JPH061652Y2 - 温風吹出型の洋風便器 - Google Patents

温風吹出型の洋風便器

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JPH061652Y2
JPH061652Y2 JP1988060613U JP6061388U JPH061652Y2 JP H061652 Y2 JPH061652 Y2 JP H061652Y2 JP 1988060613 U JP1988060613 U JP 1988060613U JP 6061388 U JP6061388 U JP 6061388U JP H061652 Y2 JPH061652 Y2 JP H061652Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
toilet bowl
toilet
warm air
western
outlet
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988060613U
Other languages
English (en)
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JPH01164364U (ja
Inventor
泰久 田口
誠 遠藤
洋 小町
禮二 財前
成田直政
Original Assignee
株式会社イナックス
日本電装株式会社
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Filing date
Publication date
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は便器の前方部から温風を吹き出すようにした洋
風便器に関するものである。
[従来の技術] トイレの使用感を良くするために、暖房便座が広く普及
し始めている。また、近年、トイレルーム全体の暖房を
図るために携帯式の電気ヒータをトイレルーム内に設置
しておくことも多くなっている。なお、ヒートポンプ式
等のエアコンをトイレに設けることもある。
[考案が解決しようとする課題] 暖房便座では、トイレルームの全体を暖めることはでき
ない。また、ヒートポンプ式等のエアコンではトイレル
ーム全体の暖房が図れるものの、トイレルームの上方が
暖まり足元が暖まりにくいという問題がある。
電気ヒータでは、火災予防上、トイレの非使用時には該
ヒータをオフとしておかなければならず、トイレルーム
の全体温度を高めておくには不向きである。また、電気
ヒータではトイレ使用者に近づけると衣類が焦げる恐れ
があり、遠ざけると暖かさが急速に乏しくなる。しか
も、トイレルームが狭い場合にはあまり遠ざけることも
できず、該ヒータの出力を小さくして使わなければなら
ない場合が多く、十分な暖房を行ない難い場合もある。
[課題を解決するための手段] 本考案の洋風便器は、温風通路を設け該便器の前方側か
ら温風を吹き出し可能としたものである。なお、本明細
書において『便器の前方』とは、当該便器に使用者が通
常の便器使用姿勢にて腰を掛けた際の該使用者にとって
の前方をいう。
この温風通路は、ダクト及び凹条より成る。ダクトは、
該便鉢の下側を便器の前方へ向って延在しており、かつ
先端の温風吹出口が便器の前端よりも所要距離後方にお
いて開口している。
また、凹条は、該便鉢の下側を該開口から便器前方へ向
って延在しており、該開口から吹き出された温風を便器
の前方へ向って案内するよう構成されている。
そして、前記温風ダクトは少なくとも吹出口近傍の部分
において、温風流通方向下流側に向って水平又は勾配と
されている。
[作用] 本考案の洋風便器では、その前方部分から温風が吹き出
すから、使用者の足元から暖めることができる。また、
温風による暖房方式となるから、衣類を焦がす恐れがな
く、トイレ非使用時にも温風を吹き出しておくことによ
りトイレルーム内の全体の温度を高めておくことも可能
である。
ことに、本考案にあっては、温風ダクトの先端の吹出口
が便器の前端よりも所要距離後退した位置に設けられて
いるので、便器前部の外表面に掛った尿や清掃水(以
下、汚水ということがある)などが伝わってくることが
少ない。しかも、温風ダクトが水平又は前方へ向って下
り勾配となっているから、仮に汚水が該吹出口まで伝わ
ってきても、吹出口からダクト内へ流れ込むことがな
い。そのため、該汚水が温風ダクト内で乾固して悪臭発
生源となることが防止される。
[実施例] 以下図面を参照して実施例について説明する。
第1図ないし第11図は本考案の実施例を示すものであ
り、第1図は下方より上方を見上げた状態の斜視図、第
2図は正面図、第3図は背面図、第4,5,6図は第2
図のIV−IV線、V−V線、VI−VI線断面の切断端面図、第
7,8,9,10,11図は第6図のVII−VII線、VIII
−VIII線、IX−IX線、X−X線、XI−XI線の切断端面図で
ある。
この洋風便器1は壁掛け形のものであり、後端側1aが
トイレルームの壁面に取り付けられる。該便器1の前方
側には便鉢2が設けられ、該便鉢2の上部をリム通水路
3が周回して設けられている。この洋風便器1において
は、便鉢2の下側を回り込むように1対の温風ダクト4
が便器1と一体に前後方向に延設されており、該温風ダ
クト4の先端は洋風便器1の前端から所要距離後方の部
分(本実施例ではトラップ部6よりも若干前方の箇所)
において開口し吹出口5とされている。該温風ダクト4
の後端は便器1の後端側1aにおいて開口7となってい
る。該温風ダクトは、開口7から吹出口5に向って水平
又は下り勾配とされている。(本実施例では、吹出口5
の近傍の部分4aにおいて水平とされている。)該吹出
口5よりも前方側の便鉢2の下面には凹条8が設けら
れ、吹出口5から吹き出された温風を便器1の前方へ向
って案内可能としている。
この凹条8は途中部分Aと吹出口5との間Bにおいて略
等幅であり、途中部分Aよりも前方側の部分Cが、便器
1の前方へ向って次第に拡幅する形状である。
なお、図の符号9は排水口を示す。また、符号10は便
器1を壁面に取り付けるためのボルト挿通孔、符号11
は便座(図示略)等を取り付けるためのボルト挿通孔、
13は給水口である。
第1図に示す如く、温風ダクト4の後端開口7には例え
ば温風発生機12が接続され、温風ダクト4内に温風が
供給される。
このように構成された洋風便器においては、温風発生機
12からの温風は吹出口5から吹き出され、次いで凹条
8を通り、広角度に広がりながら凹条8の先端から吹き
出される。このように吹き出された温風は便器1の使用
者の下半身とりわけ膝から下の部分に当り、該使用者を
足元から暖める。また、前記した如くこの暖房は温風に
よるものであるから、衣類を焦がしたりすることがな
く、トイレ非使用時にも温風を吹き出しておきトイレル
ーム内の全体の温度を高めておくこともできる。
ことに、本考案にあっては、温風ダクト4の先端の吹出
口5が便器1の前端よりも、所要距離後退した位置に設
けられているので、便器前部の外表面に掛った尿(特
に、起立姿勢で便器の使用を行ったときの男子小水)や
