JPH06163978A - 光結合装置およびその製造方法 - Google Patents

光結合装置およびその製造方法

Info

Publication number
JPH06163978A
JPH06163978A JP21247993A JP21247993A JPH06163978A JP H06163978 A JPH06163978 A JP H06163978A JP 21247993 A JP21247993 A JP 21247993A JP 21247993 A JP21247993 A JP 21247993A JP H06163978 A JPH06163978 A JP H06163978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
light
lead frame
light emitting
translucent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21247993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3411340B2 (ja
Inventor
Ikuo Takahashi
生郎 孝橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP21247993A priority Critical patent/JP3411340B2/ja
Publication of JPH06163978A publication Critical patent/JPH06163978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3411340B2 publication Critical patent/JP3411340B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photo Coupler, Interrupter, Optical-To-Optical Conversion Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リードフレームの加工精度やモールドの薄バ
リの難点を解決しながら、光路を安定化する。 【構成】 発光側リードフレーム11および受光側リー
ドフレーム13を一枚の金属板から平面的に並置形成
し、両リードフレーム11,13を折り曲げずに形成し
て、その加工精度やモールドの薄バリの難点を解決す
る。発光素子12および受光素子14を、該各リードフ
レーム11,13の上面に光学的に結合するよう並置搭
載し、光路中に透光性調整壁16を設け、透光性プレ樹
脂17の上端を透光性調整壁16の上端に合致させ光路
形状を透光性プレ樹脂17の表面張力にて安定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光結合装置の構造とそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例1の光結合装置(フォトカプラ)
の構造を図6に、従来例2を図7に、従来例3を図8に
示す。
【0003】図6の従来例1において、発光素子(発光
ダイオードチップ)1と受光素子(フォトトランジスタ
チップ)2は、それぞれ発光用リードフレーム3と受光
用リードフレーム4に搭載され、それぞれ金線5,6に
よりワイヤボンドされ、相対向して配置されている。こ
れらの間には、透光性のシリコーン樹脂7(透光性プレ
樹脂)により発光素子1と受光素子2の間の光路を形成
している。さらに、遮光性樹脂9にてトランスファーモ
ールド等により樹脂封止した光結合装置の構造を示して
いる。
【0004】図7の従来例2において、発光素子1と受
光素子2はそれぞれ発光用リードフレーム3と受光用リ
ードフレーム4に搭載され、それぞれ金線5,6により
ワイヤボンドされ、発光素子1は透光性のシリコーン樹
脂(透光性プレ樹脂)7により被われた後、相対向して
配置され、半透明の半透光性樹脂8をトランスファーモ
ールド等により形成することにより発光素子1と受光素
子2の間の光路を確保している。さらに、外乱光を遮光
するため、遮光性樹脂9にてトランスファーモールド等
により樹脂封止した光結合装置の構造を示している。
【0005】図8の従来例3において、発光素子1と受
光素子2は、同一のリードフレームのそれぞれ発光素子
用リード3と受光素子用リード4上に搭載され、それぞ
れ金線5,6によりワイヤボンドされ、平面的に並んで
配置されている。発光素子1と受光素子2を被い楕円状
に透光性のシリコーン樹脂7が形成され、発光素子1と
