JPH06162481A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH06162481A
JPH06162481A JP33963492A JP33963492A JPH06162481A JP H06162481 A JPH06162481 A JP H06162481A JP 33963492 A JP33963492 A JP 33963492A JP 33963492 A JP33963492 A JP 33963492A JP H06162481 A JPH06162481 A JP H06162481A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
powder
magnetic powder
average particle
magnetic layer
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP33963492A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Aii
忠 相井
Hiroshi Tanaka
宏 田中
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Maxell Holdings Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Maxell Ltd filed Critical Hitachi Maxell Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 針状磁性粉末または板状磁性粉末を含む磁性
層中に、平均粒子径が針状磁性粉末の短軸径に対して1
0〜300%の大きさの非磁性固形粒子を含有させる
か、あるいは平均粒子径が板状磁性粉末の厚みに対して
10〜300%の大きさの非磁性固形粒子を含有させ
て、磁性粉末の分散性を良好にし、磁性層の表面平滑性
を良好にして電磁変換特性を向上させる。 【構成】 針状磁性粉末または板状磁性粉末を含む磁性
層中に、平均粒子径が針状磁性粉末の短軸径に対して1
0〜300%の大きさの非磁性固形粒子または平均粒子
径が板状磁性粉末の厚みに対して10〜300%の大き
さの非磁性固形粒子を含有させた磁気記録媒体

