JPH0616473Y2 - 加熱用コイル - Google Patents
加熱用コイルInfo
- Publication number
- JPH0616473Y2 JPH0616473Y2 JP19743487U JP19743487U JPH0616473Y2 JP H0616473 Y2 JPH0616473 Y2 JP H0616473Y2 JP 19743487 U JP19743487 U JP 19743487U JP 19743487 U JP19743487 U JP 19743487U JP H0616473 Y2 JPH0616473 Y2 JP H0616473Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- resistant insulator
- heat
- rod
- flexible heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- General Induction Heating (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は高周波誘導加熱用コイルに関し、特に棒状の鋼
材を突合せるなどしてアーク溶接を行った後、応力除去
焼鈍あるいは、その他の熱処理を施す場合に用いて有効
な高周波誘導加熱用コイルに関する。
材を突合せるなどしてアーク溶接を行った後、応力除去
焼鈍あるいは、その他の熱処理を施す場合に用いて有効
な高周波誘導加熱用コイルに関する。
ボイラ用鋼管などは溶接終了後応力除去焼鈍を行うもの
が多い。これら焼鈍は現在、プロパン、エチレンまたは
その他の可燃ガスによる加熱、ニクロム線による抵抗加
熱、高周波誘導加熱などによっている。それぞれに一長
一短があり、可燃ガスによる加熱は経済的ではあるもの
ゝ温度制御が容易でない。電力による抵抗線加熱は温度
制御については精度よく行うことができるが、抵抗線に
よる間接加熱は効率が悪い。またニクロム線などを加熱
物などへ装着するのが煩雑である。これらに較べ、高周
波誘導による加熱は、温度制御が容易であり、かつ直接
に加熱物が発熱するため効率が非常に良い。そこで、高
周波誘導について今少し詳しく第４図により長尺の鋼管
01の突合せ溶接部の焼鈍の例を説明すると、シート状の
可撓性耐熱絶縁体02とこの可撓性性耐熱絶縁体02上に並
置される一定長の複数のコイル素線03、このコイル素線
03それぞれの一端に端子接続されたコネクタ04、及び上
記コイル素線03をそれぞれの他端に端子接続されたコネ
クタリセプタクル05とを備え上記コイル素線03を上記可
撓性耐熱絶縁体02を介して加熱すべき鋼管01の周面に巻
装し、上記コネクタ接続により上記コイル素線03を連続
結合し高周波誘導加熱用コイルを形成し、これにより鋼
管01を加熱焼鈍するものである。
が多い。これら焼鈍は現在、プロパン、エチレンまたは
その他の可燃ガスによる加熱、ニクロム線による抵抗加
熱、高周波誘導加熱などによっている。それぞれに一長
一短があり、可燃ガスによる加熱は経済的ではあるもの
ゝ温度制御が容易でない。電力による抵抗線加熱は温度
制御については精度よく行うことができるが、抵抗線に
よる間接加熱は効率が悪い。またニクロム線などを加熱
物などへ装着するのが煩雑である。これらに較べ、高周
波誘導による加熱は、温度制御が容易であり、かつ直接
に加熱物が発熱するため効率が非常に良い。そこで、高
周波誘導について今少し詳しく第４図により長尺の鋼管
01の突合せ溶接部の焼鈍の例を説明すると、シート状の
可撓性耐熱絶縁体02とこの可撓性性耐熱絶縁体02上に並
置される一定長の複数のコイル素線03、このコイル素線
03それぞれの一端に端子接続されたコネクタ04、及び上
記コイル素線03をそれぞれの他端に端子接続されたコネ
クタリセプタクル05とを備え上記コイル素線03を上記可
撓性耐熱絶縁体02を介して加熱すべき鋼管01の周面に巻
装し、上記コネクタ接続により上記コイル素線03を連続
結合し高周波誘導加熱用コイルを形成し、これにより鋼
管01を加熱焼鈍するものである。
上記従来の高周波誘導加熱装置には次の問題があった。
即ち、コイル素線03、コネクタ04は可撓性耐熱絶縁体02
を介して鋼管01に巻装してあるが、鋼管01が焼鈍温度60
0〜750℃に達すると可撓性耐熱絶縁体02の熱伝導により
最高400〜450℃に上昇し、特にコネクタ04を焼損するこ
とが多く、コネクタ絶縁物、接続端子の材質に高級なも
のを必要とし、加工が困難であると共に、非常に高価で
あった。さらに、加熱すべき鋼管01の径ごとに別のコイ
ルを用意する必要があり、経済的でない。
即ち、コイル素線03、コネクタ04は可撓性耐熱絶縁体02
を介して鋼管01に巻装してあるが、鋼管01が焼鈍温度60
0〜750℃に達すると可撓性耐熱絶縁体02の熱伝導により
最高400〜450℃に上昇し、特にコネクタ04を焼損するこ
とが多く、コネクタ絶縁物、接続端子の材質に高級なも