受光素子2の間の光路を確保している。さらに遮光性樹
脂9をトランスファーモールド等により形成した光結合
装置の構造を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の特性を図
5に基づいて比較する。
【0007】まず、光結合装置の特性として、発光素子
1側と受光素子2側の間の高絶縁耐圧が要求される。
【0008】ここで、従来例1と従来例3の絶縁耐圧
は、透光性のシリコーン樹脂7と遮光性樹脂9の界面距
離で決まる。両者の密着性は弱いので、絶縁耐圧はせい
ぜいAC1.5〜2.5kV(実効値:rms)であ
る。これに対し、従来例2では、半透光性樹脂8と遮光
性樹脂9の界面は両者の密着性が強く、内部の界面放電
はほとんどない。従って、絶縁耐圧はAC5kV以上と
高耐圧である。
【0009】次に、光伝達率であるが、従来例1では、
発光素子1と受光素子2が透光性のシリコーン樹脂7を
介して対向して配置されているので、光伝達率は高い。
これに対し、従来例2では、発光素子1と受光素子2間
に半透光性樹脂8があり、また、従来例3では、両素子
1,2が平面的に並んで配置されていることから、光伝
達率は従来例1ほど高くない。
【0010】そして、リードフレームの加工精度である
が、従来例1,2としては、リードフレーム3,4が折
り曲げ対向型であるので、その折り曲げ加工精度が要求
されるのに対し、従来例3は平面搭載型であるので、リ
ードフレーム3,4の折り曲げは不要である。
【0011】また、従来例1,2では、発光側と受光側
の二枚のリードフレーム3,4で構成されるため、トラ
ンスファーモールド時にリードフレーム3,4の厚みの
差(30μm程度)によりリードフレーム3,4上に薄
バリが形成される不具合が発生しやすいが、従来例3で
は、一枚のリードフレームで構成されるため、上記のよ
うな薄バリの心配はない。
【0012】しかし、従来例3において、発光素子1と
受光素子2の間の光路を確保する透光性のシリコーン樹
脂7を楕円状に均一に形成するのは、製造上かなりの困
難を要している。このような事情から、光結合装置の構
造としては、従来例2が主流となっている。しかし、先
に述べたように、従来例2では、図5の如く、光伝達
率、加工精度および薄バリ等の点で、必ずしも理想的と
は言い難かった。
【0013】ところで、内部絶縁距離が2mm以上とい
う安全規格(IEC335)に適合する光結合装置の構
造として、図9に示す従来例4が提案されている。従来
例1,2のようなリードフレーム対向型ではパッケージ
の厚みの関係上、内部絶縁距離の確保が困難なため、従
来例3の構造を改良して、楕円形状のばらつきがあり光
路の形状が均一になり難いといった欠点を考慮し提案さ
れている。すなわち、従来例4の光結合装置では、発光
素子1と受光素子2は同一のリードフレームで互いに一
定の内部絶縁距離A2を確保した各リード3,4上に搭
載され、それぞれ金線5,6によりワイヤボンドされ、
平面的に並んで配置されている。各リード3,4から
は、それぞれ下方に折り曲げられた折曲部3a,4aを
形成し、両折曲部3a,4aの間に電気絶縁性であるポ
リイミド製テープ7aを貼付し、その上に透光性のシリ
コーン樹脂7が半楕円形状に塗布され、発光素子1と受
光素子2の間の光路が確保されている。さらに遮光性樹
脂9をトランスファーモールド等により形成した光結合
装置の構造としている。
【0014】ここで、従来例4の絶縁耐圧は透光性のシ
リコーン樹脂7と遮光性樹脂9、シリコーン樹脂7とポ
リイミドテープ7a,ポリイミドテープ7aと遮光性樹
脂9との間の界面密着の度合いで決まるが、これらの密
着性にはばらつきが大きく、一般的には密着性は弱い
が、従来例3よりは界面距離が長い分絶縁耐圧は高い。
しかし、充分ではない。
【0015】本発明は、上記課題に鑑み、高い絶縁耐圧
を有し、リードフレームの加工精度やモールドの薄バリ
の難点を解決し得る高絶縁耐圧型光結合装置およびその
製造方法の提供を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明請求項1による課
題解決手段は、図1および図2の如く、発光側リードフ
レーム11の上面に発光素子12が搭載され、受光側リ
ードフレーム13の上面に受光素子14が搭載され、該
発光素子12および受光素子14が光学的に結合するよ
う互いに平面的に並置され、前記各リードフレーム1
1,13の先端部に、受発光間光路の透光性を調整する
透光性調整壁16が設けられ、前記各素子12,14の
周囲が透光性プレ樹脂17にて樹脂封止され、該透光性
プレ樹脂17および透光性調整壁16が半透光性樹脂に
て樹脂封止されて一次モールド体18が形成され、該一
次モールド体18の周囲が遮光性樹脂にて樹脂封止され