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は磁気記録媒体に関し、
さらに詳しくは、磁性層の表面平滑性が良好で電磁変換
特性に優れた磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁性粉末、結合剤樹脂、有機溶
剤およびその他の必要成分からなる磁性塗料を、基体上
に塗布、乾燥してつくられる磁気記録媒体は、磁性層中
の磁性粉末が良好に分散されていることが好ましく、磁
性粉末の分散が不充分であると、記録再生時にノイズが
大きくなったり、磁性層の表面平滑性が悪くなり出力レ
ベルが低下したりする。
【0003】このため、結合剤樹脂が磁性粉末に対して
充分な立体障害作用を発揮できるように、磁性粉末表面
の化学的性質を改善したり、結合剤樹脂の構造について
種々の改良が試みられている。(特開昭62−2736
23号、特開平1−72318号)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁気記
録媒体の高密度化にしたがって磁性粉末のより高度な分
散が要求される近年においては磁性粉末の分散が未だ充
分でなく、磁性層の磁束密度の向上のため磁化量の大き
な磁性粉末を用いると、磁性粉末の凝集力が大きくなっ
て磁性粉末の分散が困難となり、磁性粉末表面の化学的
性質の改善や結合剤樹脂の構造の改良では、磁性粉末の
分散性がいまひとつ充分に改善されない。
【0005】また、近年、磁気記録媒体用として実用化
されつつあるバリウムフェライトのように、粒子構成面
の中で磁化軸に対する垂直面の割合が大きい磁性粉末
も、磁性粉末同士の磁化による接触が面接触によるた
め、針状磁性粉末に比べ分散が困難となり、磁性粉末表
面の化学的性質の改善や結合剤樹脂の構造の改良では、
いまひとつこの種の磁性粉末の分散性を充分に向上させ
ることができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明はかかる事情に
鑑み種々検討を行った結果なされたもので、磁性層中に
使用される磁性粉末が針状である場合はその短軸径に対
し、また板状である場合はその厚さに対して、10〜3
00%の大きさの平均粒子径を有する非磁性固形粒子
を、これらの磁性粉末とともに磁性層中に含有させるこ
とによって、これらの磁性粉末の分散性を充分に向上さ
せ、磁性層の表面平滑性を良好にして電磁変換特性を充
分に向上させたものである。
【0007】この発明によれば、針状磁性粉末の短軸径
に対し10〜300%の大きさの平均粒子径を有する非
磁性固形粒子、あるいは板状磁性粉末の厚さに対し10
〜300%の大きさの平均粒子径を有する非磁性固形粒
子が、磁性層中において針状磁性粉末または板状磁性粉
末の磁性粉末の間に入り、これらの非磁性固形粒子によ
って結合剤樹脂に比べ強力な立体障害効果が発揮され
る。その結果、磁性粉末の分散性が充分に向上され、そ
の後の分散安定性も向上されて、磁性層の表面平滑性が
良好になり、電磁変換特性が充分に向上される。
【0008】このような非磁性固形粒子による立体障害
効果を充分に発揮させるため、針状磁性粉末あるいは板
状磁性粉末とともに磁性層中に含有させる非磁性固形粒
子は、平均粒子径が針状磁性粉末の短軸径および板状磁
性粉末の厚さに対しそれぞれ10〜300%の大きさで
あることが好ましく、非磁性固形粒子の平均粒子径が小
さすぎるとこれらの非磁性固形粒子が針状磁性粉末ある
いは板状磁性粉末の間に入っても充分な立体障害となり
得ず、大きすぎると針状磁性粉末あるいは板状磁性粉末
の間に入り難くなり、いずれの場合も所期の効果が得ら
れない。
【0009】このような非磁性固形粒子としては、平均
粒子径が使用する針状磁性粉末の短軸径に対し10〜3
00%の大きさか、あるいは板状磁性粉末の厚さに対し
10〜300%の大きさであれば、従来から公知の非磁
性固形粒子が全く制限なく使用され、たとえば、いずれ
も平均粒子径が使用する針状磁性粉末の短軸径または板
状磁性粉末の厚さに対し10〜300%の大きさのカ−
ボンブラック、シリカ、アルミナなどが単独で、あるい
は二種以上組み合わせて使用される。
【0010】使用量は、使用する磁性粉末に対し、 0.1
〜20重量%の範囲内にするのが好ましく、少なすぎる
と所期の効果が得られず、多すぎると相対的に磁性粉末
が減少し、電磁変換特性の劣化を招くおそれがある。
【0011】この発明の磁気記録媒体を製造するには常
法に準じて行えばよく、たとえば、平均粒子径が針状磁
性粉末の短軸径に対し10〜300%の大きさか、ある
いは板状磁性粉末の厚さに対し10〜300%の大きさ
の非磁性固形粒子を、針状磁性粉末または板状磁性粉末
と併用し、これらを結合剤樹脂、有機溶剤およびその他
の添加剤と混合分散して磁性塗料を調製した後、これを
ポリエチレンテレフタレ−トフィルムなどの基体上に、
吹きつけもしくはロ−ル塗りなどの任意の手段で塗布
し、乾燥すればよい。
【0012】ここで、使用される針状磁性粉末として
は、γ−Fe2 3 粉末、Fe3 4粉末、Co含有γ
−Fe2 3 粉末、Co含有Fe3 4 粉末、CrO2
粉末の他、Fe粉末、Co粉末、Fe−Ni粉末などの
金属粉末など従来公知の各種針状磁性粉末が広く包含さ
れ、また板状磁性粉末としては、バリウムフェライト粉
末などの従来公知の板状磁性粉末が好適に使用される。
【0013】また、結合剤樹脂としては、塩化ビニル−
酢酸ビニル系共重合体、ポリビニルブチラ−ル系樹脂、
繊維素系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹
脂、アクリル系樹脂、イソシアネ−ト化合物など、通
常、磁気記録媒体に使用される結合剤樹脂がいずれも使
用される。
【0014】さらに、有機溶剤としては、メチルイソブ
チルケトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、
ベンゼン、トルエン、酢酸エチル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメチルホルムアミドなど、一般に使
用されるものが特に制限されることなく単独で、あるい