のを必要とし、加工が困難であると共に、非常に高価で
あった。さらに、加熱すべき鋼管01の径ごとに別のコイ
ルを用意する必要があり、経済的でない。
本考案は上記問題点の解決手段として、所定の範囲の径
を有する棒体の長手方向の一部のほゞ全周を被覆可能で
あると共に同被覆時半径方向になお充分な余剰を有する
可撓性耐熱絶縁体と、同可撓性耐熱絶縁体が被覆した部
位の棒体に高周波誘導加熱可能に同可撓性耐熱絶縁体の
外周を螺線状に取巻くコイル素線と、同コイル素線を上
記可撓性耐熱絶縁体の両端近傍で上記棒体の軸に沿って
分割すると共に接離可能に結合する結合手段と、同結合
手段と上記棒体との間において棒体の軸に沿い上記可撓
性耐熱絶縁体を合して把持する把持手段とを具備してな
ることを特徴とする加熱用コイルを提供しようとするも
のである。
を有する棒体の長手方向の一部のほゞ全周を被覆可能で
あると共に同被覆時半径方向になお充分な余剰を有する
可撓性耐熱絶縁体と、同可撓性耐熱絶縁体が被覆した部
位の棒体に高周波誘導加熱可能に同可撓性耐熱絶縁体の
外周を螺線状に取巻くコイル素線と、同コイル素線を上
記可撓性耐熱絶縁体の両端近傍で上記棒体の軸に沿って
分割すると共に接離可能に結合する結合手段と、同結合
手段と上記棒体との間において棒体の軸に沿い上記可撓
性耐熱絶縁体を合して把持する把持手段とを具備してな
ることを特徴とする加熱用コイルを提供しようとするも
のである。
本考案は上記のように構成されるので、次の作用を有す
る。即ち、半径方向に充分な余剰を有する可撓性耐熱絶
縁体とそれに沿うことになるコイル素線とが、被加熱体
となる棒体表面から充分に離れた位置で結合手段により
結合されて、その結合部と棒体との中間を把持手段で把
持されるため、結合部（コネクタ）が、高温加熱される
棒体より充分、半径方向に離れるので結合部の焼損が解
消する。又、可撓性耐熱絶縁体も、それに沿うコイル素
線も充分に余剰があるため、太い棒体にも、そのまゝ用
いられる。
る。即ち、半径方向に充分な余剰を有する可撓性耐熱絶
縁体とそれに沿うことになるコイル素線とが、被加熱体
となる棒体表面から充分に離れた位置で結合手段により
結合されて、その結合部と棒体との中間を把持手段で把
持されるため、結合部（コネクタ）が、高温加熱される
棒体より充分、半径方向に離れるので結合部の焼損が解
消する。又、可撓性耐熱絶縁体も、それに沿うコイル素
線も充分に余剰があるため、太い棒体にも、そのまゝ用
いられる。
本考案の一実施例を第１図及び第２図により説明する。
両図において１は例えば突合せ溶接が終了した加熱焼鈍
すべき鋼管、２は大径の鋼管１にも適用できるよう充分
に長い頸部６を有するシート状の可撓性耐熱絶縁体、３
は複数のコイル素線、４はこのコイル素線３それぞれの
一端に端子接続されたコネクタ、５は上記コイル素線３
それぞれの他端に端子接続されたコネクタリセプタク
ル、６は後述の押え治具７、同８で挟まれる可撓性耐熱
絶縁体２の頸部、７，８は可撓性耐熱絶縁体２の押え治
具、９は押え治具７、同８をネジ止めしたボルト状の連
結金具である。
すべき鋼管、２は大径の鋼管１にも適用できるよう充分
に長い頸部６を有するシート状の可撓性耐熱絶縁体、３
は複数のコイル素線、４はこのコイル素線３それぞれの
一端に端子接続されたコネクタ、５は上記コイル素線３
それぞれの他端に端子接続されたコネクタリセプタク
ル、６は後述の押え治具７、同８で挟まれる可撓性耐熱
絶縁体２の頸部、７，８は可撓性耐熱絶縁体２の押え治
具、９は押え治具７、同８をネジ止めしたボルト状の連
結金具である。
上記コイル素線３を上記可撓性耐熱絶縁体２を介して鋼
管１の周面に巻装し、上記コネクタ４及びコネクタリセ
プタクル５を接続することにより上記コイル素線３を連
続結合し、高周波誘導の加熱用コイル10を形成する。
管１の周面に巻装し、上記コネクタ４及びコネクタリセ
プタクル５を接続することにより上記コイル素線３を連
続結合し、高周波誘導の加熱用コイル10を形成する。
以上の構成において、頸部６は充分に長く形成されてい
るので、第２図に示すようにコネクタ４及びコネクタリ
セプタクル５は高温になる鋼管１より充分に遠い位置に
保持されることになるので鋼管１の熱でコネクタ４及び
コネクタリセプタクル５が焼損する問題は解消する。な
お、コネクタ４及びコネクタリセプタクル５は頸部６を
図示のように両側から挟んで連結金具９でボルト締めし
て取付けるが、鋼管１の接線方向に比較的、広幅のもの
を用意しておけば、鋼管１からの遮温（熱）効果が期待
される。
るので、第２図に示すようにコネクタ４及びコネクタリ
セプタクル５は高温になる鋼管１より充分に遠い位置に
保持されることになるので鋼管１の熱でコネクタ４及び
コネクタリセプタクル５が焼損する問題は解消する。な
お、コネクタ４及びコネクタリセプタクル５は頸部６を
図示のように両側から挟んで連結金具９でボルト締めし
て取付けるが、鋼管１の接線方向に比較的、広幅のもの
を用意しておけば、鋼管１からの遮温（熱）効果が期待
される。
第３図は上記実施例に用いた加熱用コイル10を径の大き
