JPH06164002A - 超電導光センサ - Google Patents

超電導光センサ

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JPH06164002A
JPH06164002A JP43A JP31684292A JPH06164002A JP H06164002 A JPH06164002 A JP H06164002A JP 43 A JP43 A JP 43A JP 31684292 A JP31684292 A JP 31684292A JP H06164002 A JPH06164002 A JP H06164002A
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JP
Japan
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superconducting
light guide
guide sensor
photoelectric conversion
superconductor
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JP43A
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Masaya Osada
昌也 長田
Masayoshi Koba
正義 木場
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液体窒素温度以上の温度で動作する超高感度
/超高速な超電導光センサを提供する。 【構成】 基板1上に形成されたYBCO薄膜2,2'の
接合部3には、p型a-Si薄膜4,n型a-Si薄膜5お
よびi型a-Si薄膜6から成るp-i-n型a-Siホトダ
イオードを形成する。このような構造を有する超電導光
センサは液体窒素温度で光非照射時にはSNSジョセフ
ソン接合となっており、臨界電流以下の電流を印加して
いる場合には出力電圧は0Vである。そして、光照射時
にはp-i-n型a-Siホトダイオードに光起電力が生じ
て、約数百mVと従来の超電導光センサの約千倍程度の
出力電圧が得られる。また、その際における応答速度は
10-10secと非常に高速である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液体窒素温度以上の
温度で動作する超高感度/超高速な超電導光センサに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、超電導体を用いた光センサとして
は、BaBb0.7Bi0.33系の超電導光センサやYBa2
u37-x系の超電導光センサが知られている。前者はマ
イクロブリッジ部の結晶粒界に光を照射した際における
ジョセフソン接合の臨界電流値の変化を利用するもので
ある。また、後者はボロメトリック動作による臨界温度
付近の電流値の変化を検知するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のBaPb0.7
Bi0.33(以下、BPBOと略称する)系の超電導光セ
ンサは感度が極めて良好であり、半導体の光センサと比
較して長波長領域の光まで感度が低下しないという報告
がある。しかしながら、自然に生ずる結晶粒界をジョセ
フソン接合の弱結合部分として用いているために、素子
としての信頼性に欠けるという問題がある。また、上記
BPBO超電導体の臨界温度が約20K付近なので、B
PBO系の超電導光センサを動作させるためには液体ヘ
リウムを用いなければならず、経済性や効率の点でも問
題がある。
【0004】一方、上記YBa2Cu37-x(以下、YBC
Oと略称する)系の超電導光センサは、液体窒素温度以
上の温度で動作するので経済性や効率の面では利点があ
る。しかしながら、その動作はボロメトリック動作であ
るために、用いる材料の臨界温度付近で動作させなけれ
ばならず、動作温度が材料によって制約されるという問
題がある。また、動作温度の揺らぎや雑音によって特性
が大きく左右されるという問題もある。
【0005】さらに、上記BPBO系やYBCO系の超
電導光センサは、取り出される出力電圧が極めて低く、
増幅器が必要なのである。
【0006】そこで、この発明の目的は、液体窒素温度
以上の温度で動作する超高感度/超高速な経済性に優れ
た超電導光センサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の超電導光センサは、基板上に、夫々電
極となる二つの超電導体層と上記二つの超電導体層の間
