JP3037454B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP3037454B2
JP3037454B2 JP3073664A JP7366491A JP3037454B2 JP 3037454 B2 JP3037454 B2 JP 3037454B2 JP 3073664 A JP3073664 A JP 3073664A JP 7366491 A JP7366491 A JP 7366491A JP 3037454 B2 JP3037454 B2 JP 3037454B2
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清人 福島
敏成 野田
均 平山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(産業上の利用分野)本発明は磁気記録媒
体に関し、更に詳しくは、磁性粉末のバインダー中への
分散性に優れた磁気記録媒体に関する。
【0002】(従来技術)1/2インチビデオ、8ミリ
ビデオ、DAT、磁気デイスク等はますます高密度記録
が要求されるようになっている。高密度記録に適した磁
気記録媒体の要件としては、磁性粉末の飽和磁化ができ
るだけ大きいこと、保磁力ができるだけ高いことなどの
ほか、磁性粉末が出来るだけ微粒子でなければならな
い。ところが磁性粉末の粒子径が小さくなると磁性粉末
のバインダー中への分散性が低下して、磁気記録媒体の
磁性面の平滑性を阻害して出力を低下し、あるいは飽和
磁化その他の特性が低下して最終的に電磁変換特性を低
下させる。分散性を上げるためには、従来バインダーに
脂肪酸又は脂肪酸エステルその他の界面活性剤を添加し
たり、磁性粉末の表面を処理したり、あるいはバインダ
ーを構成する高分子の末端等に親水性の官能基例えばス
ルホン酸基、OH基、カルボン酸基等を導入するなどの
手段が講じられている。本発明は、こうしたバインダー
を構成する高分子を親水化したバインダーを使用する型
の改良技術に関する。
【0003】(発明が解決すべき課題)従来の分散性を
上げる各種の手段はいまだ分散性が充分でなく、特に磁
性粉末がBET表面積が例えば45m2 /g以上のよう
に大きくなると従来の分散性を向上する手段では充分に
対処出来ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、i)例えばB
ET表面積が45m2 /g以上のような高表面積を有す
る微細なCo被着針状マグネタイト粉、Coを被着した
針状マグネタイト−γヘマタイト中間体、及びCo被着
針状γヘマタイトより選択した少なくとも一種の磁性粉
を、ii) 親水基としてジメチルベンジルアミン、ジエチ
ルベンジルアミン、及びエチルメチルベンジルアミンよ
り選択されるベンゼン環を有する3級アミン化合物の少
なくとも一種が共重合された塩化ビニル系樹脂と、iii)
ゴム系バインダーと、iv) ポリイソシアネートとを樹脂
成分とする結着剤で分散した磁性層を支持体に固着して
なる磁気記録媒体によって、磁性層中での磁性粉の分散
性が良い磁気記録媒体を提供するものである。
【0005】本発明の特徴は、磁性粉を、上記の、親水
基としてベンゼン環を有する3級アミン化合物が共重合
された塩化ビニル系樹脂を用いて分散させる点にある。
本発明によると、微細なCo被着針状マグネタイト粉、
Coを被着した針状マグネタイト−γヘマタイト中間
、Co被着針状γヘマタイトの少なくとも一種の磁性
粉を均一に分散出来る。
【0006】本発明で使用されるベンゼン環を有する3
級アミン化合物が共重合された塩化ビニル系樹脂は、塩
化ビニル系樹脂にベンゼン環を有する3級アミン化合物
を反応させることにより製造することが出来る。塩化ビ
ニル系樹脂としては塩化ビニル−酢酸ビニル重合体、塩
化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、塩
化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等が使用出来る。
【0007】塩化ビニル系樹脂と反応させるべきベンゼ
ン環を有する3級アミン化合物としては、ジメチルベン
ジルアミン、ジエチルベンジルアミン、及びエチルメチ
ルベンジルアミン等がある。
【0008】この重合体は一般の懸濁重合法、乳化重合
法、溶液重合法、塊状重合法等により製造される。ビニ
ルアルコールの導入は酢酸ビニル等の低級脂肪酸ビニル
を共重合させ、得られた共重合体を鹸化して行う。また
ベンゼン環を有する3級アミン化合物の導入は上記鹸化
中にジメチルベンジルアミン、ジエチルベンジルアミ
ン、及びエチルメチルベンジルアミン等いずれか一種を
添加し、10〜80℃で一定時間加熱攪拌することによ
り塩化ビニル単位の塩素原子と上記アミンが反応して得