て二次モールド体19が形成され、前記各透光性プレ樹
脂17の上端は前記透光性調整壁16の上端に合致され
たものである。
【0017】この光結合装置の製造方法は、発光側リー
ドフレーム11および受光側リードフレーム13を一枚
の金属板から平面的に並置形成し、発光素子12および
受光素子14を互いに光学的に結合するよう各リードフ
レーム11,13の上面に搭載し、各リードフレーム1
1,13の先端部上面の光路中に透光性調整壁16を配
し、各素子12,14の周囲を、透光性プレ樹脂17に
てその上端が透光性調整壁16の上端と合致するよう樹
脂封止し、前記透光性プレ樹脂17および前記透光性調
整壁16の周囲を半透光性樹脂にて樹脂封止して一次モ
ールド体18を形成し、該一次モールド体18の周囲を
遮光性樹脂にて樹脂封止して二次モールド体19を形成
したものである。
【0018】本発明請求項3による課題解決手段は、前
記両リードフレーム11,13の離間寸法を2mm以上
に設定し、かつ、両透光性調整壁16が前記両リードフ
レーム11,13の先端部から突出してなるものであ
る。
【0019】本発明請求項4による課題解決手段は、前
記透光性調整壁16に各リードフレーム11,13の先
端部から下面に回り込んで当接する下片31が形成され
たものである。
【0020】そして、この光結合装置の製造方法は、発
光素子12を発光側リードフレーム11上に搭載し、受
光素子14を受光側リードフレーム13上に搭載し、両
リードフレーム11,13を発光素子12および受光素
子14が互いに光学的に結合するよう配置し、各リード
フレーム11,13の下面に透光性調整壁16の下片3
1を当接させ、各素子12,14の周囲を、透光性プレ
樹脂17にてその上端が透光性調整壁16の上端に合致
するよう樹脂封止し、前記透光性プレ樹脂17および前
記透光性調整壁16の周囲を半透光性樹脂にて樹脂封止
して一次モールド体18を形成し、該一次モールド体1
8の周囲を遮光性樹脂にて樹脂封止して二次モールド体
19を形成したものである。
【0021】本発明請求項6による課題解決手段は、両
透光性調整壁16間の離間距離を50〜200μmの間
で所望の光伝達率に適応して規定したことである。
【0022】
【作用】上記請求項1〜6による課題解決手段におい
て、発光素子12と受光素子14を平面的に並べて配置
することにより、リードフレーム11,13を一枚で形
成でき、折り曲げ加工精度やトランスファーモールド時
の薄バリによる不具合を防止できる。また、二重トラン
スファーモールドタイプであることから高絶縁耐圧が保
証できる。そして、光路の光伝達率は受発光両側の透光
性プレ樹脂17の離間距離にて調整でき、故に光伝達率
を所望のレベルに安定させ得る。そして、製造時におい
ては、請求項1,4の如く、光路における透光性プレ樹
脂17の上端を透光性調整壁16または透光性調整壁1
6の上端に合致するよう塗布できるので、透光性プレ樹
脂17の表面張力によってその厚みが安定化し、故に光
路の形状の安定化、均一化が容易となる。
【0023】また、請求項3〜5では、両リードフレー
ム11,13の離間寸法を2mm以上とし、かつ両透光
性調整壁16を両リードフレーム11,13の先端部よ
り突出させているので、両透光性調整壁16の離間距離
B3を小としながらも内部絶縁距離A3を確保し、発光
受光素子間の距離が遠くても形状の安定した光路を確保
できるので、所望の光伝達率が得られる。さらに、透光
性調整壁16の下片31を各リードフレーム11,13
の下側に固着しているので、透光性調整壁16を各リー
ドフレーム11,13の先端部上に載せる必要がなくな
る。
【0024】
【実施例】
(第一実施例)図1は本発明の第一実施例の光結合装置
の側面断面図、図2はその上面から見た断面図である。
【0025】本実施例の光結合装置(フォトカプラ)
は、発光側リードフレーム11に発光ダイオード等の発
光素子12が搭載され、受光側リードフレーム13に受
光素子14が搭載され、これらが光学的に結合するよう
互いに平面的に並置され、各リードフレーム11,13
の光路中に透光性調整壁16が立設され、前記各素子1
2,14の周囲が透光性プレ樹脂17にて樹脂封止さ
れ、これらが半透光性樹脂にて樹脂封止されて一次モー
ルド体18が形成され、さらにその周囲が遮光性樹脂に
て樹脂封止されて二次モールド体19が形成されたもの
である。
【0026】前記発光側リードフレーム11は、図1お
よび図2の如く、前記発光素子12を搭載する発光側搭
載用リード21と、発光素子12に金線等のボンディン
グワイヤ22を介して結線される発光側結線用リード2
3とからなる。
【0027】前記受光側リードフレーム13は、前記受
光素子14を搭載する受光側搭載用リード24と、受光