に位置する光電変換層を含み、上記光電変換層とその光
電変換層に面する上記超電導体層の部分とが接合部とな
る積層体構造を設けたことを特徴としている。
【0008】また、第2の発明は、基板上に、夫々電極
となる二つの超電導体層を並設し、上記二つの超電導体
層の互いに対向する端部に常電導体層から成る光電変換
層を積層して上記常電導体層と上記超電導体層の端部と
が接合部となることを特徴としている。
【0009】また、第3の発明は、第1あるいは第2の
発明の超電導光センサであって、上記電極となる二つの
超電導体層の接合部の間隔は0.02μm乃至2μmであ
ることを特徴としている。
【0010】また、第4の発明は、第1乃至第3のいず
れか一つの発明の超電導光センサであって、上記光電変
換層は、光伝導性材料あるいは光起電力を生ずる材料を
用いて形成されていることを特徴としている。
【0011】また、第5の発明は、第1乃至第4のいず
れか一つの発明の超電導光センサであって、上記光電変
換層は、p型半導体,n型半導体およびi型半導体から
構成されていることを特徴としている。
【0012】また、第6の発明は、第1乃至第5のいず
れか一つの発明の超電導光センサであって、上記超電導
体層は、イットリウム(若しくは他のランタノイド族元
素)−バリウム−銅−酸素から成る超電導体、あるい
は、ビスマス−ストロンチウム−カルシウム−銅−酸素
から成る超電導体、あるいは、タリウム−バリウム−カ
ルシウム−銅−酸素から成る超電導体を用いて形成され
ていることを特徴としている。
【0013】
【作用】第1の発明では、基板上に形成された積層体構
造を構成する夫々が電極となる二つの超電導体層の臨界
温度以下の温度下において光電変換層に光が照射される
と、この光電変換層に光起電力が生じて、上記光電変換
層とその光電変換層に面する上記超電導体層の部分でな
る接合部におけるSNS型のジョセフソン接合が破壊さ
れる。こうして、上記二つの超電導体層に生ずる電気抵
抗によって両超電導体層間に流れる電流を検出すること
によって、入射光量が検出される。
【0014】また、第2の発明では、基板上に並設され
た夫々電極となる二つの超電導体層の互いに対向する端
部に光電変換層としての常電導体層を積層している。そ
のために、表面に現れている光電変換層に対して効率良
く光が照射されて、入射光量が精度良く効果的に検出さ
れる。
【0015】また、第3の発明では、上記電極となる二
つの超電導体層における接合部の間隔は0.02μm乃至
2μmであるから、上述のような近接効果型接合特性が
適確に発揮されて、入射光量が精度良く検出される。
【0016】また、第4の発明では、上記光電変換層を
形成する光伝導性材料あるいは光起電力を生ずる材料に
よって効率良く光起電力が発生されて、入射光量が精度
良く検出される。
【0017】また、第5の発明では、p型半導体,n型
半導体およびi型半導体によって構成された光電変換層
によって容易に光起電力が発生されて、入射光量が検出
される。
【0018】また、第6の発明では、イットリウム(若
しくは他のランタノイド族元素)−バリウム−銅−酸素
から成る超電導体、あるいは、ビスマス−ストロンチウ
ム−カルシウム−銅−酸素から成る超電導体、あるい
は、タリウム−バリウム−カルシウム−銅−酸素から成
る超電導体を用いて形成された超電導体層によって、液
体窒素温度以上の温度下においてSNS型のジョセフソ
ン接合の形成/破壊が適確に行われて、入射光量が精度
良く且つ容易に検出される。
【0019】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。この発明の超電導光センサは、超電導体層と
光電変換部と超電導体層とから成るSNS型のジョセフ
ソン接合を形成し、上記光電変換部に光を照射すること
によって接合部の電子状態を変調させる構造を有する。
以下に、超電導体層としてYBCO薄膜を用い、光電変
換部としてa-Siホトダイオードを用いた場合を例に、
この発明の超電導光センサの動作原理を詳細に説明す
る。
【0020】図1は本実施例の超電導光センサにおける
断面構造を示す。基板1上にYBCO薄膜2およびYB
CO薄膜2'を形成し、この両YBCO薄膜2,2'の接
合部分3にp型a-Si薄膜4およびn型a-Si薄膜5を
並列して形成し、さらにその上にi型a-Si薄膜6を形
成している。
【0021】つまり、上記接合部分3にはp-i-n型a
-Siホトダイオードが形成されている。そして、このp
-i-n型a-Siホトダイオードに対する光照射時に発生
する光起電力によって、基板1にキャリアを注入してY
BCO薄膜2,2'の超電導状態を壊して生ずる電気抵抗