清掃水などの汚水が吹出口5までは伝わって流れ落ちて
きにくい。しかも、この温風ダクトが水平又は下り勾配
となっているので、仮に汚水が吹出口まで伝わってきて
も、吹出口から温風ダクト内へ入り込むことが全くな
い。そのため、該汚水が温風ダクト4内で乾固して悪臭
発生源となることが防止される。
なお、本実施例では吹出口近傍の部分4a(第6図参
照)が水平となっているが、該部分4aを下り勾配とし
ても良い。また、温風ダクト全体として水平あるいは下
り勾配としても良い。
本実施例では、温風ダクト4の吹出口5から吹き出した
温風を案内するための凹条8が、便器1の前方へ向って
拡幅しているので、温風が便器幅方向に広角度で吹き出
されるようになる。そのため、いわゆる内股や外股(蟹
股)など、便器使用者の体型が千差万別であろうとも、
当該使用者の下半身とりわけふくら脛周辺部位を確実に
温風で包むようにして暖めることが可能である。
上記実施例では、凹条8が途中部分Aよりも前方のCの
部分で次第に拡幅しているが、吹出口5の部分から次第
に拡幅させるようにしても良い。なお、第4図におい
て、凹条8が吹出口5から途中部分Aまでの間Bの部分
で便器中心方向へ偏向しているのは、Dから吹き出す温
風が内側に集中するのを防止するためである。
本実施例では、吹出口5の幅が40mm程度の場合、温風
が最終的に便器1を離れる凹条8の最下流部(第4図の
矢印Dの部分)における凹条8の幅は50〜100mm程
度となるようにし、かつこの最下流部における凹条8の
広き角度θ(第4図参照)は5〜20°程度となるよう
にするのが好適である。
本考案では、第6図の破線aで示すように、凹条8の天
井面や側面などに水切り用の突起を設け、伝わってきた
汚水がそれよりも吹出口5の方へ近付かないように構成
しても良い。
上記実施例は、壁掛け形洋風便器に関するものである
が、本考案では洋風便器を単にトイレルーム床面上に載
置する如く設置する床置形、あるいは洋風便器の後端面
を壁面に密着させつつ床面上に設置する床壁形など各種
の洋風便器に適用することができる。
[効果] 以上の通り、本考案の洋風便器においては、該便器から
温風を吹き出して暖房を行なうことができ、使用者を足
元から暖めることができる。また、温風による暖房方式
であるから、衣類を焦がしたりする恐れがない等安全性
に優れる。更に、トイレルーム内の全体の暖房を図るこ
とができる。従って、本考案によれば、特に気温の低い
冬期等において極めて快適なトイレの使用が可能とな
る。
また、本考案においては、梅雨時等湿度の高い時期にあ
っては温風を通風することにより便器を暖め、その結露
を防止することも可能である。
本考案にあっては、温風ダクトの先端の吹出口が便器の
前端よりも所要距離後退した位置に設けられ、かつ温風
ダクトの少なくとも吹出口近傍が水平又は下り勾配とさ
れているので、汚水が温風ダクト内に入り込まず、乾固
して悪臭発生源となることが防止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す斜視図、第2図は正面
図、第3図は背面図、第4図、第5図及び第6図はそれ
ぞれ第2図のIV−IV線、V−V線、及びVI−VI線に沿う断
面の端面図、第7図、第8図、第9図、第10図及び第
11図はそれぞれ第6図のVII−VII線、VIII−VIII線、
IX−IX線、X−X線及びXI−XI線に沿う断面の端面図であ
る。 1…洋風便器、2…便鉢、 3…リム通水路、4…温風ダクト、 5…吹出口、6…トラップ、 8…凹条、9…排水口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小町 洋 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)考案者 財前 禮二 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)考案者 成田直政 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前方側に便鉢を備える洋風便器において、 該便鉢の下側を便器の前方へ向って延在しており、かつ
    先端の温風吹出口が便器の前端よりも所要距離後方にお
    いて開口している温風ダクトと、 該便鉢の下側を該開口から便器前方へ向って延在してお
    り、該開口から吹き出された温風を便器の前方へ向って
    案内する凹条と、を備え、 該温風ダクトは、少なくとも前記吹出口近傍の部分にお
    いて温風流通方向下流側に向って水平又は下り勾配とさ
    れていることを特徴とする温風吹出型の洋風便器。
JP1988060613U 1988-05-10 1988-05-10 温風吹出型の洋風便器 Expired - Lifetime JPH061652Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988060613U JPH061652Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 温風吹出型の洋風便器

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JP1988060613U JPH061652Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 温風吹出型の洋風便器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01164364U JPH01164364U (ja) 1989-11-16
JPH061652Y2 true JPH061652Y2 (ja) 1994-01-12

Family

ID=31286319

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988060613U Expired - Lifetime JPH061652Y2 (ja) 1988-05-10 1988-05-10 温風吹出型の洋風便器

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JP (1) JPH061652Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017136004A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 利巳 新岡 仕掛け保持具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017136004A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 利巳 新岡 仕掛け保持具

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JPH01164364U (ja) 1989-11-16

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