素子14に金線等のボンディングワイヤ22を介して結
線される受光側結線用リード25とからなる。
【0028】また、両リードフレーム11,13は、一
枚の金属板から平面的に並置するよう打ち抜き加工され
る。
【0029】前記透光性調整壁16は、光路における一
次モールド体18の半透光性樹脂の厚みを調整するため
のものであって、前記両リードフレーム11,13の光
路が形成される相向い合った先端部の規定の位置に、各
リードフレーム11,13に対して垂直にそれぞれ立設
されている。該透光性調整壁16は、平面視コ字形に形
成されている。そして、前記発光素子12と受光素子1
4との間の光路の光伝達率は、両透光性調整壁16の間
の離間距離、すなわち、光路における一次モールド体1
8の半透光性樹脂の厚みにて調整され、具体的には、両
透光性調整壁16の間の離間距離は50〜200μmの
任意の値に規定して設定される。
【0030】前記透光性プレ樹脂17は、透光性のシリ
コーン樹脂であり、図1の如く、各リードフレーム1
1,13に別々に配置されたもので、各透光性調整壁1
6と各リードフレーム11,13との間で表面張力を利
用して略半球状に形成される。また、該透光性プレ樹脂
17の厚み寸法は、前記透光性調整壁16の高さ寸法と
同等に設定される。
【0031】なお、発光素子12と受光素子14との間
の光路中、両透光性調整壁16の間の空間には、透光性
プレ樹脂17が形成されず、一次モールド体18の半透
光性樹脂が充填される。ここで、半透光性樹脂を光路中
に介在させるのは高耐圧を確保するためである。ところ
で、光伝達率は光路中の一次モールド体18の半透光性
樹脂の厚みで決まり、この半透光性樹脂の厚みは、絶縁
耐圧が許す限り薄い方が光伝達率は大きくなる。光伝達
率の特性を確保し、安定化するために光路中の半透光性
樹脂の厚みを50〜200μmの間で所望の光伝達率に
適応して設定される。
【0032】前記一次モールド体18および二次モール
ド体19は、トランスファーモールドにてそれぞれ金型
成形される。
【0033】上記の光結合装置は、次のように製造され
る。まず、発光側リードフレーム11および受光側リー
ドフレーム13を一枚の金属板から平面的に並置形成す
る。そして、発光素子12および受光素子14を該各リ
ードフレーム11,13の上面に光学的に結合するよう
並置搭載し、それぞれ金線22によりワイヤボンドす
る。
【0034】次に、各リードフレーム11,13の上面
の光路中に透光性調整壁16を50〜200μmの間で
所望の光伝達率に適応して規定された間隔で設ける。そ
して、各素子12,14の周囲は、透光性プレ樹脂17
により、その厚さが透光性調整壁16の高さと同一にな
るよう樹脂封止する。
【0035】その後、これらの周囲を半透光性樹脂にて
樹脂封止して一次モールド体18を形成し、さらにその
周囲を遮光性樹脂にて樹脂封止して二次モールド体19
を形成する。しかる後、二次モールド体19から出てい
るリードフレーム11,13を所望の形にリードカット
フォーミングし、光結合装置が完成する。
【0036】このような製造方法を採ると、各リードフ
レームを折り曲げる作業を排除できるため、折り曲げ加
工精度やトランスファーモールド時の薄バリにより不具
合を防止できる。また、二重トランスファーモールドタ
イプであることから、高絶縁耐圧が保証できる。
【0037】そして、光路における透光性プレ樹脂17
の上端を透光性調整壁16の上端に合致するよう塗布し
ているので、透光性プレ樹脂17の表面張力によってそ
の厚みが安定化し、故に光路の形状の安定化、均一化が
容易となる。
【0038】また、使用時には、発光素子12からの光
は、発光側の透光性プレ樹脂17内に出射され、発光側
の透光性調整壁16、これに隣接する半透光性樹脂、受
光側の透光性調整壁16、受光側の透光性プレ樹脂17
を通って、受光素子14に入射する。
【0039】このとき、光は半透光性樹脂を通るため、
その厚みにより光伝達率が左右されるが、50〜200
μmの間で所望の光伝達率に適応した間隔で透光性調整
壁16が設定されており、所望の安定した光伝達率を得
ることができる。
【0040】以上のことから、本実施例によると、従来
例1〜4に比べて、全体的に良好な光結合装置を得るこ
とができる(図5参照)。
【0041】(第二実施例)第一実施例において受発光
間光路の透光性を確保し、かつ高絶縁耐圧を保証するた
めには、上述の如く、両透光性調整壁16の離間距離を
50〜200μm程度に設定するのが望ましいが、第一
実施例のように透光性調整壁16を各リードフレーム1
1,13の上面に配する構成であると、両透光性調整壁
16が近接するのにしたがって両リードフレーム11,
13の先端部も近接してしまうことになる。そうする