を検出するのである。
【0022】したがって、上記構成の超電導光センサ
は、光非照射時にはSNS型のジョセフソン接合と成っ
ており、臨界電流以下の電流を印加している場合にはそ
の出力電圧は0mVである。そして、上述のように光が
照射された場合には光起電力が発生してSNSジョセフ
ソン接合が破壊され、約数百〜数千mVの出力電圧が得
られるのである。この光照射時に得られる出力電圧は、
従来のBPBO系のマイクロブリッジ型の超電導光セン
サやYBCO系のボロメトリック動作型の超電導光セン
サに比べて、100倍〜10000倍程度の大きい出力
電圧が得られる。また、その応答速度は10-10secと非
常に高速である。
【0023】尚、上記YBCO薄膜2とYBCO薄膜
2'との接合間隔は0.02μm〜2μmである。本実施例
における超電導光センサの接合は、超電導体からこの超
電導体間に介在した常電導体(半導体)への波動関数によ
って記述される粒子のしみ出しを利用した近接効果型接
合である。したがって、接合間隔が上記間隔より広い場
合には上述の接合特性が得られなくなる可能性がある。
【0024】次に、上記構成の超電導光センサの作成方
法をより具体的に説明する。 <第1実施例>図2は本実施例における超電導光センサ
の各製造工程における断面図である。以下、図2に従っ
て本実施例における超電導光センサの製造方法について
詳細に説明する。
【0025】先ず、SrTiO3(100)の単結晶基板1
1を650℃に加熱し、反応性蒸着法を用いて、YBa2
Cu37-x(YBCO)薄膜12(12')をその組成比が
Y:Ba:Cu=1:2:3となるように1000オングスト
ロームの厚さで着膜する。その際に、YBCO薄膜12
(12')が充分に酸化されるように、SrTiO3基板11
に対してオゾンを10%含んだ酸素ラジカルを照射させ
ながら蒸着を実施する。尚、その際におけるポンプ付近
の真空度は8.5×10-5Torrである。
【0026】冷却後、基板をチャンバから取り出してレ
ジストをコーティングし、ホトリソグラフィ工程によっ
てレジストに幅2000オングストロームの溝を作成す
る。そして、反応性イオンエッチングによって、図2
(a)に示すようにYBCO薄膜12(12')に溝13を設
けてYBCO薄膜12(12')をYBCO薄膜12とY
BCO薄膜12'とに分割した後、上部のレジストをア
セトンで除去する。
【0027】次に、図2(b)に示すようにホトリソグラ
フィ工程によってレジスト17をパターニングし、図2
(c)に示すように、基板温度200℃,ガス圧0.5Torr,
プラズマパワー密度0.1W/cm2の雰囲気中でシランガ
スに対して200ppm〜800ppmのジボランガスを混合
させた化学的気相成長(CVD)法によって、膜厚100
0オングストロームのp型a-Si薄膜14を堆積させ
る。同様にして、レジストをパターニングした後、図2
(d)に示すように、シランガスに対して200ppm〜80
0ppmのホスフィンガスを混合させたCVD法によっ
て、膜厚1000オングストロームのn型a-Si薄膜1
5を堆積させる。
【0028】次に、図2(e)に示すように、膜厚100
0オングストロームのi型a-Si薄膜16を堆積させ
る。こうして、YBCO薄膜12,12'の接合部にp-
i-n型a-Siホトダイオードから成る光電変換層を形
成する。そして最後にYBCO薄膜12,12'の夫々に
Auを蒸着することによって電流電極および電圧電極(共
に図示せず)を形成する。
【0029】このようにして得られた超電導光センサ素
子を液体窒素で冷却し、電流電極に1mAの直流電流を
印加した。その際におけるYBCO薄膜12,12'の接
合部は超電導体層−光電変換層(常電導体層)−超電導体
層から成るSNS型のジョセフソン接合になっており、
そのために出力電圧は0Vを呈した。次に、上記SNS
型の接合部にパワー密度:2μW/cm2,レーザ波長:51
4nmのArレーザ光を照射したところ、0.5Vの出力電
圧が得られた。その際における上記超電導光センサ素子
の応答速度は1nsecであった。
【0030】<第2実施例>本実施例においては、第1
実施例におけるa-Si薄膜を用いた光電変換層の代わり
にa-Ge薄膜を用いた光電変換層を形成する超電導光セ
ンサの製造方法に関する。
【0031】すなわち、第1実施例と同様に、SrTiO
3(100)の単結晶基板上にYBCO薄膜を形成し、ホ
トリソグラフィ工程および反応性イオンエッチングによ
ってYBCO薄膜に溝を設ける。こうして形成された溝
を挟むYBCO薄膜の接合部に、ゲルマンガスに対して
200ppm〜800ppmのジボランガスやホスフィンガス
を混合させたCVD法によって、a-Ge薄膜から成るp