は二種以上混合して使用される。
【0015】なお、磁性塗料中には、分散剤、潤滑剤、
帯電防止剤など、一般に磁性塗料中に添加されるもの
が、いずれも必要に応じて添加使用される。
【0016】また、磁性塗料を調製する際使用する分散
装置は、従来から使用されれているものがいずれも使用
され、たとえば、ニ−ダ、2本ロ−ルミル、3本ロ−ル
ミル、ディスパ−、サンドグラインダミル、ボ−ルミル
等が使用される。
【0017】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。 実施例1 バリウムフェライト磁性粉末(平均粒子径0.06μm、BE 100重量部 T比表面積35m2 /g、厚さ0.02μm、保磁力750 エルステッド) シリカ粉末(平均粒子径0.02μm) 3 〃 塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコ−ル共重合体 11 〃 ポリウレタン樹脂 11 〃 3官能性イソシアネ−ト化合物 3 〃 オレイルオレ−ト 10 〃 シクロヘキサノン 160 〃 トルエン 160 〃
【0018】上記組成物をボ−ルミルで100時間混
合、分散して磁性塗料を調製した。この磁性塗料を厚さ
75μmのポリエチレンテレフタレ−トフィルムの両面
に乾燥後の厚さが3μmとなるように塗布、乾燥し、カ
レンダ処理を行った。しかる後、これを直径86mmの
円盤状に打ち抜いて磁気ディスクを作製した。
【0019】実施例2 実施例1における磁性塗料の組成において、平均粒子径
が0.02μmのシリカ粉末に代えて、平均粒子径が0.02μ
mのカ−ボンブラックを同量使用した以外は、実施例1
と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0020】実施例3 実施例1における磁性塗料の組成において、平均粒子径
0.06μm、BET比表面積35m2 /g、厚さ0.02μ
m、保磁力750エルステッドのバリウムフェライト磁
性粉末に代えて、平均長軸径0.24μm、平均短軸径0.06
μm、BET比表面積16m2 /g、保磁力700エル
ステッドのCo含有γ−Fe2 3 磁性粉末を同量使用
した以外は、実施例1と同様にして磁気ディスクを作製
した。
【0021】実施例4 実施例3における磁性塗料の組成において、平均粒子径
が0.02μmのシリカ粉末に代えて、平均粒子径が0.02μ
mのカ−ボンブラックを同量使用した以外は、実施例3
と同様にして磁気ディスクを作製した。
【0022】比較例1 実施例1における磁性塗料の組成において、平均粒子径
が0.02μmのシリカ粉末に代えて、平均粒子径が 0.001
μmのシリカ粉末を同量使用した以外は、実施例1と同
様にして磁気ディスクを作製した。
【0023】比較例2 実施例1における磁性塗料の組成において、平均粒子径
が0.02μmのシリカ粉末に代えて、平均粒子径が0.08μ
mのシリカ粉末を同量使用した以外は、実施例1と同様
にして磁気ディスクを作製した。
【0024】比較例3 実施例3における磁性塗料の組成において、平均粒子径
が0.02μmのシリカ粉末に代えて、平均粒子径が 0.004
μmのシリカ粉末を同量使用した以外は、実施例3と同
様にして磁気ディスクを作製した。
【0025】比較例4 実施例3における磁性塗料の組成において、平均粒子径
が0.02μmのシリカ粉末に代えて、平均粒子径が 0.2μ
mのシリカ粉末を同量使用した以外は、実施例3と同様
にして磁気ディスクを作製した。
【0026】比較例5 実施例1における磁性塗料の組成において、シリカ粉末
を省いた以外は、実施例1と同様にして磁気ディスクを
作製した。
【0027】比較例6 実施例3における磁性塗料の組成において、シリカ粉末
を省いた以外は、実施例3と同様にして磁気ディスクを
作製した。
【0028】各実施例および比較例で得られた磁気ディ
スクについて、磁性層の表面粗さおよび出力レベルを測
定した。表面粗さは、触針式表面粗度計を用いて、触針
の先端径が2μm、カットオフ0.08mmの条件で測定
し、中心線平均粗さ(Ra値)で示した。出力レベル
は、東芝製フロッピ−ディスクドライブPD−211を
用いて、最内周に34.9kfciで記録再生したときの出力を
測定し、比較例1を0dBとしたときの相対値で表し
た。下記表1はその結果である。
【0029】
【0030】
【発明の効果】上記表1から明らかなように、この発明
で得られた磁気ディスク(実施例1ないし4)は、いず
れも比較例1ないし6で得られた磁気ディスクに比べ、
表面平滑性が良好で、出力レベルが高く、このことから
この発明で得られる磁気記録媒体は、磁性層の表面平滑
性が良好で電磁変換特性に優れていることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針状磁性粉末を含む磁性層中に、平均粒
    子径が針状磁性粉末の短軸径に対して10〜300%の
    大きさの非磁性固形粒子を含有させたことを特徴とする
    磁気記録媒体
  2. 【請求項2】 板状磁性粉末を含む磁性層中に、平均粒
    子径が板状磁性粉末の厚みに対して10〜300%の大
    きさの非磁性固形粒子を含有させたことを特徴とする磁
    気記録媒体
JP33963492A 1992-11-25 1992-11-25 磁気記録媒体 Withdrawn JPH06162481A (ja)

Priority Applications (1)

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JP33963492A JPH06162481A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 磁気記録媒体

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JP33963492A JPH06162481A (ja) 1992-11-25 1992-11-25 磁気記録媒体

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