られる。
【0009】(実施例の説明)次に本発明の実施例を説
明する。
【0010】実施例1 次の配合物を混合して磁性塗料を製造した。ただしベン
ゼン環を有する3級アミン化合物としてはジメチルベン
ジルアミン(DMBZA)が共重合された塩化ビニル系
樹脂を使用した。 磁性粉(Co被着マグネタイト−γ酸 化鉄中間体、BET45m2 /g) 100重量部 ベンゼン環を有する3級アミン化合物 を共重合した塩化ビニル系樹脂 12重量部 ポリウレタン樹脂(日本ポリウレタン 社製N−2304) 8重量部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタ ン社製コロネートL) 4重量部 ステアリン酸 2重量部 レシチン 1重量部 Al23 5重量部 トルエン 90重量部 メチルエチルケトン 45重量部 メチルイソブチルケトン 45重量部 次ぎに、この塗料をポリエステルフィルム上に乾燥後の
塗布厚が4.0μmになるように塗布した後、カレンダ
ー加工、次いで熱硬化を行い、更にスリッターにより1
/2インチ幅に切断してテープサンプルを得た。
【0011】実施例2 実施例1において、磁性粉末としてCo被着マグネタイ
ト−γ酸化鉄中間体とCo被着γ酸化鉄を1対1に混合
したものを使用した他は実施例1と同様にしてサンプル
テープを製造した。
【0012】実施例3 実施例1において、磁性粉としてCo被着γ酸化鉄のみ
を使用した他は実施例1と同様にしてサンプルテープを
製造した。
【0013】比較例1 実施例1において、ベンゼン環を有する3級アミン化合
物を有する塩化ビニル系樹脂の代わりに塩化ビニル−酢
酸ビニル樹脂(米国UCC社製のVAGH)を使用した
他は実施例1と同様にしてサンプルテープを製造した。
【0014】比較例2 実施例2において、ベンゼン環を有する3級アミン化合
物を有する塩化ビニル系樹脂の代わりに塩化ビニル−酢
酸ビニル樹脂(米国UCC社製のVAGH)を使用した
他は実施例2と同様にしてサンプルテープを製造した。
【0015】比較例3 実施例3において、ベンゼン環を有する3級アミン化合
物を有する塩化ビニル系樹脂の代わりに塩化ビニル−酢
酸ビニル樹脂(米国UCC社製のVAGH)を使用した
他は実施例3と同様にしてサンプルテープを製造した。
【0016】比較例4 実施例1において脂肪族系3級アミンとしてメチルエタ
ノールアミン化合物を含有させた塩化ビニル系樹脂を使
用した他は実施例3と同様にしてサンプルテープを製造
した。
【0017】以上の結果を表1に示す。なお、表中の測
定項目は次ぎの意味を有する。Bmは2koeで測定し
た時の飽和磁束密度、Brは飽和から減磁した時の残留
磁束密度、ORは配向度、Y−S/Nは輝度S/N、C
−S/NはクロマS/N、RFout は高周波出力(4M
Hz)、C-outはクロマ信号を記録し再生した時の出力
をTDK社製標準テープのそれと比較した値。
【0018】
【表1】
【0019】(発明の効果)表から分かるように、本発
明はベンゼン環を有する3級アミン化合物を有する塩化
ビニル系樹脂を使用したため、角型比Br/Bmが従来
よりも大きくなり、ORが従来よりも改善され、、S/
N比、高周波出力、クロマ出力のどの項目も本発明の方
が優れている。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−302528(JP,A) 特開 昭54−93697(JP,A) 特開 昭53−14700(JP,A) 特開 昭50−99996(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/702 C09D 5/23 C09D 127/06 C09D 175/04 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 i)Co被着針状マグネタイト粉、C
    を被着した針状マグネタイト−γヘマタイト中間体、
    びCo被着針状γヘマタイトより選択した少なくとも一
    種の磁性粉を、ii) 親水基としてジメチルベンジルアミ
    ン、ジエチルベンジルアミン、及びエチルメチルベンジ
    ルアミンより選択されるベンゼン環を有する3級アミン
    化合物の少なくとも一種が共重合された塩化ビニル系樹
    脂と、iii)ゴム系バインダーと、iv) ポリイソシアネー
    トとを樹脂成分とする結着剤で分散したものを支持体に
    固着してなる磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 磁性粉がBET表面積45m2 /g以上
    を有する請求項記載の磁気記録媒体。
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