と、両リードフレーム11,13の間の離間寸法を充分
に確保し得ず、内部絶縁耐圧が低くなってしまう。な
お、一般的な水準の内部絶縁耐圧を確保する条件として
例えば安全規格(IEC335)があるが、これに適合
する内部絶縁距離(本実施例の場合両リードフレーム1
1,13の離間寸法)は2mm以上とされている。した
がって、この規格に適合しようとすると、両透光性調整
壁16の離間距離を50〜200μmとしながら、両リ
ードフレーム11,13の離間寸法を2mm以上に設定
することが望まれる。
【0042】そこで、本第二実施例の光結合装置は、上
記安全規格への適合を図るものであって、図3および図
4の如く、発光側リードフレーム11の上面に発光素子
12が搭載され、受光側リードフレーム13の上面に受
光素子14が搭載され、各リードフレーム11,13
に、受発光間光路の透光性を調整する透光性調整壁16
が設けられた点で第一実施例と同様であり、また、前記
各素子12,14の周囲が透光性プレ樹脂17にて樹脂
封止された後、該透光性プレ樹脂17および透光性調整
壁16が半透光性樹脂にて樹脂封止されて一次モールド
体18が形成され、該一次モールド体18の周囲が遮光
性樹脂にて樹脂封止されて二次モールド体19が形成さ
れる点で第一実施例と同様である。
【0043】しかしながら、本実施例の光結合装置の前
記透光性調整壁16は、その形状を考慮し、その下部側
面に下片31が突出形成される点で、第一実施例とその
構成を異にする。すなわち、透光性調整壁16および下
片31は、透光性ガラスまたはエンジニアリングプラス
チック等を用いて一体成形され、これにより側面視L字
形とされている。該下片31は、前記各リードフレーム
11,13に取付ける際に各リードフレーム11,13
の先端部から下面に回り込んでその下面に当接される。
ここで、受発光両側の透光性調整壁16は寸法B3だけ
離間して配置される。両透光性調整壁16を密着させな
いのは、透光性調整壁16と一次モールド用半透光性樹
脂との間の界面を受発光間で分断し、内部の界面放電を
防止するためである。
【0044】なお、透光性プレ樹脂17は、前記各透光
性調整壁16と各リードフレーム11,13との間で表
面張力を利用して略半球状に形成され、また、透光性プ
レ樹脂17の厚み寸法は、前記透光性調整壁16の高さ
寸法と同等に設定される点で、第一実施例と同様であ
る。
【0045】かかる構成において、製造時には、まず、
発光素子12を発光側リードフレーム11上に搭載し、
受光素子14を受光側リードフレーム13上に搭載す
る。次に、各リードフレーム11,13の下面に透光性
調整壁16の下片31を当接させる。その後、各素子1
2,14の周囲を、透光性プレ樹脂17にてその上端が
透光性調整壁16の上端に合致するよう樹脂封止する。
しかる後、両リードフレーム11,13を発光素子12
および受光素子14が互いに光学的に結合するよう配置
する。その後、前記透光性プレ樹脂17および前記透光
性調整壁16の周囲を半透光性樹脂にて樹脂封止して一
次モールド体18を形成し、該一次モールド体18の周
囲を遮光性樹脂にて樹脂封止して二次モールド体19を
形成すればよい。遮光性調整壁16の各リードフレーム
11,13への接着は、発光素子12や受光素子14の
搭載前に予め圧接等で接着しておいてもよいし、ワイヤ
ボンディング後、透光性プレ樹脂17にて樹脂封止前で
も構わない。この場合、透光性プレ樹脂17を透光性調
整壁16の固定剤として兼用することができる。
【0046】このような手順で透光性調整壁16の下片
31を各リードフレーム11,13の下側に固着すれ
ば、透光性調整壁16を各リードフレーム11,13の
先端部上に載せる必要がなくなる。したがって、両透光
性調整壁16の離間距離B3を小として受発光間光路の
透光性を確保しながらも、両リードフレーム11,13
の離間寸法を確保できる。具体的には、発光側および受
光側の両透光性調整壁16の離間距離B3は50〜20
0μm程度に小さく設定し、同時に、両リードフレーム
11,13の間の離間距離A3を安全規格(IEC33
5)に適合すべく2mm以上に設定することができる。
【0047】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で上記実施例に多くの修
正および変更を加え得ることは勿論である。
【0048】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明請
求項1,2,6によると、発光側リードフレームおよび
受光側リードフレームを一枚の金属板から平面的に並置
形成しているので、折り曲げ加工精度やトランスファー
モールド時の薄バリによる不具合を防止できる。
【0049】また、各リードフレームの上面の光路中に
