JP2896788B2 - 光検出素子 - Google Patents

光検出素子

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、超伝導体を用いた光検出素子に関し、特に
ジョセフソン接合を用いた光検出素子に関する。
[従来の技術] 従来の超伝導体を用いた信号検出素子、特に光信号を
検出する素子としては、ジョセフソン接合を利用したも
のが知られている[Japanese Journal of Applied Phys
ics vol.23 L333(1984)]。この光信号検出素子は、
酸化物超伝導体Bapb0.7Bi0.3O3(BPBO)薄膜でマイクロ
ブリッジ型ジョセフソン接合を形成し、この接合部に光
を照射し、ジョセフソン接合の臨界電流値の変化を利用
するものである。かかる検出素子においては、受光部の
材料としてBPBOを用いており、これは臨界温度が約13K
と低い。すなわち、検出素子を動作させるには、液体ヘ
リウム等を使用しなければならない。また、かかる検出
素子の特性は、ジョセフソン接合の特性によって決定さ
れる。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来例において、かかる素子の光学的特性(例え
ば分光特性)は、超伝導体の分光特性によって検出する
光の波長域が制限され、広範囲の波長帯域の信号検出に
適していないという問題がある。
また、記録素子,半導体メモリー,ジョセフソンメモ
リー等として作動させる場合、電気的信号により作動さ
せるため、配線の引きまわし等による電気的ノイズに弱
いという問題がある。
すなわち、本発明の目的とするところは、光→電流変
換、さらに超伝導物質の磁気特性を利用することによ
り、上述のような問題点を解決することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明の特徴とするところは、光の照射により電流を
発生する受光部と、該発生電流によって生じた磁場を検
出する信号検出部とを少なくとも有する光検出素子にお
いて、前記信号検出部に超伝導体,絶縁体,超伝導体の
積層構造から成るジョセフソン接合(以下、SIS素子と
記す。)を用いた光検出素子にある。
また、前記受光部に光伝導性材料又は光起電力を生ず
る材料を用いた光検出素子にある。
ここで、かかる方法を達成するために用いられる信号
検出部としての超伝導体としては、単結晶又は多結晶か
ら成る超伝導特性を有する材料であれば何でも良い。
尚、検出素子をより高い温度で動作させるためには、臨
界温度の高い材料が好ましい。この点でY−Ba−Cu−O
系、Bi−Sr−Ca−Cu−O系、Tl−Sr−Ca−Cu−O系セラ
ミックス材料のような77Kより高い臨界温度を持つ物質
が適している。
一方、検出素子の動作温度は、使用する超伝導体の臨
界温度より低い温度であれば良いが、入力信号の検出感
度を上げるためにも臨界温度に近い温度の方がより好ま
しい。
また、受光部に用いる材料は、光照射により電流が発
生するものであれば何でもよいが、光伝導性材料,光起
電力を発生する材料が望ましい。光伝導性材料として
は、CdS,a−Si,Si,InSb,GaAs,CdSe等があり、光起電力
を発生する材料としては、Si,a−Si等のPN接合、あるい
はショットキー接合等がある。
[作用] 第1図に、本発明の動作原理を説明するため、素子の
概略構成図を示す。
本図において、先ず、光伝導性材料あるいは光起電力
を発生する材料より成る受光部1に光が照射される。
ここで、かかる受光部1が光伝導性材料から成る場合
には、キャリアが増加し、価電子帯の電子は励起された
伝導帯に遷移する。この伝導帯中で励起された電子が、
直流電圧源3により印加された電場により移動すること
で導線2に光電流が生じる。
一方、受光部1がPN接合等の光起電力を生ずる材料か
ら成る場合には、直流電圧源3は不要で導線2を閉回路
にしておけばよい。
かかる電流によって発生する磁場により、導線2の近
傍にあるSIS素子4のジョセフソン電流は、第2図に示
すように、IJ(磁場=O)からIJ′(磁場≠O)に変化
する。ここで、IJ>IJ′である。
さて、直流電流源5によってあらかじめSIS素子4に
バイアス電流IBを流しておく。ここでIBをIJ′<IB<IJ
のように取っておけば、光信号を受けてSIS素子4のジ
ョセフソン電流がIJ→IBとなったときに、SIS素子4は
超伝導状態から電圧状態にスイッチすることになる。
すなわち、SIS素子は、第2図中O→A→B→C→B
→D→Oのように動作し、磁場=Oの時の動作点はX
(電圧=O)、磁場≠Oの時の動作点はY(電圧≠O)
となる。
[実施例] 以下、実施例により本発明を詳述する。
実施例1 受光部にSi、SIS素子にNb/Al−AlOx/Nbを用いた本実
施例の素子構成図を第3図に示す。
先ず、ノンドープのSiウエハー基板(100面)7上
に、半分だけ絶縁膜8(SiO2)を1000Å成膜し、該絶縁
膜8上に公知の方法により、下部電極9(Nb),絶縁層
10(Al/AlOx),上部電極11(Nb)を作製し、接合面積
5μm×5μmのSIS素子12を作製した。次に、Siウエ
ハー7上で絶縁膜8のない部分をフッ化水素で処理した
後、くし形電極13,14(Cr/Au)をメタルマスクを用い
て、図中に示すような形状に厚さ1500Åだけ成膜した。
ここで、くし形電極の長さは4mm,電極間距離は0.1mm,受
光面積は0.05cm2であった。この方法により、SiとCr/Au
