれ基板と電気的に分離されたSOI基体と同
導電型の一導電型不純物領域を配設し、該不純物領域
に、該絶縁膜を介してSOI基体に及ぼす電圧が絶縁膜
の厚さとSOI基体下層部の不純物濃度によって規定さ
れる閾値電圧Vthに達しないような所定の電位を、基板
電位に無関係に印加し、これによって基板より高電位が
印加される基板と同導電型のSOI基体下層部の反転を
抑止するものである。
る半導体基板上に絶縁膜を介して形成され、且つ回路素
子が形成される基板と同導電型の一導電型SOI基体の
直下部に当たる一導電型半導体基板面に、反対導電型ウ
エルに囲まれ基板と電気的に分離されたSOI基体と同
導電型の一導電型不純物領域を配設し、該不純物領域
に、該絶縁膜を介してSOI基体に及ぼす電圧が絶縁膜
の厚さとSOI基体下層部の不純物濃度によって規定さ
れる閾値電圧Vthに達しないような所定の電位を、基板
電位に無関係に印加し、これによって基板より高電位が
印加される基板と同導電型のSOI基体下層部の反転を
抑止するものである。
かくて、基板と同導電型のSOI基体上に形成される高
電圧駆動素子のバックチャネルによる性能劣化が防止さ
れる。
電圧駆動素子のバックチャネルによる性能劣化が防止さ
れる。
以下本発明を図示実施例により具体的に説明する。
第1図は本発明を適用した半導体装置の一実施例を示す
模式側断面図で、第2図(a)〜(j)は同実施例に示す半導
体装置の製造方法例の工程断面図である。
模式側断面図で、第2図(a)〜(j)は同実施例に示す半導
体装置の製造方法例の工程断面図である。
全図を通じ同一対象物は同一符号で示す。
第1図において、1はn−型シリコン基板、2aは第1
のp−型ウエル、2bは第2のp−型ウエル、3はn型
チャネルストッパ、4はp型チャネルストッパ、5フィ
ールドSiO2膜、6はn−型SOI基体、7はp−型SO
I基体、8a,8bはp+型ソース領域、9a,9bは
p+型ドレイン領域、10a,10bはn+型ソース領域、11
a,11bはn+型ドレイン領域、12はn+型基板コンタク
ト領域、13はp+型ウエルコンタクト領域、14aはn+
型SOI基体コンタクト領域、14bはp+型SOI基体
コンタクト領域、15a,15bはゲートSiO2膜、16a,16b,16
c,16dはゲート電極、17はSiO2絶縁膜、18は燐珪酸ガス
(PSG)絶縁膜、19は配線コンタクト窓、20は金属配線、2
1はn型不純物領域、22はn+型不純物領域コンタクト
領域、23はn型オフセット領域、24はp型オフセット領
域、NT1及びPT1は通常電圧で駆動する第1のnチャネル
MOSトランジスタ及び第1のpチャネルMOSトラン
ジスタ、NT2及びPT2は高電圧で駆動する第2のnチャネ
ルMOSトランジスタ及び第2のpチャネルMOSトラ
ンジスタを示す。
のp−型ウエル、2bは第2のp−型ウエル、3はn型
チャネルストッパ、4はp型チャネルストッパ、5フィ
ールドSiO2膜、6はn−型SOI基体、7はp−型SO
I基体、8a,8bはp+型ソース領域、9a,9bは
p+型ドレイン領域、10a,10bはn+型ソース領域、11
a,11bはn+型ドレイン領域、12はn+型基板コンタク
ト領域、13はp+型ウエルコンタクト領域、14aはn+
型SOI基体コンタクト領域、14bはp+型SOI基体
コンタクト領域、15a,15bはゲートSiO2膜、16a,16b,16
c,16dはゲート電極、17はSiO2絶縁膜、18は燐珪酸ガス
(PSG)絶縁膜、19は配線コンタクト窓、20は金属配線、2
1はn型不純物領域、22はn+型不純物領域コンタクト
領域、23はn型オフセット領域、24はp型オフセット領
域、NT1及びPT1は通常電圧で駆動する第1のnチャネル
MOSトランジスタ及び第1のpチャネルMOSトラン
ジスタ、NT2及びPT2は高電圧で駆動する第2のnチャネ
ルMOSトランジスタ及び第2のpチャネルMOSトラ
ンジスタを示す。
該実施例において本発明が適用されるのは、基板と同導
電型を有するSOI基体が配設される側、即ちn−型シ
リコン基板1上にフィールドSiO2膜5を介してn−型S
OI基体6が配設される領域である。
電型を有するSOI基体が配設される側、即ちn−型シ
リコン基板1上にフィールドSiO2膜5を介してn−型S
OI基体6が配設される領域である。
即ち本発明の構造においては図示のようにn−型シリコ
ン基板1におけるn−型SOI基体6の直下領域に、底
面を含む周囲が第2のp−型ウエル2bに囲まれ、該第
2のp−型ウエル2bによってn−型シリコン基板1か
ら電気的に分離されたn型不純物領域21が配設される。
ン基板1におけるn−型SOI基体6の直下領域に、底
面を含む周囲が第2のp−型ウエル2bに囲まれ、該第
2のp−型ウエル2bによってn−型シリコン基板1か
ら電気的に分離されたn型不純物領域21が配設される。
そして、該n型不純物領域21に、該n型不純物領域21か
ら介在するフィールドSiO2膜5を介してn−型SOI基
体6に、SOI基体6の底面にp型反転層を形成する閾
値電圧(フィールドSiO2膜5の厚さとn−型SOI基体
6下層部の不純物濃度により決まる)に達しない電圧が
印加されるような所定の電位が、基板1の電位に無関係
に印加される。
ら介在するフィールドSiO2膜5を介してn−型SOI基
体6に、SOI基体6の底面にp型反転層を形成する閾
値電圧(フィールドSiO2膜5の厚さとn−型SOI基体
6下層部の不純物濃度により決まる)に達しない電圧が
印加されるような所定の電位が、基板1の電位に無関係
に印加される。
即ち、例えばn−型SOI基体6に形成される第2のp
チャネルトランジスタPT2の動作電圧が40Vである場
合、該SOI基体6には+40Vの電位が印加されるが、
該SOI基体6の前記反転層形成の閾値電圧Vthが例え
ば−1Vであれば、該n型不純物領域21に印加する電位
としては+39Vを越える正電位が用いられる。
チャネルトランジスタPT2の動作電圧が40Vである場
合、該SOI基体6には+40Vの電位が印加されるが、
該SOI基体6の前記反転層形成の閾値電圧Vthが例え
ば−1Vであれば、該n型不純物領域21に印加する電位
としては+39Vを越える正電位が用いられる。
かくすることにより、n−型シリコン基板1に印加され
る電位が更に低い5V程度の通常電位であっても、n−
型SOI基体6の底面にはフィールドSiO2膜5を介して
常に反転の閾値電圧に達しない電圧が印加されているの
で、該SOI基体6の下層部に反転層は形成されず、従
って該n−型SOI基体6に形成される高電圧pチャネ
ルMOSトランジスタPT2のバックチャネルによる性能
劣化は防止される。
る電位が更に低い5V程度の通常電位であっても、n−
型SOI基体6の底面にはフィールドSiO2膜5を介して
常に反転の閾値電圧に達しない電圧が印加されているの
で、該SOI基体6の下層部に反転層は形成されず、従
って該n−型SOI基体6に形成される高電圧pチャネ
ルMOSトランジスタPT2のバックチャネルによる性能
劣化は防止される。
なお上記構造において、第2のp−型ウエル2bは図示
のようにフローティングであっても、又接地電位あるい
は基板電位以下の電位に接続されていてもよい。
のようにフローティングであっても、又接地電位あるい
は基板電位以下の電位に接続されていてもよい。
なおまた、p型の基板上にp型のSOI基体が設けられ
るSOI構造の半導体装置においては、上記実施例にな
らって、p型SOI基体の直下領域にn型ウエルによっ
て基板と電気的に分離されたp型不純物領域を配設し、
該p型不純物領域に、p型SOI基体反転の閾値電圧に
達しない電圧がフィールドSiO2膜を介して該p型SOI
基体に印加されるような所定の電圧を有する負電位が印
加される。
るSOI構造の半導体装置においては、上記実施例にな
らって、p型SOI基体の直下領域にn型ウエルによっ
て基板と電気的に分離されたp型不純物領域を配設し、
該p型不純物領域に、p型SOI基体反転の閾値電圧に
達しない電圧がフィールドSiO2膜を介して該p型SOI
基体に印加されるような所定の電圧を有する負電位が印
加される。
次ぎに上記実施例に示す本発明の構造の製造方法を、第
2図(a)〜(j)に示す工程断面図を参照して説明する。
2図(a)〜(j)に示す工程断面図を参照して説明する。
第2図(a)参照 先ずn−型シリコン基板1上にSiO2緩衝膜31を形成し、
その上に窒化シリコン(Si3N4)膜32を形成し、該Si3N4膜
32に素子分離のためのフィールドSiO2膜形成用の開口を
行う。
その上に窒化シリコン(Si3N4)膜32を形成し、該Si3N4膜
32に素子分離のためのフィールドSiO2膜形成用の開口を
行う。
第2図(b)参照 次いで、第1のレジスト膜パターン33をマスクにして基
板面に硼素(B+)を例えば1×1013cm-2程度のドーズ量
でイオン注入し、レジスト膜パターン33を除去し、所定
の熱処理を行って第1のp−型ウエル2a及び第2のp
−型ウエル2bを形成する。
板面に硼素(B+)を例えば1×1013cm-2程度のドーズ量
でイオン注入し、レジスト膜パターン33を除去し、所定