い鋼管１′に適用した場合の別の実施例を示したもので
ある。このように本実施例の加熱用コイル10は可撓性耐
熱絶縁体２に余剰の頸部６を設けているので加熱焼鈍す
べき鋼管２の径の大小にかゝわらず或る範囲では自在に
適用できるという利点をも併わせ持っている。
い鋼管１′に適用した場合の別の実施例を示したもので
ある。このように本実施例の加熱用コイル10は可撓性耐
熱絶縁体２に余剰の頸部６を設けているので加熱焼鈍す
べき鋼管２の径の大小にかゝわらず或る範囲では自在に
適用できるという利点をも併わせ持っている。
本考案は上記のように構成されるので次の効果を有す
る。即ち、コイル素線の結合手段（コネクタ部）は被加
熱鋼管より離れ、鋼管よりの高熱を受けないので焼損の
懸念がなく安価な絶縁物及び接続金具を用いることがで
きる。また、可撓性耐熱絶縁体とコイルを把持する把持
手段の位置を適宜に選ぶことによって１個のコイルで径
の異なる鋼管の加熱に対応できる。
る。即ち、コイル素線の結合手段（コネクタ部）は被加
熱鋼管より離れ、鋼管よりの高熱を受けないので焼損の
懸念がなく安価な絶縁物及び接続金具を用いることがで
きる。また、可撓性耐熱絶縁体とコイルを把持する把持
手段の位置を適宜に選ぶことによって１個のコイルで径
の異なる鋼管の加熱に対応できる。
第１図は本考案の一実施例である加熱コイルの斜視図、
第２図は第１図のII-II矢線に沿って見た横断面図、第
３図は第２図に対応させて示した別の実施例の横断面
図、第４図は従来例の斜視図である。 ２……可撓性耐熱絶縁体、３……コイル素線 ４……コネクタ ５……コネクタリセプタクル ６……頸部、７，８……押え治具 ９……連結金具 10……加熱用コイル（全体構成）
第２図は第１図のII-II矢線に沿って見た横断面図、第
３図は第２図に対応させて示した別の実施例の横断面
図、第４図は従来例の斜視図である。 ２……可撓性耐熱絶縁体、３……コイル素線 ４……コネクタ ５……コネクタリセプタクル ６……頸部、７，８……押え治具 ９……連結金具 10……加熱用コイル（全体構成）
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 徳永 完 長崎県長崎市飽の浦町５番７号 菱興ビル 別館５階 長菱エンジニアリング株式会社 内 (72)考案者 山本 四郎 長崎県長崎市飽の浦町５番７号 菱興ビル 別館５階 長菱エンジニアリング株式会社 内
Claims (1)
- 【請求項１】所定の範囲の径を有する棒体の長手方向の
一部のほゞ全周を被覆可能であると共に同被覆時半径方
向になお充分な余剰を有する可撓性耐熱絶縁体と、同可
撓性耐熱絶縁体が被覆した部位の棒体に高周波誘導加熱
可能に同可撓性耐熱絶縁体の外周を螺線状に取巻くコイ
ル素線と、同コイル素線を上記可撓性耐熱絶縁体の両端
近傍で上記棒体の軸に沿って分割すると共に接離可能に
結合する結合手段と、同結合手段と上記棒体との間にお
いて棒体の軸に沿い上記可撓性耐熱絶縁体を合して把持
する把持手段とを具備してなることを特徴とする加熱用
コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19743487U JPH0616473Y2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 加熱用コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19743487U JPH0616473Y2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 加熱用コイル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01103197U JPH01103197U (ja) | 1989-07-12 |
| JPH0616473Y2 true JPH0616473Y2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=31487984
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19743487U Expired - Lifetime JPH0616473Y2 (ja) | 1987-12-28 | 1987-12-28 | 加熱用コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0616473Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-12-28 JP JP19743487U patent/JPH0616473Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01103197U (ja) | 1989-07-12 |
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