との間はオーミック接触がとれた。電流線路部15は、SI
S素子12と10μmの距離にあるようにした。上記の方法
で作製した光検出素子を用いて光応答性を評価したとこ
ろ、温度20Kにおいてバイアス電流1.2mA,He−Neレーザ
ー(波長633nm)0.1mW照射,くし形電極間印加電圧10V
で、SIS素子のスイッチング(OmV→2.8mV)が確認でき
た。
実施例2 受光部にアモルファスSi、SIS素子にY系/酸化銀/Pb
を用いた本実施例の素子構成図を第4図に示す。
先ず、MgO基板(100面)16上にRFマグネトロンスパッ
タ法により、Y−Ba−Cu−O酸化物超伝導体から成る下
部電極17をアルゴン,酸素中で、基板温度550℃にて500
0Å成膜し、真空を破らずに絶縁層(Ag/Ag2O)18をアル
ゴン中で基板温度100℃にて100Å成膜した。次に、酸素
を導入し400℃に加熱してAgを酸化させた。次に、フォ
トリソグラフィー・プロセスにより、幅10μmのブリッ
ジパターンを作成した(第4図中17,18)。次に、メタ
ルマスクを用い上部電極19(Pb)を厚さ500Åだけ蒸着
した。ブリッジ部に重なる部分の幅は100μmであり、
接合面積100μm×10μmとなるが、実際は、Ag酸化膜
の不均一性等から、実効面積は1ケタ以上小さい。次
に、CVD法により、受光部として2mm×2mmのアモルファ
スSi20を2000Å成膜し、最後に電極21、くし形電極22,2
3(Cr/Au)を500Å成膜した。ここで、電流線路部24
は、SIS素子と10μmの距離にあるようにした。上記の
方法で作製した光検出素子を用いて光応答性を評価した
ところ、温度20K,バイアス電流0.85mA,He−Neレーザー
(波長633nm)0.1mW照射,くし形電極間印加電圧10V
で、SIS素子のスイッチング(OmV→20mV)が確認でき
た。
実施例3 実施例2のアモルファスSiをN型1500Å,P型1500Åの
積層とし、PN接合にした。また、くし形電極23,24を短
絡させた。この素子に温度40Kにおいてバイアス電流0.8
5mAを流し、He−Neレーザー(波長633nm)2mWを照射し
たところ、SIS素子のスイッチング(OmV→20mW)が確認
できた。
実施例4 実施例2において、受光部20をCdS薄膜にし、くし形
電極23にYBaCuO系超伝導体を用い、電流線路部24をコイ
ル形にした。かかるコイル形状の構成を第5図に示す。
上記構成において、電極配線部の抵抗がOとなること、
電流線路部をコイルにすることによって発生磁場が大き
くなることから、SIS素子のスイッチング感度を著しく
上げることが可能となる。
[発明の効果] 以上述べたように、本発明の光検出素子によれば、受
光部で発生した電流によって生ずる磁場をSIS素子で検
出することができる。本発明において、受光部の材料を
選択することにより、所望の波長帯域での光検出が可能
となる。また、SIS素子特有のヒステリシス特性を用い
ているために、高感度の光検出素子となり、記憶素子と
しても機能させることが可能である。記憶素子として作
動させる場合、信号は光であるので、基板上の配線等が
少なくなり、電気的磁気的ノイズに強いものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の動作原理を説明するための素子の概
略構成図である。第2図は、SIS素子のスイッチング動
作図を説明するI−V線図である。第3図は、実施例1
の素子構成図である。第4図は、実施例2の素子構成図
である。第5図は、実施例4の電流線路部を示した図で
ある。 1…受光部、2…導線 3…直流電圧源、4…SIS素子 5…直流電流源、6…負荷抵抗 7…基板(Si)、8…絶縁膜(SiO2) 9…下部電極(Nb)、10…絶縁層(Al/AlOx) 11…上部電極(Nb) 12…SIS素子(Nb/Al−AlOx/Nb) 13,14,22,23…くし形電極 15,24…電流線路部、16…基板(MgO) 17…下部電極(Y系)、18…絶縁層(Ag/Ag2O) 19…上部電極(Pb) 20…受光部(アモルファスSi) 21…電極(Cr/Au) 25…コイル形電極(下部) 26…絶縁体 27…コイル形電極(上部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川崎 岳彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 金子 典夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−86575(JP,A) 特開 平3−37528(JP,A) 特開 平3−46520(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01J 1/02 H01L 39/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の照射により電流を発生する受光部と、
    該発生電流によって生じた磁場を検出する信号検出部と
    を少なくとも有する光検出素子において、前記信号検出
    部に超伝導体,絶縁体,超伝導体の積層構造から成るジ
    ョセフソン接合を用いたことを特徴とする光検出素子。
  2. 【請求項2】前記受光部に光伝導性材料又は光起電力を
    生ずる材料を用いたことを特徴とする請求項1記載の光
    検出素子。
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