透光性調整壁を設け、発光素子および受光素子を、該各
リードフレームの上面に光学的に結合するよう並置搭載
し、各素子間の光路の光伝達率調整用の透光性調整壁の
位置により、光路における一次モールド体の半透光性樹
脂の厚みを所望の光伝達率に適応した値に規定して設定
することができる。また、製造時において、光路におけ
る透光性プレ樹脂の上端を透光性調整壁の上端に合致さ
せているので、透光性プレ樹脂の表面張力によりその厚
みが安定化し、故に光路の形状の安定化、均一化が容易
となり、光伝達率が安定する。
【0050】また、一次モールド体内には両素子間に界
面をもたず、さらに二次モールド体にて二重にモールド
しており、一次モールド体と二次モールド体の界面は密
着性がよいため、内部の界面放電はほとんどない。した
がって、高絶縁耐圧が保証できる。
【0051】さらに、請求項3〜5によると、両リード
フレームの離間寸法を安全規格に適合して確保しながら
も、両透光性調整壁の離間距離を小として受発光間光路
の光伝達性を確保し、高い絶縁耐圧性を得るといった優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の光結合装置の側面視断面
【図2】本発明の第一実施例の光結合装置の平面視断面
【図3】本発明の第二実施例の光結合装置の側面視断面
【図4】本発明の第二実施例の光結合装置の平面視断面
【図5】本発明と従来例1〜4の光結合装置の特性比較
【図6】従来例1の光結合装置の側面視断面図
【図7】従来例2の光結合装置の側面視断面図
【図8】従来例3の光結合装置の側面視断面図
【図9】従来例4の光結合装置の側面視断面図
【符号の説明】
11 発光側リードフレーム 12 発光素子 13 受光側リードフレーム 14 受光素子 16 透光性調整壁 17 透光性プレ樹脂 18 一次モールド体 19 二次モールド体 31 下片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光側リードフレームの上面に発光素子
    が搭載され、受光側リードフレームの上面に受光素子が
    搭載され、該発光素子および受光素子が光学的に結合す
    るよう互いに平面的に並置され、前記各リードフレーム
    の先端部に、受発光間光路の透光性を調整する透光性調
    整壁が設けられ、前記各素子の周囲が透光性プレ樹脂に
    て樹脂封止され、該透光性プレ樹脂および透光性調整壁
    が半透光性樹脂にて樹脂封止されて一次モールド体が形
    成され、該一次モールド体の周囲が遮光性樹脂にて樹脂
    封止されて二次モールド体が形成され、前記各透光性プ
    レ樹脂の上端は前記透光性調整壁の上端に合致されたこ
    とを特徴とする光結合装置。
  2. 【請求項2】 発光側リードフレームおよび受光側リー
    ドフレームを一枚の金属板から平面的に並置形成し、発
    光素子および受光素子を互いに光学的に結合するよう各
    リードフレームの上面に搭載し、各リードフレームの先
    端部上面の光路中に透光性調整壁を配し、各素子の周囲
    を、透光性プレ樹脂にてその上端が透光性調整壁の上端
    と合致するよう樹脂封止し、前記透光性プレ樹脂および
    前記透光性調整壁の周囲を半透光性樹脂にて樹脂封止し
    て一次モールド体を形成し、該一次モールド体の周囲を
    遮光性樹脂にて樹脂封止して二次モールド体を形成する
    ことを特徴とする請求項1記載の光結合装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の両リードフレームの離間
    寸法は、2mm以上に設定され、かつ、両透光性調整壁
    は前記両リードフレームの先端部から突出してなること
    を特徴とする光結合装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の透光性調整壁に各リード
    フレームの先端部から下面に回り込んで当接する下片が
    形成されたことを特徴とする光結合装置。
  5. 【請求項5】 発光素子を発光側リードフレーム上に搭
    載し、受光素子を受光側リードフレーム上に搭載し、両
    リードフレームを発光素子および受光素子が互いに光学
    的に結合するよう配置し、各リードフレームの下面に透
    光性調整壁の下片を当接させ、各素子の周囲を、透光性
    プレ樹脂にてその上端が透光性調整壁の上端に合致する
    よう樹脂封止し、前記透光性プレ樹脂および前記透光性
    調整壁の周囲を半透光性樹脂にて樹脂封止して一次モー
    ルド体を形成し、該一次モールド体の周囲を遮光性樹脂
    にて樹脂封止して二次モールド体を形成することを特徴