-i-n型接合を形成する。
【0032】このようにして得られた超電導光センサ素
子を液体窒素で冷却し、電流電極に1mAの直流電流を
印加した。その際におけるYBCO薄膜12,12'の接
合部はジョセフソン接合になっており、そのために出力
電圧は0Vを呈した。次に、上記SNS型の接合部にパ
ワー密度:30mW/cm2,レーザ波長:1015nmのNd:Y
AGレーザ光を照射したところ、0.2Vの出力電圧が
得られた。その際における上記超電導光センサ素子の応
答速度は2nsecであった。
【0033】<第3実施例>本実施例においては、イオ
ン注入法によって光電変換層を形成する超電導光センサ
の製造方法に関する。
【0034】すなわち、第1実施例と同様に、SrTiO
3(100)の単結晶基板上に形成されたYBCO薄膜を
パターン化して溝を設ける。こうして形成された溝を挟
むYBCO薄膜の接合部に、CVD法によって膜厚10
00オングストロームのi型a-Si薄膜を堆積する。そ
して、このi型a-Si薄膜における一方のYBCO薄膜
側にはイオン注入装置によってボロンイオンを打ち込む
一方、他方のYBCO薄膜側にはリンイオンを打ち込
む。こうして、YBCO薄膜の接合部にp-i-n型接合
を形成する。
【0035】このようにして得られた超電導光センサ素
子を、第1実施例と同様の方法によって評価したとこ
ろ、0.3Vの出力電圧が得られた。その際における上
記超電導光センサ素子の応答速度は1nsecであった。
【0036】<第4実施例>本実施例においては、第3
実施例におけるi型a-Si薄膜の代わりにi型-Ge薄膜
を用いてイオン注入法によって光電変換層を形成する超
電導光センサの製造方法に関する。
【0037】すなわち、SrTiO3(100)の単結晶基
板上に形成されたYBCO薄膜の接合部にCVD法によ
って膜厚1000オングストロームのi型-Ge薄膜を堆
積する。そして、このi型-Ge薄膜における一方のYB
CO薄膜側にはボロンイオンを打ち込む一方、他方のY
BCO薄膜側にはリンイオンを打ち込んで、YBCO薄
膜の接合部にp-i-n型接合を形成する。
【0038】このようにして得られた超電導光センサ素
子を、第2実施例と同様の方法によって評価したとこ
ろ、0.2Vの出力電圧が得られた。その際における上
記超電導光センサ素子の応答速度は2nsecであった。
【0039】上記各実施例においては、超電導体層とし
てYBa2Cu37-xの酸化物超電導薄膜を用いたが、Ln
1Ba2Cu37-x、Ln1Ba2Cu48(Ln=Nd,Pm,Sm,
Eu,Gd,Dy,Ho,Er,Tm,Yb)、Bi2Sr2Ca2Cu
310、Bi2Sr2Ca1Cu2x、Bi1.7Pb0.2Sb0.1Ca
2.0Sr2.0Cu2.8x、(Bi0.7Pb0.3)2Sr2Ca2Cu3
10、Tl2Ba2Ca2Cu310等を用いて超電導光センサ素
子を形成しても、同様の素子特性を得ることができる。
【0040】また、上記各実施例においては基板として
SrTiO3(100)単結晶基板を用いているが、SrTi
3(110)基板やMgO(100)基板等でも同様の素子
特性を得ることができる。また、上記各実施例において
は反応性蒸着法によって超電導体層を形成しているが、
この発明はこれに限定されるものではなく、スパッタ
法,レーザ蒸着法,イオンクラスタビーム法およびCVD
法等によっても同様の素子特性を得ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
超電導光センサは、基板上に、夫々電極となる二つの超
電導体層の間に位置する光電変換層を含み、上記光電変
換層とその光電変換層に面する上記超電導体層の部分と
が接合部となる積層体構造を設けたので、上記光電変換
層に光を照射することによって生ずる光起電力によって
上記接合部におけるSNS型のジョセフソン接合が瞬時
に破壊されて、上記両超電導体層間に大きな出力電圧が
得られる。したがって、この発明によれば、超高感度/
超高速な超電導光センサを提供できる。
【0042】また、第2の発明の超電導光センサは、基
板上に、夫々電極となる二つの超電導体層を並設し、上
記二つの超電導体層の互いに対向する端部に常電導体層
から成る光電変換層を積層して上記常電導体層と上記超
電導体層の端部とが接合部となるようにしたので、表面
に現れている上記光電変換層に対して効率良く/作業性
良く光を照射できる。したがって、この発明によれば、
超高感度/超高速であり、且つ、容易に入射光量を検出
可能な超電導光センサを提供できる。
【0043】また、第3の発明の超電導光センサは、上
記電極となる二つの超電導体層の接合部の間隔は0.0
2μm乃至2μmであるので、上述のような近接効果型接
合特性が適確に発揮される。したがって、この発明によ
れば、より超高感度/超高速な超電導光センサを提供で
きる。
【0044】また、第4の発明の超電導光センサは、上
記光電変換層を光伝導性材料あるいは光起電力を生ずる
材料を用いて形成したので、上記光電変換層によって容
易に光起電力が発生される。したがって、この発明によ
れば、より超高感度/超高速な超電導光センサを提供で
きる。
【0045】また、第5の発明の超電導光センサは、上
記光電変換層をp型半導体,n型半導体およびi型半導
体で構成したので、上記光電変換層は容易に形成可能で
あり且つ容易に光起電力を発生することができる。した
がって、この発明によれば、より超高感度/超高速な超
電導光センサを容易に提供できる。
【0046】また、第6の発明の超電導光センサは、上
記超電導体層を、イットリウム(若しくは他のランタノ
イド族元素)−バリウム−銅−酸素から成る超電導体、
あるいは、ビスマス−ストロンチウム−カルシウム−銅
−酸素から成る超電導体、あるいは、タリウム−バリウ
ム−カルシウム−銅−酸素から成る超電導体を用いて形
成したので、上記超電導体層において、液体窒素温度以
上の温度下でSNS型のジョセフソン接合の形成/破壊
が適確に行われる。したがって、この発明によれば、液
体窒素温度以上の温度で動作する超高感度/超高速な経
済性に優れた超電導光センサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の超電導光センサにおける断面構造を
示す図である。
【図2】図1に示す超電導光センサの各製造工程におけ
る断面図である。
【図3】図2に続く各製造工程における断面図である。
【符号の説明】
1…基板、2,2',12,12'…YBa2Cu37-x薄膜、
4,14…p型a-Si薄膜、 5,15…n型
a-Si薄膜、6,16…i型a-Si薄膜、 11
…SrTiO3(100)単結晶基板。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、夫々電極となる二つの超電導
    体層と上記二つの超電導体層の間に位置する光電変換層
    を含み、上記光電変換層とその光電変換層に面する上記
    超電導体層の部分とが接合部となる積層体構造を設けた
    ことを特徴とする超電導光センサ。
  2. 【請求項2】 基板上に、夫々電極となる二つの超電導
    体層を並設し、上記二つの超電導体層の互いに対向する
    端部に常電導体層から成る光電変換層を積層して上記常
    電導体層と上記超電導体層の端部とが接合部となること
    を特徴とするプレーナ型の超電導光センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の超電導
    光センサであって、 上記電極となる二つの超電導体層の接合部の間隔は0.
    02μm乃至2μmであることを特徴とする超電導光セン
    サ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一つに
    記載の超電導光センサであって、上記光電変換層は、光
    伝導性材料あるいは光起電力を生ずる材料を用いて形成
    されていることを特徴とする超電導光センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか一つに
    記載の超電導光センサであって、上記光電変換層は、p
    型半導体,n型半導体およびi型半導体から構成されて
    いることを特徴とする超電導光センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか一つに
    記載の超電導光センサであって、 上記超電導体層は、イットリウム(若しくは他のランタ
    ノイド族元素)−バリウム−銅−酸素から成る超電導
    体、あるいは、ビスマス−ストロンチウム−カルシウム
    −銅−酸素から成る超電導体、あるいは、タリウム−バ
    リウム−カルシウム−銅−酸素から成る超電導体を用い
    て形成されていることを特徴とする超電導光センサ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004363485A (ja) * 2003-06-06 2004-12-24 Japan Science & Technology Agency 光−磁束変換型入力インターフェース回路

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