の熱処理を行って第1のp−型ウエル2a及び第2のp
−型ウエル2bを形成する。
第2図(c)参照 次いで、第2のレジスト膜パターン34及びSi3N4膜32を
マスクにし、第1のp−型ウエル2a面にp型チャネル
ストッパ形成用のB+を例えば5×1013cm-2程度のドー
ズ量でイオン注入する。
マスクにし、第1のp−型ウエル2a面にp型チャネル
ストッパ形成用のB+を例えば5×1013cm-2程度のドー
ズ量でイオン注入する。
(104はB+注入領域) 第2図(d)参照 次いで、第3のレジスト膜パターン35及びSi3N4膜32を
マスクにし、n−型シリコン基板1面にn型チャネルス
トッパ形成用の燐(P+)を例えば3×1012cm-2程度のド
ーズ量でイオン注入する。
マスクにし、n−型シリコン基板1面にn型チャネルス
トッパ形成用の燐(P+)を例えば3×1012cm-2程度のド
ーズ量でイオン注入する。
(103は第1のP+注入領域) 第2図(e)参照 次いで、第4のレジスト膜パターン36をマスクにし第2
のp−型ウエル2bの周辺部を除く領域に、n型不純物
領域形成用のP+を例えば1014cm-2程度のドーズ量でイ
オン注入する。(121は第2のP+注入領域) なお上記チャネルストッパ及び不純物領域形成用のイオ
ン注入の順序は、上記に限られるものではない。
のp−型ウエル2bの周辺部を除く領域に、n型不純物
領域形成用のP+を例えば1014cm-2程度のドーズ量でイ
オン注入する。(121は第2のP+注入領域) なお上記チャネルストッパ及び不純物領域形成用のイオ
ン注入の順序は、上記に限られるものではない。
また、n型不純物領域形成をn型チャネルストッパによ
り行うことも可能である。
り行うことも可能である。
第2図(f)参照 第4のレジスト膜パターン36を除去した後、Si3N4膜32
をマスクにして選択酸化処理を行い、素子分離用のフィ
ールドSiO2膜5を形成すると同時に、前記イオン注入領
域を活性化してn型不純物領域21,n型チャネルストッ
パ3,p型チャネルストッパ4を形成する。
をマスクにして選択酸化処理を行い、素子分離用のフィ
ールドSiO2膜5を形成すると同時に、前記イオン注入領
域を活性化してn型不純物領域21,n型チャネルストッ
パ3,p型チャネルストッパ4を形成する。
第2図(g)参照 次いでSi3N4膜32及びその下部の緩衝用SiO2膜31を除去
した後、熱酸化により半導体表面にエッチングストッパ
用SiO2膜37を形成し、次いで該基板上に厚さ0.5〜1μ
m程度のノンドープ多結晶シリコン層を形成し、レーザ
アニール法等により該シリコン層を単結晶シリコン層38
とする。
した後、熱酸化により半導体表面にエッチングストッパ
用SiO2膜37を形成し、次いで該基板上に厚さ0.5〜1μ
m程度のノンドープ多結晶シリコン層を形成し、レーザ
アニール法等により該シリコン層を単結晶シリコン層38
とする。
第2図(h)参照 次いで通常の方法で該単結晶シリコン層38のパターンニ
ングを行い、図示しないレジスト膜パターンをマスクに
して選択的に不純物のイオン注入を行い、アニール処理
を行って、第1のp−型ウエル2a上部のフィールドSi
O2膜5上にp−型SOI基体7を、n型不純物領域直上
部のフィールドSiO2膜5上にn−型SOI基体6を形成
する。
ングを行い、図示しないレジスト膜パターンをマスクに
して選択的に不純物のイオン注入を行い、アニール処理
を行って、第1のp−型ウエル2a上部のフィールドSi
O2膜5上にp−型SOI基体7を、n型不純物領域直上
部のフィールドSiO2膜5上にn−型SOI基体6を形成
する。
この際エッチングストッパ用SiO2膜37も除去する。
第2図(i)参照 次いで2回に分けて行う通常の熱酸化手段により、n−
型基板1,p−型ウエル2a(及びn型不純物領域21)
の表出面に厚さ400Å程度の通常耐圧を有する第1のゲ
ートSiO2膜15aを形成し、n−型SOI基体6及びp−
型SOI基体7の表面に厚さ1000Å程度の高耐圧を有す
る該2のゲートSiO2膜15bを形成する。ここでSOI基
体6,7面のゲートSiO215a,15bを厚くしたのは、これ
らSOI基体上に例えば40V程度の高電圧駆動素子が形
成されることによる。
型基板1,p−型ウエル2a(及びn型不純物領域21)
の表出面に厚さ400Å程度の通常耐圧を有する第1のゲ
ートSiO2膜15aを形成し、n−型SOI基体6及びp−
型SOI基体7の表面に厚さ1000Å程度の高耐圧を有す
る該2のゲートSiO2膜15bを形成する。ここでSOI基