    とする請求項4記載の光結合装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または3記載の両透光性調整壁
    間の離間距離は、50〜200μmの間で所望の光伝達
    率に適応して規定されたことを特徴とする光結合装置。
JP21247993A 1992-09-09 1993-08-27 光結合装置およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3411340B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21247993A JP3411340B2 (ja) 1992-09-09 1993-08-27 光結合装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-240651 1992-09-09
JP24065192 1992-09-09
JP21247993A JP3411340B2 (ja) 1992-09-09 1993-08-27 光結合装置およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06163978A true JPH06163978A (ja) 1994-06-10
JP3411340B2 JP3411340B2 (ja) 2003-05-26

Family

ID=26519254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21247993A Expired - Fee Related JP3411340B2 (ja) 1992-09-09 1993-08-27 光結合装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3411340B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000501518A (ja) * 1995-12-07 2000-02-08 リソチェンコ ヴィタリー マイクロシステムモジュール

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000501518A (ja) * 1995-12-07 2000-02-08 リソチェンコ ヴィタリー マイクロシステムモジュール

Also Published As

Publication number Publication date
JP3411340B2 (ja) 2003-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5535750B2 (ja) 発光素子モジュール
JPH10144965A (ja) 光半導体装置及びその製造方法
JP2000173947A (ja) プラスティックパッケージ
KR100428271B1 (ko) 집적회로패키지와그제조방법
JP4117868B2 (ja) 光結合素子
JP3411340B2 (ja) 光結合装置およびその製造方法
JP3725410B2 (ja) 光結合半導体装置及びその製造方法
JP3816114B2 (ja) 光結合装置
JP2009176894A (ja) 光学半導体装置
JPH1093132A (ja) 光結合装置
JP3357756B2 (ja) 表面実装型発光素子
JPH0779058A (ja) 光通信部品の基板実装装置
JP2007019153A (ja) 光リンクデバイス
JPH0370913B2 (ja)
CN219553662U (zh) 一种发光装置
JP2001358361A (ja) 面実装フォトカプラ
CN219477235U (zh) 芯片封装结构和电子设备
JPH11340480A (ja) プラスティックパッケージ
KR200171509Y1 (ko) 발광 다이오드용 리드 프레임
JPH0521833A (ja) 光結合装置
JPS59119774A (ja) 光結合半導体装置
JPH02103967A (ja) 光センサ用パッケージ
JPH10154826A (ja) 光結合装置
JP2674513B2 (ja) フォトカプラ
JP3974739B2 (ja) 発光素子

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080320

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090320

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees