JPH0616441B2 - 金属皮膜抵抗器及びその製造方法 - Google Patents
金属皮膜抵抗器及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH0616441B2 JPH0616441B2 JP61106762A JP10676286A JPH0616441B2 JP H0616441 B2 JPH0616441 B2 JP H0616441B2 JP 61106762 A JP61106762 A JP 61106762A JP 10676286 A JP10676286 A JP 10676286A JP H0616441 B2 JPH0616441 B2 JP H0616441B2
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- Japan
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- metal
- layer
- electrode
- resistance
- film resistor
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- Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
- Non-Adjustable Resistors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は金属皮膜抵抗器及びその製造方法に関し、特に
大気中熱処理を可能とした金属皮膜抵抗器及びその製造
方法に関するものである。
大気中熱処理を可能とした金属皮膜抵抗器及びその製造
方法に関するものである。
[従来の技術及びその問題点] 金属皮膜抵抗器においては、その製造時に抵抗器の特性
を安定させるために、一定時間高熱下に置く、いわゆる
熱処理によるエージング処理を行なうのが一般的であ
る。
を安定させるために、一定時間高熱下に置く、いわゆる
熱処理によるエージング処理を行なうのが一般的であ
る。
しかし従来の金属皮膜抵抗器においては、この熱処理を
大気中で行なう場合、形成した抵抗皮膜や電極層上に酸
化膜が生じてしまい、電極層との接触抵抗が増加し、抵
抗器としての特性を劣化させてしまう。特に低抵抗領域
においては、この抵抗変化分は大きな割合となり、種々
の問題を引き起こしていた。
大気中で行なう場合、形成した抵抗皮膜や電極層上に酸
化膜が生じてしまい、電極層との接触抵抗が増加し、抵
抗器としての特性を劣化させてしまう。特に低抵抗領域
においては、この抵抗変化分は大きな割合となり、種々
の問題を引き起こしていた。
またこれを防止するために、抵抗皮膜上にAu(金)等
の非酸化性の貴金属電極を形成した後に、熱処理を行な
つていた例もある。この電極にAuを用いた抵抗器の例
を第4図に示す。
の非酸化性の貴金属電極を形成した後に、熱処理を行な
つていた例もある。この電極にAuを用いた抵抗器の例
を第4図に示す。
従来は第4図に示す様に、まずアルミナ基板1上に、例
えばNi−Cr抵抗皮膜2を蒸着によつて形成する。そ
してこの上にAu電極3を形成して、その後熱処理を行
ない、抵抗器の安定化を図つていた。しかし、ここで使
用される貴金属は高価であり、抵抗器の価格の上昇の原
因ともなつていた。
えばNi−Cr抵抗皮膜2を蒸着によつて形成する。そ
してこの上にAu電極3を形成して、その後熱処理を行
ない、抵抗器の安定化を図つていた。しかし、ここで使
用される貴金属は高価であり、抵抗器の価格の上昇の原
因ともなつていた。
[発明の目的] 本発明は上述従来の技術の問題点を除去するために成さ
れたものであり、大気中熱処理を行なつても接触抵抗値
の増加をすることのない、かて、安価な電極構造の抵抗
器を提供することを目的とする。
れたものであり、大気中熱処理を行なつても接触抵抗値
の増加をすることのない、かて、安価な電極構造の抵抗
器を提供することを目的とする。
[発明の構成] 上述の目的を達成するための一手段として、本実施例は
基材上に金属抵抗皮膜層を形成する第1の工程と、該第
1の工程に続き該金属抵抗皮膜層両端部近傍上に酸化金
属皮膜層を形成する第2の工程と、該第2の工程に続
き、該形成部位に熱処理を行なうエージング工程と、該
エージング工程に続き前記酸化金属皮膜層上に金属電極
層を形成する第3の工程より、金属皮膜抵抗器を製造す
ることにより、接触抵抗の小さな、かつ、熱処理による
抵抗変化のない電極を備えた金属皮膜抵抗器が構成でき
る。
基材上に金属抵抗皮膜層を形成する第1の工程と、該第
1の工程に続き該金属抵抗皮膜層両端部近傍上に酸化金
属皮膜層を形成する第2の工程と、該第2の工程に続
き、該形成部位に熱処理を行なうエージング工程と、該
エージング工程に続き前記酸化金属皮膜層上に金属電極
層を形成する第3の工程より、金属皮膜抵抗器を製造す
ることにより、接触抵抗の小さな、かつ、熱処理による
抵抗変化のない電極を備えた金属皮膜抵抗器が構成でき
る。
[実施例] 以下図面を参照して本発明に係る一実施例を詳説する。
第1図は本発明に係る一実施例により製造された金属皮
膜抵抗器の断面図、第2図はその上面図である。
膜抵抗器の断面図、第2図はその上面図である。
図中、1はアルミナ基板、2はNi−Cr抵抗皮膜層、
4は半導体酸化金属皮膜層であるSnドープのIn2O
3層、5は金属電極層であるCu電極である。
4は半導体酸化金属皮膜層であるSnドープのIn2O
3層、5は金属電極層であるCu電極である。
以上の構成により成る本実施例の金属皮膜抵抗器の製造
工程を第3図を参照して以下に説明する。
工程を第3図を参照して以下に説明する。
まず第1工程において、アルミナ基板1上にNi−Cr
抵抗皮膜層2を蒸着により形成する。続く第2工程にお
いて、該Ni−Cr抵抗皮膜層2上の電極形成部分に、
SnドープのIn2O3層4を蒸着により形成する。次
に第3工程において、高熱下において熱処理を行ない、
エージング処理を行なう。これにより抵抗器の安定性が
高まり、出荷後の経時変化を最小限に抑えることができ
る。しかも、電極形成部を半導体酸化金属皮膜層4で形
成してあるため、当該熱処理においても従来の抵抗皮膜
上に生ずる酸化膜による電極部の接触抵抗の変化(増
加)等が発生することもない。この第3工程が終了する
と、次の第4工程でIn2O3層4上にCu電極5を形
成して金属皮膜抵抗器の製造を終了する。このCu電極
5は熱処理工程終了後に形成されるため、熱による酸化
等も全く発生することがない。従つてこの様にして形成
された電極部は小さな接触抵抗しか持たず、低抵抗域の
抵抗器においても十分使用できるものであり、又、Au
等の高価な貴金属を使用することもなく、安価に作るこ
とができる。
抵抗皮膜層2を蒸着により形成する。続く第2工程にお
いて、該Ni−Cr抵抗皮膜層2上の電極形成部分に、
SnドープのIn2O3層4を蒸着により形成する。次
に第3工程において、高熱下において熱処理を行ない、
エージング処理を行なう。これにより抵抗器の安定性が
高まり、出荷後の経時変化を最小限に抑えることができ
る。しかも、電極形成部を半導体酸化金属皮膜層4で形
成してあるため、当該熱処理においても従来の抵抗皮膜
上に生ずる酸化膜による電極部の接触抵抗の変化(増
加)等が発生することもない。この第3工程が終了する
と、次の第4工程でIn2O3層4上にCu電極5を形
成して金属皮膜抵抗器の製造を終了する。このCu電極
5は熱処理工程終了後に形成されるため、熱による酸化
等も全く発生することがない。従つてこの様にして形成
された電極部は小さな接触抵抗しか持たず、低抵抗域の
抵抗器においても十分使用できるものであり、又、Au
等の高価な貴金属を使用することもなく、安価に作るこ
とができる。
また、以上の説明においては半導体酸化金属皮膜層4を
In2O3により形成したが、他の半導体酸化金属の材
料により皮膜層を形成しても良いことはもちろんであ
る。
In2O3により形成したが、他の半導体酸化金属の材
料により皮膜層を形成しても良いことはもちろんであ
る。
[発明の効果] 以上説明した様に本発明によれば、安価に低抵抗におい
ても良好な安定性を有する金属皮膜抵抗器を提供でき
る。
ても良好な安定性を有する金属皮膜抵抗器を提供でき
る。
第1図は本発明に係る一実施例の断面図、 第2図は本実施例の上面図、 第3図は本実施例の製造工程図、 第4図は従来の金属皮膜抵抗器の断面図である。 図中、1……アルミナ基板、2……Ni−Cr抵抗皮
膜、3……Au電極、4……In2O3半導体酸化金属
皮膜層、5……Cu電極である。
膜、3……Au電極、4……In2O3半導体酸化金属
皮膜層、5……Cu電極である。
Claims (3)
- 【請求項1】金属抵抗皮膜層と、該金属抵抗皮膜層の両
端部近傍上に導電性酸化金属皮膜層を形成し、さらに該
導電性酸化金属皮膜層上に金属電極層を形成した電極を
備えることを特徴とする金属皮膜抵抗器。 - 【請求項2】導電性酸化金属皮膜層を酸化インジウムで
形成することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
金属皮膜抵抗器。 - 【請求項3】基材上に金属抵抗皮膜層を形成する第1の
工程と、該第1の工程に続き該金属抵抗皮膜層の両端部
近傍上に導電性酸化金属皮膜層を形成する第2の工程
と、該第2の工程に続き、該形成品に熱処理を行なうエ
ージング工程と、該エージング工程に続き前記導電性酸
化金属皮膜層上に金属電極層を形成する第3の工程より
成る金属皮膜抵抗器の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61106762A JPH0616441B2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 | 金属皮膜抵抗器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61106762A JPH0616441B2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 | 金属皮膜抵抗器及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62263604A JPS62263604A (ja) | 1987-11-16 |
JPH0616441B2 true JPH0616441B2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=14441915
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61106762A Expired - Lifetime JPH0616441B2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 | 金属皮膜抵抗器及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0616441B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS518597A (ja) * | 1974-07-10 | 1976-01-23 | Taisei Denshi Kk | Tainetsuseikinzokuhakumakuteikotaitanshino seizohoho |
JPS5155991A (ja) * | 1974-11-08 | 1976-05-17 | Taisei Denshi Kk | Kinzokuhakumakuteikokino seizohoho |
JPS51134894A (en) * | 1975-05-16 | 1976-11-22 | Taisei Denshi Kk | Manufacturing method of metallic film resistor |
JPS5346656A (en) * | 1976-10-12 | 1978-04-26 | Koa Denko | Metallfilm variable resistor |
JPS61288401A (ja) * | 1985-06-14 | 1986-12-18 | 株式会社村田製作所 | 薄膜抵抗体 |
-
1986
- 1986-05-12 JP JP61106762A patent/JPH0616441B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS518597A (ja) * | 1974-07-10 | 1976-01-23 | Taisei Denshi Kk | Tainetsuseikinzokuhakumakuteikotaitanshino seizohoho |
JPS5155991A (ja) * | 1974-11-08 | 1976-05-17 | Taisei Denshi Kk | Kinzokuhakumakuteikokino seizohoho |
JPS51134894A (en) * | 1975-05-16 | 1976-11-22 | Taisei Denshi Kk | Manufacturing method of metallic film resistor |
JPS5346656A (en) * | 1976-10-12 | 1978-04-26 | Koa Denko | Metallfilm variable resistor |
JPS61288401A (ja) * | 1985-06-14 | 1986-12-18 | 株式会社村田製作所 | 薄膜抵抗体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62263604A (ja) | 1987-11-16 |
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