体6,7面のゲートSiO215a,15bを厚くしたのは、これ
らSOI基体上に例えば40V程度の高電圧駆動素子が形
成されることによる。
第2図(j)参照 次いで、通常の方法で例えば多結晶シリコンよりなるゲ
ート電極16a,16b,16c,16dを形成し、次いで通常通りゲ
ート電極及び図示しないレジスト膜パターンをマスクに
し不純物のイオン注入を行って、n型オフセット領域2
3、p型オフセット領域24、p+型ソース領域8a,8b、
p+型ドレイン領域9a,9b、n+型ソース領域10a,10b、
n+型ドレイン領域11a,11b、n+型基板コンタクト領
域12、p+型ウエルコンタクト領域13、n+型SOI基
体コンタクト領域14a、p+型SOI基体コンタクト領
域14b、n+型不純物領域コンタクト領域22を形成す
る。
ート電極16a,16b,16c,16dを形成し、次いで通常通りゲ
ート電極及び図示しないレジスト膜パターンをマスクに
し不純物のイオン注入を行って、n型オフセット領域2
3、p型オフセット領域24、p+型ソース領域8a,8b、
p+型ドレイン領域9a,9b、n+型ソース領域10a,10b、
n+型ドレイン領域11a,11b、n+型基板コンタクト領
域12、p+型ウエルコンタクト領域13、n+型SOI基
体コンタクト領域14a、p+型SOI基体コンタクト領
域14b、n+型不純物領域コンタクト領域22を形成す
る。
そして、以後通常の方法により絶縁膜の形成、配線コン
タクト窓の開口、金属配線の形成等がなされて、第1図
に示すような本発明にかかるSOI構造のCMOS半導
体装置が完成する。
タクト窓の開口、金属配線の形成等がなされて、第1図
に示すような本発明にかかるSOI構造のCMOS半導
体装置が完成する。
以上第1図を参照し実施例により説明したように、本発
明に係る構造においては、一導電型半導体基板上に絶縁
膜を介して形成される該半導体基板と同導電型の一導電
型SOI基体直下の半導体基板面に、反対導電型ウエル
を介して該半導体基板と電気的に分離された一導電型不
純物領域が配設され、該一導電型不純物領域に基板電位
と無関係に、SOI基体の底面を反転せしめないような
電位が印加される。
明に係る構造においては、一導電型半導体基板上に絶縁
膜を介して形成される該半導体基板と同導電型の一導電
型SOI基体直下の半導体基板面に、反対導電型ウエル
を介して該半導体基板と電気的に分離された一導電型不
純物領域が配設され、該一導電型不純物領域に基板電位
と無関係に、SOI基体の底面を反転せしめないような
電位が印加される。
従って、SOI基体に半導体基板より正又は負の高電位
が印加される際にも該SOI基体底面の反転は防止さ
れ、SOI基体上に形成される高電圧駆動素子のバック
チャネルによる性能劣化が防止される。
が印加される際にも該SOI基体底面の反転は防止さ
れ、SOI基体上に形成される高電圧駆動素子のバック
チャネルによる性能劣化が防止される。
第1図は本発明を適用した半導体装置の一実施例を示す
模式側断面図、 第2図(a)〜(j)は同実施例に示す半導体装置の製造方法
例の工程断面図、 第3図は従来構造の模式側断面図である。 図において、 1はn−型シリコン基板、 2a,2bはp−型ウエル、 3n型チャネルストッパ、 4はp型チャネルストッパ、 5フィールドSiO2膜、 6はn−型SOI基体、 7はp−型SOI基体、 8a,8bはp+型ソース領域、 9a,9bはp+型ドレイン領域、 10a,10bはn+型ソース領域、 11a,11bはn+型ドレイン領域、 12はn+型基板コンタクト領域、 13はp+型ウエルコンタクト領域、 14aはn+型SOI基体コンタクト領域、 14bはp+型SOI基体コンタクト領域、 15a,15bはゲートSiO2膜、 16a,16b,16c,16dはゲート電極、 17はSiO2絶縁膜、 18はPSG絶縁膜、 19は配線コンタクト窓、 20は金属配線、 21はn型不純物領域、 22はn+型不純物領域コンタクト領域、 23はn型オフセット領域、 24はp型オフセット領域、 NT1は通常駆動電圧nチャネルMOSトランジスタ、 PT1は通常駆動電圧pチャネルMOSトランジスタ、 NT2は高駆動電圧nチャネルMOSトランジスタ、 PT2は高駆動電圧pチャネルMOSトランジスタ を示す。
模式側断面図、 第2図(a)〜(j)は同実施例に示す半導体装置の製造方法
例の工程断面図、 第3図は従来構造の模式側断面図である。 図において、 1はn−型シリコン基板、 2a,2bはp−型ウエル、 3n型チャネルストッパ、 4はp型チャネルストッパ、 5フィールドSiO2膜、 6はn−型SOI基体、 7はp−型SOI基体、 8a,8bはp+型ソース領域、 9a,9bはp+型ドレイン領域、 10a,10bはn+型ソース領域、 11a,11bはn+型ドレイン領域、 12はn+型基板コンタクト領域、 13はp+型ウエルコンタクト領域、 14aはn+型SOI基体コンタクト領域、 14bはp+型SOI基体コンタクト領域、 15a,15bはゲートSiO2膜、 16a,16b,16c,16dはゲート電極、 17はSiO2絶縁膜、 18はPSG絶縁膜、 19は配線コンタクト窓、 20は金属配線、 21はn型不純物領域、 22はn+型不純物領域コンタクト領域、 23はn型オフセット領域、 24はp型オフセット領域、 NT1は通常駆動電圧nチャネルMOSトランジスタ、 PT1は通常駆動電圧pチャネルMOSトランジスタ、 NT2は高駆動電圧nチャネルMOSトランジスタ、 PT2は高駆動電圧pチャネルMOSトランジスタ を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】半導体基板上に絶縁膜を介して形成した半
導体基体を有し、該半導体基体及び該半導体基板に回路
素子が形成される半導体装置において、 半導体基板(1)における該半導体基板(1)と同導電型を有
する半導体基体(6)の下部領域に、 該半導体基板(1)と反対導電型のウエル(2b)に囲まれた
該半導体基板(1)と同導電型の不純物領域(21)を配設
し、 該不純物領域(21)に、該絶縁膜(5)を介して該半導体基
体(6)に及ぼす電圧が該半導体基体(6)の該絶縁膜(5)界
面での反転層形成の閾値に達しない電圧を印加してなる
ことを特徴とする半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61025029A JPH0616546B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61025029A JPH0616546B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62183554A JPS62183554A (ja) | 1987-08-11 |
JPH0616546B2 true JPH0616546B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=12154483
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61025029A Expired - Lifetime JPH0616546B2 (ja) | 1986-02-07 | 1986-02-07 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616546B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4242669C2 (de) * | 1992-12-17 | 2001-09-13 | Hanning Electronic Gmbh & Co | Halbleiteranordnung mit einem vertikalen Halbleiterleistungsschalter und einer integrierten Schaltung |
US7605429B2 (en) * | 2005-04-15 | 2009-10-20 | International Business Machines Corporation | Hybrid crystal orientation CMOS structure for adaptive well biasing and for power and performance enhancement |
CN102792444B (zh) * | 2010-03-09 | 2015-10-14 | 大学共同利用机关法人高能加速器研究机构 | 半导体装置及半导体装置的制造方法 |
-
1986
- 1986-02-07 JP JP61025029A patent/JPH0616546B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62183554A (ja) | 1987-08-11 |
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